JPH0643571A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0643571A
JPH0643571A JP32406491A JP32406491A JPH0643571A JP H0643571 A JPH0643571 A JP H0643571A JP 32406491 A JP32406491 A JP 32406491A JP 32406491 A JP32406491 A JP 32406491A JP H0643571 A JPH0643571 A JP H0643571A
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Yutaka Tamura
裕 田村
Yasuyuki Takagi
康行 高木
Junichi Yamanouchi
淳一 山之内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】超迅速現像処理における乾燥性が良好で、ロー
ラーマーク、すりきず黒化の少ないハロゲン化銀感材を
提供する。 【構成】ハロゲン化銀乳剤層側の親水性コロイド層中に
カルボキシル基含有ポリマー(カルボキシル基モノマー
15モル%以上又は酸化1.5 meq/g以上。但しポリ
アクリル酸は除く)を含有し、さらに乳剤層中にアスペ
クト比3.0以上の平板ハロゲン化銀粒子を含有し、か
つ該ポリマー含有層のある側の全親水性コロイド層の蒸
留水中での膨潤率が250%以下であることを特徴とす
るハロゲン化銀感材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関し、特に処理時の乾燥性に優れかつ自動現像機で
処理した際のローラーマークの発生を改良し、かつ感度
を著しく改良する技術に関するものであり、とりわけ超
迅速処理適性を有する写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料(以下、感材と記
す)の現像工程は高温迅速処理が急速に普及し、各種感
材の自動現像機処理においても、その処理時間は大幅に
短縮されてきた。迅速処理が達成されるためには、短時
間で十分な感度を達成するための現像液および現像進行
性に優れ短時間で十分な黒化度を与える感材、そして水
洗後短時間で乾燥する特性が必要である。感材の乾燥性
を改良するために一般的によく用いられる方法として、
感材の塗布工程で予め十分な量の硬膜剤(ゼラチン架橋
剤)を添加しておき現像−定着−水洗工程での乳剤層や
親水性コロイド層の膨潤量を小さくすることで乾燥開始
前の感材中の含水量を減少させる方法がある。この方法
は硬膜剤を多量に使用すれば、それだけ乾燥時間を短縮
できるが、膨潤量が小さくなることにより、現像がおく
れ低感化や軟調化したり、カバーリングパワーが低下す
ることになる。また、かりに現像進行性が改良できたと
しても高硬膜による定着速度の遅れは残留銀や残留ハイ
ポ、増感色素の残色などの問題を引き起こし処理時間短
縮の障害となっていた。
【0003】一方、処理液の現像活性を高める方法も知
られており、現像液中の主薬や補助現像主薬の量を増や
したり、現像液のpHを高めたり、処理する温度を上げ
たりできる。しかし、これらの方法はいずれも処理液の
保恒性を損なったり、感度はあげられても軟調化したり
被りやすいなどという欠点があった。
【0004】以上述べてきたような観点を改良する目的
で、平板状粒子を利用する技術が米国特許第4,43
9,520、第4,425,425等に記載されてい
る。また、特開昭63−305343、特開平1−77
047には(111)面をもつハロゲン化銀粒子の現像
開始点を粒子の頂点および/または陵とその近傍に制御
することにより現像進行性と感度/カブリ比を改良する
技術が開示されている。さらに特開昭58−11193
3には平板状粒子を用い親水性コロイド層の膨潤を20
0%以下にすることで高いカバーリングパワーを有し、
処理時に硬膜を追加する必要のないラジオグラフィー用
写真要素が開示されている。これらの公知の技術は感材
の現像進行性を改良するうえでそれぞれに優れた技術で
あり利用価値の高いものである。しかし、現像・定着・
水洗の各工程の処理時間を短縮していくと写真感度の低
下の他に、定着性の悪化から残留銀や残留ハイポの悪化
が起こってくる。また、増感色素による分光増感が施さ
れた感材では残色という問題も表面化する。これらの写
真性以外の問題はハロゲン化銀粒子の改質による改良に
は限度があり、最終的には膜質の問題に帰着してしま
う。すなわち親水性コロイド層の厚みが定着や残色を律
してしまう状態になり迅速化の障害になってしまう。
【0005】この点に関しては、特開昭64−7333
3、特開昭64−86133、特開平1−10524
4、特開平1−158435、特開平1−158436
などにはハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を
有する側のゼラチン量を2.00〜3.50g/m2の範
囲に調製し、他の技術要素と組み合わせることで全処理
時間が20秒以上60秒未満の超迅速処理を達成する手
段が開示されている。また、特開平2−68537には
乳剤層に塗設された感光性ハロゲン化銀の銀とゼラチン
の重量比(銀/ゼラチン)を1.5以上に調製すること
で超迅速処理を達成する手段が開示されている。さら
に、特開昭63−221341には、乳剤層中のハロゲ
ン化銀粒子が主に粒子径が粒子厚みの5倍以上である平
板状粒子からなり、ゼラチン量を2.00〜3.20g
/m2としメルティング・タイムを8分以上45分以下に
することで全処理時間が20秒以上60秒未満の超迅速
処理を達成する手段が開示されている。
【0006】ところが、これらの先行技術を検討してみ
ると、ゼラチン量を減量したり銀/ゼラチン比を塗布銀
量を一定に保ちながら高めていくと擦り傷黒化やローラ
ーマークが著しく悪化していきついには実用的に許容さ
れ得ないレベルとなってしまい、それがために超迅速処
理が可能な商品として完成できなくなってしまうことが
判明した。
【0007】擦り傷黒化というのはフィルムを取り扱っ
た際に、フィルム同志でのこすれ、或いはフィルムが他
の物質でこすられた場合、現像処理後に擦り傷状の黒化
を生ずる現象をいう。また、ローラーマークとは感材を
自動現像機処理したさいに搬送ローラー表面の微細な凹
凸により感材に圧力が加わり結果的に黒斑点状の濃度ム
ラを生じる現象をいう。全処理時間を60秒以下、特に
40秒以下に設定した場合、現像・定着・水洗工程の適
性時間配分をおこなった結果、ゼラチン塗布量は2.5
g/m2以下でないと、自動現像機の設置環境が高湿度だ
ったりした場合、乾燥性に支障のある場合があった。一
方、ゼラチン塗布量のこの様な低減化は、ローラーマー
ク、擦り傷黒化の点で許容されるものではない。
【0008】このように、ゼラチン塗布量を調整するだ
けでは、乾燥性、圧力性、定着性(もしくは残色性)、
の各性能を満足することはできなかった。
【0009】写真材料において、−COOHまたはその
塩構造を有するポリマーを使用すること、及び、親水性
コロイドであるゼラチンとともに用いることはよく知ら
れている。例えば、特公昭57−53587号、同57
−15375号、西独特許1,745,061号、特公
昭49−23827号、同55−14415号、同55
−15267号、特開昭48−89979号、米国特許
2,279,410号、同3,791,831号、特公
昭47−28937号にはカルボキシル基を有するポリ
マーを写真感光材料の帯電防止に利用する試みが開示さ
れている。
【0010】しかしながら、この種のアニオン性高分子
帯電防止剤により、親水性コロイド層の膨潤率を制御
し、感光材料の乾燥速度を速めることに言及したものは
ない。また、一般に、アニオン性帯電防止剤は、特定の
親水性コロイド中に中に多量の割分で用いられかつ膜物
理性の改良の為に多量のゼラチン硬化剤を用いることが
多く、仮に、本発明の如き、処理後の膨潤性の制御によ
る乾燥負荷の軽減に利用しようとすれば、前記特開昭5
8−111933号に記載のように、残留銀や残留ハイ
ポ等の問題が生じてしまう。
【0011】また、欧州特許75231号、同1670
81号、特開昭53−7231号、同60−12664
4号、同60−156056号、特開平2−20861
号、特公平1−14574号、米国特許4142894
号には、カルボキシル基を含む高分子マット剤が開示さ
れている。しかしながら、本来、マット剤は0.2ない
し10μm程度の粒子を感光材料の表面に露出させ、表
面上の凹凸によりその機能を発輝させるものであるが、
この様な粗大粒子には本発明の如き、処理後の膨潤性を
制御する機能は十分ではない。
【0012】さらに、特願平1−27895には、アン
モニウム構造を有する高分子媒染剤とアニオン性染料を
含むアンチハレーション層を含有する感光材料にポリア
クリル酸誘導体を導入することにより、アニオン性染料
の脱色性が改良されることが開示されている。しかしな
がら、該特許では、−COOH含有ポリマーによる処理
後膨潤性制御の記載はなく、また実施態様に記載のアク
リル酸単独重合体では、実質的に硬膜剤を含まない処理
での処理後の膨潤性制御効果に基づく、乾燥性改良効果
がないことが本発明者らの検討により明らかとなった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第一
に処理時、特に迅速処理において優れた乾燥性を示すハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。本発明
の目的は、第二に乾燥性に優れ、かつ、ローラーマーク
や擦り傷黒化が十分に実用可能なレベルにあるハロゲン
化銀写真感光材料を提供することにある。本発明の目的
は、第三に上記の目的を満たし、かつ感度の高く、高い
カバーリングパワーを有し、かつ迅速処理適性に優れた
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、以
下の手段により達成された。即ち、支持体上に少なくと
も1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真
材料において、少なくとも一方のハロゲン化銀乳剤層塗
設面側に少なくとも一種のカルボキシル基含有ポリマー
(カルボキシル基含有モノマー単位が15モル%以上、
または酸価が1.5 meq/g以上、但し、ポリアクリル
酸は除く)を含有する親水性コロイド層を有し、少なく
とも一種のハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀がアスペ
クト比が3.0以上の平板状粒子であり、かつ、支持体
に対して該ポリマー含有層のある側の全親水性コロイド
層の蒸留水での膨潤率が250パーセント以下であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。(ここで蒸
留水での膨潤率は、写真材料を40℃60%RH(パー
セント相対湿度)にて16時間インキュベーション処理
し21℃の蒸留水に3分間浸漬させた時の厚みの変化を
測定したものとする。)
【0015】本発明において特に好ましい態様は以下の
〔I〕〜〔X〕である。 〔I〕 上記ハロゲン化銀写真感光材料において、該カ
ルボキシル基含有ポリマーとゼラチンの片面あたりの塗
設量の比(ポリマー含有比)が次式で表わされ、該式の
値が0.03〜0.3であることを特徴としたハロゲン
化銀写真感光材料。
【0016】
【数2】
【0017】〔II〕 ビニルスルホン型硬膜剤及び/ま
たはカルボン酸活性型硬化剤を含有することを特徴とし
た上記〔I〕のハロゲン化銀写真感光材料。 〔III 〕 ビニルスルホン型硬膜剤及び/またはカルボ
ン酸活性型硬膜剤の含有量がゼラチン100gに対して
4〜16mmolであることを特徴とした上記〔II〕のハロ
ゲン化銀写真感光材料。 〔IV〕 デキストラン及び/またはアクリルアミドを含
有することを特徴とする上記〔III 〕のハロゲン化銀写
真感光材料。 〔V〕 微結晶状態で分散された染料を含有することを
特徴とする上記〔III 〕のハロゲン化銀写真感光材料。 〔VI〕 現像処理工程において、処理開始から処理終了
まで(Dry to Dry処理時間)が60秒以内であることを
特徴とする上記〔III 〕、〔IV〕及び〔V〕のハロゲン
化銀写真感光材料。 〔VII 〕 硬膜剤を実質的に含まない現像液と定着液を
用いて、現像工程8秒、定着工程7秒、水洗工程7秒で
現像処理するときに、蒸留水の膨潤率に対して水洗工程
完了時の膨潤率の比が1.0以下であることを特徴とす
る上記〔I〕のハロゲン化銀写真感光材料。 〔VIII〕 硬膜剤を実質的に含まない現像液と定着液を
用いて、現像工程8秒、定着工程7秒、水洗工程7秒で
現像処理するときに、現像工程完了時の膨潤率に対して
水洗工程完了時の膨潤率の比が1.0以下であることを
特徴とする上記〔I〕のハロゲン化銀写真感光材料。 〔IX〕 カルボキシル基含有ポリマーがポリメタクリル
酸又はメタクリル酸共重合体であることを特徴とした上
記〔I〕〜〔VIII〕のハロゲン化銀写真感光材料。 〔X〕 上記〔III 〕のハロゲン化銀写真材料を現像処
理する方法において赤外線で乾燥するゾーンを有する自
動現像機で処理することを特徴としたハロゲン化銀写真
感光材料の現像処理方法。
【0018】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明に用いるカルボキシル基含有ポリマーとは、カルボ
キシル基含有モノマー単位が15モル%以上または、酸
価が1.5 meq/g以上であるものを意味する。本発明
に用いるカルボキシル基含有ポリマーとしては、カルボ
キシル基含有不飽和エチレン性モノマーの単独重合体、
共重合体あるいは天然高分子誘導体が好ましい。カルボ
キシル基含有不飽和エチレン性モノマーの例としてはた
とえば次の様なものが挙げられる。アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、マレイン酸モノアルキル(たとえ
ば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マ
レイン酸モノブチル、など)、イタコン酸、イタコン酸
モノアルキル(たとえば、イタコン酸モノエチル、な
ど)、フマル酸、フマル酸モノアルキル、クロトン酸、
ビニル安息香酸、マレイン酸モノアミド、イタコン酸モ
ノアミド、など。これらの中で酸は、アルカリ金属、好
ましくはNa、K又はアンモニウムイオンの塩であって
も、さしつかえない。
【0019】これらのモノマーの中でもポリマーの溶解
性、透明性、親油性、親水性、保護コロイドとの親和
性、易重合性などの点から、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸が好適である。中でも写真性能(感度・
残色性・ローラーマーク)乾燥性の点に於てメタクリル
酸が特に好ましい。また、これらのモノマーのうち2種
類以上がポリマーに導入されてもさしつかえない。
【0020】カルボキシル基含有不飽和エチレン性モノ
マーと共重合可能なモノマーとしては特に限定はない
が、たとえばアクリル酸エステル類、メタクリル酸エス
テル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ビニ
ルエステル類、ビニルケトン類、アリル化合物、オレフ
ィン類、ビニルエーテル類、N−ビニルアミド類、ビニ
ル異節環化合物、マレイン酸エステル類、イタコン酸エ
ステル類、フマル酸エステル類、クロトン酸エステル類
などがある。更に具体的に挙げるならばたとえば次の様
なものがある。
【0021】メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレ
ート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、sec −ブチルアクリレート、アミルアクリレート、
ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、4−ク
ロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、
ジメチルアミノエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ジエチレングリコールモノアクリレート、トリエチ
レングリコールモノアクリレート、グリセロールモノア
クリレート、トリメチロールエタンモノアクリレート、
ペンタエリスリトールモノアクリレート、2−メトキシ
エチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレー
ト、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレー
ト、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート
(付加モル数n=9)、1−ブロモ−2−メトキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル
アクリレート、t−ブチルアクリレート、イソポルニル
アクリレート、フェニルアクリレート、p−クロルフェ
ニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、i−プロピルメタクリレート、t−ブチル
メタクリレート、アミルメタクリレート、N,N,ジエ
チルアミノプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ジエチレングリコールモノメタク
リレート、トリエチレングリコールモノメタクリレー
ト、2−メトキシエチルメタクリレート、3−メトキシ
ブチルメタクリレート、
【0022】アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N
−n−プロピルアクリルアミド、N−iso −プロピルア
クリルアミド、N−n−ブチルアクリルアミド、N−te
rt−ブチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、ヘキシルア
クリルアミド、オクチルアクリルアミド、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエー
テル、ブチルビニルエーテル、アリルオキシエタノー
ル、アリルブチルエーテル、2−エチルブチルビニルエ
ーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ビニルアセ
テート、ビニルプロピオネート、N−ビニルオキサゾリ
ドン、ビニルピリジン、N−ビニルイミダゾール、N−
ビニル−2−メチルイミダゾール、N−ビニルトリアゾ
ール、N−ビニル−3,5−ジメチルトリアゾル、N−
ビニルピロリドン、N−メチル−N−ビニルプロピオン
アミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニル−2−ピリ
ドン、エチレン、プロピレン、1−プテン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、イタコン酸ジオクチル、イタコン酸
ジブチル、マレイン酸ジヘキシル、マレイン酸ジブチ
ル、
【0023】スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチ
レン、ベンジルスチレン、クロルメチルスチレン、クロ
ルスチレン、ビニル安息香酸メチル、ビニルクロルベン
ゾエート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩
化ビニルなどこれらの中でも、アクリル酸エステル類、
メタクリル酸エステル類、アクリルアミド類、スチレン
類が好適である。
【0024】これらのカルボキシル基含有ポリマーの合
成には、英国特許第1,211,039号、英国特許第
961,395号、米国特許第3,227,672号、
同第3,290,417号、同第3,262,919
号、同第3,245,932号、同第2,681,89
7号、同第3,230,275号、ジョン、シー、ペト
ロプーロスら著「オフイシアル、ダイジェスト」(John
C.Petropoulos etal:Official Digest)33,719〜
736(1961)、村橋俊介ら編「合成高分子」1
246〜290、3 1〜108などに記載の方法を参
考にして行なうと好都合である。
【0025】天然高分子誘導体の例としては、例えばゼ
ラチン誘導体(マレイル化ゼラチン、スクシニル化ゼラ
チンなど)、ゼラチンと他の高分子のグラフトポリマー
(ポリアクリル酸グラフト化ゼラチンなど)などの蛋白
質誘導体、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロ
ースなど)、デキストラン誘導体、澱粉誘導体などの糖
誘導体などを挙げることができる。これらの中でもゼラ
チン誘導体が特に好ましい。
【0026】ここで本発明に用いるカルボキシル基含有
ポリマーとして具体例を挙げるが、これらに限定される
ものではない。 (数字はモル%を表わす) P−1 アクリル酸/メタクリル酸共重合体 (20/80) P−2 アクリル酸/メチルアクリレート共重合体 (40/60) P−3 アクリル酸/ブチルメタクリレート共重合体 (40/60) P−4 アクリル酸/2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体 (40/60) P−5 アクリル酸/アクリルアミド共重合体 (40/60) P−6 アクリル酸/エチルアクリレート/メチルアクリレート 共重合体 (40/20/40) P−7 ポリメタクリル酸 P−8 メタクリル酸/メチルアクリレート共重合体 (40/60) P−9 メタクリル酸/メチルメタクリレート共重合体 (60/40) P−10 メタクリル酸/メチルメタクリレート共重合体 (40/60) P−11 メタクリル酸/メチルメタクリレート共重合体 (20/80) P−12 メタクリル酸/エチルメタクリレート共重合体 (40/60) P−13 メタクリル酸/エチルアクリレート共重合体 (40/60) P−14 メタクリル酸/n−プロピルアクリレート共重合体 (40/60) P−15 メタクリル酸/n−プロピルメタクリレート共重合体 (40/60) P−16 メタクリル酸/iso −プロピルアクリレート共重合体 (40/60) P−17 メタクリル酸/iso −プロピルメタクリレート共重合体 (40/60) P−18 メタクリル酸/n−ブチルアクリレート共重合体 (40/60) P−19 メタクリル酸/tert−ブチルアクリレート共重合体 (40/60) P−20 メタクリル酸/tert−ブチルメタクリレート共重合体 (40/60) P−21 メタクリル酸/n−ヘキシルアクリレート共重合体 (40/60) P−22 メタクリル酸/シクロヘキシルアクリレート共重合体 (40/60) P−23 メタクリル酸/シクロヘキシルメタクリレート共重合体 (40/60) P−24 メタクリル酸/フェニルアクリレート共重合体 (40/60) P−25 メタクリル酸/2−ヒドロキシエチルアクリレート共重合体(40/60) P−26 メタクリル酸/2−ヒドロキプロピルメタクリレート共重合体 (40/60) P−27 メタクリル酸/3−ヒドロキプロピルアクリレート共重合体(40/60) P−28 メタクリル酸/2−メトキシエチルアクリレート共重合体 (40/60) P−29 メタクリル酸/2−ブトキシエチルアクリレート共重合体 (40/60) P−30 メタクリル酸/2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート共重 合体(40/60) P−31 メタクリル酸/アクリドアミド共重合体 (40/60) P−32 メタクリル酸/N−iso −プロピルアクリドアミド共重合体(40/60) P−33 メタクリル酸/N−tert−ブチルアクリドアミド共重合体 (40/60) P−34 メタクリル酸/メチルビニルエーテル共重合体 (40/60) P−35 メタクリル酸/N−ビニルピロリドン共重合体 (40/60) P−36 メタクリル酸/スチレン共重合体 (40/60) P−37 メタクリル酸/アクリロニトロル共重合体 (40/60) P−38 メタクリル酸/メチルアクリレート/メチルメタクリレート(40/30/30) P−39 メタクリル酸/メチルアクリレート/n−ブチルアクリレート (40/40/20) P−40 メタクリル酸/メチルメタクリレート/tert−ブニルアクリレート (40/40/20) P−41 メタクリル酸/メチルメタクリレート/シクロヘキシルアクリレート 共重合体(40/40/20) P−42 メタクリル酸/メチルアクリレート/2−ヒドロキシエチルアクリレー ト共重合体(40/40/20) P−43 メタクリル酸/メチルアクリレート/アクリルアミド共重合体 (40/40/20) P−44 メタクリル酸/メチルメタクリレート/スチレン共重合体 (40/40/20) P−45 メタクリル酸/メチルアクリレート/2−ヒドロキアクリレート/アク リロニトリル共重合体(40/40/10/10) P−46 メタクリル酸/メチルメタクリレート/tert−ブチルメタクリレート/ 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(40/30/20/10) P−47 マレイン酸/スチレン共重合体 (50/50) P−48 マレイン酸/イソブチレン共重合体 (50/50) P−49 ポリビニルアルコール上のアクリル酸ブロック共重合体 P−50 ポリビニルアルコール上のアクリル酸グラフト共重合体 P−51 マレイル化ゼラチン P−52 スクシニル化ゼラチン P−53 カルボキシメチルセルロース
【0027】本発明の好ましい態様において、親水性コ
ロイドに添加するカルボキシル基含有ポリマーの分子量
は好ましくは5×103 以上、特に好ましくは1×10
4 ないし5×106 (いずれも重量平均分子量)であ
る。また、添加するカルボキシル基含有ポリマーの量
は、感光材料の種類等により種々異なるが、0.01g
/m2〜2g/m2が好ましい、より好ましくは0.05g
/m2〜1g/m2である。さらに好ましくは0.1g/m2
〜0.5g/m2である。
【0028】2層以上の親水性コロイド層を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料の場合、−COOM基を有する酸
ポリマーは、全部の親水性コロイド層に入れてもよい
し、少くとも1層に入れれば、他の層には入れなくても
よい。また2層以上の親水性コロイド層に本発明のカル
ボキシル基含有ポリマーを塗設する際の各層の酸ポリマ
ーの量は随意に変えることができる。
【0029】本発明に於いて好ましく用いられる−CO
OM基を有するポリマーの中和率は、疎水性モノマーの
種類、量、あるいは−COOM基を有する繰返し単位の
構造により、種々、変わり得るので、全−COOM基が
中和により塩構造をとっていてもよいし、全−COOM
基が−COOH構造となっていてもよい。基本的には該
重合体が親水性コロイドとの混和水溶液としたときに水
溶性となる範囲を目安として中和率を設定すればよい。
【0030】本発明のカルボキシル基含有ポリマーを使
用する時には、水に溶解し該水溶液の添加によって写真
材料中に導入することが好ましい。溶解に際しては、適
当なアルカリ及び塩を用いることがより好ましい。また
水混和性の有機溶剤(例えば、アセトン、メタノール、
エタノール、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、
ジメチルアセトアミドなど)を用いてもよい。本発明の
カルボキシル基含有ポリマーを含有せしめた親水層コロ
イド層を形成する親水層コロイドとしてはゼラチンが好
ましく用いられる。ゼラチンとしては石灰処理ゼラチン
のほか、酸処理ゼラチンや酵素処理ゼラチンを用いても
よく、また、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用い
ることができる。
【0031】また、ゼラチン以外の親水性コロイドも好
ましく用いることができる。例えば、グルコース、デキ
ストラン、セルロースなどの天然高分子、ビニルアルコ
ール、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N
−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール
等の単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分
子物質を用いることができる。これらの中でもゼラチン
とともに平均分子量5万以下のデキストランやポリアク
リルアミドを併用することが感度及びカバリングパワー
の点において特に好ましい。特開昭63−68837、
同じく63−149641に記載の方法は本発明でも有
効である。
【0032】本発明のカルボキシル基含有ポリマーと親
水性バインダーを混合後、塗設する場合には、該塗設液
のpHは、非感光性層を形成する塗設液では、6.0〜
9.0が好ましい。より好ましくは、6.5〜8.0、
さらに好ましくは7.0〜7.5である。ハロゲン化銀
乳剤層を形成する塗設液では、5.0〜8.0が好まし
い。より好ましくは、5.5〜7.0さらに好ましく
は、5.8〜6.5である。
【0033】本発明の写真材料において用いられるカル
ボキシル基含有ポリマーと親水性コロイドの比(ポリマ
ー含有比)は前記の式の値が、0.03〜0.3になる
ことが好ましい。より好ましくは、0.05〜0.2で
ある。さらに好ましくは、0.10〜0.15である。
【0034】本発明でいう現像工程完了時の膨潤率、水
洗工程完了時の膨潤率、蒸留水の膨潤率はそれぞれ次式
で表わされる。
【0035】
【数3】
【0036】ここで、現像工程完了時の層の厚みは、写
真材料を35℃の現像液に8秒間浸漬させた時の層の厚
みを意味する。水洗工程完了時の層の厚みとは、写真材
料を現像工程35℃、8秒間、定着工程35℃、8秒
間、水洗工程20℃、7秒間の条件にて現像→定着→水
洗の順で連続に処理した時の水洗工程最後の層の厚みを
意味する。蒸留水浸漬時の層の厚みとは、写真材料を2
1℃の蒸留水に3分間浸漬させた時の層の厚みを意味す
る。なお、ここで用いられる写真材料は、40℃、60
%RHの相対湿度にて16時間インキュベーション処理
したものとする。
【0037】本発明でいう各工程の膨潤率を求める時の
各条件での層の厚みの測定に際しては、米国特許第38
41872その例12に記載の方法にて(但し、測定器
の測定部分がセラミック製のものを用いる)定義され
る。
【0038】本発明でいう硬膜剤を実質的に含まない現
像液及び定着液とは、当業界で硬膜剤と称する化合物
を、実質的に含有しない現像液及び定着液のことを意味
する。具体的には、現像液としては富士写真フイルム
(株)製RD−10を定着液としては富士写真フイルム
(株)製RF−10を挙げることができる。
【0039】本発明によって、現像工程完了時の膨潤率
に対して水洗工程完了時の膨潤率の比が1.0以下にす
ることができる。特にカルボキシル基含有ポリマーを水
に溶かして親水性コロイド層中に添加することにより該
比を1.0以下にすることが好ましい。このことは、現
像過程を妨げることなく、乾燥性に優れた写真材料であ
ることを意味する。本発明によって、蒸留水の膨潤率に
対して、水洗工程完了時の膨潤率の比が1.0以下にす
ることができる。このことは、現像処理過程を妨げるこ
となく、乾燥性に優れた写真材料であることを意味す
る。本発明の写真材料においては、蒸留水での膨潤率
は、写真性能及び乾燥性能の両性能を満たすために25
0パーセント以下であることが必要である。膨潤率は硬
膜剤の使用量を変えることによって設定できる。
【0040】本発明の写真感光材料は、迅速処理に適し
ている。特に Dry to Dry 処理時が60秒以内であるこ
とが好ましい。より好ましくは45秒以内、さらに好ま
しくは38秒以内である。
【0041】本発明の感光材料においては、感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層が支持体の一方の側に少なくとも1層設
けられるのでもよく、支持体の両方の側に各々少なくと
も1層設けられるのでもよい。本発明の感光材料は、必
要があれば感光性ハロゲン化銀乳剤層以外にも親水性コ
ロイド層を有することができ、例えば好ましくは保護層
が設けられる。
【0042】本発明の写真材料において、親水性バイン
ダーとして好ましく用いられるゼラチンの塗設される量
は、特に限定はないが、片面あたり1.5g/m2〜4.
5g/m2が好ましい。また、1.8g/m2〜3.6g/
m2が特に好ましい。
【0043】次に本発明では好ましく用いられる乳剤粒
子について説明する。乳剤中のハロゲン化銀粒子はアス
ペクト比が3以上の平板状粒子が必要である。好ましく
は5以上である。特に好ましくは7以上である。平板状
ハロゲン化銀粒子の製法としては、当業界で知られた方
法を適宜、組合せることにより成し得る。平板状ハロゲ
ン化銀乳剤は、特開昭58−127,921、特開昭5
8−113,927、特開昭58−113,928に記
載された方法等を参照すれば容易に調製できる。平板状
ハロゲン化銀粒子のアスペクト比は、温度調節、溶剤の
種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハロゲ
ン化物の添加速度等をコントロールすることにより調整
できる。本発明のハロゲン化銀乳剤中には、平板粒子が
50%以上(投影面積で)、特に80%以上存在するこ
とが好ましい。粒子と同一体積の球相当平均粒子サイズ
は0.4μm以上であることが好ましい。特に0.5〜
2.0μmであることが好ましい。粒子サイズ分布は狭
い方がよい。
【0044】ハロゲン化銀の組成としては高感度である
という理由で沃臭化銀が好ましい。本発明のハロゲン化
銀粒子には写真性に影響を与えない程度の微量の塩化銀
を含有していてもよいが望ましくは含有していない方が
よい。本発明の乳剤としては、単分散性乳剤及び多分散
乳剤のどちらも好ましく用いることができる。本発明に
用いられるハロゲン化銀乳剤はコア・シェル型単分散性
乳剤であってもよく、これらコア・シェル乳剤は特開昭
54−48521号等によって公知である。乳剤中のハ
ロゲン化銀粒子の形状としては板状の粒子が好ましい
が、立方体、八面体のような規則的(regular) が結晶形
を有するもの、球状、じゃがいも状などのような変則的
(irregular) な結晶形を有するものを同時に用いても差
し支えない。
【0045】本発明の効果を有効に利用するためには、
特開平2−68539の如く乳剤調製工程中の化学増感
の際に、ハロゲン化銀1モルあたり0.5ミリモル以上
の増感色素、もしくは写真性能安定化剤の類に相当する
ハロゲン化銀吸着性物質を存在させることが好ましい。
すなわちアゾール類{例えばベンゾチアゾリウム塩、ベ
ンゾイミダゾウム塩、イミダゾール類、ベンズイミダゾ
ール類、ニトロインダゾール類、トリアゾール類、ベン
ゾトリアゾール類、テトラゾール類、トリアジン類な
ど};メルカプト化合物類{例えばメルカプトチアゾー
ル類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトイミ
ダゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、メルカ
プトベンゾオキサゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、メルカプトオキサジアゾール類、メルカプトテトラ
ゾール類、メルカプトトリアゾール類、メルカプトピリ
ミジン類、メルカプトトリアジン類など};例えばオキ
サドリンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン
類{例えばトリアザインデン類、テトラアザインデン類
(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3a,7)テトラ
アザインデン類)、ペンタアザインデン類など);のよ
うなカブリ防止剤または安定剤として知られた、多くの
化合物をハロゲン化銀吸着物質としてあげることができ
る。さらに、プリン類または核酸類、あるいは特公昭6
1−36213号、特開昭59−90844号、等に記
載の高分子化合物、なども利用しうる吸着性物質であ
る。なかでも特にアザインデン類とプリン類、核酸類は
本発明に好ましく、用いることができる。これらの化合
物の添加量はハロゲン化銀1モルあたり300〜300
0mg、好ましくは、500〜2500mgである。本発明
のハロゲン化銀吸着性物質として、増感色素は、好まし
い効果を実現しうる。増感色素として、シアニン色素、
メロシアニン色素、コンプレックスシアニン色素、コン
プレックスメロシアニン色素、ホロホーラーシアニン色
素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、オキソノール色
素、ヘミオキソノール色素等を用いることができる。
【0046】本発明に使用される有用な増感色素は例え
ば米国特許3,522,052号、同3,619,19
7号、同3,713,828号、同3,615,643
号、同3,615,632号、同3,617,293
号、同3,628,964号、同3,703,377
号、同3,666,480号、同3,667,960
号、同3,679,428号、同3,672,897
号、同3,769,026号、同3,556,800
号、同3,615,613号、同3,615,638
号、同3,615,635号、同3,705,809
号、同3,632,349号、同3,677,765
号、同3,770,449号、同3,770,440
号、同3,769,025号、同3,745,014
号、同3,713,828号、同3,567,458
号、同3,625,698号、同2,526,632
号、同2,503,776号、特開昭48−76525
号、ベルギー特許第691,807号などに記載されて
いる。増感色素の添加量はハロゲン化銀1モルあたり3
00mg以上2000mg未満、好ましくは500mg以上1
000mg未満がよい。以下に本発明で有効な増感色素の
具体例を示す。
【0047】
【化1】
【0048】
【化2】
【0049】以上の中で特にシアニン色素が好ましい。
増感色素と前述の安定化剤を併用することは好ましい態
様である。本発明に用いる増感色素は化学増感後塗布ま
での間に添加しても良い。
【0050】平板状ハロゲン化銀粒子の中でも単分散六
角平板粒子はとりわけ有用な粒子である。本発明でいう
単分散六角平板粒子の構造および製造法の詳細は特開昭
63−151618の記載に従う。本発明に用いられる
ハロゲン化銀乳剤の化学増感の方法としては前述のハロ
ゲン化銀吸着性物質の存在下で硫黄増感法、セレン増感
法、還元増感法、金増感法などの知られている方法は用
いることができ、単独または組合せて用いられる。本発
明の平板状ハロゲン化銀粒子の製法及びその化学増感法
に関しては、特開平2−68539号公報第8頁右下欄
から同第10頁右上欄の記載、特願平3−105035
号、同3−183863号、同3−213063号及び
同3−235737号の記載を好ましく用いることがで
きる。本発明に用いられる写真乳剤には、感光材料の製
造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防止し、
あるいは写真性能を安定化させる目的で、本発明の化学
増感工程でのハロゲン化銀吸着性物質とは別に種々の化
合物を含有させることができる。
【0051】すなわちアゾール類{例えばベンゾチアゾ
リウム塩、ニトロイミダゾール類、ニトロベンズイミダ
ゾール類、クロロベンズイミダゾール類、ブロモベンズ
イミダゾール類、ニトロインダゾール類、ベンゾトリア
ゾール類、アミノトリアゾール類など);メルカプト化
合物類{例えばメルカプトチアゾール類、メルカプトベ
ンゾチアゾール類、メルカプトベンズイミダゾール類、
メルカプトチアジアゾール類、メルカプトテトラゾール
類、メルカプトピリミジン類、メルカプトトリアジン類
など};例えばオキサドリンチオンのようなチオケト化
合物;アザインデン類{例えばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,
3,3a,7)テトラアザインデン類)、ペンタアザイ
ンデン類など);ベンゼンチオスルホン酸、ベンゼンス
ルフィン酸、ベンゼンスルホ酸アミド等のようなカブリ
防止剤または安定剤として知られた、多くの化合物を加
えることができる。
【0052】特に特開昭60−76743号、同60−
87322号公報に記載のニトロン及びその誘導体、特
開昭60−80839号公報に記載のメルカプト化合
物、特開昭57−164735号公報に記載のヘテロ環
化合物、及びヘテロ環化合物と銀の錯塩(例えば1−フ
ェニル−5−メルカプトテトラゾール銀)などを好まし
く用いることができる。化学増感工程でハロゲン化銀吸
着性物質として増感色素を用いた場合でも必要に応じ
て、他の波長域の分光増感色素を添加してもよい。本発
明を用いて作られる感光材料の写真乳剤層または他の親
水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止及び写真特性改良(例えば、現
像促進、硬膜剤、増感)等種々の目的で、種々の界面活
性剤を含んでもよい。
【0053】例えばサポニン(ステロイド系)、アルキ
レンオキサイド誘導体(例えばポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコー
ル縮合物、ポリエチレングリコールアルキルエーテル類
又はポリエチレングリコールアルキルアリールエーテル
類、シリコーンのポリエチレンオキサイド付加物類)、
糖のアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤;
アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン
酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキル硫
酸エステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン類、
スルホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル類、などのアニオン
界面活性剤;アルキルベタイン類、アルキルスルホベタ
イン類などの両性界面活性剤;脂肪族あるいは芳香族第
4級アンモニウム塩類、ピリジニウム塩類、イミダゾリ
ウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いることができ
る。
【0054】この内、サポニン、ドデシルベンゼンスル
ホン酸Na塩、ジ−2−エチルヘキシルα−スルホコハ
ク酸Na塩、p−オクチルフェノキシエトキシエタンス
ルホン酸Na塩、ドデシル硫酸Na塩、トリイソプロピ
ルナフタレンスルホン酸Na塩、N−メチル−オレオイ
ルタウリンNa塩、等のアニオン、ドデシルトリメチル
アンモニウムクロライド、N−オレオイル−N′,
N′,N′−トリメチルアンモニオジアミノプロパンブ
ロマイド、ドデシルピリジウムクロライドなどのカチオ
ン、N−ドデシル−N,N−ジメチルカルボキシベタイ
ン、N−オレイル−N,N−ジメチルスルホブチルベタ
インなどのベタイン、ポリ(平均重合度n=10)オキ
シエチレンセチルエーテル、ポリ(n=25)オキシエ
チレンp−ノニルフェノールエーテル、ビス(1−ポリ
(n=15)オキシエチレン−オキシ−2,4−ジ−t
−ペンチルフェニル)エタンなどのノニオンを特に好ま
しく用いることができる。
【0055】帯電防止剤としてはパーフルオロオクタン
スルホン酸K塩、N−プロピル−N−パーフルオロオク
タンスルホニルグリシンNa塩、N−プロピル−N−パ
ーフルオロオクタンスルホニルアミノエチルオキシポリ
(n=3)オキシエチレンブタンスルホン酸Na塩、N
−パーフルオロオクタンスルホニル−N′,N′,N′
−トタメチルアンモニオジアミノプロパンクロライド、
N−パーフルオロデカノイルアミノプロピル−N′,
N′−ジメチル−N′−カルボキシベタインの如き含フ
ッ素界面活性剤、特開昭60−80848号、同61−
112144号、同62−172343号、同62−1
73459号などに記載のノニオン系界面活性剤、アル
カリ金属の硝酸塩、導電性酸化スズ、酸化亜鉛、五酸化
バナジウム又はこれらにアンチモン等をドープした複合
酸化物を好ましく用いることができる。
【0056】本発明に於てはマット剤として米国特許第
2992101号、同2701245号、同41428
94号、同4396706号に記載の如きポリメチルメ
タクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレート
とメタクリル酸とのコポリマー、デンプンなどの有機化
合物、シリカ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウムバ
リウム等の無機化合物の微粒子を用いることができる。
粒子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μm
であることが好ましい。本発明の写真感光材料の表面層
には、滑り剤として米国特許第3489576号、同4
047958号等に記載のシリコーン化合物、特公昭5
6−23139号公報に記載のコロイダルシリカの他
に、パラフィンワックス、高級脂肪酸エステル、デン粉
誘導体等を用いることができる。
【0057】本発明の写真感光材料の親水性コロイド層
には、トリメチロールプロパン、ペンタンジオール、ブ
タンジオール、エチレングリコール、グリセリン等のポ
リオール類を可塑剤として用いることができる。本発明
の感光材料の乳剤層や中間層および表面保護層に用いる
ことのできる結合剤または保護コロイドとしては、ゼラ
チンをもちいるのが有利であるが、それ以外の親水性コ
ロイドも用いることができる。
【0058】本発明の写真乳剤及び非感光性の親水性コ
ロイドには無機または有機の硬膜剤を含有してよい。硬
膜剤としては、例えば、クロム塩(クロム明ばん、酢酸
クロムなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリ
オキサール、グリタールアルデヒドなど)、N−メチロ
ール化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒ
ダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒド
ロキシジオキサンなど)、カルボキシル基を活性化する
ことにより作用する化合物類(カルベニウム、2−ナフ
タレンスルホナート、1,1−ビスピロリジノ−1−ク
ロロ−、ピリジニウム、1−モルホリノカルボニル−3
−(スルホナトアミノメチル)−など)。活性ビニル化
合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビス(ビニルスルホニル)メタン、
N,N′−メチレンビス−〔β−(ビニルスルホニル)
プロピオンアミド〕など)。活性ハロゲン化合物(2,
4−ジクロル−6−ヒドロキシ−s−トリアジンな
ど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキ
シクロル酸など)、イソオキサゾール類、ジアルデヒド
でん粉、2−クロル−6−ヒドロキシトリアジニル化ゼ
ラチンなどを、単独または組合せて用いることができ
る。なかでもビニルスルホン型硬膜剤またはカルボン酸
活性型硬膜剤を写真性能(感度、残色性)乾燥性等の膜
物性の点において好ましく用いることができる。本発明
において硬膜剤の使用量について特に制限はないが、写
真性能及び乾燥性能の点からゼラチン100gに対して
4〜16mmolであることが好ましい。
【0059】本発明の感光材料にはクロスオーバーを減
少せしめたり、ハレーションを防止する目的で染料を微
結晶状態で分散して含有せしめることが好ましい。本発
明における微結晶分散体とは染料自体の溶解度が不足で
あるため、目的とする着色層中で分子状態で存在するこ
とができず、実質的に層中の拡散が不可能なサイズの固
体としての存在状態を意味する。調整方法については国
際出願公開(WO)88/04794、ヨーロッパ特許
(EP)0276566A1、特開昭63−19794
3等に記載されているが、ボールミル粉砕し、界面活性
剤とゼラチンにより安定化する方法、染料をアルカリ溶
液中で溶かした後、pHを下げ析出させる方法が好まし
く用いられる。しかし、本発明は、これらの調整方法に
限定されるものではない。かかる染料の微結晶状態での
分散方法に関しては特開昭56−12639号、同55
−155350号、同55−155351号、同52−
92716号、同63−197943号、同63−27
838号、同64−40827号、ヨーロッパ特許00
15601B1号、同0276566A1号、国際出願
公開88/04794号等の記載を参考にすることがで
きる。特に特願平2−118042号、同2−1458
33号、同2−293046号、同2−303170
号、同3−121749号及び同3−189594号明
細書に記載された染料を好ましく用いることができる。
【0060】支持体としてはポリエチレンテレフタレー
トフィルムまたは三酢酸セルロースフィルムが好まし
い。支持体は親水性コロイド層との密着力を向上せしめ
るために、その表面をコロナ放電処理、あるいはグロー
放電処理あるいは紫外線照射処理する方法が好ましくあ
るいは、スチレンブタジエン系ラテックス、塩化ビニリ
デン系ラテックス等からなる下塗層を設けてもよくま
た、その上層にゼラチン層を更に設けてもよい。
【0061】また、ポリエステル膨潤剤とゼラチンを含
む有機溶剤を用いた下塗層を設けてもよい。これ等の下
塗層は表面処理を加えることで更に親水性コロイド層と
の密着力を向上することもできる。本発明の写真感光材
料の乳剤層には圧力特性を改良するためポリマーや乳化
物などの可塑剤を含有させることができる。たとえば英
国特許第738,618号には異節環状化合物を同73
8,637号にはアルキルフタレートを、同738,6
39号にはアルキルエステルを、米国特許第2,96
0,404号には多価アルコールを、同3,121,0
60号にはカルボキシアルキルセルロースを、特開昭4
9−5017号にはパラフィンとカルボン酸塩を、特公
昭53−28086号にはアルキルアクリレートと有機
酸を用いる方法等が開示されている。
【0062】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の乳剤
層のその他の構成については特に制限はなく、必要に応
じて種々の添加剤を用いることができる。例えば、Rese
archDisclosure 176巻22〜28頁(1978年1
2月)に記載されたバインダー、界面活性剤、その他染
料、紫外線吸収剤、塗布助剤、増粘剤、などを用いるこ
とができる。
【0063】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の現像
処理方法について特に制限はないが例えば特開平2−1
03037号公報第16頁右上欄7行目から同第19頁
左下欄15行目。及び特開平2−115837号公報第
3頁右下欄5行目から同第6頁右上欄10行目記載の方
法を好ましく用いることができる。特に本発明は Dryto
Dryが60秒以下、特に45秒以下の超迅速処理に好ま
しく用いることができる。本発明のハロゲン化銀写真感
光材料現像処理する時には、赤外線で乾燥するゾーンを
有する自動現像機を乾燥性及び乾燥ムラの点で好ましく
用いることができる。赤外線による方法としては、特開
平1−206345号、特開平1−118840号、実
開昭54−26734号、実開昭56−130937
号、特開平1−260445号、特開平2−14074
1号、特開平2−149845号、特開平2−1577
54号、実開昭51−52255号、実開昭53−53
337号、特願平1−99193号、特願平1−991
92号、特願平1−99191号、特願平1−9919
0号、特願平1−99189号、特願平1−24100
4号、特願平2−52967号、特願平2−51351
号が使える。乾燥温度は特に制限はないが、好ましくは
40℃から80℃である。
【0064】
【実施例】 実施例1 平板状粒子の調製 水1リットル中に臭化カリウム4.5g、ゼラチン2
0.6g、チオエーテルHO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OHの5
%水溶液2.5ccを添加し60℃に保った容器中へ攪拌
しながら硝酸銀水溶液37cc(硝酸銀3.43g)と臭
化カリウム2.97gと沃化カリウム0.363gを含
む水溶液33ccをダブルジェット法により37秒間で添
加した。つぎに臭化カリウム0.9gの水溶液を添加し
た後70℃に昇温して硝酸銀水溶液53cc(硝酸銀4.
90g)を13分間かけて添加した。ここで25%のア
ンモニア水溶液15ccを添加、そのままの温度で20分
間物理熟成したのち100%酢酸溶液を14cc添加し
た。引き続いて硝酸銀133.3gの水溶液と臭化カリ
ウムの水溶液をpAg8.5に保ちながらコントロール
ダブルジェット法で35分かけて添加した。次に2Nの
チオシアン酸カリウム溶液10ccを添加した。5分間そ
のままの温度で物理熟成したのち35℃に温度を下げ
た。こうしてトータル沃化銀含量0.26モル%、平均
投影面積直径1.10μm、厚み0.157μm、直径
の変動係数18.5%の単分散平板状粒子を得た。
【0065】この後、沈降法により可溶性塩類を除去し
た。再び40℃に昇温してゼラチン30gとフェノキシ
エタノール2.35gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg8.25に調整し
た。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学
増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.043mgを添加
し22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン20mgと増感色素
【0066】
【化3】
【0067】を400mgを添加した。さらに塩化カルシ
ウム0.83gを添加した。引き続きチオ硫酸ナトリウ
ム1.3mgとセレン化合物−1 2.7mgと塩化金酸
2.6mgおよびチオシアン酸カリウム90mgを添加し4
0分後に35℃に冷却した。こうして平板状粒子T1
調製完了した。 セレン化合物−1
【0068】
【化4】
【0069】温度とpAgを適当に変えた以外は平板状
粒子T1 と同様にして、T2 〜T5 を作製した。 (塗布試料の調製)T1 のハロゲン化銀1モルあたり下
記の薬品を添加して塗布液とした塗布試料を作製した。 ・ゼラチン 表−1に記載 ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g
【0070】
【化5】
【0071】(表面保護層塗布液の調製)表面保護層は
各成分が下記の塗布量となるように調製準備した。 (表面保護層の内容) (塗布量) ・ゼラチン 表−1に記載 ・ポリマー7 表−1に記載 ・ポリマー10 表−1に記載 ・ポリマー19 表−1に記載 ・ポリアクリル酸 表−1に記載 ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 表−2 記載の膨潤率になるように添加量を調製 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7− テトラアザインデン 0.015g/m2
【0072】
【化6】
【0073】 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.6μm) 0.087g/m2 ・プロキセル(NaOHでpH7.4に調製) 0.0005g/m2 なお、ポリマー7、ポリマー10、ポリマー19、ポリ
アクリル酸はそれぞれアルカリを加えてpH7.0の
7.5重量%の透明な水溶液を調製し、表面保護層塗布
液に加えた。表面保護層塗布液のpHは7.0に調製し
た。 支持体の調製 (1)下塗層用染料D−1の調製 下記の染料を特開昭63−197943号に記載の方法
でボールミル処理した。
【0074】
【化7】
【0075】水434mlおよび Triton X−200界面
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ4
00ml(2mm径)を添加し内容物を4日間粉砕した。こ
の後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡し
たのち、濾過によりZrOビーズを除去した。得られた
染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒径は
直径0.05〜1.15μmにかけての広い分野を有し
ていて、平均粒径は0.37μmであった。さらに、遠
心分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大きさの
染料粒子を除去した。こうして染料分散物D−1を得
た。 (2)支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリエチレンテレフタレートには
下記構造の染料が0.04wt%含有されているものを
用いた。
【0076】
【化8】
【0077】 ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固型分40%ブタジエン/スチレン重量比=31/69) 79cc
【0078】
【化9】
【0079】 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム 塩4%溶液 20.5cc 蒸留水 900.5cc 上記の両面の第1下塗層上に下記の組成からなる第2の
下塗層を塗布量が下記に記載の量となるように片側ず
つ、両面にワイヤー・バーコーター方式により150℃
で塗布・乾燥した。 ・ゼラチン 160mg/m2 ・染料分散物D−1(染料固型分として26mg/m2
【0080】
【化10】
【0081】 ・マット剤 平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレート 2.5mg/m2
【0082】写真材料の調整 準備した支持体上に先の乳剤層と表面保護層を同時押し
出し法により両面に塗布した。片面当りの塗布銀量は
1.75g/m2とした。膨潤率は乳剤層に添加するゼラ
チンと硬膜剤量とで調整し表−1の如く設定した。こう
して写真材料101〜124を得た。
【0083】写真性能の評価 写真材料101〜124の各試料を富士写真フイルム
(株)社製のXレイオルソスクリーンHR−4を使用し
て両側から0.05秒の露光を与え、感度の評価をおこ
なった。露光後、以下の処理をおこなった。感度は写真
材料1を基準とし濃度1.0を与える露光量の比の逆数
でしめした。
【0084】処理I 自動現像機 … KONICA(株)社製 SRX−5
01 現像液 … 富士写真フイルム(株)社製 RD−
3 定着液 … 富士写真フイルム(株)社製 Fuj
iF 処理スピード… Dry to Dry 90秒 現像温度 … 35℃ 定着温度 … 32℃ 乾燥温度 … 45℃ 補充量 … 現像液 22ml/10×12インチ 定着液 30ml/10×12インチ
【0085】処理II 自動現像機 … KONICA(株)社製 SRX50
1の駆動モーターとギア部を改造して搬送スピードを速
めた。 現像液 … 富士写真フイルム(株)社製 RD−
10 定着液 … 富士写真フイルム(株)社製 RF−
10 処理スピード… Dry to Dry 30秒 現像温度 … 35℃ 定着温度 … 35℃ 乾燥温度 … 55℃ 補充量 … 現像液 22ml/10×12インチ 定着液 30ml/10×12インチ
【0086】(ローラーマークの評価)写真材料101
〜124を10×12インチのサイズで濃度1.0にな
るように一様露光した後、写真性能の評価と同一条件で
処理した。ただし、この時使用した現像槽の搬送ローラ
ー及び現像から定着へのクロスオーバーローラーは故意
に疲労させたローラーを使用した。ローラーの表面には
±10μmに及ぶ凹凸が存在した。処理後の感材にはロ
ーラーの凹凸による細かい斑点が写真材料によっては多
数発生していた。この状態を下記の4段階に官能評価し
た。評価した結果を表−1にまとめた。 ◎ … ほとんど斑点の発生が見られない。 ○ … 微かに斑点が発生しているが、実用的に気にな
らないレベル。 △ … 斑点が発生しているが通常ローラーでは発生し
ない。許容レベル。 × … 斑点が多発、通常ローラーでも実用にたえな
い。
【0087】(乾燥性の評価)写真性能を評価したとき
の処理IIと同一条件で、4ツ切サイズの各写真材料を連
続処理した際のフィルムの乾燥性を触感により官能評価
した。フィルムは短辺が搬送方向になるようにして連続
的に処理した。結果を表−1にまとめた。 ◎ 30枚目でも、フィルムは暖かく乾燥してでてく
る。まったく問題ない。 ○ 30枚目でも、フィルムは完全に乾燥している。さ
わった時の温度は室温下に放置したフィルムと同程度で
あった。 △ 30枚目で、フィルムはやや冷たいが連続処理した
フィルムは接着するようなことはなく実用的に許容レベ
ル。 × 30枚目で、フィルムは湿っており未乾である。フ
ィルム同志が接着する。
【0088】残色性の評価 処理IIをおこなった際に、フィルムの残色性を評価し
た。評価基準は処理Iと処理IIの素現フィルムを目視に
より比較しておこなった。
【0089】(膨潤率の測定)各写真材料について、現
像液としては富士写真フイルム(株)製RD−10、定
着液としては富士写真フイルム(株)製RF−10を用
いて、前述の測定方法に従って各工程の膨潤率を測定し
た。結果を表−1及び表−2にまとめた。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】表−1及び表−2でゼラチン塗布量が2.
7g/m2の写真材料101〜103では乾燥性と残色性
を共に満足することができない。一方ゼラチン塗布量が
2.4g/m2の写真材料104では乾燥性、残色性は満
足するもののローラーマークが悪化してしまう。ここ
で、本発明のポリマーを用いると、乾燥性、ローラーマ
ーク残色性のいづれについても満足することができる。
また、アスペクト比3.0以上の平板粒子を使用した時
には、著しく感度が増加することがわかる。また、ポリ
アクリル酸を用いた時には、乾燥性で満足した結果が得
られない。アスペクト比3.0以上の平均粒子を使用し
た時の感度は、本発明に比べて劣る結果になっている。
【0093】実施例2 ゼラチン、ポリマー7、ポリマー10、ポリマー5、ポ
リアクリル酸硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニル
アセトアミド)エタン)の量を表−3記載の量に変更し
た他は、実施例1と同様にして評価を行なった。結果を
表−3及び表−4にまとめた。
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】表−3及び表−4より、本発明のポリマー
を用いると蒸留水膨潤率が250%以下の領域で感度に
優れ、乾燥性、ローラーマーク、残色性のいづれについ
ても満足した写真材料を得ることができる。
【0097】実施例3 (平板状粒子の調製)水1リットル中に臭化カリウム
4.5g、ゼラチン12.0g、チオエーテルHO(CH2)2
S(CH2)2S(CH2)2OHの5%水溶液2.5ccを添加し55℃
に保った容器中へ攪拌しながら硝酸銀水溶液37cc(硝
酸銀3.43g)と臭化カリウム2.97gと沃化カリ
ウム0.363gを含む水溶液33ccをダブルジェット
法により37秒間で添加した。つぎに臭化カリウム0.
9gの水溶液を添加した後70℃に昇温して硝酸銀水溶
液53cc(硝酸銀4.90g)を13分間かけて添加し
た。ここで25%のアンモニア水溶液8ccを添加、その
ままの温度で10分間物理熟成したのち100%酢酸溶
液を7cc添加した。引き続いて硝酸銀133.3gの水
溶液と臭化カリウムの水溶液をpAg8.5に保ちなが
らコントロールダブルジェット法で35分かけて添加し
た。次に2Nのチオシアン酸カリウム溶液10ccと直径
0.07μmのAgI微粒子を全銀量にたいして0.0
5モル%添加した。5分間そのままの温度で物理熟成し
たのち35℃に温度を下げた。こうしてトータル沃化銀
含量0.31モル%、平均投影面積直径0.60μm、
厚み0.120μm、直径の変動係数16.5%の単分
散平板状粒子をえた。
【0098】この後、沈降法により可溶性塩類を除去し
た。再び40℃に昇温してゼラチン30gとフェノキシ
エタノール2.35gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg7.90に調整し
た。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学
増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.043mgを添加
し22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに
実施例−1と同じ増感色素を250mgを添加した。引き
続きチオ硫酸ナトリウム下記セレン増感剤を6:4のモ
ル比で添加した。
【0099】続いて塩化金酸とチオシアン酸カリウムを
添加して40分後に35℃に冷却した。こうして平板状
粒子TA を調製完了した。温度とpAgを適当に変えた
以外は平板状粒子TA と同様にしてTB −TE を作製し
た。
【0100】(乳剤層塗布液の調製)平板状粒子TA
ハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加して乳剤層
塗布液とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ 1,3,5−トリアジン 72 ・ゼラチン 表−5に記載 ・ポリマー7 表−5に記載 ・ポリマー10 表−5に記載 ・ポリマー47 表−5に記載 ・ポリアクリル酸 表−5に記載 ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g
【0101】
【化11】
【0102】
【化12】
【0103】 スノーテックスC(日産化学(株)製) 固形分量として9.6g デキストラン(平均分子量3.9万) 5.8g なお、ポリマー7、ポリマー10、ポリマー47、ポリ
アクリル酸はそれぞれアルカリを加えてpH7.0で、
7.5重量%の透明な水溶液を調製し、乳剤層塗布液に
加えた。乳剤層塗布液のpHは6.0であった。 (表面保護層の調製)乳剤層の表面保護層は各成分が下
記の塗布量となるように調製準備した。 ・ゼラチン 表−5に記載 ・ポリマー7 表−5に記載 ・ポリマー10 表−5に記載 ・ポリマー47 表−5に記載 ・ポリアクリル酸 表−5に記載 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7− テトラアザインデン 0.003g/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径2.5μm) 0.05g/m2 ・プロキセル 0.0005g/m2
【0104】
【化13】
【0105】なお、ポリマー7、ポリマー10、ポリマ
ー47、ポリアクリル酸はそれぞれアルカリを加えてp
H7.0で、7.5重量%の透明な水溶液を調製し、表
面保護層塗布液に加えた。表面保護層塗布液のpHは
7.0であった。2軸延伸され、あらかじめ下塗層塗布
をほどこした厚さ183μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、準備した乳剤層塗布液と表面保護層
塗布液を同時押し出し法により、片側に塗布した。塗布
銀量は2.55g/m2となるよう調整した。使用したポ
リエチレンテレフタレートには実施例−1と同じ構造の
染料が0.04wt%含有されているものを用いた。
【0106】(ハレーション防止層の調整)先の乳剤層
と表面保護層を塗設した側と、支持体に対して反対側に
ハレーション防止層と、ハレーション防止層の表面保護
層を塗布した。各々の層は下記の塗布量となるように調
製した。 (ハレーション防止層) ・ゼラチン 1.5g/m2 ・リン酸 5.2g/m2 ・スノーテックスC(日産化学(株)) 固形分量として0.5g/m2 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 25g/m2 ・ポリマーラテックス (ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸)=97/3) 0.53g/m2
【0107】
【化14】
【0108】
【化15】
【0109】 (ハレーション防止層の表面保護層) ・ゼラチン 1.05g/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.5μm) 65mg/m2
【0110】
【化16】
【0111】 ・C8 17SO3 K 1.7mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 2mg/m2 ・NaOH 2.5mg/m2 ハレーション防止層と、その表面保護層は同時押し出し
法により、同時に塗布乾燥した。こうして得られた写真
材料を自動現像処理機として、富士写真フイルム(株)
社製FPM−9000(改造を加えてフィルムの搬送ス
ピードを速めることもできるようにした)を用いる他
は、実施例1と同様の評価を行ない、結果を表−5及び
6にまとめた。
【0112】
【表5】
【0113】
【表6】
【0114】表−5及び6の結果より本発明のポリマー
を用いると、写真性能を悪化させることなく、乾燥性、
ローラーマーク、残色性の全てを満足することがわか
る。
【0115】実施例4 ゼラチン、ポリマー7、ポリマー10、ポリマー51、
ポリアクリル酸硬膜剤(1,2−ビス(ビニルスルホニ
ルアセトアミド)エタン)の量を表−7記載の量に変更
した他は実施例3と同様にして評価を行なった。結果を
表−7及び表8にまとめた。
【0116】
【表7】
【0117】
【表8】
【0118】表−7及び表−8より本発明のポリマーを
用いると蒸留水膨潤率が250%以下の領域で、感度に
優れ、乾燥性、ローラーマーク、残色性のいづれについ
ても満足した写真材料を得ることができる。
【0119】実施例5 実施例1で用いた写真材料101〜124について自動
現像機として、KONICA(株)製のSRX−100
1を改造して搬送スピードを速め、また赤外ヒーターを
片面当り2本追加して処理可能としたものを用いた他
は、実施例1と同様の評価を行なった。また、写真材料
を現像処理した後に乾燥ムラがあるかどうかを評価し
た。 (乾燥ムラの評価)乾燥性の評価で現像処理した各写真
材料について目視で評価した。 ○ 30枚の中で1枚も乾燥ムラが認められなかった。 × 30枚の中で1枚以上乾燥ムラが認められた。 結果を表−9に示す。
【0120】
【表9】
【0121】表−9より本発明のカルボキシル基含有ポ
リマーを用いると、赤外線で乾燥するゾーンを有する自
動現像機で処理した時に乾燥ムラがなく、面質に優れる
ことがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 1/83 5/26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真材料において、少な
    くとも一方のハロゲン化銀乳剤層塗設面側に少なくとも
    一種のカルボキシル基含有ポリマー(カルボキシル基含
    有モノマー単位が15モル%以上、または酸価が1.5
    meq/g以上、但し、ポリアクリル酸は除く)を含有す
    る親水性コロイド層を有し、少なくとも一種のハロゲン
    化銀乳剤中のハロゲン化銀がアスペクト比が3.0以上
    の平板状粒子であり、かつ、支持体に対して該ポリマー
    含有層のある側の全親水性コロイド層の蒸留水での膨潤
    率が250パーセント以下であることを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料。(ここで蒸留水での膨潤率は、
    写真材料を40℃60%RH(パーセント相対湿度)に
    て16時間インキュベーション処理し21℃の蒸留水に
    3分間浸漬させた時の厚みの変化を測定したものとす
    る。)
  2. 【請求項2】 該カルボキシル基含有ポリマーとゼラチ
    ンの片面あたりの塗設量の比(ポリマー含有比)が次式
    で表わされ、該式の値が0.03〜0.3であることを
    特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。 【数1】
  3. 【請求項3】 ビニルスルホン型硬膜剤及び/またはカ
    ルボン酸活性型硬膜剤を含有することを特徴とする請求
    項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 ビニルスルホン型硬膜剤及び/またはカ
    ルボン酸活性型硬化剤の含有量がゼラチン100gに対
    して4〜16mmolであることを特徴とした請求項3に記
    載のハロゲン化銀写真感光材料。
  5. 【請求項5】 デキストラン及び/またはアクリルアミ
    ドを含有することを特徴とする請求項4に記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】 微結晶状態で分散された染料を含有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のハロゲン化銀写真感
    光材料。
  7. 【請求項7】 現像処理工程において、処理開始から処
    理終了まで(Dry toDry 処理時間)が60秒以内である
    ことを特徴とする請求項第4項、第5項または第6項に
    記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  8. 【請求項8】 硬膜剤を実質的に含まない現像液と定着
    液を用いて、現像工程8秒、定着工程7秒、水洗工程7
    秒で現像処理するときに、蒸留水の膨潤率に対して水洗
    工程完了時の膨潤率の比が1.0以下であることを特徴
    とする請求項1項記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  9. 【請求項9】 硬膜剤を実質的に含まない現像液と定着
    液を用いて、現像工程8秒、定着工程7秒、水洗工程7
    秒で現像処理するときに、現像工程完了時の膨潤率に対
    して水洗工程完了時の膨潤率の比が1.0以下であるこ
    とを特徴とする請求項1項記載のハロゲン化銀写真感光
    材料。
  10. 【請求項10】 カルボキシル基含有ポリマーがポリメ
    タクリル酸又はメタクリル酸共重合体であることを特徴
    とした特許請求第1項〜9項に記載のハロゲン化銀写真
    感光材料。
  11. 【請求項11】 特許請求第4項記載のハロゲン化銀写
    真材料を現像処理する方法において赤外線で乾燥するゾ
    ーンを有する自動現像機で処理することを特徴としたハ
    ロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法。
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