JPH0638492B2 - 電界効果型トランジスタ - Google Patents
電界効果型トランジスタInfo
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- JPH0638492B2 JPH0638492B2 JP61158545A JP15854586A JPH0638492B2 JP H0638492 B2 JPH0638492 B2 JP H0638492B2 JP 61158545 A JP61158545 A JP 61158545A JP 15854586 A JP15854586 A JP 15854586A JP H0638492 B2 JPH0638492 B2 JP H0638492B2
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- Japan
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- film
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- Thin Film Transistor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、有機半導体を用いた電界効果型トランジス
タ(以下、FET素子と略称する)に関するものであ
る。
タ(以下、FET素子と略称する)に関するものであ
る。
π−共役系高分子は化学構造の骨格が共役二重結合や共
役三重結合から成っており、π−電子軌道の重なりによ
って形成される価電子帯と伝導帯およびこれを隔てる禁
制帯から成るバンド構造を有しているものと考えられて
いる。禁制帯幅は材料によって異なるが、殆どのπ−共
役系高分子では1.5 〜4eVの範囲にある。このために
多くのπ−共役系高分子は、それ自身では絶縁体であ
る。しかし、化学的方法,電気化学的方法,物理的方法
等によって価電子帯から電子を抜き去ったり(酸化)、
または、伝導帯に電子を注入(還元)すること(以下、
ドーピングという)によって電荷を運ぶキャリヤー(担
体)が生じるものと簡単には説明されている。この結
果、ドーピングの量を制御することによって、電導度は
絶縁体領域から金属領域の幅広い範囲にわたって変える
ことが可能である。ドーピングが酸化反応の時に得られ
る高分子はp型、還元反応の場合にはn型になる。これ
は無機半導体における不純物添加の場合に似ている。こ
のためにπ−共役系高分子を半導体材料として用いた半
導体素子を作製することができる。
役三重結合から成っており、π−電子軌道の重なりによ
って形成される価電子帯と伝導帯およびこれを隔てる禁
制帯から成るバンド構造を有しているものと考えられて
いる。禁制帯幅は材料によって異なるが、殆どのπ−共
役系高分子では1.5 〜4eVの範囲にある。このために
多くのπ−共役系高分子は、それ自身では絶縁体であ
る。しかし、化学的方法,電気化学的方法,物理的方法
等によって価電子帯から電子を抜き去ったり(酸化)、
または、伝導帯に電子を注入(還元)すること(以下、
ドーピングという)によって電荷を運ぶキャリヤー(担
体)が生じるものと簡単には説明されている。この結
果、ドーピングの量を制御することによって、電導度は
絶縁体領域から金属領域の幅広い範囲にわたって変える
ことが可能である。ドーピングが酸化反応の時に得られ
る高分子はp型、還元反応の場合にはn型になる。これ
は無機半導体における不純物添加の場合に似ている。こ
のためにπ−共役系高分子を半導体材料として用いた半
導体素子を作製することができる。
具体的には、ポリアセチレンを用いたショットキー型接
合素子(ジャーナル オブ アプライド フィジックス
( J. Appl. Phys.)52巻,869頁,1981 年,特開昭56-14
7486 号等)、ポリピロール系共役系高分子を用いたシ
ョットキー型接合素子(特開昭59-63760号等)が知られ
ている。また、無機半導体であるn−CdSとp型ポリ
アセチレンとを組み合わせたヘテロ接合素子が報告され
ている( J. Appl. Phys. 51巻,4252 頁,1980 年)。π
−共役系高分子同志を組み合わせた接合素子としては、
p型およびn型ポリアセチレンを用いたpnホモ接合素
子が知られている(アプライド フィジクス レターズ
( Appl. Phys. Lett.)33巻,18 頁,1978 年)。ま
た、ポリアセチレンとポリ(N−メチルピロール)から
なるヘテロ接合素子が報告されている( J. Appl. Phy
s. 58巻,12791985年)。
合素子(ジャーナル オブ アプライド フィジックス
( J. Appl. Phys.)52巻,869頁,1981 年,特開昭56-14
7486 号等)、ポリピロール系共役系高分子を用いたシ
ョットキー型接合素子(特開昭59-63760号等)が知られ
ている。また、無機半導体であるn−CdSとp型ポリ
アセチレンとを組み合わせたヘテロ接合素子が報告され
ている( J. Appl. Phys. 51巻,4252 頁,1980 年)。π
−共役系高分子同志を組み合わせた接合素子としては、
p型およびn型ポリアセチレンを用いたpnホモ接合素
子が知られている(アプライド フィジクス レターズ
( Appl. Phys. Lett.)33巻,18 頁,1978 年)。ま
た、ポリアセチレンとポリ(N−メチルピロール)から
なるヘテロ接合素子が報告されている( J. Appl. Phy
s. 58巻,12791985年)。
一方、π−共役系高分子を半導体層として用いたFET
素子としてはポリアセチレン( J. Appl. 54巻,3255
頁,1983 年)およびポリ(N−メチルピロール)(ポリ
マー プリプリンツ ジャパン( Polymer Preprints,
Japan),34 巻、4号, 917頁,1985 年)を用いたもの
が知られている。
素子としてはポリアセチレン( J. Appl. 54巻,3255
頁,1983 年)およびポリ(N−メチルピロール)(ポリ
マー プリプリンツ ジャパン( Polymer Preprints,
Japan),34 巻、4号, 917頁,1985 年)を用いたもの
が知られている。
第2図は、従来のポリアセチレンを用いたFET素子の
断面図である。
断面図である。
図において、1は基板となるガラス、2はゲート電極と
なるアルミニウム膜、3は絶縁膜となるポリシロキサン
膜、4は半導体層として働くポリアセチレン膜、5およ
び6はそれぞれソース電極とドレイン電極となる金膜で
ある。
なるアルミニウム膜、3は絶縁膜となるポリシロキサン
膜、4は半導体層として働くポリアセチレン膜、5およ
び6はそれぞれソース電極とドレイン電極となる金膜で
ある。
次に動作について説明する。ソース電極5とドレイン電
極6の間に電圧をかけるとポリアセチレン膜4を通して
ソース電極5とドレイン電極6間に電流が流れる。この
とき、ガラス基板1上に設けられかつ絶縁膜3によりポ
リアセチレン膜4と隔てられたゲート電極2に電圧を印
加すると電界効果によってポリアセチレン膜4の電導度
を変えることができ、したがってソース・ドレイン間の
電流を制御することができる。これは絶縁膜3に近接す
るポリアセチレン膜4内の空乏層の幅がゲート電極2に
印加する電圧によって変化し実効的なホール(正孔)の
チャネル断面積が変化するためと考えられている。しか
し、このFET素子では、素子特性上の問題よりも、ポ
リアセチレン自身が空気中で酸素および水分によって急
激に劣化するために、素子自身の安定性が極めて乏しい
のが実状である。
極6の間に電圧をかけるとポリアセチレン膜4を通して
ソース電極5とドレイン電極6間に電流が流れる。この
とき、ガラス基板1上に設けられかつ絶縁膜3によりポ
リアセチレン膜4と隔てられたゲート電極2に電圧を印
加すると電界効果によってポリアセチレン膜4の電導度
を変えることができ、したがってソース・ドレイン間の
電流を制御することができる。これは絶縁膜3に近接す
るポリアセチレン膜4内の空乏層の幅がゲート電極2に
印加する電圧によって変化し実効的なホール(正孔)の
チャネル断面積が変化するためと考えられている。しか
し、このFET素子では、素子特性上の問題よりも、ポ
リアセチレン自身が空気中で酸素および水分によって急
激に劣化するために、素子自身の安定性が極めて乏しい
のが実状である。
第3図は、ポリ(N−メチルピロール)を半導体層とす
るFET素子の断面図を示す。図において、3は絶縁膜
となる酸化シリコン、4は半導体層として働くポリ(N
−メチルピロール)膜、5および6は、それぞれソース
電極とドレイン電極となる金膜、7は基板兼ゲート電極
となる。p型シリコンである。この場合においても半導
体層4を通してソース電極5とドレイン電極6の間に流
れる電流(電導度)をゲート電極に印加する電圧で制御
できる。
るFET素子の断面図を示す。図において、3は絶縁膜
となる酸化シリコン、4は半導体層として働くポリ(N
−メチルピロール)膜、5および6は、それぞれソース
電極とドレイン電極となる金膜、7は基板兼ゲート電極
となる。p型シリコンである。この場合においても半導
体層4を通してソース電極5とドレイン電極6の間に流
れる電流(電導度)をゲート電極に印加する電圧で制御
できる。
しかしながら、これらポリアセチレンやポリ(N−メチ
ルピロール)等のπ−共役系高分子膜をFET素子の半
導体層にだけ用いたものでは、ソース・ドレイン間の電
導度をゲートから印加する電圧によって、それ程大きく
変えることはできず、実用上の観点から、特性の改善が
求められていた。
ルピロール)等のπ−共役系高分子膜をFET素子の半
導体層にだけ用いたものでは、ソース・ドレイン間の電
導度をゲートから印加する電圧によって、それ程大きく
変えることはできず、実用上の観点から、特性の改善が
求められていた。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、安定に作動し、更に、ソース・ドレイン間
の電導度をゲートから印加する電圧によって大きく変え
ることのできるFET素子を得ることを目的とする。
れたもので、安定に作動し、更に、ソース・ドレイン間
の電導度をゲートから印加する電圧によって大きく変え
ることのできるFET素子を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係るFET素子は、ソースを第1のπ−共役
系高分子膜で、ドレインを第1のπ−共役系高分子膜と
同じか、または異なる第2のπ−共役系高分子膜で組成
し、更に電流通路である半導体層を第1及び第2のπ−
共役系高分子膜とは異なる第3のπ−共役系高分子膜で
組成させたものである。
系高分子膜で、ドレインを第1のπ−共役系高分子膜と
同じか、または異なる第2のπ−共役系高分子膜で組成
し、更に電流通路である半導体層を第1及び第2のπ−
共役系高分子膜とは異なる第3のπ−共役系高分子膜で
組成させたものである。
この発明においては、FET素子におけるソース,ドレ
インおよび電流通路である半導体層にπ−共役系高分子
を使用することによって、従来のπ−共役系高分子を電
流通路である半導体層にだけ使用した場合に比べ、FE
T素子を従来素子よりも著しく優れた特性で動作させる
ことができる。
インおよび電流通路である半導体層にπ−共役系高分子
を使用することによって、従来のπ−共役系高分子を電
流通路である半導体層にだけ使用した場合に比べ、FE
T素子を従来素子よりも著しく優れた特性で動作させる
ことができる。
第1図にこの発明のFET素子の構成の一例を示す。図
中、1は基板であり、2は基板1上に設けられたゲート
電極として働く金属膜、3は絶縁膜、4は半導体層とし
て働くπ−共役系高分子膜、10および11は、それぞ
れソースとドレインとして作用するπ−共役系高分子
膜、8および9はそれぞれソースとドレインのリード線
として働く金属膜である。
中、1は基板であり、2は基板1上に設けられたゲート
電極として働く金属膜、3は絶縁膜、4は半導体層とし
て働くπ−共役系高分子膜、10および11は、それぞ
れソースとドレインとして作用するπ−共役系高分子
膜、8および9はそれぞれソースとドレインのリード線
として働く金属膜である。
ここでこの発明に用いる材料としては以下に述べるもの
がある。
がある。
基板1は絶縁性の材料であればいずれも使用可能であ
り、具体的には、ガラス,アルミナ焼結体やポリイミド
フィルム,ポリエステルフィルムなどの各種絶縁性プラ
スチック等が使用可能である。ゲート電極として働く金
属膜2およびソースとドレインからのリード線として働
く金属膜8,9としては金,白金,クロム,パラジウ
ム,アルミニウム,インジウムなどの金属や、錫酸化
物,酸化インジウム,インジウム・錫酸化物(ITO)
等を用いるのが一般的であるが、勿論これらの材料に限
られる訳ではなく、また、これらの材料を2種以上用い
ても差し支えない。ここで金属膜を設ける方法として
は、蒸着,スパッタリング,めっき,CVD成長等の方
法がある。
り、具体的には、ガラス,アルミナ焼結体やポリイミド
フィルム,ポリエステルフィルムなどの各種絶縁性プラ
スチック等が使用可能である。ゲート電極として働く金
属膜2およびソースとドレインからのリード線として働
く金属膜8,9としては金,白金,クロム,パラジウ
ム,アルミニウム,インジウムなどの金属や、錫酸化
物,酸化インジウム,インジウム・錫酸化物(ITO)
等を用いるのが一般的であるが、勿論これらの材料に限
られる訳ではなく、また、これらの材料を2種以上用い
ても差し支えない。ここで金属膜を設ける方法として
は、蒸着,スパッタリング,めっき,CVD成長等の方
法がある。
また上記金属膜8,9は一般的にはそれぞれπ−共役系
高分子膜10,11とオーミック接触となるものが実用
上好ましい。
高分子膜10,11とオーミック接触となるものが実用
上好ましい。
第1図に示すこの発明のFET素子においては、p型シ
リコンやn型シリコンをゲート電極2と基板1を兼ねて
用いることができる。この場合には、基板1を省略する
ことができる。また、この場合にはp型シリコンやn型
シリコンの体積固有抵抗率は半導体層として用いるπ−
共役系高分子のそれよりも小さい事が実用好ましい。更
に、ゲート電極として導電性の有機系高分子を用いても
差し支えない。また使用目的に応じゲート電極2と基板
1を兼ね、ステンレス板,銅板等の金属板を用いること
も可能である。
リコンやn型シリコンをゲート電極2と基板1を兼ねて
用いることができる。この場合には、基板1を省略する
ことができる。また、この場合にはp型シリコンやn型
シリコンの体積固有抵抗率は半導体層として用いるπ−
共役系高分子のそれよりも小さい事が実用好ましい。更
に、ゲート電極として導電性の有機系高分子を用いても
差し支えない。また使用目的に応じゲート電極2と基板
1を兼ね、ステンレス板,銅板等の金属板を用いること
も可能である。
また絶縁膜3としては絶縁性のものであれば、無機,有
機のいずれの材料でも使用可能であり、一般的には酸化
シリコン(SiO2),窒化シリコン,酸化アルミニウ
ム,ポリエチレン,ポリビニルカルバゾール,ポリフェ
ニレンスルフィド,ポリパラキシレンなどが用いられ
る。これら絶縁膜の作製方法としてはCVD法,プラズ
マCVD法,蒸着法,スピンコーティング法,クラスタ
ーイオンビーム蒸着法等があるがいずれも使用可能であ
る。更に、LB単分子累積法も用いることができる。ま
た、p型シリコンやn型シリコンをゲート電極2と基板
1を兼ねて用いる場合には、絶縁膜3としてはシリコン
の熱酸化法等によって得られる酸化シリコン膜が好んで
用いられる。
機のいずれの材料でも使用可能であり、一般的には酸化
シリコン(SiO2),窒化シリコン,酸化アルミニウ
ム,ポリエチレン,ポリビニルカルバゾール,ポリフェ
ニレンスルフィド,ポリパラキシレンなどが用いられ
る。これら絶縁膜の作製方法としてはCVD法,プラズ
マCVD法,蒸着法,スピンコーティング法,クラスタ
ーイオンビーム蒸着法等があるがいずれも使用可能であ
る。更に、LB単分子累積法も用いることができる。ま
た、p型シリコンやn型シリコンをゲート電極2と基板
1を兼ねて用いる場合には、絶縁膜3としてはシリコン
の熱酸化法等によって得られる酸化シリコン膜が好んで
用いられる。
この発明で使用するπ−共役系高分子は、π−共役系高
分子ならばいずれも使用可能であり、具体的には,ポリ
ピロール,ポリ(N−置換ピロール),ポリ(3,4−
二置換ピロール),ポリ(3−置換ピロール),ポリチ
オフェン,ポリ(3−置換チオフェン),ポリ(3,4
−二置換チオフェン),ポリアニリン,ポリアズレン,
ポリピレン,ポリカルバゾール,ポリ(N−置換カルバ
ゾール),ポリセレノフェン,ポリフラン,ポリベンゾ
チオフェン,ポリ(フェニレンビニレン),ポリベンゾ
フラン,ポリ(パラフェニレン),ポリインドール,ポ
リイソチオナフテン,ポリピリダジン,ポリジアセチレ
ン類,グラファイト高分子類等が挙げられるが、勿論こ
れらに限定されるものではない。しかし、FETの特
性,成膜性および合成の容易さから複素五員環を有する
π−共役系高分子が好んで用いられるが、その中でも一
般式 (ただし、XはSおよびO原子の内の一種、R1および
R2は−H,−CH3,−OCH3,−C2H5および
−OC2H5基の内の一種、nは整数である)で示され
るもの、および一般式 (ただし、R1およびR2は−H,−CH3,−OCH
3,−C2H5および−OC2H5基の内の一種、R3
は−H,−CH3,−C2H5,−C3H7, および 基の内の一種、nは整数である。)で示されるものが特
に好まれ、更にポリチオフェン,ポリ(3−メチルチオ
フェン),ポリピロールおよびポリ(N−メチルピロー
ル)が実用上の観点から多用される。これらπ−共役系
高分子膜の作製方法としては、通常の高分子合成法で得
られるπ−共役系高分子を、スピンコーティング,蒸着
法,ディッピング法等で設けるものや、あらかじめ触媒
を塗布したところにモノマーガスを導入して得る方法や
CVD法,光CVD法、更に化学酸化重合法や電気化学
的重合法等があるが、勿論これらに限られるものではな
い。又、モノマーを水またはグリセリン等のサブフェイ
ズ上に展開させて単分子膜や累積膜とし、基板上に堆積
させるLB法を用いることもできる。この時には、基板
上に堆積させる前に重合させる方法や、堆積後重合させ
る方法によりπ−共役系高分子膜を得ることができる。
しかし、成膜性,作製の容易さ等の観点から電気化学的
重合法が好んで用いられる。
分子ならばいずれも使用可能であり、具体的には,ポリ
ピロール,ポリ(N−置換ピロール),ポリ(3,4−
二置換ピロール),ポリ(3−置換ピロール),ポリチ
オフェン,ポリ(3−置換チオフェン),ポリ(3,4
−二置換チオフェン),ポリアニリン,ポリアズレン,
ポリピレン,ポリカルバゾール,ポリ(N−置換カルバ
ゾール),ポリセレノフェン,ポリフラン,ポリベンゾ
チオフェン,ポリ(フェニレンビニレン),ポリベンゾ
フラン,ポリ(パラフェニレン),ポリインドール,ポ
リイソチオナフテン,ポリピリダジン,ポリジアセチレ
ン類,グラファイト高分子類等が挙げられるが、勿論こ
れらに限定されるものではない。しかし、FETの特
性,成膜性および合成の容易さから複素五員環を有する
π−共役系高分子が好んで用いられるが、その中でも一
般式 (ただし、XはSおよびO原子の内の一種、R1および
R2は−H,−CH3,−OCH3,−C2H5および
−OC2H5基の内の一種、nは整数である)で示され
るもの、および一般式 (ただし、R1およびR2は−H,−CH3,−OCH
3,−C2H5および−OC2H5基の内の一種、R3
は−H,−CH3,−C2H5,−C3H7, および 基の内の一種、nは整数である。)で示されるものが特
に好まれ、更にポリチオフェン,ポリ(3−メチルチオ
フェン),ポリピロールおよびポリ(N−メチルピロー
ル)が実用上の観点から多用される。これらπ−共役系
高分子膜の作製方法としては、通常の高分子合成法で得
られるπ−共役系高分子を、スピンコーティング,蒸着
法,ディッピング法等で設けるものや、あらかじめ触媒
を塗布したところにモノマーガスを導入して得る方法や
CVD法,光CVD法、更に化学酸化重合法や電気化学
的重合法等があるが、勿論これらに限られるものではな
い。又、モノマーを水またはグリセリン等のサブフェイ
ズ上に展開させて単分子膜や累積膜とし、基板上に堆積
させるLB法を用いることもできる。この時には、基板
上に堆積させる前に重合させる方法や、堆積後重合させ
る方法によりπ−共役系高分子膜を得ることができる。
しかし、成膜性,作製の容易さ等の観点から電気化学的
重合法が好んで用いられる。
π−共役系高分子は、ドーピング処理を施さなくても、
電導度は低いものの一般的にはp型の半導体としての性
質は有している。しかし、FET素子の特性の向上のた
めに、しばしばドーピング処理が行われる。このドーピ
ングの方法としては化学的方法と物理的方法がある(工
業材料,34巻,第4号,55頁,1986 年)。前者には (i)気相からのドーピング、 (ii)液相からのドーピング、 (iii)電気化学的ドーピング、および (iv)光開始ドーピング 等の方法があり、後者ではイオン注入法があり、いずれ
も使用可能である。しかし、操作性,およびドーピング
量の制御性の観点から電気化学的ドーピング法が好んで
用いられる。しかも、電気化学的ドーピングでは、π−
共役系高分子が電気化学的重合法によって得られる場合
には、重合後、同じ装置でドーピング量をコントロール
することができるという利点を有する。
電導度は低いものの一般的にはp型の半導体としての性
質は有している。しかし、FET素子の特性の向上のた
めに、しばしばドーピング処理が行われる。このドーピ
ングの方法としては化学的方法と物理的方法がある(工
業材料,34巻,第4号,55頁,1986 年)。前者には (i)気相からのドーピング、 (ii)液相からのドーピング、 (iii)電気化学的ドーピング、および (iv)光開始ドーピング 等の方法があり、後者ではイオン注入法があり、いずれ
も使用可能である。しかし、操作性,およびドーピング
量の制御性の観点から電気化学的ドーピング法が好んで
用いられる。しかも、電気化学的ドーピングでは、π−
共役系高分子が電気化学的重合法によって得られる場合
には、重合後、同じ装置でドーピング量をコントロール
することができるという利点を有する。
一例として電気化学的重合法によってπ−共役系高分子
膜を形成する方法について説明する。電気化学的重合法
ではπ−共役系高分子に相当するモノマーおよび支持電
解質を有機溶媒または水、または水と有機溶媒との混合
溶媒に溶かして反応溶液とする。上記第1図のこの発明
のFET素子の作製ではそのリード線として働く金属膜
8を作用電極として、例えば白金などの対極との間に電
流を通じて重合反応を起こさせて、ソースのリード線と
して働く金属膜8上にソースとして作用する所望のπ−
共役系高分子膜10を析出させる。この後、π−共役高
分子膜10と異なるπ−共役系高分子に相当するモノマ
ーおよび支持電解質を含む反応溶液を用い、今度はドレ
インのリード線として働く金属膜9を作用電極として、
上記と同様の方法にて金属膜9上にドレインとして作用
する所望のπ−共役系高分子膜11を析出させる。また
ソースおよびドレインとして働くπ−共役系高分子膜1
0および11が同一である場合は、ソースおよびドレイ
ンのリード線として働く金属膜8および9を同時に作用
電極として用いることにより、1回の反応で金属膜8お
よび9上にソースおよびドレインとなる、同一のπ−共
役系高分子膜10および11が形成できる。
膜を形成する方法について説明する。電気化学的重合法
ではπ−共役系高分子に相当するモノマーおよび支持電
解質を有機溶媒または水、または水と有機溶媒との混合
溶媒に溶かして反応溶液とする。上記第1図のこの発明
のFET素子の作製ではそのリード線として働く金属膜
8を作用電極として、例えば白金などの対極との間に電
流を通じて重合反応を起こさせて、ソースのリード線と
して働く金属膜8上にソースとして作用する所望のπ−
共役系高分子膜10を析出させる。この後、π−共役高
分子膜10と異なるπ−共役系高分子に相当するモノマ
ーおよび支持電解質を含む反応溶液を用い、今度はドレ
インのリード線として働く金属膜9を作用電極として、
上記と同様の方法にて金属膜9上にドレインとして作用
する所望のπ−共役系高分子膜11を析出させる。また
ソースおよびドレインとして働くπ−共役系高分子膜1
0および11が同一である場合は、ソースおよびドレイ
ンのリード線として働く金属膜8および9を同時に作用
電極として用いることにより、1回の反応で金属膜8お
よび9上にソースおよびドレインとなる、同一のπ−共
役系高分子膜10および11が形成できる。
次に、π−共役系高分子膜10および11とは異なるπ
−共役系高分子に相当するモノマーと支持電解質を含む
反応溶液を用いて、π−共役系高分子膜10および11
の少なくとも一方を作用電極として電気化学的重合を行
い、ソース10およびドレイン11として働くπ−共役
系高分子膜上とその間を所望のπ−共役系高分子膜4で
被覆する。電気化学的重合法で合成したπ−共役系高分
子には支持電解質のアニオンが一般にはドーピングされ
ているので、FET素子として優れた特性を得る目的
で、ドーピング量の調整を行っても良い。一般には、F
ET素子の特性上、π−共役系高分子膜4,10,11
内の少なくとも一種にドーピングが行われ、素子の構造
によって前述のいろいろなドーピング法が用いられる。
−共役系高分子に相当するモノマーと支持電解質を含む
反応溶液を用いて、π−共役系高分子膜10および11
の少なくとも一方を作用電極として電気化学的重合を行
い、ソース10およびドレイン11として働くπ−共役
系高分子膜上とその間を所望のπ−共役系高分子膜4で
被覆する。電気化学的重合法で合成したπ−共役系高分
子には支持電解質のアニオンが一般にはドーピングされ
ているので、FET素子として優れた特性を得る目的
で、ドーピング量の調整を行っても良い。一般には、F
ET素子の特性上、π−共役系高分子膜4,10,11
内の少なくとも一種にドーピングが行われ、素子の構造
によって前述のいろいろなドーピング法が用いられる。
さて、電気化学的重合法で用いられる有機溶媒として
は、支持電解質および上記モノマーを溶解させるものな
ら何でもよく、例えばアセトニトリル,ニトロベンゼ
ン,ベンゾニトリル,ニトロメタン,N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF),ジメチルスルホキシド(DM
SO),ジクロロメタン,テトラヒドロフラン,エチル
アルコールおよびメチルアルコール等の極性溶媒が単独
又は2種以上の混合溶媒として用いられる。支持電解質
としては酸化電位および還元電位が高く、電解重合時に
それ自身が酸化又は還元反応を受けず、かつ溶媒中に溶
解させることによって溶液に電導性を付与することので
きる物質であり、例えば、過塩素酸テトラアルキルアン
モニウム塩,テトラアルキルアンモニウムテトラフルオ
ロボレート塩,テトラアルキルアンモニウムヘキサフル
オロホスフェート塩,テトラアルキルアンモニウムパラ
トルエンスルホネート塩および水酸化ナトリウム等が用
いられるが、勿論2種以上を併用しても構わない。
は、支持電解質および上記モノマーを溶解させるものな
ら何でもよく、例えばアセトニトリル,ニトロベンゼ
ン,ベンゾニトリル,ニトロメタン,N,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF),ジメチルスルホキシド(DM
SO),ジクロロメタン,テトラヒドロフラン,エチル
アルコールおよびメチルアルコール等の極性溶媒が単独
又は2種以上の混合溶媒として用いられる。支持電解質
としては酸化電位および還元電位が高く、電解重合時に
それ自身が酸化又は還元反応を受けず、かつ溶媒中に溶
解させることによって溶液に電導性を付与することので
きる物質であり、例えば、過塩素酸テトラアルキルアン
モニウム塩,テトラアルキルアンモニウムテトラフルオ
ロボレート塩,テトラアルキルアンモニウムヘキサフル
オロホスフェート塩,テトラアルキルアンモニウムパラ
トルエンスルホネート塩および水酸化ナトリウム等が用
いられるが、勿論2種以上を併用しても構わない。
以上は、本発明の一実施例である第1図のFET素子に
おいて、π−共役系高分子膜をすべて電気化学的重合法
にて作製する場所について説明したが、FET素子の構
造によっては、電気化学的重合法と他の成膜法との併用
や、他の成膜法だけでFET素子を作製することができ
る。このようにして得られる本発明のFET素子はスイ
ッチング素子や大面積液晶表示素子の駆動回路として有
用である。
おいて、π−共役系高分子膜をすべて電気化学的重合法
にて作製する場所について説明したが、FET素子の構
造によっては、電気化学的重合法と他の成膜法との併用
や、他の成膜法だけでFET素子を作製することができ
る。このようにして得られる本発明のFET素子はスイ
ッチング素子や大面積液晶表示素子の駆動回路として有
用である。
以下、具体例によりこの発明の詳細を説明するが、勿
論、この発明はこれらの具体例に限定されるものではな
い。
論、この発明はこれらの具体例に限定されるものではな
い。
具体例1 6S/cmなる電導度を有する厚さ380 μmのn型シリコン
板(3.0 cm×3.0 cm)の両面に熱酸化法で約3000Å厚の
酸化シリコン膜を設けた。次に、片面にポジ型ホトレジ
ストを用いて、ソースとドレインのリード線として働く
金属膜形成用のパターン(各有効面積: 0.2cm×0.8 c
m;両パターン間距離:6μm)を描き、その後、真空
蒸着法にてクロム膜を200 Å設け、更にその上に金膜を
300 Å設けた後、レジストを除去してソースとドレイン
のリード線として作用する金膜を形成した。この両リー
ド線に更にリード線を銀銀ペーストでとり、接点部をエ
ポキシ樹脂にて固定し素子基板を得た。
板(3.0 cm×3.0 cm)の両面に熱酸化法で約3000Å厚の
酸化シリコン膜を設けた。次に、片面にポジ型ホトレジ
ストを用いて、ソースとドレインのリード線として働く
金属膜形成用のパターン(各有効面積: 0.2cm×0.8 c
m;両パターン間距離:6μm)を描き、その後、真空
蒸着法にてクロム膜を200 Å設け、更にその上に金膜を
300 Å設けた後、レジストを除去してソースとドレイン
のリード線として作用する金膜を形成した。この両リー
ド線に更にリード線を銀銀ペーストでとり、接点部をエ
ポキシ樹脂にて固定し素子基板を得た。
100mlのアセトニトリルに電解質となるテトラメチル
アンモニウム,p−トルエンスルホネート(0.7g)を入
れた液に窒素ガスを約40分間通気させて、完全に電解質
を溶解させた後、ピロールを0.4 ml添加したものを反
応溶液とした。上記シリコン板上のソースとドレインの
リード線として働く両金膜を作用電極とし、対極として
白金板(1cm×2cm)を用い、参照電極としてSCE
(飽和カロメル電極)を使用し、反応溶液中にこれらを
浸した。窒素ガス気流下で作用電極を陽極として対極と
の間に一定電流(60μA)を6分間流し、作用電極上
にだけソースとドレインとなるポリピロールを堆積させ
た。合成後、約15分間、開回路状態で放置した後、ポ
リピロールの被着した基板を反応溶液から取り出し、あ
らかじめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒素
ガスを吹きつけて乾燥させ、その後真空中に保存した。
アンモニウム,p−トルエンスルホネート(0.7g)を入
れた液に窒素ガスを約40分間通気させて、完全に電解質
を溶解させた後、ピロールを0.4 ml添加したものを反
応溶液とした。上記シリコン板上のソースとドレインの
リード線として働く両金膜を作用電極とし、対極として
白金板(1cm×2cm)を用い、参照電極としてSCE
(飽和カロメル電極)を使用し、反応溶液中にこれらを
浸した。窒素ガス気流下で作用電極を陽極として対極と
の間に一定電流(60μA)を6分間流し、作用電極上
にだけソースとドレインとなるポリピロールを堆積させ
た。合成後、約15分間、開回路状態で放置した後、ポ
リピロールの被着した基板を反応溶液から取り出し、あ
らかじめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒素
ガスを吹きつけて乾燥させ、その後真空中に保存した。
100 mlのアセトニトリルに電解質となるテトラエチル
アンモニウムパークロレート(0.7g)と2,2′−ジチオ
フェン(0.4g)を溶解させた後、窒素ガスを約30分間通
気させ反応溶液とした。この溶液に上記ポリピロールの
被着した基板上のソースとドレインとなるポリピロール
膜を作用電極とし、対極として白金板(1cm×2cm)を
用い、参照電極としてSCEを使用し、反応溶液中にこ
れらを浸した。窒素ガス気流下で、まず作用電極にポテ
ンショスタットでSCEに対し1Vを1分間印加し、こ
の後、作用電極を陽極として対極との間に一定電流(3
0μA)を5分間流し、作用電極であるソースとドレイ
ンとなるポリピロール膜上と、ポリピロール膜間の酸化
シリコン上に半導体層として働くポリチオフェン膜を被
着させた。
アンモニウムパークロレート(0.7g)と2,2′−ジチオ
フェン(0.4g)を溶解させた後、窒素ガスを約30分間通
気させ反応溶液とした。この溶液に上記ポリピロールの
被着した基板上のソースとドレインとなるポリピロール
膜を作用電極とし、対極として白金板(1cm×2cm)を
用い、参照電極としてSCEを使用し、反応溶液中にこ
れらを浸した。窒素ガス気流下で、まず作用電極にポテ
ンショスタットでSCEに対し1Vを1分間印加し、こ
の後、作用電極を陽極として対極との間に一定電流(3
0μA)を5分間流し、作用電極であるソースとドレイ
ンとなるポリピロール膜上と、ポリピロール膜間の酸化
シリコン上に半導体層として働くポリチオフェン膜を被
着させた。
次に作用電極の電位をポテンショスタットでSCEに対
して0Vに4時間設定してポリピロール膜およびポリチ
オフェン膜のドーピング量を調節した。その後、あらか
じめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒素ガス
を吹きつけて乾燥し、その後、真空中で完全に乾燥させ
た。
して0Vに4時間設定してポリピロール膜およびポリチ
オフェン膜のドーピング量を調節した。その後、あらか
じめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒素ガス
を吹きつけて乾燥し、その後、真空中で完全に乾燥させ
た。
以上のようにして設けたπ−共役系高分子であるポリピ
ロール膜およびポリチオフェン膜が被覆していないシリ
コン板の他面の酸化シリコンを紙ヤスリで一部(約0..5
cm2)除去し、インジウム−ガリウム合金でn型シリコ
ンとオーム性接触をとり、ここからリード線をとり出
し、エポキシ樹脂で接点部を固定し、このリード線を通
じn型シリコンがゲート電極として作用するようにし
た。
ロール膜およびポリチオフェン膜が被覆していないシリ
コン板の他面の酸化シリコンを紙ヤスリで一部(約0..5
cm2)除去し、インジウム−ガリウム合金でn型シリコ
ンとオーム性接触をとり、ここからリード線をとり出
し、エポキシ樹脂で接点部を固定し、このリード線を通
じn型シリコンがゲート電極として作用するようにし
た。
以上のようにして第1図に示した構造のこの発明の実施
例のFET素子を試作した。この具体例では第1図中1
と2がn型シリコンで構成され、基板兼ゲート電極であ
り、3が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層
であるポリチオフェン膜、10および11がそれぞれソ
ースとドレインとして働くポリピロール膜、8および9
はそれぞれソースとドレインからのリード線として働く
金膜により被覆されたクロム膜である。
例のFET素子を試作した。この具体例では第1図中1
と2がn型シリコンで構成され、基板兼ゲート電極であ
り、3が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層
であるポリチオフェン膜、10および11がそれぞれソ
ースとドレインとして働くポリピロール膜、8および9
はそれぞれソースとドレインからのリード線として働く
金膜により被覆されたクロム膜である。
具体例2 100 mlのアセトニトリルに電解質となるテトラエチル
アンモニウムパークロレート(0.7g)を溶かした溶液に窒
素ガスを30分間通気させた後、3−メチルチオフェン
を0.4 ml添加したものを反応溶液とした。具体例1で
記したと同様の方法で作製した素子基板を用い、シリコ
ン板上のソースとドレインのリード線として働く両金膜
を作用電極とし、対極として白金板(1cm×2cm)を用
い、参照電極としてSCEを使用し、反応溶液中にこれ
らを浸した後窒素ガス気流下で作用電極を陽極として対
極との間に一定電流(60μA)を6分間流し作用電極
上にだけソースとドレインとなるポリ(3−メチルチオ
フェン)膜を堆積させた。その後、ポリ(3−メチルチ
オフェン)膜の被着した基板を反応溶液から取り出し、
あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒
素ガスを吹きつけて乾燥させ、更に真空中に保存した。
アンモニウムパークロレート(0.7g)を溶かした溶液に窒
素ガスを30分間通気させた後、3−メチルチオフェン
を0.4 ml添加したものを反応溶液とした。具体例1で
記したと同様の方法で作製した素子基板を用い、シリコ
ン板上のソースとドレインのリード線として働く両金膜
を作用電極とし、対極として白金板(1cm×2cm)を用
い、参照電極としてSCEを使用し、反応溶液中にこれ
らを浸した後窒素ガス気流下で作用電極を陽極として対
極との間に一定電流(60μA)を6分間流し作用電極
上にだけソースとドレインとなるポリ(3−メチルチオ
フェン)膜を堆積させた。その後、ポリ(3−メチルチ
オフェン)膜の被着した基板を反応溶液から取り出し、
あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで2度洗浄後、窒
素ガスを吹きつけて乾燥させ、更に真空中に保存した。
テトラエチルアンモニウムパークロレート(0.7g)と2,
2′−ジチオフェン(0.4g)を溶解させた100 mlのアセ
トニトリル溶液に窒素ガスを30分間通気させ反応溶液
とした。上記シリコン板上のソースとドレインのリード
線として働く両金膜上のポリ(3−メチルチオフェン)
膜を作用電極とし、白金板(1cm×2cm)を対極とし、
SCEを参照電極として反応溶液にこれらを浸した。窒
素ガス気流下で作用電極にポテンンショスタットでSC
Eに対し0.9 Vを1分間印加した後、作用電極を陽極と
して対極との間に一定電流(30μA)を7分間流し、
作用電極であるソースとドレインとなるポリ(3−メチ
ルチオフェン)膜上とソースとドレイン間の酸化シリコ
ン上に半導体層として働くポリチオフェン膜を被着させ
た。
2′−ジチオフェン(0.4g)を溶解させた100 mlのアセ
トニトリル溶液に窒素ガスを30分間通気させ反応溶液
とした。上記シリコン板上のソースとドレインのリード
線として働く両金膜上のポリ(3−メチルチオフェン)
膜を作用電極とし、白金板(1cm×2cm)を対極とし、
SCEを参照電極として反応溶液にこれらを浸した。窒
素ガス気流下で作用電極にポテンンショスタットでSC
Eに対し0.9 Vを1分間印加した後、作用電極を陽極と
して対極との間に一定電流(30μA)を7分間流し、
作用電極であるソースとドレインとなるポリ(3−メチ
ルチオフェン)膜上とソースとドレイン間の酸化シリコ
ン上に半導体層として働くポリチオフェン膜を被着させ
た。
次に、作用電極の電位をポテンショスタットでSCEに
対して0Vに4時間設定して、ポリ(3−メチルチオフ
ェン)膜およびポリチオフェン膜のドーピング量を調節
した。その後、あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで
2度洗浄後、窒素ガスを吹きつけて乾燥し、その後真空
中で完全に乾燥させた。
対して0Vに4時間設定して、ポリ(3−メチルチオフ
ェン)膜およびポリチオフェン膜のドーピング量を調節
した。その後、あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで
2度洗浄後、窒素ガスを吹きつけて乾燥し、その後真空
中で完全に乾燥させた。
以上のようにして設けたπ−共役系高分子であるポリ
(3−メチルチオフェン)膜およびポリチオフェン膜が
被覆していないシリコン板の他面の酸化シリコンを紙ヤ
スリで一部(約0.5 cm2)除去し、インジウム−ガリウ
ム合金でn型シリコンとオーム性接触をとり、ここから
リード線をとり出し、エポキシ樹脂で接点部を固定し、
このリード線を通じn型シリコンがゲート電極として作
用するようにした。
(3−メチルチオフェン)膜およびポリチオフェン膜が
被覆していないシリコン板の他面の酸化シリコンを紙ヤ
スリで一部(約0.5 cm2)除去し、インジウム−ガリウ
ム合金でn型シリコンとオーム性接触をとり、ここから
リード線をとり出し、エポキシ樹脂で接点部を固定し、
このリード線を通じn型シリコンがゲート電極として作
用するようにした。
以上のようにして第1図に示した構造のこの発明の実施
例のFET素子を試作した。この具体例では第1図中1
と2がn型シリコンで構成され、基板兼ゲート電極であ
り、3が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層
であるポリチオフェン膜,10および11がそれぞれソ
ースとドレインとして働くポリ(3−メチルチオフェ
ン)膜、8および9はそれぞれ、ソースとドレインから
のリード線として働く金膜により被覆されたクロム膜で
ある。
例のFET素子を試作した。この具体例では第1図中1
と2がn型シリコンで構成され、基板兼ゲート電極であ
り、3が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層
であるポリチオフェン膜,10および11がそれぞれソ
ースとドレインとして働くポリ(3−メチルチオフェ
ン)膜、8および9はそれぞれ、ソースとドレインから
のリード線として働く金膜により被覆されたクロム膜で
ある。
比較例 具体例1と同様に素子基板を作製した。ただし、具体例
1ではソースとドレインのリード線として働く金膜を、
ここではそれぞれソースおよびドレイン自身として使用
した。
1ではソースとドレインのリード線として働く金膜を、
ここではそれぞれソースおよびドレイン自身として使用
した。
テトラエチルアンモニウムパークロレート(0.7g)と2,
2′−ジチオフェン(0.4g)のアセトニトリル溶液(100
ml)に窒素ガスを30分間通気したものを反応溶液と
した。上記素子基板のソースおよびドレインとなる両金
膜を作用電極とし、白金板(1cm×2cm)を対極とし、
SCEを参照電極として、これらを反応溶液に浸した。
作用電極を陽極として対極である白金板との間で一定電
流(30μA)を5分間流し、ソースおよびドレインと
なる両金膜上、並びにソースとドレイン間の酸化シリコ
ン上をポリチオフェン膜で被覆した。次に、作用電極の
電位をポテンショスタットでSCEに対して0Vに4時
間設定して、ポリチオフェン膜のドーピング量を調節し
た。その後、あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで2
度洗浄後、窒素ガスを吹きつけて乾燥後、真空中で完全
に乾燥させた。以後は具体例1と2同様にしてn型シリ
コンがゲート電極として作用するようにした。
2′−ジチオフェン(0.4g)のアセトニトリル溶液(100
ml)に窒素ガスを30分間通気したものを反応溶液と
した。上記素子基板のソースおよびドレインとなる両金
膜を作用電極とし、白金板(1cm×2cm)を対極とし、
SCEを参照電極として、これらを反応溶液に浸した。
作用電極を陽極として対極である白金板との間で一定電
流(30μA)を5分間流し、ソースおよびドレインと
なる両金膜上、並びにソースとドレイン間の酸化シリコ
ン上をポリチオフェン膜で被覆した。次に、作用電極の
電位をポテンショスタットでSCEに対して0Vに4時
間設定して、ポリチオフェン膜のドーピング量を調節し
た。その後、あらかじめ脱酸素したアセトニトリルで2
度洗浄後、窒素ガスを吹きつけて乾燥後、真空中で完全
に乾燥させた。以後は具体例1と2同様にしてn型シリ
コンがゲート電極として作用するようにした。
以上のようにして第3図に示したと同じ構造の比較例の
FET素子を試作した。この比較例では第3図中、7が
n型シリコンで構成された基板兼ゲート電極であり、3
が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層である
ポリチオフェン膜、5および6がそれぞれソースおよび
ドレインとして働く金膜により被覆されたクロム膜であ
る。
FET素子を試作した。この比較例では第3図中、7が
n型シリコンで構成された基板兼ゲート電極であり、3
が絶縁膜として働く酸化シリコン、4が半導体層である
ポリチオフェン膜、5および6がそれぞれソースおよび
ドレインとして働く金膜により被覆されたクロム膜であ
る。
第4図は、具体例1,具体例2および比較例で作製した
FET素子でソース・ドレイン間に30Vを印加した時
にソース・ドレイン間に流れる電流のゲート電圧に対す
る特性図であり、横軸はゲート電圧であり縦軸はソース
・ドレイン間電流である。第4図から明らかなように本
実施例の具体例による2種の素子は、比較例に比べてソ
ース・ドレイン間電流がゲートから印加する電圧により
大きく変調され、著しい特性の向上がみられた。又、具
体例1および2の素子は空気中に1ケ月放置後も劣化は
観られなかった。
FET素子でソース・ドレイン間に30Vを印加した時
にソース・ドレイン間に流れる電流のゲート電圧に対す
る特性図であり、横軸はゲート電圧であり縦軸はソース
・ドレイン間電流である。第4図から明らかなように本
実施例の具体例による2種の素子は、比較例に比べてソ
ース・ドレイン間電流がゲートから印加する電圧により
大きく変調され、著しい特性の向上がみられた。又、具
体例1および2の素子は空気中に1ケ月放置後も劣化は
観られなかった。
以上のように、この発明のFET素子によれば、ソース
を第1のπ−共役系高分子膜で、ドレインを第1のπ−
共役系高分子膜と同じか、または異なる第2のπ−共役
系高分子膜で組成し、更に、電流通路である半導体層を
第1及び第2のπ−共役系高分子膜とは異なる第3のπ
−共役系高分子膜で組成したことにより、安定で優れた
電気特性を示す素子を得ることができる。
を第1のπ−共役系高分子膜で、ドレインを第1のπ−
共役系高分子膜と同じか、または異なる第2のπ−共役
系高分子膜で組成し、更に、電流通路である半導体層を
第1及び第2のπ−共役系高分子膜とは異なる第3のπ
−共役系高分子膜で組成したことにより、安定で優れた
電気特性を示す素子を得ることができる。
第1図は本発明の実施例のFET素子の断面図、第2図
および第3図は従来のFET素子の断面図であり、第4
図は本発明の具体例と比較例のソース・ドレイン間に3
0Vを印加した時のソース・ドレイン間電流のゲート電
圧に対する特性図である。 図において、1は基板、2はゲート電極、3は絶縁膜、
4は半導体層として働くπ−共役系高分子膜、5および
6はそれぞれソース電極およびドレイン電極、7は基板
兼ゲート電極、8および9はそれぞれソースおよびドレ
インのリード線である金属膜、10および11はそれぞ
れソースとドレインとして働くπ−共役系高分子膜であ
る。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
および第3図は従来のFET素子の断面図であり、第4
図は本発明の具体例と比較例のソース・ドレイン間に3
0Vを印加した時のソース・ドレイン間電流のゲート電
圧に対する特性図である。 図において、1は基板、2はゲート電極、3は絶縁膜、
4は半導体層として働くπ−共役系高分子膜、5および
6はそれぞれソース電極およびドレイン電極、7は基板
兼ゲート電極、8および9はそれぞれソースおよびドレ
インのリード線である金属膜、10および11はそれぞ
れソースとドレインとして働くπ−共役系高分子膜であ
る。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−261175(JP,A) 特開 昭55−130161(JP,A) 特開 昭58−12370(JP,A) 特開 昭61−163658(JP,A)
Claims (15)
- 【請求項1】ソースとドレイン間の電流通路である半導
体層の電導度を絶縁薄膜を介してゲート電圧によって制
御する絶縁ゲート電界効果型トランジスタにおいて、 上記ソースが第1のπ−共役系高分子膜からなり、ドレ
インが第2のπ−共役系高分子膜からなり、半導体層が
第1及び第2のπ−共役系高分子膜とは異なる第3のπ
−共役系高分子膜からなることを特徴とする電界効果型
トランジスタ。 - 【請求項2】第1のπ−共役系高分子膜と第2のπ共役
系高分子膜とが異なるものであることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項3】第1のπ−共役系高分子膜と第2のπ−共
役系高分子膜とが同じであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項4】第1,第2及び第3のπ−共役系高分子膜
のうち少なくとも一種が複素五員環を有するπ−共役系
高分子からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
ないし第3項のいずれかに記載の電界効果型トランジス
タ。 - 【請求項5】複素五員環を有する第1,第2,第3のπ
−共役系高分子が、一般式 (ただし、XはSおよびO原子の内の一種、R1および
R2は−H,−CH3,−OCH3,−C2H5,およ
び−OC2H5基の内の一種、nは整数である。)で示
されるものであることを特徴とする特許請求の範囲第4
項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項6】複素五員環を有する第1,第2,第3のπ
−共役系高分子が、一般式 (ただし、R1およびR2は−H,−CH3,−OCH
3,−C2H5および−OC2H5基の内の一種、R3
は一H,−CH3,−C2H5,−C3H7, および の内の一種、nは整数である。)で示されるものである
ことを特徴とする特許請求の範囲第4項記載の電界効果
型トランジスタ。 - 【請求項7】複素五員環を有する第1,第2,第3のπ
−共役系高分子がポリチオフェンまたはポリ(3−メチ
ルチオフェン)であることを特徴とする特許請求の範囲
第5項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項8】複素五員環を有する第1,第2,第3のπ
−共役系高分子がポリピロールまたはポリ(N−メチル
ピロール)であることを特徴とする特許請求の範囲第6
項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項9】第1,及び第2のπ−共役系高分子膜がポ
リピロールであり、第3のπ−共役系高分子膜がポリチ
オフェンであることを特徴とする特許請求の範囲第4項
記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項10】第1及び第2のπ−共役系高分子膜がポ
リ(3−メチルチオフェン)であり、第3のπ−共役系
高分子膜がポリチオフェンであることを特徴とする特許
請求の範囲第4項記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項11】第1,第2及び第3のπ−共役系高分子
膜のうち、少なくとも一種は電気化学的重合法によって
得たものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
ないし第10項のいずれかに記載の電界効果型トランジ
スタ。 - 【請求項12】第1,第2及び第3のπ−共役系高分子
膜のうち、少なくとも一種はドーピングを施したもので
あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第1
1項のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項13】上記少なくとも一種のπ−共役系高分子
膜は、電気化学的にドーピングを施したものであること
を特徴とする特許請求の範囲第12項記載の電界効果型
トランジスタ。 - 【請求項14】ポリチオフェンは2,2′−ジチオフェ
ンの電気化学的重合法により得たものであることを特徴
とする特許請求の範囲第7項または第9項ないし第10
項のいずれかに記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項15】ゲート電極がp型シリコンおよびn型シ
リコンの内の一種により組成されていることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項ないし第14項のいずれかに記
載の電界効果型トランジスタ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61158545A JPH0638492B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 電界効果型トランジスタ |
| US07/067,126 US5107308A (en) | 1986-07-04 | 1987-06-29 | Field-effect transistor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61158545A JPH0638492B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 電界効果型トランジスタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6314472A JPS6314472A (ja) | 1988-01-21 |
| JPH0638492B2 true JPH0638492B2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=15674046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61158545A Expired - Lifetime JPH0638492B2 (ja) | 1986-07-04 | 1986-07-04 | 電界効果型トランジスタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0638492B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
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| DE69018348T2 (de) * | 1989-07-25 | 1995-08-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Speicherbauelement aus organischem Halbleiter mit einer MISFET-Struktur und sein Kontrollverfahren. |
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| JPS5812370A (ja) * | 1981-07-15 | 1983-01-24 | Hitachi Ltd | 高分子半導体素子 |
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| JPS61163658A (ja) * | 1985-01-12 | 1986-07-24 | Mitsubishi Electric Corp | Misダイオ−ドの製造方法 |
-
1986
- 1986-07-04 JP JP61158545A patent/JPH0638492B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6314472A (ja) | 1988-01-21 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |