JPH06345643A - 置換ベンゾイルグアニジン、その製造方法、医薬または診断薬としてのその使用およびそれらを含有する医薬 - Google Patents

置換ベンゾイルグアニジン、その製造方法、医薬または診断薬としてのその使用およびそれらを含有する医薬

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JPH06345643A JP6121615A JP12161594A JPH06345643A JP H06345643 A JPH06345643 A JP H06345643A JP 6121615 A JP6121615 A JP 6121615A JP 12161594 A JP12161594 A JP 12161594A JP H06345643 A JPH06345643 A JP H06345643A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式 【化1】 〔式中、R(1)は水素、F、Cl、Br、I、−NO2
−C≡Nなど、R(2)は、下記式: 【化2】 R(3)はR(1)と同様であるか、または(C1〜C6)−ア
ルキルなど、R(4)は水素、などである〕で示されるベ
ンゾイルグアニジンまたはその薬学的に許容される塩の
提供。 【効果】 この化合物は、不整脈、心筋梗塞、狭心症な
どの心疾患治療剤などとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下記式I:
【化5】 〔式中、R(1)は水素、F、Cl、Br、I、−NO2
−C≡N、XO−(CH2) p−(CF2)q−CF3、R(5)−
SOm、R(6)−CO−またはR(6)R(7)N−SO2
であり、ここでXは酸素、SまたはNR(14)であり、m
は0、1または2であり、oは0または1であり、pは
0、1または2であり、qは0、1、2、3、4、5ま
たは6であり、R(5)およびR(6)は(C1〜C8)−アル
キル、(C3〜C6)−アルケニル、Cn2n−R(8)または
CF3であり、ここでnは0、1、2、3または4であ
り、R(8)は(C3〜C7)−シクロアルキル、または未
置換か、F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびN
R(9)R(10){ただしここでR(9)およびR(10)はHまた
はC1〜C4−アルキルである}よりなる群から選択され
る置換基1〜3個で置換されたフェニルであり、R(6)
はまたHの意味を有し、R(7)はHまたは(C1〜C4
−アルキルであり、ここでR(6)およびR(7)は一緒にな
って、メチレン基4〜5つであることができ、そのうち
の1つのCH2は酸素、S、NH、N−CH3またはN−
ベンジルで置き換えられることができ、R(2)は、下記
式:
【化6】 {式中Yは酸素、−S−またはNR(12)−であり、R(1
1)およびR(12)は水素または(C1〜C3)−アルキルで
あり、そしてhは0または1であり、そしてi、jおよ
びkはそれぞれ独立して0、1、2、3または4である
が、ただしh、iおよびkが同時に0であることはな
い}の基であり、R(3)はR(1)と同様に定義されるか、
または(C1〜C6)−アルキルまたは−X−R(13)であ
り、ここでXは酸素、S、NR(14)であり、R(14)はH
または(C1〜C6)−アルキル、(C3〜C8)−シクロ
アルキルまたは−Cb2b−R(15)であり、ここでbは
0、1、2、3または4であり、そしてR(13)およびR
(14)は一緒になって、メチレン基4〜5個であることが
でき、そしてCH2基は酸素、S、NH、N−CH3また
はN−ベンジルで置き換えられることができ、R(15)は
フェニルであるが、これは未置換か、または、F、C
l、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(10){た
だしR(9)およびR(10)はHまたは(C 1〜C4)−アル
キルである}よりなる群から選択される置換基1〜3個
で置換されていてよく、R(4)は水素、−OR(16)また
は−NR(16)R(17)であり、ここでR(16)およびR(17)
はそれぞれ独立して水素または(C1〜C3)−アルキル
である〕のベンゾイルグアニジンおよびその薬学的に許
容される塩に関する。
【0002】式Iの好ましい化合物はR(1)が水素、
F、Cl、−C≡N、−CF3、R(5)−SOm、R(6)−
CO−またはR(6)R(7)N−SO2であり、ここでmは
0、1または2であり、R(5)およびR(6)は(C1
8)−アルキル、(C3〜C4)−アルケニル、Cn2n
R(8)または−CF3であり、nは0または1であり、R
(8)は(C3〜C6)−シクロアルキルまたはフェニルで
あり、これは未置換かまたは、F、Cl、CF3、メチ
ル、メトキシおよびNR(9)R(10){ただしR(9)および
R(10)はHまたはメチルである}よりなる群から選択さ
れる置換基1〜3個で置換されていてよく、R(6)はま
たHの意味を有し、R(7)はHまたはメチルであり、R
(3)は水素、メチル、シアノ、−CF3、FまたはClで
あり、そして他の基は前記したものであるような化合物
またはその薬学的に許容される塩である。
【0003】特に好ましい式Iの化合物は、R(1)が水
素、F、Cl、−C≡N、−CF3、R(5)−SOm、R
(6)−CO−またはR(6)R(7)N−SO2−であり、ここ
でmは0、1または2であり、R(5)はメチルまたはC
3であり、R(6)およびR(7)は互いに独立してHまた
はメチルであり;R(2)は、下記式:
【化7】 {式中Yは酸素、Sまたは−NR(12)であり、R(11)お
よびR(12)は独立して水素またはメチルであり、hは0
または1であり、iおよびkは互いに独立して0、1、
2または3であり、jは0または1であるがh、iおよ
びkが同時に0であることはない}の基であり、R(3)
はメチル、シアノ、トリフルオロメチル、F、Clまた
は水素であり、R(4)は水素、OHまたはNH2であるよ
うな化合物またはその薬学的に許容される塩である。
【0004】置換基R(1)〜R(4)の1つが1つ以上の不
斉中心を有する場合は、これらはS型およびR型の何れ
かを有することができる。化合物は光学異性体、ジアス
テレオマー、ラセメートまたはこれらの混合物として存
在できる。記載したアルキル基は直鎖または分枝鎖の何
れかで存在できる。
【0005】本発明はまた、下記式II:
【化8】 〔式中R(1)〜R(4)は上記した意味を有し、Lは容易に
親核置換されるような離脱基である〕の化合物をグアニ
ジンと反応させること、を包含する化合物Iの製造方法
に関する。Lがアルコキシ基、好ましくはメトキシ基、
フェノキシ基、フェニルチオ、メチルチオまたは2−ピ
リジルチオ基、または、窒素ヘテロ環、好ましくは1−
イミダゾリルであるような式IIの活性化酸誘導体は、好
都合には、もととなるカルボニルクロリド(式II, L=
Cl)からそれ自体知られた方法で得られ、そのカルボ
ニルクロリドはその一部はそのもととなるカルボン酸
(式II, L=OH)からそれ自体知られた方法で、例え
ばチオニルクロリドを用いて、調製できる。
【0006】式II(L=Cl)のカルボニルクロリドに
加えて、その他の式IIの活性酸誘導体もまた、もととな
る安息香酸誘導体(式II,L=OH)から直接それ自体
知られた方法で調製でき、例えばメタノール中のガス状
塩酸により処理によりL=OCH3であるような式IIの
メチルエステルから、カルボニルジイミダゾールによる
処理により式(II)のイミダゾリドから〔L=1−イミ
ダゾリル、Staab, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1, 35
1-367 (1962)〕、不活性溶媒中のトリエチルアミンの存
在下ClCOOC25またはトシルクロリドを用いて混
合無水物IIから、そしてジシクロヘキシルカルボジイミ
ド(DCC)またはO−〔(シアノ(エトキシカルボニ
ル)メチレン)アミノ〕−1,1,3,3−テトラメチル
ウロニウムテトラフルオボレート(“TOTU")を用
いた安息香酸の活性化により〔Proceedings of the 21,
Furopean Peptide Symposium, Peptides 1990, E. Gir
altおよびD. Andreu片, Escom, Leiden, 1991〕調製で
きる。式IIの活性カルボン酸誘導体の調製のために適す
る多くの方法は、J MarchのAdvanced Organic Chemistr
y, 第3版(John Wiley & Sons, 1985), p.350に記載の
文献に詳述されている。
【0007】式Iの活性カルボン酸誘導体とグアニジン
との反応は、プロトン性または非プロトン性の、極性た
だし不活性の有機溶媒中、それ自体知られた方法で実施
される。メタノール、イソプロパノールまたはTHF
は、それらの溶媒の20℃〜沸点の温度で、メチルベン
ゾエート(II,L=OMe)とグアニジンの反応におい
て適することが解っている。化合物IIと塩非含有グアニ
ジンとの反応の大部分は、反応は、THF、ジメトキシ
エタンまたはジオキサンのような非プロトン性の不活性
溶媒中で好都合に行なった。しかしながら、塩基、例え
ば水酸化ナトリウムを使用する場合は、IIおよびIIIの
反応における溶媒として水も使用できる。L=Clであ
る場合は、反応は、例えばハロゲン化水素酸に結合する
ための過剰のグアニジンの形態で、酸スカベンジャーを
添加することにより好都合に行なわれる。
【0008】式IIのもととなる安息香酸誘導体の一部は
知られたものであり、文献に記載されている。式IIの知
られていない化合物は、例えば4−(または5−)ハロ
−3−クロロスルホニル安息香酸を、アンモニアまたは
アミンを用いて3−アミノスルホニル−4−(または5
−)ハロ安息香酸に、または重炭酸ナトリウムのような
弱い還元剤を用いて3−アルキルスルホニル−4−(ま
たは5)ハロ安息香酸に変換し、その後アルキル化し、
そして、得られた安息香酸を上記した方法の何れかに従
って反応させて本発明の化合物Iを得ることにより、文
献記載の方法で調製できる。4位および5位の置換基の
一部の導入は、アリールハライドと、例えば有機すず、
有機ホウ酸または有機ボランまたは有機銅または亜鉛化
合物のパラジウム媒介交叉結合カップリングの文献記載
の方法により行なう。
【0009】一般に、ベンゾイルグアニジンIは弱塩基
であり、塩の形成を伴って酸と結合できる。考えられる
酸付加塩はすべての生理学的に寛容性を有する酸の塩で
あり、例えばハロゲン化物、特に塩酸塩、乳酸塩、硫酸
塩、クエン酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、リン酸塩、メタン
スルホン酸塩およびp−トルエンスルホン酸塩である。
化合物Iは置換アシルグアニジンである。アシルグアニ
ジンの最も著名な代表例はピラジン誘導体アミロライド
であり、これは、カリウム欠乏利尿剤として治療に用い
られている。アミドライド型の多くのその他の化合物が
文献に記載されており、例えばジメチルアミロライドま
たはエチルイソプロピルアミロライドがある。
【0010】
【化9】 アミロライド:R′,R′′=H ジメチルアミロライド:R′,R′′=CH3 エチルイソプロピルアミロライド:R′=C25
R′′=CH(CH3)2
【0011】アミロライドの抗不整脈特性を示す研究に
ついては更に報告されている〔Circulation 79, 1257-6
3 (1989)〕。しかしながら、その作用は僅かに認められ
るのみであり、高血圧および塩分排泄性の作用を伴って
生じるため、これらの副作用が心臓不整脈の治療には望
ましくないという、抗不整脈剤として広範に使用するた
めの障害がある。アミロライドの抗不整脈特性は単離動
物心臓における実験でも示されている(Eur. Heart J.9
(Suppl. 1):167 (1988): (アブストラクトの本))。
例えば、ラット心臓において人工的に誘発された心室細
動がアミロライドにより完全に抑制されることが解っ
た。上記したアミロライド誘導体エチルイソプロピルア
ミロライドはこのモデルにおいては、アミロライドより
もむしろ強力であった。
【0012】米国特許第5,091,394号(HOE
89/F 288)は基R(1)に相当する位置に水素原子
を有するベンゾイルグアニジンを記載している。ドイツ
国特許出願P4204575.4号(HOE 92/F
034)は3,5−置換ベンゾイルグアニジンを提案し
ているが、これにおいては、置換基R(2)は本発明の特
許請求の範囲の意味を有さない。米国特許第3,780,
027号では、式Iの化合物と構造的に同様であり、ブ
メタニドのような市販のループ利尿剤から誘導されるア
シルグアニジンが記載されている。この化合物について
は、強力な塩分排泄活性も同時に報告されている。従っ
て、本発明の化合物は望ましくなく不都合な塩分排泄特
性を有さないが、例えば酸素欠乏症状の例において起こ
るような種類の不整脈に対抗する極めて良好な抗不整脈
作用を有することは、予測されないことであった。
【0013】薬理学的特性の結果、心臓保護要素を有す
る抗不整脈剤として、化合物は心筋梗塞の予防および心
筋梗塞の治療および狭心症の治療のために極めて適して
おり、それらはまた、虚血的に誘導された損傷の形成に
おいて、特に虚血的に誘導された心臓不整脈の発生にお
いて、病理学的生理学的過程を予防的に抑制するか、ま
たは、大きく減少させる。病理学的に低酸素で虚血性の
状況に対抗する保護作用を有するため、本発明の式Iの
化合物は細胞Na+/H+交換機能の抑制により、虚血ま
たはそれにより誘導された一次的または二次的な疾患に
より誘発される全ての急性または慢性の損傷の治療のた
めの薬剤として使用できる。これは外科的介入のための
薬剤としての使用にも関連し、例えば臓器移植において
は、化合物は摘出前および摘出中のドナーにおける臓器
の保護、そして、例えば生理学的バス液中での治療中ま
たは保存中そして受容者の身体への移植中の摘出臓器の
保護のために使用できる。化合物はまた、例えば心臓お
よび末梢欠陥における血管形成の外科的介入の実施中に
有用な保護的薬剤となる。虚血的に誘発された損傷に対
抗する保護作用により、化合物はまた、神経系、特にC
NSにおける虚血の治療のための薬剤として適してお
り、例えば卒中または脳水腫の治療に適している。更
に、本発明の式Iの化合物は、ショック形態、例えばア
レルギー性、心臓性、血液量減少性および細菌性のショ
ックの治療のためにも適している。
【0014】更に、本発明の式Iの化合物は細胞の増
殖、例えば線維芽細胞の増殖および血管平滑筋の増殖に
対して強力な抑制作用を示すという特徴を有する。従っ
て式Iの化合物は、細胞の増殖が一次的または二次的な
原因であるような疾患のための有用な治療薬と考えるこ
とができ、そしてこのため、抗アテローム性動脈硬化
剤、糖尿病後期合併症、癌、線維性疾患、例えば肺線維
症、肝臓または腎臓の線維症、臓器肥大および過形成、
特に前立腺過形成または前立腺肥大の治療薬として使用
できる。
【0015】本発明の化合物は細胞内ナトリウム−プロ
トン交互輸送物質(Na+/H+交換物質)の活性抑制剤
であり、多くの疾患(本態性高血圧、アテローム性動脈
硬化症、糖尿病等)において、容易に測定できる細胞、
例えば赤血球、血小板および白血球で形成される。従っ
て本発明の化合物は、例えば特定の形態の高血圧の測定
および識別のための診断薬として使用する際等、優れた
簡単な科学的手段として適しており、一方、アテローム
性動脈硬化症、糖尿病、増殖性疾患等にも用いることが
できる。更に、式Iの化合物は血圧の上昇の防止のため
の防止的治療に適しており、例えば本態性高血圧の治療
に適する。
【0016】知られた化合物と比較して、本発明の化合
物は有意に改良された水溶性を有する。従ってこれらは
静脈内投与により適している。化合物Iを含有する薬剤
は、経口、非経腸、静脈内、肛門内または吸入により投
与することができ、好ましい投与形態は特定の疾患の種
類に応じて変化する。化合物Iは、それ自体で、または
獣医用および医療用の薬剤で指定されている薬学的補助
剤とともに使用できる。所望の薬学的製剤に適する補助
剤は専門家である当業者のよく知るものである。溶媒の
外に例えば、ゲル化剤、坐薬基材、錠剤成形助剤および
その他の活性化合物賦形剤、抗酸化剤、分散剤、乳化
剤、消泡剤、フレーバー調節剤、保存料、可溶化剤また
は着色料を使用できる。
【0017】経口投与剤型のためには、活性化合物をこ
の目的のために適する添加剤、例えば賦形剤、安定化剤
または不活性希釈剤とともに混合し、常法に従って、適
当な投与形態、例えば錠剤、コーティング錠剤、ハード
ゼラチンカプセル、または水性、アルコール性または油
性の溶液とする。使用できる不活性の賦形剤は例えば、
アラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸
カリウム、乳酸、グルコースまたは澱粉、特にコーンス
ターチである。調製は乾燥または湿性の顆粒として行な
うことができる。適当な油性の賦形剤または溶媒は、例
えば植物性または動物性の油、例えばヒマワリ油または
魚肝油である。
【0018】皮下または静脈内への投与のためには、活
性化合物は所望により、この目的のために慣用的な物
質、例えば可溶化剤、乳化剤またはその他の助剤を用い
て、溶液、懸濁液または乳液の形態とする。適当な溶媒
は、例えば水、生理食塩水またはアルコール類、例えば
エタノール、プロパノール、グリセロールおよび糖、例
えばグルコースまたはマンニトールの溶液、あるいは、
記載した種々の溶媒の混合物である。
【0019】エアロゾルまたはスプレーの形態で投与す
るのに適する薬学的製剤は、例えば、薬学的に許容され
る溶媒、特にエタノールまたは水、またはこれらの溶媒
の混合物中の式Iの活性化合物の溶液、懸濁液または乳
液である。必要に応じて、製剤はまた更に別の薬学的補
助剤、例えば、界面活性剤、乳化剤および安定剤並びに
高圧ガスを含有することができる。このような製剤は通
常は、約0.1〜10重量%、特に約0.3〜3重量%の
濃度で活性化合物を含有する。
【0020】投与すべき式Iの活性化合物の用量および
投与頻度は、使用する化合物の活性の強度および持続時
間により異なり、また更に治療する疾患の種類および重
症度、治療する哺乳類の性別、齡、体重および個体別の
応答性により異なる。平均して、体重約75kgの患者に
おける式Iの化合物の一日当り容量は少なくとも0.0
01mg/kg好ましくは0.01mg/kgから多くとも10m
g/kg好ましくは1mg/kg体重である。疾患の急性の症
状、例えば心筋梗塞直後においては、より高い用量およ
びより高い頻度で投与することが必要であり、例えば、
一日当り4回まで個々の用量を用いてよい。例えば集中
治療室の心筋梗塞患者に静脈内投与する場合は、200
mg/日以下を必要とする。
【0021】略号のリスト MeOH メタノール DMF N,N−ジメチルホルムアミド NBS N−ブロモスクシンイミド AIBN α,α−アゾビスイソブチロニトリル EI 電子衝撃 DCI 脱着化学イオン化 EA 酢酸エチル(EtOAc) DIP ジイソプロピルエーテル MTB メチルt−ブチルエーテル HEP n−ヘプタン DME ジメトキシエタン FAB 高速原子衝突 CH2Cl2 ジクロロメタン THF テトラヒドロフラン ES 電子スプレーイオン化
【0022】実験セクション ベンゾイルグアニジン(I)の調製の一般的方法;変法
A:安息香酸原料(II,L=OH) 式IIの安息香酸誘導体0.01モルを無水THF 60ml
中に溶解または懸濁し、次にカルボニルジイミダゾール
1.78g(0.011モル)で処理した。室温で2時間
撹拌した後、グアニジン2.95g(0.05モル)を反
応溶液に導入した。一夜撹拌した後、THFを減圧下
(Rotavapor)に留去し、残存物を水で処理し、混合物
を2N塩酸でpH6〜7とし、相当するベンゾイルグアニ
ジン(式I)を濾去した。このようにして得られたベン
ゾイルグアニジンを、水性、メタノール性またはエーテ
ル性の塩酸またはその他の生理学的に許容される酸で処
理して相当する塩に変換した。
【0023】ベンゾイルグアニジン(I)の調製の一般
的方法;変法B:アルキルベンゾエート原料(II,L=
O−アルキル) 式IIのアルキルベンゾエート5ミリモルおよびグアニジ
ン(遊離塩基)25ミリモルをイソプロパノール15ml
に溶解するか、またはTHF 15mlに懸濁するかし
て、変換が完了(薄層により確認)するまで還流下に煮
沸した(典型的な反応時間2〜5時間)。溶媒を減圧下
(Rotavapor)に蒸留することにより除去し、残存物を
EA 300mlに溶解し、溶液を各々重炭酸ナトリウム
溶液50mlで3回洗浄した。硫酸ナトリウム上で乾燥
し、溶媒を真空下に留去し、残存物を適当な溶離剤、例
えばEA/MeOH 5:1を用いたシリカゲル上のク
ロマトグラフィーに付した(塩形成のためには変法A参
照)。
【0024】実施例1 4−(4−アセチルフェノキ
シ)−3−メチルスルホニルベンゾイルグアニジン塩酸
【化10】 a) メチル4−(4−アセチルフェノキシ)−3−メ
チルスルホニルベンゾエート メチル4−クロロ−3−メチルスルホニルベンゾエート
5ミリモル、炭酸カリウム15ミリモルおよび4−ヒド
ロキシアセトフェノン5ミリモルを2時間無水DMF
10ml中、アルゴン下、130℃で撹拌した。次にDM
Fを真空下に除去し、残存物を水50mlおよびEA 5
0mlに溶解し、溶液をEA 50mlで2回抽出した。抽
出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空下に除去
した。ジエチルエーテルから結晶化させ、明茶色の固体
1.2gを得た。融点135℃ Rf(MTB)=0.41 MS(DCI):349(M+1) b) 4−(4−アセチルフェノキシ)−3−メチルス
ルホニルベンゾイルグアニジン塩酸塩 エステル1a)1.2ミリモルおよびグアニジン6.0ミ
リモルを一般的方法Bに従って反応させた。白色粉末1
30g。融点>270℃ Rf(EA/MeOH 5:1)=0.46 MS(DC
I):376(M+1)
【0025】実施例2 4−〔4−(2(R,S)−ヒ
ドロキシエチル)フェノキシ〕メチルスルホニルベンゾ
イルグアニジン塩酸塩
【化11】 a) エチル4−〔4−(2(R,S)−ヒドロキシエ
チル)フェノキシ〕メチルスルホニルベンゾエート ケトン1a)2.4ミリモルおよびNaBH4 2.4ミリ
モルを無水エタノール10ml中に溶解し、混合物を20
時間アルゴン下室温で撹拌した。次に水10mlを添加
し、エタノールを真空下に除去した。飽和塩化ナトリウ
ム水溶液10mlを添加し、混合物をEA 20mlで3回
抽出した。抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を
真空下に除去した。淡黄色の油状物700mgが得られ
た。 Rf(MTB)=0.41 MS(DCI):363(M+1) b) 4−〔4−(2(R,S)−ヒドロキシエチル)
フェノキシ〕メチルスルホニルベンゾイルグアニジン塩
酸塩 エステル2a)1.9ミリモルおよびグアニジン9.6ミ
リモルを一般的方法Bに従って反応させた。白色粉末1
30g。融点>270℃ Rf(EA/MeOH 10:1)=0.21 MS(DC
I):379(M+1)
【0026】実施例3 4−〔4−(1(R),2(R)−
ジヒドロキシプロプ−1−イル)フェノキシ〕−3−メ
チルスルホニルベンゾイルグアニジン
【化12】 a) メチル4−(4−ホルミルフェノキシ)−3−メ
チルスルホニルベンゾエート メチル4−フルオロ−3−メチルスルホニルベンゾエー
ト39ミリモル、4−ホルミルフェノール39ミリモル
および炭酸カリウム78ミリモルを3.5時間無水DM
F 100ml中アルゴン下130℃で撹拌した。次に混
合物を水300ml中に注ぎ込み、各々EA 300mlで
3回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶
媒を真空下に除去した。残存物をMTBから再結晶さ
せ、無色の固体1.6gを得た。 Rf(MTB)=0.59 MS(ES):335(M+1)
【0027】b) メチル4−(4−プロペン−1−イ
ルフェノキシ)−3−メチルスルホニルベンゾエート,
E/S混合物 エチルトリフェニルホスホニウムブロミド7.2ミリモ
ルを無水THF 50ml中に懸濁し、カリウムt−ブト
キシド6.7ミリモルで室温で処理した。混合物を3時
間この温度で撹拌し、次に0℃に冷却し、そしてTHF
15ml中のアルデヒド3a)4.8ミリモルの溶液を滴
下添加した。混合物を1時間室温で撹拌し、次に飽和塩
化ナトリウム水溶液50ml中に注ぎ込み、EA 100m
lで3回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、溶媒を真空下に除去した。DIPを用いたシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーにより、無色の油状物1.3
gを得た。 Rf(DIP)=0.40 MS(ES):346(M+1)
【0028】c) メチル(E)−4−(4−プロペン
−1−イルフェノキシ)−3−メチルスルホニルベンゾ
エート E/Z混合物3b)3.8ミリモルおよびヨウ素3.8ミ
リモルを塩化メチレン50ml中5日間室温で放置した。
混合物を硫酸ナトリウム溶液50ml中に注ぎ込み、塩化
メチレン50mlで2回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウ
ム上で乾燥し、溶媒を真空下に除去した。無色油状物
1.3g d) メチル4−〔4−(1(R),2(R)−ジヒドロキ
シプロプ−1−イル)フェノキシ〕−3−メチルスルホ
ニルベンゾエート オレフィン3e)1.9ミリモルおよびAD混合物α2.
6g(J. Org. Chem.1992, 57, p.2769)をt−ブタノ
ール9mlおよび水9ml中5時間室温で撹拌した。次に硫
酸ナトリウム3gを添加し、混合物を更に30分間室温
で撹拌した。次に各々EA 50mlで3回抽出し、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空下に除去した。MT
Bを用いたシリカゲル上のクロマトグラフィーにより無
色油状物130mgを得た。 Rf(MTB)=0.14 MS(ES,+LiCl):38
7(M+7)
【0029】e) 4−〔4−(1(R),2(R)−ジヒ
ドロキシプロプ−1−イル)フェノキシ〕−3−メチル
スルホニルベンゾイルグアニジン メチルエステル3d)を0.29ミリモル、およびグア
ニジン1.5ミリモルを一般的方法Bに従って反応させ
た。不定系固体29mg Rf(EA/MeOH 5:1)=0.23 MS(ES):
408(M+1) 実施例4の標題化合物はAD混合物βを用いて実施例3
と同様にして合成した。
【0030】実施例4 4−〔4−(1(R),2(S)−
ジヒドロキシプロプ−1−イル)フェノキシ〕−3−メ
チルスルホニルベンゾイルグアニジン
【化13】 f(EA/MeOH 5:1)=0.23 MS(ES):
408(M+1)
【0031】薬理学的データ ウサギ赤血球のNa+/H+交換物質の抑制 ニュージーランド白ウサギ(Ivanovas)に6週間2%コ
レステロールを含有する標準食餌を与え、Na+/H+
換物質を活性化し、これにより、フレーム分析によるN
+/H+交換物質を介した赤血球へのNaの流入を測
定することができた。血液は耳動脈から採取し、ヘパリ
ンカリウム25IUを用いて凝血防止した。各試料の一部
を用いて二連で、遠心分離によりヘマトクリットを測定
した。各場合において100μlずつを用いて赤血球の
Na+初期含有量を測定した。
【0032】アミロライド感受性ナトリウム流入を測定
するために、各血液試料100μlを、高浸透圧塩−ス
クロース培地(mmol/リットル:140 NaCl,3
KCl,150スクロース,0.1ウアバイン,20ト
リスヒドロキシメチルアミノメタン)各々5ml中、pH
7.4、37℃でインキュベートした。次に赤血球を氷
冷塩化マグネシウム−ウアバイン溶液(mmol/リット
ル:112mg MgCl2,0.1ウアバイン)で3回洗
浄し、蒸留水2.0ml中で溶血させた。細胞内ナトリウ
ム含有量をフレーム分析で測定した。
【0033】実質Na+流入を、ナトリウム初期値とイ
ンキュベート後の赤血球のナトリウム含有量との間の差
から計算した。アミロライド抑制性のナトリウム流入
は、アミロライド3×10-4mol/リットルの存在下お
よび非存在下のインキュベーション後の赤血球のナトリ
ウム含有量における差として得られた。ナトリウム流入
はまた、この方法により、本発明の化合物の場合にも測
定した。
【0034】結 果Na+/H+交換物質の抑制 実施例 IC50μモル/リットル 1 0.4 2 0.4 3 0.3〜0.5 4 0.1〜0.5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 311/15 7419−4H 317/44 7419−4H 323/62 7419−4H (72)発明者 ヴオルフガング・シヨルツ ドイツ連邦共和国デー−65760エシユボル ン.ウンターオルトシユトラーセ30 (72)発明者 ウードー・アルブス ドイツ連邦共和国デー−61197フロールシ ユタト.アム・レーマーカステル9

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I: 【化1】 〔式中、R(1)は水素、F、Cl、Br、I、−NO2
    −C≡N、XO−(CH2) p−(CF2)q−CF3、R(5)−
    SOm、R(6)−CO−またはR(6)R(7)N−SO2
    であり、ここでXは酸素、SまたはNR(14)であり、 mは0、1または2であり、 oは0または1であり、 pは0、1または2であり、 qは0、1、2、3、4、5または6であり、 R(5)およびR(6)は(C1〜C8)−アルキル、(C3〜C
    6)−アルケニル、Cn2n−R(8)またはCF3であり、 ここでnは0、1、2、3または4であり、 R(8)は(C3〜C7)−シクロアルキル、または未置換
    か、F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)
    R(10){ただしここでR(9)およびR(10)はHまたはC1
    〜C4−アルキルである}よりなる群から選択される置
    換基1〜3個で置換されたフェニルであり、 R(6)はまたHの意味を有し、 R(7)はHまたは(C1〜C4)−アルキルであり、 ここでR(6)およびR(7)は一緒になって、メチレン基4
    〜5つであることができ、そのうちの1つのCH2は酸
    素、S、NH、N−CH3またはN−ベンジルで置き換
    えられることができ、 R(2)は、下記式: 【化2】 {式中Yは酸素、−S−またはNR(12)−であり、R(1
    1)およびR(12)は水素または(C1〜C3)−アルキルで
    あり、そしてhは0または1であり、そしてi、jおよ
    びkはそれぞれ独立して0、1、2、3または4である
    が、ただしh、iおよびkが同時に0であることはな
    い}の基であり、 R(3)はR(1)と同様に定義されるか、または(C1
    6)−アルキルまたは−X−R(13)であり、 ここでXは酸素、S、NR(14)であり、 R(14)はHまたは(C1〜C6)−アルキル、(C3
    8)−シクロアルキルまたは−Cb2b−R(15)であ
    り、 ここでbは0、1、2、3または4であり、そしてR(1
    3)およびR(14)は一緒になって、メチレン基4〜5個で
    あることができ、そしてCH2基は酸素、S、NH、N
    −CH3またはN−ベンジルで置き換えられることがで
    き、 R(15)はフェニルであるが、これは未置換か、または、
    F、Cl、CF3、メチル、メトキシおよびNR(9)R(1
    0){ただしR(9)およびR(10)はHまたは(C 1〜C4
    −アルキルである}よりなる群から選択される置換基1
    〜3個で置換されていてよく、 R(4)は水素、−OR(16)または−NR(16)R(17)であ
    り、 ここでR(16)およびR(17)はそれぞれ独立して水素また
    は(C1〜C3)−アルキルである〕のベンゾイルグアニ
    ジンまたはその薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 R(1)が水素、F、Cl、−C≡N、−
    CF3、R(5)−SOm、R(6)−CO−またはR(6)R(7)
    N−SO2であり、 ここでmは0、1または2であり、 R(5)およびR(6)は(C1〜C8)−アルキル、(C3〜C
    4)−アルケニル、Cn2n−R(8)または−CF3であ
    り、 nは0または1であり、 R(8)は(C3〜C6)−シクロアルキルまたはフェニル
    であり、これは未置換かまたは、F、Cl、CF3、メ
    チル、メトキシおよびNR(9)R(10){ただしR(9)およ
    びR(10)はHまたはメチルである}よりなる群から選択
    される置換基1〜3個で置換されていてよく、 R(6)はまたHの意味を有し、 R(7)はHまたはメチルであり、 R(3)は水素、メチル、シアノ、−CF3、FまたはCl
    であり、 そして他の基は請求項1で定義した通りであるような請
    求項1記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容され
    る塩。
  3. 【請求項3】 R(1)が水素、F、Cl、−C≡N、−
    CF3、R(5)−SOm、R(6)−CO−またはR(6)R(7)
    N−SO2−であり、 ここでmは0、1または2であり、 R(5)はメチルまたはCF3であり、 R(6)およびR(7)は互いに独立してHまたはメチルであ
    り;R(2)は、下記式: 【化3】 {式中Yは酸素、Sまたは−NR(12)であり、R(11)お
    よびR(12)は独立して水素またはメチルであり、hは0
    または1であり、iおよびkは互いに独立して0、1、
    2または3であり、jは0または1であるがh、iおよ
    びkが同時に0であることはない}の基であり、 R(3)はメチル、シアノ、トリフルオロメチル、F、C
    lまたは水素であり、 R(4)は水素、OHまたはNH2であるような請求項1記
    載の式Iの化合物または薬学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 下記式II: 【化4】 〔式中R(1)〜R(4)は上記した意味を有し、Lは容易に
    親核置換されるような離脱基である〕の化合物をグアニ
    ジンと反応させること、を包含する請求項1記載の化合
    物Iの製造方法。
  5. 【請求項5】 不整脈の治療のための医薬の製造のため
    の請求項1記載の化合物Iの使用。
  6. 【請求項6】 慣用的な添加物と請求項1記載の化合物
    Iの有効量を混合し、適当な投与形態で投与することを
    包含する不整脈の治療方法。
  7. 【請求項7】 心筋梗塞の治療または予防のための医薬
    の製造のための請求項1記載の化合物Iの使用。
  8. 【請求項8】 狭心症の治療または予防のための医薬の
    製造のための請求項1記載の化合物Iの使用。
  9. 【請求項9】 心臓の虚血症状の治療または予防のため
    の医薬の製造のための請求項1記載の化合物Iの使用。
  10. 【請求項10】 末梢および中枢神経系の虚血性症状お
    よび卒中の治療または予防のための医薬の製造のための
    請求項1記載の化合物Iの使用。
  11. 【請求項11】 末梢臓器および組織の虚血性症状の治
    療または予防のための医薬の製造のための請求項1記載
    の化合物Iの使用。
  12. 【請求項12】 ショック状態の治療のための医薬の製
    造のための請求項1記載の化合物Iの使用。
  13. 【請求項13】 外科手術および臓器移植における使用
    のための医薬の製造のための請求項1記載の化合物Iの
    使用。
  14. 【請求項14】 外科的手段のための移植臓器の保存お
    よび保管のための医薬の製造のための請求項1記載の化
    合物Iの使用。
  15. 【請求項15】 細胞増殖が一次的または二次的な原因
    であるような疾患の治療のための医薬の製造のための請
    求項1記載の化合物Iの使用、即ち抗アテローム性動脈
    硬化剤、糖尿病後期合併症、癌、線維性疾患、例えば肺
    線維症、肝臓または腎臓の線維症、および前立腺肥大の
    治療薬としての使用。
  16. 【請求項16】 Na+/H+交換剤の抑制のための科学
    的手段の製造のため、および高血圧および増殖性疾患の
    診断のための、請求項1記載の化合物Iの使用。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の化合物I有効量を含有
    する医薬。
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