JPH0640793Y2 - 小型艇の立体格納装置 - Google Patents

小型艇の立体格納装置

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JPH0640793Y2
JPH0640793Y2 JP3398990U JP3398990U JPH0640793Y2 JP H0640793 Y2 JPH0640793 Y2 JP H0640793Y2 JP 3398990 U JP3398990 U JP 3398990U JP 3398990 U JP3398990 U JP 3398990U JP H0640793 Y2 JPH0640793 Y2 JP H0640793Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、小型艇の立体格納装置に関し、特に立体格納
庫及び小型艇を搬出入する為の自走台車装置を備えたも
のに関する。
〔従来技術〕
最近、マリンレジャーの多様化に伴い、謂ゆる水上オー
トバイと称せられる小型艇が広く普及しているが、この
種小型艇は不使用時には陸上保管されているが、運搬上
の制約や住宅事情などの制約から小型艇が使用される水
域近くのマリーナか或いは販売店の格納棚に保管されて
いる。
上記格納棚に立体保管する場合には、フォークリフトに
より格納棚のレベルまで上昇させ、格納棚に別途梯子な
どから昇った作業者が小型艇をフォークリフトから格納
棚へ引張り込むなどの方法で格納し、また取り出す場合
は、その反対の手順で行っていた。
一方、特開平1-102180号公報には、モータボートなどの
小型船舶を輸送用の船台上に支持した状態で複数段に格
納する立体格納庫と、上記小型船舶を載置した船台を搬
送する自走台車と、自走台車に設けられ船台を載置支持
し得る船台載置台と、船台載置台を昇降させる昇降装置
と、小型船舶を載せた船台を船台載置台と格納室との間
で載せ換える為の船台移載装置と、各格納室に対して船
台に載置した小型船舶を自動的に搬出入し得るように上
記種々の装置を制御する制御装置などを備えた船舶の地
上格納システムが記載されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来技術のようにフォークリフトと人手による、小
型艇の格納棚への搬出入作業は、小型艇の重量が150Kg
前後と、かなりの重量物であるため作業効率が悪く、特
に立体格納する場合高所作業を伴い、安全面でも問題が
あり、そのため棚の段数も高くとれず保管効率も悪かっ
た。またこれら作業は熟練を要し、搬出入時には専用の
作業員を必要とし、人権費の点でも不経済であるなどの
問題がある。
一方、前記公報に記載の船舶の地上格納システムにおい
ては、格納庫の格納室は船台に載せた船舶を船幅方向へ
移動させることにより搬出入するように構成されている
ので、格納庫は小さな奥行の平面視で偏平な構造とな
り、1個の格納室当たりの構造部材数が多くなって建設
費が割高になること、格納庫が自走台車の走行方向に細
長いものとなるので、全体として自走台車の走行路が長
く走行路面積が大きくなってスペース的に不経済である
こと、船台が支持輪付きでレール上を移動する構造なの
で船台載置台には格納室のレールに接続する為の可動式
継ぎ足しレールが必要となり、また船台載置台と格納室
との間で船舶を載せた船台を載せ換える為に船台を移送
する装置として、無端チェーン式の移送装置とシリンダ
方式の押し引きフック装置などが必要となり、船台載置
台と格納室との間で船舶を載せた船台を載せ換え移送す
る為の移送手段が制御系も含めて全体として複雑化・大
型化し非常に高価なものになるため、水上オートバイ等
の小型艇用には問題がある。
本考案の目的は、格納庫の構造面及び自走台車の走行路
スペース面で有利となり、載せ換え移送の移送手段を簡
単化し得るような小型艇の立体格納装置を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る小型艇の立体格納装置は、小型艇をそ
の艇長方向に移動可能に夫々収容する複数の格納棚を上
下に複数段併設してなる格納庫を設け、上記格納庫の前
側に左右方向に向けて敷設された1対のレールと、この
レール上を自走する自走台車とを設け、上記自走台車
に、小型艇を前後方向に移動可能に支持する支持部を備
えた昇降台とこの昇降台を昇降駆動する昇降手段とを設
け、上記支持部の略全長に亙って前後方向に移動する移
送キャリッジを介して支持部と各格納棚の間で小型艇を
載せ換え移送する移送手段を昇降台に設け、各小型艇の
前後端部のうち格納状態のときに格納棚の搬出入口に臨
む端部に磁石で吸着される被吸着板を設け、上記移送キ
ャリッジに、上記被吸着板を吸着する電磁石を設けたも
のである。
第2請求項に係る小型艇の立体格納装置は、第1請求項
の装置において、上記格納庫はパレットに載せた小型艇
をパレットとともに格納棚するように構成され、上記昇
降台はパレットに載せた小型艇をパレットとともに支持
部に支持するように構成され、上記移送手段はパレット
に載せた小型艇をパレットとともに移送するように構成
したものである。
第3請求項に係る小型艇の立体格納装置は、第2請求項
の装置において、上記磁石で吸着される被吸着板は、各
パレットの前後端部のうち格納状態のときに格納棚の搬
出入口に臨む端部に設けたものである。
〔作用〕
第1請求項に係る小型艇の立体格納装置においては、小
型艇を何れかの格納棚へ格納する場合、自走台車の昇降
台の支持部上に小型艇を載置し、自走台車を所期の格納
棚の前方まで自走させて停止し、昇降手段により昇降台
を所期の格納棚のレベルまで上昇させ、移送手段の移送
キャリッジの電磁石で小型艇の被吸着板を吸着した状態
で移送キャリッジを格納棚の方へ移動させて小型艇を格
納棚へ格納し、この格納完了後電磁石を消磁して移送キ
ャリッジを所定ストローク戻す。その後自走台車は次の
搬出入作業に移ることが出来る。
何れかの格納棚に格納されている小型艇を搬出する場
合、上記同様にして昇降台を格納棚の前方同レベル位置
にセットし、移送キャリッジの電磁石を励磁した状態で
移送キャリッジを格納棚の方へ移動させて電磁石で小型
艇の被吸着板を吸着し、その状態のまま移送手段を駆動
して移送キャリッジで小型艇を支持部上へ移載し、その
後昇降台を下降させ、自走台車を所定位置へ自走させれ
ばよい。
格納庫の格納棚は小型艇をその艇長方向へ移動可能に収
容するように構成してあるので、格納庫は大きな奥行き
の偏平でない構造となり、1個の格納棚当たりの構造部
材数が少なくなって建設費が割安となる。これと同時
に、自走台車の走行路が短くなり、自走台車の走行路の
両側に格納庫を設けることも可能なので、走行路のスペ
ースを節約することが出来る。
移送手段の移送キャリッジに設けた電磁石で小型艇に設
けた被吸着板を吸着して格納棚に対して搬出入するよう
になっているので、移送手段の構成がその制御系を含め
て著しく簡単化する。
第2請求項に係る小型艇の立体格納装置においては、パ
レットに載せた小型艇をパレットとともに搬送したまま
格納する点で第1請求項と異なるのみなので、基本的に
第1請求項と同様の作用・効果が得られる。加えて、小
型艇をパレットに載せた状態で搬送し格納するので、サ
イズの異なる小型艇を格納することが出来る。
第3請求項に係る小型艇の立体格納装置においては、被
吸着板をパレットに設けた点で第2請求項と異なるのみ
で、基本的には第2請求項と同様の作用・効果が得られ
る。
〔考案の効果〕
第1項に係る小型艇の立体格納装置によれば、上記〔作
用〕の項で説明したように、格納庫の構造部材数を少な
くしてその建設費を低減し得ること、自走台車の走行路
のスペースを節減できること、小型艇を格納棚に対して
搬出入する為の移送手段の構成を全体として著しく簡単
化しその製作コストを低減し得ること、などの効果が得
られる。
第2請求項に係る小型艇の立体格納装置によれば、上記
〔作用〕の項で説明したように、第1請求項の立体格納
装置と同様の効果が得られる。加えて、種々のサイズ・
構造の小型艇であっても下半部の構造が共通化されたパ
レットに載置可能なので、種々の小型艇を格納すること
が出来る。
第3請求項に係る小型艇の立体格納装置によれば、第2
請求項の小型艇の立体格納装置と同様の効果が得られ
る。加えて、格納される小型艇の端部に被吸着板が設け
られない構造の小型艇であってもパレットの端部に被吸
着板を設けることにより種々の小型艇でも格納すること
ができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面に基いて説明する。
本実施例は、水上オートバイと称される小型艇であって
同型の多数の小型艇を立体格納する立体格納装置に本考
案を適用した場合の一例である。
第1図〜第3図に示すように、この小型艇の立体格納装
置は水上オートバイ(以下、小型艇Sという)が使用さ
れる水域(ゲレンデ)の近くの陸上や販売店に設けられ
るもので、基本的に格納庫10と、格納庫10の前側の走行
路30に左右方向に向けて配設された1対のレール31と、
レール31上を自走する自走台車40と、自走台車40に組込
まれた昇降台50、昇降機構60及び移送機構70などの種々
の機構とを備えている。
最初に、上記格納庫10について説明する。
この格納庫10は小型艇Sを艇長方向に移動可能に前後方
向に向けて夫々収容する5組の格納棚11を上下に4段
(計20組の格納棚11)並設してなるもので、格納庫10の
柱材12(4本又は8本)、梁材13(前側4本、後側4
本)、桁材14(右側面4本、左側面4本)などの構造部
材はH形やL形の型鋼部材からなる。尚、風雨や直射日
光から小型艇Sを保護する為、また防犯面からしても格
納庫10は左右側面と上面とは薄金属や合成樹脂板で覆っ
たり或いは屋内に設けることが望ましい。
各格納棚11は、左右1対の前後方向向きの支持フレーム
15を設け、これら支持フレーム15の上端に前後方向に約
300mm間隔で複数対のブラケット16を立設し、各対のブ
ラケット16に遊転輪17を左右方向向きのピンで回転自在
に枢着してなり、支持フレーム15は後方下りの緩傾斜状
に配設され、小型艇Sはその前端を前方に向けその後端
を後方にむけた状態で格納棚11の2列の遊転輪17上に載
置支持され、小型艇Sの後端はストッパ18で係止され、
上記緩傾斜によって地震などが発生しても小型艇Sが一
人でに前方へ移動しないようになっている。
次に、レール31及び自走台車40とこれに組込まれた種々
の機構について説明する。
上記格納庫10において各格納棚11の搬出入口は格納庫10
の前面に開放状に設けられ、格納庫10の前側には所定幅
の走行路30が左右方向に延設され、この走行路30には前
後1対のレール31が敷設され、後側のレール31は格納庫
10の前端近に配設されている。
上記自走台車40は、台車本体41の前後左右の4隅にレー
ル31上を転動する支持輪42を備え、左側の前後1対の支
持輪42は歯車等の伝動系を介してモータ43で正逆回転駆
動される。
上記自走台車40の左半部には格納庫10の上端と同レベル
まで延びるガイドコラム61が立設され、ガイドコラム61
の右端部の前後端部には昇降台50を鉛直方向に案内する
ガイド部61aが形成されている。
ここで、上記昇降台50について説明すると、昇降台50の
ボトムフレーム51は小型艇Sよりも広幅形状のもので、
その左端部に固着されたサイドフレーム52は、1対のガ
イド部61aに上下摺動自在に係合され、ボトムフレーム5
1はサイドフレーム52を介してガイドコラム61に昇降自
在且つ片持状に支持されている。
上記ボトムフレーム51の上面には、第4図〜第6図に示
すように、格納棚11の1対の支持フレーム15に対応する
ように、左右1対の支持フレーム53が左右に所定間隔あ
け且つ前後方向に向けて固定され、これら支持フレーム
53の上端には前後方向に約300mm間隔で複数対のブラケ
ット54が立設され、各対のブラケット54には左右向きの
ピンで遊転輪55が回転自在に枢着され、これら2列の遊
転輪55上に小型艇Sを水平に載置し得るように構成され
ている。
上記昇降台50を第1段目の格納棚11のレベルと第4段目
の格納棚11のレベルとに亙って昇降駆動する昇降機構60
は、前記ガイドコラム61とそのガイド部61a以外に次の
ような駆動部を備えている。この昇降機構60の駆動部
は、例えばガイドコラム61の上端枠62に取付けた前後1
対のスプロケット63と、昇降機構60の下部に設けた電動
モータ65を経て昇降台50のサイドフレーム52に連結され
た無端チェーン64とで構成されている。
次に、昇降台50の支持フレーム53と格納棚11の支持フレ
ーム15との間で小型艇Sを載せ換え移送する為の移送機
構70について説明する。
第4図〜第6図に示すように、昇降台50上の左右1対の
支持フレーム53の間には左右に隔てて対向させたH型鋼
製のガイドフレーム71がボトムフレーム51に設けられ、
この1対のガイドフレーム71に係合支持されガイドフレ
ーム71に沿って移動し得る移送キャリッジ72が設けられ
ている。
移送キャリッジ72は、そのキャリッジ本体73の下端部に
左右各2個の支持輪73aと左右各2個のガイド輪73bを備
え、左右の支持輪73aを夫々左右のガイドフレーム71の
フランジ71a上を転動させるとともに、左右のガイド輪7
3bを夫々左右のガイドフレーム71のフランジ71aの下面
に当接転動させることにより、移送用キャリッジ72はガ
イドフレーム71に係合して前後に往復移動可能になって
いる。
上記移送キャリッジ72を往復駆動する為、1対のガイド
フレーム71の前端部と後端部とに枢着されたスプロケッ
ト81には、両端部において移送キャリッジ72に連結され
たチェーン82が掛装され、前側のスプロケット81は減速
機付モータ83で正逆回転駆動されるように構成されてい
る。従って、上記モータ83でチェーン82を駆動すること
により移送キャリッジ72をガイドフレーム71の略全長に
亙って往復移動させることが出来る。
上記移送キャリッジ72の移送ヘッドについて説明する
と、キャリッジ本体73の上端部には左右方向向きのピン
75を介してブラケット74が回動自在に連結され、ブラケ
ット74の前後端部は夫々引張りコイルバネ76でキャリッ
ジ本体73に連結され、移送ヘッドの水平を保持する。ブ
ラケット74の上端には側面視U形のU形部材77が固着さ
れ、U形部材77にはキャリッジ本体73の約2倍の長さの
ロッド78が前後方向に向けて可動に挿通装着され、ロッ
ド78の前端と後端には夫々電磁石79が固定され、各電磁
石79とU形部材77との間でロッド78には圧縮コイルバネ
80が外装されている。
上端電磁石79は小型艇Sに取付られた被吸着板91が吸着
可能な所定高さに位置している。
一方、第7図〜第9図に示すように、各小型艇Sの前端
部には立向きのピン孔を有するロープ連結部Saが突出状
に設けられており、上記電磁石79で吸着する為に、ロー
プ連結部Saには鋼板製の被吸着板91が略鉛直向き且つ艇
長方向と略直交向きに取付けられている。被吸着板91の
後側面に上下1対のピン孔92a付きのブラケット92が固
着され、ブラケット92間にロープ連結ブラケットSaを挿
入した状態で1対のブラケット92のピン孔92aとロープ
連結部Saのピン孔とにピン部材93を着脱自在に挿通する
ことにより被吸着板91が小型艇Sに取付けられている。
尚、前記自走用のモータ43、昇降用モータ65、移送機構
70のモータ83及び電磁石79などに給電するケーブル84は
格納庫10の上端の前端にL形部材85を介して取付けられ
たケーブルラック85aを介して配設され、格納庫10の右
側部には電源ボックス及び操作盤86が設けられ、操作盤
86の押釦を操作することにより上記のモータ類及び電磁
石79を操作可能になっている。
尚、第1図に示すように、格納庫10の右方の地面上には
昇降台50の支持フレーム71との間で小型艇Sを載せ換え
可能な搬出入台96であって昇降台50のものと同様の1対
の支持フレーム97(これは遊転輪付きである)を備え且
つ鉛直軸回りに旋回可能な昇降ジャッキ付きの搬出入台
96が設けられている。
次に、上記小型艇の立体格納装置の作用について説明す
る。
先ず、小型艇Sを格納庫10の空の格納棚11へ格納する際
には、小型艇Sを何らかの搬送手段で搬送して搬出入台
96の支持フレーム97の高さを搬送手段の荷台の高さに合
せて調節した後載置し、必要に応じて支持フレーム97を
180°旋回させることにより小型艇Sの前端を前方へ向
け、この搬出入台96に対応するように自走台車40及び昇
降台50を位置させ、支持フレーム97の高さを昇降台50に
合せた後移送機構70のモータ83を駆動させて移送用キャ
リッジ72を搬出入台96の方へ移動接近させると、電磁石
79で被吸着板91が吸着されて移送キャリッジ72と小型艇
Sとが押し引き自在に連結される。このとき、移送ヘッ
ドが揺動し得るので昇降台50と搬出入台96との間に多少
の段差が生じても電磁石79で被吸着板91を確実に吸着で
きる。次に、移送キャリッジ72を前方へ移動させること
により小型艇Sを昇降台50上の1対の支持フレーム53の
2列の遊転輪55上に載せ換える。
次に、自走台車40を自走させるとともに必要に応じて昇
降機構60の電動モータ65を駆動して昇降台50を上昇させ
ることにより、昇降台50を所定の格納棚11の前方に対応
させ、移送キャリッジ72を後方へ駆動していくと、第7
図・第10図に示すように、小型艇Sは格納棚11の1対の
支持フレーム15の2列の遊転輪17上へ移載され、小型艇
Sがストッパ18に当接する。このとき移送ヘッドが揺動
し得るので格納棚11が後部側に傾斜していても電磁石79
で被吸着板91を確実に吸着できる。格納が完了したらリ
ミットスイッチが働き電磁石79をOFFに切換えるととも
にモータ83の回転方向を逆方向に切換えて、移送キャリ
ッジ72を昇降台50の前端部へ復帰移動させて停止させ
る。上昇小型艇Sがストッパ18で係止されたとき、移送
キャリッジ72の電磁石79がロッド78を介してU形部材77
に対して相対的に圧縮コイルバネ80を介して前方へ移動
し得るので、ストッパ18や小型艇Sを損傷することはな
い。
上記格納庫10の格納棚11に格納されている小型艇Sを搬
出する際には、前記同様にして昇降台50をその格納棚11
の前方に対応させ、電磁石79を励磁した状態で移送キャ
リッジ72を格納棚11の方へ移動させて電磁石79で被吸着
板91を吸着してから、移送キャリッジ72を昇降台50の前
端まで復帰移動させ、小型艇Sを昇降台50の1対の支持
フレーム53の2列の遊転輪55上へ移載し、電磁石79で吸
着したまま昇降台50を下降させるとともに必要に応じて
自走台車40を自走させて昇降台50を搬出入台96に対応す
る位置へ移動させ、その後移送キャリッジ72を介して自
走台車40上の小型艇Sを搬出入台96上へ移載する。
尚、5列の格納棚11の各列に対応する自走台車40の停止
位置を検出する近接スイッチ、4段の格納棚11の各段に
対応する昇降台50の停止位置を検出する近接スイッチ、
移送キャリッジ72の前端側停止位置及び後端側停止位置
を夫々検出する近接スイッチなどの種々のスイッチを設
け、これらのスイッチの信号を操作盤86へ供給し、これ
らの信号を用いてモータ43・65・83及び電磁石79などを
略自動的に制御するコントロールユニットを設けること
も有り得る。
また、昇降機構60としては前記以外に既存の種々の昇降
機構(例えば、油圧シリンダ方式、ラック・ピニオン方
式、ワイヤロープ方式等々)を採用可能である。
また、移送機構70の移送キャリッジ72を移動駆動する機
構として既存の種々の機構(例えば、油圧シリンダ方
式、ラック・ピニオン方式、ワイヤ方式等々)を採用可
能である。
加えて、格納庫10は走行路30の両側に相対向状に設ける
ことも有り得るが、電磁石79はロッド78の前後端部に設
けてあるので、共通の移送機構70によって小型艇Sを両
側の格納庫10に対して移送することが出来る。
また、本願の立体格納装置は、水上オートバイ以外にも
モータボートや手漕ぎ式小型ボートの格納装置にも適用
可能である。
次に、別実施例について説明する。
上記小型艇Sの底部形状は、波切り性能や直進性を良く
するために、チャインラインと呼ばれるうね状のひだが
艇長方向に左右対称に設けられており、そのうね状の凹
部に遊転輪17・73が入り、そのチャインラインがガイド
になって小型艇Sが遊転輪17・73上から脱落せずに、前
後方向に移動させることができる。そのために格納棚11
や昇降台50の支持フレーム15・53の巾が定められている
が、そのチャインラインの形状や巾は小型艇の種類や各
メーカーによって異なるので、各種類の小型艇Sを格納
する立体格納装置においては、第11図・第12図に示すよ
うに、小型艇Sをパレット100上に載置支持した状態で
自走台車40で搬送し且つ格納棚11に格納するものとす
る。
上記パレット100は、平面視で小型艇Sと略同幅・同長
のパレット本体101の上面に左右1対の支持具102を立設
し、パレット本体101の下面に左右1対のガイド部材103
を固着し、上記ガイド部材103は下方開放状の溝型材か
らなり、その前後端部の形状は、格納棚11と昇降台50相
互に乗り移るのに支障がないように、上部・左右部は拡
張されている。左右のガイド部材103間の間隔は昇降台5
0の支持フレーム53の2列の遊転輪55の間の間隔及び格
納棚11の支持フレーム15の2列の遊転輪17の間の間隔に
等しく設定されるので、小型艇Sを載せたパレット100
を支持フレーム53上及び支持フレーム15上に前後方向に
移送可能に夫々支持させることが出来る。1人乗り用の
小型艇Sを載せるパレット100においては、左右の支持
具102間の間隔はその小型艇Sの底部形状に対応させて
あり、2人乗り用の小型艇Sを載せるパレット100にお
いては、左右の支持具102間の間隔はその小型艇Sの底
部形状に対応させてある。上記のように、小型艇Sをパ
レット100に載せた状態で搬送し格納する場合でも、小
型艇Sとパレット100間に摩擦力が作用するので、小型
艇Sのロープ連結部Saに取付けた被吸着板91を電磁石79
で吸着して移送することができる。
但し、小型艇Sの端部の構造により被吸着板91が取付け
られない場合や、小型艇Sのロープ連結部Saの高さが高
いため吸着板91が非常に大きくなるといった場合には、
パレット本体101の前端部に鋼板製のブラケット92付き
の被吸着板91を取付部104にピン105を介して上下に回動
するように連結された構造とする。
尚、上記以外の構成及び作用については前記実施例と同
様なので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は小型艇の
立体格納装置の平面図、第2図は同正面図、第3図は同
側面図、第4図は移送機構等の側面図、第5図は第4図
のV-V線端面図、第6図は第4図VI-VI線端面図、第7図
は小型艇と格納棚等の側面図、第8図・第9図は夫々被
吸着板の平面図・側面図、第10図は第7図X-X線断面
図、第11図は別実施例の第7図相当図、第12図は第11図
XII-XII線断面図である。 S……小型艇、10……格納庫、11……格納棚、31……レ
ール、40……自走台車、50……昇降台、60……昇降機
構、70……移送機構、72……移送キャリッジ、79……電
磁石、91……被吸着板、100……パレット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 金澤 元大 香川県坂出市川崎町1番地 川崎重工業株 式会社坂出工場内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小型艇をその艇長方向に移動可能に夫々収
    容する複数の格納棚を上下に複数段併設してなる格納庫
    を設け、 上記格納庫の前側に左右方向に向けて敷設された1対の
    レールと、このレール上を自走する自走台車とを設け、 上記自走台車に、小型艇を前後方向に移動可能に支持す
    る支持部を備えた昇降台と、この昇降台を昇降駆動する
    昇降手段とを設け、 上記支持部の略全長に亙って前後方向に移動する移送キ
    ャリッジを介して支持部と各格納棚の間で小型艇を載せ
    換え移送する移送手段を昇降台に設け、 各小型艇の前後端部のうち格納状態のときに格納棚の搬
    出入口に臨む端部に磁石で吸着される被吸着板を設け、 上記移送キャリッジに、上記被吸着板を吸着する電磁石
    を設けたことを特徴とする小型艇の立体格納装置。
  2. 【請求項2】上記格納庫はパレットに載せた小型艇をパ
    レットとともに格納するように構成され、上記昇降台は
    パレットに載せた小型艇をパレットとともに支持部に支
    持するように構成され、上記移送手段はパレットに載せ
    た小型艇をパレットとともに移送するように構成されて
    いることを特徴とする第1請求項に記載の小型艇の立体
    格納装置。
  3. 【請求項3】上記磁石で吸着される被吸着板は、各パレ
    ットの前後端部のうち格納状態のときに格納棚の搬出入
    口に臨む端部に設けられていることを特徴とする第2請
    求項に記載の小型艇の立体格納装置。
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