JPH06344476A - 管状部材 - Google Patents

管状部材

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JPH06344476A
JPH06344476A JP14091593A JP14091593A JPH06344476A JP H06344476 A JPH06344476 A JP H06344476A JP 14091593 A JP14091593 A JP 14091593A JP 14091593 A JP14091593 A JP 14091593A JP H06344476 A JPH06344476 A JP H06344476A
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JP
Japan
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resin
compound
prepreg sheet
bis
tubular member
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Withdrawn
Application number
JP14091593A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Ogawa
和延 小川
Kazuya Miyazaki
一弥 宮崎
Hitoshi Tsuboi
均 坪井
Yasuo Sano
安雄 佐野
Yasuhiro Morisue
泰弘 森末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ryobi Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ強度、曲げ弾性率等の機械特性が優れ、
軽量化が容易であり、例えば釣竿に好適に用いられる管
状部材を提供する。 【構成】 同種または異種のマトリックス樹脂を用いて
なるプリプレグシートに対して接着性をもった架橋エポ
キシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とす
るプリプレグシートの巻回体からなる主構成部2と前記
架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂と同種または異
種のマトリックス樹脂を用いてなるプリプレグシートの
巻回体からなる補強部3とを積層して管状部材1とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管状部材に関し、さらに
詳しくは例えば釣竿等に好適に用いられる管状部材に関
する。
【0002】
【従来の技術】たとえば釣竿等の管状部材においては、
高弾性化、高強度化などの機械特性の向上、軽量化が要
求される。
【0003】このような要求に応える管状部材の形成材
料の一つとして繊維強化樹脂が知られており、従来より
広く用いられている。ところで、この繊維強化樹脂の機
械特性は強化材である繊維およびマトリックス樹脂の特
性に大きく依存している。
【0004】そこで、繊維あるいはマトリックス樹脂の
機械物性の向上が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年では繊維
の性能向上が限界に達しつつあり、もはや繊維性能の大
幅な向上は望み得ないのが実情である。
【0006】また、従来よりマトリックス樹脂としては
エポキシ樹脂が広く使用されているが、上記の繊維と同
様に、このエポキシ樹脂についても大幅な性能の向上は
望めない。
【0007】そこで、マトリックス樹脂として、エポキ
シ樹脂に代えて機械特性に優れた熱硬化性樹脂である架
橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂の使用が望まれて
いる。
【0008】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、曲げ強度、曲げ弾性等の機
械特性が向上しているとともに軽量化が容易であり、例
えば釣竿に好適に用いられる管状部材を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は、繊維強化樹脂よりなる管状部材に
おいて、同種または異種のマトリックス樹脂を用いてな
るプリプレグシートに対して接着性をもった架橋エポキ
シ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とする
プリプレグシートの巻回体と、前記架橋エポキシ変性ポ
リアミノアミド樹脂と同種または異種のマトリックス樹
脂を用いてなるプリプレグシートの巻回体との積層体か
らなることを特徴とする管状部材である。
【0010】
【作用】本発明の管状部材は、同種または異種のマトリ
ックス樹脂を用いてなるプリプレグシートと接着性をも
った架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリッ
クス樹脂とするプリプレグシートと、架橋エポキシ変性
ポリアミノアミド樹脂と同種または異種のマトリックス
樹脂を用いてなるプリプレグシートとの積層巻回体によ
り形成されている。この架橋エポキシ変性ポリアミノア
ミド樹脂は、同種または異種のマトリックス樹脂に対し
て接着性をもつものであり、この架橋エポキシ変性ポリ
アミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とするプリプレグ
シートは同種または異種のマトリックス樹脂を用いてな
るプリプレグシートに対して接着性をもつものである。
【0011】しかも、この架橋エポキシ変性ポリアミノ
アミド樹脂は、曲げ強度、曲げ弾性率、せん断弾性率等
の機械特性に優れている。したがって、このような架橋
エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂
とするプリプレグシートと、架橋エポキシ変性ポリアミ
ノアミド樹脂と同種または異種の樹脂をマトリックス樹
脂とするプリプレグシートとの積層巻回体により形成さ
れている例えば釣竿等の管状部材においては、肉厚を薄
くしても充分な強度が得られ、これにより軽量化が達成
されることになる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照しな
がらさらに具体的に説明する。図1に本発明の管状部材
の一例である釣竿本体の断面を模式的に示す。
【0013】図1に示すように、この管状部材1は、外
層と内層との2層積層構造からなり、外層は主構成部2
により形成され、内層は補強部3により形成されてい
る。外層を構成する主構成部2は、同種または異種のマ
トリックス樹脂を用いてなるプリプレグシートに対して
接着性をもった架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂
をマトリックス樹脂とするプリプレグシートの巻回体に
より形成されている。
【0014】この架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹
脂は、同種または異種の樹脂に対する接着性をもつもの
であり、具体的には、例えば次のようにして製造される
ものである。
【0015】すなわち、ビス(2−オキサゾリン)化合
物、ポリエポキシ化合物及び芳香族ポリアミン化合物を
原料に用い、これらを混合するに際して、ビス(2−オ
キサゾリン)化合物の使用モル量を[P]とし、ポリエ
ポキシ化合物及び芳香族ポリアミン化合物の使用モル量
をそれぞれ[E]及び[M]とするとき、 [M]/[E]=3〜8、及び [M]−[E]≦[P]≦2[M]−[E] を満足するように混合し、この混合物を加温し、溶融さ
せて、ポリエポキシ化合物と芳香族ポリアミン化合物と
を反応させ、この反応混合物に硬化触媒を混合し、冷却
し、固化させることにより得られるものである。
【0016】原料に用いられるビス(2−オキサゾリ
ン)化合物は、次の一般式[I];
【0017】
【化1】 (ただし、式[I]中、Rは炭素間結合又は2価の炭化
水素基を示し、R1 ,R 2 、R3 およびR4 はそれぞれ
水素原子、アルキル基およびアリール基のいずれかを示
す。また、R1 ,R2 、R3 およびR4 は互いに同じで
あってもよいし、異なっていてもよい。)で表される化
合物である。
【0018】具体的には、前記式[I]におけるRが炭
素間結合であるビス(2−オキサゾリン)化合物として
は、例えば2,2´−ビス(2−オキサゾリン)、2,2´−
ビス(4−メチル−2−オキサゾリン)、2,2´−ビス
(5−メチル−2−オキサゾリン)、2,2´−ビス(5,5
´−ジメチル−2−オキサゾリン)、2,2´−ビス(4,
4,4´,4´ −テトラメチル−2−オキサゾリン)等が挙
げられる。
【0019】また、前記式[I]におけるRが炭化水素
基であるビス(2−オキサゾリン)化合物としては、例
えば1,2 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)エタ
ン、1,4 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ブタ
ン、1,6 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ヘキサ
ン、1,8 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)オクタ
ン、1,8 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)オクタ
ン、1,4 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)シクロ
ヘキサン、1,3 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)
ベンゼン、1,4 −ビス(2−オキサゾリン−2−イル)
ベンゼン、1,2 −ビス(5−メチル−2−オキサゾリン
−2−イル)ベンゼン、1,3 −ビス(5−メチル−2−
オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1,4 −ビス(5−
メチル−2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1,4
−ビス(4,4´−ジメチル−2−オキサゾリン−2−イ
ル)ベンゼン等が挙げられる。
【0020】例えばこれらのビス(2−オキサゾリン)
化合物は1種単独で用いてもよいし、2種以上の混合物
として用いてもよい。なお、このビス(2−オキサゾリ
ン)化合物は、モノ(2−オキサゾリン)化合物と併用
することもできる。モノ(2−オキサゾリン)化合物と
しては、たとえば2−メチルオキサゾリン、2,4 −ジメ
チルオキサゾリン、2−エチルオキサゾリン、2,5 −ジ
メチルオキサゾリン、4,5 −ジメチルオキサゾリン、2
−フェニル−2−オキサゾリン、2−(m−トリル)オ
キサゾリン、2−(p−トリル)オキサゾリン、5−メ
チル−2−フェニルオキサゾリン等が挙げられる。
【0021】このようなビス(2−オキサゾリン)化合
物とともに用いられる前記ポリエポキシ化合物は、分子
内に二つ以上のエポキシ基を有する化合物、即ち、官能
基数(エポキシ基数)mが2以上の化合物であり、通常
は、分子内に二つのエポキシ基を有するジエポキシ化合
物が好適に用いられる。このようなジエポキシ化合物と
しては、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、テトラブ
ロモビスフェノールAジグリシジルエーテル等のビスフ
ェノール型エポキシ化合物、フタル酸ジグリシジルエス
テル、テレフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒド
ロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル
酸ジグリシジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシ
ジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のジ
グリシジルエステル型エポキシ化合物等が挙げられる。
これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上の混合物
として用いてもよい。また、必要に応じて、これらのジ
エポキシ化合物の一部または全部を三官能以上の化合物
に代えることもできる。その場合、例えばトリエポキシ
化合物を用いるときには、使用モル量の決定において、
その2/3モル量をジエポキシ化合物の1モル量とみな
せばよい。
【0022】次に、前記ビス(2−オキサゾリン)化合
物とともに用いられる芳香族ポリアミン化合物について
説明する。前記芳香族ポリアミン化合物は、分子内に二
つ以上のアミノ基を有する芳香族化合物、即ち、官能基
数(アミノ基数)nが2以上の化合物であり、通常は、
分子内に二つのアミノ基を有する芳香族ジアミン化合物
が好適に用いられる。
【0023】このような芳香族ジアミン化合物として
は、たとえばo−、m−またはp−フェニレンジアミ
ン、2,3 −または2,4 −または2,5 −トルイレンジアミ
ン、4,4´−ジアミノビフェニル、3,3´−ジメトキシ−
4,4´−ジアミノビフェニル、4,4´−ジアミノビフェニ
ルメタン、3,3´−ジメチル−4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタン、4,4´−ジアミノトリフェニルメタン、3,3´
−ジメチル−4,4´−ジアミノビフェニル、2,2´,5,5´
−テトラクロロ−4,4´−ジアミノビフェニル、4,4´
−メチレンビスアニリン、4,4´−メチレンビス(2−
クロロアニリン)、2,2´−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]プロパン、1,3 −ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ベンゼン、1,3 −ビス(3−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン、3,4´−ジアミノジフェニルエーテ
ル、4,4´−ビス(アミノフェニル)アミン等が挙げら
れる。 これらの芳香族ジアミン化合物は、その一部を
分子内に三つまたはそれ以上のアミノ基を有する単環式
または多環式の芳香族ポリアミン化合物に置換してもよ
い。さらに、前記の芳香族ポリアミン化合物の一部を分
子内に単一のアミノ基を有する芳香族モノアミン化合物
に置換することもできる。このような芳香族モノアミン
化合物も、単環式化合物および多環式化合物のいずれで
あってもよい。このような芳香族モノアミン化合物の具
体例としては、例えばアニリン、メチルアニリン、エチ
ルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−ト
ルイジン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、
ベンジルアミン等が挙げられる。
【0024】なお、芳香族ジアミン化合物の一部を例え
ば芳香族トリアミン化合物に置換する場合には、使用モ
ル量の決定において、その2/3モル量が芳香族ジアミ
ン化合物の1モル量とみなして使用比率を求めればよ
く、また、芳香族モノアミン化合物を用いる場合には、
その2モル量が芳香族ジアミン化合物の1モル量とみな
して使用比率を決定すればよい。
【0025】硬化触媒としては、例えば分子中にハロゲ
ン原子2〜4個を有するポリハロアルカン、芳香族モノ
アミンのハロゲン化水素酸塩が好適なものとして挙げら
れる。さらに具体的には、上記のポリハロアルカンとし
ては、例えば1,1,2,2 −テトラブロモエタン、1,2,3 −
トリブロモプロパン、1,4 −ジブロモブタンが挙げられ
る。また、上記のハロゲン化水素酸塩としては、例えば
アニリンの臭化水素酸塩が挙げられる。
【0026】ビス(2−オキサゾリン)化合物、ポリエ
ポキシ化合物及び芳香族ポリアミン化合物を原料に用い
てなり、同種または異種の樹脂に対して接着性をもった
架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂は、例えば次の
ようにして製造される。
【0027】先ず、上記のビス(2−オキサゾリン)化
合物、ポリエポキシ化合物及び芳香族ポリアミン化合物
との混合物を予め加温し、溶融させ、ポリエポキシ化合
物と芳香族ポリアミン化合物とを反応させる。次に、こ
の反応の終了後に硬化触媒を加え、溶融物を撹拌し、冷
却してから固化させることによって得ることができる。
【0028】ただし、ビス(2−オキサゾリン)化合
物、ポリエポキシ化合物および芳香族ポリアミン化合物
はそれぞれ次の割合で用いられる。すなわち、ビス(2
−オキサゾリン)化合物の使用モル量を[P]とし、ポ
リエポキシ化合物及び芳香族ポリアミンの使用量につい
ては、ポリエポキシ化合物および芳香族ポリアミンの1
分子量当たりの官能基数をそれぞれmおよびnとして、
ポリエポキシ化合物の使用モル量の(2/m)倍量を
[E]とし、芳香族ポリアミン化合物の使用モル量の
(2/n)倍量を[M]とするとき、 [M]/[E]=3〜8、及び [M]−[E]≦[P]≦2[M]−[E] を満足する割合で用いられる。
【0029】ここで、[M]/[E]が3未満である
と、予め、ポリエポキシ化合物と芳香族ポリアミン化合
物とを加熱溶融させ、反応させて増粘させる際に架橋反
応が起こって混合物がゲル化するおそれがある。一方、
[M]/[E]が8を超えると、樹脂原料におけるポリ
エポキシ化合物の含有量が相対的に低減し、所要の粘度
が得られなくなるとともに例えば芳香族ポリアミン化合
物の結晶が析出する等の不都合が生じることがある。
【0030】また、前記のビス(2−オキサゾリン)化
合物は、次式; [M]−[E]≦[P]≦2[M]−[E] を満足する割合で用いられる。
【0031】このビス(2−オキサゾリン)化合物と前
記のポリエポキシ化合物とは、芳香族ポリアミン化合物
に対して同様に反応するので、ビス(2−オキサゾリ
ン)化合物およびポリエポキシ化合物に対して芳香族ポ
リアミン化合物の2つ以上のアミノ基水素が反応するこ
とが反応することが同種または異種の樹脂に対する接着
性をもった架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂の生
成する条件であり、芳香族ポリアミン化合物が反応し得
る最大量は、芳香族ポリアミン化合物として芳香族ジア
ミン化合物を用いた場合には、その4つのアミノ基水素
がすべて反応する場合である。
【0032】したがって、芳香族ポリアミン化合物は、
ビス(2−オキサゾリン)化合物とポリエポキシ化合物
との合計量に対して、次式; [M]≦[P]+[E]≦2[M] を満足するように用いられる。
【0033】なお、前述したように、ポリエポキシ化合
物のうちでもジエポキシ化合物が好ましく用いられ、芳
香族ポリアミン化合物のうちでも芳香族ジアミン化合物
が好ましく用いられるが、ジエポキシ化合物および芳香
族ジアミン化合物を用いる場合には、前記の官能基数m
およびnはいずれも2であるから、ビス(2−オキサゾ
リン)化合物の使用モル量[P]のみならず、前記の
[E]および[M]もそれぞれジエポキシ化合物および
芳香族ジアミン化合物の使用モル量自体を表すことにな
る。したがって、これら[P]、[E]および[M]が
前記の関係を満たすように、ビス(2−オキサゾリン)
化合物、ジエポキシ化合物および芳香族ジアミン化合物
を混合し、得られる混合物を加温して溶融物とし、ジエ
ポキシ化合物と芳香族ジアミン化合物とを反応させ、こ
の溶融物に硬化触媒を混合し、冷却固化させれば、同種
または異種の樹脂に対して接着性をもった特定の架橋エ
ポキシ変性ポリアミノアミド樹脂を得ることができる。
【0034】ここで、前記の硬化触媒の使用量は架橋エ
ポキシ変性ポリアミノアミド樹脂を用いて調製されるプ
リプレグの硬化条件に応じて適宜に決定されるが、通常
は、樹脂原料、すなわちビス(2−オキサゾリン)化合
物、ポリエポキシ化合物および芳香族ポリアミン化合物
の合計重量に対して0.5〜10重量%程度、好ましく
は1〜7重量%程度の割合で用いられる。
【0035】プリプレグは、たとえば溶融状態にした樹
脂原料を繊維強化材4に含浸させることにより常法に従
って容易に得ることができる。具体的には、例えば、架
橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂を離型紙上にコー
ティングしてフィルム化し、次いで、このフィルムを繊
維強化材4にラミネートすることによりプリプレグを得
ることができる。
【0036】繊維強化材4としては、通常の繊維強化樹
脂に用いられるものが好適に用いられる。具体的には、
たとえば、ガラス繊維、炭素繊維、石英繊維、セラミッ
ク繊維、ジルコニア繊維、ホウ素繊維、タングステン繊
維、モリブデン繊維、ステンレス繊維、ベリリウム繊
維、石綿繊維等の無機繊維;綿、亜麻、大麻、ジュー
ト、サイザル麻等の天然繊維;芳香族ポリアミド系繊
維、ポリエステル系繊維等の耐熱性有機合成繊維などが
挙げられる。例えばこれらの繊維強化材は、樹脂との接
着性を高めることを目的として、例えばボラン、シラ
ン、アミノシラン等により予め表面処理されていてもよ
い。これらの繊維強化材は単独で又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0037】繊維強化材4は、たとえば一方向の連続繊
維、クロス、ロービング、ロービングクロス、チョップ
ドストランドマット等の形状で用いられる。繊維強化材
4の配合割合は、たとえば樹脂原料の溶融粘度、強化材
の種類あるいは形態等に応じて適宜に決定し得るが、通
常は、前記の硬化触媒を含有する樹脂原料の重量に対し
て3〜95重量%程度、好ましくは5〜80重量%程度
である。
【0038】たとえば以上のようにして得られるプリプ
レグは、通常、温度120〜180℃にて5〜60分間
加熱することにより硬化し、繊維強化架橋エポキシ変性
ポリアミノアミド樹脂からなる複合材料を与えるもので
ある。
【0039】一方、図1に示す釣竿において、内層は補
強部3により形成されている。この補強部3は、前記の
架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂と同種または異
種のマトリックス樹脂を用いてなるプリプレグシートの
巻回体により形成されている。
【0040】ここで、架橋エポキシ変性ポリアミノアミ
ド樹脂と異種のマトリックス樹脂としては、たとえばエ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹
脂、ポリイミド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド初
期縮合物、ポリウレタン樹脂組成物などの熱硬化性樹脂
が好ましいものとして挙げられる。
【0041】また、このようなマトリックス樹脂に配合
される繊維強化材4′としては、前記架橋エポキシ変性
ポリアミノアミド樹脂に好適に配合し得るものとして例
示した前記の繊維強化材4と同様のものをいずれも好適
に用いることが可能であり、管状部材の用途や目的に応
じて適宜に選定すればよい。また、その配合割合につい
ても同様である。
【0042】同種または異種のマトリックス樹脂を用い
てなるプリプレグシートに対して接着性をもった架橋エ
ポキシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂と
するプリプレグシートの巻回体からなる主構成部2と該
架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂と同種または異
種のマトリックス樹脂を用いてなるプリプレグシートと
の巻回体からなる補強部3との積層構造を有する本発明
の管状部材は、例えば次のようにして効率良く製造され
る。
【0043】すなわち、同種または異種のマトリックス
樹脂を用いてなるプリプレグシートに対して接着性をも
った架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリッ
クス樹脂とするプリプレグシートおよび該架橋エポキシ
変性ポリアミノアミド樹脂と同種または異種のマトリッ
クス樹脂を用いてなるプリプレグシートのそれぞれをパ
ターン図面に従って所定の形状に裁断する。
【0044】次いで、所定形状に裁断された各プリプレ
グシートをマンドレルに巻き付けて積層することにより
プリプレグシートの積層巻回体を形成し、その状態で加
熱焼成する。この焼成温度は、通常、130℃〜140
℃程度であり、処理時間は、通常、2〜3時間程度であ
る。
【0045】加熱焼成後、マンドレルを抜き取り、得ら
れた素管の外径研摩を常法に従って行ない管状部材とす
る。以後、必要に応じて、下塗装→下地塗膜の研摩→中
塗装→研摩→上塗装等の塗装工程を経て製品化される。
【0046】このようにして、曲げ強度、曲げ弾性等の
機械特性に優れ、軽量化が容易な釣竿を、効率良く得る
ことができる。なお、図1に示す釣竿においては、外層
を構成する主構成部2を同種または異種のマトリックス
樹脂を用いてなるプリプレグシートに対して接着性をも
った架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリッ
クス樹脂とするプリプレグシートの巻回体により形成す
るとともに、内層を構成する補強部3を上記の架橋エポ
キシ変性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とす
るプリプレグシートの巻回体により形成しているが、管
状部材の用途、目的等に応じて主構成部2を例えばエポ
キシ樹脂をマトリックス樹脂に用いてなるプリプレグシ
ートの巻回体により形成するとともに、補強部3を同種
または異種のマトリックス樹脂を用いてなるプリプレグ
シートに対して接着性をもった架橋エポキシ変性ポリア
ミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とするプリプレグシ
ートの巻回体により形成することも可能である。
【0047】また、管状部材の積層数は2層以上であれ
ばよく、管状部材の用途、目的等に応じて例えば3層構
造、4層構造とすることも可能である。次に実験例を示
し、本発明の管状部材についてさらに具体的に説明す
る。実験例1 直径7μmのPAN系炭素繊維と架橋エポキシ変性ポリ
アミノアミド樹脂との複合体である主構成部形成用プリ
プレグシート(樹脂含有率34重量%)および直径7μ
mのガラス繊維とエポキシ樹脂との複合体である補強部
形成用プリプレグシート(樹脂含有率26重量%)のそ
れぞれをパターン図面に従って所定の形状に裁断した。
【0048】所定形状に裁断した上記補強部形成用プリ
プレグシートマンドレルに巻き付けて巻回体を作成し、
さらにこの上から上記主構成部形成用プリプレグシート
を巻き付けて巻回体の積層体を作成し、この状態で温度
130℃および140℃でそれぞれ1時間づつの加熱焼
成を行なった。
【0049】その後、マンドレルを抜き取り、内径8.
00mm、外径8.70mm、長さ450mmの管状部
材として試料Aを得た。この試料Aについて、曲げ強
度、曲げ弾性率および剪断弾性率を測定した。結果を表
1に示す。
【0050】なお、曲げ強度、曲げ弾性率および剪断弾
性率は、それぞれ図2および図3に示す状態で次のよう
にして測定した。 曲げ強度、曲げ弾性率;曲げ強度、曲げ弾性率は、それ
ぞれ図2に示すように、つかみ部5,6よりモーメント
を与え、測定した。このときの支点間距離は390mm
とした。
【0051】剪断弾性率;剪断弾性率は、図3に示すよ
うに、つかみ部8を固定し、つかみ部7よりねじりモー
メントを与えて測定した。このときの支点間距離は39
0mmとした。
【0052】また、ここで使用した架橋エポキシ変性ポ
リアミノアミド樹脂は、1,3 −ビス(2−オキサゾリン
−2イル)ベンゼン、4.4´−ジアミノジフェニルメタ
ンおよびエポキシ樹脂[油化シエルエポキシ(株)製
「エピコート828」]を、モル比で7:6:1の割合
で混合してなるものである。
【0053】
【表1】 実験例2 前記実験例1において、架橋エポキシ変性ポリアミノア
ミド樹脂複合体からなる主構成部形成用プリプレグシー
トに代えて直径7μmのPAN系炭素繊維からなる基材
とエポキシ樹脂との複合体である炭素繊維強化樹脂(樹
脂含有率34重量%)からなる主構成部形成用プリプレ
グシートを用いたほかは、前記実験例1と同様にして内
径8.00mm、外径8.70mm、長さ450mmの
管状部材を作成し、得られた管状部材を試料Bとした。
この試料Bについて、前記実験例1と同様にして曲げ強
度、曲げ弾性率および剪断弾性率を測定した。結果を表
1に示す。結果の検討 表1から明らかなように、実験例1の試料A(本発明
品)は実験例2の試料B(従来品)に比較して曲げ強
度、曲げ弾性率および剪断弾性率のいずれもが向上して
いることがわかる。
【0054】これより、本発明の管状部材を例えば釣竿
に用いれば、従来品よりも軽量な竿を得ることが可能で
あり、したがって、従来よりも広範囲で繊細な竿調子の
設定が可能になることがわかる。
【0055】
【発明の効果】以上に詳述したとおり、本発明によれ
ば、同種または異種のマトリックス樹脂を用いてなるプ
リプレグシートに対して接着性をもった架橋エポキシ変
性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とするプリ
プレグシートの巻回体と該架橋エポキシ変性ポリアミノ
アミド樹脂と同種または異種のマトリックス樹脂を用い
てなるプリプレグシートの巻回体とが積層された構成と
したので、層間の接着性が良好で曲げ強度、曲げ弾性率
等の機械特性に優れ、軽量化が容易であり、例えば釣竿
に好適に利用可能な管状部材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管状部材の一例を模式的に示す断面図
である。
【図2】実験例で得られた試料についての曲げ強度およ
び曲げ弾性率の測定状態を示す説明図である。
【図3】実験例で得られた試料についての剪断弾性率の
測定状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1…管状部材 2…主構成部 3…補強部 4,4′…繊維強化材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪井 均 東京都千代田区外神田3丁目15番1号 リ ョービ株式会社内 (72)発明者 佐野 安雄 大阪府箕面市箕面8丁目6番36号 (72)発明者 森末 泰弘 兵庫県川辺郡猪名川町柴合山田西原2番地 の7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂よりなる管状部材におい
    て、同種または異種のマトリックス樹脂を用いてなるプ
    リプレグシートに対して接着性をもった架橋エポキシ変
    性ポリアミノアミド樹脂をマトリックス樹脂とするプリ
    プレグシートの巻回体と、前記架橋エポキシ変性ポリア
    ミノアミド樹脂と同種または異種のマトリックス樹脂を
    用いてなるプリプレグシートの巻回体との積層体からな
    ることを特徴とする管状部材。
JP14091593A 1993-06-11 1993-06-11 管状部材 Withdrawn JPH06344476A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018517471A (ja) * 2015-05-13 2018-07-05 ジムノバ スポーツ用品のグリップ部材
US10400324B2 (en) 2016-07-19 2019-09-03 Hyundai Motor Company Method of treating composite piston pin and surface treated composite piston pin

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