JPH064339B2 - 印字ワイヤ - Google Patents

印字ワイヤ

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JPH064339B2
JPH064339B2 JP63029183A JP2918388A JPH064339B2 JP H064339 B2 JPH064339 B2 JP H064339B2 JP 63029183 A JP63029183 A JP 63029183A JP 2918388 A JP2918388 A JP 2918388A JP H064339 B2 JPH064339 B2 JP H064339B2
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孝二 広瀬
一尚 衣川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/22Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
    • B41J2/23Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
    • B41J2/235Print head assemblies
    • B41J2/25Print wires

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ドットインパクト式の印字ヘッドに用いられ
る印字ワイヤに関するものである。
[従来の技術] 従来より、クラッパ型の印字ヘッドでは、ワイヤの後端
部に、円柱状の被打撃子(印字ピン)が結合してある。
この被打撃子は、電磁的駆動装置の印字ハンマによって
打撃されるとともに、ワイヤに挿通されるコイル状の復
帰バネのストッパとなっているため、被打撃子とワイヤ
とを極めて高い結合強度をもって結合する必要がある。
そのため従来では、ワイヤの後端部を被打撃子の取付穴
に圧入した後、さらにろう付けや熱間圧着あるいは冷間
圧着などを行なって両者を結合させていた。
またワイヤおよび被打撃子には、その性質上、極めて高
い耐摩耗性と靱性とが要求されるため、従来において
は、ワイヤを高速度工具鋼やハイス鋼などの材料にて形
成し、被打撃子を高炭素鋼などによって形成し、適宜焼
入れ焼きもどし処理などの熱処理を施したり、窒化処理
などの表面硬化処理を施している。
[解決しようとする課題] しかしながら、従来においてはワイヤと被打撃子とが別
部材となっているため、部品点数が多くなり、さらに上
述したようにワイヤと被打撃子との結合作業が極めて煩
雑であるため、製造コストが高くなってしまうという欠
点がある。
またワイヤおよび被打撃子には、前記したように高速度
工具鋼や高炭素鋼などの鉄鋼材料が用いられる関係上、
ろう付けや熱圧着の際の加熱によって相変態を起し易
く、これを防止するため、両者を結合するときに、同時
に熱処理を施す必要がある上、ワイヤと被打撃子とが異
なった材料にて形成されているため処理条件の設定が極
めて難しくなるという問題がある。
また従来行なわれている窒化処理などの表面硬化処理で
は表面硬度をマイクロビッカース硬度1000〜120
0HV程度とするのが限度であり、ワイヤに要求される
耐摩耗性付与の為の表面硬化処理として十分なものでは
なく、さらにワイヤや被打撃子に表面硬化処理を施した
ものを用いる場合には、両者を結合する際に表面にクラ
ックが生じ易く、所望の特性を得ることが難しいという
問題がある。
そこで本発明の目的は、復帰バネを確実に係止して所望
の印字特性が得られる印字ワイヤを、少ない部品点数で
簡単に製造できるようにするとともに、優れた耐磨耗
性、靱性の付与を容易にし、極めて高い特性を有する印
字ワイヤを低コストにて提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の印字ワイヤは、ワ
イヤガイドによって摺動自在に支持されるワイヤと、塑
性加工によってワイヤの後端部に一体的に形成してあり
電磁的駆動装置の印字ハンマによって駆動される被打撃
部とからなり、被打撃部は、ワイヤの先端部より挿通さ
れてワイヤガイドと上記被打撃部との間に介在するコイ
ル状の復帰バネが通過不能な形状となっており、この被
打撃部は曲げ加工によって側面方向から見てループ状に
屈成されている。または、被打撃部として、曲げ加工に
よってワイヤの先端方向から見て渦巻状に屈成されたも
の、鍛造加工によって円柱状に形成したもの、プレス加
工によって後方に向かうにつれて幅広なる扇形状のもの
を用いることもできる。また、このような印字ワイヤ
は、次のような工程によって製造されたものである。す
なわち、ワイヤの母材として鉄鋼材料からなる線材を用
い、ワイヤの後端部に塑性加工を施して被打撃部を一体
的に形成した後、浸炭処理を施した後、固体拡散処理を
施すことによって炭化クロムからなる表面硬化層を形成
し、その後さらに焼入れ焼きもどし処理を施す。
または、ワイヤの母材として鉄鋼材料からなる線材を用
い、ワイヤの後端部に塑性加工を施して被打撃部を一体
的に形成した後、その表面に下層側から順に金属チタン
層,窒化チタン層,炭化ケイ素に酸化ケイ素を複合した
複合層を形成する表面硬化処理を施す場合もある。
さらにまた、ワイヤの母材としてステンレス鋼からなる
線材を用い、ワイヤの後端部に塑性加工を施して被打撃
部を一体的に形成した後、ワイヤ表面に直接窒化チタン
層を形成し、さらにその上層に炭化ケイ素に酸化ケイ素
を複合した複合層を形成した表面硬化処理が施す場合も
ある。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例について説明す
る。
第1図は、印字ヘッド要部の断面図を示すものであっ
て、印字ワイヤAはワイヤガイド1のガイド孔1aに摺
動自在に挿入してある。印字ワイヤAにおけるワイヤ2
の後端部には、曲げ加工(塑性加工)によって形成した
被打撃部3が一体的に形成してある。第2図に拡大して
示すようにこの被打撃部3は側面方向から見てループ状
に屈成してある。このワイヤ2には、別部材として製造
されたコイル状の復帰バネ4が挿通されており、被打撃
部3はこの復帰バネ4が通過不能な形状に形成され、復
帰バネ4のストッパとなっている。なお印字ワイヤA
は、被打撃部3を形成した後、後に詳細に説明する硬化
処理を施したものであって、印字ワイヤとして要求され
る耐摩耗性および靱性が付与されている。
電磁的駆動装置Bは、永久磁石5,前ヨーク6,後ヨー
ク7,励磁コイル8,印字ハンマ9,可動ヨーク10お
よびストッパプレート11とから構成されており、平常
時においては永久磁石5から発生する磁束5aによって
可動ヨーク10が後ヨーク7に吸引されて印字ハンマ9
は偏倚状態にある。そして励磁コイル8に通電すること
により、磁束5aが打ち消されると、可動ヨーク10が
後ヨーク7から釈放され、印字ハンマ9は自己のバネ力
によって復帰し、印字ワイヤAの被打撃部3を打撃し、
これによって印字ワイヤAが駆動される。
第3〜5図は、被打撃部の加工方法および形状について
の変更例を示すものであって、第3図はワイヤ2の後端
部に曲げ加工によって、被打撃部31をワイヤの先端方
向から見て渦巻状になるように形成した例、第4図は鍛
造加工によって被打撃部32を円柱状に形成した例、第
5図はプレス加工によって、被打撃部33を側面方向か
ら見て後方に向うにつれて幅広の扇形状に形成した例で
ある。
第2図示の例では、ワイヤ2の直線部と被打撃部3を形
成するための曲げ加工の角度が鋭角的ではなく比較的緩
やかであるため、加工が簡単であるとともに、加工時に
加わる力による損傷を受けるおそれが小さい。
第3図示の例では、ワイヤ2の直線部と被打撃部4との
境界部において、ワイヤを直角に曲げさらに捩る必要が
あるので、加工が面倒で加工時に加わる力により損傷を
受け易いが、復帰バネ4のリング状の端部をリング状の
被打撃部31で受け止めるため、復帰バネ4のストッパ
として信頼性が高い。
第4図示の例では、被打撃部32が円柱状であるため、
強度が極めて高く、長期の使用によっても劣化するおそ
れがなく、耐久性に優れている。また、復帰バネ4のス
トッパとしての信頼性も高い。
第5図示の実施例では、線材の一端部に側面方向のプレ
ス加工を1回施すのみで形成できるため、加工が極めて
簡単であり、加工時間も短くできる。
このような第2〜5図示の実施例には、それぞれ特有の
効果を有するものである。
次に本発明に係る印字ワイヤの硬化処理について詳細に
説明する。
(実施例1) ワイヤ2の母材として鉄鋼材料バネ用線材の1つである
硬鋼線を所定寸法に切断したものを用い、先ず、ワイヤ
2の後端部に曲げ加工を施してループ状の被打撃部3
(第2図示)を一体的に形成し、被打撃部3を含むワイ
ヤ2全体に以下に説明する硬化処理をした。
先ず、ワイヤ2を粉末炭素中に埋没させ、1000℃に
て2時間加熱する固体浸炭処理を施し、ワイヤ2の炭素
含有量を1.2〜1.5重量パーセントに上昇させた。
その後、ワイヤ2を、粉末クロムと触媒としての塩化ア
ンモニウムとをほぼ10:1の割合で混合した混合粉中
に埋没し、1000℃にて0.75時間加熱する固体拡
散処理を施し、第6図に示すようにワイヤ2の表面に約
10μmの炭化クロム層12を形成するとともに母材内
部の炭素素含有量を0.8重量パーセントとして母材内
部に均一なパーライト組織を生成した。その後、850
℃に加熱した後油冷する焼入れ処理を施した後、さらに
400℃で0.5時間の焼もどし処理を施した。
これらの一連の表面硬化処理および焼入れ焼きもどし処
理により、第7図に示すように印字ワイヤAの表面に、
炭化クロム層12からなる表面硬化層を形成しかつ内部
組織を均一な焼きもどしマルテンサイト組織とすること
ができた。
その結果、印字ワイヤAの表面硬度をマイクロビッカー
ス硬度1500〜2000HVとすることができ、その
内部硬度をマイクロビッカース硬度500〜600HV
とすることができた。これにより印字ワイヤA全体に極
めて優れた耐摩耗性と靱性と付与することができ、第1
0図に示すように、印字ワイヤAはワイヤ2の先端中央
部で2.0億ドット以上の耐久性を示し、実用摩耗限界
の100μmに対しては、3億ドット以上の耐久性を示
し、従来の硬鋼線ワイヤおよび粉末ハイスワイヤに比べ
はるかに優れた特性を有することが確認された。
また被打撃部3は、3億ドット以上においても実用上支
障を来たすような摩耗や変形が認められず、十分な耐久
性を示した。
このような本実施例によれば、被打撃部3を含むワイヤ
2全体に一括して表面硬化処理と熱処理を施すことがで
き、炭化クロムからなる高硬度の表面硬化層と均一な焼
きもどしマルテンサイト組織からなる内部組織を得るこ
とができるため、印字ワイヤに対して極めて優れた耐摩
耗性と靱性とを付与することができる。
(実施例2) ワイヤ2の母材として実施例1と同様に鉄鋼材料バネ用
線材の1つである硬鋼線(マイクロビッカース硬度50
0〜600HV)を所定寸法に切断したものを用い、ワ
イヤ2の後端部に曲げ加工を施してループ状の被打撃部
3を一体的に形成した後、被打撃部3を含むワイヤ2全
体に以下に説明する硬化処理を施した。
先ず、ワイヤ2,金属チタン、炭化ケイ素−酸化ケイ素
複合物(本実施例では酸化ケイ素の複合量を20重量パ
ーセントとした。)をそれぞれスパッタリング装置の電
極テーブルに装着した。その後、スパッタリング装置内
をアルゴンガス雰囲気とし、ワイヤ2を載置した電極テ
ーブルを陰極として逆スパッタリングを行ない、ワイヤ
2にスパッタエッチングを施した。その後、装置内の雰
囲気をアルゴンガス雰囲気としたまま金属チタンをター
ゲットとして高周波スパッタリングを行ない、ワイヤ2
の表面に金属チタン層13(第8図示)を形成した。つ
いで、該雰囲気をアルゴンガスに窒素ガスを少量混入し
た雰囲気とし、金属チタンをターゲットとして高周波ス
パッタリングによる反応性スパッタリングを行ない、金
属チタン層13の表面に窒化チタン層14(第8図示)
を形成した。そしてさらに該雰囲気をアルゴンガスのみ
の雰囲気とし、炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物をターゲ
ットとして高周波スパッタリングを行ない、窒化チタン
層14の表面に炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物層15
(第8図示)を形成した。これによって第8図に示すよ
うに、被打撃部3を含むワイヤ2全体の表面に内層側か
ら順に金属チタン層13,窒化チタン層14,炭化ケイ
素−酸化ケイ素複合物層15(酸化ケイ素含有量20重
量パーセント)を形成した。
なお上述した各工程は、それぞれ同一スパッタリング装
置において連続して行なったものであり、各工程におけ
る処理条件は以下の通りである。
スパッタエッチング 高周波出力 5Watt/cm2 アルゴンガス圧 6.0×10-1Pa 到達真空度 1.0×10-3Pa スパッタリング時間 5min 金属チタンスパッタリング 高周波出力 8Watt/cm2 アルゴンガス圧 6.0×10-1Pa 到達真空度 1.0×10-3Pa ワーク温度 240℃ スパッタリング時間 10min 窒化チタンスパッタリング 高周波出力 8Watt/cm2 混合ガス圧 6.0×10-1Pa 窒素分圧 3.0×10-2Pa 到達真空度 1.0×10-3Pa ワーク温度 240℃ スパッタリング時間 2hour 炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物スパッタリング 高周波出力 8Watt/cm2 アルゴンガス圧 6.0×10-1Pa 到達真空度 1.0×10-3Pa ワーク温度 300℃ スパッタリング時間 4hour これによって、金属チタン層13の層厚を約0.2μ
m,窒化チタン層14の層厚を約2.0μm、炭化ケイ
素−酸化ケイ素複合物層15の層厚を約4.0μmとす
ることができ、最外層の炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物
層の表面硬度はマイクロビッカース硬度で2000〜2
300HVを得ることができた。
その結果、印字ワイヤA全体に亘って、極めて優れた耐
摩耗性を付与することができ、第10図に示すように、
ワイヤ2の先端中央部で2.5億ドット以上の耐久性を
示し、実用摩耗限界の100μmに対しては、3.5億
ドット以上の耐久性を示し、従来の硬鋼線ワイヤおよび
粉末ハイスワイヤに比べはるかに優れた特性を有するこ
とが確認された。
また被打撃部3は、3.5億ドット以上においても実用
上支障を来たすような摩耗や変形が認められず、十分な
耐久性を示した。
なお本実施例において、金属チタン層13および窒化チ
タン層14は耐摩耗性向上のための表面硬化層となって
いるだけでなく、金属チタン層13はワイヤ2(母材:
鉄鋼材料)と窒化チタン層14との密着性を向上させる
結合材として作用しており、窒化チタン層14は金属チ
タン層13と炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物層15との
密着性を向上させるための結合材として作用している。
また炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物層15における酸化
ケイ素は、母性分としての炭化ケイ素同志を結合させる
バインダとして作用しているとともに、複合物層15と
窒化チタン層14との密着性を向上するためのバインダ
となっている。
なお炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物層15における酸化
ケイ素の含有量は、10〜25重量パーセントの範囲が
望ましく、10重量パーセント以下であると剥離が生じ
易くなり、25重量パーセント以上であると表面硬度が
低下することが確認された。
このように本実施例によれば、被打撃部3を含むワイヤ
2全体に一括して表面硬化処理を施すことができる上、
従来困難とされていた炭化ケイ素による表面硬化層の形
成が可能となり、ワイヤ2の表面に従来にない極めて高
い硬度(マイクロビッカース硬度2000〜2300H
V)の表面硬化層を形成することができ、印字ワイヤに
対して極めて優れた耐摩耗性を付与することができる。
なお本実施例において各工程の処理条件は適宜選択可能
であることはいうまでもない。
(実施例3) 本実施例は、ステンレス鋼の表面に形成される酸化クロ
ム被膜が窒化チタンに対して優れた密着性を示すことに
着目し、ワイヤの母材としてステンレス線材を用い、実
施例2における金属チタン層13(第8図示)を形成す
ることなく、第9図に示すようにワイヤ2の表面に直
接、窒化チタン層14を形成し、この窒化チタン層14
の表面に炭化ケイ素−酸化ケイ素複合層15を形成した
ものである。なお本実施例では、ワイヤ2の母材として
は高硬度ステンレス鋼からなる線材、更に詳しくはSU
S304−Hからなるステンレス線材を所定寸法に切断
したものを用い、実施例2の母材として用いた硬鋼線と
同様な母材硬度(マイクロビッカース硬度500〜60
0HV)を確保している。なお金属チタン層の形成を省
略した他は、スパッタエッチングの処理条件、窒化チタ
ン14および炭化ケイ素−酸化ケイ素複合層15の形成
時の処理条件は実施例2の条件と同一とした。
これによって、実施例2と同様に窒化チタン層16の層
厚を約2.0μm,炭化ケイ素−酸化ケイ素複合層17
の層厚を約4.0μmとすることができ、最外層の炭化
ケイ素−酸化ケイ素複合物層の表面硬度はマイクロビッ
カース硬度で2000〜2300HVを得ることができ
た。
その結果、印字ワイヤA全体に亘って、極めて優れた耐
摩耗性を付与することができ、第10図に示すように、
実施例2とほぼ同様な耐久性を示した。また被打撃部3
も実施例2と同様の耐久性を示し、3.5億ドット以上
においても実用上支障を来たすような磨耗や変形が認め
られなかった。
本実施例に示したように、ワイヤ2の母材として高硬度
ステンレス鋼線材を用いれば、スレンレス鋼の表面に形
成されている酸化クロム被膜と窒化チタンとの密着性が
極めて高いため、ワイヤ2の表面に直接、窒化チタン層
14を形成することができる。そのため実施例2におい
て形成した金属チタン層を形成することなく、極めて高
硬度の表面硬化層を得ることができる。そのため作業工
程が減少し、耐摩耗性の付与が容易になり、コスト的に
も有利である。
[発明の効果] 以上に詳細に説明したように、請求項1ないし5の発明
によれば、ワイヤの後端部に塑性加工を施すことによっ
て被打撃部をワイヤと一体的に形成したため、被打撃部
の形成が極めて容易になる。またワイヤと被打撃部が一
体となっており印字ワイヤ全体に亘って材料特性が均一
になっているため、表面硬化処理あるいは熱処理を印字
ワイヤ全体に亘って一括して行なうことができ、処理条
件の設定も極めて容易になり、極めて優れた特性を有す
る印字ワイヤを低コストにて提供することができる。
特に、被打撃部を側面方向から見てループ状い屈成した
場合は、被打撃部を形成するための曲げ加工の角度が緩
やかであるため、加工が簡単である。また、被打撃部を
プレス加工によって扇形状にする場合は、さらに簡単に
短時間で形成できる。
被打撃部をワイヤ先端から見て渦巻状に形成する場合
は、復帰バネのストッパとしての信頼性が高い。
被打撃部が円柱状の場合、強度が極めて高く、耐久性に
優れている。また、復帰バネのストッパとしての信頼性
も高い。
請求項6ないし8の発明によれば印字ワイヤに極めて優
れた耐摩耗性と靱性とを付与することができ、さらに請
求項7,8の発明によれば、従来困難とされていた炭化
ケイ素による高硬度表面硬化層を形成することが可能と
なり、印字ワイヤに極めて優れた耐摩耗性を付与するこ
とができる。また請求項8によれば、作業工程を減少さ
せることができ、コスト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る印字ワイヤが適用される印字ヘッ
ドの要部断面図、第2A図は本発明による印字ワイヤの
要部を拡大して示す一部切欠側面図、第2B図は同上印
字ワイヤの拡大正面図、第3図,第4図,第5図はそれ
ぞれ被打撃部の形状の変更例を示すものであって、第3
A図,第4A図,第5A図はそれぞれ各変更例の要部を
拡大して示す一部切欠側面図、第3B図,第4B図,第
5B図はそれぞれ各変更例における印字ワイヤの拡大正
面図、第6図および第7図は実施例1に関するものであ
り、第6図は炭化クロム層形成後の印字ワイヤの金属組
織を示す顕微鏡写真、第7図は焼入れ焼もどし処理後の
印字ワイヤの金属組織を示す顕微鏡写真、第8図は実施
例2における印字ワイヤの金属組織を示す顕微鏡写真、
第9図は実施例3における印字ワイヤの金属組織を示す
顕微鏡写真、第10図は、実施例1,2,3の印字ワイ
ヤの特性を従来の印字ワイヤの特性と比較して示した耐
久ドット数と先端部の摩耗量との関係図である。 B・・・電極的駆動装置、 1・・・ワイヤガイド、 2・・・ワイヤ、 4・・・復帰バネ、 3,31,32,33・・・被打撃部、 12・・・炭化クロム層、 13・・・金属チタン層、 14・・・窒化チタン層、 15・・・炭化ケイ素−酸化ケイ素複合物層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 満 東京都墨田区太平4丁目1番1号 株式会 社精工舎内 (56)参考文献 特開 昭61−94770(JP,A) 実開 昭64−3440(JP,U) 実開 昭62−187736(JP,U)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤガイドによって摺動自在に支持され
    るワイヤの後端部に、電磁的駆動装置の印字ハンマによ
    って駆動される被打撃部が塑性加工によって一体的に形
    成してあり、 上記被打撃部は、曲げ加工で形成したものであって側面
    方向から見てループ上に屈成されたものであり、上記ワ
    イヤの先端部より挿通されて上記ワイヤガイドと上記被
    打撃部との間に介在するコイル状の復帰バネが通過不能
    な形状となっている ことを特徴とする印字ワイヤ。
  2. 【請求項2】ワイヤガイドによって摺動自在に支持され
    るワイヤの後端部に、電磁的駆動装置の印字ハンマによ
    って駆動される被打撃部が塑性加工によって一体的に形
    成してあり、 上記被打撃部は、曲げ加工で形成したものであって上記
    ワイヤの先端方向から見て渦巻状に屈成されたものであ
    り、上記ワイヤの先端部より挿通されて上記ワイヤガイ
    ドと上記被打撃部との間に介在するコイル状の復帰バネ
    が通過不能な形状となっている ことを特徴とする印字ワイヤ。
  3. 【請求項3】ワイヤガイドによって摺動自在に支持され
    るワイヤの後端部に、電磁的駆動装置の印字ハンマによ
    って駆動される被打撃部が塑性加工によって一体的に形
    成してあり、 上記被打撃部は、鍛造加工で円柱状に形成したものであ
    り、上記ワイヤの先端部より挿通されて上記ワイヤガイ
    ドと上記被打撃部との間に介在するコイル状の復帰バネ
    が通過不能な形状となっている ことを特徴とする印字ワイヤ。
  4. 【請求項4】ワイヤガイドによって摺動自在に支持され
    るワイヤの後端部に、電磁的駆動装置の印字ハンマによ
    って駆動される被打撃部が塑性加工によって一体的に形
    成してあり、 上記被打撃部は、プレス加工で形成されたものであって
    後方に向かうにつれて幅広になる扇形状となっており、
    上記ワイヤの先端部より挿通されて上記ワイヤガイドと
    上記被打撃部との間に介在するコイル状の復帰バネが通
    過不能な形状となっている ことを特徴とする印字ワイヤ。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1つの
    請求項において、上記ワイヤは鉄鋼材料にて形成した線
    材に浸炭処理を施した後、拡散処理により表面に炭化ク
    ロムからなる表面硬化層を形成し、その後さらに焼入れ
    焼きもどし処理を施したものであることを特徴とする印
    字ワイヤ。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項4のいずれか1つの
    請求項において、上記ワイヤは鉄鋼材料にて形成した線
    材の表面に内層側から順に金属チタン層,窒化チタン
    層,炭化ケイ素に酸化ケイ素を複合した複合層を形成し
    たものであることを特徴とする印字ワイヤ。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項4のいずれか1つの
    請求項において、上記ワイヤはステンレス鋼にて形成し
    た線材の表面に窒化チタン層を形成し、さらにその上層
    に炭化ケイ素に酸化ケイ素を複合した複合層を形成した
    表面効果処理を施してあることを特徴とする印字ワイ
    ヤ。
JP63029183A 1988-02-10 1988-02-10 印字ワイヤ Expired - Fee Related JPH064339B2 (ja)

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