JPH0635507B2 - 芳香族ポリエステル共重合体 - Google Patents

芳香族ポリエステル共重合体

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JPH0635507B2
JPH0635507B2 JP19212785A JP19212785A JPH0635507B2 JP H0635507 B2 JPH0635507 B2 JP H0635507B2 JP 19212785 A JP19212785 A JP 19212785A JP 19212785 A JP19212785 A JP 19212785A JP H0635507 B2 JPH0635507 B2 JP H0635507B2
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glycol
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱安定性に優れた芳香族ポリエステル共重
合体に関する。
〔従来の技術〕 ポリエステル共重合体の耐熱安定性を改善する方法とし
ては、アリールアミン系化合物あるいはヒンダードフエ
ノール系化合物を重合時に添加する方法が知られてい
る。
また、次式で示されるような、ヒンダードフエノール構
造を有するジカルボン酸を共重させる方法も知られてい
る(USP4,094,857) 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記のアリールアミン系化合物は、これ
を含有する樹脂を他の樹脂に接触させておくと、他の樹
脂が変色してしまうという欠点を有している。また、ヒ
ンダードフエノール系化合物は有効な安定剤であるが、
樹脂への溶解度が低く、低濃度においても樹脂表面にし
み出し、いわゆるブリード現象を引き起こす。さらに上
記2種の化合物は、これらを含む樹脂を溶剤に接触させ
ておくと溶剤中へ抽出されてしまい、添加効果がすぐに
消失するという欠点を有する。
また、上記構造式で示されるヒンダードフエノール構造
を有するジカルボン酸を共重合させる方法は有効ではあ
るが、このようなジカルボン酸を得るには非常に煩雑な
合成ルートを経る必要がある。
本発明者は、上述の欠点を解消するべく鋭意検討した結
果、本発明を見い出すに至つた。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、下記の構造式(I)で示される芳香族ポ
リエステル共重合体 〔ここででArは炭素数6〜20の芳香環を有する残基を
表わし、Bは下記構造式(II)で示される残基、アルキレ
ングリコール残基、及びポリ(アルキレンオキシド)グ
リコール残基から選ばれ、かつ下記構造式(II)で示され
る残基が共重合体の0.1〜10.0重量%を占めるように選
ばれる。またm=50〜200である。
(ただし、式中Rは、 あるいは を表わし、Rは、ベンゼン環のいずれの位置に結合して
いてもかまわない。X、Yは、1≦(X+Y)≦8を満
足する4以下の整数、nは1〜5の整数を表わす。)〕
である。
更に、詳細に説明すると、炭素数6〜20の芳香環を有
するジカルボン酸またはそのエステル誘導体と、アルキ
レングリコール、ポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ル及び前記構造式(II)の両末端にヒドロキシル基を有す
る化合物から選ばれるるグリコール成分と共重合するに
際して、かつ前記構造式(II)で示される残基が生成する
共重合体の0.1〜10.0重量%を占めるように重縮合させ
て成るポリエステル共重合体である。
ここで言うジカルボン酸またはそのエステル誘導体とし
ては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシルフ
エニル)メタン、4,4′−ジフエニルジカルボン酸、
4,4′−ジフエニルエーテルジカルボン酸、あるいは
それらのエステル誘導体があげられ、特に、テレフタル
酸、イソフタル酸、ジメチルテレフタレート、ジメチル
イソフタレートが好ましく用いられる。
本発明で使用するアルキレングリコールとは分子量25
0未満の低分子量グリコールを意味し、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールなどがあげられ、特に、エチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオールが好ましい。
また、本発明で使用するポリ(アルキレンオキシド)グ
リコールとは分子量250以上の高分子量グリコールを
意味し、ポリエチレングリコール、ポリ(プロピレンオ
キシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコールなど、あるいはこれらの混合物、更にこれら
ポリエーテル成分の共重合したランダムまたはブロツク
共重合体があげられるが、とりわけポリエチレングリコ
ール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールが好
ましい。本発明において、アルキレングリコール、即
ち、分子量250未満の低分子量グリコールのみ用いた
場合には硬くて強靭な高結晶性樹脂となり、ポリ(アル
キレンオキシド)グリコール、即ち、分子量250以上
の高分子量グリコールとの混合物を用いた場合には、高
分子量グリコールの共重合比に応じて柔軟なエラストマ
が得られるので、使用目的に応じて使い分けることがで
きる。
本発明における前記ジヒドロキシ化合物の共重合量は、
前記構造式(II)で示される残基が生成するポリエステル
共重合体の0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量
%、更に好ましくは0.5〜2.0重量%を占めるようにする
必要がある。
0.1重量%未満では、耐熱安定性の発現が不十分であ
り、また、10.0重量%を越えるとポリエステルの融点や
機械的物性が低下するので好ましくない。
本発明の芳香族ポリエステル共重合体の数平均重合度
(m)は50〜200である。
本発明によるポリエステル共重合体を製造するには、何
ら特別の方法を使用する必要はなく、通常行なわれてい
る重合法を広く採用することができる。
以下、実施例によつて本発明を説明する。なお、実施例
中、特に断らない限り、部数は重量部を意味する。
〔実施例〕 以下の比較例、実施例中の相対粘度及び固有粘度はo−
クロロフエノール中25℃、0.5%濃度で測定した値で
ある。
比較例1 PBTの合成 テレフタル酸33.2部、1,4−ブタンジオール28.8部を
テトラブチルチタネート/酢酸マグネシウム触媒の存在
下に、通常のポリエステル重合条件下で反応させ、ポリ
ブチレンテレフタート(PBT)を得た。DSCによる
融点は225℃、相対粘度は1.65、数平均重合度は14
9であった。
比較例2 PETの合成 テレフタル酸33.2部、エチレングリコール19.8部をテト
ラブチルチタネート/酢酸マグネシウム触媒の存在下
に、通常のポリエステル重合条件下で反応させ、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)を得た。DSCによる
融点は260℃、相対粘度は1.70、数平均重合度は16
0であった。
比較例3 PBT/PTMG共重合体の合成 ジメチルテレフタレート43.5部、1,4−ブタンジオー
ル40.4部及び数平均分子量1400のポリ(テトラメチ
レンオキシド)グリコール(PTMG)58.0部をテトラ
ブチルチタネート触媒0.05部と共に重合容器に仕込み、
210℃で2時間反応させ、更に、250℃/1mmHgで
2時間反応させてポリエステルを得た。DSCによる融
点は175℃、固有粘度は1.10、数平均重合度は63で
あった。
比較例4 PBT/PEG共重合体の合成 ジメチルテレフタレート75.0部、1,4−ブタンジオー
ル69.6部及び数平均分子量4000のポリエチレングリ
コール(PEG)15.0部をテトラブチルチタネート触媒
0.05部と共に重合容器に仕込み、比較例3と同様にして
重合し、ポリエステルを得た。DSCによる融点は22
8℃、固有粘度は1.06、数平均重合度は119であっ
た。
比較例5 PBT/PEG共重合体の合成 (ヒンダードフエノールの重合時添加) ジメチルテレフタート71.9部、1,4−ブタンジオール
66.7部及び数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール13.8部をテトラブチルチタネート触媒0.05部と共に
重合容器に仕込み、さらにIRGANOX10101.0
部を添加して比較例3と同様にして重合し、ポリエステ
ルを得た。DSCによる融点は228℃、固有粘度は1.
06、数平均重合度は120であった。
(IRGANOX1010は、Ciba−Geigy社製の耐熱
安定剤であり、下記の構造式を有している。
以下の実施例では下記の構造式を有するジヒドロキシ化
合物を用いて説明する。以下、この化合物をBDBHP
と略す。なお、この化合物はアデカ・アーガス化学
(株)より入手した。
BDBHP ただし、 実施例1 テレフタル酸33.2部、1,4−ブタンジオール28.8部、
BDBHP0.46部をテトラブチルチタネート/酢酸マグ
ネシウム触媒1.3部の存在下に通常のポリエステル重合
条件下で反応させ、ポリエステルを得た。DSCによる
融点は224℃、相対粘度は1.64、数平均重合度は15
1であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ、
30.3ppmにtert−ブチル基のメチル基に基づく吸収ピー
クが観測され、156.2ppmにエーテル結合部のベンゼン環
炭素に基づく吸収ピークが観測された。このことからB
DBHPが共重合されて、目的とするポリエステル共重
合体が生成していることが明らかとなった。
実施例2 テレフタル酸33.2部、エチレレングリコール19.8部、B
DBHP0.39部をテトラブチルチタネート/酢酸マグネ
シウム触媒1.3部の存在下に通常のポリエステル重合条
件下で反応させ、ポリエステルを得た。DCSによる融
点は259℃、相対粘度は1.70、数平均重合度は160
であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ、
30.0ppmにtert−ブチル基のメチル基に基づく吸収ピー
クが観測され、157.1pmmにエーテル結合部のベンゼン環
炭素に基づく吸収ピークが観測された。このことからB
DBHPが共重合されて、目的とするポリエステル共重
合体が生成していることが明らかとなった。
実施例3 ジメチルテレフタレート42.6部、1,4−ブタンジオー
ル39.5部、数平均分子量1400のポリ(テトラメチレ
ンオキシド)グリコール54.3部、BDBHP1.0部、テ
トラブチルチタネート触媒0.05部より、比較例3と同様
に重合してポリエステルを得た。DCSによる融点は1
75℃、固有粘度は1.09、数平均重合度66であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ、
29.8ppm、155.8ppmに特徴的な吸収ピークが観測され、
BDBHPが共重合されていることが明らかとなった。
実施例4 ジメチルテレフタレート75.0部、1,4−ブタンジオー
ル69.6部、数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール14.4部、BDBHP1.0部、テトラブチルチタネー
ト触媒0.05部より比較例4と同様に重合してポリエステ
ルを得た。DSCによる融点は228℃、固有粘度は1.
05、数平均重合度121であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ、
30.2ppm、155.9ppmに特徴的な吸収ピークが観測され、
BDBHPが共重合されていることが明らかとなった。
実施例5 ジメチルチレフタレート75.3部、1,4−ブタンジオー
ル69.8部、数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール14.5部、BDBHP0.05部、テトラブチルチタネー
ト触媒0.05部より比較例4と同様に重合してポリエステ
ルを得た。DSCによる融点は228℃、固有粘度は1.
06、数平均重合度120であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ3
0.1pmm、156.0ppmに吸収ピークが観測された。
実施例6 ジメチルテレフタレート72.2部、1,4−ブタンジオー
ル67.0部、数平均分子量4000のポリエチレングリコ
ール13.7部、BDBHP5.1部、テトラブチルチタネー
ト触媒0.05部より比較例4と同様に重合してポリエステ
ルを得た。DSCによる融点は226℃、固有粘度は1.
06、数平均重合度117であった。13 C NMR((溶媒CF3COOH)を測定したとこ
ろ、30.2ppm、155.8ppmに吸収ピークが観測された。
実施例7 ジメチルテレレフタレート65.1部、1,4−ブタンジオ
ール60.4部、数平均分子量4000のポリエチレングリ
コール12.1部、BDBHP15.4部、テトラブチルチタネ
ート触媒0.05部より比較例4と同様に重合してポリエス
テルを得た。DSCによる融点は222℃、固有粘度は
1.04、数平均重合度106であった。13 C NMR(溶媒CF3COOH)を測定したところ、
30.2ppm、156.0ppmに吸収ピークが観測された。
比較例1〜2、実施例1〜2のポリエステルについて融
点+30℃で2mm厚のプレスシートを作成し、JIS2
号引張試験片を打ち抜いた。そして、ASTM D−6
38に従つて、引張特性を測定した。更に、180℃で
20日間エージングした後、引張特性を測定した。
その結果を表1に示したが、BDBHPを共重合するこ
とにより破断強度保持率が100%に近くなり、耐熱安
定性が大幅に改善された。
比較例3〜4、実施例3〜7のポリエステルについてろ
うそく紡糸したサンプルを5mg取り、差動熱量計(Diff
erential Scanning Calorimeter PERKIN−E
LMER製DSC−1B)を用いて酸化発熱ピークの有
無を確認した。例として第1図にPBT/PEG系共重
合体のDSCチヤート(5℃/minの昇温速度で測定)
を示してある。耐熱安定性のないポリエステル、或いは
耐熱安定性の不十分なポリエステルでは酸化発熱に基づ
くピークが現れる。一方、耐熱安定性のあるポリエステ
ルでは、このような発熱ピークは見られない。
比較例3〜4、実施例3〜7についてDSCによる測定
を行ない、酸化発熱に基づくピークの有無をまとめて、
表2及び表3に示した。
表2から明らかなように、PBT/PTMG共重合体、
PBT/PEG共重合体のいずれもBDBHPを1.0重
量%共重合させることにより、酸化発熱ピークは消え、
耐熱安定性が付与されたことを示している。
また、表3から、BDBHPの共重合量が0.05%では耐
熱安定性が不十分であり、15.0%では耐熱安定性は十分
に付与されるが、融点が低下したり、破断強度などの機
械的物性が低下し好ましくない。
ヒンダードフエノール系の耐熱安定剤IRGANOX
1010を重合時添加したポリエステルとBDBHHP
を共重合させたポリエステルについてブリード性及び耐
溶剤抽出性を比較した結果が表4である。
比較例5では、プレス成形品を放置しておくとブリード
するのに対し、実施例4ではブリードしなかつた。
また、ペレツトをトルエン中で室温撹拌した後ろうそく
紡糸し、DSCにより酸化発熱ピークを測定すると、比
較例5ではピークが現れるのに対し、実施例4ではピー
クが現れず、溶剤に接触しても耐熱安定性が低下しない
ことが明らかとなつた。
〔発明の効果〕 実施例から明らかなように、本発明によるポリエステル
共重合体は耐熱安定性に優れており、更にブリード性も
なく、溶剤に接触した後でも耐熱安定性を保持するた
め、一般的な用途ばかりでなく、厳しい環境下での用途
にも適している。
【図面の簡単な説明】
図は実施例4、実施例5、比較例4のDSCチヤートを
示す。 1……実施例4 2……実施例5 3……比較例4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の構造式(I)で示される芳香族ポリエ
    ステル共重合体。 〔ここでArは炭素数6〜20の芳香環を有する残基を表
    わし、Bは下記構造式(II)で示される残基、アルキレン
    グリコール残基、及びポリ(アルキレンオキシド)グリ
    コール残基から選ばれ、かつ下記構造式(II)で示される
    残基が共重合体0.1〜10.0重量%を占めるように選ばれ
    る。またm=50〜200である。 (ただし、式中Rは、 あるいは を表わし、Rは、ベンゼン環のいずれの位置に結合して
    いてもかまわない。X、Yは、1≦(X+Y)≦8を満
    足する4以下の整数、nは1〜5の整数を表わす。)〕
JP19212785A 1985-09-02 1985-09-02 芳香族ポリエステル共重合体 Expired - Lifetime JPH0635507B2 (ja)

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JPS6253331A JPS6253331A (ja) 1987-03-09
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4094857A (en) 1977-09-01 1978-06-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolymerizable phenolic antioxidant

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4094857A (en) 1977-09-01 1978-06-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Copolymerizable phenolic antioxidant

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