JPH06501608A - ヒト・ミトコンドリアのnad(p)+依存リンゴ酸酵素 - Google Patents

ヒト・ミトコンドリアのnad(p)+依存リンゴ酸酵素

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JPH06501608A JP3513575A JP51357591A JPH06501608A JP H06501608 A JPH06501608 A JP H06501608A JP 3513575 A JP3513575 A JP 3513575A JP 51357591 A JP51357591 A JP 51357591A JP H06501608 A JPH06501608 A JP H06501608A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト・ミトコンドリアのNAD (P)”依存リンゴ酸酵素本発明は、ヒト・ミ トコンドリアのNAD (P)”依存リンゴ酸酵素(mlateenzyme) に関する。
リンゴ酸酵素は、リンゴ酸のピルビン酸への酸化的分解、即ち、マレート +  NAD (P)ゝ→ ピルベート + NAD(P)H”+ H“を触媒する。
この酵素は、真核および原核生物のいずれにも存在する。これまでに、哺乳類組 織ではリンゴ酸酵素の三種のイソ酵素、即ち、厳密な細胞質性NADP+依存酵 素、NADP”依存ミトコンドリア・イソ酵素、およびNAD″″およびNAD P″″のいずれも使用しつるか、一般的にNAD”に選択的なミトコンドリア・ イソ酵素が報告されている(フランケル、1975)。(以後、このイソ酵素を NAD (P)’″依存リンゴ酸酵素と呼ぶ)。
哺乳類のイソ酵素の大きさは、約62−64kDaである(モリ−ジスおよびレ ニンガー、1984b;バグチ等、1987)、生体内での大きさか240kD aであることは、活性酵素が四量体構造を採っていることを推定させる(フラン ケル、1975;モリ−ジスおよびレニンガー、1984b)。
細胞質性リンゴ酸酵素の活性は、肝臓および脂肪組織で最も高い。即ち、このイ ソ酵素は、脂肪酸のde novo合成に関する細胞質ゾル性NADPHの生成 に関連している。このイソ酵素は、食物の組成で制御可能であり、即ち、炭水化 物含量の高い食料、またはチロイドホルモンにより誘導しつる(フランケル、1 975、ドジン等、1985)。NADP”依存ミトコンドリア・リンゴ酸酵素 の活性は数多くの組織(脳、心筋および骨格筋組織、副腎)で検出されており( リンおよびデービス、1974;フランケル、1975;ナゲル等、1980) 、おそらく該酵素は、還元的生合成に関するNADPGの生産に関連している( シンプソンおよびニスタブルーフ、1969)。しかし、今日まで、この特殊な イソ酵素に関する詳細は分かっていない。
ミトコンドリアNAD (P)+依存リンゴ酸酵素活性は、例えば、胸腺または 牌臓等、高速で細胞分裂を行う組織、または小腸の粘膜の基底細胞(ソ了等、1 979)、並びにアフリカッメガエルの初期発生における第1細胞分裂サイクル (ドーキンおよびドーキン・ラッスル、1990)で検出しつる。このイソ酵素 の活性は、ラットの脳、筋肉組織および正常または再生肝臓組織には存在しない か、もしくは非常に低いが(ナゲル等、1980)、ラットの副腎皮質(ツア、 1973Lハトおよびヒトの骨格筋(リンおよびデービス、1974;タロニ等 、1988)および多くの生物種の心筋(リンおよびデービス、1974;リグ オり等、1989)では検出されている。この酵素は、これまでに研究されてき た多くの腫瘍細胞系列で発現されている。NAD (P)’″依存リンゴ酸酵素 活性は、腹水腫瘍(ツアおよびトーチ−11978L肝ガン細胞(ツア等、19 80)、および、その他の種々の腫瘍(モレジスおよびレニンガー、1984b )で検出されている。モリス・肝ガン・シリーズにおいては、NAD (P)” 依存リンゴ酸酵素の発現が増殖に依存している(ツア等、1980)。
培養した多くの腫瘍細胞は、呼吸の主要なエネルギー源としてグルタミンおよび グルコースを使用しつるが(レイツアー等、1979)、多くの腫瘍細胞におい て、とりわけグルコースを絶対必要条件としているわけではない(ワイス等、+ 981)。NAD (P)”結合性のミトコンドリア・リンゴ酸酵素活性は、ア ミノ酸のピルビン酸への転換に関連していると考えられる(モレジスおよびレニ ンガー、1984a;ツア等、1980)、ナゲルおよびツア(1982)の研 究は、イヌの小腸粘膜からのミトコンドリアNAD (P)!依存リンゴ酸酵素 の部分的tI製を示し、また、モレジスおよびレニンガ−(1984a)は、マ ウス肝ガン腫のミトコンドリアからの本リンゴ酸酵素の部分的精製(51%)お よび物理的性質の測定に関して報告している。
本発明の目的は、初めての均一なヒト・ミトコンドリアNAD (P)”依存リ ンゴ酸酵素(以後、 “リンゴ酸酵素”と呼ぶ)の調製、これを用いた該リンゴ 酸酵素をコードするDNAの同定、およびそのヌクレオチド配列の決定である。
該DNAを使用することで、適当な宿主生物における該酵素の発現か可能となる 。
さらに、本発明の目的は、組み換え法を用いて調製したタンパク質によるモノク ローナル抗体の調製である。
この目的は、トランスホームしたヒトT−リンパ球細胞系列(細胞系列1301 :ボド、1981)からのミトコンドリア調製物上清由来のリンゴ酸酵素活性を 含むフラクションの調製、精製、および、イオン交換およびATP−アフィニテ ィークロマトグラフィーによるリンゴ酸酵素の濃縮により達成された。この操作 で、直接的アミノ酸シーケンシングの出発物質として約85−90%の純度のリ ンゴ酸酵素か得られた。(特別な目的のために必要ならば、さらに精製して均一 な酵素を調製しうる。例えば、分析または微量調製を目的とする場合は、5DS −ゲル電気泳動およびメンブレンへのプロッティングにより更に精製しうる。均 一な形で本来の酵素を得るには、アフィニティー・クロマトグラフィーにつづい て、ゲル濾過および/または疎水性クロマトグラフィー等のクロマトグラフィー 精製を行いつる。) 本発明における均一なリンゴ酸酵素は、FPLCで得た。
このように、本発明は、ヒト・ミトコンドリアNAD (P)”依存リンゴ酸酵 素に関する。
精製したリンゴ酸酵素のトリプシン分解フラグメントのマイクロシーケンシング から4個のアミノ酸配列か得られた。これらの配列の2個から出発して、縮退オ リゴヌクレオチドを合成し、直接、低ストリンジェント条件下でcDNAライブ ラリー(フィブロザルコーマのライブラリーを使用した)の上清からリンゴ酸酵 素に特異的なりNAフラグメントを増幅するためのボリメレース・チェーン・リ アクション(PCR)に用いた。このPCR増幅から単一バンドが得られ、これ をサブクローニングした(pUCベクター)。増幅したDNAの配列分析は、他 の既知のリンゴ酸酵素配列と有意なホモロジーを示した。得られたクローンをc DNA増幅に使用したフィブロザルコーマ・ライブラリーのプラーク・ハイブリ ダイゼーションに使用し、1923bl)の挿入物を含むプラークを単離、精製 した。この挿入物は、内部にEcoRI切断部位を含むので、部分消化を行い、 完全な挿入物を適当なベクター(Bluescript KS+)のEcoR1 部位にクローン化した。このクローンからヌクレオチド配列を決定した。第3図 は単離したcDNAクローンの全ヌクレオチド配列を示している。
全長1923bpの配列およびポリ(A)テールを含むcDNAクローンには、 部位90(ATG)から部位+ 841 (TAG)までの584個のアミノ酸 をコードする長いオーブン・リーディング・フレームか含まれる。5°非翻訳領 域は極端にGCリッチであり(76,3% G/C:最初の80ヌクレオチドの うち61個かG/Cである)、開始シグナル領域のヌクレオチドは、コサツクの コンセンサス配列に比較的よく対応している(コサツク、1987)。3′非翻 訳領域は、7Qbp長であり、それにポリ(A)セクションか続いている(単離 したcDNAクローンには26個の連続するAグループか存在している)。ポリ (A)セクションの上流13bpの所には、配列要素(AGATAA)が有り、 この配列はコンセンサスなポリアゾニレ−ジョン・シグナル(AATAAA)と 特定のホモロジーを有している(バーンスチール等、+985)。このヌクレオ チド配列から誘導されるアミノ酸を含むタンパク質の分子量は、65.4kDで ある(ミトコンドリアのシグナル配列を含む)。この分子量は、5DS−PAG Eで62kDと測定されたイヌの小腸粘膜由来のミトコンドリアNAD (P) ”依存リンゴ酸酵素のサイズ(ナゲルおよびツア、1982)とよく一致してい る。
誘導したタンパク質の最初の20個のアミノ酸は、典型的なミトコンドリアのシ グナル配列の特徴、即ち、ヘリックスの一方が非極性アミノ酸および他方か塩基 性アミノ酸を有する二次構造を持つ両親媒性アルファ・ヘリックス(ホン・ヘイ ン、1986;アリリンおよびシャツ人 1986)を示している(ミトコンド リアのシグナル配列の部分は、科学的興味、またはその必要性に応じて、プロセ シングされたタンパク質のN末端シーケンシングから正確に決定しうる。全タン パク質の584個のアミノ酸の内、67個は酸性、78個は塩基性、11個はシ スティンである。理論的に推定されるN−グリコジル化部位は、このタンパク質 の部位421に存在する(As n−Xa a−Th r)。この場合のアミノ 酸XaaはProである。従って、モノホンおよびカラライホン(1984)に よって示されたグリコジル化に関する知見は正しくないと考えられる。また、グ リコジル化か無いことは、大腸菌て発現するヒト・ミトコンドリアのリンフ1酵 素か完全な機能を有するという知見からも確認される。従って、ヒト細胞中でも NAD (P)”依存ミトコンドリア・リンゴ酸酵素はグリコジル化されていな いであろう。
この配列と、これまでに公表された4gAのリンゴ酸酵素配列(マウス(ハグチ 等、1987)またはラット(マグナソン等、1986)由来の細胞質性NAD P′依存リンゴ酸酵素、トウモロコシの葉緑体由来のNADP”依存リンゴ酸酵 素(ロサーメルおよびネルリン、1989)およびバチルス・ステアロサーモフ ィラス(Bacillus stearothermophilus)由来の熱 安定性リンゴ酸酵素(コバヤシ等、1989))を比較することで以下の事か判 明した:ヒト・ミトコンドリアNAD (P)”依存リンゴ酸酵素は、ラットお よびマウスの酵素と存意に異なる。即ち、ヒトのリンゴ酸酵素は、これらの酵素 各々と55.4%および54.2%の一致しか示さず、これらの値は、この酵素 がトウモロコシのリンゴ酸酵素、および、リグニン合成に関係し、かつリンゴ酸 酵素とかなりの配列の一致を示すシンナミルアルコール・デヒドロゲナーゼ(つ オルター等、1988)と共有する47.2%および48,8%という値と比べ て有意に高くとは言えない。
真核生物のリンゴ酸酵素は、バチルス・ステアロサーモフィラス(BacilI us stearothermophilus)の酵素に対し、低いが、有意な ホモロジーを示す。これら全ての酵素は該酵素と約27%の一致を示す。種々の リンゴ酸酵素間のホモロジーは、そのタンパク質配列に均一に分散しているので はなく、高いホモロジー領域が、僅かなホモロジーを示すか、または全くホモロ ジーを示さない長いセグメントで中断されている。実際に、ヒト、ラットおよび トウモロコシのリンゴ酸酵素の間では長い配列の一致が存在するが、他の領域は 全く類似性を示さないことが注目される。
アミノ酸160−189.25+−294および411−452の領域は、特に 保存されている。アミノ酸111−119の領域は、ガチョウの脂肪酸シンセタ ーゼおよびヒトのグリセリンアルデヒド−3−ホスファターゼに関して提唱され ているNADP’″結合部位と類似性を示す(ポーラスおよびコラツクディー、 1983)。ウニレンガ等(1985)により提唱された“ADP結合βαβ− ホールド”に関するコンセンサス配列に相当する配列要素は、アミノ酸162− 193間に存在する。これらの構造要素は、ジヌクレオチドのADPグループに 結合すると考えられる。即ち、これらはコンパクトなβαβ−ホールド上の特定 の基本的部位に存在するグリシン並びに非極性および親水性基の特徴的な配列を 存する。アミノ酸311−343のセグメントは、提唱されている補酵素ニコチ ンアミドの結合部位といくらかのホモロジーを示すモチーフを含んでいるが(ス クラットン等、1990)、この補酵素特異性は該配列から容易に誘導すること は出来ない。また、ラットのNADP”依存リンゴ酸酵素およびヒトのNAD( P)′″依存リンゴ酸酵素の両方とも、NADP”結合タンパク質に特徴的な部 位にアラニンを含んでいる。しかし、NADPゝ結合タン結合タンパ特質の部位 に塩基性残基を有するか(おそらく、リン酸基との接触を提供する)、一方、N AD”結合タンパク質は、この部位に非電荷、または酸性アミノ酸を含む傾向に ある。本発明のヒト・リンゴ酸酵素は、このセクション(部位334.335お よび341)に優先的に酸性アミノ酸を有するが、一方、醤歯類のNADP”依 存リンゴ酸酵素はこの部位に塩基性側鎖を有するアミノ酸を持つ傾向にある。推 定されるこれら全てのジヌクレオチド結合ドメインは、シンナミルアルコール・ デヒドロゲナーゼを含む、これまでに述べてきた種々のリンコ゛酸酵素での保存 性が非常に高い。また、部位+20.198および428の3個のシスティンも 、これら種々の酵素で保存されており、おそらくジスルフィド結合の部位として 働いている。
アミノ酸1−90 (ミトコンドリアのシグナル配列を含む)、およびアミノ酸 500およびタンパク質末端間のC末端、およびアミノ酸355−410間の領 域にNADP″″依存リンゴ酸酵素と非常に異なる領域がある。この領域に関し て互いに47−67%の類似性を示す池の真核性NAD P″″依存リンゴ酸酵 素と比較すると、本発明のリンフ1酵素は、この領域において僅か33−36% しか一致していない。この事から、該タンパク質のこの領域は特定のアロステリ ック性(フマル酸による刺激、ATPによる阻害)の一部を担っていると考える ことか出来る。
アミノ酸19−584のポリペプチドをコードするcDNAを適当な細菌性発現 プラスミド(pRH281)にクローン化した。大腸菌における発現の誘導で1 −2■の活性のある可溶性ヒト・リンゴ酸酵素が得られた。細菌性のリンゴ酸酵 素は、DEAE−イオン交換クロマトグラフィーて分離した。得られた組み換え リンゴ酸酵素については、一方では内在的細菌性リンゴ酸酵素、および他方ては その他のイソ酵素から該酵素を区別しつるそのアロステリック特性および基質特 性を調べた。細菌性酵素は、電子受容体としてNAD”およびNADP″″の両 方を効率的に利用するが、この組み換えヒト酵素はNADP”に関しては実質的 に不活性であることが確認された。また、リンパ球から単離した酵素は、NAD ”に対して同様の選択性があることが分かった。フマル酸は、組み換えおよび天 然ヒト・リンゴ酸酵素を同様に活性化したが、内在的細菌酵素には効果が無かっ た。
ATPは、ヒトおよび組み換えリンゴ酸酵素の活性を阻害したが、内在的細菌酵 素の活性は阻害しなかった。概ね、組み換えリンゴ酸酵素は、アロステリック特 性および速度論的特性に関して実質的に天然の酵素と区別しえないことが分かっ た。
さらに、本発明は、ヒト・ミトコンドリアのNAD (P)”依存リンゴ酸酵素 をコードするDNAに関している。
リンコ゛酸酵素をコードするDNAを用いて、適当な原核または真核性宿主生物 例えば、大腸菌、サツカロミセス セレビシェ(Saccharomycesc erevisiae)または高等生物細胞内で組み換えリンゴ酸酵素を発現する ことか出来る。どの宿主生物を用いるかは、該組み換え酵素または該酵素を発現 する細胞を使用する特定の科学的研究における該リンゴ酸酵素の用途に依存する 。
リンコ゛酸酵素をコードするcDNAの存在は、ゲノムDNAを入手でき、従っ てリンゴ酸酵素遺伝子の5′非コード領域を明確に出来ることを期待させる。こ の目的のために、cDNAの5゛末端から始まるハイブリダイゼーション・プロ ーブを構築し、ゲノムライブラリーをスクリーニングすることが出来る。得られ たクローンを、それらがコード領域に加えて必要な調節配列要素を含んでいるか どうかに関して、例えば、そのDNA領域を適当なレポーター遺伝子のコード領 域と融合し、ついで、それらのプロモーター機能を調べることにより検定する。
調節要素を用いることにより、リンゴ酸酵素の発現の組織特異性やそれが既知の 発現調節因子、例えば、成長因子または成長ホルモンに応答するかどうかを調べ ることが出来る。
別の特徴として、本発明は、リンゴ酸酵素またはその一部をコードするDNAを 含む組み換えDNA分子、および該DNA分子でトランスホームした宿主生物に 関する。
従って、本発明は、組み換えヒトNAD (P)“依存リンゴ酸酵素およびその 調製方法に関する。本発明における“組み換えリンゴ酸酵素“には、アミノ酸配 列、特にその生物学的活性に重要な特定のドメインのアミノ酸配列か変化した修 正型タンパク質も含まれる。例えば、これらのドメインには、ジヌクレオチド結 合部位または部位指定突然変異誘発で同定しつる基質結合部位か含まれる。
修正型酵素を含む本発明のリンゴ酸酵素、および、これらをコードするDNAは 、例えば、迅速に分裂する細胞における炭素代謝、特に、アミノ酸からのピルビ ン酸の生成を研究するのに使用しつる。
また、十分な量の組み換えリンゴ酸酵素を使用できれば、望ましくはモノクロー ナルな抗リンゴ酸酵素抗体を生産することか出来る。
このように、もう一つの特徴として、本発明はリンゴ酸酵素に対するモノクロー ナル抗体、該抗体を生産するハイブリドーマ細胞、および該細胞の調製方法に関 する。これらには、該ハイブリドーマ細胞系列、および該ハイブリトーマから生 産されるモノクローナル抗体であって、NAD (P)”依存リンゴ酸酵素と特 異的に反応する、即ち、リンゴ酸酵素の池のイソ酵素との交差反応性が無いか、 または、はとんと無いモノクローナル抗体が含まれる。(特筆しないかぎり、本 発明のおける゛リンゴ酸酵素と特異的に反応する抗体”の定義には、ミトコンド リアNAD (P)”依存リンゴ酸酵素と有意な反応性を示すが、他のリンゴ酸 酵素のイソ酵素とは殆ど反応性を示さない抗体か含まれる。即ち、これらは、イ ソ酵素とほんの僅かしか交差反応しない。)リンゴ酸酵素に対するモノクローナ ル抗体の調製方法は、動物、望ましくはマウスをリンゴ酸酵素で免疫化し、この 免疫化した動物由来のB−リンパ球をミエローマ細胞と融合し、生成したハイブ リドーマを抗すンコ1酵素抗体の生産に関して検定し、ポジティブな培養物をク ローン化して培養後、この培養物から抗体を単離することを特徴とする。モノク ローナル抗体の調製は、当業者にとって馴染みの深いものである。適当な説明は 関連するテキスト(例えば、バーローおよびレーン、1988a)に示されてお り、また、必要ならば適当に修正しつる。
本発明の抗リンゴ酸酵素モノクローナル抗体は、週令約6オの雌のBALB/C マウスを4週間の間隔で3回、精製した組み換えリンゴ酸酵素(各々lOμg、 1回目は完全フロインドアジュバントと共に、2回目は不完全フロインドアジュ バントと共に、そして3回目はアジュバント無しで)を注射することにより免疫 化することにより、調製した。さらに、l1日後、該マウスから血液を採取した (一般に、この期間の後に血清中に有意なレベルの抗体が検出しえた)。血清中 の抗体値は、ELISA(酵素結合免疫吸着検定法)において、反応を示さない 正常なマウス血清と比較することで測定した。組み換えリンゴ酸酵素を直接マイ クロプレートの表面に結合し、適当に希釈したマウス血清を添加後、ホース・ラ ディッシュ・パーオキシダーゼに結合したマウスIgに対する抗体への結合を検 出した。適当な基質(l、2−フェニレンジアミン)と反応させることにより、 色素反応を用いて抗体レベルを測定した。抗体レベルの最も高いマウスから牌臓 を摘出し、その牌細胞をHAT培地で選択した細胞系列P3X63 Ag8、6 53というミエローマ細胞(カーネー等、1979)に融合した。(他の適当な ミエローマ細胞には、例えば、X−X−63−A、MPC−11、NSl−Ag 4/I、MOPC−21NS/IまたはSP 210等かある。) 融合はケラ −およびミルスタイン(1975)の方法を用い、細胞融合剤ポリエチレングリ コール4000を添加してB−リンパ球とミエローマ細胞を混合することにより 行った。(他の適当な細胞融合剤には、センダイウィルス、塩化カルシウムまた はリソレシチンがある。) 選択的培養培地を使用することで、所謂ハイブリド ーマと呼ばれる融合細胞のみが培養物中に生存することが保証される。
このハイブリドーマを培養しく通常の添加物を含むRPMI 1640培地中) 、上述のELISAを用いて、その培養上清における抗リンゴ酸酵素抗体の存在 を検定した。得られた5個のポジティブクローンを、所謂“限界希釈法で再クロ ーニングし、生じた5個のモノクローンを再度培養した後、NAD (P)“依 存リンゴ酸酵素との反応を試した。5個全てのモノクローンかポジティブの反応 を示した。得られたモノクローンをインビボで大量に培養し、生成した抗体を腹 水から生成して、その特徴を調べた。
ミトコンドリアNAD (P)″″依存リンゴ酸酵素と細胞質ゾルリンゴ酸酵素 との部分的ホモロジーのために、生成した抗体には、他のリンゴ酸酵素イソ酵素 には反応性を示さない(または存意により低い反応性の)抗体に加えて、細胞質 ゾル性イソ酵素および/またはNADP”依存ミトコンドリアイソ酵素に結合す る物かいくらか含まれるであろう。
以上の方法(修正も可能である)を用いて得られる本発明の抗リンゴ酸酵素モノ クローナル抗体を用いて、リンゴ酸酵素調製物の精製、または、これらか他のリ ンゴ酸酵素イソ酵素と交差反応しないならば、他のイソ酵素からミトコンドリア NADP”依存リンゴ酸酵素を分離に使用する免疫アフィニティー・クロマトグ ラフィー・カラムを作製できる。
本発明のモノクローナル抗体の別の用途には、リンゴ酸酵素の免疫学的検出、並 びにリンゴ酸酵素発現の測定がある。もしも、本発明のモノクローナル抗体の他 のリンゴ酸酵素イソ酵素に対する反応性が無いか、または存意に低いならば、こ れらを用いてミトコンドリアNAD (P) ′″依存リンゴ酸酵素を他のイソ 酵素から区別することが出来る。
リンゴ酸酵素を検出するのに本発明で使用しつる免疫検定法は、当業者には馴染 みの深い標準的方法に基づくものであって、これらの方法は多数使用可能である 。これらの方法は、測定する抗原物質と一つ以上の抗体間の複合体形成に基づく ものである。複合体パートナ−の一つ以上をラベル化しておくことにより、抗原 を検出、または定量することができる。このマーキングには、例えば、結合酵素 、ラジオアイソトープ、金属キレートまたは蛍光、化学発光、または生物発光物 質を用いつる。
競争的免疫検定法では、分析すべきサンプル中の抗原が、抗体結合部位への結合 を既知量のラベル化抗原と競争する。従って、抗体に結合したラベル化抗原の量 は、サンプル中の抗原量に反比例する。
ラベル化抗体を使用する試験では、ラベル化した結合抗体の量が抗原量に比例す る。
抗原への結合をお互いに妨害しない2つの抗体を使用した、抗体/抗原/抗体複 合体の形成に基づく検定法は、“サンドイッチ”免疫検定法と呼ばれる。
図面の簡単な説明 第1図− ヒト・リンゴ酸酵素の5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動。トレースA5 B:DEAE−セルロース・クロマトグラフィー(A)およびATP−アガロー ス・アフィニティー・カラム・クロマトグラフィー(B)を用いてリンパ球から 精製した天然の酵素。C:誘導された大腸菌XLIブルー細胞から精製した組み 換えタンパク質。
第2図: リンパ球から精製した天然のヒト・ミトコンドリア・リンゴ酸酵素のイモピロン Pを用いたエレクトロプロット。左トレース二分子量マーカー(LMW、ファル マシア)。中央および右トレース:実施例1に従って精製した各50%のリン調 駿酵素。
第3図: ヒト・リンゴ酸酵素のヌクレオチドおよびアミノ酸配列。単離したcDNAクロ ーンの全ヌクレオチド配列か示されている。コード領域は大文字で示されており 、5′および3′非翻訳領域は小文字で示されている。このDNA配列から誘導 されるアミ/酸配列は、ヌクレオチド配列の下に示されている。
第4図工 均−3DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による組み換えヒト・ミトコンド リアNAD (P)’依存リンゴ酸酵素の精気第5図: MEM−3は、ヒト・ミトコンドリアNAD (P)”依存リンゴ酸酵素を特異 的に認識する。
第6図: MRM−3の種特異性。
以下の実施例は、本発明を説明するものである。
特記しないかぎり、実施例3−6においては、関連する参考書に見られるか、も しくは、業者の推薦する条件に基づく標準的な分子生物学的方法を使用している 。
実施例3−6の説明を簡単にするために、頻繁に繰り返される方法または名称に は略称を用いている。
DNAの“切断”または“消化″は、制限エンドヌクレアーゼ(制限酵素)に特 異的部位(制限部位)で制限酵素によりDNAを触媒的に切断することを示す。
制限エンドヌクレアーゼは市販されており、業者の推薦する条件下(バッファ、 キャリヤータンパク質としてウシ血清アルブミン、抗酸化剤としてジチオスレイ トール(DTT))使用する。制限エンドヌクレアーゼは、大文字、それに続く 小文字、およびローマ数字で表される。その文字は、その制限エンドヌクレアー ゼを単離した微生物に由来する(例えば、Sma I :セラチア・マルセセン ス(Serratia marcescens)o通常、約1μgのDNAは1 約20μlのバッファ中、■ユニット以上の酵素で切断する。また、通常、37 °C11時間のインキュベーション時間が使用されるが、これは業者の推薦条件 に依存する。切断後、5゛ リン酸基はウシ小腸由来のアルカリホスファターゼ (CIP)とのインキュベーションにより除去することがしばしばある。これは 、引き続いて行われるリガーゼ反応において不都合な反応(例えば、第2のフラ グメントが挿入しなかった線状プラスミドの環状化)を除外するために行われる 。特筆しないかぎり、通常、DNAフラグメントは制限エンドデオキシリボヌク レアーゼによる切INI、脱リン酸化を行わない。アルカリホスファターゼとの インキュベーションの反応条件は、例えば、アマ−ジャムにより発行されている M13クローニングおよびシーケンシング・ハンドブック、P T/129/8 3/l 2に見ることが出来る。インキュベート後、フェノールおよびクロロホ ルムによる抽出でタンパク質を除去し、エタノールを添加してDNAを水層から 沈殿させる。
特定のDNAフラグメントの“単離“とは、制限消化で得られたDNAフラグメ ントを、例えば、1%アガロースゲル等で分離することを示している。電気泳動 、およびエチジウム・ブロマイド(E t B r)による染色によりUV先光 下DNAを可視化した後、目的フラグメントを分子量マーカーにより位置決めし 、さらに、電気泳動によりDE81ペーパー(シレイチャーおよびシュル)に結 合させる。低塩バッファ (200mM NaCl、20rrMトリスーHCl  (pH7,5)、1mM EDTA)で濯ぐことによりDNAを洗浄し、つい で、高温バッファ(IIJ NaC1,20rrMトリスーHCl (pH7, 5)、1m EDTA)で溶出する。このDNAをエタノールで沈殿させる。
“トランスホーメーシゴン”とは、DNAを生物中に導入し、その結果、該DN Aを染色体外、または染色体に組み込まれた形で複製しつるようにする事である 。大腸菌のトランスホーメーションは、アマ−ジャムにより発行されているM1 3クローニングおよびシーケンシング・ハンドブック、P I/129/83/ 12に示されている方法で行う。
DNAの“シーケンシング1とは、そのヌクレオチド配列の決定のことである。
これを行うためには、先ず、シーケンシングするDNAを種々の制限酵素で切断 し、そのフラグメントを同様に切断したM13mp8、mp9、mp18または mp19二本lDNAに導入するが、もしくは、DNAを超音波で断片化した後 、その末端を修復し、サイズで選択したフラグメントをSmal切断し、脱リン 酸化したM13mp8DNAに導入する(ショットガン法)。大腸菌JMIOI にトランスホーメーション後、アマ−ジャムにより発行されているM13クロー ニングおよびシーケンシング・ハンドブック、P I/129/83/12に示 されている方法で組み換えM13ファージから一本鎖DNAを単離し、ダイデオ キシ法でシーケンシングする(サンガー等、1977)。大腸菌DNAポリメラ ーゼIのクレノー断片の使用に対する別法としてT7−DNAポリメラーゼ(“ シークエネース、ユナイテッド・ステーブ・バイオケミカル・コーポレーショグ )の使用がある。シーケンシング反応は、ハンドブック“シークエネース:シー クエネースを用いたDNAシーケンシングのためのステップ・パイ・ステップ操 作法” (バージョン2)に従って行う。
シーケンシングの別法として、シーケンスすべきDNAを、とりわけ、DNA− 重鎖ファージ(M13、fd)の複製オリジンを含むベクター(例えば、ストラ タジーンで作製されたブルースクライブまたはブルースクリプトM13)にクロ ーニングする方法がある。組み換え分子による大腸菌JMIOIのトランスホー メーション後、そのトランスホーマントにヘルパーファージ(例えば、M13K O7またはR408)を感染させる。結果として、ヘルパーファージとバッキン グされた一重鎖組み換えベクターの混合物か得られる。このシーケンシングテン プレートは、M13法と同様に取り扱う。二本鎖プラスミドDNAを先に述べた シーケンシングハンドブックに従い、アルカリ処理で変性し、直接シーケンシン グする。その配列は、R,スタチン(スタチン、1982)か開発し、Ch。
ピーラ−(ピーラ−11987)により修正されたコンピュータプログラムで評 価する。
“ライゲーション”とは、二本&1DNAフラグメントの両末端間にホスホジエ スデル結合を形成させる過程に関する。通常、適当なバッファ溶液10μl中、 0、02−0.2μgのDNAフラグメントを約5ユニツトの74−DNAリガ ーゼてライゲーションする(マニアチス等、1982)。
トランスホーマントからのDNAの“調製“とは、リゾチームを省くようにバー ンポイムおよびドーリ−によって修正されたアルカリSDS法を用いて、細菌す らプラスミドDNAを単離することである。1.5−5−5Oの培養物の細菌を 使用する。
“オリゴヌクレオチドとは、化学的に合成した短いポリデオキシヌクレオチドで ある。これにはアプライド・バイオシステムズの合成機モデル381Aを使用し た。オリゴヌクレオチドは、モデル381Aユーザー・マニュアル(アプライド ・バイオシステムズ)に従って調製した。(シーケンシング・プライマーはさら に精製すること兼しに直接使用した。その他の鎖長70までのオリゴヌクレオチ ドは、“OPC″法(OPC=オリゴヌクレオチド精製カラム、アプライド・バ イオシステムズ、プロダクト・プレチン、1988年1月)で精製した。より長 いすりゴヌクレオチドは、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(6%アクリルアミ ド、0.15%ビスアクリルアミド、6M 尿素、TBEバッファ)で精製し、 ゲルからの溶出後、G−25セフアロース・カラムて脱塩した。)“ポリメラー ゼ・チェーン・リアクション(PCR)“は、特異的DNAの酵素的インビトロ 増幅法である。特異的オリゴヌクレオチドブライマーおよび熱安定性DNAポリ メラーゼ(Taqポリメラーゼ)を用いて、短時間に大量のコピーを合成しつる 。この反応には、増幅するDNAの領域の隣接する配列を有し、従ってその相補 鎖にハイブリダイズする2つのオリゴヌクレオチドブライマーを使用する。ハイ ブリダイズするプライマーは、その3°末端か互いに反対方向に配置するので、 DNAポリメラーゼによる合成は、そのプライマー間のDNAテンプレートの領 域で進行する。各プライマーは新たに合成された鎖に相補的であるので、各々の 新しい鎖も次のサイクルのプライマー伸張および配列増幅においてテンプレート として参加する。従って、変性、プライマー・ハイブダイゼーションおよび酵素 的伸張のステップを含む各サイクルで、その前のサイクルからのDNA量は二倍 になる(アーリッヒ等、1988;マリスおよびファローナ、1987)。この 方法は、短期間のうちに既知配列の分析または検出(例えば、胎児診断、法医学 )、非クローン化物質の直接的シーケンシング、ハイブリダイゼーション・プロ ーブの生成、DNA操作の分野(制限部位の挿入、部位指定突然変異誘発、プロ モーターの付加等)および(部分的)未知配列の分析およびクローニング(例え ば、ペプチド配列に基づく縮退オリゴヌクレオチドの使用によるcDNAの入手 、および、染色体DNA中のイントロンの部位およびサイズのcDNAによる検 出)等に広範囲に利用されている。
実施例1 リンゴ酸酵素の精製 約2.5X101o個のリンパ球(ヒトのトランスホームTリンパ球細胞系列1 301;ボド、1981)を2.600rpmで5分間、へりウス−クリスト・ ミニフユージ2遠心機で遠心し、82.5mM NaC1,2,5dlKCI、 1 rdJN a 2HPO,,5mM HEPES (pH7,9)を含むバ ッファで洗浄後、400+nlのバッファA(20繭 トリス−HCl (pH 7,4)、1mM EDTA、0.25!ilサツカロース)中でホモジナイズ した。細胞核およびデブリは、2.500rpm 。
10分間のベックマンJA21−250mlローターによる遠心で除去した。ミ トコンドリアは、同ローターによる10,000rpm、15分間の遠心で単離 した。
ミトコンドリア・フラクションをバッファAで2度洗浄し、50m1のバッファ B(5蘭 HEPES (pH7,6)、50m KCI、0.1繭 EDTA 、0.5蘭DTTおよび0.2% ラブロールPX(シグマ))に懸濁した。超 音波処理てミドコンド刃アを破壊した(ブランソン超音波発生機を用い氷水中、 最高出力30秒×6、超音波処理時間の間に2分間の冷却)。破壊したミトコン ドリア・フラクションに最終濃度15%となるようにグリセリンを添加し、この 混合物を4°C140,000rpm、30分間、ベックマンTi50.20− ターを用いて遠心し、等容量のバッフyD(30mlil トリス−HCI(1 )H7,4)、1.5+m Mg CI 2.0.5mM EDTA、0.2m M DTTおよび20%グリセリン)で希釈した。このサンプルをDEAEイオ ン交換カラム(12X2.5cm DE52、ワットマン)に入れ、200m1 のバッファDで洗浄した。ついで、KCIの濃度勾配(バッファD中4O−12 0n# KCI)でカラムを洗い出すと、リンゴ酸酵素は80−9MJ KCI の濃度で溶出した。この溶出液の活性成分を合わせ、等容量のバッファDで希釈 した後、Inn フマル酸およびlnmMncl□となるように調製した。(リ ンゴ酸酵素活性はマンデラおよびソア(1975)に示されているように、34 0nmにおける吸光度で記録した。この反応混合物には、20mM1−リス−M CI (pH7,4)、1mM Mn C+ 2 、O,12m1il NAD ″″および2.5蘭 フマル酸が含まれていた。測定は、温度コントロール・キ ュベツト・ホルダーを装着したベックマンDU64分光光度計で行った。)この サンプルを5mlのATP−アフィニティーカラム(タイプII ATPアガロ ース・アフィニティー・カラム、ファルマシア)に添加した。このATPカラム からバッファD+100mM KCI+4m1il NAD”で高純度のリンゴ 酸酵素を溶出し、等容量のバッファDて希釈した後、2mlのDEAEカラムで 濃縮した。
第」回のDEAEカラムからは、6.400mEのNAD”依存リンゴ酸酵素か 得られた(1mE=37℃、1分間にlnMo1のNADHを生成する)。
第1図は、このサンプルの一部を用いたゲル電気泳動の結果である(10%5D S−ポリアクリルアミド(レムリ、1970L染色はバイオラット・シルバー・ カラー・キットを用いて行った)。このステップで得られたリンコ奄酵素の純度 は80%以上である。(最終精製ステップでは、組み換えリンゴ酸酵素の精製に 実施例7て使用したパラメーターを用い、FPLCて均一にまで該酵素を精製し た。) 実施例2 トリプシン分解ペプチド断片のアミノ酸配列分析a) メンブレンへのエレクト ロプロット実施例1に従って精製した大部分のリンゴ酸酵素(純度80%)を2 .5mMトリス−HCl (pH7,5)に対して十分透析し、凍結乾燥後、S DSキャリヤーバッファに溶解してゲル電気泳動て分離した。これを行うために 、サンプルはメルカプトエタノールで還元し、10%ポリアクリルアミド・ゲル のレーン2個にチャージした。分離距離+5.5cm、ゲル厚さ 0.75+w +、運転条件=100分間、150V定電圧の条件で“マイティー・スモール” システムを使用した。
電気泳動後、不連続バッファ・システムによるセミ・ドライ法を用いて、ゲルを 適当な大きさのイモピロン・Pメンブレン(ミリポア製)にブロッティングした 。転移バッファには、アノード側に20%メタノールを含む0.3Mまたは0. 025M トリス−HCl (1)HIo、4)、カソード側に40− ε−ア ミノカプロン酸および20%メタノールを含む0.025M トリス−HCI( pH9,4)を使用した(キース・アンプルセン、1984)。プロット条件・ 0.8mA/Cm2、プロット時間二60分。プロットされたタンパク質は、メ タノール/酢酸/水(5/l15)中、0.05%のコマージ・ブルーで染色し た。
メンブレンへのエレクトロプロットを第2図に示す。約64kDaのメインバン トが均一なリンゴ酸酵素である。この結果は、ゲル上に約64kDaの位置に唯 一のバンドか観察される分析的ゲル電気泳動の結果(第1図、トレースB)との 関連から確認される。
b)トリプシン分解ペプチドのマツピング過去のN末端シーケンシングから、リ ンゴ酸酵素のN末端はブロックされていると考えられるので、イモピロンにプロ ットしたタンパク質をプロット上で直接トリプシンで分解した。これを行うため に、実施例2a)に従ってプロットしたリンゴ酸酵素の均一バンドを切り出し、 メタノール/酢酸/水(5/115)で十分に脱色した。このメンブレンの小片 を、37℃、30分間、100mM 酢酸中0.5%のTween20を用いて ブロックした。蒸留水で数回洗浄することで過剰のTwe e n 20を除去 した。プロットしたリンゴ酸酵素は、エッペンドルフ・チューブ中、37°C( 24時間)でトリプシン処理して分解した。メンブレンの小片は、2%(W/冑 )(リンゴ酸酵素に基づ<)トリプシン(ベーリンガー・マンハイム、シーケン シング・グレード)を20ツトを添加した5%アセトニトリルを含む1oon4  トリス−HCl (pH8,2)200μl中でインキュベートした。生成し たトリプシン分解ペプチドは、デルタ・ノくりC18カラム(ウォーターズ、3 .9x150an、粒径5μm、ポアサイズ100人)および移動相として0. 1%トリフルオロ酢酸水溶液(溶離液A)またはアセトニトリル(溶離液B)を 用いた30°Cでの逆相HPLCで分離した。勾配の増加は、55分間に溶離液 Bの0−55%で行い、その後、55%Bを15分間維持した。流速は1 ml /minて行い、検出は、214 nm (0,1AIJFS)および280  rlffl(0,OI AUFS)を平行して測定した。
C)トリプシン分解ペプチドの配列分析b)で得られたリンゴ酸酵素のトリプシ ン分解ペプチドの一部を自動アミノ酸配列分析にかけた。これを行うために、逆 相HPLCの対応するピークを回収し、乾燥後、75μlの70%蟻酸に溶解し た。この溶液を、業者の推薦するシーケンシング条件を用いたアプライド・バイ オシステムダ4フフム<7レスド・リキ、yド・フェーズ・シークエネーターに よるシーケンシングに直接使用した。表1にトリプシン分解ペプチドの配列分析 の結果を示すが、括弧付きのアミノ酸は、精度良く検出することか出来なかった 。(“Xaa”は、この時点でこのアミノ酸が同定できなかったことを意味する 。)トリプシン分解ピーク36および44には、各サイクルにほぼ等量の2つの アミノ酸が存在する。結果的に、最初はこれらを2つのペプチド配列に割り振る ことが出来なかった。後に、cDNA配列を用いることにより2つのペプチド配 列を同定できた。
表1 ピーク アミノ酸配列 cDNA配列 からのAS番号 36 I:Val−Thr−Glu−Tyr−Leu−530−538Tyr− Ala−Asn−Lys I[:Leu−Phe−Tyr−(Arg) 95 −9844 1:(Ala )−Leu−Thr−3er−Gin−497−511Leu−Thr−Asp −Glu−(Glu)−Leu−Ala−Gln−Gly−ArgIII(Se r)−11e−Val−Xaa−Asn−145−156Xaa−Pro−Gl u−Asn−His−Val−Lys 52 (Asp)−(Met)−Thr−Gin−Gin−226−240Ty r−(Asp)−(Asp)−Leu−11e−(Asp) −C;lu−Ph e−Met−(Lys)56 (Asn)−Thr−Leu−11e−Gln− 249−264Phe−Glu−Asp−Phe−C;ly−Asn−Xaa− Asn−Ala−Phe−(Arg) 64 (Ser)−Glu−Tyr−Asp−Ser−560−579(Ala ) Leu−Leu−Pro−Asp−Val−Tyr−Glu−(Cys)−Pr o−(Glu) −Xaa−Ala−3er−Xaa−Pro−72(Ile) −(Asp)−Ser−Tyr−Gln−358−377Glu−Pro−Ph e−Thr−His−3er−Ala−Pro−Glu−Set−11e−Pr o−(Asp)−Thr−Phe−実施例3 トリプシン分解ペプチドのアミノ酸配列に相補的なオリゴヌクレオチドの調製ト リプシン分解ペプチド(ペプチド56および64)の部分的領域に相補的な縮退 (64−96倍)デオキシオリゴヌクレオチド(以後、“オリゴヌクレオチドと 呼ぶ)を調製し、かつ、これに、後のサブクローニングを容易にするためにEc oRI制限切断部位を含ませた。ある場合には(ペプチド56、FBI−282 4)、ペプチド配列か細胞質リンゴ酸酵素の領域と高い類似性を示し、また、別 の場合には(ペプチド64、FBI−2834)、それらか比較的低レベルの縮 退を存することから、これらのペプチド配列を選択した。
オリゴヌクレオチドFBI−2824(ペプチド56)ニー Ile −Gin  −Phe −Glu −Asp −Phe −Gly −ACGGATCA  ATA CAA m GAA GACTrCGGEcoR[CG CG T T オリゴヌクレオチドEBT−2824は、その配列の3′末端に存在する。すな わち、これはリンゴ酸酵素のコード鎖と同一である。
オリゴヌクレオチドEBI−2834(ペプチド64)ニー Pro −Asp  −Val −Tyr −Glu −Cys −Pro −(Pro Cys  Glu Tyr Vat Asp Pro)ACGTGAATrCGG ACA  CTCATA AACATCTGGEcoR[G T G CG G 丁 このオリゴヌクレオチドは、この配列の5°末端に存在し、右方向に向いている 鎖と逆相補の関係にある。
実施例4 ポリメレース・チェーン・リアクション(PCR)によるcDNAライブラリー からのリンゴ酸酵素配列の増幅 リンゴ酸酵素特異的DNAのPCR増幅には、ヒト・フィブロザルコーマ細胞系 列H3913のcDNAライブラリーを使用した。
CDNAライブラリーの調製は、出発物質にヒトTNF−a (10ng/ml )で刺激して培養した細胞系列H3913Tの109個のフィブロザルコーマ細 胞を使用すること以外は、ヒト胎盤cDNAライブラリーに関するEP−AI− 0293に示されている方法を用いた。λgtlOの代わりに、λgtllを使 用した(cDNA合成ニアマージャムRPN1256 ;EcoRI消化λg消 化1アt11アームガ・バイオチク:ライゲーションDNAのインビトロ・パッ キング二ギガパック・プラス、ストラタジーン)。
PCR増幅は、95°Cで熱変性したファージ上清5μl(それ以前にその他の 精製ステップ無い、50mM KCI、10dl トリス−HCl (pH8, 3)1.5− MgCl□、0.01%ゼラチン、0.2− デオキシヌクレオ チドdATP、dCTP1dC;TPおよびdTTP、各200pmo1 2個 のプライマーおよび2ユニツトのTaqポリメラーゼ(ベーリンガー・マンハイ ム)を含むlOOμlの反応溶液で行った。0.1mlのパラフィンで覆うこと により反応混合物からの蒸発を防いだ。PCRは、パーキン・ニルマー製のサー マル・サイクラ−を用い、以下のパラメーター: 95℃、45秒(変性): 40°C145秒(低ストリンジエンシー条件でのアニーリング)ニア2°C1 3分(合成) で30サイクル行った。得られた生成物は完全に均一なものではなかった。アガ ロースゲル電気泳動(0,8%ジ−プラーク、FMCコーポレーション)は、約 1100bp長の主要DNAフラグメントおよび育意に小さいフラグメント(約 300bp長)を示している。
実施例5 PCR増幅で得られたDNAフラグメントのクローニングおよびシーケンシング ラット由来の細胞性リンゴ酸酵素とのホモロジー比較から、実施例4で得られた フラグメントの大きい方が目的のフラグメントであると考えられるので、これを アガロースゲルから溶出した。このDNAフラグメントをEcoRI切断したプ ラスミドpUC18にライゲージコンし、このライゲーション混合物で大腸菌J MIOIをトランスホーメーシ3ンした。挿入物の長さを測定するために、ミニ プレバレージョン法で調製したプラスミドをEcoRIで切断し、これを電気泳 動した。次に、この挿入物について二本鎖の両サイドから2つのpUC特異的プ ライマーを用いてシーケンシングし、このステップで両末端から始めの250− 300bpを決定した。目的のクローンをpUC*hmtMEAと命名した。配 列比較により、a) PCRで使用したプライマーに続<DNAフラグメントは 、その他のアミノ酸配列と一致しており、かつ、b) cDNA由来のアミノ酸 配列がそのN末端において報告されている細胞質性ラットリンゴ酸酵素の配列と 育生なホモロジーを有していることから、このフラグメントが高い確度でリンゴ 酸酵素をコードしていることが示された。
実施例6 リンゴ酸酵素cDNAクローンの単離 a) ヒト・フィブロザルコーマcDNAライブラリーのスクリーニング完全な 長さのcDNAクローンを探索するためにフィルター・ハイブリダゼーション法 を用いた(ベントンおよびデービス、1977)。ハイブリダイジング・プロー ブには、実施例4で得たリンゴ酸酵素cDNAフラグメントを使用した。
H3913T cDNAライブラリーの約200.000個のファージを大腸菌 Y1088と共にLBトップアガロース(0,7%LB−アガロース)に混合し 、15cmのLB寒天シャーレにブレーティングした(シャーレ当たり約20. 000個のファージプラーク)。このプレートは、プラークかおよそピンヘット の大きさになるまで、37℃で約6時間インキュベートした。各プレートから2 枚のニトロセルロース・フィルター抽出物を調製した(シュレイチャー・アンド ・シュル、BA85フィルター)。このフィルターを変性バッファ(0,5M  NaOH11,5M NaC1)中で5分、再生バッフy(0,5M)リス−H C1(pH7,5)、3M NaCI)中で5分、および20XSSC(3MN aC1,0,3M クエン酸ナトリウム)中で1分処理した後、真空オーブン中 、80°Cで1時間焼いた。
放射性ハイブリダゼーション・プローブの調製:PCRから得られ、サブクロー ニングしたリンゴ酸酵素特異的フラグメントをEcoRIでptrcisから切 り出し、低融点アガロースゲル(FMCジ−プラーク)から溶出した。このフラ グメントloOngを100℃、5分間で変性させランダム・ブライミングによ り放射能ラベルした。50μlの反応溶液には、以下のものが含まれる: 15μlの”P−dCTP (150mci )5μlのioxクレノー・バッ ファ(100rIMトリス−HCl (pH8,0)100mM MgC1*) 1001gの変性DNAフラグメント 各2μlのl繭 dATP、dGTPおよびdTTP50μlとなるようにH, 0 10ユニツトのクレノー酵素(ベーリンガー・マンハイム)。
この混合物を室温で30分間インキュベートした。未反応の放射性ヌクレオチド は、“スピン・カラム” (ファルマシア)で分離した。合計lX1O”cpm がDNA中に取り込まれた。
ニトロセルロース・レプリカのハイブリダゼーション:振盪恒温槽を用い、20 0m1のプレハイブリダイジング・バッファ(3XSSC11×デンハード液( マニアチス等、1982)、50%ホルムアミド、0.5%SDSおよび100  μg/mlのサケ精子変性DNA)中、43°Cで2時間、レプリカをインキ ュベートした。その後、プレハイブリダイジング・バッファを200m1のハイ ブリダイジング・バッファ(lXlO”cpmの放射能を添加したプレハイブリ ダイジング・バッファに相当する:比活性500. OOOcpm/ml)に置 換した。ハイブリダゼーションは、振盪恒温槽中、43℃、20時間行った。
このフィルターに対し2XSSC,0,5%SDS中、65℃、15分間の洗浄 を4回行い、これを乾燥後、アマ−ジャム・ハイパーフィルムおよびアンブリフ ァイヤ・フィルム(デュポン・クロネックス)を用いて一晩感光させた。2つの 明確なポジティブ・シグナルか得られ、このプラークを針で正確に突き刺しファ ージを釣り上げた。このファージを500m1のトリス−HCl (pH7,5 )、10trM M g CI tに懸濁し、種々の希釈率で9cmシャーレに ブレーティングして、37℃で一晩インキユベートした。約100個のプラーク を含むプレートから、先に述べたようにハイブリダイズするフィルター抽出物を 調製した。明確なシグナルかうよ(単離したプラークに割り当てられるまで、こ の操作を繰り返した。
ラムダ−gt11特異的プライマーEBI−1880および1913を用いたP CRによるサイズ測定は、得られたクローンの1つが、完全長のクローンに期待 される長さに対応する約200bpの挿入物を有していることを示している。こ のクローンのDNAを単離し、EcoRIで切断した。この挿入物は、内部にE coRI制限切断部位を有していることか分かった。このDNAをEcoRIに より部分分解し、完全な挿入物の大きさのフラグメントを低融点アガロースゲル から溶出した。このフラグメントをベクターBluescript KS+(ス トラタジーン、う・ジョラ)のEcoRI切断部位にクローン化した。制限地図 により、各々反対方向に挿入物を含む2つのクローンか得られた(BS*hmt ME−forwおよびhmtME−rev)。
b)リンゴ酸酵素クローンのシーケンシング:a)で得られたBS*hmtME −forwおよび−revを、ダイデオキソ−チェーン・ブレーク法によるユニ バーサル・シーケンシング・プライマー(EBl−1513)を用いたシーケン シングで検定した。このために、得られた配列情報を基づいて19個の両方向に 配向する挿入物特異的プライマーを調製し、両方向に重複しながら、このクロー ンを完全にシーケンシングした。完全なヌクレオチド配列、および、それから誘 導されるアミノ酸配列を第3図に示す。このシーケンシングしたクローンは、5 84個のアミノ酸をコードするオープン・リーディング・フレームおよび3′末 端に26bp長のポリAテールを含んでいる。
実施例7 大腸菌におけるリンゴ酸酵素の発現 a)発現プラスミドの調製 ヒト・ミトコンドリア・リンゴ酸酵素を発現するために、DE−A−38104 74に報告されている、誘導可能なトリプトファンオペロンを含む発現ベクター pRH281(プラスミドpERI03(EP−A−0115613)の誘導体 )を使用した。2つの構築物を調製した:1つのクローンは、リンゴ酸酵素の完 全なコーディング配列を含み、第2のクローンは、アミノ酸19−584をコー ドする領域、即ち、推定されるミトコンドリア・シグナル配列を欠く領域を含ん でいる。これらの発現プラスミドは、以下のように調製した。
精製したBS*hmtME−DNAを用いたPCRにより、その中央にコーディ ング領域(ミトコンドリア・リーダー・ペプチドをコードする配列を持つもの、 または持たないもの)、3゛末端にHindl[[切断部位(EB I−298 2)および5゛末端にXho I切断部位、シャイン・ダルガルノ配列(リボゾ ーム結合部位)、および、そのペプチドの5′末端に特異的な20塩基対の配列 (EBI−2980:リーダー育り、EBI−2981:リーダー無し)を育す る2つの構築物を調製した。PCRは、実施例4で示したバッファ系を使用した 。
以下の反応条件で30サイクル行った:95℃、45秒変性; 55℃、45秒アニーリングニ ア2℃、5分合成。
得られたPCR産物をXhoIおよびHindllIで切断して、ミトコンドリ ア・リーダー配列有り、または無しのリンゴ酸酵素発現カセットを精製し、これ を発現ベクターpRH281にライゲーションした。Ca”+コンピテント大腸 菌XLl−ブルー(ストラタジーン、う・ジョラ)のトランスホーメーション後 、相当するプラスミドを含むクローンをアンピシリン選択で単離した。ミトコン ドリア・リーダー配列を持たないリンゴ酸酵素を含むプラスミドをpRH281 *hmtMEと命名した。配列の正確性は、シーケンシング(サンガー等、19 77)で確認した。両構築物から対応するタンパク質を誘導可能的に、かつ、高 収率で生産するクローンか得られた。しかし、ミトコンドリア・リーダーをコー ドする配列を含む構築物からは、不活性型の酵素か得られた。この理由としては 、非ブロセソング前駆体の不溶性またはミトコンドリア・リーダーによる該タン パク質の活性の阻害か挙げられる。
(b)組み換えリンゴ酸酵素の醗酵的生産および精製pRH2814hmtME でトランスホーメーシ3ンした大腸菌XLIブルー(ストラタジーン、う・ジョ ラ)細胞を100 ttg/mlのアンピシリンを含む1リツトルのルリア培地 で対数増殖期のおよそ中間まで培養し、そこで50Mg/mlのインドールアク リル酸で誘導して、さらに3時間培養した。このバクテリアのサスペンションを ベックマンのローターJA−10を用い、4000rpmで遠心し、10m1の バッフyA(20mM )リス−HCl (pH7,4)、1m EDTA、0 .25M サッカロース)で回収した。この細胞を超音波処理(ブランソン超音 波発生機、最大出力、30秒×2回、超音波処理の間に氷による2分間の冷却) で破壊した。破壊した細胞に最終濃度15%となるようにグリセリンを添加し、 この混合物をベックマンのTiローターを用い、4°C,40,00Orpmで 30分間遠心し、等容量のバッファF(30Om トリス−HCl (pH7, 4)、20抛lKCl、3嘘 MgCIt、0.2mM DTT、0.2+m  EDTA)に希釈した。
このサンプルを直接、バッファFで平衡化したDEAEイオン交換カラム(20 X3cm、ワットマンDE52セルロース)に入れ、400m1のバッファFて 洗浄した。組み換えリンゴ酸酵素を該バッファ中のKCI濃度勾配(40−17 0鴎IKCI)でカラムから溶出すると、ヒト細胞由来の天然のタンパク質と同 様に、8MJ KCIの濃度の所てカラムから溶出した。内在性細菌リンゴ酸酵 素は、150−170mM KCIの濃度で溶出した。溶出物の活性フラクショ ンを合わせ、等容量のバッファFで約100m1に希釈した。(リンゴ酸酵素活 性は、実施例1の方法で測定した。)このサンプルを1mlJMnc12の濃度 に調整し、10m1のATPアフィニティーカラム(ファルマシア タイプII  ATP アフィニティーカラム)にチャージして、100m1のバッファF+ l酬 フマル酸/MnC1zで溶出した。リンゴ酸酵素をバッファF+100m M KCI+1蘭NAD+でカラムから溶出したところ、ゲル電気泳動によると (実施例1の方法で行った。第4図、トレースC参照)、該酵素の純度は少なく とも95%であつた。この精製蛋白質の収量は、細菌培養物1リツトル当たり約 2mgであった。
(全細菌サスペンションのゲル電気泳動を分解した細菌の可溶性超遠心物のゲル 電気泳動と比較することにより、生成したリンゴ酸の約95−98%は不溶性の 封入体として生ずることか分かった。)ATPクロマトグラフィー後のリンゴ酸 酵素にも僅かな蛋白質不純物か含まれている。均−物までの完全な精製は、51 5MonoQカラム(ファルマシア)によるFPLC(ファルマシア)イオン交 換クロマトグラフィーにより行った。(以下のパラメーターに従った=25蘭ト リス(pH7,4)、3m1J MgCL 、In!l EDTA中、20−1 520−15Oの塩濃度勾配80m1、流速1ml/m1n) この方法で精製 したヒトNAD(P)°依存リンゴ酸酵素は、ゲル電気泳動により少なくとも9 9%の純度であることが確認された。(精製しこリンゴ酸酵素0. 5および5 μgを10%SDSポリアクリルアミドゲルで分離し、蛋白質バンドは“銀染色 試薬キッド (バイオラド)を用いた銀染色で可視化する。一方、リンゴ酸酵素 の実質的な均一性は、ゲルに5μgのオーバーロードしたときでさえ、混入バン ドは出現しなかつたことて確認される。SDSゲルを第4図に示す。)実施例8 ヒトNAD (P)+依存リンゴ酸酵素に対するモノクローナル抗体の調製(a )免疫化: 3匹の週令約6歳の雌のBALB/cマウスを、実施例7に従って調製し、均一 に精製したリンゴ酸酵素を用いて、以下に示す計画で免疫化した。
−次免疫化:完全フロインドアジュバント中、マウス当たり約10μgのリンゴ 酸酵素を腹腔内注射で投与 二次免疫化ニー次免疫化の4週間後、不完全フロインドアジュバント中、マウス 当たり約lOμgのリンゴ酸酵素を腹腔内注射で投与三次免疫化二二次免疫化の 4週間後、PBS (リン酸緩衝液)中、マウス当たり約lOμgのリンゴ酸酵 素を腹腔内注射で投与11日後、マウスから血清サンプルを採取し、ELISA テストを行い、血清値を測定した。(ELISAテストは、実施例9a)に従っ て行った。血清は、110’から1:101希釈物をテストした。)最もレベル の高いマウスに対し、3日間続けて3μgのリンゴ酸を投与した。このマウスの 牌臓を/Xイブリドーマ細胞との融合に使用した。
b)融合・ マウスの牌臓を無菌状態で摘出し、機械的に砕いてから、無血清培地(1%抗生 物質および10%L−グルタミンを添加したRPMI l 640)で洗浄した 。
約10”個の牌細胞をケラ−およびミルシュタイン(1975)の方法を用い、 PEG4000(無血清培地中40%)の存在下でミエローマ細胞系列P3X6 3 Ag8.653 (カーニー等、+979)約10”個と融合した。その後 、細胞をHAT選択培地(1%抗生物質、lO%L−グルタミンおよび20%F C8を補ったRPM11640培地に、10−’Mヒボキサンチン、4XIO− ’Mアミノプテリン、および1.6 X 10−’Mチミジンを添加した培地) に懸濁し、96穴の細胞培養プレートに分配した。5日後、クローンに栄養を与 え、11日後、上溝を採取して抗体生産に関するELTSAテストを実施例9a )に従って行った。
このテストで124個のポジティブクローンか得られた。約25日後、HAT培 地をHT培地に交換し、さらに、10日後、通常の培養培地(1%抗生物質、l O%L−グルタミン、10%FCSを含む完全なRPMI 1640)に交換し た。
C)ハイブリドーマの選択およびクローニング:全ての上溝に関する最初のテス トの後、124個のポジティブクローンの反応特異性(抗原育り、および、無し )を調べた。さらに、テストで5個の(ポリ)−クローンが生じ、これらを限界 希釈法で再クローン化した。希釈は100μlの培養培地が1個の細胞を含むよ うに行い、これを96穴のプレートのウェルに入れた(前日、ウェル当たり10 0μIのマウス末梢マクロファージ懸濁液を満たしておいた全部で3枚のプレー トを用いた。)。さらに、5個のモノクローン(MEM−1からMEM−5)の 上溝を分析した(実施例9b参照)。
インビボで抗体を生産するために、各ハイブリドーマ培養物MEM−1からME M−5の約15X10@個の細胞を3日前に0.5mlの不完全フロインドアジ ュバントで処理したBALB/cに腹腔内終車下。7−1O日後、腹水を採取し た。
生成したモノクローナル抗体を硫安沈殿させ、業者(ファルマシア)の説明書に 従ってキャリヤー結合プロティン−Gを用いたアフィニティー・クロマトグラフ ィーで精製した。テスト用として生産物の一部をホース・ラディッシュ・パーオ キシダーゼに結合した(ウィルソン等、1978)。
実施例9 モノクローナル抗体MEM−ISMEM−2、MEM−3、MEM−4、MEM −5の分析 a)酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)検定は標準法に従って行った。コス タ−3590型の96穴マイクロプレートをリンゴ酸酵素1 t1g/ml ( この量は、先の検定で最適であることが分かつている)を含む100μIのPB S (リン酸緩衝液)で4°C1−晩、または37“C,を時間インキュベージ aンした。200μlのPBSlo、05%T’weenで3回洗浄した後、生 成物を200μlのPBSlo、5%BSA (ウシ血清アルブミン)10、0 5%Tweenで、37°C,1時間プロy7りし、さらに、3回洗浄した。
抗リンゴ酸酵素抗体含量を検定する試料(100μm)(1: 10” −1:  10’に希釈したテスト血清、l : I−1: 100に希釈したハイブリ ドーマ培養上清)を添加した。ネガティブコントロールとしては、BSAおよび 正常マウス血清を使用した(1:10”)。37°C,1時間のインキュベート 後、生成物をもう1度洗浄した。さらに、100μIのパーオキシダーゼ結合ウ サギ抗マウス免疫グロブリン(1:4000.DAKO1P161)と、37℃ で1時間インキュベートした。その後、これを洗浄し、100μlの基質溶液( 8mlのクエン酸バッファ (pH5,0):34mg 1.2−フェニレンジ アミン、17mg NaBOtXHtOt X3HtO14+111 H2O) とインキュベージaンし、to−15分後、4N HxSO4100μlで停止 して、マルチ・チャンネルELISAリーダーを用いて492止を測定した。モ ノクローナル抗体の特異性を表2に示す。
抗体または血清 抗原 ME BSA MEM−1+ − MEM−2+ − MEM−3+ − MEM−4+ − MEM−5+ − *NMS=正常マウス血清 反応:+:吸収約2.0 一:吸収<0.1 b)モノクローナル抗体の分子特性 分子量: >tso、oooダルトン 生物種:マウス クラス:IgG サブクラス二Gl 軽#I:カッパ 実施例8c)に従って得られた精製モノクローナル抗体の分子量は、レムリ(1 973)の方法を使用した7、5%5DS−PAGEて測定した。染色には、0 .1%コマージ・ブリリアント・ブルーを使用した。
免疫グロブリンは、業者の説明書に従ってサブクラス・テスト・キット(セロチ ク)を用いて分析した。
C) ヒト・ミトコンドリアNAD (P)’″依存リンゴ酸に対するモノクロ ーナル抗体MEM−3の特異性 バーローおよびレーン(1988b)の方法を用い、50ngの精製組み換えN AD (P)”依存リンゴ酸酵素、HS913Tフィブロザルコーマ細胞(AT CCNo、HTB152)由来の分解物および1301細胞(ボド、1981) を10%SDSポリアクリルアミドゲルで分離した。特異的蛋白質バンドは、未 希釈のハイブリドーマ上清(MEM−3)との45分間のインキュベーション、 ウサギ抗マウスIgG(希釈1ニア500、アルカリホスファターゼとの結合物 )との45分間のインキュベーションおよび発色反応(NET−BCIP=ニト ロブルー・テトラゾリウム、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェ ート)により可視化し總ウェスタン・プロットを第5図に示す。モノクローナル 抗体MEM−3は、1301細胞由来のミトコンドリアNAD (P)ゝ依存リ ンゴ酸酵素と特異的に反応する。H3913T細胞の場合、このイソ酵素の活性 は検出限界以下であった。これらの細胞により生産されるその他のイソ酵素は有 意な活性を有していた。H3913Tのトレースにみえる弱いバンドは該モノク ローナル抗体と別のリンゴ酸酵素のイソ酵素との弱い交差反応性によるものと考 えられる。
d)モノクローナル抗体MEM−3の種特異性1301細胞、ゼノパス・レビス ・オーサイトおよびCVI細胞の全分解物(細胞質子ミトコンドリア)100μ gを、C)に従って10%SDSゲルで分離しブロツフィックした。MEM−3 由来のハイブリドーマ上清(未希釈)を用いて免疫的検出を行い、上述したよう に発色反応を行った。この第6A図に示した実験は、該モノクローナル抗体が1 301細胞由来のヒトNAD (P)“依存リンゴ酸酵素と特異的に反応するが (CVI細胞由来のNAD (P)″″依存リンゴ酸酵素との反応は、弱いバン ドを示した)、予備実験でNAD (P)“依存リンゴ酸酵素の高い活性を示し たゼノパス・オーサイトとは反応を示さなかったことを示している。
別の実験で、1301細胞およびゼノバス・レビス・オーサイトの全分解物各々 100μgを上述のように分画し、ブロッティングした。モノクローナル抗体の 調製に使用した抗血清(PBS中1 : 100希釈)を免疫的検出に使用した 。
抗マウスIgG(アルカリホスファターゼ結合物)との結合反応は上述のように 行った。第6B図に示したウェスタン・プロットは、ヒトNAD (P)+依存 リンゴ酸酵素に対するポリクローナル抗体は、カエルのリンゴ酸酵素と交差反応 することを示しており、この事は、2つの生物種におけるリンゴ酸酵素のイソ酵 素間の有意なホモロジーによる。さらに、この実験は、カエルとヒトとては異な るリンゴ酸酵素のエピトープに反応するモノクローナル抗体MEM−3の特異性 を示している。
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DK、 ES、FR,GB、 GR,IT、 LU、 NL、 SE)、JP、 US (72)発明者 クリユーシュチック ニーデルトラウドオーストリア ア−1 130ウィーン スパイジンガー シュトラーセ 18−15I (72)発明者 マウレル フォギー イングリッドオーストリア ア−123 8ウィーン リンダウエルガッセ 35 (72)発明者 フルーバイス ベールベルオーストリア ア−1130ウィー ン グラーザウエルガッセ 16−6

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リンゴ酸酵素。
  2. 2.ヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リンゴ酸酵素をコードする領域、 および該酵素のミトコンドリア・シグナル配列を含むDNAであって、以下の配 列式: 【配列があります】 (式中、R1は5′非コード領域を示し、かつ、配列式:【配列があります】 で表されるDNA部分を含み、また、R2は3′非コード領域を示し、かつ、配 列式: 【配列があります】 で表される配列を有する。) で表される配列を有するDNA。
  3. 3.請求項2記載のコードDNAまたは該DNAの一部を含むことを特徴とする 組み換えDNA分子。
  4. 4.請求項3記載の組み換えDNA分子であって、ミトコンドリア・シグナル配 列の全て、または、一部を欠いているコードDNAの一部を含むことを特徴とす るDNA分子。
  5. 5.原核性または真核性宿主生物中で複製可能な、請求項3または4記載の組み 換えDNA分子であって、請求項2で定義したコードDNA、または、その一部 に機能的に結合した発現調節配列を含むことを特徴とするDNA分子。
  6. 6.請求項5記載の組み換えDNA分子であって、宿主生物により発現したリン ゴ酸酵素が生物学的に活性となるように短縮したミトコンドリア・シグナル配列 をコードする配列を有するDNAを含むことを特徴とするDNA分子。
  7. 7.大腸菌中で複製可能な請求項6記載の組み換えDNA分子。
  8. 8.請求項6記載の組み換えDNA分子でトランスホームした宿主生物。
  9. 9.請求項7記載の組み換えDNA分子でトランスホームした大腸菌。
  10. 10.拒み換えヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リンゴ酸酵素。
  11. 11.生物学的に活性な組み換えヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リン ゴ酸酵素。
  12. 12.請求項11記載の組み換えヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リン ゴ酸酵素であって、以下の配列式: 【配列があります】 で表される配列を有することを特徴とする酵素。
  13. 13.請求項11または12記載の組み換えヒト・ミトコンドリアNAD(P) +依存リンゴ酸酵素の調製方法であって、請求項9記載の大腸菌を培養し、発現 した酵素を単離することを特徴とする方法。
  14. 14.ヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リンゴ酸酵素に対する抗体、お よび、望ましくはモノクローナル抗体。
  15. 15.請求項14記載の抗体であって、他のリンゴ酸酵素イソ酵素と交差反応し ない抗体。
  16. 16.請求項14記載のモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ細胞。
  17. 17.請求項15記載のモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ細胞。
  18. 18.請求項14または15記載のモノクローナル抗体の調製方法であって、マ ウスをヒト・ミトコンドリアNAD(P)+依存リンゴ酸酵素で免疫化し、該免 疫化マウスからB−リンパ球を採取し、該B−リンパ球をミエローマ細胞と融合 し、該ハイブリドーマに関して抗リンゴ酸酵素抗体の生産を検定し、ポジティブ 培養物をクローン化し、該クローンを培養し、および、該培養物から抗体を単離 することを特徴とする方法。
  19. 19.生物試料中のリンゴ酸酵素を測定する方法であって、該試料を1つ以上の 請求項14または15記載の望ましくはモノクローナル抗体と接触させ、ついで 、リンゴ酸酵素−抗体複合体の形成を測定することを特徴とする方法。
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WO1992004448A2 (de) 1992-03-19
EP0547074A1 (de) 1993-06-23

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