JPH064812A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
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- JPH064812A JPH064812A JP15802992A JP15802992A JPH064812A JP H064812 A JPH064812 A JP H064812A JP 15802992 A JP15802992 A JP 15802992A JP 15802992 A JP15802992 A JP 15802992A JP H064812 A JPH064812 A JP H064812A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気テープからの磁性粉の剥離,付着をほと
んどなくし、あってもギャップ近傍に成長させず、常に
良好な録音・再生が得られ、耐摩耗性を向上し、長寿命
を保つこと。また、形状効果による再生周波数特性のう
ねりを除去し、テープとヘッドの接触を良好に保つこ
と。 【構成】 シールドケース1と、ヘッド素子2と、磁気
テープ摺動面と、露出した樹脂部を含む部分に磁気テー
プ8の走行方向に直交する方向にテープ幅以上の幅を有
する第1の溝部4と、ヘッド素子2の外側にヘッド素子
2より低い底部を有し、ヘッド素子2の両側に磁気テー
プ幅以上の幅で刻設した第2の溝部6とを具備した構
成。
んどなくし、あってもギャップ近傍に成長させず、常に
良好な録音・再生が得られ、耐摩耗性を向上し、長寿命
を保つこと。また、形状効果による再生周波数特性のう
ねりを除去し、テープとヘッドの接触を良好に保つこ
と。 【構成】 シールドケース1と、ヘッド素子2と、磁気
テープ摺動面と、露出した樹脂部を含む部分に磁気テー
プ8の走行方向に直交する方向にテープ幅以上の幅を有
する第1の溝部4と、ヘッド素子2の外側にヘッド素子
2より低い底部を有し、ヘッド素子2の両側に磁気テー
プ幅以上の幅で刻設した第2の溝部6とを具備した構
成。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気ヘッド、特に磁気
録音再生装置に使用する磁気ヘッドに関するものであ
る。
録音再生装置に使用する磁気ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ヘッド、特に磁気録音再生装
置に用いる磁気ヘッドは、図3に示すように構成されて
いた。図3は従来例の磁気ヘッドを示す図であり、
(a)は上面図、(b)は側断面図である。図3におい
て、従来例の磁気ヘッドはシールドケース1に対してヘ
ッド素子2をエポキシ樹脂3でモールドして構成すると
いう方法が一般的であった。図3に示す従来例の磁気ヘ
ッドの場合は、テープ8は、磁気ヘッドの摺動面と接触
した状態で矢印方向に走行するために、その際の摩擦あ
るいは静電気により磁性粉が樹脂部3に付着して、ヘッ
ドの摺動面を覆ってしまい、磁気テープ8とのスペーシ
ングが増大してしまい、録音・再生効率を悪化させると
いう不具合があった。また、さらに前記の付着した磁性
粉により、磁気テープ8の摺動抵抗が高くなり、テープ
鳴きが発生するという不具合があった。このような磁気
テープ8の磁性粉の剥離は、カーステレオのような高温
下での走行において特に顕著に起こる。
置に用いる磁気ヘッドは、図3に示すように構成されて
いた。図3は従来例の磁気ヘッドを示す図であり、
(a)は上面図、(b)は側断面図である。図3におい
て、従来例の磁気ヘッドはシールドケース1に対してヘ
ッド素子2をエポキシ樹脂3でモールドして構成すると
いう方法が一般的であった。図3に示す従来例の磁気ヘ
ッドの場合は、テープ8は、磁気ヘッドの摺動面と接触
した状態で矢印方向に走行するために、その際の摩擦あ
るいは静電気により磁性粉が樹脂部3に付着して、ヘッ
ドの摺動面を覆ってしまい、磁気テープ8とのスペーシ
ングが増大してしまい、録音・再生効率を悪化させると
いう不具合があった。また、さらに前記の付着した磁性
粉により、磁気テープ8の摺動抵抗が高くなり、テープ
鳴きが発生するという不具合があった。このような磁気
テープ8の磁性粉の剥離は、カーステレオのような高温
下での走行において特に顕著に起こる。
【0003】この原因は、磁気テープのバインダが、周
囲の温度や摩擦による熱により柔らかくなり、磁性粉が
剥離しやすくなるためである。この剥離した磁性粉は、
特に摩擦抵抗の高い樹脂部に付着しやすく、その後ここ
を足がかりにして急速に進み、磁気ヘッド摺動面を覆っ
てしまう。
囲の温度や摩擦による熱により柔らかくなり、磁性粉が
剥離しやすくなるためである。この剥離した磁性粉は、
特に摩擦抵抗の高い樹脂部に付着しやすく、その後ここ
を足がかりにして急速に進み、磁気ヘッド摺動面を覆っ
てしまう。
【0004】以上のような不具合を解決するために、特
公平3−48565号公報には、磁気ヘッドの摺動面の
うち樹脂の露出している部分に凹溝を形成し、樹脂と磁
気テープが接触しないようにすることにより、磁性粉の
付着を防ぐ内容が記載されている。
公平3−48565号公報には、磁気ヘッドの摺動面の
うち樹脂の露出している部分に凹溝を形成し、樹脂と磁
気テープが接触しないようにすることにより、磁性粉の
付着を防ぐ内容が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例では、磁気ヘッドの凹溝の中に剥離した磁性粉が溜ま
り、ここを核に磁気ヘッドの摺動面を覆ってしまい、や
はり録音・再生効率が低下してしまうという課題があっ
た。
例では、磁気ヘッドの凹溝の中に剥離した磁性粉が溜ま
り、ここを核に磁気ヘッドの摺動面を覆ってしまい、や
はり録音・再生効率が低下してしまうという課題があっ
た。
【0006】また、さらに磁気ヘッドの摺動面のうち、
磁気テープのパッドの当たる面積が、凹溝を形成するこ
とにより減少し、ヘッド素子と磁気テープの接触圧力が
大きくなり摩耗が大きくなるという課題があった。
磁気テープのパッドの当たる面積が、凹溝を形成するこ
とにより減少し、ヘッド素子と磁気テープの接触圧力が
大きくなり摩耗が大きくなるという課題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、磁気テープからの磁性粉の剥離,
付着をほとんどなくし、あってもギャップ近傍に成長さ
せず、常に良好な録音,再生が得られ、また耐摩耗性を
向上し、長寿命の磁気ヘッドを得ることを目的とする。
めになされたもので、磁気テープからの磁性粉の剥離,
付着をほとんどなくし、あってもギャップ近傍に成長さ
せず、常に良好な録音,再生が得られ、また耐摩耗性を
向上し、長寿命の磁気ヘッドを得ることを目的とする。
【0008】また、ヘッド素子が露出している幅を調整
でき、形状効果による再生周波数特性のうねりを除去
し、さらにテープとヘッドの接触も良好に保つことを目
的とする。
でき、形状効果による再生周波数特性のうねりを除去
し、さらにテープとヘッドの接触も良好に保つことを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の請
求項1においては、前面に窓部を有するシールドケース
と、前記シールドケース内に樹脂で固定され一部が前記
窓部より露出したヘッド素子と、前記シールドケースの
前面と前記シールドケースの窓部より露出した樹脂とヘ
ッド素子とを有する磁気テープ摺動面と、前記ヘッド素
子の両側の前記窓部より露出した樹脂部の領域を含む部
分に前記磁気テープの走行方向に直交する方向に前記磁
気テープの幅以上の幅で刻設した第1の溝部と、前記第
1の溝部内に埋設した非磁性層と、前記磁気テープの走
行方向に直交する方向の前記ヘッド素子の外側に前記ヘ
ッド素子より低い底部を有し、前記ヘッド素子の両側
に、前記磁気テープ幅以上の幅で刻設した第2の溝部
と、を具備してなる磁気ヘッドにより、前記課題を解決
し、前記目的を達成しようとするものである。
求項1においては、前面に窓部を有するシールドケース
と、前記シールドケース内に樹脂で固定され一部が前記
窓部より露出したヘッド素子と、前記シールドケースの
前面と前記シールドケースの窓部より露出した樹脂とヘ
ッド素子とを有する磁気テープ摺動面と、前記ヘッド素
子の両側の前記窓部より露出した樹脂部の領域を含む部
分に前記磁気テープの走行方向に直交する方向に前記磁
気テープの幅以上の幅で刻設した第1の溝部と、前記第
1の溝部内に埋設した非磁性層と、前記磁気テープの走
行方向に直交する方向の前記ヘッド素子の外側に前記ヘ
ッド素子より低い底部を有し、前記ヘッド素子の両側
に、前記磁気テープ幅以上の幅で刻設した第2の溝部
と、を具備してなる磁気ヘッドにより、前記課題を解決
し、前記目的を達成しようとするものである。
【0010】また、この発明の請求項2においては、磁
気ヘッド摺動面上であって、窓部より露出したヘッド素
子より低い部分に刻設した第3の溝部を具備してなる請
求項1記載の磁気ヘッドにより、前記課題を解決し、前
記目的を達成しようとするものである。
気ヘッド摺動面上であって、窓部より露出したヘッド素
子より低い部分に刻設した第3の溝部を具備してなる請
求項1記載の磁気ヘッドにより、前記課題を解決し、前
記目的を達成しようとするものである。
【0011】また、この発明の請求項3においては、非
磁性層が金属である請求項1もしくは2記載の磁気ヘッ
ドにより、前記課題を解決し、前記目的を達成しようと
するものである。
磁性層が金属である請求項1もしくは2記載の磁気ヘッ
ドにより、前記課題を解決し、前記目的を達成しようと
するものである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1における磁気ヘッドは第1
の溝部に非磁性層を設けたことにより、摩擦抵抗の高い
樹脂部がなくなり、磁性粉の付着を減少させる。また、
第2の溝部を設けたことにより、前記磁性粉の付着が成
長してきた際、磁性粉の付着を第2の溝部の中に誘導
し、ギャップに磁性粉が付着するのを防ぐ。
の溝部に非磁性層を設けたことにより、摩擦抵抗の高い
樹脂部がなくなり、磁性粉の付着を減少させる。また、
第2の溝部を設けたことにより、前記磁性粉の付着が成
長してきた際、磁性粉の付着を第2の溝部の中に誘導
し、ギャップに磁性粉が付着するのを防ぐ。
【0013】またこの発明の請求項2における磁気ヘッ
ドは、請求項1において第3の溝部を設けたことによ
り、前記磁性粉の付着が第3の溝部より先のギャップ近
傍に進行することを停止する。
ドは、請求項1において第3の溝部を設けたことによ
り、前記磁性粉の付着が第3の溝部より先のギャップ近
傍に進行することを停止する。
【0014】またこの発明の請求項3における磁気ヘッ
ドは請求項1又は2において、非磁性層が金属であるこ
とにより、磁気ヘッドの摺動面がギャップ近傍では凹凸
をなくし、磁気テープと接触する部分をヘッド素子と非
磁性金属として摩擦抵抗を減らし、磁性粉の発生を減
じ、付着を減らす。
ドは請求項1又は2において、非磁性層が金属であるこ
とにより、磁気ヘッドの摺動面がギャップ近傍では凹凸
をなくし、磁気テープと接触する部分をヘッド素子と非
磁性金属として摩擦抵抗を減らし、磁性粉の発生を減
じ、付着を減らす。
【0015】
【実施例】以下、この発明の2実施例を図面に基づいて
説明する。図1はこの発明の第1実施例である磁気ヘッ
ドを示す図であり、(a)は平面図、(b)は左側断面
図、(c)は右側断面図である。図2は図1の第2の溝
部を拡張した状態を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は側断面図である。図中、前記従来例と同一符号
は同一又は相当部分を示し、一部重複して説明する。
説明する。図1はこの発明の第1実施例である磁気ヘッ
ドを示す図であり、(a)は平面図、(b)は左側断面
図、(c)は右側断面図である。図2は図1の第2の溝
部を拡張した状態を示す図であり、(a)は平面図、
(b)は側断面図である。図中、前記従来例と同一符号
は同一又は相当部分を示し、一部重複して説明する。
【0016】図1において、1はシールドケースであ
り、このシールドケース1の前面にはヘッド素子露出窓
が形成されている。上記シールドケース内には、ヘッド
素子2が収納されており、シールドケース内に充填され
た樹脂3によって固定されている。ヘッド素子2及び樹
脂3の一部は、シールドケース1のヘッド素子露出窓よ
り露出している。
り、このシールドケース1の前面にはヘッド素子露出窓
が形成されている。上記シールドケース内には、ヘッド
素子2が収納されており、シールドケース内に充填され
た樹脂3によって固定されている。ヘッド素子2及び樹
脂3の一部は、シールドケース1のヘッド素子露出窓よ
り露出している。
【0017】ヘッド素子2には78パーマロイを用い、
0.1mmの板を6枚ラミネートし、これを1chとし4
ch形成しヘッド素子2とした。充填する樹脂3にはS
iO2 フィラー入りのエポキシ樹脂を用いた。次にヘッ
ド素子露出窓に露出している樹脂部を含む領域に第1の
溝部4(以下溝4という)を砥石等で形成し、この溝4
はシールドケース1の幅全体に刻設する。溝4の深さは
シールドケース1より深くすると誘導ノイズが悪くなる
ため、シールドケース1の厚みより浅くする必要があ
る。シールドケース1に78パーマロイの0.6mm厚を
用いた場合、溝4の深さを0.25mmにし、幅は2.5
mmで、円弧状にギャップの両側に形成した。
0.1mmの板を6枚ラミネートし、これを1chとし4
ch形成しヘッド素子2とした。充填する樹脂3にはS
iO2 フィラー入りのエポキシ樹脂を用いた。次にヘッ
ド素子露出窓に露出している樹脂部を含む領域に第1の
溝部4(以下溝4という)を砥石等で形成し、この溝4
はシールドケース1の幅全体に刻設する。溝4の深さは
シールドケース1より深くすると誘導ノイズが悪くなる
ため、シールドケース1の厚みより浅くする必要があ
る。シールドケース1に78パーマロイの0.6mm厚を
用いた場合、溝4の深さを0.25mmにし、幅は2.5
mmで、円弧状にギャップの両側に形成した。
【0018】溝4の間隔は、ヘッド素子の露出する幅を
規制するため、余り広過ぎると形状効果が悪くなり、狭
過ぎると磁気テープとヘッドギャップの接触が悪くなる
ため、適当な間隔が必要である。以上のことから溝4の
間隔は、1mmとした。
規制するため、余り広過ぎると形状効果が悪くなり、狭
過ぎると磁気テープとヘッドギャップの接触が悪くなる
ため、適当な間隔が必要である。以上のことから溝4の
間隔は、1mmとした。
【0019】次にこの溝4にプラズマ溶射法により金属
溶射を行った。溶射した金属は、80wt%Ni−Cr
を用い、300μm溶射した。そして、摺動面をヘッド
素子2が露出するまで15Rに円筒研削し、摺動面を均
一な滑らかな面に仕上げた。
溶射を行った。溶射した金属は、80wt%Ni−Cr
を用い、300μm溶射した。そして、摺動面をヘッド
素子2が露出するまで15Rに円筒研削し、摺動面を均
一な滑らかな面に仕上げた。
【0020】次に、ヘッド素子2の1・4chの外側
に、幅0.3mm・長さ3mmの第1の溝部6(溝6とい
う)を砥石等で形成した。さらに、磁気テープが磁気ヘ
ッド摺動面よりはずれるところに、第3の溝部7(以下
溝7という)を砥石等で形成した。前述のようにヘッド
摺動面が15Rで円筒研削され、突き出し量が規定の
1.85mmの場合、磁気テープ8が磁気ヘッド摺動面よ
りはずれるポイントは、ギャップより4mmのところであ
るため、溝7の位置をギャップより3.5mmのところを
中心に幅1mm・深さ0.2mmの溝7をシールドケース全
幅にわたりギャップの両側に形成した。
に、幅0.3mm・長さ3mmの第1の溝部6(溝6とい
う)を砥石等で形成した。さらに、磁気テープが磁気ヘ
ッド摺動面よりはずれるところに、第3の溝部7(以下
溝7という)を砥石等で形成した。前述のようにヘッド
摺動面が15Rで円筒研削され、突き出し量が規定の
1.85mmの場合、磁気テープ8が磁気ヘッド摺動面よ
りはずれるポイントは、ギャップより4mmのところであ
るため、溝7の位置をギャップより3.5mmのところを
中心に幅1mm・深さ0.2mmの溝7をシールドケース全
幅にわたりギャップの両側に形成した。
【0021】次に第1実施例を更に詳細に図1ないし図
3を用いて説明する。図1ないし図3において、ヘッド
素子2の両側の樹脂3を溝4で削除し、この溝4に非磁
性金属層5を設けることにより、磁気ヘッドの摺動面が
ギャップ近傍では凹凸がなくなり、さらに磁気テープと
接触する部分がヘッド素子2と非磁性金属5からなり、
摩擦抵抗の高い樹脂部がないため磁性粉の付着が少な
い。
3を用いて説明する。図1ないし図3において、ヘッド
素子2の両側の樹脂3を溝4で削除し、この溝4に非磁
性金属層5を設けることにより、磁気ヘッドの摺動面が
ギャップ近傍では凹凸がなくなり、さらに磁気テープと
接触する部分がヘッド素子2と非磁性金属5からなり、
摩擦抵抗の高い樹脂部がないため磁性粉の付着が少な
い。
【0022】しかしながら、この構造では磁気テープが
磁気ヘッドの摺動面と摺動する際に磁性粉の剥離が多少
起こり、長時間走行していると、この剥離した磁性粉が
接触圧が弱いところに付着する。磁気テープ8の端の部
分は中央に比べ接触圧が弱く、さらに磁気テープ8が磁
気ヘッド摺動面より外れるところが接触圧が弱いため、
磁性粉の付着が摺動面よりはずれるところのうちテープ
8の端の部分に付着する。この付着した磁性粉を核に、
磁性粉の付着が磁気テープの端に沿って、ギャップ方向
に成長し、ついにはギャップに到達し、磁気ヘッドの録
音・再生効率が劣化してしまう。
磁気ヘッドの摺動面と摺動する際に磁性粉の剥離が多少
起こり、長時間走行していると、この剥離した磁性粉が
接触圧が弱いところに付着する。磁気テープ8の端の部
分は中央に比べ接触圧が弱く、さらに磁気テープ8が磁
気ヘッド摺動面より外れるところが接触圧が弱いため、
磁性粉の付着が摺動面よりはずれるところのうちテープ
8の端の部分に付着する。この付着した磁性粉を核に、
磁性粉の付着が磁気テープの端に沿って、ギャップ方向
に成長し、ついにはギャップに到達し、磁気ヘッドの録
音・再生効率が劣化してしまう。
【0023】第1実施例では、上記磁気ヘッドにさらに
ヘッド素子2の磁気テープの走行方向に直交する方向の
外側に、溝6を形成することにより、上記で説明した磁
性粉の付着が成長してきた際、磁性粉の付着を溝6の中
に誘導し、ギャップに磁性粉の付着を防ぐことができ
る。
ヘッド素子2の磁気テープの走行方向に直交する方向の
外側に、溝6を形成することにより、上記で説明した磁
性粉の付着が成長してきた際、磁性粉の付着を溝6の中
に誘導し、ギャップに磁性粉の付着を防ぐことができ
る。
【0024】しかしながら、さらに長時間走行している
と、磁気テープが磁気ヘッド摺動面よりはずれる付近に
磁性粉が付着し、ここを核に磁性粉の付着がテープの端
以外でも成長し、ついにはギャップを覆ってしまい、や
はり磁気ヘッドの録音・再生効率が劣化してしまう。
と、磁気テープが磁気ヘッド摺動面よりはずれる付近に
磁性粉が付着し、ここを核に磁性粉の付着がテープの端
以外でも成長し、ついにはギャップを覆ってしまい、や
はり磁気ヘッドの録音・再生効率が劣化してしまう。
【0025】そこでこの実施例では、上記の磁気ヘッド
の構造にさらに磁気テープの走行方向と直交する方向に
磁気ヘッド摺動面上に第3の溝部7(以下溝7という)
を形成することにより、上記磁性粉の付着が溝7より先
にギャップ近傍に進行することを防止させることができ
る。
の構造にさらに磁気テープの走行方向と直交する方向に
磁気ヘッド摺動面上に第3の溝部7(以下溝7という)
を形成することにより、上記磁性粉の付着が溝7より先
にギャップ近傍に進行することを防止させることができ
る。
【0026】磁気テープの幅は、4chヘッドの場合、
ヘッド素子より外側に50μmくらいの余裕があり、ヘ
ッド素子に接触するように溝6を形成することは可能で
あり、再生ヘッドの場合さらにトラック幅を0.6mmか
ら0.55mmくらいにすることにより、溝6をよりテー
プの内側にすることができる。溝6の幅は、0.1mm以
上であればテープの端が溝6内になるため、0.1mm以
上が良い。
ヘッド素子より外側に50μmくらいの余裕があり、ヘ
ッド素子に接触するように溝6を形成することは可能で
あり、再生ヘッドの場合さらにトラック幅を0.6mmか
ら0.55mmくらいにすることにより、溝6をよりテー
プの内側にすることができる。溝6の幅は、0.1mm以
上であればテープの端が溝6内になるため、0.1mm以
上が良い。
【0027】また図2に示すように、溝6の幅を広げ
て、シールドケース1の端まで設けても良い(後述)。
溝6の長さは、特に規定しないが、1mm以上が好まし
い。溝7の位置は、ヘッド摺動面上であればどこでも効
果はあるが、溝7がパッドにかかると磁気テープがパッ
ドにより溝7に押し込まれ、溝7のエッジにより磁気テ
ープがこすられ、磁性粉の剥離が生じ、ここを核に磁性
粉の付着が発生する。このため溝7の位置は、パッドの
外側になる方が良い。さらに磁気テープが磁気ヘッド摺
動面よりはずれたところに設けても前記の説明でわかる
様に効果がない。
て、シールドケース1の端まで設けても良い(後述)。
溝6の長さは、特に規定しないが、1mm以上が好まし
い。溝7の位置は、ヘッド摺動面上であればどこでも効
果はあるが、溝7がパッドにかかると磁気テープがパッ
ドにより溝7に押し込まれ、溝7のエッジにより磁気テ
ープがこすられ、磁性粉の剥離が生じ、ここを核に磁性
粉の付着が発生する。このため溝7の位置は、パッドの
外側になる方が良い。さらに磁気テープが磁気ヘッド摺
動面よりはずれたところに設けても前記の説明でわかる
様に効果がない。
【0028】溝4及び溝7の幅は、磁気テープの幅以上
であれば良いが、加工上シールドケースの幅全体に加工
する方が、量産性がある。溝4に設ける非磁性層5とし
ては、セラミックスや非磁性金属等があるが、非磁性金
属の方が滑らかな面が得られ、磁性粉の付着が少ない。
さらに耐摩耗性の良好な金属を用いると、ヘッド素子の
両側にある非磁性金属5により支えられヘッド素子の耐
摩耗性も向上する。このような金属にはNi−Cr系合
金・Ni−Al系合金・ステンレス系合金等が考えられ
るが、耐摩耗性・摩擦抵抗・耐食性・付着力等からNi
−Cr系合金が良かった。このような金属層を設ける方
法としては、スパッタ法・メッキ法等があるが、量産性
という点で、溶射法が一番適している。さらに溶射法の
中でも、プラズマ・スプレイ・プロセスが、緻密で付着
性の良い金属層が得られた。
であれば良いが、加工上シールドケースの幅全体に加工
する方が、量産性がある。溝4に設ける非磁性層5とし
ては、セラミックスや非磁性金属等があるが、非磁性金
属の方が滑らかな面が得られ、磁性粉の付着が少ない。
さらに耐摩耗性の良好な金属を用いると、ヘッド素子の
両側にある非磁性金属5により支えられヘッド素子の耐
摩耗性も向上する。このような金属にはNi−Cr系合
金・Ni−Al系合金・ステンレス系合金等が考えられ
るが、耐摩耗性・摩擦抵抗・耐食性・付着力等からNi
−Cr系合金が良かった。このような金属層を設ける方
法としては、スパッタ法・メッキ法等があるが、量産性
という点で、溶射法が一番適している。さらに溶射法の
中でも、プラズマ・スプレイ・プロセスが、緻密で付着
性の良い金属層が得られた。
【0029】このようにして作成した磁気ヘッドで、テ
ープ走行したところ、ヘッド摺動面はほぼ均一に摩耗
し、テープから剥離する磁性粉の付着が、磁気テープが
ヘッド摺動面と外れるところに起きるが、溝6に入り、
ギャップ近傍に成長していない。従来では、100時間
のテープ走行により、再生出力が10KHzで6dB以
上も低下していたものが、この実施例の磁気ヘッドでは
1dB以下であった。また前記Ni−Crは、ビッカー
ス硬度で300あり、コア材に用いたパーマロイの15
0に比べ高硬度であるため、耐摩耗性がパーマロイのみ
に比べ約10倍あった。
ープ走行したところ、ヘッド摺動面はほぼ均一に摩耗
し、テープから剥離する磁性粉の付着が、磁気テープが
ヘッド摺動面と外れるところに起きるが、溝6に入り、
ギャップ近傍に成長していない。従来では、100時間
のテープ走行により、再生出力が10KHzで6dB以
上も低下していたものが、この実施例の磁気ヘッドでは
1dB以下であった。また前記Ni−Crは、ビッカー
ス硬度で300あり、コア材に用いたパーマロイの15
0に比べ高硬度であるため、耐摩耗性がパーマロイのみ
に比べ約10倍あった。
【0030】さらにこの実施例では、溝4によりヘッド
素子の露出している幅が調整できるため、形状効果(C
ontour Effect)による再生周波数特性の
うねりを除去できる。さらに、ヘッド素子の幅が狭くて
もその両側に金属部があるため、磁気テープと磁気ヘッ
ドの接触は良好である。
素子の露出している幅が調整できるため、形状効果(C
ontour Effect)による再生周波数特性の
うねりを除去できる。さらに、ヘッド素子の幅が狭くて
もその両側に金属部があるため、磁気テープと磁気ヘッ
ドの接触は良好である。
【0031】次に、この発明の第2実施例について図2
を用いて説明する。図2はこの発明の第2実施例を示す
図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図
2において、ヘッド素子2は、第1実施例1と同様に、
厚み0.1mmの78パーマロイを6枚ラミネートし1c
hとし、4ch形成し、ヘッド素子2とし、充填する樹
脂としてはSiO2 フィラー入りのエポキシ樹脂を用い
た。次にヘッド素子露出窓に露出している樹脂部を含む
領域に溝4を砥石等で形成し、この溝4はシールドケー
ス1の幅全体に構成した。また、この溝4に80wt%
Ni−Crを用い、プラズマ溶射を行い、摺動面を円筒
研削し、摺動面を均一で滑らかな面に仕上げた。以上は
前記第1実施例と同様であり、その詳細説明は省略す
る。
を用いて説明する。図2はこの発明の第2実施例を示す
図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図
2において、ヘッド素子2は、第1実施例1と同様に、
厚み0.1mmの78パーマロイを6枚ラミネートし1c
hとし、4ch形成し、ヘッド素子2とし、充填する樹
脂としてはSiO2 フィラー入りのエポキシ樹脂を用い
た。次にヘッド素子露出窓に露出している樹脂部を含む
領域に溝4を砥石等で形成し、この溝4はシールドケー
ス1の幅全体に構成した。また、この溝4に80wt%
Ni−Crを用い、プラズマ溶射を行い、摺動面を円筒
研削し、摺動面を均一で滑らかな面に仕上げた。以上は
前記第1実施例と同様であり、その詳細説明は省略す
る。
【0032】次に、図2に示す様にヘッド素子2の外側
からシールドケース1の端までヘッド素子2より0.2
mm低くなる様に低部6(第1実施例の溝6に相当する)
を長さ3mmになる様に砥石等で形成した。この点は第1
実施例と相異している。さらに第1実施例と同様に、ギ
ャップの両側にギャップから3.5mm離れたところに、
溝7を形成した。このようにして作成したヘッドで、テ
ープ走行したところ、テープの磁性粉の付着はギャップ
近傍には起きておらず、再生出力の低下は1dB以下で
あった。
からシールドケース1の端までヘッド素子2より0.2
mm低くなる様に低部6(第1実施例の溝6に相当する)
を長さ3mmになる様に砥石等で形成した。この点は第1
実施例と相異している。さらに第1実施例と同様に、ギ
ャップの両側にギャップから3.5mm離れたところに、
溝7を形成した。このようにして作成したヘッドで、テ
ープ走行したところ、テープの磁性粉の付着はギャップ
近傍には起きておらず、再生出力の低下は1dB以下で
あった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、ヘ
ッド摺動面の樹脂部を含む領域に第1の溝部を形成し、
この第1の溝部に非磁性金属を形成し、さらにヘッド素
子の外側に第2の溝部を形成し、さらにギャップの両側
にも第3の溝部を形成することにより、磁気テープから
の磁性粉の剥離,付着がほとんどなく、あってもギャッ
プ近傍に成長しないため、常に良好な録音・再生等が得
られる。さらに耐摩耗性が向上し、長寿命の磁気ヘッド
が得られる。ヘッド摺動面に形成した第2の溝部によ
り、ヘッド素子が露出している幅が調整できるため形状
効果による再生周波数特性のうねりを除去でき、さらに
テープとヘッドの接触も良好に保たれる。
ッド摺動面の樹脂部を含む領域に第1の溝部を形成し、
この第1の溝部に非磁性金属を形成し、さらにヘッド素
子の外側に第2の溝部を形成し、さらにギャップの両側
にも第3の溝部を形成することにより、磁気テープから
の磁性粉の剥離,付着がほとんどなく、あってもギャッ
プ近傍に成長しないため、常に良好な録音・再生等が得
られる。さらに耐摩耗性が向上し、長寿命の磁気ヘッド
が得られる。ヘッド摺動面に形成した第2の溝部によ
り、ヘッド素子が露出している幅が調整できるため形状
効果による再生周波数特性のうねりを除去でき、さらに
テープとヘッドの接触も良好に保たれる。
【図1】 この発明の第1実施例である磁気ヘッドを示
す図
す図
【図2】 この発明の第2実施例である磁気ヘッドを示
す図
す図
【図3】 従来例の磁気ヘッドを示す図
1 シールドケース 2 ヘッド素子 3 樹脂 4 第1の溝部 5 非磁性金属 6 第2の溝部 7 第3の溝部 8 テープ なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 前面に窓部を有するシールドケースと、
前記シールドケース内に樹脂で固定され一部が前記窓部
より露出したヘッド素子と、 前記シールドケースの前面と前記シールドケースの窓部
より露出した樹脂とヘッド素子とを有する磁気テープ摺
動面と、 前記ヘッド素子の両側の前記窓部より露出した樹脂部の
領域を含む部分に前記磁気テープの走行方向に直交する
方向に前記磁気テープの幅以上の幅で刻設した第1の溝
部と、 前記第1の溝部内に埋設した非磁性層と、 前記磁気テープの走行方向に直交する方向の前記ヘッド
素子の外側に前記ヘッド素子より低い底部を有し、前記
ヘッド素子の両側に、前記磁気テープ幅以上の幅で刻設
した第2の溝部と、 を具備してなることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 磁気ヘッド摺動面上であって、窓部より
露出したヘッド素子より低い部分に刻設した第3の溝部
を具備してなることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘ
ッド。 - 【請求項3】 非磁性層が金属であることを特徴とする
請求項1もしくは2記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15802992A JPH064812A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15802992A JPH064812A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064812A true JPH064812A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15662721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15802992A Withdrawn JPH064812A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064812A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6590741B1 (en) | 1999-06-14 | 2003-07-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic head having grooves to enhance contact with magnetic recording media and magnetic recording/reproducing apparatus |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP15802992A patent/JPH064812A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6590741B1 (en) | 1999-06-14 | 2003-07-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic head having grooves to enhance contact with magnetic recording media and magnetic recording/reproducing apparatus |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |