JPH0641781A - めっき密着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
めっき密着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法Info
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- JPH0641781A JPH0641781A JP5079606A JP7960693A JPH0641781A JP H0641781 A JPH0641781 A JP H0641781A JP 5079606 A JP5079606 A JP 5079606A JP 7960693 A JP7960693 A JP 7960693A JP H0641781 A JPH0641781 A JP H0641781A
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- plating
- zinc
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- plated steel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】裸耐食性、塗装後耐食性、めっき密着性および
溶接性などの諸性質に優れた亜鉛−クロム系合金めっき
鋼板の製造方法を提供する。 【構成】鋼板表面に亜鉛イオン(Zn2+)、クロムイオ
ン(Cr3+)を、0.1≦Cr3+/(Zn2++Cr3+)
≦0.9なるモル濃度比で合計0.5mol/l 以上溶解限
以内、さらに添加剤として三重結合を有する非イオン系
有機添加剤一種類以上を0.1〜30g/l 含有する酸性
めっき浴を用いて、浴温25℃〜70℃、pH1.0〜
4.0、電流密度50A/dm2 〜200A/dm2 の範囲でめ
っきすることを特徴とするめっき密着性に優れた亜鉛−
クロム系合金めっき鋼板の製造方法。
溶接性などの諸性質に優れた亜鉛−クロム系合金めっき
鋼板の製造方法を提供する。 【構成】鋼板表面に亜鉛イオン(Zn2+)、クロムイオ
ン(Cr3+)を、0.1≦Cr3+/(Zn2++Cr3+)
≦0.9なるモル濃度比で合計0.5mol/l 以上溶解限
以内、さらに添加剤として三重結合を有する非イオン系
有機添加剤一種類以上を0.1〜30g/l 含有する酸性
めっき浴を用いて、浴温25℃〜70℃、pH1.0〜
4.0、電流密度50A/dm2 〜200A/dm2 の範囲でめ
っきすることを特徴とするめっき密着性に優れた亜鉛−
クロム系合金めっき鋼板の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の電気めっき浴を
用いる、裸耐食性、塗装後耐食性、めっき密着性および
溶接性などの諸性質に優れた亜鉛−クロム系合金めっき
鋼板の製造方法に関するものである。
用いる、裸耐食性、塗装後耐食性、めっき密着性および
溶接性などの諸性質に優れた亜鉛−クロム系合金めっき
鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Znめっき鋼板は、耐食性が要求される
自動車、家電製品、建築材料などに防錆処理鋼板として
広く使用されている。これは、純亜鉛層が鋼板の鉄に対
して卑であるので、ピンホールなどのめっき欠陥や加工
により生じた地鉄の露出部分に対しては、亜鉛が先に腐
食されるという犠牲防食効果があり、鋼板の赤錆発生を
防止するからである。しかし、純亜鉛は活性なため塩水
噴霧等の腐食環境において、亜鉛めっき層自体の腐食が
著しく速く進行する欠点がある。また、純亜鉛は腐食生
成物として導電性のZnOを生成しやすいため、表面に
存在する腐食生成物による保護効果が乏しいことも耐食
性が十分でない一因と考えられる。そこで、純亜鉛めっ
き鋼板にかわってZn−Ni,Zn−Fe等の改良型め
っき方法が提案され、さらに最近ではZn−Cr合金め
っきおよびその製造方法が提案されている。
自動車、家電製品、建築材料などに防錆処理鋼板として
広く使用されている。これは、純亜鉛層が鋼板の鉄に対
して卑であるので、ピンホールなどのめっき欠陥や加工
により生じた地鉄の露出部分に対しては、亜鉛が先に腐
食されるという犠牲防食効果があり、鋼板の赤錆発生を
防止するからである。しかし、純亜鉛は活性なため塩水
噴霧等の腐食環境において、亜鉛めっき層自体の腐食が
著しく速く進行する欠点がある。また、純亜鉛は腐食生
成物として導電性のZnOを生成しやすいため、表面に
存在する腐食生成物による保護効果が乏しいことも耐食
性が十分でない一因と考えられる。そこで、純亜鉛めっ
き鋼板にかわってZn−Ni,Zn−Fe等の改良型め
っき方法が提案され、さらに最近ではZn−Cr合金め
っきおよびその製造方法が提案されている。
【0003】めっき層中にクロムを含有した電気めっき
鋼板の製造方法としては、特開昭57−67188号公
報、特開昭64−55398号公報および特開平1−3
09998号公報等が挙げられる。
鋼板の製造方法としては、特開昭57−67188号公
報、特開昭64−55398号公報および特開平1−3
09998号公報等が挙げられる。
【0004】特開昭57−67188号公報に記載され
た方法は、70〜370g/l の硫酸イオンと45〜60
g/l のニッケルイオンと0.5〜13g/l のクロムイオ
ンおよび硼酸10〜80g/l とを含有する電気めっき浴
をpH1.4〜2に維持しつつ電気めっきを行う方法で
あるが、この方法で得られためっき層中に含有されるク
ロム量は高々1.0wt%であり、耐食性に関するクロ
ムの効果はほとんど期待できない。すなわち、耐食性を
向上させるためにはクロム含有率をさらに向上させる必
要があるためである。
た方法は、70〜370g/l の硫酸イオンと45〜60
g/l のニッケルイオンと0.5〜13g/l のクロムイオ
ンおよび硼酸10〜80g/l とを含有する電気めっき浴
をpH1.4〜2に維持しつつ電気めっきを行う方法で
あるが、この方法で得られためっき層中に含有されるク
ロム量は高々1.0wt%であり、耐食性に関するクロ
ムの効果はほとんど期待できない。すなわち、耐食性を
向上させるためにはクロム含有率をさらに向上させる必
要があるためである。
【0005】特開昭64−55398号公報には、亜鉛
イオン、三価クロムイオンおよび0.01〜20g/l の
ポリオキシアルキレン誘導体を含む酸性めっき浴を用い
て、電流密度50A/dm2 以上でめっきすることを特徴と
する、表面品位および耐食性に優れた亜鉛−クロムめっ
き鋼板の製造方法が記載されている。上記方法によれ
ば、めっき層中に含まれるCr含有量は40wt%程度
まで高めることができるが、得られた被膜の密着性に劣
り、逆OT密着性試験(めっき被膜表面にセロハンテー
プを貼り付けた後めっき鋼板をセロハンテープ側に18
0度折り曲げ、その後元に戻してセロハンテープを剥が
し、その面に付着しためっき層の重量からめっき層の剥
離の程度を調べる方法)はいうに及ばず通常のセロハン
テープ剥離試験(めっき層にセロハンテープを貼り付け
た後、それを勢いよく剥がし、その面に付着しためっき
層の重量からめっき層の剥離の程度を調べる方法)にお
いても容易に剥離を起こす。さらに、50A/dm2 以上の
高電流密度域ではCrの偏析がおこり、めっき層中に縞
状の模様ができること等、必ずしも充分なめっき方法で
はなかった。
イオン、三価クロムイオンおよび0.01〜20g/l の
ポリオキシアルキレン誘導体を含む酸性めっき浴を用い
て、電流密度50A/dm2 以上でめっきすることを特徴と
する、表面品位および耐食性に優れた亜鉛−クロムめっ
き鋼板の製造方法が記載されている。上記方法によれ
ば、めっき層中に含まれるCr含有量は40wt%程度
まで高めることができるが、得られた被膜の密着性に劣
り、逆OT密着性試験(めっき被膜表面にセロハンテー
プを貼り付けた後めっき鋼板をセロハンテープ側に18
0度折り曲げ、その後元に戻してセロハンテープを剥が
し、その面に付着しためっき層の重量からめっき層の剥
離の程度を調べる方法)はいうに及ばず通常のセロハン
テープ剥離試験(めっき層にセロハンテープを貼り付け
た後、それを勢いよく剥がし、その面に付着しためっき
層の重量からめっき層の剥離の程度を調べる方法)にお
いても容易に剥離を起こす。さらに、50A/dm2 以上の
高電流密度域ではCrの偏析がおこり、めっき層中に縞
状の模様ができること等、必ずしも充分なめっき方法で
はなかった。
【0006】特開平1−309998号公報には、Cr
イオンおよびカチオンポリマーを含有し、Cr6+イオン
/Cr3+イオンの比を0.1以下とした酸性めっき浴を
用いて電気めっきを行うことを特徴とする、耐食性と表
面光沢に優れた電気めっき鋼板の製造方法が開示されて
いる。ここで、カチオンポリマーとして4級アミンポリ
マーを用いることも同時に記載されている。この方法に
よってもZn−Cr系合金めっき鋼板の製造は可能であ
るが、カチオンポリマーが被膜中に容易に取り込まれる
ため浴中のカチオンポリマーの濃度を一定に保つのが困
難なことおよび得られためっき被膜の密着性は低電流密
度(50A/dm2 )では良好であるものの、それ以上の電
流密度でめっきした場合、得られためっき被膜の密着性
は急激に低下するという問題があった。また、特開昭6
4−55398号公報および特開平1−309998号
公報ともにCrの析出量のみを問題にしているが、耐食
性と同様に密着性の向上も重要な課題である。しかる
に、両公報ともそれに関しては触れていなかった。
イオンおよびカチオンポリマーを含有し、Cr6+イオン
/Cr3+イオンの比を0.1以下とした酸性めっき浴を
用いて電気めっきを行うことを特徴とする、耐食性と表
面光沢に優れた電気めっき鋼板の製造方法が開示されて
いる。ここで、カチオンポリマーとして4級アミンポリ
マーを用いることも同時に記載されている。この方法に
よってもZn−Cr系合金めっき鋼板の製造は可能であ
るが、カチオンポリマーが被膜中に容易に取り込まれる
ため浴中のカチオンポリマーの濃度を一定に保つのが困
難なことおよび得られためっき被膜の密着性は低電流密
度(50A/dm2 )では良好であるものの、それ以上の電
流密度でめっきした場合、得られためっき被膜の密着性
は急激に低下するという問題があった。また、特開昭6
4−55398号公報および特開平1−309998号
公報ともにCrの析出量のみを問題にしているが、耐食
性と同様に密着性の向上も重要な課題である。しかる
に、両公報ともそれに関しては触れていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、めっき密着性および加工後の耐食性に優れた亜
鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法を提供しようと
するにある。
目的は、めっき密着性および加工後の耐食性に優れた亜
鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法を提供しようと
するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記問題
点を解決するために鋭意検討を重ね特定のめっき浴を用
いて、特定のめっき条件を用いればめっき密着性および
加工後の耐食性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板
が得られることを知見し、本発明に到達したものであ
る。すなわち、本発明の第一の態様によれば、鋼板表面
に亜鉛イオン(Zn2+)、クロムイオン(Cr3+)を
0.1≦Cr3+/(Zn2++Cr3+)≦0.9なるモル
濃度比で合計0.5mol/l 以上溶解限以内、さらに添加
剤として三重結合を有する非イオン系有機添加剤一種類
以上を0.1〜30g/l 含有する酸性めっき浴を用い
て、浴温25℃から70℃、pH1.0から4.0、電
流密度50A/dm2から200A/dm2 の範囲でめっきする
ことを特徴とするめっき密着性に優れた亜鉛−クロム系
合金めっき鋼板の製造方法を提供するものである。前記
三重結合を有する非イオン系有機添加剤が、
点を解決するために鋭意検討を重ね特定のめっき浴を用
いて、特定のめっき条件を用いればめっき密着性および
加工後の耐食性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板
が得られることを知見し、本発明に到達したものであ
る。すなわち、本発明の第一の態様によれば、鋼板表面
に亜鉛イオン(Zn2+)、クロムイオン(Cr3+)を
0.1≦Cr3+/(Zn2++Cr3+)≦0.9なるモル
濃度比で合計0.5mol/l 以上溶解限以内、さらに添加
剤として三重結合を有する非イオン系有機添加剤一種類
以上を0.1〜30g/l 含有する酸性めっき浴を用い
て、浴温25℃から70℃、pH1.0から4.0、電
流密度50A/dm2から200A/dm2 の範囲でめっきする
ことを特徴とするめっき密着性に優れた亜鉛−クロム系
合金めっき鋼板の製造方法を提供するものである。前記
三重結合を有する非イオン系有機添加剤が、
【化2】 なる化学式であらわされ、一分子を構成する炭素原子数
が10〜800の範囲であり、かつR1 ,R2 ,R3 お
よびR4 は、フェニル基、ナフタレン基、アントラセン
基、フェノール基、ナフトール基、アントラノール基、
またはそれらのアルキル基付加物および/またはアルキ
レン基付加物および/またはスルホン酸基付加物および
/またはアルコキシ基付加物および/またはアルコキシ
基の重合体付加物、水素、水酸基、アルキル基、アルキ
レン基、アルコキシ基またはその重合体、スルホン酸基
から選択される少なくとも一種以上であり、Rは、水
素、アルキル基、アルキレン基、アルキレンオキシド
基、アリール基、アリーレン基、アリールオキシド基ま
たはそれらの重合体から選択される少なくとも一種以上
であるのが好ましい。また、前記三重結合を有する非イ
オン系有機添加剤がアセチレンアルコール類、アセチレ
ングリコール類またはそれらの誘導体であるのが好まし
い。
が10〜800の範囲であり、かつR1 ,R2 ,R3 お
よびR4 は、フェニル基、ナフタレン基、アントラセン
基、フェノール基、ナフトール基、アントラノール基、
またはそれらのアルキル基付加物および/またはアルキ
レン基付加物および/またはスルホン酸基付加物および
/またはアルコキシ基付加物および/またはアルコキシ
基の重合体付加物、水素、水酸基、アルキル基、アルキ
レン基、アルコキシ基またはその重合体、スルホン酸基
から選択される少なくとも一種以上であり、Rは、水
素、アルキル基、アルキレン基、アルキレンオキシド
基、アリール基、アリーレン基、アリールオキシド基ま
たはそれらの重合体から選択される少なくとも一種以上
であるのが好ましい。また、前記三重結合を有する非イ
オン系有機添加剤がアセチレンアルコール類、アセチレ
ングリコール類またはそれらの誘導体であるのが好まし
い。
【0009】以下に本発明の亜鉛−クロムめっき鋼板の
製造方法についてさらに詳細に説明する。
製造方法についてさらに詳細に説明する。
【0010】本発明のZn−Cr系合金めっきを行うめ
っき浴は、金属イオンとしてはZn 2+イオンとCr3+イ
オンを主体とし、これらは硫酸塩や金属の溶解によって
調製、供給される。その濃度は、Zn2+イオンとCr3+
イオンの合計で0.5mol/l以上溶解限以内である。す
なわち、合計濃度が0.5mol/l 未満では表面にヤケが
生じやすくなるためであり、一方溶解限を超えると固体
が生成するのみで、外観色調、均一電着性などに対し、
効果向上が認められないためである。
っき浴は、金属イオンとしてはZn 2+イオンとCr3+イ
オンを主体とし、これらは硫酸塩や金属の溶解によって
調製、供給される。その濃度は、Zn2+イオンとCr3+
イオンの合計で0.5mol/l以上溶解限以内である。す
なわち、合計濃度が0.5mol/l 未満では表面にヤケが
生じやすくなるためであり、一方溶解限を超えると固体
が生成するのみで、外観色調、均一電着性などに対し、
効果向上が認められないためである。
【0011】さらに、めっき層中のZn含有率を60w
t%以上95wt%以下に制御し、かつ本発明の効果を
得るために、めっき浴中のCr3+/(Cr3++Zn2+)
比は、0.1〜0.9なるモル比とする。つまり、0.
1未満では得られるめっき層内に含有されるクロム量を
多くすることができず、その結果耐食性に優れた被膜が
えられないからであり、逆に0.9超とするとめっき層
中のZnの含有率を60wt%以上とすることが困難に
なり、被膜の鋼板との密着性が低下するためである。
t%以上95wt%以下に制御し、かつ本発明の効果を
得るために、めっき浴中のCr3+/(Cr3++Zn2+)
比は、0.1〜0.9なるモル比とする。つまり、0.
1未満では得られるめっき層内に含有されるクロム量を
多くすることができず、その結果耐食性に優れた被膜が
えられないからであり、逆に0.9超とするとめっき層
中のZnの含有率を60wt%以上とすることが困難に
なり、被膜の鋼板との密着性が低下するためである。
【0012】めっき浴には、電導助剤としてK2 S
O4 、Na2 SO4 、(NH4 )2 SO 4 、CaS
O4 、MgSO4 から選択される一種類以上を添加して
もよい。その場合、10g/l 以上含有することが好まし
い。これは、めっき液の電導度向上、使用電力の低減お
よび表面ヤケの減少をはかるためである。
O4 、Na2 SO4 、(NH4 )2 SO 4 、CaS
O4 、MgSO4 から選択される一種類以上を添加して
もよい。その場合、10g/l 以上含有することが好まし
い。これは、めっき液の電導度向上、使用電力の低減お
よび表面ヤケの減少をはかるためである。
【0013】電流密度は、50〜200A/dm2 より好ま
しくは70〜150A/dm2 が適当である。50A/dm2 未
満ではCrの析出がほとんど認められないためであり、
200A/dm2 を超えると表面にヤケが生じやすくなるた
めであり、また被膜の密着性が低下するためである。
しくは70〜150A/dm2 が適当である。50A/dm2 未
満ではCrの析出がほとんど認められないためであり、
200A/dm2 を超えると表面にヤケが生じやすくなるた
めであり、また被膜の密着性が低下するためである。
【0014】浴温は、25〜70℃が好ましい。25℃
未満では得られるめっき層と鋼板との密着性が低下し、
逆に70℃を超えると黒色外観となりやすいためであ
る。
未満では得られるめっき層と鋼板との密着性が低下し、
逆に70℃を超えると黒色外観となりやすいためであ
る。
【0015】pHは、1.0〜4.0が好ましい。1.
0未満では、陰極析出効率が低下するばかりでなく、装
置の腐食が著しいため好ましくない。一方、4.0を超
えると水酸化亜鉛の酸化沈殿が激しく起こるため好まし
くない。
0未満では、陰極析出効率が低下するばかりでなく、装
置の腐食が著しいため好ましくない。一方、4.0を超
えると水酸化亜鉛の酸化沈殿が激しく起こるため好まし
くない。
【0016】本発明においては、密着性に優れしかも良
好な合金組成を有するZn−Cr系合金めっき層を得る
ために、三重結合を有する非イオン系有機添加剤を一種
類以上添加する。三重結合を有する非イオン系有機添加
剤は、以下の構造式で表される化合物である。
好な合金組成を有するZn−Cr系合金めっき層を得る
ために、三重結合を有する非イオン系有機添加剤を一種
類以上添加する。三重結合を有する非イオン系有機添加
剤は、以下の構造式で表される化合物である。
【化3】 上記式中、R1 ,R2 ,R3 およびR4 は、フェニル
基、ナフタレン基、アントラセン基、フェノール基、ナ
フトール基、アントラノール基、またはそれらのアルキ
ル基付加物および/またはアルキレン基付加物および/
またはスルホン酸基付加物および/またはアルコキシ基
付加物および/またはアルコキシ基の重合体付加物、水
素、水酸基、アルキル基、アルキレン基、アルコキシ基
またはその重合体、スルホン酸基から選択される少なく
とも一種以上であり、Rは、水素、アルキル基、アルキ
レン基、アルキレンオキシド基、アリール基、アリーレ
ン基、アリールオキシド基またはそれらの重合体から選
択される少なくとも一種以上であるのが好ましく、また
Rがアリールオキシド基である場合は、フェノール基ま
たはナフトール基である場合が好ましい。
基、ナフタレン基、アントラセン基、フェノール基、ナ
フトール基、アントラノール基、またはそれらのアルキ
ル基付加物および/またはアルキレン基付加物および/
またはスルホン酸基付加物および/またはアルコキシ基
付加物および/またはアルコキシ基の重合体付加物、水
素、水酸基、アルキル基、アルキレン基、アルコキシ基
またはその重合体、スルホン酸基から選択される少なく
とも一種以上であり、Rは、水素、アルキル基、アルキ
レン基、アルキレンオキシド基、アリール基、アリーレ
ン基、アリールオキシド基またはそれらの重合体から選
択される少なくとも一種以上であるのが好ましく、また
Rがアリールオキシド基である場合は、フェノール基ま
たはナフトール基である場合が好ましい。
【0017】上記非イオン系有機添加剤において、一分
子を構成する炭素原子数は10〜800の範囲であるこ
とが好ましく、10〜250の範囲がいっそう好まし
い。すなわち、10未満の場合、めっき浴中の金属イオ
ンとの錯体形成が不安定になり、分極を大きく変化させ
て両金属イオンを共析させることが困難となるためであ
る。逆に250を超えると、三重結合付近の立体障害が
大きくなり、鋼板表面への吸着能力が低下する傾向があ
り、その結果めっきの光沢度が低下する場合がある。8
00を超えると、著しく吸着能力が低くなり、光沢めっ
きを得るのが困難となる。特にアセチレンアルコール
類、アセチレングリコール類またはそれらの誘導体が好
ましい。三重結合を有する非イオン系有機添加剤の代表
的なものとして、下記のものを例示することができる。
子を構成する炭素原子数は10〜800の範囲であるこ
とが好ましく、10〜250の範囲がいっそう好まし
い。すなわち、10未満の場合、めっき浴中の金属イオ
ンとの錯体形成が不安定になり、分極を大きく変化させ
て両金属イオンを共析させることが困難となるためであ
る。逆に250を超えると、三重結合付近の立体障害が
大きくなり、鋼板表面への吸着能力が低下する傾向があ
り、その結果めっきの光沢度が低下する場合がある。8
00を超えると、著しく吸着能力が低くなり、光沢めっ
きを得るのが困難となる。特にアセチレンアルコール
類、アセチレングリコール類またはそれらの誘導体が好
ましい。三重結合を有する非イオン系有機添加剤の代表
的なものとして、下記のものを例示することができる。
【化4】
【0018】これらの三重結合を有する化合物を一種類
以上添加することにより、Zn−Cr系合金めっき層中
の結晶は微細化され、光沢および均一電着性が著しく改
善される。これらの添加剤の効果については明らかでは
ないが、三重結合π電子および水素結合の両者による金
属表面への担持効果およびZn2+イオンとの錯体形成効
果によるものと考えられる。添加量の適正範囲は、0.
1〜30g/l である。0.1g/l 未満では金属Crの析
出を増加させかつ良好な合金組成のめっき被膜を得るこ
とが困難であるためであり、また30g/l を超えて添加
しても効果は飽和しており、かえってめっき層のヤケを
誘発するために好ましくない。
以上添加することにより、Zn−Cr系合金めっき層中
の結晶は微細化され、光沢および均一電着性が著しく改
善される。これらの添加剤の効果については明らかでは
ないが、三重結合π電子および水素結合の両者による金
属表面への担持効果およびZn2+イオンとの錯体形成効
果によるものと考えられる。添加量の適正範囲は、0.
1〜30g/l である。0.1g/l 未満では金属Crの析
出を増加させかつ良好な合金組成のめっき被膜を得るこ
とが困難であるためであり、また30g/l を超えて添加
しても効果は飽和しており、かえってめっき層のヤケを
誘発するために好ましくない。
【0019】以上の製造方法によって得られるめっき層
は、Zn含有率60wt%以上95wt%以下であり、
白灰色から銀白色の均一な色調を示し、縞模様もなくさ
らにめっき密着性も良好である。
は、Zn含有率60wt%以上95wt%以下であり、
白灰色から銀白色の均一な色調を示し、縞模様もなくさ
らにめっき密着性も良好である。
【0020】なお、本発明で得られるZn−Cr系合金
めっきは、Zn−Cr二元系合金電気めっきに限らず、
Zn−Crを主体とする合金電気めっき、例えばZn−
Cr−P,Zn−Cr−Ni,Zn−Cr−Al
2 O3 ,Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−Fe合金めっ
きなどにも応用が可能である。
めっきは、Zn−Cr二元系合金電気めっきに限らず、
Zn−Crを主体とする合金電気めっき、例えばZn−
Cr−P,Zn−Cr−Ni,Zn−Cr−Al
2 O3 ,Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−Fe合金めっ
きなどにも応用が可能である。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。
するが、本発明はこれらに限定されない。
【0022】(実施例1〜45,比較例1〜29)以下
に示す処理工程で作製した亜鉛−クロム合金めっき鋼板
の耐パウダリング性および加工後耐食性を評価した。実
験条件およびその評価結果を表1および2に示す。 1.供試体 深絞り用冷延鋼板:厚さ0.7mm 2.処理工程 脱脂→水洗→酸洗→めっき→水洗→乾燥→耐パウダリン
グ性および加工後耐食性を評価した。 3.条件 (1)脱脂 水酸化ナトリウム30g/l、界面活性剤1g/lを含
む水溶液中で、温度60℃で、鋼板を陽極として20 A
/dm2で10秒間電解した。 (2)酸洗 硫酸10g/lの水溶液で、温度30℃で浸漬時間5s
ecで酸洗した。 (3)めっき装置 方式 液流動セル アノード(電極) Zn 極間 10mm めっき液流速 1m/sec (4)めっき浴 Zn2+ 0.5〜1.55 mol/l Cr3+ 0.2〜1.50 mol/l Cr3+/(Zn2++Cr3+) 0.143 〜0.756 有機添加剤 1〜10g/l (5)めっき条件 浴温度 40〜70℃ 電流密度 40〜180 A/dm2 通電時間 2〜30sec (6)耐パウダリング性 逆OT試験(セロテープを貼り付けた調査面を内側にし
て180度の角度に折り曲げ(その際、折り曲げ部の隙
間が無くなるようにする)、その後ほぼ平になるように
曲げ戻し)後セロハンテープで浮き上がっためっき層を
剥離し、剥離量を蛍光X線で測定して評価した。剥離量
が10mg/m2 以下のものを◎、10〜100mg/m2 のも
のを○、100〜1000mg/m2 のものを△、1000
mg/m2 以上のものを×とした。 (7)75×150mmに切断した亜鉛−クロム系合金
めっき鋼板を75×150mmの大きさに切断し、化成
処理、電着塗装および中塗り、上塗り後、塩水噴霧4H
r−乾燥60℃×2Hr−湿潤50℃×2Hrの複合サ
イクル腐食試験(CCT)により赤錆発生までの期間を
調査した。赤錆発生までの期間が100日以上のものを
◎、50〜100日のものを○、20〜50日のものを
△、20日以内のものを×として評価した。 (8)表面光沢 得られた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板表面を目視によ
り評価した。白色〜銀白色の光沢があれば○、灰色であ
れば△、黒色または二種以上の色調を有する場合×とし
た。
に示す処理工程で作製した亜鉛−クロム合金めっき鋼板
の耐パウダリング性および加工後耐食性を評価した。実
験条件およびその評価結果を表1および2に示す。 1.供試体 深絞り用冷延鋼板:厚さ0.7mm 2.処理工程 脱脂→水洗→酸洗→めっき→水洗→乾燥→耐パウダリン
グ性および加工後耐食性を評価した。 3.条件 (1)脱脂 水酸化ナトリウム30g/l、界面活性剤1g/lを含
む水溶液中で、温度60℃で、鋼板を陽極として20 A
/dm2で10秒間電解した。 (2)酸洗 硫酸10g/lの水溶液で、温度30℃で浸漬時間5s
ecで酸洗した。 (3)めっき装置 方式 液流動セル アノード(電極) Zn 極間 10mm めっき液流速 1m/sec (4)めっき浴 Zn2+ 0.5〜1.55 mol/l Cr3+ 0.2〜1.50 mol/l Cr3+/(Zn2++Cr3+) 0.143 〜0.756 有機添加剤 1〜10g/l (5)めっき条件 浴温度 40〜70℃ 電流密度 40〜180 A/dm2 通電時間 2〜30sec (6)耐パウダリング性 逆OT試験(セロテープを貼り付けた調査面を内側にし
て180度の角度に折り曲げ(その際、折り曲げ部の隙
間が無くなるようにする)、その後ほぼ平になるように
曲げ戻し)後セロハンテープで浮き上がっためっき層を
剥離し、剥離量を蛍光X線で測定して評価した。剥離量
が10mg/m2 以下のものを◎、10〜100mg/m2 のも
のを○、100〜1000mg/m2 のものを△、1000
mg/m2 以上のものを×とした。 (7)75×150mmに切断した亜鉛−クロム系合金
めっき鋼板を75×150mmの大きさに切断し、化成
処理、電着塗装および中塗り、上塗り後、塩水噴霧4H
r−乾燥60℃×2Hr−湿潤50℃×2Hrの複合サ
イクル腐食試験(CCT)により赤錆発生までの期間を
調査した。赤錆発生までの期間が100日以上のものを
◎、50〜100日のものを○、20〜50日のものを
△、20日以内のものを×として評価した。 (8)表面光沢 得られた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板表面を目視によ
り評価した。白色〜銀白色の光沢があれば○、灰色であ
れば△、黒色または二種以上の色調を有する場合×とし
た。
【0023】(実施例40〜45)表3および表4に示
すように、前述の実施例1〜45と同様の鋼板を、同様
の処理工程および条件で、亜鉛−クロム系合金めっき鋼
板を作製した。ただしめっき浴に、表3および表4に示
す量のFe2+,Ni2+,Co2+,Al2 O3 ,SiO2
またはTiO2 を添加し、これらをめっき層に含む亜鉛
−クロム系合金めっき鋼板を作製し、前述の条件で耐パ
ウダリング性および加工後耐食性を評価し、結果を表3
および表4に示した。
すように、前述の実施例1〜45と同様の鋼板を、同様
の処理工程および条件で、亜鉛−クロム系合金めっき鋼
板を作製した。ただしめっき浴に、表3および表4に示
す量のFe2+,Ni2+,Co2+,Al2 O3 ,SiO2
またはTiO2 を添加し、これらをめっき層に含む亜鉛
−クロム系合金めっき鋼板を作製し、前述の条件で耐パ
ウダリング性および加工後耐食性を評価し、結果を表3
および表4に示した。
【0024】なお、表中TMDDは、2、4、7、9−
テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオール、TMD
DEは、TMDDの酸化エチレン付加体を表したもので
ある。
テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオール、TMD
DEは、TMDDの酸化エチレン付加体を表したもので
ある。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【表7】
【0032】
【表8】
【0033】
【表9】
【0034】
【表10】
【0035】
【表11】
【0036】
【表12】
【0037】
【発明の効果】上述したように、本発明に開示された有
機添加剤を用いることにより、めっき密着性に優れ、し
かも高耐食性を有する亜鉛−クロム系合金めっき鋼板を
得ることができる。しかも、本発明法は、めっき浴の安
定性に優れているため、工業的規模での製造も安定して
行うことが可能である。本発明法により、めっき密着性
に優れ、しかも高耐食性を有する亜鉛−クロム系合金め
っき鋼板を工業的に製造可能にした意義は大きい。
機添加剤を用いることにより、めっき密着性に優れ、し
かも高耐食性を有する亜鉛−クロム系合金めっき鋼板を
得ることができる。しかも、本発明法は、めっき浴の安
定性に優れているため、工業的規模での製造も安定して
行うことが可能である。本発明法により、めっき密着性
に優れ、しかも高耐食性を有する亜鉛−クロム系合金め
っき鋼板を工業的に製造可能にした意義は大きい。
フロントページの続き (72)発明者 望 月 一 雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 片 桐 知 克 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 森 戸 延 行 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内 (72)発明者 黒 川 重 男 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究本部内
Claims (3)
- 【請求項1】鋼板表面に亜鉛イオン(Zn2+)、クロム
イオン(Cr3+)を0.1≦Cr3+/(Zn2++C
r3+)≦0.9なるモル濃度比で合計0.5mol/l 以上
溶解限以内、さらに添加剤として三重結合を有する非イ
オン系有機添加剤一種類以上を0.1〜30g/l 含有す
る酸性めっき浴を用いて、浴温25℃から70℃、pH
1.0から4.0、電流密度50A/dm2 から200A/dm
2 の範囲でめっきすることを特徴とするめっき密着性に
優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項2】前記三重結合を有する非イオン系有機添加
剤が、 【化1】 なる化学式であらわされ、一分子を構成する炭素原子数
が10〜800の範囲であり、かつR1 ,R2 ,R3 お
よびR4 は、フェニル基、ナフタレン基、アントラセン
基、フェノール基、ナフトール基、アントラノール基、
またはそれらのアルキル基付加物および/またはアルキ
レン基付加物および/またはスルホン酸基付加物および
/またはアルコキシ基付加物および/またはアルコキシ
基の重合体付加物、水素、水酸基、アルキル基、アルキ
レン基、アルコキシ基またはその重合体、スルホン酸基
から選択される少なくとも一種以上であり、 Rは、水素、アルキル基、アルキレン基、アルキレンオ
キシド基、アリール基、アリーレン基、アリールオキシ
ド基またはそれらの重合体から選択される少なくとも一
種以上である請求項1に記載のめっき密着性に優れた亜
鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項3】前記三重結合を有する非イオン系有機添加
剤がアセチレンアルコール類、アセチレングリコール類
またはそれらの誘導体である請求項2に記載のめっき密
着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5079606A JPH0641781A (ja) | 1992-04-16 | 1993-04-06 | めっき密着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9633192 | 1992-04-16 | ||
| JP4-96331 | 1992-04-16 | ||
| JP5079606A JPH0641781A (ja) | 1992-04-16 | 1993-04-06 | めっき密着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0641781A true JPH0641781A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=26420626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5079606A Withdrawn JPH0641781A (ja) | 1992-04-16 | 1993-04-06 | めっき密着性に優れた亜鉛−クロム系合金めっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0641781A (ja) |
-
1993
- 1993-04-06 JP JP5079606A patent/JPH0641781A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000704 |