JPH0638794U - 車両用シートバックカバーの端末結合構造 - Google Patents

車両用シートバックカバーの端末結合構造

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JPH0638794U JP8455492U JP8455492U JPH0638794U JP H0638794 U JPH0638794 U JP H0638794U JP 8455492 U JP8455492 U JP 8455492U JP 8455492 U JP8455492 U JP 8455492U JP H0638794 U JPH0638794 U JP H0638794U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】後部座席の同乗者が前方のシートの背面に取り
付けられたポケットに雑誌類を無造作に押し込んだりし
ても、シートバックカバーの各端末部を結合している一
組のトリムの係合が解かれないようにすることである。 【構成】シートバックカバーCの各端末部を結合してい
る一組のトリムT1,2 の各合せ部8,15の内側面に
それぞれ鉤状フック22,23を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用シートのシートバックを製作するために、シートバックパッ ドの表面をカバーで覆うに際して、このカバーを構成する各表皮の端末部を結合 させるための車両用シートバックカバーの端末結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用のシートバックカバー(以下、単に「カバー」と略称することも ある)C’を構成する表皮1は、図9及び図10に示すように、シートバックパ ッド(以下、単に「パッド」と略称することもある)2の前面、頂部、並びに両 側面を覆う表側表皮3と、パッド2の裏面側を覆う裏側表皮4と、パッド2の下 面を覆う下側表皮5とから成っている。これら3種類の各表皮3,4,5は、互 いに縫着(S)されて、裏側表皮4の下端部と、下側表皮5の後端部とが、カバ ー全体としての端末部となっていて、この部分がパッド2の背面下部において互 いに結合される。パッド2の背面にはポケット6が取り付けられる。裏側表皮4 の端末部とポケット6の下端部とに、第1トリムT'1が一体に縫着され、下側表 皮5の端末部に第2トリムT'2が縫着される。
【0003】 第1トリムT'1は、図11及び図12に示すように、表皮1の幅とほぼ同じ長 さを有していて、板状の固定部7と、同形状の合せ部8とが断面U字状に結合さ れて、固定部7と合せ部8との間に凹部9が形成され、この固定部7の幅方向の 両端部にそれぞれ表皮縫着部11,12が延設された形状になっている。この第 1トリムT'1は、表皮縫着部11,12のみが軟質合成樹脂で成形されて、他の 固定部7及び合せ部8よりも薄肉となっていて、残りの部分は全て硬質合成樹脂 で成形されている。この第1トリムT'1は、裏側表皮4の下端部を両面から挟ん だポケット6の下端部の前面に配置されて、その表皮縫着部11はポケット6の 折返し部の上端に、又表皮縫着部12はポケット6の折返し部にそれぞれ縫着( S)されている。
【0004】 第2トリムT'2は、図13ないし図15に示すように、表皮1の幅とほぼ同じ 長さを有していて、センター部13の幅方向の一端部には、U字状をしたフレー ムバー固定部14’と、同形状の合せ部15とが背中合せとなって設けられて、 合せ部15におけるセンター部13と平行な部分と、このセンター部13との間 に凹部16が形成され、センター部13の幅方向の他端部に表皮縫着部17が延 設された形状である。この合せ部15は、センター部13の全長にわたって設け られているが、フレームバー固定部14’は、センター部13の両端部を除く部 分に連続して設けられているために、センター部13の全長にわたって設けられ てはいない。フレームバー固定部14’は、パッド2の背面下部に横方向に設け られた後述のフレームバー21に係合される部分であって、その下端部には抜止 め用の止め部14'aが形成され、この止め部14'aと前記センター部13との間 隔は、フレームバー21の径よりも小さくなっている。この第2トリムT'2(前 記第1トリムT'1も同様であるが)は、樹脂の押出成形品であるために、成形時 においては、当然にフレームバー固定部14’はセンター部13の全長にわたっ て形成されているが、後工程においてプレス切断、切削加工などの加工手段によ って、フレームバー固定部14’の両端部を切除している。このため、図15に 示すように、センター部13とフレームバー固定部14’の両端面14'bとの接 続部は、平面視においてほぼ直角になっている。この第2トリムT'2は、表皮縫 着部17のみが軟質合成樹脂で成形されて、残りの部分は、全て硬質合成樹脂で 成形されている。第2トリムT'2の表皮縫着部17は、下側表皮5の後端部に縫 着(S)される。
【0005】 また、図9及び図10に示すように、パッド2の背面下部には、固定金具18 が水平に埋設されており、この固定金具18の両端部には、取付けられた一対の アーム19,19(図には一方のみ示す)がパッド2の内部から背面2aの側に 突出して設けられ、この一対のアーム19,19により金属丸棒から成るフレー ムバー21が支持されている。
【0006】 そして、パッド2の表面をカバーC’で覆って、その端末部を結合するには、 以下のようにして行う。まず、パッド2の表側、裏側、及び下側にそれぞれ表側 表皮3、裏側表皮4、及び下側表皮5が配置されるようにして、パッド2の表面 全体をカバーC’で覆う。この状態においては、裏側表皮4の下端部であるカバ ーC’の一方の端末部に縫着(S)された第1トリムT'1は、該裏側表皮4の下 端部に垂れ下がって、パッド2の背面下部に設けられたフレームバー21とほぼ 対向している。一方、下側表皮5の後端部であるカバーC’の他方の端末部は、 前記フレームバー21の下方に位置している。そして、裏側表皮4の下端部に縫 着(S)されている第1トリムT'1を小さな力で僅かに下方に引っ張った状態を 保持して、下側表皮5の後端部に縫着(S)されている第2トリムT'2を、図9 で矢印で示すように、上方に持ち上げて、そのフレームバー固定部14’の全体 がフレームバー21と平行になるようにして該フレームバー21に近接させて、 このフレームバー固定部14’を弾性変形させてフレームバー21に嵌着させる 。その後に、前記第1トリムT'1の下方への引っ張りを解くと、これが僅かに上 方に移動して、図16に示すように、第1トリムT'1と第2トリムT'2の各合せ 部8,15が、それぞれ他方の凹部9,16に入り込んで、各合せ部8,15が 互いに係合される。これにより、カバーC’の各端末部が、第1及び第2の各ト リムT'1,T'2を介して結合されると同時に、パッド2に対するカバーC’の位 置が定められる。
【0007】 第1及び第2の各トリムT'1,T'2を使用して、カバーC’の端末部を結合す る従来の構造は、上記した通りであったので、以下のような諸問題があった。ま ず、第1及び第2の各トリムT'1,T'2を介してカバーC’の端末部を結合した 状態では、各トリムT'1,T'2の各合せ部8,15が、それぞれ他方の凹部9, 16に入り込んで係合しているのみであるので、後部座席の同乗者が、前シート の反面に取り付けられたポケット6に対して雑誌、新聞などを無造作に押し入れ ると、裏側表皮4が下方に引き伸ばされて、各トリムT'1,T'2の各合せ部8, 15の係合が解かれて、フレームバー21に嵌着されている第1トリムT'1に対 して第2トリムT'2が外れ、裏側表皮4の下端部(ポケット6の下端部)が非拘 束な状態となってしまう問題があった。即ち、従来の各トリムT'1,T'2の各合 せ部8,15は、一方向(パッド2に固定された第1トリムT'1に対して第2ト リムT'2が上方に移動する方向)にのみ係合されていて、他方向には係合されて いない構造であった。また、第2トリムT'2に設けられているフレームバー固定 部14’が長いために、このフレームバー固定部14’をパッド2の背面下部の フレームバー21に嵌着させるには、第2トリムT'2の全体がフレームバー21 とほぼ平行になるように配置しないと、フレームバー21に対するフレームバー 固定部14’の嵌着を行えない。このため、狭隘な部分で行う当該作業は、面倒 で、しかも時間を要する作業となっていた。更に、第2トリムT'2のセンター部 13とフレームバー固定部14’の両端面14'bとの接続部は、平面視において ほぼ直角になっていたので、このフレームバー固定部14’をフレームバー21 に嵌着する際に、フレームバー固定部14’が弾性変形させられるため、フレー ムバー固定部14’の両端面14'bの部分に割れが発生する問題もあった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記した数種の問題点のうち最初に述べた問題点に鑑み、後部座席 の同乗者が前方のシートの背面に取り付けられたポケットに雑誌類を無造作に押 し込んだりしても、上記した第1及び第2の各トリムの係合が解かれないように することを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本考案の採用した手段は、シートバックパッドの表 側、裏側、及び下側をそれぞれ覆って互いに縫着された表側表皮、裏側表皮、及 び下側表皮とから成る表皮と、該表皮の幅とほぼ同じ長さを有していて、板状の 固定部と合せ部とがU字状に結合されて、該固定部の幅方向の両端部に表皮縫着 部が延設された樹脂製の第1トリムと、前記表皮の幅とほぼ同じ長さを有してい て、板状のセンター部の幅方向の一端部にU字状をしたフレームバー固定部と同 形状の合せ部とが背中合せとなって設けられて、該センター部の幅方向の他端部 に表皮縫着部が延設された樹脂製の第2トリムとから成り、前記第1トリムの表 皮縫着部と、前記裏側表皮の端末部と、シートバックパッドの背面に取り付けら れるポケットの下端部とを一体に縫着すると共に、前記第2トリムの表皮縫着部 と前記下側表皮の端末部とを縫着して、第2トリムのフレームバー固定部、及び 合せ部を、シートバックパッドの背面下部に横方向に設けられたフレームバー、 及び前記第2トリムの合せ部にそれぞれ係合させることにより、前記表皮を構成 する裏側表皮と下側表皮の各端末部を互いに結合させる構成の車両用シートバッ クカバーにおいて、互いに係合される前記第1及び第2の各トリムの各合せ部の 内面側にそれぞれ鉤状フックを設けたことである。
【0010】
【考案の作用】
互いに係合される前記第1及び第2の各トリムの各合せ部の内面側にそれぞれ 鉤状フックを設けることにより、係合している各合せ部の内部において各鉤状フ ックどうしが係合する構造となるので、第1及び第2の各トリムは、両方向に係 合される。これにより、後部座席の同乗者が前シートの背面のポケットに無造作 に雑誌類を押し込んでも、第1及び第2の各トリムの係合が解かれることはなく なる。
【0011】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明する。なお、上記した「従来の 技術」の項目で説明した部分と同一部分には、同一符号を付し、重複説明を避け て本考案に係る改良部分の構成、及びその作用についてのみ説明する。図1は、 本考案に係るカバーCを覆ったシートバックの斜視図であり、図2は、カバーC の端末部の結合部分の拡大断面図であり、図3は、同じく斜視図である。本考案 においては、図4及び図5に示すように、第1トリムT1 の合せ部8の内側面に 鉤状フック22を形成すると共に、図6及び図7に示すように、第2トリムT2 の合せ部15の内側面に鉤状フック23を形成してある。なお、本考案には、直 接関係しないが、図6〜図8に示すように、パッド2の背面下部のフレームバー 21に嵌着される第2トリムT2 のフレームバー固定部14は、センター部13 の両端部には形成されていない点については従来の第2トリムT'2 と同一であ るが、その中央部が大きく欠落されて、センター部13の両端の内側にのみ一対 形成されている。また、このようにして形成された一対のフレームバー固定部1 4の両端面14bと、センター部13の前面との接続部は、平面視において円弧 状に形成されていて、従来の第2トリムT'2 のように直交していない。この接 続部を円弧状に形成するには、押出成形された第2トリムT2 のフレームバー固 定部14の不要部を切除する際に、例えばプレスで行う場合には、プレス型にお ける前記接続部に対応する部分を円弧状に形成しておけば、簡単に加工できる。 本考案に係る第1及び第2の各トリムT1,2 と、従来の第1及び第2の各トリ ムT'1, T'2とは、上記した部分の構造が異なるのみで、他の部分は全く同じで ある。
【0012】 よって、上述したようにして、カバーCの各端末部を結合させるために、第1 及び第2の各トリムT1,2 の各合せ部8,15を、互いに他方の凹部9,16 に挿入すると、各合せ部8,15は、各凹部9,16の開口幅が僅かに広くなる ように弾性変形して、図2及び図3に示すように、この各合せ部8,15の内側 面に形成された各鉤状フック22,23が互いに係合し合う。そして、各鉤状フ ック22,23が係合した後においては、僅かに弾性変形していた各合せ部8, 15は、原形状に復原するために、一旦各鉤状フック22,23が係合すると、 その係合は解かれなくなる。よって、第1及び第2の各トリムT1,2 は、両方 向に係合される構造となる。このため、ポケット6に雑誌類を強く押し込んだり しても、第1及び第2の各トリムT1,2 の係合が解かれなくなる。
【0013】 また、第2トリムT2 のフレームバー固定部14は、センター部13の両端に 近い部分に一対設けられて、長さ方向には連続していないために、このフレーム バー固定部14をパッド2の背面下部のフレームバー21に嵌着させる際におい て、第2トリムT2 の全体をフレームバー21にほぼ平行にする必要はなく、セ ンター部13を僅かにわん曲させて、一対のフレームバー固定部14を個々にフ レームバー21に嵌着させることが可能となる。このため、フレームバー21に 対する第2トリムT2 のフレームバー固定部14の嵌着作業が行い易くなる。更 に、第2トリムT2 の一対のフレームバー固定部14の両端面14bと、センタ ー部13の前面との接続部は、平面視において円弧状に形成されているために、 この第2トリムT2 のフレームバー固定部14をフレームバー21に嵌着させる 際に、このフレームバー固定部14に大きな力が加わっても、その端面14bの 部分において割れが生ずる恐れもなくなる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、パッドの表面を被覆する表皮の各端末部に縫着されて、互いに係合 される第1及び第2の各トリムの各合せ部の内面側にそれぞれ鉤状フックを設け ることにより、係合している各合せ部の内部において各鉤状フックどうしが係合 する構造となるので、第1及び第2の各トリムは、両方向に対して係合される。 これにより、後部座席の同乗者が前シートの背面のポケットに無造作に雑誌類を 押し込んでも、第1及び第2の各トリムの係合が解かれることはなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカバーCを覆ったシートバックの
斜視図である。
【図2】カバーCの端末部の結合部分の拡大断面図であ
る。
【図3】同じく斜視図である。
【図4】第1トリムT1 の斜視図である。
【図5】同じく拡大断面図である。
【図6】第2トリムT2 の斜視図である。
【図7】同じく拡大断面図である。
【図8】第2トリムT2 のフレームバー固定部14の部
分の平面図である。
【図9】従来のカバーC’を使用した場合における図1
のXーX線断面図である。
【図10】図9の要部の拡大図である。
【図11】従来の第1トリムT'1の正面図である。
【図12】同じく断面図である。
【図13】従来の第2トリムT'2の正面図である。
【図14】同じく中央部の拡大断面図である。
【図15】同じく拡大平面図である。
【図16】従来の第1トリムT'1と第2トリムT'2との
係合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
C:シートバックカバー T1 :第1トリム T2 :第2トリム 1:表皮 2:シートバックパッド 3:表側表皮 4:裏側表皮 5:下側表皮 6:ポケット 7:第1トリムの固定部 8:第1トリムの合せ部 9:第1トリムの凹部 11,12:第1トリムの表皮縫着部 13:第2トリムのセンター部 14:第2トリムのフレームバー固定部 15:第2トリムの合せ部 16:第2トリムの凹部 17:第2トリムの表皮縫着部 21:フレームバー 22:第1トリムの鉤状フック 23:第2トリムの鉤状フック

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックパッドの表側、裏側、及び
    下側をそれぞれ覆って互いに縫着された表側表皮、裏側
    表皮、及び下側表皮とから成る表皮と、該表皮の幅とほ
    ぼ同じ長さを有していて、板状の固定部と合せ部とがU
    字状に結合されて、該固定部の幅方向の両端部に表皮縫
    着部が延設された樹脂製の第1トリムと、前記表皮の幅
    とほぼ同じ長さを有していて、板状のセンター部の幅方
    向の一端部にU字状をしたフレームバー固定部と同形状
    の合せ部とが背中合せとなって設けられて、該センター
    部の幅方向の他端部に表皮縫着部が延設された樹脂製の
    第2トリムとから成り、前記第1トリムの表皮縫着部
    と、前記裏側表皮の端末部と、シートバックパッドの背
    面に取り付けられるポケットの下端部とを一体に縫着す
    ると共に、前記第2トリムの表皮縫着部と前記下側表皮
    の端末部とを縫着して、第2トリムのフレームバー固定
    部、及び合せ部を、シートバックパッドの背面下部に横
    方向に設けられたフレームバー、及び前記第2トリムの
    合せ部にそれぞれ係合させることにより、前記表皮を構
    成する裏側表皮と下側表皮の各端末部を互いに結合させ
    る構成の車両用シートバックカバーにおいて、互いに係
    合される前記第1及び第2の各トリムの各合せ部の内面
    側にそれぞれ鉤状フックを設けたことを特徴とする車両
    用シートバックカバーの端末結合構造。
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