JPH0637322B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPH0637322B2 JPH0637322B2 JP1074573A JP7457389A JPH0637322B2 JP H0637322 B2 JPH0637322 B2 JP H0637322B2 JP 1074573 A JP1074573 A JP 1074573A JP 7457389 A JP7457389 A JP 7457389A JP H0637322 B2 JPH0637322 B2 JP H0637322B2
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- dielectric
- dielectric constant
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は誘電体磁器組成物に係り、特に低温焼結が可能
で、高誘電率かつ低損失であることから、例えば小型大
容量の積層コンデンサ等の誘電体材料として好適な誘電
体磁器組成物に関する。
で、高誘電率かつ低損失であることから、例えば小型大
容量の積層コンデンサ等の誘電体材料として好適な誘電
体磁器組成物に関する。
[従来の技術] 従来、高誘電率磁器組成物としては、チタン酸バリウム
(BaTiO3)を主体とする組成物が一般に使用され
ている。即ち、BaTiO3を基体とし、これにキュリ
ー点を室温付近に移動させるシフター剤と容量温度特性
を改善するデプレッサ剤、さらに焼結促進剤、還元防止
剤などを加えた組成とするのが一般的である。
(BaTiO3)を主体とする組成物が一般に使用され
ている。即ち、BaTiO3を基体とし、これにキュリ
ー点を室温付近に移動させるシフター剤と容量温度特性
を改善するデプレッサ剤、さらに焼結促進剤、還元防止
剤などを加えた組成とするのが一般的である。
シフター剤としては、BaSnO3,BaZrO3,C
aZrO3,CaSnO3,SrTiO3,PbTiO
3,La2O3,CeO2などが用いられ、デプレッサ
剤としては、CaTiO3,MgTiO3,Bi2(S
nO3)3,Bi2(TiO3)3,NiSnO3,M
gZrO3,MgSnO3などが用いられている。また
焼結促進剤としては、Al2O3,SiO2,ZnO,
CeO2,B2O3,Nb2O5,WO3などが用いら
れ、還元防止剤としては、MnO2,Fe2O3,Cu
Oなどが用いられている。
aZrO3,CaSnO3,SrTiO3,PbTiO
3,La2O3,CeO2などが用いられ、デプレッサ
剤としては、CaTiO3,MgTiO3,Bi2(S
nO3)3,Bi2(TiO3)3,NiSnO3,M
gZrO3,MgSnO3などが用いられている。また
焼結促進剤としては、Al2O3,SiO2,ZnO,
CeO2,B2O3,Nb2O5,WO3などが用いら
れ、還元防止剤としては、MnO2,Fe2O3,Cu
Oなどが用いられている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、BaTiO3を主体とする組成物は焼結
温度が1300〜1400℃の高温であるため、焼成コ
ストが高く、特にこれを積層コンデンサとして利用する
場合には内部電極として、パラジウム、白金などの高価
な貴金属を用いなければならず、積層コンデンサのコス
ト低減の大きな問題点になっていた。
温度が1300〜1400℃の高温であるため、焼成コ
ストが高く、特にこれを積層コンデンサとして利用する
場合には内部電極として、パラジウム、白金などの高価
な貴金属を用いなければならず、積層コンデンサのコス
ト低減の大きな問題点になっていた。
しかも、BaTiO3を主体とする組成物の誘電率は最
高でも10000程度であるため、小型大容量の積層コ
ンデンサを得るには層数を多くしなければならず、やは
り、製造コスト低減の大きな障害となっていた。
高でも10000程度であるため、小型大容量の積層コ
ンデンサを得るには層数を多くしなければならず、やは
り、製造コスト低減の大きな障害となっていた。
このようなことから、内部電極として安価なAgを主成
分とする電極を使用することができ、しかも、層数を少
なく抑えて積層コンデンサの製造コストを低減し得る、
低温焼結が可能な高誘電率誘電体材料の出現が要望され
ている。
分とする電極を使用することができ、しかも、層数を少
なく抑えて積層コンデンサの製造コストを低減し得る、
低温焼結が可能な高誘電率誘電体材料の出現が要望され
ている。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものであっ
て、低温焼結が可能で、誘電率が高く、しかも誘電損失
(tanδ)が小さく、小型大容量の積層コンデンサ等
を低コストで製造することを可能とする誘電体磁器組成
物を提供することを目的とする。
て、低温焼結が可能で、誘電率が高く、しかも誘電損失
(tanδ)が小さく、小型大容量の積層コンデンサ等
を低コストで製造することを可能とする誘電体磁器組成
物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の誘電体磁器組成物は、Pb(Fe1/2 Nb
1/2 )O3,Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3及びPb
(M1/2 W1/2 )O3の3成分を主成分として含む組成
物において、Pb原子の一部をCa,Ba及びSrより
なる群から選ばれる少なくとも1種の原子で置換したも
のであって、一般式(I) (Pb1-a Ra )[(Fe1/2Nb1/2 )1-b-c (Zn1/3 Nb2/3 )b (M1/2 W1/2 )c ]O3 …(I) (RはCa,Ba及びSrよりなる群から選ばれる少な
くとも1種、MはZn,Mg及びNiよりなる群から選
ばれる少なくとも1種) で表わした場合、 0.00<a<0.10 0.00<b+c<0.50 となるものである。
1/2 )O3,Pb(Zn1/3 Nb2/3 )O3及びPb
(M1/2 W1/2 )O3の3成分を主成分として含む組成
物において、Pb原子の一部をCa,Ba及びSrより
なる群から選ばれる少なくとも1種の原子で置換したも
のであって、一般式(I) (Pb1-a Ra )[(Fe1/2Nb1/2 )1-b-c (Zn1/3 Nb2/3 )b (M1/2 W1/2 )c ]O3 …(I) (RはCa,Ba及びSrよりなる群から選ばれる少な
くとも1種、MはZn,Mg及びNiよりなる群から選
ばれる少なくとも1種) で表わした場合、 0.00<a<0.10 0.00<b+c<0.50 となるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の誘電体磁器組成物の組成域の限定理由に
ついて説明する。
ついて説明する。
前記(I)式中、aが0.00であると誘電率の温度変
化が急激になり、aが0.10以上であると誘電率のピ
ークが著しく低温側に移行するため誘電率が小さくな
る。このため、aの値の範囲は0.00<a<0.10
とする。
化が急激になり、aが0.10以上であると誘電率のピ
ークが著しく低温側に移行するため誘電率が小さくな
る。このため、aの値の範囲は0.00<a<0.10
とする。
また、前記(I)式中、b≧0.50を満たす領域にお
いては、通常の固相反応ではペロブスカイト構造になら
ないPb(Zn1/3 Nb2/3 )O3が主組成となり、誘
電率が低下する。また、c≧0.50を満たす領域にお
いては、反強誘電体であるPb(M1/2 W1/2 )O
3(但し、Mは前記の通り)が主組成となり、誘電率が
低下する。更にb+c≧0.50かつb<0.50、c
<0.5を満たす領域においては、前述の二つの要因が
共存するため、やはり誘電率が低下する。このため、b
+c<0.50でなければならない。また、b+c=0
のときは、Pb(Fe1/2 Nb1/2 )O3のPbをR
(Rは前記の通り)で置換した組成となり、良好な電気
特性が得られない。このため、0.00<b+cとす
る。
いては、通常の固相反応ではペロブスカイト構造になら
ないPb(Zn1/3 Nb2/3 )O3が主組成となり、誘
電率が低下する。また、c≧0.50を満たす領域にお
いては、反強誘電体であるPb(M1/2 W1/2 )O
3(但し、Mは前記の通り)が主組成となり、誘電率が
低下する。更にb+c≧0.50かつb<0.50、c
<0.5を満たす領域においては、前述の二つの要因が
共存するため、やはり誘電率が低下する。このため、b
+c<0.50でなければならない。また、b+c=0
のときは、Pb(Fe1/2 Nb1/2 )O3のPbをR
(Rは前記の通り)で置換した組成となり、良好な電気
特性が得られない。このため、0.00<b+cとす
る。
本発明においては、特に 0.00<b≦0.20 0.00<c≦0.20 であることが好ましい。
このような本発明の誘電体磁器組成物を製造するには、
例えば、一酸化鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭
酸ストロンチウム、酸化第二鉄、五酸化ニオブ、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、炭酸ニッケル、三酸化タングス
テン等の粉末を所定の割合となるよう秤量し、湿式ボー
ルミル等を用いて十分に混合する。次にこの混合物を乾
燥した後、必要に応じ、600〜800℃の範囲で数時
間程度仮焼する。この仮焼は必ずしも行なう必要はない
が、これを行なうことにより粒子がより均一化され、誘
電特性が向上する傾向がある。仮焼を行なった場合に
は、仮焼物を更に湿式ボールミル等で粉砕し、乾燥後、
ポリビニルアルコールなどの適当な有機バインダを加え
て、顆粒を作り、これを所定の形状にプレス成形した
後、焼成を行なう。この焼成は、750〜1000℃の
温度範囲で0.5〜数時間程度行なう。(勿論、これら
の製造条件は最も好適な数値であって、本発明の磁器組
成物は上記以外の条件もしくは方法によって製造されて
も良い。) [実施例] 以下に本発明を実施例を挙げて更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
例えば、一酸化鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭
酸ストロンチウム、酸化第二鉄、五酸化ニオブ、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、炭酸ニッケル、三酸化タングス
テン等の粉末を所定の割合となるよう秤量し、湿式ボー
ルミル等を用いて十分に混合する。次にこの混合物を乾
燥した後、必要に応じ、600〜800℃の範囲で数時
間程度仮焼する。この仮焼は必ずしも行なう必要はない
が、これを行なうことにより粒子がより均一化され、誘
電特性が向上する傾向がある。仮焼を行なった場合に
は、仮焼物を更に湿式ボールミル等で粉砕し、乾燥後、
ポリビニルアルコールなどの適当な有機バインダを加え
て、顆粒を作り、これを所定の形状にプレス成形した
後、焼成を行なう。この焼成は、750〜1000℃の
温度範囲で0.5〜数時間程度行なう。(勿論、これら
の製造条件は最も好適な数値であって、本発明の磁器組
成物は上記以外の条件もしくは方法によって製造されて
も良い。) [実施例] 以下に本発明を実施例を挙げて更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
実施例1 出発原料としてPbO,CaCO3,BaCO3,Sr
CO3,Fe2O3,Nb2O5,ZnO,MgO,N
iCO3及びWO3を使用し、これらを第1表に示す配
合比となるように秤量し、ボールミル中で純水と共に約
20時間湿式混合した。次いで混合物を脱水、乾燥後、
700〜750℃で2時間保持して仮焼し、再びボール
ミル中で純水と共に約20時間湿式粉砕した後、脱水、
乾燥した。
CO3,Fe2O3,Nb2O5,ZnO,MgO,N
iCO3及びWO3を使用し、これらを第1表に示す配
合比となるように秤量し、ボールミル中で純水と共に約
20時間湿式混合した。次いで混合物を脱水、乾燥後、
700〜750℃で2時間保持して仮焼し、再びボール
ミル中で純水と共に約20時間湿式粉砕した後、脱水、
乾燥した。
得られた粉末にポリビニルアルコール水溶液(バイン
ダ)を加え、成形圧力約2ton/cm2で、直径約1
5mm、厚さ約0.7mmの円板に加圧成形した。この
成形物を約600℃で1時間保持してバインダを除いた
後、マグネシア磁器容器に入れて、第1表に示す温度で
3時間焼成した。
ダ)を加え、成形圧力約2ton/cm2で、直径約1
5mm、厚さ約0.7mmの円板に加圧成形した。この
成形物を約600℃で1時間保持してバインダを除いた
後、マグネシア磁器容器に入れて、第1表に示す温度で
3時間焼成した。
得られた焼結体の両面に、銀電極を650〜700℃で
焼付けて平行平板コンデンサとし、その電気特性を調べ
た。
焼付けて平行平板コンデンサとし、その電気特性を調べ
た。
結果を第1表に示す。
なお、誘電率及び誘電損失はYHPデジタルLCRメー
タモデル4274Aを用い、測定周波数1KHz、測定
電圧1.0Vrms、温度25℃にて測定した。また、
絶縁抵抗はYHPアナログIRメータ4329Aを使用
し、温度25℃で印加電圧100Vにて、1分後の値を
測定した。
タモデル4274Aを用い、測定周波数1KHz、測定
電圧1.0Vrms、温度25℃にて測定した。また、
絶縁抵抗はYHPアナログIRメータ4329Aを使用
し、温度25℃で印加電圧100Vにて、1分後の値を
測定した。
第1表からも明らかなように、本発明の範囲内の組成物
は、いずれも誘電率が高く、誘電損失が低く、しかも、
容量抵抗積も比較的大きいという優れた電気特性を示
し、その上、焼結温度が低いという利点も有している。
は、いずれも誘電率が高く、誘電損失が低く、しかも、
容量抵抗積も比較的大きいという優れた電気特性を示
し、その上、焼結温度が低いという利点も有している。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の誘電体磁器組成物は、誘電
率が高く誘電損失が低く、かつ、容量抵抗積も大きい。
このため、本発明の誘電体磁器組成物を用いることによ
り、信頼性の高い小型で大容量のコンデンサを得ること
ができる。
率が高く誘電損失が低く、かつ、容量抵抗積も大きい。
このため、本発明の誘電体磁器組成物を用いることによ
り、信頼性の高い小型で大容量のコンデンサを得ること
ができる。
しかも、本発明の誘電体磁器組成物は、焼結温度が低い
ため、焼成コストが安価で、積層コンデンサに用いた場
合、内部電極に高価なパラジウムや白金などの貴金属を
使用することなく、比較的安価な銀系等の金属を使用す
ることができる。このため、積層コンデンサの製造コス
トを低下させ、その価格を大幅に低減することができ
る。
ため、焼成コストが安価で、積層コンデンサに用いた場
合、内部電極に高価なパラジウムや白金などの貴金属を
使用することなく、比較的安価な銀系等の金属を使用す
ることができる。このため、積層コンデンサの製造コス
トを低下させ、その価格を大幅に低減することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】Pb(Fe1/2 Nb1/2 )O3,Pb(Z
n1/3 Nb2/3 )O3及びPb(M1/2 W1/2 )O3を
主成分として含み、下記一般式(I) で表わされるように、Pb原子のうちの一部を、Ca,
Ba及びSrよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
原子で置換した組成を有することを特徴とする誘電体磁
器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1074573A JPH0637322B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1074573A JPH0637322B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02252649A JPH02252649A (ja) | 1990-10-11 |
| JPH0637322B2 true JPH0637322B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=13551072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1074573A Expired - Lifetime JPH0637322B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0637322B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107473743A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-15 | 西安交通大学 | 一种铅基高介电常数电容器介质材料及其制备方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04243952A (ja) * | 1991-01-31 | 1992-09-01 | Nec Corp | 磁器組成物 |
| CN101792319B (zh) * | 2010-04-07 | 2012-10-10 | 陕西科技大学 | 一种低温烧结的磁电复合陶瓷材料的制备方法 |
-
1989
- 1989-03-27 JP JP1074573A patent/JPH0637322B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107473743A (zh) * | 2017-09-15 | 2017-12-15 | 西安交通大学 | 一种铅基高介电常数电容器介质材料及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02252649A (ja) | 1990-10-11 |
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