JPH063791A - 写真処理廃液の再利用方法 - Google Patents

写真処理廃液の再利用方法

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JPH063791A
JPH063791A JP16133592A JP16133592A JPH063791A JP H063791 A JPH063791 A JP H063791A JP 16133592 A JP16133592 A JP 16133592A JP 16133592 A JP16133592 A JP 16133592A JP H063791 A JPH063791 A JP H063791A
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JP
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waste liquid
hydrogen atom
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chemical
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JP16133592A
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English (en)
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Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真処理に問題を起こすことなく、処理剤の
溶解水、蒸発補正水として使用できる水を確保し、しか
も処理液中に沈澱の発生も生ぜず長期に亙って処理を続
けられる写真処理廃液の再利用方法を提供する。 【構成】 安定液廃液を700mmHg以下の減圧下で、かつ9
0℃以下で蒸発濃縮処理し、発生した蒸溜液を写真処理
剤の溶解水及び/又は自動現像機処理槽の蒸発補正水と
して用いる際、該安定液がホルムアルデヒドを実質的に
含有しない写真処理廃液の再利用方法。なお、前記安定
液が明細書中に記載の一般式〔F−1〕〜〔F−13〕か
ら選ばれる化合物の少なくとも1種を含有することは、
本発明の効果をより具現するので好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真用自動現像機等に
よる写真感光材料の現像処理に伴い発生する廃液(以
下、「写真処理廃液」あるいは「廃液」と略称する)を
有効に再利用する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】一般にハロゲン化銀写真感光材料の写真
処理は、黒白感光材料の場合には現像、定着、水洗等の
処理工程、カラー感光材料の場合には発色現像、漂白定
着(又は漂白、定着)、水洗、安定化等の処理工程によ
って行われる。そして、多量の感光材料を処理する写真
処理においては、通常、処理によって消費された成分を
補充すると共に、感光材料から処理液中に溶出してくる
成分を除去し、処理液成分を一定に保つことによって処
理液の性能を一定に維持する手段が採られている。具体
的には、上記補充のために補充液が処理液に補充され、
溶出成分の除去のために処理液の一部が系外に廃液とし
て廃棄される。
【0003】ところが、このような写真処理廃液は極め
て公害負荷が高く、近年の環境公害規制の強化と併せ
て、下水道や河川への廃棄は実質的に不可能な状態にあ
る。このため、現在は回収処理形態をとっており、専門
の業者がこれに当たっている。しかしながら、廃液処理
業者に廃液処理を委託する方法は、廃液を貯めておくの
に可成りのスペースを必要とし、回収費用も高価である
という欠点を有する。又、回収した廃液を無害化処理す
るためには極めて大掛かりな設備が必要であり、このよ
うな処理設備の設置には膨大な費用が掛かり、処理費用
も高価になる。このため、回収した廃液は海洋投棄され
ているものもあり、世界的な環境保護の動きから海洋投
棄全面禁止が迫ってきている現状では、廃液の処理は切
実な問題となってきている。
【0004】上記問題を解決するために、廃液量をなる
べく減らす努力が爲されてきており、例えば、低補充処
理、再生処理などが盛んに研究開発されている。しかし
ながら、未だ廃液量の減少には不十分であり、革新的な
別の方法が望まれていた。更に、別の問題として、処理
剤を溶解するために、あるいは蒸発分を補うために必要
な水の問題がある。即ち、写真処理用の処理剤は運搬及
び取扱い性を考慮して濃厚溶液の状態で供給されてお
り、使用時には水で薄める必要がある。処理剤がいわゆ
る濃厚キットの状態ではなく、粉剤、顆粒剤、錠剤等の
固形処理剤として供給される場合には、より多くの水が
必要となる。又、処理液は室温より高い温度に維持され
処理が行われているため、必然的に蒸発が起こり処理液
の濃縮、処理液面の低下を引き起こす。こうなると、処
理性能を一定に維持することができなくなるため、一般
的に蒸発分に相当する水を蒸発補正と称して補給してい
る。このように、写真処理を行う上では必ず水が必要と
なるが、近年のミニラボ、マイクロラボの普及に伴い、
水道が近くにない場所で写真処理を行わざるを得ない場
合が増えており、水の確保が極めて切実な問題になって
きている。この問題は、固定処理剤を用いる場合には特
に切実な問題である。
【0005】廃液の処理及び水の確保という問題を解決
するための方法として、特開昭62-201442号には、廃液
を常圧で加熱蒸発させ、得られた蒸溜液を再利用する方
法が開示され、又、この蒸溜液を漂白定着液にそのまま
使える旨の記載があるが、この方法で得られた蒸溜液を
発色現像液、安定液等の溶解水に利用するには問題があ
ることが判った。即ち、廃液中の成分の分解・揮発とい
う現象が起こり、悪臭が発生し、又、写真処理に使用す
るには好ましくない物質が混入してしまうため、2次処
理を行うことが必須であった。
【0006】これらの問題を解決するため、廃液を700m
mHg以下で、かつ90℃以下で蒸発濃縮し、発生した蒸溜
液を写真処理剤の溶解水及び/又は自動現像機の蒸発補
正水として用いることが提案されている。
【0007】しかし、このように減圧下で蒸発濃縮を行
った場合、発生した蒸溜液を溶解水、蒸発補正水に使用
すると、特にカラーペーパーにおいて濃度の低下が発生
することが判った。又、漂白液、定着液、安定液におい
て沈澱物が生成することも判明した。
【0008】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、写真処理に問
題を起こすことなく処理剤の溶解水や蒸発補正水として
使用することができる水を確保し、しかも処理液中に沈
澱の発生を起こすことなく長期に処理を続けることので
きる写真処理廃液の再利用方法を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は、安定液廃液を700m
mHg以下の減圧下で、かつ90℃以下で蒸発濃縮処理し、
発生した蒸溜液を写真処理剤の溶解水及び/又は自動現
像機処理槽の蒸発補正水として用いる際、該安定液がホ
ルムアルデヒドを実質的に含有しないことを特徴とする
写真処理廃液の再利用方法によって達成された。即ち、
ホルムアルデヒドが写真処理廃液中に存在すると、減圧
下に蒸発濃縮を行った場合、蒸溜液を再利用すると写真
濃度の低下、沈澱発生が起こることが判明し、本発明を
為すに至ったものである。
【0010】上記安定液廃液は単独であってもよいが、
他の写真廃液と混合された混合写真廃液であってもよ
い。
【0011】又、前記安定液が、前記一般式〔F−1〕
〜〔F−13〕から選ばれる化合物の少なくとも1種を含
有することにより、本発明の効果が更に発揮されるので
好ましい。
【0012】以下、本発明をより具体的に説明する。
【0013】まず一般式〔F−1〕〜〔F−13〕で示さ
れる化合物について説明する。
【0014】一般式〔F−1〕において、R1〜R6で表
される1価の有機基については、特願平2-257959号、18
〜19頁に記載される通りである。又、具体的化合物例と
しては該出願20〜23頁に記載のF−1−1〜F−1−16
が挙げられるが、これに限定されない。
【0015】これら一般式〔F−1〕で示されるヘキサ
ヒドロトリアジン系化合物は、定着液又は漂白定着液1
リットル当たり0.05〜50gの範囲で用いられるのが好ま
しく、より好ましくは0.1〜20gである。
【0016】一般式〔F−2〕、〔F−3〕又は〔F−
4〕で示されるN-メチロール系化合物の具体例として
は、特願平2-2579579号、24頁に記載のF−2−1,F
−2−2,F−3−1〜F−3−4,F−4−1〜F−
4−3が挙げられるが、これに限定されない。
【0017】一般式〔F−2〕〜〔F−4〕で示される
化合物の添加量は、定着液又は漂白定着液1リットル当
たり0.05〜20gが好ましく、0.1〜10gがより好まし
い。
【0018】一般式〔F−5〕及び〔F−6〕におい
て、V1及びW1で示される電子吸引性基、Y1で示され
る加水分解により脱離する基、Zで示される含窒素複素
環、同じくV1とW1で形成してもよい含窒素複素環等に
ついては、特願平2-257959号、25〜30頁に記載される通
りであり、具体的化合物例は同31〜33頁に記載のF−5
−1〜F−5−8,F−6−1〜F−6−10が挙げられ
るが、これに限定されない。
【0019】一般式〔F−7〕において、R10,R11
12及びR13で表される脂肪族基、アリール基、R11
12で形成してもよい環については、特願平2-257959
号、34〜36頁に記載される通りであり、具体的化合物例
は同37頁に記載のF−7−1〜F−7−10が挙げられる
が、これに限定されない。 一般式〔F−8〕〜〔F−10〕において、R14,R15
びZ3で表される脂肪族炭化水素基、V2,W2及びZ3
表される加水分解により脱離する基、R15とZ3が結合
して形成してもよい環、Mで表されるカチオンについて
は、特願平2-257959号、38〜41頁に記載される通りであ
り、具体的化合物例は同42〜43頁に記載のF−8−1〜
F−8−4,F−10−1〜F−10−9が挙げられるが、
これに限定されない。
【0020】一般式〔F−5〕〜〔F−10〕で示される
化合物の添加量は、いずれも定着液又は漂白定着液1リ
ットル当り0.01〜20gが好ましく、より好ましくは0.03
〜15g、特に好ましくは0.05〜10gである。
【0021】一般式〔F−11〕において、A1〜A4で表
されるアルキル基、アルケニル基については、特願平2-
257959号、44頁に記載される通りであり、具体的化合物
例は同46〜53頁に記載のF−11−1〜F−11−25が挙げ
られるが、市販品として入手できるものもある。
【0022】一般式〔F−12〕において、R16,R17
びR18で表されるアルキル基又はアリール基、Xで表さ
れる含窒素複素環基については、特願平4-33452号の段
落0044に記載される通りであり、具体的化合物例は同段
落0046〜0051に記載のF−1〜F−76が挙げられるが、
市販品として入手できるものも多い。
【0023】一般式〔F−12〕で示される化合物の添加
量は、安定液1リットル当たり0.05〜20gが好ましく、
より好ましくは0.1〜15g、特に好ましくは0.5〜10gの
範囲である。 一般式〔F−13〕において、Z4で表される炭素環、複
素環については、特願平3-226021号の段落0027〜0029に
記載される通りであり、具体的化合物例は同段落33〜37
に記載のF−1〜F−77が挙げられるが、市販品として
入手できるものも多い。
【0024】一般式〔F−13〕で示される化合物は、安
定液に一般式〔F-12〕と同様の添加量で使用される。
【0025】一般式〔F−1〕〜〔F−13〕で示される
化合物中、特に好ましい化合物を以下に挙げる。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】廃液を蒸発濃縮する際の減圧条件は、蒸発
効率を考えると200mmHg以下が好ましく、より好ましく
は5〜100mmHgであり、更に好ましくは10〜55mmHgであ
り、最も好ましくは15〜45mmHgの範囲である。蒸発温度
は、廃液成分の分析の分解、揮発を起こさない90℃以下
であることが必要であり、好ましくは70℃以下であり、
より好ましくは10〜60℃であり、特に好ましくは15〜50
℃の範囲である。蒸発濃縮装置は、上記条件を満たすも
のであれば如何なる構成のものでも構わないが、蒸発し
た水分を再利用するために、蒸発処理で生じた蒸気を冷
却することによって蒸溜液を回収する構成が必要であ
る。本発明に使用できる蒸発濃縮装置の一例は特願平3-
2813号の図1に記載されている。
【0032】回収した蒸溜液は、カラー写真処理の場
合、発色現像液、漂白液、定着液、漂白液定着液、安定
液いずれの溶解水としても使用でき、又、それぞれの蒸
発補正水としても使用できる。
【0033】回収した蒸溜液を発色現像液の溶解水及び
蒸発補正水として用いる場合には、発色現像処理は他の
処理と比べ極めて微妙な処理液組成のコントロールを必
要とするため、蒸発濃縮する廃液中のアンモニウムイオ
ン含有量を2000ppm以下としておくことが好ましく、100
0ppm以下としておくことがより好ましい。本発明の処理
方法が適用されるハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、「感光材料」又は「感材」と略す)に用いられるハロ
ゲン化銀粒子は、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭
化銀いずれでもよいが、本発明の効果を発揮させるため
には、カラーペーパーのハロゲン化銀粒子は塩化銀粒子
を90モル%以上含有していることが好ましく、更に好ま
しくは95モル%、最も好ましくは98モル%以上含有して
いることである。
【0034】本発明の感光材料中に含有されるマゼンタ
カプラーは、下記一般式〔2eq−1〕,〔2eq−2〕,
〔2eq−3〕,〔2eq−4〕より選ばれる少なくとも1
種であることが好ましい。
【0035】
【化14】
【0036】上記一般式〔2eq−1〕〜〔2eq−4〕に
おいて、R21,R22及びR23は各々、置換基を表し、X
11は芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とのカプリン
グ反応により離脱しうる基を表す。
【0037】R21,R22としては特に制限はなく、代表
的にはアルキル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、
スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケ
ニル、シクロアルキル等の各基が挙げられ、R23として
は、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、複素
環等の各基が挙げられ、これらは置換基を有するものを
含む。
【0038】これら2当量マゼンタカプラーにおいて、
11としてはハロゲン原子、アルキルチオ基、アルキル
チオ基、アリールチオ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、窒素原子で結合する複素環基、アルキレン基な
どが好ましい。
【0039】又、一般式〔2eq−1〕及び〔2eq−2〕
は、R22,R23又はX11で2量体以上の多量体を形成す
る場合を含み、一般式〔2eq−3〕及び〔2eq−4〕
は、R21,R22又はX11で2量体以上の多量体を形成す
る場合を含む。
【0040】これらマゼンタカプラーの具体例は、特願
平2-337707号、98〜109頁記載のM−1〜M−39が挙げ
られるが、特に好ましくはM−1,M−3,M−15,M
−18,M−25,M−29,M−30である。
【0041】(蒸発濃縮処理装置)この発明に用いる蒸
発濃縮処理装置は、写真処理廃液を蒸留処理するもので
あり、図1に示す。
【0042】図1において、21は減圧に耐える蒸発釜
で、この蒸発釜21内には水溶液例えば写真処理廃液が注
入貯溜されている。22は蒸発釜21の外側に同心状に設け
た冷却釜で、この冷却釜22の上部は蒸発釜21と連通し、
減圧手段23に接続されて減圧される。蒸発釜21内を大気
圧より低い減圧下にすると、沸騰点以下で沸騰が起こる
ことは知られており、この実施例はガス発生の起こり難
い低温での蒸発を、この減圧下で行なう。減圧手段23と
しては、真空ポンプ方式、エジェクター方式等の手段を
使用できるが、好ましくはエジェクター方式の中で水流
によるエジェクター方式である、いわゆる水流ポンプ方
式のものがよく、これは外気中へ臭気成分を放出しない
点で好まれる。
【0043】24は蒸発釜21内に螺旋状に配置した放熱部
で、圧縮機31、放熱部24、減圧装置23、吸熱部29及び冷
媒空冷手段32を順次接続し、これらで熱媒体を密封した
ヒートポンプ装置25を構成している。このヒートポンプ
装置25の放熱部24が加熱手段を構成しており、その表面
温度は減圧蒸発下では100℃以下、特に臭気ガスの発生
を防止するには30〜40℃に管理することが最も好まし
い。この管理方法は、蒸発釜21内の濃縮液温度により、
ファン33をON/OFFさせる方法、冷媒(熱媒体)の
加熱側温度、圧力によりファン33をON/OFFさせる
方法が好ましい。このヒートポンプ装置25の放熱部24は
下部を水溶液Wに浸し、上部を液面上から突出して空中
に露出している。ここに放熱部24を液中と空中とに跨る
ように螺旋状に配置した理由は、液中と液面を同時に効
率良く加熱できるようにするためである。
【0044】ヒートポンプ装置25に使用する熱媒体とし
て、一般にアンモニア、フレオンガス等が使用されてい
るが、本発明ではフレオンガスHCFC-22が蒸発濃縮効率
の点で好ましい。又、ヒートポンプ装置25の圧縮機31は
ローター方式等の各種方式が使用されており、冷凍機、
冷蔵庫、エアコンディショナー等の空調機器に使用され
ているコンプレッサーも使用できる。
【0045】蒸発釜21を内側にし、冷却釜22をその外側
に配置した二重缶方式が用いられているが、このように
することによって、装置の全体構成をコンパクトにする
ことができる。又、蒸発釜21の液面上にデミスター43を
備え、このデミスター43の上部で蒸発釜21と冷却釜22を
連通させている。このようにすることにより、蒸発釜21
内に有る濃縮成分が跳ね上って冷却釜22の中の凝縮水の
中へ混入するのを防ぐことができ、その結果蒸発濃縮が
安定に行える。このデミスター43が空隙率80%以上のス
ポンジ状繊維状物質の焼結体の集合体であり、厚さが1
cm以上である。実用上サラン繊維を接着剤で接着したサ
ランロックが好まれている。
【0046】この蒸発濃縮処理装置の運転スタートは、
初めに水流ポンプを作動させ、減圧を作る段階とし、こ
の時点で液供給をスタートすることが好ましい。一定の
減圧状態の後圧縮機31を作動させ通常の蒸発濃縮運転へ
と移行させるが、減圧状態を検知する方法としては、圧
力センサー62を用いるか又は一定時間により強制的に次
ステップに移る等の方法がある。
【0047】26は水溶液を溜めたタンク、27はタンク26
から水溶液を汲み上げ、蒸発釜21内に給送する電磁弁27
aを備えた廃液供給手段である。この水溶液供給手段27
は蒸発釜21内で加熱蒸発により液面が降下して、液面検
出手段28により検知された液面以下になったとき作動す
るようになっている。この廃液供給手段27により汲み上
げられた廃液は、蒸発釜21内へ液面検出手段28の液面検
出電極を洗浄しながら供給される。なお、放熱部24の液
中部分と空中にある部分とは、通常同じ温度で管理され
るが、その場合は伝熱効果の相違により空中にある部分
の方が実質的に表面温度が高くなる。このため、放熱部
24に直接供給廃液を散布すると、急加熱による不快ガス
の発生もあり得る。その対策として供給量を加減する
か、空中にある放熱部24の温度をガス発生温度以下に抑
えることが必要となる。又は、液中、液外で放熱部24を
分けて別々に適温に制御してもよい。
【0048】前記液面検出手段28は、蒸発釜21の中の廃
液の中に電極を挿入して、その液面を検出する電極式液
面検出手段であり、この液面検出手段28が濃縮スラッジ
等により誤動作しないようにするため、電極の少なくと
も一部分が筒45に覆われ、タンク26からの水溶液が、こ
の筒45の内側に注がれて蒸発釜21に供給される。又、同
様の目的で液面検出手段28の電極の一部は非導電性の物
質で被覆され、好ましくは高分子熱収縮チューブ、特に
撥水性材質が良く、テフロン系熱収縮チューブが最良で
ある。又、筒45も非導電性物質、例えばプラスチック材
で作り、特に内面の材質をシリコンやテフロンにするこ
とが好ましい。
【0049】この液面検出手段28の検出結果により、廃
液供給手段27を制御する。しかしながら、この液面検出
の結果に関係なく、蒸発濃縮作業のスタート時には一定
量の廃液、即ち蒸発釜21内の水溶液の液面が高くなって
運転に支障をきたすことのない量、例えば蒸発釜21の容
量の1/50〜1/5の廃液を蒸発釜21に供給する。この
制御により、液面検出手段28にスラッジが付着すること
によるスタート時の液がないのに運転するという誤動作
を防止できる。
【0050】又、運転中に、一定時間液面検出手段28が
液を検出した状態が継続している場合、液面検出手段28
にスラッジが付着し誤動作していることがあり、これを
防止するため一定量の廃液を強制的に供給することが好
ましく、この制御により液面検出手段28の誤動作を防止
できる。
【0051】又、廃液中にガス化成分が多量に混入して
いたり、又は界面活性剤成分が入っていると、蒸発時に
廃液が泡状態(フォーミング)となり、その結果、泡が
蒸発釜21の上方まで押し上げられて、冷却釜22中の凝縮
水に混入することがある。これを防止するために、液面
検出手段28とは別個の電極式の液面検出手段60を釜上部
に設けている。この液面検出手段60により、泡状態の存
在が検知された時は電磁弁61を開き、蒸発釜21内の減圧
を壊して、濃縮液の凝縮水への混入を防止する。又、シ
リコン系又は弗素系の消泡剤を蒸発釜21内に注入する機
構を併せ持つことが好ましい。
【0052】前記ヒートポンプ装置25の吸熱部29は冷却
釜22内に設置した冷却手段であり、蒸発釜21内で廃液を
蒸発させ釜上部の空間を通して冷却釜22内に侵入してき
た水蒸気を冷却凝縮させる。こうして作られた凝縮水は
冷却釜22の底部22aに溜められ、釜外に設置した回収容
器である凝縮水タンク30に回収される。この回収は、こ
の実施例ではエジェクター23aを使用した減圧装置23に
より行われる。即ち、凝縮水タンク30内の水をポンプ23
bにて汲み上げエジェクター23aの垂直管部を通して凝
縮水タンク30内に戻すと、垂直管部と水平管部との直交
部に真空域が生じるから、水平管部に連通した冷却釜22
の底部22aに溜まった液及び冷却釜22並びにこれに連通
している蒸発釜21内の空気が吸引され、両釜21,22内の
減圧安定化に寄与する。ここに、凝縮と凝縮水の回収を
連続して行うことは、発生蒸気によって蒸発釜21内の圧
力が上昇すると、減圧バランスが崩れるが、これを直ち
に冷却凝縮して圧力上昇を抑制するのに効果的に作用す
る。又、凝縮水タンク30をオーバーフローした水は、貯
留容器30aに溜められる。尚、エジェクター23aは底部
22aより下に位置させることが好ましい。
【0053】前記ヒートポンプ装置25の放熱部24の上流
側に設けた冷媒空冷手段32は、圧縮機31に加圧圧縮され
て高温にされた冷媒を適切な設定温度にまで下げるため
のものであり、空冷ファン33を備えている。又、ヒート
ポンプ装置25には放熱部24の下流側に膨張弁の役目をな
すキャピラリーチューブ34が設けられ、このキャピラリ
ーチューブ34の下流側の吸熱部は凝縮水タンク30内の水
の冷却手段29a及び冷却釜22内の吸熱部29として利用さ
れる。即ち、キャピラリーチューブ34を挟んで上流側が
加熱域、下流側が冷却域となる。かくして、冷却釜22の
吸熱部29を通過した冷媒は、圧縮機31に還流する。
【0054】蒸発釜21の底部にはスラリー溜部35が設け
られ、スラリー溜部35は蒸発濃縮を繰り返して高濃度に
濃縮したスラリーを溜めるものである。スラリー溜部35
の底面と同一レベルの側壁外面にスラリー取出口36が突
設され、このスラリー取出口36は栓手段37により密栓さ
れている。この栓手段37はボールバルブ、バタフライバ
ルブ、スライドバルブで構成してもよいが、図示の場合
は蒸発釜21内の減圧状態を維持させるためにパッキング
栓46により構成され、パッキング栓46に連結した把手38
を引いたり押したりすることにより、スラリー取出口36
を開閉できるようになっている。
【0055】又、スラリー溜部35には撹拌羽根40が設け
られ、この撹拌羽根40は蒸発釜21の上部に設置した駆動
源41の出力軸42の下端部に固着されている。この撹拌羽
根40はスラリー溜部35の内底面を全面に亙って撹拌で
き、かつスラリーをスラリー取出口36へ向けて掃き出し
易い形態になっている。勿論、撹拌羽根40はハンドル操
作により手動で回転させるように構成してもよい。撹拌
羽根40の一部はスラリー取出口36の近くを通過するよう
にし、又、スラリー取出口36からスラリーを取り出す前
に撹拌羽根40を回転させて濃縮液を動揺させ、蒸発釜21
の内壁の特に上部の加熱部位に付着したスラリーを蒸発
釜21内に残さず全てきれいに掃除して取り出すようにす
る。
【0056】栓手段37の下部に開口したスラリー排出部
39の先端には、スラリー回収容器50が係合できるように
なっており、このスラリー回収容器50は袋のような可撓
性容器であってもよい。これら回収容器に取付けるキャ
ップ(図示せず)と同じ密閉手段、例えば螺子嵌め式や
弾性着脱式等の密閉手段により、スラリー回収容器50を
スラリー排出部39に連結する。これは、作業者が手を汚
さずにスラリーを簡易に取り出すようにするためであ
る。
【0057】通常の濃縮操作でスケールとなり目詰りし
て蒸気釜21から出てこないようなスラリーを定期メンテ
ナンス時に掃除する目的で、特に蒸気釜21の中間部位に
付着したスラリーを取り除くため、スケール削り取り用
羽根(図示せず)を撹拌羽根40に代えて取り付けて使用
することもできる。スラリー削り取り羽根を、下部から
手動で回転できるようにしてもよい。
【0058】スラリーが硬くなって撹拌羽根40が動き難
い時は、駆動源41や撹拌羽根40に無理が掛かることのな
いようにするため、駆動源41と撹拌羽根40との間の動力
伝達機構の一部にベルト式伝達部を挿入する。スラリー
は最初硬いが撹拌しているうちに流動性がでてくる性質
がある。従って、最初の内はベルトがスリップしながら
撹拌羽根40が回転し、やがて撹拌羽根40が楽に回転でき
るようになる。
【0059】栓手段37のパッキング栓46は例えばゴム栓
であり、この押し込み過ぎを防止するため、ストッパー
(図示せず)を付けてパッキング栓46が一定距離以上ス
ラリー排出部39に侵入しないようにし、又、ゴム栓46が
逆方向に抜け出すのを防止するための防止部材が設けら
れている。把手38はスラリーがスラリー排出部39から噴
出飛散するのを防ぐのにも役立っている。
【0060】水溶液タンク26の少なくとも中間位置と底
面に近い位置に液面検出器(例えばフロート式)(図示
せず)を設置し、廃液がタンク26の中間位置まで供給さ
れた時に運転を開始し、液面が底面近くまで下がった
時、運転が停止するよう制御する。又、凝縮水タンク30
に液面センサ47を設け、凝縮水タンク30が満杯になった
時、装置の運転が停止するよう制御している。
【0061】水溶液供給手段27を作動させて蒸発釜21内
に廃液、即ち水溶液を液面検出器で検出される所定水位
に達するまで注入し、凝縮水タンク30内にも水道水を注
入し貯溜する。しかる後、圧縮機31の作動により流動す
る冷媒の作用により蒸発釜21内の加熱手段24が所定の温
度まで加熱され、冷却釜22内の吸熱部29が冷却される。
一方、ポンプ23bの作動によりエジェクター23aを通し
て冷却釜22及び蒸発釜21が凝縮されるから、廃液はその
沸騰点以下の温度で沸騰し蒸発することとなる。
【0062】蒸発釜21内で蒸発した水蒸気は上部空間を
通して冷却釜22内に侵入し、ここで冷却凝縮されて水滴
となって、冷却釜22の底部22aに溜められ、真空吸引に
より釜外に設置した凝縮水タンク30に回収される。蒸発
により蒸発釜21内に予め注入した廃液が減少するに伴
い、供給手段27が作動し補給するから蒸発釜21内では蒸
発補給が繰返し行われ、廃液が徐々に濃縮される。高濃
度に固形化した成分はスラリーとなって底部に設けたス
ラリー溜め部35に溜められる。
【0063】ヒートポンプ装置25に使用している熱媒体
の温度を常に検出していて、これにより濃縮の程度を判
断する。この温度がある一定温度になると、濃縮処理作
業を終了し、把手38を引いて栓手段37のパッキング栓46
を抜いて、密栓されていたスラリー取出口36を解放さ
せ、蒸発釜21の底部に溜ったスラリーをスラリー回収容
器50に取り出す。この取出し時には駆動源41により回転
羽根40が回転し、スラリーの取出し作業が効率よく行わ
れる。
【0064】又、前記ヒートポンプの代わりにサーモボ
ニック社製ペルチェ素子を用いて行ったが、同様の結果
が得られた。
【0065】この蒸発濃縮処理装置は、以上のように動
作して廃液の濃縮処理を行うので、廃液の処理作業や原
液の濃縮作業に使用することができる。
【0066】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳説する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。
【0067】実施例1 <カラーペーパー試料の作成>紙支持体の片面にポリエ
チレンを、別の面の第1層側に酸化チタンを含有するポ
リエチレンをラミネートした支持体上に、表1及び表2
に示す構成の各層を塗設して多層カラー感光材料を作成
した。塗布液は下記の如く調製した。
【0068】第1層塗布液 イエローカプラー(PY−1)26.7g、色素画像安定化
剤(ST−1)10.0g、(ST−2)6.67g、添加剤(H
Q−1)0.67gを高沸点有機溶剤(DNP)6.5gに酢酸
エチル60mlを加えて溶解し、この溶液を20%界面活性剤
(SU−1)7ccを含有する10%ゼラチン水溶液220ccに
超音波ホモジナイザーを用いて乳化分散させてイエロー
カプラー分散液を作製した。この分散液を下記条件にて
作製した青感性ハロゲン化銀乳剤(銀10g含有)と混合
し第1層塗布液を調製した。
【0069】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に調製した。
【0070】又、硬膜剤として第2層及び第4層に(H
−1)を、第7層に(H−2)を添加した。塗布助剤と
しては、界面活性剤(SU−2),(SU−3)を添加
して表面張力を調整した。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【化15】
【0074】
【化16】
【0075】
【化17】
【0076】
【化18】
【0077】[青感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法]40
℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000cc中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=6.5,pH=3.0に制御しつつ30分
かけて同時添加し、更に下記(C液)及び(D液)をpA
g=7.3,pH=5.5に制御しつつ180分かけて同時添加し
た。
【0078】この時、pAgの制御は特開昭59-45437号記
載の方法により行い、pHの制御は硫酸又は水酸化ナトリ
ウムの水溶液を用いて行った。
【0079】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200cc (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200cc (C液) 塩化ナトリウム 102.7g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600cc (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600cc 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行った
後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.85μm、変動
係数0.07、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤
EMP−1を得た。
【0080】変動係数=粒径分布の標準偏差/平均粒径 上記乳剤EMP−1に対し、下記化合物を用いて50℃に
て90分化学熟成を行い、青感性ハロゲン化銀乳剤(Em
−B)を得た。
【0081】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モル AgX 塩化金酸 0.5mg/モル AgX 安定剤 (STAB−1) 6×10-4モル/モル AgX 増感色素 (BS−1) 4×10-4モル/モル AgX BS−2 1×10-4モル/モル AgX [緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法](A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.43μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−2を得た。
【0082】EMP−2に対し、下記化合物を用いて55
℃で120分化学熟成を行い、緑感性ハロゲン化銀乳剤
(Em−G)を得た。
【0083】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安 定 剤 (STAB―1) 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 (GS−1) 4×10-4モル/モルAgX [赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製方法](A液)と(B
液)の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変
更する以外はEMP−1と同様にして、平均粒径0.50μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立
方体乳剤EMP−3を得た。
【0084】EMP−3に対し、下記化合物を用いて60
℃で90分化学熟成を行い、赤感性ハロゲン化銀乳剤(E
m−R)を得た。
【0085】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAg
X 安 定 剤 (STAB―1) 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 (RS−1) 1×10-4モル/モルAgX
【0086】
【化19】
【0087】<カラーネガフィルム試料の作成>以下の
全ての実施例において、感光材料中の添加量は特に記載
のない限り1m当たりのグラム数を示す。又、ハロゲ
ン化銀とコロイド銀は銀に換算して示した。増感色素
は、銀1モル当たりのモル数で示した。
【0088】トリアセチルセルロースフィルム支持体上
に、下記に示すような組成の各層を順次支持体側から形
成して、多層カラー感光材料試料1を作成した。
【0089】 第1層:ハレーション防止層(HC) 黒色コロイド銀 0.11 UV吸収剤(UV−11) 0.18 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.18 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.50 第2層:中間層(IL−1) ゼラチン 1.20 第3層:低感度赤感性乳剤層(RL) 沃臭化銀乳剤(沃化銀3モル%) 0.75 増感色素(S−1) 3.2×10-4 増感色素(S−2) 3.2×10-4 増感色素(S−3) 0.2×10-4 シアンカプラー(NC−1) 1.13×10-3モル/m2 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.07 DIR化合物(D−1) 0.001 DIR化合物(D−2) 0.01 高沸点溶媒(Oil−1) 0.50 ゼラチン 1.00 第4層:高感度赤感性乳剤層(RH) 沃臭化銀乳剤(沃化銀7モル%) 0.75 増感色素(S−1) 1.5×10-4 増感色素(S−2) 1.6×10-4 増感色素(S−3) 0.1×10-4 シアンカプラー(NC−1) 4.53×10-4モル/m2 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.03 DIR化合物(D−2) 0.02 高沸点溶媒(Oil−1) 0.24 ゼラチン 1.00 第5層:中間層(IL−2) ゼラチン 1.00 第6層:低感度緑感性乳剤層(GL) 沃臭化銀乳剤(沃化銀4モル%) 0.90 増感色素(S−4) 7.0×10-4 増感色素(S−5) 0.8×10-4 マゼンタカプラー(NM−1) 6.88×10-4モル/m2 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.10 DIR化合物(D−3) 0.02 高沸点溶媒(Oil−2) 0.58 ゼラチン 1.10 第7層:高感度緑感性乳剤層(GH) 沃臭化銀乳剤(沃化銀8モル%) 0.80 増感色素(S−6) 1.1×10-4 増感色素(S−7) 2.0×10-4 増感色素(S−8) 0.3×10-4 マゼンタカプラー(NM−1) 1.42×10-4モル/m2 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.04 DIR化合物(D−3) 0.00
6 高沸点溶媒(Oil−2) 0.35 ゼラチン 0.90 第8層:イエローフィルター層(YC) 黄色コロイド銀 0.10 添加剤(HS−1) 0.07 添加剤(HS−2) 0.07 添加剤(SC−1) 0.12 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 1.00 第9層:低感度青感性乳剤層(BL) 沃臭化銀乳剤(沃化銀6モル%) 0.50 増感色素(S−9) 5.8×10-4 イエローカプラー(NY−1) 2.24×10-3モル/m2 DIR化合物(D−1) 0.003 DIR化合物(D−2) 0.006 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:高感度青感性乳剤層(BH) 沃臭化銀乳剤(沃化銀12モル%) 0.50 増感色素(S−10) 3.0×10-4 増感色素(S−11) 1.2×10-4 イエローカプラー(NY−1) 5.02×10-4モル/m2 高沸点溶媒(Oil−2) 0.05 ゼラチン 1.00 第11層:第1保護層(PRO−1) 沃臭化銀(微粒子) 0.30 紫外線吸収剤(UV−11) 0.07 紫外線吸収剤(UV−12) 0.10 添加剤(HS−1) 0.20 添加剤(HS−2) 0.10 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 0.80 第12層:第2保護層(PRO−2) アルカリ可溶性のマット化剤(平均粒子2μm) 0.13 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.02 ゼラチン 0.50 尚、各層には、上記組成物の他の塗布助剤SU−4、分
散助剤SU−1、硬膜剤H−2,H−3、染料AI−1
1,AI−12を適宜添加した。
【0090】又、上記試料中に使用した乳剤はいずれも
単分散性の乳剤である。
【0091】
【化20】
【0092】
【化21】
【0093】
【化22】
【0094】
【化23】
【0095】
【化24】
【0096】
【化25】
【0097】得られたカラーペーパーを常法に従って露
光後、下記の処理工程に従ってランニング処理を行っ
た。
【0098】 (カラーペーパー処理) 処 理 工 程 温 度 処理時間 補充量 (1)発色現像 38℃ 20秒 80cc (2)漂白定着 38℃ 20秒 40cc 1槽目 20秒 (3)安 定 ※ 30℃ 2槽目 20秒 120cc 3槽目 20秒 (4)乾 燥 60〜80℃ 30秒 − ※安定槽の1〜3槽目はカウンターカレント方式になっ
ており、補充液は3槽目に補充した。
【0099】発色現像タンク液 トリエタノールアミン 10g ジエチレングリコール 5g N,N-ジスルホエチルヒドロキシルアミン 3.0g 臭化カリウム 20mg 塩化カリウム 2.2g ジエチレントリアミン五酢酸 5g 亜硫酸カリウム 0.2g チノパールSFP(チバガイギー製) 2.0g 3-メチル-4-アミノ-N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミド エチル)アニリン硫酸塩 8.0g 炭酸カリウム 25g 炭酸水素カリウム 5g 水を加えて全量を1リットルとし、水酸化カリウム又は
硫酸でpH=10.10に調整する。
【0100】発色現像補充剤 (パートA) トリエタノールアミン 14.0g ジエチレングリコール 8.0g N,N-ジスルホエチルヒドロキシルアミン 4.0g チノパールSFP(チバガイギー製) 2.5g ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 純水で30ccに仕上げた。
【0101】 (パートB) 亜硫酸カリウム 0.3g 3-メチル-4-アミノ-N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミド エチル)アニリン硫酸塩 12.0g 純水を加えて全量を20ccに仕上げた。
【0102】 (パートC) 炭酸カリウム 30.0g 臭化カリウム 3mg ジエチレントリアミン五酢酸 5.0g 水を加えて全量を60ccに仕上げた。
【0103】漂白定着タンク液 エチレンジアミン四酢酸第2鉄カリウム塩 53.0g エチレンジアミン四酢酸 3.0g チオ硫酸ナトリウム 120.0g 亜硫酸ナトリウム 30.0g 臭化カリウム 20.0g 硝酸又は水酸化カリウム希薄液でpH6.5に調整すると共
に、純水を加えて全量を1リットルとした。
【0104】漂白定着補充剤 (パートA) エチレンジアミン四酢酸第2鉄カリウム塩 53.0g エチレンジアミン四酢酸 3.0g 水を加えて170ccに仕上げた。
【0105】 (パートB) チオ硫酸ナトリウム 120.0g 亜硫酸ナトリウム 30.0g 臭化カリウム 20.0g 純水を加えて300ccに仕上げた。
【0106】安定タンク液 o-フェニルフェノール 0.1g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 5.0cc チノパールSFP(チバガイギー製) 1.0g 硫酸亜鉛・7水塩 0.1g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(60%溶液) 3.0g エチレンジアミン四酢酸 1.5g アンモニア水(25%) 3.0g 純水を加え全量を1リットルに仕上げた。
【0107】安定補充剤 (パートA) o-フェニルフェノール 0.1g チノパールSFP(チバガイギー製) 1.0g 水酸化カリウムにてpHを12.0に調整し、純水にて30ccに仕上げた。 (パートB) 硫酸亜鉛・7水塩 0.1g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(60%溶液) 3.0g エチレンジアミン四酢酸 1.5g アンモニア水(25%) 3.0g 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 5.0cc 純水を加えて20ccに仕上げた。
【0108】又、得られたカラーネガフィルム試料を常
法に従って露光後、次の処理条件と処理液を使用して処
理を行った。
【0109】 (カラーネガフィルム処理) 処理工程 処理時間 処理温度 補充量 発色現像 1分30秒 38℃ 540cc 漂 白 45秒 38℃ 155cc 定 着 1分30秒 38℃ 300cc 安 定 90秒 38℃ 775cc 乾 燥 30秒 40〜70℃ − (補充量は感光材料1m2当たりの値である。) ただし、安定化処理は3槽カウンターカレントで行い、
安定化液の最終槽に補充され、その前槽にオーバーフロ
ーが流入する方式で行った。
【0110】発色現像タンク液 ジエチレントリアミン五酢酸 1.0g 亜硫酸カリウム 4.0g 臭化カリウム 1.3g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4-(N-エチル-N-β-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチル アニリン硫酸塩 4.2g 沃化カリウム 2.3mg 炭酸カリウム 30.0g 水を加えて全量を1リットルとし、水酸化カリウム又は
硫酸でpH10.01に調整する。
【0111】発色現像補充剤 (パートA) ジエチレントリアミン五酢酸 1.2g 亜硫酸カリウム 4.8g 臭化ナトリウム 0.4g 炭酸カリウム 33.0g 炭酸水素カリウム 0.2g 純水で100ccに仕上げた。
【0112】 (パートB) ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g 純水で16ccに仕上げた。
【0113】 (パートC) 亜硫酸カリウム 1.0g 4-(N-エチル-N-β-ヒドロキシエチルアミノ)-2- メチルアニリン硫酸塩 6.1g 純水で16ccに仕上げた。漂白液 1,3-ジアミノプロパン四酢酸第2鉄アンモニウム 138g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 2.0g 臭化アンモニウム 150g マレイン酸 60g 琥珀酸 40g 硝酸アンモニウム 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又はマレイン
酸を用いてpH4.5に調整する。
【0114】漂白補充剤 1,3-ジアミノプロパン四酢酸第2鉄アンモニウム 0.40モル エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 2.0g 臭化アンモニウム 170g 硝酸アンモニウム 50g マレイン酸 86g 琥珀酸 57g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又はマレイン
酸を用いてpH3.5に調整する。
【0115】定着液 チオ硫酸ナトリウム 50.0g チオシアン酸カリウム 194.0g 無水重亜硫酸カリウム 20.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 4.0g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 1.0g 水を加えて1リットルとした。
【0116】定着補充剤 チオ硫酸ナトリウム 50.0g チオシアン酸カリウム 194.0g 無水重亜硫酸カリウム 20.0g メタ重亜硫酸ナトリウム 4.0g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 1.0g 水を加えて500ccとした。
【0117】安定液 1,2-ベンツイミダゾリン-3-オン 0.1g ホルムアルデヒド(37% w/w) 1.0g 水を加えて1リットルとした。
【0118】安定補充剤 1,2-ベンツイミダゾリン-3-オン 0.1g ホルムアルデヒド(37% w/w) 1.0g 水を加えて10ccとした。
【0119】これらのカラーネガフィルム、カラーペー
パーは、各々、自動現像機にて連続処理を行った。
【0120】その際、排出された廃液を全て混合し、図
1に記載した減圧蒸発濃縮装置を用い、下記の条件で濃
縮処理を行った。又、カラーネガフィルム安定液中のホ
ルムアルデヒドを表4に示した化合物に変え処理を行っ
た。
【0121】補充液は最初の1回のみ各々水道水にて溶
解したが、2回目からは得られた蒸溜液を用いて、各々
溶解した。又、毎朝オーバーフロー口まで蒸溜液にて液
面補正を行った。
【0122】連続処理は1日当たりカラーペーパーの発
色現像補充液がタンク容量の2%補充されるまで行い、
タンク液の2倍になるまで続けた。
【0123】実験終了直前に、常法に従ってウェッジ露
光を与えたカラーペーパーを処理し、得られたカラーペ
ーパーについて最大露光部の反射グリーン濃度を測定し
た。
【0124】又、カラーネガフィルム、カラーペーパー
処理における安定液タンク1槽目、カラーペーパー処理
における漂白定着タンク液、カラーネガフィルム処理に
おける定着タンク液中の沈澱の生成を観察した。又、蒸
溜時の臭気も調べた。
【0125】結果を併せて表3及び4に示す。
【0126】
【表3】
【0127】
【表4】
【0128】上記表3,4から明らかなように、ホルム
アルデヒドを含有した液を用いると廃液を減圧濃縮する
ことによって得られた蒸溜水を溶解し、蒸発補正水に用
いた場合グリーン濃度の低下、沈澱の生成が起こるが、
ホルムアルデヒドを実質的にフリーにし、特に本発明の
化合物を用いることで臭気を発生することなく廃液を減
圧下に濃縮でき、しかもその蒸溜水を再利用しても濃度
低下、沈澱生成が抑えられる。
【0129】
【発明の効果】本発明の方法により、写真処理廃液を再
利用して環境への排出を無くすることができた。即ち、
写真処理廃液を不快なガスを発生させることなく効率的
に減圧蒸発濃縮でき、得られた蒸溜液を、カラー感光材
料の写真処理に問題を起こすことなく、処理剤の溶解水
及び自動現像機処理槽の蒸発補正水として利用すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す減圧蒸発濃縮装置の概略
図。
【符号の説明】
21 蒸発釜 22 冷却釜 23 減圧手段(装置) 24 放熱部 25 ヒートポンプ装置 26 写真処理廃液タンク 27 写真処理廃液供給手段 28 液面検出手段 29 吸熱部 30 凝縮水タンク 31 圧縮機 32 冷媒空冷手段 34 キャピラリーチューブ 35 スラリー溜部 36 スラリー取出口 37 栓手段 39 スラリー排出部 40 撹拌羽根 41 駆動源 43 デミスター 46 パッキング栓 47 液面センサー 50 スラリー回収容器 60 液面検出手段 62 圧力センサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定液廃液を700mmHg以下の減圧下で、
    かつ90℃以下で蒸発濃縮処理し、発生した蒸溜液を写真
    処理剤の溶解水及び/又は自動現像機処理槽の蒸発補正
    水として用いる写真処理廃液の再利用方法において、該
    安定液がホルムアルデヒドを実質的に含有しないことを
    特徴とする写真処理廃液の再利用方法。
  2. 【請求項2】 前記安定液が下記一般式〔F−1〕〜
    〔F−13〕から選ばれる化合物を少なくとも1種含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の写真処理廃液の再利
    用方法。 【化1】 〔式中、R1〜R6は各々、水素原子又は1価の有機基を
    表す。〕 【化2】 〔式中、R7、R8及びR9は各々、水素原子又はメチロ
    ール基を表す。〕 【化3】 〔式中、V1及びW1は電子吸引性基を表し、又、V1
    1で結合して5又は6員の含窒素複素環を形成しても
    よい。Y1は水素原子又は加水分解によって脱離する基
    を表す。Zは窒素原子及び=C=O基と共に単環又は縮合
    した含窒素複素環を形成するに必要な非金属原子群を表
    す。〕 【化4】 〔式中、R10は水素原子又は脂肪族基を表し、R11及び
    12は各々、脂肪族基又はアリール基を表し、R11とR
    12は互いに結合して環を形成してもよい。Z1及びZ2
    各々、酸素原子、硫黄原子又は−N(R13)−を表す。ただ
    し、Z1とZ2は同時に酸素原子又は−N(R13)−であるこ
    とはない。R13は水素原子、ヒドロキシル基、脂肪族基
    又はアリール基を表す。〕 【化5】 〔式中、R14は水素原子又は脂肪族炭化水素基を表し、
    2は加水分解によって脱離する基を表し、Mはカチオ
    ンを表し、W2及びY2は各々、水素原子又は加水分解に
    よって脱離する基を表し、nは1〜10の整数を表し、Z
    3は水素原子、脂肪族炭化水素基、アリール基又は加水
    分解によって脱離する基を表し、R15は脂肪族炭化水素
    基又はアリール基を表す。Z3はR15と結合して環を形
    成してもよい。〕 【化6】 〔式中、A1〜A4は各々、水素原子、アルキル基、アル
    ケニル基又はピリジル基を表す。mは0又は1を表
    す。〕 【化7】 〔式中、R16、R17及びR18は各々、水素原子、アルキ
    ル基又はアリール基を表し、Xは含窒素複素環基を表
    す。〕 【化8】 〔式中、Z4は置換もしくは未置換の炭素環又は置換も
    しくは未置換の複素環を形成するに必要な非金属原子群
    を表し、X1はアルデヒド基、−CH(OR19)(OR20)又は−C
    H(OH)(OR19)を表す。R19及びR20は各々、低級アルキ
    ル基を表し、nは1〜4の整数を表す。〕
  3. 【請求項3】 前記安定液廃液が200mmHg以下の
    減圧下で蒸発濃縮処理されることを特徴とする請求項1
    又は2記載の写真処理廃液の再利用方法。
  4. 【請求項4】 前記安定液廃液が60℃以下で蒸発濃縮処
    理されることを特徴とする請求項1、2又は3記載の写
    真処理廃液の再利用方法。
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