JPH064849A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH064849A JPH064849A JP15940592A JP15940592A JPH064849A JP H064849 A JPH064849 A JP H064849A JP 15940592 A JP15940592 A JP 15940592A JP 15940592 A JP15940592 A JP 15940592A JP H064849 A JPH064849 A JP H064849A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気記録媒体の磁性膜をCoNiCrにVを
添加した合金により形成し、保磁力を向上でき、再生出
力、ビットシフト、オ−バ−ライト、S/Nを高めるよ
うにすること。 【構成】 非磁性材料からなる基板上に非磁性下地層を
介してCo合金系磁性膜を形成した磁気記録媒体におい
て、磁性膜の組成が原子%でNi5%〜30%、Cr5
〜9%、V0.1〜6%、残部Coと不可避的不純物か
ら成る合金によって形する。
添加した合金により形成し、保磁力を向上でき、再生出
力、ビットシフト、オ−バ−ライト、S/Nを高めるよ
うにすること。 【構成】 非磁性材料からなる基板上に非磁性下地層を
介してCo合金系磁性膜を形成した磁気記録媒体におい
て、磁性膜の組成が原子%でNi5%〜30%、Cr5
〜9%、V0.1〜6%、残部Coと不可避的不純物か
ら成る合金によって形する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば磁気ヘッドと
の間において情報の記録および再生を行うための磁気記
録媒体に関し、特に非磁性材料からなる基板上に非磁性
下地層を介してCo合金系磁性膜形成した磁気記録媒体
による再生出力とオ−バ−ライト、ビットシフトを改善
しようとするものである。
の間において情報の記録および再生を行うための磁気記
録媒体に関し、特に非磁性材料からなる基板上に非磁性
下地層を介してCo合金系磁性膜形成した磁気記録媒体
による再生出力とオ−バ−ライト、ビットシフトを改善
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置では、磁気記録媒体に
微小間隔で磁気ヘッドを対向させ、磁気記録媒体に磁気
的に記録し、また、記録された磁気情報を磁気ヘッドで
読み取ることで記録再生をするようになっている。磁気
記録媒体は、基板上にCoNiCr、CoCrTa、C
oCrPt等の合金から成る磁性膜を被着して形成され
ており、最近では磁気記録媒体を高密度記録化に対応す
るため、磁性膜の保磁力を大きくすることやノイズを低
減することが種々提案されている。例えば特開平1−2
5617号公報には、磁性膜をCoCrTaPtの四元
系合金で作成した磁気記録媒体が開示されている。そし
てPt添加量1〜15at%で保磁力が約1200Oe
より大きく、また角型比が0.8以上になるとしてい
る。しかし、CoCrPt、CoCrPtB等CoCr
系合金にPtを添加した磁気記録媒体は高保磁力、高出
力が得られると言う利点を有する反面においてS/N比
が低くノイズが大きいなるとともに、合金系に貴金属で
あるPtを含有するので高価になる。また、Ptを含ま
ないCoCr,CoNiCr系合金磁性膜として、例え
ば第14回日本応用磁気学会(1990年)では、Co
CrTaおよびCoCrPtに対しBを添加することに
より保磁力が影響を受けることが発表されている。そし
てCoCrTaにBを添加すると保磁力が単調に減少
し、CoCrPtの場合はBの添加とともに保磁力は増
加するとしている。また、CoCrPtにBを3〜7a
t%添加することにより約3000Oeの高保磁力が得
られるとしている。 また第12回日本応用磁気学会学
術講演会(1988年)では、Co−20at%Ni−
10at%Crに対し、Vを添加することで保磁力が向
上することが発表されている。Vを1%添加することに
より、保磁力が1000Oeから1500Oeに向上す
るとされている。さらに、特開平3−12815および
特開平3−84722では、CoCrVがCoCrまた
はCoNiCrより低ノイズであることが報告されてい
る。
微小間隔で磁気ヘッドを対向させ、磁気記録媒体に磁気
的に記録し、また、記録された磁気情報を磁気ヘッドで
読み取ることで記録再生をするようになっている。磁気
記録媒体は、基板上にCoNiCr、CoCrTa、C
oCrPt等の合金から成る磁性膜を被着して形成され
ており、最近では磁気記録媒体を高密度記録化に対応す
るため、磁性膜の保磁力を大きくすることやノイズを低
減することが種々提案されている。例えば特開平1−2
5617号公報には、磁性膜をCoCrTaPtの四元
系合金で作成した磁気記録媒体が開示されている。そし
てPt添加量1〜15at%で保磁力が約1200Oe
より大きく、また角型比が0.8以上になるとしてい
る。しかし、CoCrPt、CoCrPtB等CoCr
系合金にPtを添加した磁気記録媒体は高保磁力、高出
力が得られると言う利点を有する反面においてS/N比
が低くノイズが大きいなるとともに、合金系に貴金属で
あるPtを含有するので高価になる。また、Ptを含ま
ないCoCr,CoNiCr系合金磁性膜として、例え
ば第14回日本応用磁気学会(1990年)では、Co
CrTaおよびCoCrPtに対しBを添加することに
より保磁力が影響を受けることが発表されている。そし
てCoCrTaにBを添加すると保磁力が単調に減少
し、CoCrPtの場合はBの添加とともに保磁力は増
加するとしている。また、CoCrPtにBを3〜7a
t%添加することにより約3000Oeの高保磁力が得
られるとしている。 また第12回日本応用磁気学会学
術講演会(1988年)では、Co−20at%Ni−
10at%Crに対し、Vを添加することで保磁力が向
上することが発表されている。Vを1%添加することに
より、保磁力が1000Oeから1500Oeに向上す
るとされている。さらに、特開平3−12815および
特開平3−84722では、CoCrVがCoCrまた
はCoNiCrより低ノイズであることが報告されてい
る。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPt
を含まないCoCr、CoNiCr系合金に種々の添加
元素を加えた磁気記録媒体では、CoCrPt系媒体よ
りノイズを低減でき、コストを低減できる利点はある
が、高出力を得にくいためにビットシフトが低く、高出
力化のために磁性膜の膜厚を厚くすると保磁力が低下す
るとともに、オ−バ−ライトが低くなるという問題点が
あった。そこで本発明は、磁気記録媒体の磁性膜をCo
NiCrにVを添加した合金により形成し、保磁力を向
上し、再生出力、ビットシフト、オ−バ−ライト、S/
Nを高めるようにすることを目的とする。
を含まないCoCr、CoNiCr系合金に種々の添加
元素を加えた磁気記録媒体では、CoCrPt系媒体よ
りノイズを低減でき、コストを低減できる利点はある
が、高出力を得にくいためにビットシフトが低く、高出
力化のために磁性膜の膜厚を厚くすると保磁力が低下す
るとともに、オ−バ−ライトが低くなるという問題点が
あった。そこで本発明は、磁気記録媒体の磁性膜をCo
NiCrにVを添加した合金により形成し、保磁力を向
上し、再生出力、ビットシフト、オ−バ−ライト、S/
Nを高めるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、CoNi
CrVを用いた磁性膜の組成および作成条件と磁気特
性、記録再生特性を向上するために鋭意研究した。その
結果、本発明の磁気記録媒体は、非磁性材料からなる基
板上に非磁性下地層を介してCo合金系磁性膜を形成し
た磁気記録媒体において、磁性膜の組成が原子%でNi
5〜30%、Cr5〜9%、V0.1〜6%、残部Co
と不可避的不純物から成る合金によって形成した。上記
組成にしたのは、Niが5%未満では保磁力が低下する
からであり、Niが30%を越えると出力が低下するか
らである。また、Crが5%未満になると保磁力が低下
し、Crが9%を越えると出力が低下するからである。
また、Vが0.1%未満では保磁力およびS/Nを向上
する効果がなく6%を越えると出力が低下してしまうか
らである。さらに上記組成の磁気記録媒体において、磁
性膜の厚みは300〜600Aにすることである。磁性
膜の膜厚が300A未満では出力が低くなり、600A
を、越えると、保磁力、ビットシフト、オ−バ−ライト
が低下するためである。さらに上記組成の磁気記録媒体
において、磁性膜の結晶粒径は300〜600とするこ
が好ましく、磁性膜の結晶粒径が300A未満では保磁
力が小さくなり、600Aを越えるでは磁性膜のノイズ
が大きくなり、S/Nが低下してしまうからである。更
にまた、上記組成の磁気記録媒体の非磁性下地層として
は、Crを主成分とする合金とし、その膜厚は400〜
2000Aとするのが望ましい。400A未満では保磁
力が低下し、2000Aを越えると角型比が低下し、出
力が低下してしまうからである。上記磁気記録媒体の磁
性膜のもつ膜面内方向の保磁力(Hc)は1000〜2
000Oeである。保磁力が1000Oe未満では、出
力が低下し、2000Oe以上ではオ−バーライトが低
下してしまうためである。
CrVを用いた磁性膜の組成および作成条件と磁気特
性、記録再生特性を向上するために鋭意研究した。その
結果、本発明の磁気記録媒体は、非磁性材料からなる基
板上に非磁性下地層を介してCo合金系磁性膜を形成し
た磁気記録媒体において、磁性膜の組成が原子%でNi
5〜30%、Cr5〜9%、V0.1〜6%、残部Co
と不可避的不純物から成る合金によって形成した。上記
組成にしたのは、Niが5%未満では保磁力が低下する
からであり、Niが30%を越えると出力が低下するか
らである。また、Crが5%未満になると保磁力が低下
し、Crが9%を越えると出力が低下するからである。
また、Vが0.1%未満では保磁力およびS/Nを向上
する効果がなく6%を越えると出力が低下してしまうか
らである。さらに上記組成の磁気記録媒体において、磁
性膜の厚みは300〜600Aにすることである。磁性
膜の膜厚が300A未満では出力が低くなり、600A
を、越えると、保磁力、ビットシフト、オ−バ−ライト
が低下するためである。さらに上記組成の磁気記録媒体
において、磁性膜の結晶粒径は300〜600とするこ
が好ましく、磁性膜の結晶粒径が300A未満では保磁
力が小さくなり、600Aを越えるでは磁性膜のノイズ
が大きくなり、S/Nが低下してしまうからである。更
にまた、上記組成の磁気記録媒体の非磁性下地層として
は、Crを主成分とする合金とし、その膜厚は400〜
2000Aとするのが望ましい。400A未満では保磁
力が低下し、2000Aを越えると角型比が低下し、出
力が低下してしまうからである。上記磁気記録媒体の磁
性膜のもつ膜面内方向の保磁力(Hc)は1000〜2
000Oeである。保磁力が1000Oe未満では、出
力が低下し、2000Oe以上ではオ−バーライトが低
下してしまうためである。
【0005】
【作用】本発明の磁気記録媒体における各成分元素の作
用は必ずしも明確ではないが、は非磁性基板上に非磁性
下地層を介してCoNiCrV合金磁性膜を形成するに
際し、その組成を、Cr濃度を5〜9原子%とすること
により磁性膜の飽和磁束密度を大きくして出力を向上
し、Vを0.1〜6原子%添加することにより、Crの
偏析を促進し、結晶粒を微細化して結晶粒径を300〜
600Aにすることができるために保磁力を大きくし
て、ノイズを低減していると考えられる。また、上記磁
性膜の膜厚を300〜600Aとすることにより保磁力
を向上し、良好な値のオ−バ−ライト、ビットシフトを
得ていると考えられる。さらに、非磁性下地層としてC
rを主成分とする合金膜を用いて、その膜厚を400〜
2000Aとすることにより、保磁力を1000から2
000Aにすることができるために、良好な磁気特性、
記録再生特性を得られると考えられる。
用は必ずしも明確ではないが、は非磁性基板上に非磁性
下地層を介してCoNiCrV合金磁性膜を形成するに
際し、その組成を、Cr濃度を5〜9原子%とすること
により磁性膜の飽和磁束密度を大きくして出力を向上
し、Vを0.1〜6原子%添加することにより、Crの
偏析を促進し、結晶粒を微細化して結晶粒径を300〜
600Aにすることができるために保磁力を大きくし
て、ノイズを低減していると考えられる。また、上記磁
性膜の膜厚を300〜600Aとすることにより保磁力
を向上し、良好な値のオ−バ−ライト、ビットシフトを
得ていると考えられる。さらに、非磁性下地層としてC
rを主成分とする合金膜を用いて、その膜厚を400〜
2000Aとすることにより、保磁力を1000から2
000Aにすることができるために、良好な磁気特性、
記録再生特性を得られると考えられる。
【0006】
(実施例1)マグネシュウムを4重量%含有するアルミ
ニュウム合金からなる基板の表面を旋削加工により平滑
に研磨し、外形95mm、内径25mm、厚み1.27
mmの基板とした。次にこの基板の表面にNi−P合金
からなるメッキ膜を5〜15umの厚さに形成し、磁気
記録媒体の起動時および停止時における磁気ヘッドもし
くはスライダとの接触摺動特性(CSS)を確保する。
上記のようにして被着したメッキ膜の表面を平滑にする
とともに磁気ヘッドもしくはスライダとの吸着を防止す
るためのテクスチャ−加工を施した。次に基板を洗浄
後、例えばDCマグネトロンスパッタ装置により、Cr
からなる下地膜と、CoNiCrにVを添加した合金か
らなる磁性膜とCからなる保護膜とを順次積層してなる
磁気記録媒体を作成した。この場合、下地膜の成膜に
は、スパッタ室内を1*10-6Torr以下に排気後、
基板を250℃に30分間加熱し、Arガスを導入して
スパッタ室内を10mTorrに保持し、投入電力17
50W、成膜速度40nm/分の条件により、膜厚10
0nmに成膜した。CoNiCrにVを添加した合金か
らなる磁性膜は上記と同様にして、投入電力1820
W、成膜速度76nm/分の条件で50nmの膜厚に成
膜した。この磁性膜のスパッタ時には基板に−200V
のバイアス電圧を印加した。また、保護膜は、投入電力
1200W、成膜速度8nm/分の条件で前記磁性膜上
に25nmの膜厚で成膜した。
ニュウム合金からなる基板の表面を旋削加工により平滑
に研磨し、外形95mm、内径25mm、厚み1.27
mmの基板とした。次にこの基板の表面にNi−P合金
からなるメッキ膜を5〜15umの厚さに形成し、磁気
記録媒体の起動時および停止時における磁気ヘッドもし
くはスライダとの接触摺動特性(CSS)を確保する。
上記のようにして被着したメッキ膜の表面を平滑にする
とともに磁気ヘッドもしくはスライダとの吸着を防止す
るためのテクスチャ−加工を施した。次に基板を洗浄
後、例えばDCマグネトロンスパッタ装置により、Cr
からなる下地膜と、CoNiCrにVを添加した合金か
らなる磁性膜とCからなる保護膜とを順次積層してなる
磁気記録媒体を作成した。この場合、下地膜の成膜に
は、スパッタ室内を1*10-6Torr以下に排気後、
基板を250℃に30分間加熱し、Arガスを導入して
スパッタ室内を10mTorrに保持し、投入電力17
50W、成膜速度40nm/分の条件により、膜厚10
0nmに成膜した。CoNiCrにVを添加した合金か
らなる磁性膜は上記と同様にして、投入電力1820
W、成膜速度76nm/分の条件で50nmの膜厚に成
膜した。この磁性膜のスパッタ時には基板に−200V
のバイアス電圧を印加した。また、保護膜は、投入電力
1200W、成膜速度8nm/分の条件で前記磁性膜上
に25nmの膜厚で成膜した。
【0007】ここで上記のように作成する磁気記録媒体
において、磁性膜におけるVの含有量が磁気特性にどの
ような影響があるかを調べるためNi20原子%、Cr
7原子%、Vをx原子%、残部CoとしてVの添加量を
変化させた種々の合金ターゲットを用いて磁性膜を作成
し、その保磁力(Hc)、飽和磁束密度(Bs)、再生
ヘッド出力、ディスクノイズの関係を求めた。その結果
を図1に示した。図1から分かるように、Vを添加して
いくと保磁力は増加していくが飽和磁束密度は減少して
いくことがわかる。ディスクノイズはVの添加量の増加
とともに減少していくことがわかる。しかし、再生出力
は保磁力または飽和磁束密度と直接は関連性がなく、添
加量0.1〜6%の範囲で200uV以上の大きな出力
が得られているがそれ以上の添加量では減少しているこ
とがわかる。
において、磁性膜におけるVの含有量が磁気特性にどの
ような影響があるかを調べるためNi20原子%、Cr
7原子%、Vをx原子%、残部CoとしてVの添加量を
変化させた種々の合金ターゲットを用いて磁性膜を作成
し、その保磁力(Hc)、飽和磁束密度(Bs)、再生
ヘッド出力、ディスクノイズの関係を求めた。その結果
を図1に示した。図1から分かるように、Vを添加して
いくと保磁力は増加していくが飽和磁束密度は減少して
いくことがわかる。ディスクノイズはVの添加量の増加
とともに減少していくことがわかる。しかし、再生出力
は保磁力または飽和磁束密度と直接は関連性がなく、添
加量0.1〜6%の範囲で200uV以上の大きな出力
が得られているがそれ以上の添加量では減少しているこ
とがわかる。
【0008】(実施例2)磁性膜における、Niの含有
量が磁気特性にどのような影響があるかを調べるために
Niをx原子%、Vを3%Crを5および8原子%と
し、残部CoとしてNi含有量を変化させた合金により
磁性膜を作成する以外は、実施例1と同様にして磁気記
録媒体を作成して保磁力Hcと飽和磁束密度Bsを測定
した。その結果を図2に示した。保磁力はCrが5原子
%の時、Niが5〜30原子%で800Oe以上とな
り、Crが8原子%の場合は1200Oe以上になり、
特にNi含有量が25原子%で最高になり20〜30原
子%で大きな保磁力となった。また、飽和磁束密度Bs
はNi含有量が30原子%で0.95(T)となり、N
i含有量が減少するほど大きくなり、Crの含有量が8
%のものに比し、5%と少ない方が大きな飽和磁束密度
となった。このためNi含有量は5〜30原子%で保磁
力と飽和磁束密度とが望ましいものになる。
量が磁気特性にどのような影響があるかを調べるために
Niをx原子%、Vを3%Crを5および8原子%と
し、残部CoとしてNi含有量を変化させた合金により
磁性膜を作成する以外は、実施例1と同様にして磁気記
録媒体を作成して保磁力Hcと飽和磁束密度Bsを測定
した。その結果を図2に示した。保磁力はCrが5原子
%の時、Niが5〜30原子%で800Oe以上とな
り、Crが8原子%の場合は1200Oe以上になり、
特にNi含有量が25原子%で最高になり20〜30原
子%で大きな保磁力となった。また、飽和磁束密度Bs
はNi含有量が30原子%で0.95(T)となり、N
i含有量が減少するほど大きくなり、Crの含有量が8
%のものに比し、5%と少ない方が大きな飽和磁束密度
となった。このためNi含有量は5〜30原子%で保磁
力と飽和磁束密度とが望ましいものになる。
【0009】(実施例3)前記磁性膜における、Cr含
有量が磁気特性にどのような影響があるかを調べるため
に実施例2と同様にしてNi含有量を20原子%、Cr
をx原子%、Vを0および4原子%、残部Coとして、
Crの含有量を変化させた合金により磁性膜を作成して
保磁力Hcと飽和磁束密度Bsを測定しその結果を図3
に示した。図3よりわかるように、Cr含有量が5原子
%以上で保磁力は1000Oe以上となり、Cr含有量
が多いほど保磁力は大きく、Vを4原子%含有する方が
保磁力がおおきくなった。また飽和磁束密度BsはCr
含有量9原子%以下で0.95(T)となり、Cr含有
量が少なくなるほど飽和磁束密度Bsが大きくなり、V
を含有しない方がおおきくなった。このためCr含有量
は、5〜9原子%で保磁力Hcと飽和磁束密度Bsにと
って望ましいものとなる。
有量が磁気特性にどのような影響があるかを調べるため
に実施例2と同様にしてNi含有量を20原子%、Cr
をx原子%、Vを0および4原子%、残部Coとして、
Crの含有量を変化させた合金により磁性膜を作成して
保磁力Hcと飽和磁束密度Bsを測定しその結果を図3
に示した。図3よりわかるように、Cr含有量が5原子
%以上で保磁力は1000Oe以上となり、Cr含有量
が多いほど保磁力は大きく、Vを4原子%含有する方が
保磁力がおおきくなった。また飽和磁束密度BsはCr
含有量9原子%以下で0.95(T)となり、Cr含有
量が少なくなるほど飽和磁束密度Bsが大きくなり、V
を含有しない方がおおきくなった。このためCr含有量
は、5〜9原子%で保磁力Hcと飽和磁束密度Bsにと
って望ましいものとなる。
【0010】(実施例4)次に、上記のような条件で作
成した磁気記録媒体において、磁性膜の組成をNi20
原子%、Cr7原子%、V2原子%残部Coとし、磁性
膜の膜厚を変化させて作成して保磁力Hc、再生ヘッド
出力、オ−バ−ライト、ビットシフト、S/Nを測定
し、その結果を図4に示した。CoNiCrV膜の膜厚
が厚くなると保磁力が低下していくことがわかる。再生
ヘッド出力は膜厚が600Aまでは増加するがそれ以上
では、一定となる。オ−バ−ライトは膜厚が300A以
下では保磁力が大きいために低くなり、600A以上で
も低下する。ビットシフトは膜厚の増加とともに低下
し、600A以上で20nsec以上に低下することが
わかる。S/Nは膜厚が増加すると低下し、600A以
上では28dB以下になることがわかる。このためCo
NiCrVの膜厚は300A〜600Aで保磁力、再生
出力、オ−バ−ライト、ビットシフト、S/Nとも望ま
しいものとなる。
成した磁気記録媒体において、磁性膜の組成をNi20
原子%、Cr7原子%、V2原子%残部Coとし、磁性
膜の膜厚を変化させて作成して保磁力Hc、再生ヘッド
出力、オ−バ−ライト、ビットシフト、S/Nを測定
し、その結果を図4に示した。CoNiCrV膜の膜厚
が厚くなると保磁力が低下していくことがわかる。再生
ヘッド出力は膜厚が600Aまでは増加するがそれ以上
では、一定となる。オ−バ−ライトは膜厚が300A以
下では保磁力が大きいために低くなり、600A以上で
も低下する。ビットシフトは膜厚の増加とともに低下
し、600A以上で20nsec以上に低下することが
わかる。S/Nは膜厚が増加すると低下し、600A以
上では28dB以下になることがわかる。このためCo
NiCrVの膜厚は300A〜600Aで保磁力、再生
出力、オ−バ−ライト、ビットシフト、S/Nとも望ま
しいものとなる。
【0011】上記の条件で作成したCoNiCrV磁性
膜の結晶粒径をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて測
定し、結晶粒径と保磁力とS/Nの関係を求めた結果を
図5に示した。磁性膜の膜厚を500Aとした場合、結
晶粒径が大きくなると保磁力は増加し結晶粒径が300
A以上で1000Oe以上となるが結晶粒径が600A
を越えると一定になることがわかる。しかし、S/Nは
結晶粒径が結晶粒径が600Aをこえると低下してしま
う。このためCoNiCrV膜の結晶粒径は300A〜
600Aで保磁力、S/Nで望ましいものとなる。
膜の結晶粒径をTEM(透過型電子顕微鏡)を用いて測
定し、結晶粒径と保磁力とS/Nの関係を求めた結果を
図5に示した。磁性膜の膜厚を500Aとした場合、結
晶粒径が大きくなると保磁力は増加し結晶粒径が300
A以上で1000Oe以上となるが結晶粒径が600A
を越えると一定になることがわかる。しかし、S/Nは
結晶粒径が結晶粒径が600Aをこえると低下してしま
う。このためCoNiCrV膜の結晶粒径は300A〜
600Aで保磁力、S/Nで望ましいものとなる。
【0012】(実施例5)次に実施例4の条件で作成す
る磁気記録媒体において、非磁性下地層をCr膜としそ
の膜厚を変化させて作成し、磁性膜の保磁力Hc、角型
比S、再生ヘッド出力を測定した結果を図6に示した。
図6からわかるように、非磁性下地膜であるCr膜厚が
400A以下では保磁力が小さくなり、再生出力が低下
し、2000A以上では、角型比が低下するために再生
出力が低下してしまうことがわかる。このため非磁性下
地層であるCr膜厚は400〜2000Aで保磁力、再
生出力とも望ましいものとなる。次に上記条件で作成し
た磁気記録媒体において、磁性膜の保磁力を変化させて
再生出力、オ−バ−ライトの関係を測定した結果を図7
に示す。保磁力が1000Oe以下になると再生出力が
低下し、2000Oe以上になるとオ−バ−ライトが低
下してしまうことがわかる。
る磁気記録媒体において、非磁性下地層をCr膜としそ
の膜厚を変化させて作成し、磁性膜の保磁力Hc、角型
比S、再生ヘッド出力を測定した結果を図6に示した。
図6からわかるように、非磁性下地膜であるCr膜厚が
400A以下では保磁力が小さくなり、再生出力が低下
し、2000A以上では、角型比が低下するために再生
出力が低下してしまうことがわかる。このため非磁性下
地層であるCr膜厚は400〜2000Aで保磁力、再
生出力とも望ましいものとなる。次に上記条件で作成し
た磁気記録媒体において、磁性膜の保磁力を変化させて
再生出力、オ−バ−ライトの関係を測定した結果を図7
に示す。保磁力が1000Oe以下になると再生出力が
低下し、2000Oe以上になるとオ−バ−ライトが低
下してしまうことがわかる。
【0013】
【発明の効果】上述したように本発明の磁気記録媒体
は、磁性膜をCoNiCrV系合金とし、その組成を原
子%でNi5〜30%、Cr5〜9%、V0.1〜6
%、残部Coとすることにより、出力と保磁力を大きく
できる。また、磁性膜の膜厚を300〜600Aとする
ことにより、再生出力、オ−バ−ライトを向上できる。
さらに、磁性膜の結晶粒径を300A〜600Aとする
ことで保磁力を向上でき、ノイズを低減できる。上記磁
性膜の非磁性下地膜の膜厚を400〜2000Aとする
ことにより、保磁力を向上し、再生出力を大きくでき
る。また、上記条件で作成した磁性膜の保磁力を100
0〜2000Oeとすることで出力、ビットシフト、オ
−バ−ライトの良好な特性を得ることができ、磁気記録
媒体として最適である。
は、磁性膜をCoNiCrV系合金とし、その組成を原
子%でNi5〜30%、Cr5〜9%、V0.1〜6
%、残部Coとすることにより、出力と保磁力を大きく
できる。また、磁性膜の膜厚を300〜600Aとする
ことにより、再生出力、オ−バ−ライトを向上できる。
さらに、磁性膜の結晶粒径を300A〜600Aとする
ことで保磁力を向上でき、ノイズを低減できる。上記磁
性膜の非磁性下地膜の膜厚を400〜2000Aとする
ことにより、保磁力を向上し、再生出力を大きくでき
る。また、上記条件で作成した磁性膜の保磁力を100
0〜2000Oeとすることで出力、ビットシフト、オ
−バ−ライトの良好な特性を得ることができ、磁気記録
媒体として最適である。
【図1】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるV添加
量と保磁力、飽和磁束密度、再生出力およびディスクノ
イズの関係図である。
量と保磁力、飽和磁束密度、再生出力およびディスクノ
イズの関係図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるNi添
加量と保磁力、飽和磁束密度の関係図である。
加量と保磁力、飽和磁束密度の関係図である。
【図3】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるCr添
加量と保磁力、飽和磁束密度の関係図である。
加量と保磁力、飽和磁束密度の関係図である。
【図4】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるCoN
iCrVの膜厚と保磁力、再生出力、S/N、ビットシ
フトおよびオ−バ−ライトの関係図である。
iCrVの膜厚と保磁力、再生出力、S/N、ビットシ
フトおよびオ−バ−ライトの関係図である。
【図5】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるCoN
iCrVの結晶粒径と保磁力、S/Nの関係図である。
iCrVの結晶粒径と保磁力、S/Nの関係図である。
【図6】本発明の磁気記録媒体の磁性膜におけるCr膜
厚と保磁力、再生出力、角型比関係である。
厚と保磁力、再生出力、角型比関係である。
【図7】本発明の磁気記録媒体の磁性膜における保磁力
と再生出力オ−バ−ライトの関係図である。
と再生出力オ−バ−ライトの関係図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛世 正博 埼玉県熊谷市三ケ尻5200番地日立金属株式 会社磁性材料研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性材料からなる基板上に非磁性下地
層を介してCo合金系磁性膜を形成した磁気記録媒体に
おいて、磁性膜の組成が原子%でNi5〜30%、Cr
5〜9%、V0.1〜6%、残部Coと不可避的不純物
から成ることを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 請求項1記載の磁気記録媒体において、
磁性膜の厚みが300〜600Aであることを特徴とす
る磁気記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気記録媒体に
おいて、磁性膜の結晶粒径が300〜600Aであるこ
とを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項4】 請求項1記載の磁気記録媒体において、
非磁性下地層がCrを主成分とする合金からなり、その
非磁性下地層の膜厚が400〜2000Aであることを
特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項5】 請求項1及至4項のいずれかの項に記載
の磁気記録媒体において、磁性膜のもつ膜面内方向の保
磁力(Hc)が1000Oe〜2000Oeであること
を特徴とする磁気記録媒体
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15940592A JPH064849A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 磁気記録媒体 |
| DE4300689A DE4300689C2 (de) | 1992-03-13 | 1993-01-13 | Magnetisches Aufzeichnungsmedium |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15940592A JPH064849A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH064849A true JPH064849A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15693053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15940592A Pending JPH064849A (ja) | 1992-03-13 | 1992-06-18 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH064849A (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15940592A patent/JPH064849A/ja active Pending
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