JPH0642360B2 - プリンタ用光源 - Google Patents

プリンタ用光源

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JPH0642360B2
JPH0642360B2 JP11357486A JP11357486A JPH0642360B2 JP H0642360 B2 JPH0642360 B2 JP H0642360B2 JP 11357486 A JP11357486 A JP 11357486A JP 11357486 A JP11357486 A JP 11357486A JP H0642360 B2 JPH0642360 B2 JP H0642360B2
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control electrode
slit
phosphor layer
light emitting
light source
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幸彦 清水
修男 金田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は蛍光表示管の原理を応用した光プリンタ用の光
源に係り、特に、蛍光体層が設けられた透光性の基板を
通して該蛍光体層の発光を観察する前面発光形の蛍光表
示管の原理を利用したプリンタ用光源に関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、各種の光源を利用した光プリンタが提案されるよ
うになっている。第4図は一般的な光プリンタの構造を
一例として模式的に示したものであり、図中1は記録媒
体としての感光ドラムである。感光ドラム1は図中時計
回り方向に回転し、帯電器2によって表面を帯電させら
れる。そして帯電した感光ドラム1の表面には、光源3
からドット状の光が照射されて文字・図形等の潜像が形
成され、この潜像は現像器4によって現像される。カセ
ット5に収納された転写用紙6は、感光ドラム1の表面
と転写用加熱器7との間を通って送られるようになって
おり、現像された感光ドラム1表面の文字・図形等が該
転写用紙6に連続的に感熱転写されていくように構成さ
れている。なお、図中8は転写済みの文字等を消すため
の消去ランプであり、9は感光ドラム1の表面を清掃す
るためのクリーニングブレードである。
前記光プリンタの光源としては、レーザ装置、LED,
CRT等を用いることができるが、光源としての信頼性
や製造コスト等の観点から、最近ではこれら各種の発光
デバイスに加えて蛍光表示管の原理を応用した光源が利
用されるようになっている。
蛍光表示管は、高真空雰囲気に保持された外囲器の内部
に、各種の電極類や発光部となる蛍光体を設けた多極電
子管の一種である。従来形の蛍光表示管は、外囲器を構
成する陽極基盤の内面上に蛍光体を有する陽極導体を設
け、フィラメント状陰極から放出された電子をこれに射
突させて発光させ、陽極基板に対面する前面板を通し
て、この発光表示を観察する構成になっている。また前
記陽極基板と陽極導体を透光性の材料で構成し、蛍光体
の発光を陽極基板を通して観察できるようにした前面発
光形の蛍光表示管も知られている。
第5図は、本出願人が特願昭60-174997号にて提案した
4極管構造のプリンタ用光源10を示す一部切欠き平面
図である。このプリンタ用光源10は、前記従来形の蛍
光表示管を応用した構成となっている。
同図に示すように、基板11の表面には、複数本の線状
(又は帯状)の陽極導体12が互いに平行に配設されて
おり、各陽極導体12の上面には蛍光体層13がそれぞ
れ連続的に被着されて、複数本の陽極14が構成されて
いる。
前記陽極14の上方には、基板11の周辺部に設けられ
た図示しない絶縁層を介して、複数の第2制御電極15
が設けられている。この第2制御電極15は、前記陽極
導体12の配設方向と斜めに交差する平板部材より成
り、互いに平行に配設されている。また、各第2制御電
極15は電気的には互いに分離して設けられており、そ
れぞれ印字信号が加えられるように構成されている。ま
た、各第2制御電極15の中央には、前記陽極導体12
を斜めに横切る方向にスリット状開口部16(以下スリ
ット16と呼ぶ。)がそれぞれ穿設されていて、前記蛍
光体層13のうち、該スリット16によって区画された
部分のみが、電子の射突を受けて発光する発光ドット1
7とされている。即ち第2制御電極15は、蛍光体層1
3を区画して発光ドット17を形成する機能と、発光ド
ット17の点滅を制御する機能と、2つの機能を併せも
っていることになる。
次に、前記第2制御電極15の両縁部には図示しない絶
縁性のスペーサが設けられており、該スペーサを間に介
して、第2制御電極15の上方には第1制御電極18が
設けられている。第1制御電極18は、一枚の板材から
形成されており、第2制御電極15の各スリット16に
対応する位置に、該スリット16より一回り大きめのス
リット19がそれぞれ形成されている。従って前記陽極
14の蛍光体層13のうち、第2制御電極15相互間の
隙間にあらわれている部分は第1制御電極18によって
隠されるので、有効な発光部分は前述したように前記発
光ドット17のみとなる。なお製作上の都合等によって
は、前述したように陽極導体12に蛍光体層13を連続
的に被着させる必要はなく、少なくともスリット16か
ら覗いている部分には蛍光体層13が被着しているよう
にしておけばよい。
次に、前記第1制御電極18の上方には、フィラメント
状陰極20が張架配設されている。そして、前記基板1
1には、封着材を介して側面板21及び前面板22より
成る容器部が封着されており、その内部は高真空雰囲気
に保たれている。
次に、密封容器外に導出されたグリッド端子23等の各
電極は、図示しないドライバ回路等に接続されており、
前記各陽極14を時分割パルス信号で走査し、該走査に
同期した正の表示パルス信号を所望の第2制御電極15
に印加して、任意の蛍光体層13の発光ドット17を選
択的に発光させられるように構成されている。
また、発光させたくない蛍光体層13(又は発光ドット
17)に対応する第2制御電極15には、もれ発光を防
止するため、負電圧(カットオフバイアス)を印加でき
るようになっている。また、このカットオフバイアスが
作る負電位のために電子が斥力を受けて進路を曲げら
れ、発光表示させたい発光ドット17に射突することが
できなくなり、発光ドット17の一部が発光しなくなっ
てしまうことがある。このような現象(ケラレとい
う。)を防ぐために設けられた前記第1制御電極18に
は正電圧が印加されるようになっており、第1制御電極
18と前記フィラメント状陰極20との間の電界をほぼ
一様に保つことができるように構成されている。
次に、以上の構成になるプリンタ用光源10を光プリン
タの光源として実装する場合には、記録媒体としての感
光ドラム1の移動方向と陽極導体12の長手方向とが直
角に交わるように、プリンタ用光源10を感光ドラム1
の近傍に設置する。ひとつのスリット16で区画された
発光ドット17の斜めの並び方向は、感光ドラム1の軸
線方向に対して傾いている。しかし、陽極導体12の長
手方向(即ち感光ドラム1の軸線方向)に関するスリッ
ト16の幅によって定まる各発光ドット17の幅を適宜
に設定し、適宜の電気的信号処理によって各発光ドット
17の発光タイミングを感光ドラム1の回転速度に応じ
て適宜に調整すれば、感光ドラム1表面の軸線に平行な
一直線上の位置に、各発光ドット17が照射するドット
状の光を絶え間なく連続的につなげて到達させることが
できる。
[発明が解決しようとする問題点] 前記プリンタ用光源は、次のような問題点がある。
光プリンタの印字品位を向上させるため、感光ドラム1
表面の軸線に平行な一直線上の位置に、各発光ドット1
7が照射する光を到達させて連続した直線状の潜像を形
成できるようにするには、多数の第2制御電極15が、
所定の間隔をおいて基板11上の正確な位置に、陽極1
4に対して正確な傾きをもって並設されていなければな
らない。第2制御電極15の数が少なく、その寸法や配
設ピッチ等がある程度大きければ、これらを基板11上
に正確に配設することはさほど困難ではない。ところ
が、実際には第2制御電極15の数は非常に多く、また
その寸法等もきわめて小さい。例えば、第2制御電極1
5は幅1mm以下の略短冊形の金属板の約0.1mmのスリ
ット16を形成したものであり、このように微小な電極
を0.1mm以下の間隔をおいて数百本も配設しなければ
ならない。従って、従来のプリンタ用光源10によれ
ば、多数の第2制御電極15を正確な位置に正確な角度
で配設することが困難であるという問題点があった。
次に、多数の第2制御電極15と基板11の絶縁層上に
正確に並べることができたとしても、低融点フリットガ
ラスを主成分とするガラス接着材によって第2制御電極
15を基板11の絶縁層上に固定する時や、外囲器を封
着固定する際には、基板11又は外囲器全体を400℃
〜500℃の温度で加熱処理しなければならない。この
時にガラス製の外囲器と金属製の第2制御電極15との
間に熱膨張の差が生じるために、第2制御電極15の位
置や角度がずれてしまうという問題点があった。また、
第2制御電極15は加熱されて膨張した状態で固定され
るので、冷却後には応力が発生する。そして、この応力
によって第2制御電極15が変形し、位置や傾きがずれ
てしまうことがあるという問題点があった。
次に、プリンタ用光源10の駆動時に、特に第2制御電
極15が制御電流によって加熱し、熱によって変形して
しまうことがあるという問題点があった。
このように各第2制御電極15が変形したり、正確な間
隔及び傾きで配設されていないと、各スリット16で区
画された各組の発光ドット17から照射される光が感光
ドラム1表面でそれぞれ隙間なくつながらなかったり、
不必要に重なってしまったりする。また、隣り合う2つ
の第2制御電極15,15によってそれぞれ区画された
2組の発光ドット群から照射される光が、感光ドラム1
上で連続せずにとぎれてしまう。即ち感光ドラム1の表
面に軸線と平行な連続した直線状の潜像を形成すること
ができず、潜像は破線状となる。従って光プリンタの印
字品位を所期の水準にまで向上させることはできなくな
ってしまう。
次に、第1制御電極18は1枚の板に多数のスリット1
9を形成した構造なので、各スリット19の間隔はフォ
トリソグラフィ法やエッチング法を用いて正確に設定す
ることができる。ところが前述のように、第2制御電極
15を正確な位置に配設するのは難しく、隣り合う第2
制御電極15,15どうしの間隔、即ち隣り合うスリッ
ト16,16どうしの間隔は必ずしも一定になっていな
い。従って第1制御電極18を第2制御電極15の上方
に配設する際、両スリット16,19の上下の位置関係
を各スリット16,19のすべてについて重なりあうよ
うにすることは容易ではないという問題があった。そこ
で、少くとも第1制御電極18の各スリット19から第
2制御電極15の各スリット16が見える状態となるよ
うに、第1制御電極18の配設位置を調整し、第2制御
電極15に対して位置合せをしなければならなかった。
[発明の目的] 記録媒体の移動方向に対して斜めに並んだ発光ドットの
配設ピッチ、傾き、大きさを高い精度で設定することが
でき、光プリンタの印字品位を向上させることができる
プリンタ用光源を提供することを目的としている。
[発明の構成] 本考案のプリンタ用光源は、内部が高真空状態に保持さ
れた外囲器と、外囲器の前面板を成す透光性基板と、透
光性基板の内面に互いに平行に配設されて走査信号が印
加される透光性を備えた複数本の帯状の陽極導体と、前
記陽極導体の表面に被着された蛍光体層と、前記陽極導
体に対して斜めに交差する方向にスリットが形成される
と共に前記蛍光体層から離れて設けられ、前記走査信号
に同期した表示信号が印加されて前記スリットに沿って
斜めに並んだ前記蛍光体層のドット状の発光部分を発光
制御させる制御電極と、前記制御電極からさらに離れて
張設されたフィラメント状陰極と、を具備し、前記陽極
導体の長手方向に対して直交する方向に移動する記録媒
体の表面に対して前記蛍光体層が発する光を透光性基板
を通して照射する前面発光形の真空蛍光管において、陽
極導体の長手方向に対して直交する方向から見て隙間な
く複数の発光ドットが配置されるように前記蛍光体層の
ドット状の発光部分を複数の発光ドットに区画する複数
の位置決めスリットが、前記制御電極のスリットと対応
する位置に設けられた位置決めスリット部を、前記透光
性基板に配設したことを特徴としている。
[作用] 位置決めスリット部は、外囲器を構成する透光性基板に
設けるので、蛍光体層の発光部分に対して位置決めスリ
ットを高い精度で位置合せすることができる。また、位
置決めスリット部は、真空蛍光管の製造工程における加
熱処理の悪影響を受けないように構成できるので、配設
時の位置精度やスリット間隔等が変化してしまうことは
ない。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例を示す断面図であり、3極
管構造の前面発光形の真空蛍光管24(以下、単に蛍光
管24と呼ぶ。)に位置決めスリット部25を設けたも
のである。なお、この蛍光管24の主要構造は、[従来
の技術]の項で説明した4極管構造のプリンタ用光源1
0から、第1制御電極18を除いたものと考えることが
できる。透光性基板26(以下、基板26と呼ぶ。)
は、絶縁性があり、光の透過率が良いガラス板によって
構成されている。基板26の内面には、フォトリソグラ
フィの手法によって、透明導電膜(I.T.O膜又はネサ膜
等)よりなる複数本の帯状の陽極導体27が互いに平行
に配設されている。そして、該陽極導体27には蛍光体
層28が被着されて、陽極29が構成されている。ま
た、第2図に示すように、陽極29周辺の基板26上に
は、黒色絶縁層30(クロスオーバー30)が厚膜印刷
法によって形成されている。
前記クロスオーバー30の上面には複数の制御電極31
が設けられている。制御電極31は、第1図中、矢印A
方向から見ると、前記陽極導体27の長手方向と斜めに
交差する向きで配設されており、各制御電極31どうし
は互いに平行になっている。また、各制御電極31は電
気的には互いに分離して設けられており、それぞれ印字
信号が加えられるように構成されている。そして、各制
御電極31の中央には、矢印A方向から見て、陽極導体
27を斜めに横切る方向にスリット32がそれぞれ形成
されている。従来のプリンタ用光源10では、第2制御
電極15は発光ドット17の点滅を制御するだけでな
く、蛍光体層13を区画して所定の寸法の発光ドット1
7を形成する役割も持っていた。このためスリット16
の幅及び位置は正確に設定されていなければならなかっ
たが、本実施例の制御電極31は発光の制御が主機能で
あり、発光ドット33の区画形成は、後述する位置決め
スリット部25によっている。従って、これら制御電極
31に形成されたスリット32の幅は従来より広く設定
することができる。即ち、例えば陽極導体27の長手方
向に関する発光ドット33の幅を0.1mmに設定するな
らば、制御電極31のスリット32の開口幅はこれより
大きく0.2mm〜0.3mm位とし、発光する部分も0.
2mm〜0.3mmとなる。しかして制御電極31の配設位
置が多少ずれても、0.1mm幅の発光ドットとなる蛍光
体層28の所定部分が前記発光する部分の0.2mm〜
0.3mmに入るようになっていればよい。
次に、前記制御電極31の下方にはフィラメント状陰極
34が張設されている。そして、前記基板26には、封
着材を介して図示しない側面板及び背面板35より成る
容器部が封着されており、その内部は高真空雰囲気に保
持されている。
次に、前記基板26の外面には位置決めスリット部25
が設けられている。位置決めスリット部25には、前記
制御電極31のスリット32とそれぞれ対応する位置
に、前記陽極導体27の長手方向に対して斜めの位置決
めスリット36が、互いに平行に形成されている。前記
スリット32によって区画・設定され、陽極導体27の
長手方向に対して斜めの方向に並んだ蛍光体層28の発
光部分を、これらの位置決めスリット36が区画して、
正確な寸法の発光ドット33が構成されている。即ち、
これらの発光ドット33を少しづつタイミングをずらし
て発光させ、ドット状の光を記録媒体に移動方向に対し
て直角な記録媒体表面の一直線上に照射させれば、これ
らのドット状の光が隙間なくつながり、直線状の潜像が
形成できるようになっている。
本実施例の位置決めスリット部25は、ステンレス板に
フォトリソグラフィの手法を用いて位置決めスリット3
6を形成したものである。しかし、駆動時に蛍光管24
が発生する熱の影響を受けにくいようになるべく熱膨張
率が小さく、遮光性があり、正確なスリット加工のでき
る材質であれば、特にステンレス等の金属材料でなくて
もよい。例えば樹脂板などを用いることもできる。ま
た、位置決めスリット部25は板状の素材によって構成
しなくともよい。例えば、基板26の外面又は内面の全
面に遮光膜を被着させ、フォトリソグラフィの手法によ
って位置決めスリット36となる部分の遮光膜だけを除
去して、位置決めスリット部25を構成してもよい。
次に、このプリンタ用光源を光プリンタに実装する場合
には、記録媒体としての感光ドラム1の移動方向(回動
方向)と陽極導体27の長手方向とが直角となるよう
に、プリンタ用光源を感光ドラム1の近傍に配設する。
そして陽極29を走査し、この走査に同期した印字信号
を制御電極31に与えれば、蛍光体層28の任意の発光
部分を光らせることができる。蛍光体層28からの光
は、各位置決めスリット36を通り、所定の寸法・間隔
になって感光ドラム1の表面に照射される。プリンタ用
光源における以上の発光駆動と感光ドラム1の回動を同
期させておけば、感光ドラム1の表面に、その回動軸と
平行な連続した直線状の潜像を形成することができる。
従って本実施例のプリンタ用光源を用いれば、光プリン
タの印字品位を向上させることができる。また、位置決
めスリット部25は、加熱工程を含む蛍光管24の組立
て作業後に取付けることもできるので、熱による悪影響
のために位置決めスリット36の精度に狂いが生じるこ
とはない。また、発光ドット33の区画は位置決めスリ
ット部25が行なうので、制御電極31は、従来のよう
に厳密な位置合せをする必要がなくなった。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例のプリンタ用光源は、4極管構造の前面発光形
の真空蛍光管37(以下、単に蛍光管37と呼ぶ。)に
位置決めスリット部38等を設けたものである。この表
示管37の構造は、[従来の技術]の項で説明したプリ
ンタ用光源10を前面発光形と考えれば、これとほぼ同
じである。そこで、第3図に示すように、同一又は類似
の構成部分には、第5図と同じ符号に添字aを付してそ
の説明は省略する。但し、本実施例の基板11a及び陽
極導体12aには透光性が必要である。例えばI.T.
O膜等の透明導電膜やメッシュ状やストライプ状のパタ
ーンに形成したアルミニウム薄膜によって陽極導体12
aは形成されている。そして基板11aは透光性の良好
なガラス材により構成されている。また、本実施例の第
2制御電極15のスリット幅は、前記第1実施例のスリ
ット32と同じく、設定しようとする発光ドット39の
幅よりも大きくなるようにする。従って、第2制御電極
15の配設は、従来のように厳密に行なう必要はない。
また、第1制御電極18のスリット幅は、前記第2制御
電極15のスリット幅と同じか、又はこれより大きく設
定する。そして、前記両制御電極15,18の固定は結
晶性ガラスによって行なうものとする。
第3図に示すように、蛍光管37の基板11aの内面に
は、反射防止膜40が全面にわたって被着形成されてお
り、透光性のある陽極導体12aは、この反射防止膜4
0を介して配設されている。構造の詳細は図示しない
が、反射防止膜40は、基板11aの内面に被着された
誘電体層と、該誘電体層上に被着された吸収金属層によ
って構成されている。
誘電体層を構成する誘電体の種類、及び吸収金属層を構
成する吸収金属の種類は、両層の界面における反射率R
が0に近い値となるように定めてある。
前記反射率Rは、誘電体の屈折率をn、吸収金属の屈
折率をnとすると、一般に、次式で表わされる。
従って、前記界面における反射率Rは、0又は0に近く
なるような屈折率n,nの組合せは多数考えられる
が、現実に採用しうる材料の種類からみて、誘電体の屈
折率nは1.0〜3.5の範囲とするのがよい。吸収
金属の種類は、誘電体の種類に応じ、式(I)に従って
選定すればよいが、屈折率nが0.8以上のものなら
反射率Rが0近くになるので使用できる。
次に、前記誘電体層の膜厚は、誘電体層と吸収金属層の
界面で反射した光と、基板と誘電体層の界面で反射した
光とが、干渉して弱めあうような条件を満足するように
設定してある。
例えば、一般に、基板の屈折率は誘電体の屈折率よりも
小さいので、基板と誘電体層の界面で反射する光の位相
は半波長 だけずれる。
この場合において、誘電体の屈折率が吸収金属の屈折率
より小さい時には、誘電体層と吸収金属の界面で反射す
る光の位相も半波長 だけずれる。従って、誘電体層の膜厚dの値を、式 (但し、nは誘電体の屈折率)が満足されるように設定
すれば、両界面でそれぞれ反射した光は干渉効果によっ
て互いに弱めあうことになる。
前記の場合において誘電体の屈折率nが吸収金属の屈
折率nより大きい時には、両層の界面で反射する光の
位相はずれないので、誘電体層の膜厚dの値を、式 (但し、nは誘電体の屈折率)が満足されるように設定
すれば、前記両界面でそれぞれ反射した光は干渉効果に
よって互いに弱めあうことになる。
具体的には、本実施例の前記誘電体層はZrOより成
り、吸収金属層はCrより成る。この他、誘電体層に
は、Al、TiO等を用いることができ、吸収
金属層にはCr,Ge,Mo,Fe,W等を用いること
ができるので、両者をいろいろに組合せて反射防止膜4
0を構成することができる。
次に、基板11aの外面には、多数の位置決めスリット
41を有する位置決めスリット部38が設けられてい
る。この位置決めスリット部38は、前記第1実施例に
おけるものとほぼ同じ構成と機能を有するものなので説
明は省略する。
本実施例のプリンタ用光源の駆動方法は第1実施例と同
じであり、陽極14aを走査し、第2制御電極15aに
印字信号を入力するものである。そして、本実施例によ
れば、基板11aの内面側に反射防止膜40が設けられ
ているので、位置決めスリット41から覗いている基板
11aでの反射率を低くおさえることができる。従っ
て、このプリンタ用光源を用いれば、光プリンタの印字
品位をさらに向上させることができる。
なお、本実施例では、反射防止膜40を基板11aの内
面側に設けてあるが、基板11aの外面側、即ち基板1
1aと位置決めスリット部38との間に反射防止膜40
を設けるようにしてもよい。
[発明の効果] 本発明のプリンタ用光源においては、透光性基板に設け
た位置決めスリット部によって発光ドットを区画してい
る。従って位置決めスリットのスリット幅や配設ピッチ
等を高い精度で設定でき、さらに真空蛍光管の製造工程
において、加熱による位置決めスリットへの悪影響が少
なくなるように位置決めスリット部を構成することがで
きる。また、外囲器内に配設された各種制御電極は、従
来のように厳密な位置決めを行なう必要がない。
従って本発明によれば、発光ドットの配設精度が高く、
光プリンタの印字品位を向上させることのできるプリン
タ用光源を容易に製造することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図は同
実施例における基板の内面側を示す図、第3図は本発明
の第2実施例を示す断面図、第4図は一般的な光プリン
タの構造を示す模式図、第5図は4極管構造のプリンタ
用光源の中央部を省略した一部切欠き平面図である。 1……記録媒体としての感光ドラム、11a,26……
透光性基板(基板)、12a,27……陽極導体、13
a,28……蛍光体層、15a……制御電極としての第
2制御電極、31……制御電極、16a,32……スリ
ット、20a,34……フィラメント状陰極、24,3
7……前面発光形蛍光発光管(発光管)、25,38…
…位置決めスリット部、33,39……発光ドット、3
6,41……位置決めスリット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部が高真空状態に保持された外囲器と、
    外囲器の前面板を成す透光性基板と、透光性基板の内面
    に互いに平行に配設されて走査信号が印加される透光性
    を備えた複数本の帯状の陽極導体と、前記陽極導体の表
    面に被着された蛍光体層と、前記陽極導体に対して斜め
    に交差する方向にスリットが形成されると共に前記蛍光
    体層から離れて設けられ、前記走査信号に同期した表示
    信号が印加されて前記スリットに沿って斜めに並んだ前
    記蛍光体層のドット状の発光部分を発光制御させる制御
    電極と、前記制御電極からさらに離れて張設されたフィ
    ラメント状陰極と、を具備し、前記陽極導体の長手方向
    に対して直交する方向に移動する記録媒体の表面に対し
    て前記蛍光体層が発する光を透光性基板を通して照射す
    る前面発光形の真空蛍光管において、 陽極導体の長手方向に対して直交する方向から見て隙間
    なく複数の発光ドットが配置されるように前記蛍光体層
    のドット状の発光部分を複数の発光ドットに区画する複
    数の位置決めスリットが、前記制御電極のスリットと対
    応する位置に設けられた位置決めスリット部を、前記透
    光性基板に配設したことを特徴とするプリンタ用光源。
  2. 【請求項2】前記制御電極のスリット幅が位置決めスリ
    ットの幅よりも大きい特許請求の範囲第1項記載のプリ
    ンタ用光源。
  3. 【請求項3】前記制御電極とフィラメント状陰極の間
    に、一枚の金属板にスリットを穿設した構造である他の
    制御電極を配設した特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載のプリンタ用光源。
  4. 【請求項4】前記透光性基板の表面に反射防止膜を設け
    た特許請求の範囲第1項又は第2項又は第3項記載のプ
    リンタ用光源。
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