JPH0637725B2 - 炭素繊維の製法 - Google Patents
炭素繊維の製法Info
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- JPH0637725B2 JPH0637725B2 JP60007699A JP769985A JPH0637725B2 JP H0637725 B2 JPH0637725 B2 JP H0637725B2 JP 60007699 A JP60007699 A JP 60007699A JP 769985 A JP769985 A JP 769985A JP H0637725 B2 JPH0637725 B2 JP H0637725B2
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- spinning
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- D01F9/08—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
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- C10C1/00—Working-up tar
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、メソフエーズピツチから高強度、高弾性炭素
繊維を製造する方法に関する。さらに詳しくは、溶融状
態のメソフエーズピツチをノズル孔から押し出すことに
より紡糸する際に、メソフエーズピツチの流れにノズル
孔を実質的に回転中心とする回転運動を行なわせつゝ紡
糸することにより、炭素繊維を生産性良く製造する方法
に関する。
繊維を製造する方法に関する。さらに詳しくは、溶融状
態のメソフエーズピツチをノズル孔から押し出すことに
より紡糸する際に、メソフエーズピツチの流れにノズル
孔を実質的に回転中心とする回転運動を行なわせつゝ紡
糸することにより、炭素繊維を生産性良く製造する方法
に関する。
炭素繊維は、有用な材料であり、近時その重要性が注目
され、次世代の材料として関心を集めている。炭素繊維
の種類は、強度、弾性率が大きく複合材料として航空機
用構造材やスポーツ用品として用いられる高性能品と、
強度、弾性率ともに低いため主として断熱材に用いられ
る汎用品とに分類することができる。
され、次世代の材料として関心を集めている。炭素繊維
の種類は、強度、弾性率が大きく複合材料として航空機
用構造材やスポーツ用品として用いられる高性能品と、
強度、弾性率ともに低いため主として断熱材に用いられ
る汎用品とに分類することができる。
(従来の技術) 従来、高性能炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル
(PAN)を紡糸し、これを酸化雰囲気中で不融化し、
その後不活性雰囲気中で炭化もしくは黒鉛化することに
より製造されるPAN系炭素繊維が主流であり、ピツチ
を出発原料とするピツチ系炭素繊維は、PAN系のもの
より強度、弾性率が低く、構造材としては使用出来ない
ものであるとされて来た。
(PAN)を紡糸し、これを酸化雰囲気中で不融化し、
その後不活性雰囲気中で炭化もしくは黒鉛化することに
より製造されるPAN系炭素繊維が主流であり、ピツチ
を出発原料とするピツチ系炭素繊維は、PAN系のもの
より強度、弾性率が低く、構造材としては使用出来ない
ものであるとされて来た。
しかし、最近、その原料が安価であること、また、不融
化、炭化時の歩留りがPAN系のものより高いことなど
の理由から、ピツチ系炭素繊維が見直され、ピツチを出
発原料として高性能炭素繊維を製造する方法についての
研究が活発に行なわており、また、PAN系の炭素繊維
の特性と同等の、もしくは、弾性率の面においてPAN
系をはるかに上廻るピツチ系高性能炭素繊維の製造方法
がいくつか提案されている。
化、炭化時の歩留りがPAN系のものより高いことなど
の理由から、ピツチ系炭素繊維が見直され、ピツチを出
発原料として高性能炭素繊維を製造する方法についての
研究が活発に行なわており、また、PAN系の炭素繊維
の特性と同等の、もしくは、弾性率の面においてPAN
系をはるかに上廻るピツチ系高性能炭素繊維の製造方法
がいくつか提案されている。
これら提案されているピツチ系高性能炭素繊維の製造方
法は、ピツチをあらかじめ水添処理した後、加熱処理し
て紡糸用ピツチとする方法(例えば特開昭58−196
292)、ピツチを溶剤抽出により分別し、その分別さ
れた特定の成分を加熱処理して紡糸用ピツチとする方法
(例えば特開昭58−113292)、また、ピツチの
加熱処理温度を低くし、長時間かけて紡糸用ピツチとす
る方法(例えば特開昭53−86717)など、それぞ
れに工夫されたものであるが、どの方法においても共通
していることは、紡糸用のピツチが、偏光顕微鏡下で観
察した際に光学的に異方性を示すメソフエーズをその主
たる構成成分としたいわゆるメソフエーズピツチと呼ば
れるものであるということである。
法は、ピツチをあらかじめ水添処理した後、加熱処理し
て紡糸用ピツチとする方法(例えば特開昭58−196
292)、ピツチを溶剤抽出により分別し、その分別さ
れた特定の成分を加熱処理して紡糸用ピツチとする方法
(例えば特開昭58−113292)、また、ピツチの
加熱処理温度を低くし、長時間かけて紡糸用ピツチとす
る方法(例えば特開昭53−86717)など、それぞ
れに工夫されたものであるが、どの方法においても共通
していることは、紡糸用のピツチが、偏光顕微鏡下で観
察した際に光学的に異方性を示すメソフエーズをその主
たる構成成分としたいわゆるメソフエーズピツチと呼ば
れるものであるということである。
このメソフエーズは、重質油又はピツチ類を加熱する際
に生成する一種の液晶であり、また、熱重合により発達
した芳香族平面分子が積層構造を取るために光学的異方
性を示すと言われている。この様なメソフエーズピツチ
を用いて溶融紡糸法により繊維を製造すると、発達した
芳香族平面分子がノズル孔を通過する際に加わる応力に
より、繊維軸方向に配列する。この配向構造はその後の
不融化、炭化の際にも乱れることなく維持されるため、
得られる炭素繊維の中での炭素層面が繊維軸方向に配向
したものとなる。この様に配向性の高い炭素繊維は強度
も高く、またそれを黒鉛化した場合にはPAN系では到
達出来ないほどの高い弾性率を示すものとなる。
に生成する一種の液晶であり、また、熱重合により発達
した芳香族平面分子が積層構造を取るために光学的異方
性を示すと言われている。この様なメソフエーズピツチ
を用いて溶融紡糸法により繊維を製造すると、発達した
芳香族平面分子がノズル孔を通過する際に加わる応力に
より、繊維軸方向に配列する。この配向構造はその後の
不融化、炭化の際にも乱れることなく維持されるため、
得られる炭素繊維の中での炭素層面が繊維軸方向に配向
したものとなる。この様に配向性の高い炭素繊維は強度
も高く、またそれを黒鉛化した場合にはPAN系では到
達出来ないほどの高い弾性率を示すものとなる。
ピツチ系炭素繊維の性能を向上するためには、紡糸過程
で、芳香族平面分子の配向が良くなる様なメソフエーズ
ピツチを製造することが不可欠であり、提案されている
製造法はほとんどが良質なメソフエーズピツチを製造す
る方法に関するものである。
で、芳香族平面分子の配向が良くなる様なメソフエーズ
ピツチを製造することが不可欠であり、提案されている
製造法はほとんどが良質なメソフエーズピツチを製造す
る方法に関するものである。
(解決しようとする問題点) ところが、紡糸時に芳香族平面分子の配向が良くなる良
質なメソフエーズピツチの場合には、繊維軸方向のみな
らず、繊維軸に直角な断面内でもある特定の配向を持つ
た構造となる。一般的に用いられているノズル孔のよう
に、断面が円である場合には、繊維の断面も円となり、
その断面内では、芳香族平面分子の配向が円の中心から
放射状に広がつたいわゆるラジアル配向となる(第1図
参照)。この芳香族平面分子は、炭化の際に揮発分を放
出すると同時に収縮しながら炭素層面を形成してゆく
が、その収縮方向は芳香族平面分子の面に直角方向で著
しく大きい。したがつて、ラジアル配向を持つた繊維の
場合には外周部と中心部の収縮に著しい差があるため、
炭化時に第1および2図に示すような繊維軸にそつた大
きなクラツクが発生し、商品としての価値を著しく低下
させることになる。
質なメソフエーズピツチの場合には、繊維軸方向のみな
らず、繊維軸に直角な断面内でもある特定の配向を持つ
た構造となる。一般的に用いられているノズル孔のよう
に、断面が円である場合には、繊維の断面も円となり、
その断面内では、芳香族平面分子の配向が円の中心から
放射状に広がつたいわゆるラジアル配向となる(第1図
参照)。この芳香族平面分子は、炭化の際に揮発分を放
出すると同時に収縮しながら炭素層面を形成してゆく
が、その収縮方向は芳香族平面分子の面に直角方向で著
しく大きい。したがつて、ラジアル配向を持つた繊維の
場合には外周部と中心部の収縮に著しい差があるため、
炭化時に第1および2図に示すような繊維軸にそつた大
きなクラツクが発生し、商品としての価値を著しく低下
させることになる。
本発明者らもやはりこの炭化時に発生する繊維軸方向の
クラツクという問題に遭遇し、これを解決すべく鋭意研
究を重ねて本発明に到つた。
クラツクという問題に遭遇し、これを解決すべく鋭意研
究を重ねて本発明に到つた。
すなわち、本発明者らは、炭素繊維を溶融紡糸する際
に、ノズル孔から押し出される直前の溶融ピツチにノズ
ル孔を実質的に回転中心とする回転運動を与えるという
簡単な方法で上記のクラツクを完全に防止し得ること、
を見い出したものである。
に、ノズル孔から押し出される直前の溶融ピツチにノズ
ル孔を実質的に回転中心とする回転運動を与えるという
簡単な方法で上記のクラツクを完全に防止し得ること、
を見い出したものである。
したがつて、本発明の目的は、きわめて簡単な手段でク
ラツクの発生を有効に防止し得るピツチ系炭素繊維の製
法を与えることにある。
ラツクの発生を有効に防止し得るピツチ系炭素繊維の製
法を与えることにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち、本発明の要旨は、溶融状態のメソフェーズピ
ッチをノズル孔から押し出すことにより紡糸し、このピ
ッチ繊維を酸化雰囲気中で不融化し、さらに不活性雰囲
気中で炭化もしくは黒鉛化するピッチ系炭素繊維の製法
において、断面が円形であるピッチ導入管部に、外径が
該ピッチ導入管部の内径と実質的に同一であるラセン状
溝を有する嵌合部材を嵌合してなる装置により、溶融状
態のメソフェーズピッチを該装置のノズル孔を実質的に
中心軸とする実質的にラセン状の通路を通すことによっ
て、紡糸過程で押し出される直前の溶融状態のメソフェ
ーズピッチの流れにノズル孔を実質的に回転中心とする
回転運動を行なわせつゝ紡糸することを特徴とするピッ
チ系炭素繊維の製法に存する。
ッチをノズル孔から押し出すことにより紡糸し、このピ
ッチ繊維を酸化雰囲気中で不融化し、さらに不活性雰囲
気中で炭化もしくは黒鉛化するピッチ系炭素繊維の製法
において、断面が円形であるピッチ導入管部に、外径が
該ピッチ導入管部の内径と実質的に同一であるラセン状
溝を有する嵌合部材を嵌合してなる装置により、溶融状
態のメソフェーズピッチを該装置のノズル孔を実質的に
中心軸とする実質的にラセン状の通路を通すことによっ
て、紡糸過程で押し出される直前の溶融状態のメソフェ
ーズピッチの流れにノズル孔を実質的に回転中心とする
回転運動を行なわせつゝ紡糸することを特徴とするピッ
チ系炭素繊維の製法に存する。
ここで言うメソフエーズピツチは、前述の様に、偏光顕
微鏡下で観察した際に光学的に異方性を示すメソフエー
ズがその主たる構成成分であるものであれば良く、特に
そのメソフエーズピツチの製造方法は限定されるもので
はない。したがつてメソフエーズピツチを製造する出発
原料としても、コールタール、ナフサ熱分解副生ター
ル、ガスオイル熱分解副生タール、デカントオイルもし
くは、これら重質油を蒸留または熱処理して得られるピ
ツチ状物質等のいずれのものでも良い。
微鏡下で観察した際に光学的に異方性を示すメソフエー
ズがその主たる構成成分であるものであれば良く、特に
そのメソフエーズピツチの製造方法は限定されるもので
はない。したがつてメソフエーズピツチを製造する出発
原料としても、コールタール、ナフサ熱分解副生ター
ル、ガスオイル熱分解副生タール、デカントオイルもし
くは、これら重質油を蒸留または熱処理して得られるピ
ツチ状物質等のいずれのものでも良い。
メソフエーズピツチの製造法としては前述の様にいくつ
かの方法が公知であるが、たとえばピツチ1重量部に2
〜3倍のテトラヒドロキノリンを添加し、自生圧下40
0〜450℃の温度で水素化処理した後、この水素化ピ
ツチに不活性ガスを吹き込みながら高温で短時間熱処理
することによりメソフエーズピツチを製造する方法は、
軟化温度が低く、紡糸性の良いメソフエーズピツチを容
易に調整することが出来、すぐれた方法である。
かの方法が公知であるが、たとえばピツチ1重量部に2
〜3倍のテトラヒドロキノリンを添加し、自生圧下40
0〜450℃の温度で水素化処理した後、この水素化ピ
ツチに不活性ガスを吹き込みながら高温で短時間熱処理
することによりメソフエーズピツチを製造する方法は、
軟化温度が低く、紡糸性の良いメソフエーズピツチを容
易に調整することが出来、すぐれた方法である。
メソフエーズピツチの紡糸性は、その軟化温度と構成成
分の比率に大きく影響され、軟化温度が著しく高いもの
では、紡糸時の温度を非常に高くせざるを得ずピツチの
変質、分解等の問題が発生し好ましくない。また、軟化
温度の低いメソフエーズピツチであつても、その構成成
分の主たる部分が等方性のピツチであり、その中にメソ
フエーズが球状に点在する様なものでは、紡糸温度域に
おいて、等方性ピツチ部とメソフエーズ部の粘度が著し
く異なるため、ピツチが不均質となり紡糸性が悪い。ま
た、メソフエーズを含まない等方性ピツチを紡糸する場
合には、ピツチ中の芳香族分子が、ノズル孔を通過する
際の応力によつて明瞭に配向するほどの広がりを持つて
いないため、繊維内の配向に注目した本発明の対象とは
ならない。好ましいメソフエーズピツチとしては、偏光
顕微鏡で光学的異方性を示す部分が60%以上、さらに
好ましくは80%以上である。また、メソフエーズピツ
チの軟化点は250〜320℃のものが好ましい。
分の比率に大きく影響され、軟化温度が著しく高いもの
では、紡糸時の温度を非常に高くせざるを得ずピツチの
変質、分解等の問題が発生し好ましくない。また、軟化
温度の低いメソフエーズピツチであつても、その構成成
分の主たる部分が等方性のピツチであり、その中にメソ
フエーズが球状に点在する様なものでは、紡糸温度域に
おいて、等方性ピツチ部とメソフエーズ部の粘度が著し
く異なるため、ピツチが不均質となり紡糸性が悪い。ま
た、メソフエーズを含まない等方性ピツチを紡糸する場
合には、ピツチ中の芳香族分子が、ノズル孔を通過する
際の応力によつて明瞭に配向するほどの広がりを持つて
いないため、繊維内の配向に注目した本発明の対象とは
ならない。好ましいメソフエーズピツチとしては、偏光
顕微鏡で光学的異方性を示す部分が60%以上、さらに
好ましくは80%以上である。また、メソフエーズピツ
チの軟化点は250〜320℃のものが好ましい。
メソフエーズピツチを紡糸し、これを不融化、炭化又は
黒鉛化する際に発生するクラツクの防止法としては、紡
糸時の温度を高くし、繊維内の配向をラジアル配向では
なく、玉ねぎ状配向にする方法が公知であるが、メソフ
エーズピツチの場合は、そのもの自体の軟化温度が25
0〜300℃と高いため、紡糸温度を350℃以上の温
度にせざるを得ない。この温度域はすでに有機物が分解
すると言われる温度域であり、ピツチの変質、分解等の
問題を考えると高ねぎ状配向を得るためにさらに高温を
用いることは必ずしも好ましい方法ではない。また、配
向をラジアル配向ではなくする方法として、ノズル孔の
断面を円ではなく複雑な形状とすることによつても、炭
化時の繊維軸方向のクラツクを防止することは可能であ
ると思われるが、この場合には、ノズル孔の加工が特殊
なものとなり、加工の精度また使用後のノズルの清掃等
に問題が生じ得る。
黒鉛化する際に発生するクラツクの防止法としては、紡
糸時の温度を高くし、繊維内の配向をラジアル配向では
なく、玉ねぎ状配向にする方法が公知であるが、メソフ
エーズピツチの場合は、そのもの自体の軟化温度が25
0〜300℃と高いため、紡糸温度を350℃以上の温
度にせざるを得ない。この温度域はすでに有機物が分解
すると言われる温度域であり、ピツチの変質、分解等の
問題を考えると高ねぎ状配向を得るためにさらに高温を
用いることは必ずしも好ましい方法ではない。また、配
向をラジアル配向ではなくする方法として、ノズル孔の
断面を円ではなく複雑な形状とすることによつても、炭
化時の繊維軸方向のクラツクを防止することは可能であ
ると思われるが、この場合には、ノズル孔の加工が特殊
なものとなり、加工の精度また使用後のノズルの清掃等
に問題が生じ得る。
これに対し、本発明の方法は、ノズル孔の形状は一般的
に使用されている断面が円のもので良く、また、このノ
ズル孔自体には何ら新たに加工することなく、押し出さ
れる直前のピツチの流れに回転を与えるだけで、繊維内
の配向を変えることが出来、それによつて、炭化又は黒
鉛化時の繊維軸方向のクラツクを完全に防止することが
できる。
に使用されている断面が円のもので良く、また、このノ
ズル孔自体には何ら新たに加工することなく、押し出さ
れる直前のピツチの流れに回転を与えるだけで、繊維内
の配向を変えることが出来、それによつて、炭化又は黒
鉛化時の繊維軸方向のクラツクを完全に防止することが
できる。
上記した押し出される直前のピッチの流れに回転を与え
るための手段としては、ノズル孔を中心軸とするラセン
状の通路を通す手段が採用される。
るための手段としては、ノズル孔を中心軸とするラセン
状の通路を通す手段が採用される。
すなわち、押し出される直前のピッチの流れに回転を与
える手段は、ノズル孔上部のピツチの導入管部に、外周
部にラセン状溝を有し導入管部に実質的に嵌合し得る嵌
合部材をはめ込んだ紡糸装置を用いるものである。
える手段は、ノズル孔上部のピツチの導入管部に、外周
部にラセン状溝を有し導入管部に実質的に嵌合し得る嵌
合部材をはめ込んだ紡糸装置を用いるものである。
上記の手段で最も一般的な構造としては、導入管部の横
断面が円形であり、嵌合される嵌合部材の横断面も上記
の導入管部の円形断面に等しいものである。すなわち、
該嵌合部材のラセン状溝と該導入管部の内壁との間に、
実質的にラセン状の溶融状態のピッチの通路を形成し得
るものである。この場合、嵌合部材の形状はドリルの刃
ないしはウオーム・ギアのごときものである。
断面が円形であり、嵌合される嵌合部材の横断面も上記
の導入管部の円形断面に等しいものである。すなわち、
該嵌合部材のラセン状溝と該導入管部の内壁との間に、
実質的にラセン状の溶融状態のピッチの通路を形成し得
るものである。この場合、嵌合部材の形状はドリルの刃
ないしはウオーム・ギアのごときものである。
したがつて、単純な方法としては、ノズル孔上部に径が
数ミリメートル、長さが十数ミリメートルないし数十ミ
リメートルのピツチ導入管部をもうけ、その導入管部に
通常の工具として用いられているドリルの刃あるいはウ
オーム・ギアを挿入することで良い。
数ミリメートル、長さが十数ミリメートルないし数十ミ
リメートルのピツチ導入管部をもうけ、その導入管部に
通常の工具として用いられているドリルの刃あるいはウ
オーム・ギアを挿入することで良い。
一般に紡糸口金(ノズルプレート)は、ノズル孔の近く
で導入管部の直径が小さくなつて行き、口金の先端は円
錐状をなしているのが通常である。ドリルの刃の先端も
円錐状を呈しているが、その頂角は割に鈍いのが普通で
ある。このために、ドリルの刃を挿入してもノズル孔の
近くには若干の空所が残り得る。ドリルの刃の溝は、数
ミリメートルに1回転する程度の非常にゆるやかなラセ
ン状である。紡糸した繊維の配向は、0.1〜0.5ミ
リメートルという細い径のノズル孔部分の応力により生
じると言われていることから考えて、ピツチ導入部での
流れが、数ミリメートルに1回程度のゆるやかな回転を
持つたとしても、得られる繊維の配向に影響するとは予
想し難いことであつた。ところが、ピツチ導入管部にド
リルの刃を挿入して紡糸をしたものを、炭化又は黒鉛化
した後、走査型電子顕微鏡でその外観を調べたところ、
繊維軸方向のクラツクは第3および4図に示すように全
く発生していないことが分つた。さらにその断面内の炭
素層面の配向構造を調べたところ、配向はラジアル的で
はあるが、導入管部でのラセン回転の効果を残しており
配向面が第3図に示したように風車状に湾曲した特異な
構造を持つていることが分つた。
で導入管部の直径が小さくなつて行き、口金の先端は円
錐状をなしているのが通常である。ドリルの刃の先端も
円錐状を呈しているが、その頂角は割に鈍いのが普通で
ある。このために、ドリルの刃を挿入してもノズル孔の
近くには若干の空所が残り得る。ドリルの刃の溝は、数
ミリメートルに1回転する程度の非常にゆるやかなラセ
ン状である。紡糸した繊維の配向は、0.1〜0.5ミ
リメートルという細い径のノズル孔部分の応力により生
じると言われていることから考えて、ピツチ導入部での
流れが、数ミリメートルに1回程度のゆるやかな回転を
持つたとしても、得られる繊維の配向に影響するとは予
想し難いことであつた。ところが、ピツチ導入管部にド
リルの刃を挿入して紡糸をしたものを、炭化又は黒鉛化
した後、走査型電子顕微鏡でその外観を調べたところ、
繊維軸方向のクラツクは第3および4図に示すように全
く発生していないことが分つた。さらにその断面内の炭
素層面の配向構造を調べたところ、配向はラジアル的で
はあるが、導入管部でのラセン回転の効果を残しており
配向面が第3図に示したように風車状に湾曲した特異な
構造を持つていることが分つた。
導入管部に導入されたドリルの刃によつてもたらされる
ゆるやかな回転が上記の顕著な効果を生じる理由は未だ
詳かではないが、本発明者らは上記のゆるやかな回転が
紡糸口金の先端の円錐部で面積が2桁も縮小して行くの
に従い、丁度サイクロンの円錐部で流体の回転が非常に
早くなるのと同様に、ノズル孔の入口では高速の回転が
起こるためであろうと考えている。
ゆるやかな回転が上記の顕著な効果を生じる理由は未だ
詳かではないが、本発明者らは上記のゆるやかな回転が
紡糸口金の先端の円錐部で面積が2桁も縮小して行くの
に従い、丁度サイクロンの円錐部で流体の回転が非常に
早くなるのと同様に、ノズル孔の入口では高速の回転が
起こるためであろうと考えている。
このラジアル状から風車状への配向の変化が炭化時のク
ラツクを完全に防止するということについて正確に説明
することはできないが、玉ねぎ状配向と近似した効果を
有するものと考えられる。
ラツクを完全に防止するということについて正確に説明
することはできないが、玉ねぎ状配向と近似した効果を
有するものと考えられる。
(実施例) 本発明方法の実施に適する装置の具体的な一例を図面を
もつて説明すると第5図のようである。第5図は紡糸装
置の一例の要部の構造を、その構造の理解を容易にする
ために一部分を断面で示した側面図である。
もつて説明すると第5図のようである。第5図は紡糸装
置の一例の要部の構造を、その構造の理解を容易にする
ために一部分を断面で示した側面図である。
紡糸装置は紡糸口金1と嵌合部材2とから成り立つてい
る。図において口金1は説明の便宜上断面で示してあ
る。口金1の先端にはノズル孔3が設けられており、口
金のピツチ導入管部4はノズル孔3の近くで円錐状部5
を形成しており、一方導入管部の他端は広がつてロート
状部6となつている。嵌合部材2の外径は上記の導入管
部4の内径と実質的に等しくされている。嵌合部材2の
外周部には、ラセン溝7が設けられており、上方から送
られて来る溶融ピツチは、導入管部4を通過する際にこ
のラセン状溝7に従つて流れ、回転が付与される。図示
の装置をさらに具体的に説明すると、ノズル孔3の直径
は0.25mm、長さは0.75mmであり、その上部に内
径2.5mmのピツチ導入管部を有している。嵌合部材2
は外径2.5mmの市販のドリルの刃(JIS規格、スト
レートシヤンクドリル)である。なおここで使用した紡
糸口金1は、本発明のために特別に加工されたものでは
なく、本発明以前は嵌合部材2を挿入することなくその
まま使用していたものである。
る。図において口金1は説明の便宜上断面で示してあ
る。口金1の先端にはノズル孔3が設けられており、口
金のピツチ導入管部4はノズル孔3の近くで円錐状部5
を形成しており、一方導入管部の他端は広がつてロート
状部6となつている。嵌合部材2の外径は上記の導入管
部4の内径と実質的に等しくされている。嵌合部材2の
外周部には、ラセン溝7が設けられており、上方から送
られて来る溶融ピツチは、導入管部4を通過する際にこ
のラセン状溝7に従つて流れ、回転が付与される。図示
の装置をさらに具体的に説明すると、ノズル孔3の直径
は0.25mm、長さは0.75mmであり、その上部に内
径2.5mmのピツチ導入管部を有している。嵌合部材2
は外径2.5mmの市販のドリルの刃(JIS規格、スト
レートシヤンクドリル)である。なおここで使用した紡
糸口金1は、本発明のために特別に加工されたものでは
なく、本発明以前は嵌合部材2を挿入することなくその
まま使用していたものである。
本発明の方法を実施例をもつてさらに詳細に説明する。
実施例1 コールタールピツチ200gとテトラヒドロキノリン4
00gを1のオートクレーブに入れ、窒素置換後、自
生圧下420℃で30分加熱することによりピツチの水
素化処理を行なつた。処理液をロ過し不溶分を除去した
後、減圧蒸留により溶媒を除去して、水素化ピツチを得
た。この水素化ピツチ100gを300mlの重合フラス
コに入れ窒素ガスを5/分の割合で吹込みながら、5
10℃の塩浴中で10分さらに440℃の塩浴中で1時
間45分熱処理し、軟化温度268℃の紡糸用ピツチを
得た。このピツチを偏光顕微鏡で観察したところ、光学
的に異方性を示すメソフエーズがその主たる構成成分で
あり、等方性ピツチはその中に球状に点在していた。
00gを1のオートクレーブに入れ、窒素置換後、自
生圧下420℃で30分加熱することによりピツチの水
素化処理を行なつた。処理液をロ過し不溶分を除去した
後、減圧蒸留により溶媒を除去して、水素化ピツチを得
た。この水素化ピツチ100gを300mlの重合フラス
コに入れ窒素ガスを5/分の割合で吹込みながら、5
10℃の塩浴中で10分さらに440℃の塩浴中で1時
間45分熱処理し、軟化温度268℃の紡糸用ピツチを
得た。このピツチを偏光顕微鏡で観察したところ、光学
的に異方性を示すメソフエーズがその主たる構成成分で
あり、等方性ピツチはその中に球状に点在していた。
ノズル孔の径0.25mm、長さ0.75mm、ピツチの導
入管部の内径2.5mmであり、第5図に示した構造の紡
糸口金の導入管部に、このピツチの導入管部と同じ径の
JIS規格のストレートシヤンクドリルを挿入したもの
を紡糸装置として用いた。温度340℃、巻取速度40
0m/分で紡糸し、ピツチ繊維を得た。このものを空気
中で320℃まで加熱し不融化した後、窒素気流中10
00℃まで加熱して炭素繊維を得た。この炭素繊維試料
から無作意に50本の単繊維を抜き出し、走査型電子顕
微鏡で3000倍の倍率下で観察したところ、その平均
径は7.8μであり、50本のうち1本もクラツクの入
つた繊維は観察されなかつた。またこの試料の断面構造
は第3図に示すような風車状配向をもつていた。
入管部の内径2.5mmであり、第5図に示した構造の紡
糸口金の導入管部に、このピツチの導入管部と同じ径の
JIS規格のストレートシヤンクドリルを挿入したもの
を紡糸装置として用いた。温度340℃、巻取速度40
0m/分で紡糸し、ピツチ繊維を得た。このものを空気
中で320℃まで加熱し不融化した後、窒素気流中10
00℃まで加熱して炭素繊維を得た。この炭素繊維試料
から無作意に50本の単繊維を抜き出し、走査型電子顕
微鏡で3000倍の倍率下で観察したところ、その平均
径は7.8μであり、50本のうち1本もクラツクの入
つた繊維は観察されなかつた。またこの試料の断面構造
は第3図に示すような風車状配向をもつていた。
比較例1 実施例1と同じ方法で調整した軟化温度268℃の紡糸用
ピツチを用い、実施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を
挿入しないで、温度340℃、巻取速度400m/分で
紡糸し、ピツチ繊維を得た。これを実施例1と同条件で
不融化、炭化した後、やはり無作意に50本の単繊維を
取り出し、その外観を3000倍で観察した。その平均
径は7.9μであり、50本のうち23本に繊維軸方向
のクラツクが認められた。走査型電子顕微鏡での観察で
は、試料の片側のみしか観察出来ないため、50本のう
ち23本にクラツクが認められたということは、ほとん
ど全部の試料にクラツクが生じていたものと判断出来
る。なお、この試料の断面構造は第1図に示したラジア
ル配向を有していた。
ピツチを用い、実施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を
挿入しないで、温度340℃、巻取速度400m/分で
紡糸し、ピツチ繊維を得た。これを実施例1と同条件で
不融化、炭化した後、やはり無作意に50本の単繊維を
取り出し、その外観を3000倍で観察した。その平均
径は7.9μであり、50本のうち23本に繊維軸方向
のクラツクが認められた。走査型電子顕微鏡での観察で
は、試料の片側のみしか観察出来ないため、50本のう
ち23本にクラツクが認められたということは、ほとん
ど全部の試料にクラツクが生じていたものと判断出来
る。なお、この試料の断面構造は第1図に示したラジア
ル配向を有していた。
実施例2 実施例1と同じ軟化温度268℃の紡糸用ピツチと、実
施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を挿入した紡糸装置
を用い、紡糸温度を340℃として、巻取速度200m
/分と100m/分と変化させて紡糸し、2種類のピツ
チ繊維を得た。これを実施例1と同条件で不融化、炭化
して得た炭素繊維の平均径は9.9μと12.4μであ
つた。それぞれの試料につき各50本の単繊維を無作意
に取り出し、その外観を3000倍で観察したが、それ
ぞれ1本も繊維軸方向のクラツクを持つものはなかつ
た。
施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を挿入した紡糸装置
を用い、紡糸温度を340℃として、巻取速度200m
/分と100m/分と変化させて紡糸し、2種類のピツ
チ繊維を得た。これを実施例1と同条件で不融化、炭化
して得た炭素繊維の平均径は9.9μと12.4μであ
つた。それぞれの試料につき各50本の単繊維を無作意
に取り出し、その外観を3000倍で観察したが、それ
ぞれ1本も繊維軸方向のクラツクを持つものはなかつ
た。
実施例3 実施例1と同じ軟化温度268℃の紡糸用ピツチと、実
施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を挿入した紡糸装置
を用い、温度370℃、巻取速度500m/分で紡糸し
ピツチ繊維を得た。これを実施例1と同条件で不融化、
炭化した後、50本の単繊維を無作意に取り出し、その
外観を3000倍で観察した。この炭素繊維の平均径は
10.1μであり繊維軸方向のクラツクを持つ繊維は1
本も認められなかつた。
施例1と同じ紡糸口金にドリルの刃を挿入した紡糸装置
を用い、温度370℃、巻取速度500m/分で紡糸し
ピツチ繊維を得た。これを実施例1と同条件で不融化、
炭化した後、50本の単繊維を無作意に取り出し、その
外観を3000倍で観察した。この炭素繊維の平均径は
10.1μであり繊維軸方向のクラツクを持つ繊維は1
本も認められなかつた。
実施例4 実施例1と同じ方法で水素処理した水素化ピツチ200
gを、500mlの重合フラスコに入れ、5/分の割合
で窒素を吹き込みながら510℃の塩浴中で10分間、
460℃の塩浴中で1時案熱処理することにより、軟化
温度285℃の紡糸用ピツチを調整した。これを実施例
1と同じ紡糸口金に、ドリルの刃を挿入した紡糸装置を
用い、温度350℃、巻取速度300m/分で紡糸して
ピツチ繊維を得た。これを空気中340℃まで加熱する
ことにより不融化した後、実施例1と同様に1000℃
で炭化した。このものの平均繊維径は11.6μであ
り、また、端繊維50本の外観を実施例1と同様に観察
したが、クラツクは全く認められなかつた。
gを、500mlの重合フラスコに入れ、5/分の割合
で窒素を吹き込みながら510℃の塩浴中で10分間、
460℃の塩浴中で1時案熱処理することにより、軟化
温度285℃の紡糸用ピツチを調整した。これを実施例
1と同じ紡糸口金に、ドリルの刃を挿入した紡糸装置を
用い、温度350℃、巻取速度300m/分で紡糸して
ピツチ繊維を得た。これを空気中340℃まで加熱する
ことにより不融化した後、実施例1と同様に1000℃
で炭化した。このものの平均繊維径は11.6μであ
り、また、端繊維50本の外観を実施例1と同様に観察
したが、クラツクは全く認められなかつた。
実施例5 実施例1と同じ軟化温度268℃のピツチを用い、ノズ
ル孔の径0.5mm、長さ1.0mm、ピツチ導入管部の径
2.5mmの紡糸口金の導入管部に実施例1と同じドリル
の刃を挿入した紡糸装置を用い、温度340℃、巻取速
度300m/分で紡糸し、ピツチ繊維を得た。これを実
施例4と同一条件で不融化、炭化した。このものの平均
径は13.4μであり、また単繊維50本の外観を実施
例1と同様に観察したがクラツクは全く認められなかつ
た。
ル孔の径0.5mm、長さ1.0mm、ピツチ導入管部の径
2.5mmの紡糸口金の導入管部に実施例1と同じドリル
の刃を挿入した紡糸装置を用い、温度340℃、巻取速
度300m/分で紡糸し、ピツチ繊維を得た。これを実
施例4と同一条件で不融化、炭化した。このものの平均
径は13.4μであり、また単繊維50本の外観を実施
例1と同様に観察したがクラツクは全く認められなかつ
た。
比較例1で得られた炭素繊維中の炭素層面の配列の模様
を模式的に示した第2図と実施例1で得られた炭素繊維
のそれについての第4図とを比較すると、炭素層面の配
列の様子は良く似ており、炭素層面が繊維軸に平行に配
向しているという点では共通している。ただ第1図と第
3図とに見られるように、その配向面が第1図(比較例
1)ではラジアル状であるのに反し、第3図(実施例
1)では風車状にカーブしている点で相違している。
を模式的に示した第2図と実施例1で得られた炭素繊維
のそれについての第4図とを比較すると、炭素層面の配
列の様子は良く似ており、炭素層面が繊維軸に平行に配
向しているという点では共通している。ただ第1図と第
3図とに見られるように、その配向面が第1図(比較例
1)ではラジアル状であるのに反し、第3図(実施例
1)では風車状にカーブしている点で相違している。
(発明の効果) 本発明方法を用いれば、メソフエーズピツチを紡糸する
際に問題となる炭化時のクラツクの発生を容易に防止す
ることが出来るうえ、ピツチの導入管部をそなえた紡糸
口金であれば、紡糸口金に何ら特別な加工をすることな
く、単に導入管部にドリルの刃の様な形状を持つ嵌合部
材を挿入するだけで本発明の目的を達成し得るため、従
来の紡糸口金を使用することが出来、またノズル孔の清
掃の場合も従来の方法を変える必要もなく簡単に清掃が
可能である等工業的な意義が高い。
際に問題となる炭化時のクラツクの発生を容易に防止す
ることが出来るうえ、ピツチの導入管部をそなえた紡糸
口金であれば、紡糸口金に何ら特別な加工をすることな
く、単に導入管部にドリルの刃の様な形状を持つ嵌合部
材を挿入するだけで本発明の目的を達成し得るため、従
来の紡糸口金を使用することが出来、またノズル孔の清
掃の場合も従来の方法を変える必要もなく簡単に清掃が
可能である等工業的な意義が高い。
また、本発明の方法を採用した場合には、使用するメソ
フエーズピツチの特性、紡糸の条件、ならびに不融化、
炭化の条件に全く左右されず、常にクラツクを生じない
炭素繊維を製造することが出来る。
フエーズピツチの特性、紡糸の条件、ならびに不融化、
炭化の条件に全く左右されず、常にクラツクを生じない
炭素繊維を製造することが出来る。
第1図は通常の方法で製造したピツチ系炭素繊維の横断
面の配向およびクラツクを示す説明図、第2図はその説
明用側面図であり、ただ一点鎖線の左側は炭素層面の配
列の模様を模式的に示した説明用断面図、第3図は本発
明方法により得られるピツチ系炭素繊維の横断面の配向
を示す説明図、第4図はその説明用側面図であり、ただ
一点鎖線の左側は炭素層面の配列の模様を模式的に示し
た説明用断面図、そして第5図は本発明の方法の実施に
用いる紡糸装置の一例の要部の構造を、その構造の理解
を容易にするために一部分を断面で示した側面図であ
る。 1……紡糸口金、2……嵌合部材、 3……ノズル孔、4……ピツチ導入管部、 5……円錐状部、6……ロート状部、 7……溝、点線は配向の様子を示す。
面の配向およびクラツクを示す説明図、第2図はその説
明用側面図であり、ただ一点鎖線の左側は炭素層面の配
列の模様を模式的に示した説明用断面図、第3図は本発
明方法により得られるピツチ系炭素繊維の横断面の配向
を示す説明図、第4図はその説明用側面図であり、ただ
一点鎖線の左側は炭素層面の配列の模様を模式的に示し
た説明用断面図、そして第5図は本発明の方法の実施に
用いる紡糸装置の一例の要部の構造を、その構造の理解
を容易にするために一部分を断面で示した側面図であ
る。 1……紡糸口金、2……嵌合部材、 3……ノズル孔、4……ピツチ導入管部、 5……円錐状部、6……ロート状部、 7……溝、点線は配向の様子を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槌谷 正俊 千葉県市原市五井4377 五井区画整理49街 区13―2 (72)発明者 中島 亮一 千葉県市原市五井1645 審査官 阿部 綽勝 (56)参考文献 特開 昭60−259609(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】溶融状態のメソフェーズピッチをノズル孔
から押し出すことにより紡糸し、このピッチ繊維を酸化
雰囲気中で不融化し、さらに不活性雰囲気中で炭化もし
くは黒鉛化するピッチ系炭素繊維の製法において、断面
が円形であるピッチ導入管部に、外径が該ピッチ導入管
部の内径と実質的に同一であるラセン状溝を有する嵌合
部材を嵌合してなる装置により、溶融状態のメソフェー
ズピッチを該装置のノズル孔を実質的に中心軸とする実
質的にラセン状の通路を通すことによって、紡糸過程で
押し出される直前の溶融状態のメソフェーズピッチの流
れにノズル孔を実質的に回転中心とする回転運動を行な
わせつゝ紡糸することを特徴とするピッチ系炭素繊維の
製法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60007699A JPH0637725B2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 炭素繊維の製法 |
| US06/818,499 US4818449A (en) | 1985-01-19 | 1986-01-13 | Process to prevent crack formation in the production of carbon fibers |
| AU52228/86A AU576654B2 (en) | 1985-01-19 | 1986-01-13 | Carbon fibre production |
| CA000499690A CA1284261C (en) | 1985-01-19 | 1986-01-16 | Process for producing carbon fibers |
| EP86100614A EP0189150B1 (en) | 1985-01-19 | 1986-01-17 | Process and apparatus for producing carbon fibers |
| DE8686100614T DE3670515D1 (de) | 1985-01-19 | 1986-01-17 | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von kohlenstoffasern. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60007699A JPH0637725B2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 炭素繊維の製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61167022A JPS61167022A (ja) | 1986-07-28 |
| JPH0637725B2 true JPH0637725B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=11673011
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60007699A Expired - Lifetime JPH0637725B2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 炭素繊維の製法 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4818449A (ja) |
| EP (1) | EP0189150B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0637725B2 (ja) |
| AU (1) | AU576654B2 (ja) |
| CA (1) | CA1284261C (ja) |
| DE (1) | DE3670515D1 (ja) |
Families Citing this family (12)
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| JPH01118622A (ja) * | 1987-10-28 | 1989-05-11 | Ube Ind Ltd | 高強度高弾性炭素繊維 |
| US5437927A (en) * | 1989-02-16 | 1995-08-01 | Conoco Inc. | Pitch carbon fiber spinning process |
| US5202072A (en) * | 1989-02-16 | 1993-04-13 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Pitch carbon fiber spinning process |
| US5169584A (en) * | 1989-02-16 | 1992-12-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Method of making small diameter high strength carbon fibers |
| JP2894880B2 (ja) * | 1991-09-13 | 1999-05-24 | 株式会社ペトカ | ピッチ系炭素繊維紡糸用口金 |
| US6800364B2 (en) * | 2002-06-28 | 2004-10-05 | Ucar Carbon Company Inc. | Isotropic pitch-based materials for thermal insulation |
| US20040041291A1 (en) * | 2002-08-27 | 2004-03-04 | Ucar Carbon Company Inc. | Process of making carbon electrodes |
| CN101605641B (zh) * | 2007-02-12 | 2012-01-18 | 斯特拉塔西斯公司 | 用于基于挤压的沉积系统的粘性泵 |
| WO2009074837A1 (en) * | 2007-12-10 | 2009-06-18 | Dtx Technologies Llc | Pitch production, fractionation and high softening point pitch |
| EP2832902A1 (de) * | 2013-08-02 | 2015-02-04 | NANOVAL GmbH & Co. KG | Optimierung einer Spinndüse zum Spinnen von Filamenten aus einer Spinnmasse |
| CN104047066B (zh) * | 2014-07-01 | 2016-08-17 | 陕西天策新材料科技有限公司 | 一种中间相沥青熔融纺丝方法 |
Family Cites Families (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CH334039A (de) * | 1954-09-22 | 1958-11-15 | Siemens Ag | Spritzdüse in einer Spritzgiessmaschine für thermoplastische Kunststoffe |
| GB884465A (en) * | 1959-07-24 | 1961-12-13 | Arthur Hehl | Improvements in or relating to injection moulding machines |
| NL7005165A (ja) * | 1969-04-18 | 1970-10-20 | ||
| DE2462369C2 (de) * | 1973-12-11 | 1984-05-17 | Union Carbide Corp., New York, N.Y. | Verfahren zur Herstellung eines Mesophase enthaltenden Pechs |
| US4076481A (en) * | 1975-01-15 | 1978-02-28 | Sussex Plastics Engineering, Inc. | Annular extrusion die |
| US4331620A (en) * | 1980-02-25 | 1982-05-25 | Exxon Research & Engineering Co. | Process for producing carbon fibers from heat treated pitch |
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| JPS58113292A (ja) * | 1981-12-28 | 1983-07-06 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 炭素製品製造用原料ピツチの製造方法 |
| JPS602352B2 (ja) * | 1982-05-12 | 1985-01-21 | 工業技術院長 | プリメソフエ−ス炭素質の製造方法 |
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| US4576811A (en) * | 1983-11-03 | 1986-03-18 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for adjusting the fiber structure of mesophase pitch fibers |
| JPS60259609A (ja) * | 1984-06-01 | 1985-12-21 | Nippon Oil Co Ltd | 紡糸用ノズル |
-
1985
- 1985-01-19 JP JP60007699A patent/JPH0637725B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-01-13 AU AU52228/86A patent/AU576654B2/en not_active Ceased
- 1986-01-13 US US06/818,499 patent/US4818449A/en not_active Expired - Fee Related
- 1986-01-16 CA CA000499690A patent/CA1284261C/en not_active Expired
- 1986-01-17 EP EP86100614A patent/EP0189150B1/en not_active Expired
- 1986-01-17 DE DE8686100614T patent/DE3670515D1/de not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0189150A2 (en) | 1986-07-30 |
| CA1284261C (en) | 1991-05-21 |
| EP0189150A3 (en) | 1987-04-15 |
| AU5222886A (en) | 1986-07-24 |
| JPS61167022A (ja) | 1986-07-28 |
| DE3670515D1 (de) | 1990-05-23 |
| US4818449A (en) | 1989-04-04 |
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