JPH065023Y2 - シーム溶接機の被溶接物誘導装置 - Google Patents

シーム溶接機の被溶接物誘導装置

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JPH065023Y2
JPH065023Y2 JP5922288U JP5922288U JPH065023Y2 JP H065023 Y2 JPH065023 Y2 JP H065023Y2 JP 5922288 U JP5922288 U JP 5922288U JP 5922288 U JP5922288 U JP 5922288U JP H065023 Y2 JPH065023 Y2 JP H065023Y2
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cam
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welding
guide rail
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弘三 原田
和博 服部
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鬼頭工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、凹状の溶接部を有した被溶接物を、その溶接
線に沿わせて溶接用電極に連続的に導くシーム溶接機の
被溶接物誘導装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、例えば車両用の燃料タンク等を形成する場合に
は、上蓋側と下蓋側を密閉状態で接合する必要からシー
ム溶接が用いられていた。シーム溶接は、一般に円盤状
の上部電極と下部電極を回転させながら被溶接物に連続
的にスポット溶接を行っていくものであり、このような
シーム溶接によって燃料タンクのように直線部と曲線部
とを有した被溶接物の接合を行おうとした場合、シーム
溶接機本体の他に被溶接物誘導装置を併設しなければな
らなかった。
従来の被溶接物誘導装置としては、第8図ないし第10
図に示すようなものが開発されており、この被溶接物誘
導装置は次に示すような構造となっていた。
シーム溶接機本体1には、第一のリンクアーム2と第二
のリンクアーム3が平行方向において回動自在に枢支連
結され、第二のリンクアーム3の先端部に回転自在にベ
ーステーブル4が取付けられ、第二のリンクアーム3の
基部には上方に延出したアーム部を介してクランパ5が
支持固定されている。被溶接物6は、このクランパ5に
よって、ベーステーブル4の上面に位置決め状態で支持
固定される。なお、クランパ5はその押圧部が常時自由
に回転出来るようになっているため、ベーステーブル4
の上方で押圧支持された被溶接物6はベーステーブル4
の回転に追従して回転する。また、ベーステーブル4は
被溶接物6の周縁部形状に対して相似形となるように形
成されており、ベーステーブル4の周縁部には複数の倣
い板7が固定され、ベーステーブル4の下面適所にはカ
ムピン8が突設されている。カムピンの突設位置は、ベ
ーステーブル4の周縁部の曲線状部分における曲率中心
位置と一致するようになっている。カムピン8はその側
面にコの字状のカム溝8aを有し、各カムピン8のカム
溝8aの底面は、そのカムピン8を中心とした回転によ
って送られてくる倣い板7と、すなわち次の直線状の溶
接部分と平行をなすように設定されている。一方、シー
ム溶接機本体1の側部にはブラケット9および10を介し
てガイドレール11が取付けられており、このガイドレー
ル11には前記カムピン8と係合すべくガイド溝12が形成
されている。ガイド溝12の内側(シーム溶接機本体1
側)の壁面には、ガイド溝12内に進入したカムピン8を
回転可能状態で一時停止させるべくカムストッパ13が固
定され、さらにこのカムストッパ13に近接したガイド溝
12の底面には位置決めラチェット14が突設されている。
カムストッパ13は、カムピン8のカム溝8aと対応する
厚みに形成されると共に、第10図に示すようにカムピ
ン8とほぼ同径の円弧部13aを有しており、カムピン8
は、この円弧部13aで回転してカム溝8aがカムストッ
パ13に係合したところでカムストッパ13に沿って再び前
進するようになっている。位置決めラチェット14はカム
ピン8が進入してきたところで一時的に没し、カムピン
8が通過したところで再び突出してカムピン8をカムス
トッパ13の円弧部13aに位置決めするようになってい
る。また、ガイドレール11の内側の壁面の適宜上部位置
にはガイドラチェット15が突設され、外側の壁面の適宜
位置には進入ラチェット16が埋設されており、ガイドラ
チェット15と進入ラチェット16はいずれも出没自在に下
方からスプリング付勢された構造となっている。ガイド
ラチェット15は、ベーステーブル4の変位によって倣い
板7が旋回動を行いながら当接した際に一時的に没し、
その通過後に復帰して倣い板7をガイド溝12と同方向に
倣い移動させるようになっている。進入ラチェット16
は、ベーステーブル4の回転に伴って進行してきたカム
ピン8が当接したところで一時的に没し、カムピン8を
ガイド溝12内に進入させるようになっている。さらにま
た、ベーステーブル4を支持する第一のリンクアーム2
とシーム溶接機本体1の間には、ベーステーブル4を常
時第9図中矢印F′の方向に付勢する付勢装置としての
回転補助シリンダ17が渡設されている。ベーステーブル
4は、カムピン8がカムストッパ13の円弧部13aに位置
決めされた際に、この回転補助シリンダ17の力によって
カムピン8を中心に回転する。なお、図中符号18および
19は各々上部の溶接用電極と下部の溶接用電極を示すも
のとする。
そして、このような構造の被溶接物誘導装置によって、
例えば燃料タンクのような被溶接物6に対して溶接を行
なう場合、ベーステーブル4上に被溶接物6をセット
し、カムピン8と倣い板7を各々ガイドレール11のガイ
ド溝12とガイドラチェット15に係合させて被溶接物6の
所定の溶接開始点を溶接用電極18おうび19に対して位置
決めする。この状態において溶接用電極18および19によ
って被溶接物6を加圧し、溶接用電極19を駆動回転させ
ながら通電して連続的に溶接を行っていく。溶接開始当
初は2本のカムピン8がガイド溝12に係合し、倣い板7
がガイドラチェット15に係合しているため、被溶接物6
に対して直線状に溶接が行われる。そして、このように
して溶接が進むと、一方のカムピン8が位置決めラチェ
ット14を乗り越えてカムストッパ13の円弧部13aに当接
しする。この際、回転補助シリンダ17の力も加わって当
接したカムピン8を中心としてベーステーブル4が回転
し始める。ベーステーブル4が回転する間に被溶接物6
の曲線(湾曲)部分のシーム溶接が行われる。そして、
ベーステーブル4が所定角度回転すると、カムピン8の
カム溝8aがカムストッパ13を挟み込むようになってカ
ムピン8が円弧部13aから抜け出し、その一方で、次の
倣い板7と次のカムピン8がガイドラチェット15と進入
ラチェット16に当接して各々を押し下げ、倣い板7はガ
イドラチェット15に係合し、カムピン8はガイド溝12に
係合する。そして、以下は同様にして被溶接物6の直線
部分と曲線部分に対してシーム溶接を連続的に行ってい
く。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の被溶接物誘導装置にあ
っては、被溶接物6の溶接部が直線部と凸状の曲線部の
みからなる場合には問題がないが、溶接部が凹状の曲線
部を有した構造であった場合には、凹状の曲線部の溶接
の際のベーステーブル4の回転が出来ないため、一連の
機械動作によるシーム溶接は不可能になるという問題が
あった。従来ではこのような場合、被溶接物6の凹状の
曲線部を残した部分に対し、上述したと同様の装置で溶
接を行った後、他の装置で被溶接物6の凹状の曲線部に
溶接を行うようにしていた。ところがこのようにした場
合には、当然のことながら工程数が多くなりコストが嵩
むため、一台ですべての溶接を連続的に行える装置の早
期開発が望まれていた。
なお、凹状の曲線部を有した溶接部に対してシーム溶接
を行うための被溶接物誘導装置の技術としては、従来、
実公昭62-17171号公報に開示されるようなものが案出さ
れている。この被溶接物誘導装置は、被溶接物の凸状の
曲線部と直線部を溶接用電極に誘導するためのカムピン
やガイドレールの他に、被溶接物の凹状の曲線部をシー
ム溶接機本体に誘導するための補助ピンや第二のガイド
レールを別に設けるようにしたものである。
ところが、この被溶接物誘導装置の場合、被溶接物の凹
状の曲線部を誘導するための第二のガイドレールは、被
溶接物の凹状の曲線部に沿って被溶接物自体を正確に変
移させる必要から当然に高い精度が要求され、その加工
や取付けのための多くの時間やコストがかかってしまう
問題があった。
本考案の目的は、被溶接物の溶接部が凹状の曲線部を有
した構造であっても、極めて簡単な構成によって被溶接
物を容易に、かつ確実にシーム溶接機本体に誘導させる
ことが出来るようにして、被溶接物に対する対応の自由
度を高めることである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述した課題を解決するための手段として、
一対の凸状の曲線部20a、20a′の間に直線部20b、20b′を
介して凹状の曲線部20cが設けられている被溶接物6の
溶接部20を、シーム溶接機本体1の上下の溶接用電極18
および19の間に連続的に導くシーム溶接機の被溶接物誘
導装置において、被溶接物6を位置決めセットするベー
ステーブル4を、水平方向において直線動自在にかつ回
転動自在に前記シーム溶接機本体1の側方に設け、前記
ベーステーブル4の周縁部の、被溶接物6の凸状の曲線
部20aおよび20a′に対応する位置の近傍には第一のカム
ピン21aと第三のカムピン21cを突設し、被溶接物6の凹
状の曲線部20cに対応する位置の近傍には第二のカムピ
ン21bを突設し、さらに、シーム溶接機本体1の側方に
前記カムピン21a、21b、21cが係合可能な直線状のガイド
レール11を設け、該ガイドレール11の内部に、前記各カ
ムピン21a、21b、21cを回転可能状態で一時的に係止しカ
ムピン21a、21b、21cが所定角度回転したところで係止を
解くべくカムストッパ13を設け、前記ガイドレール11の
壁面の適所に、前記各カムピン21a、21b、21cが当接した
際に一時的に没して各カムピン21a、21b、21cをガイドレ
ール11内に案内する進入ラチェット16a、16b、16c、16dを
設ける一方、前記ガイドレール11の内側の壁面の適所
に、ベーステーブル4が前記第一のカムピン21aを中心
にカムストッパ13部分で回転した際に第三のカムピン21
cをガイドレール11内からシーム溶接機本体1側に逃が
す第一の離脱装置22aと、ベーステーブル4が前記第二
のカムピン21bを中心にカムストッパ13部分で回転した
際に第一のカムピン21aをシーム溶接機本体1側に逃が
す第二の離脱装置22bとを設け、また、前記ベーステー
ブル4を常に一方の回転方向に付勢する付勢装置(17)
と、被溶接物6の凹状の曲線部20cを溶接する際に前記
ベーステーブル4を前記付勢装置(17)と逆の方向に回転
させる回転駆動装置23とを設けるようにしたものであ
る。
(作用) このような構成により、被溶接物6の溶接部20に対して
シーム溶接を行う場合には、次に示すような動作が行わ
れる。
第一のカムピン21aがガイドレール11に係合した状態で
溶接用電極18および19によってシーム溶接が進められ、
第一のカムピン21aがカムストッパ13に当接すると、付
勢装置(17)の力によって第一のカムピン21aを中心にベ
ーステーブル4が回転し、それに伴って被溶接物6の一
方の凸状の曲線部20aに対してシーム溶接が行われる。
この間ベーステーブル4の回転が進むと、第三のカムピ
ン21cがガイドレール11の外側の壁面に設けられた進入
ラチェット16aを押し下げて一旦ガイドレール11の溝内
に入り、その一方で第一の離脱装置22aが作動してガイ
ドレール11の内側の壁面に隙間を作る。さらにベーステ
ーブル4が回転すると、その間隙から第三のカムピン21
cがシーム溶接機本体1側に逃げる。そして第二のカム
ピン21bはガイドレール11の外側の壁面に設けられた別
の侵入ラチェット16cを押し下げてガイドレール11の溝
内に入る。この回転の結果、第一のカムピン21aはカム
ストッパ13から外れ、第一のカムピン21aと第二のカム
ピン21bがガイドレール11にガイドさえてベーステーブ
ル4と被溶接物6は直線状に進むようになり、この間被
溶接物6の最初の直線部20bの溶接が行われる。つづい
て、第二のカムピン21bがカムストッパ13に当接する
と、回転駆動装置23が作動して第二のカムピン21bを中
心にしてベーステーブル4を付勢装置(17)と逆の方向に
回転させ、この間被溶接物6の凹状の曲線部20cに対し
て溶接が行われる。この際、第二の離脱装置22bが作動
してガイドレール11の内側の壁面に隙間を作り、第一の
カムピン21aはそこからシーム溶接機本体1側に逃げ
る。第三のカムピン21cはガイドレール11の内側の壁面
に設けた侵入ラチェット16bを押し下げてガイドレール1
1の溝内に入る。つづいて、第二のカムピン21bがカムス
トッパ13から外れ、第二のカムピン21bと第三のカムピ
ン21cがガイドレール11の溝にガイドされて被溶接物6
の次の直線部20b′に対して溶接が行われる。最後に第
三のカムピン21cがカムストッパ13に当接すると、再び
付勢装置(17)の作動により、第三のカムピン21cを中心
としてベーステーブル4が回転し、他方の凸状の曲線部
20a′に対する溶接が行われる。この際、第二のカムピ
ン21bはガイドレール11の外側の壁面の適所(適宜設け
た切欠き等)から外側に逃げ、第一のカムピン21aはガ
イドレール11の内側の壁面に設けられた侵入ラチェット
16dを押し下げて一旦溝内に入った後、第二のカムピン2
1bと同様にしてガイドレール11の外側に逃げる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基いて詳細に説明す
る。なお、以下において、前述した従来の被溶接物誘導
装置と同一部分には同一符号を付け、重複する部分の説
明は一部省略するものとする。
第1図ないし第3図において、溶接用電極18および19の
下方にあっては、シーム溶接機本体1からブラケット9
および10が延設され、このブラケット9および10にガイ
ドレール11が支持固定されている。ガイドレール11は、
その一端がヒンジピン24を介してブラケット9に水平回
動自在に連結される一方で、その他端がブラケット10に
取付けられた受け部材25の水平面に摺動自在に載置され
ている。また、ブラケット10にはエジェクターシリンダ
26が水平方向に回転自在に保持にされており、このエジ
ェクターシリンダ26の可動部はガイドレール11の他端に
回動自在に枢支連結されている。ガイドレール11はエジ
ェクターシリンダ26から駆動力が与えられた場合に、ブ
ラケット9の先端部を中心として旋回し、これによって
被溶接物6のセットやその解除が容易に出来るようにな
っている。また、シーム溶接機本体1の先端には第一の
リンクアーム2と第二のリンクアーム3を介してベース
テーブル4が回動自在に枢支されており、ベーステーブ
ル4は、これによりガイドレール11と同じシーム溶接機
本体1の側方において水平方向に自由に移動出来るよう
になっている。第二のリンクアーム3の基端部には、被
溶接物6を押圧支持するためのクランパ5が上方に延設
されている。そして、このクランパ5はその進退ロッド
部27の先端に自在継手28を介して押圧部29が取付けら
れ、進退ロッド部27はベーステーブル4の回転中心と同
一軸線上にあるように設定されている。押圧部29は、自
在継手28を介して支持されているため、被溶接物6の傾
動や回転に倣って変位し、被溶接物6の変位に関係なく
被溶接物6を確実に支持することが出来る。さらにま
た、ベーステーブル4の上面には上下傾動機構部30が取
付けられ、この上下傾動機構部30の上部の揺動テーブル
31に、被溶接物6を位置決めセットすべく受け部材32が
固定されている。上下傾動機構部30は、被溶接物6の溶
接部20が上下方向に傾斜面を有する場合には、被溶接物
6をその上下方向の傾斜に沿って適宜上下方向に傾動さ
せる機構を有するものであるが、本考案の特徴部分の理
解を容易にするために、以下では、被溶接物6は上下方
向に傾斜した溶接部を有さず、上下傾動機構部30は作動
させないものとして説明を進める。
被溶接物6の溶接部20は、第4図に示すように直線部分
と曲線部分が適宜組み合わされた形状となっており、こ
の溶接部20の一部(同図中の上方側部位)は、一対の凸
状の曲線部20a、20a′の間に直線部20b、20b′を介して凹
状の曲線部20cが設けられた形状となっている。また、
ベーステーブル4は、その外形が被溶接物6の溶接部20
に対してほぼ相似形となるように形成され、その外周部
に複数の倣い板7が固定されると共にその下面の適宜位
置にカムピン21が固定されている。カムピン21は、ベー
ステーブル4の周縁部上の(被溶接物6の曲線部に対応
する)すべての曲線部分の近傍に配置されている。ま
た、カムピン21はその側面にコの字状のカム溝を有し、
各カムピン21のカム溝の底面は、そのカムピン21を中心
とした回転によって送られてくる次の倣い板7と平行を
なすように設定されている。なお、このカムピン21は、
説明の都合上前述した従来の被溶接物誘導装置のカムピ
ン8(第10図参照)と異る符号を付してあるが、実際
には従来のものと同一構造となっている。また、説明の
都合上、被溶接物6の凹状の曲線部20cに対応するカム
ピンは第二のカムピンと呼び、符号21bで示し、その両
隣りのカムピンは第一のカムピンと第三のカムピンと呼
び、符号21aと21cとで示すものとする。
第1図、および、第5図ないし第7図において、ガイド
レール11は、ブラケット9やエジェクターシリンダ26が
直接連結される基板33と、この基板33に取付けられる本
体部分とからなり、この本体部分は内側(シーム溶接機
本体1側)の壁面34と外側の壁面35によってガイド溝12
を形成している。基板33の適宜位置にはガイド溝12方向
に延出したブラケット36を介して支持爪37が取付けられ
ており、被溶接物6の直線部を溶接する際にこの支持爪
37によって倣い板7の内側の面を支持するようになって
いる。倣い板7の上部適所には、曲線部分の溶接を行う
に際してこの支持爪37と干渉を生じないように切欠き
(図示せず)が設けられている。また、内側の壁面34の
ガイド溝12に臨む所定位置には円弧部13aを有するカム
ストッパ13が固設され、このカムストッパ13に近接した
ガイド溝12内の適宜位置には位置決めラチェット14が設
けられている。内側の壁面34と外側の壁面35の適宜位置
には、ベーステーブル4の回転時にカムピン21をガイド
溝12内に導くための複数の進入ラチェット16が設けられ
ている。これらカムストッパ13、位置決めラチェット14
および進入ラチェット16は、前述した従来のものと同構
成となっている。なお、ガイド溝12内に第三のカムピン
21cと第二のカムピン21bを導くために各々外側の壁面35
に設けられた進入ラチェットを符号16a、16cで示し第三
のカムピン21cと第一のカムピン21aをガイド溝12内に導
くために内側の壁面34に設けられた進入ラチェットを符
号16b、16dで示すものとする。さらにまた、内側の壁面3
4の適宜位置には第一の離脱装置22aと第二の離脱装置22
bが設けられ、所定のタイミングで内側の壁面34に間隙
を形成出来るようになっている。これにより、第一の離
脱装置22aは、第一のカムピン21aを中心にしてベーステ
ーブル4がカムストッパ13部分で回転した際に第三のカ
ムピン21cをガイド溝12からシーム溶接機本体1側に逃
がし、第二の離脱装置22bは、第二のカムピン21bを中心
にベーステーブル4が逆方向に回転した際に第一のカム
ピン21aをシーム溶接機本体1側に逃がすようになって
いる。この第一の離脱装置22aと第二の離脱装置22bは、
各々その駆動用のシリンダ38a、38b部分が基板33から延
出したブラケット39a、39bに支持されている。また、外
側の壁面35の適宜位置には、上方に開いた切欠き40が複
数形成されており、これらの切欠き40はベーステーブル
4が回転した際にガイド溝12内のカムピン21をガイドレ
ール11の外側に逃がすようになっている。
一方、第1図に示すように、第一のリンクアーム2の基
部にはシーム溶接機本体1に支持された付勢装置として
の回転補助シリンダ17が連結され、ベーステーブル4を
常時同図中Fで示す方向に付勢するようになっている。
また、ガイドレール11を支持する一方のブラケット10に
は、さらに別のブラケット41を介して回転駆動装置23が
支持固定されている。回転駆動装置23は、進退駆動用の
シリンダ42のロッド部(図示せず)に固着したナックル
43の先端にローラ44を支持した構造となっており、必要
に応じてナックル43を前進させ、ローラ44でベーステー
ブル4の倣い板7を押し、これによってベーステーブル
4を図中矢印Gで示す方向に回転させるようになってい
る。ブラケット41には、さらにホルダー45が支持され、
このホルダー45にはナックル43に連結されたガイドバー
46が保持されている。ガイドバー46にはドグ47aと47bが
取付けられ、ブラケット10側に取付けられたリミットス
イッチ48aおよび48bを適宜タイミングで作動させるよう
になっている。このリミットスイッチ48aと48bはドグ47
aと47bの接触によってナックル43の前進と後退を確認す
るようになっている。なお、第1図中、符号49はガイド
レール11の外側の壁面35に取付けられた溶接速度切換え
装置であり、この溶接速度切換え装置49はカムピン21が
カムストッパ13の円弧部13aに係合したことを検知して
溶接速度を遅くし、これによって被溶接物6の曲線部分
を低速で溶接出来るようになっている。
以上の構成において、まず、クランパ5によってベース
テーブル4の上方の受け部材32に被溶接物6を位置決め
固定し、ベーステーブル4をガイドレール11に係合させ
て被溶接物6の所定の溶接開始点を溶接用電極18および
19に位置決めする。この際、予め設定された一対のカム
ピン21とこれに対応する倣い板7がガイドレール11のガ
イド溝12と支持爪37に各々係合される。この状態で被溶
接物6の溶接部20を溶接用電極18と19によって加圧し、
直線部分の溶接を開始する。溶接が進み一方のカムピン
21がガイドレール11内に位置決めラチェット14を乗り越
えてカムストッパ13の円弧部13aに係合すると、回転補
助シリンダ17の力によって円弧部13aに係合しているカ
ムピン21を中心としてベーステーブル4が回転し、この
際、被溶接物6の凸状の曲線部分の溶接が行われる。こ
の曲線部分の溶接の際には、溶接速度切換え装置49が作
動し、低速度で溶接が進められるようになる。また、ベ
ーステーブル4が回転する際、カムピン21は外側の壁面
35に設けられた切欠き40を通ってガイドレール11の外側
に外れ、倣い板7は支持爪37との係合を解除される。そ
してベーステーブル4の回転が続けられると、次のカム
ピン21が進入ラチェット16を押し下げてガイドレール11
のガイド溝12に係合し、次の倣い板7が支持爪37に係合
する。
以上は被溶接物6の凹状の曲線部を有しない部分に対す
る溶接動作であるが、これにつづき以下では、被溶接物
6の凹状の曲線部を有する部分に対する溶接動作につい
て述べる。
このようにして溶接が進み、第一のカムピン21aがガイ
ド溝12内に進入し、この第一のカムピン21aが位置決め
ラチェット14を乗り越えてカムストッパ13の円弧部13a
に係合するようになると、回転補助シリンダ17の力によ
ってベーステーブル4が第一のカムピン21aを中心とし
て回転するようになる。この際ガイドレール11に設けら
れた第一の離脱装置22aが作動し、内側の壁面34に間隙
が形成される。そして、この状態でベーステーブル4が
回転すると、第三のカムピン21cは進入ラチェット16aを
押し下げてガイド溝12に一旦侵入した後、第一の離脱装
置22aによって形成された間隙からシーム溶接機本体1
側に逃げ、第二のカムピン21bは進入ラチェット16cを押
し下げてガイド溝12に進入する(第1図中鎖線(イ)で示
す状態)。この間に被溶接物6の最初の凸状の曲線部20
aの溶接が行われる。
このようにしてベーステーブル4が所定量回転すると、
第一のカムピン21aとカムストッパ13との係合が外れ、
第一のカムピン21aと第二のカムピン21bがガイド溝12に
ガイドされてベーステーブル4が直線的に移動する。こ
の間、被溶接物6の最初の直線部20bに対して溶接が行
われる。
このようにして溶接が進むと、第二のカムピン21bが位
置決めラチェット14を乗り越えてカムストッパ13の円弧
部13aと係合するようになる(第1図中鎖線(ロ)で示す状
態)。すると、そこで回転駆動装置23が作動し、そのナ
ックル43が前進してローラ44が倣い板7を押し出すよう
になる。これにより、ベーステーブル4は回転補助シリ
ンダ17の力に抗して第1図中矢印Gで示す方向に回転す
るようになる。また、この際には、同時に第二の離脱装
置22bが作動してガイドレール11の内側の壁面34に間隙
を形成する。そして、ベーステーブル4が矢印G方向に
回転し始めると、第一のカムピン21aはカム溝12から第
二の離脱装置22bによって形成された間隙を通ってシー
ム溶接機本体1側に逃げ、第三のカムピン21cは進入ラ
チェット16bを押し下げてガイド溝12内に侵入する。こ
の間、被溶接物6の凹状の曲線部20cに対して溶接が行
われる。
ベーステーブル4がG方向に所定量回転すると、第二の
カムピン21bとカムストッパ13との係合が外れ、第二の
カムピン21bと第三のカムピン21cがガイド溝12にガイド
されてベーステーブル4が直線的に移動する。この間、
被溶接物6の次の直線部20b′に対して溶接が行われ
る。
このような直線的な溶接が所定量続けられると、第三の
カムピン21cが位置決めラチェット14を乗り越え、カム
ストッパ13の円弧部13aに係合されるようになる。する
と、ベーステーブル4は、回転補助シリンダ17の力によ
り第三のカムピン21cを中心として回転し始める。この
際、ガイド溝12内にある第二のカムピン21bは外側の壁
面35に設けられた切欠き40からガイドレール11の外側に
逃げ、ガイドレール11の外側にある第一のカムピン21a
は進入ラチェット16dを押し下げて一旦ガイド溝12に侵
入した後、外側の壁面35の他の切欠き40からガイドレー
ル11の外側に逃げる。この間、被溶接物6の次の凸状の
曲線部20a′に対して溶接が行なわれる。
(考案の効果) 以上で詳細に説明したように、本考案によれば、従来の
被溶接物誘導装置では不可能であった凹状の曲線部を有
した被溶接物であっても、シーム溶接機本体の溶接用電
極に容易に、かつ確実に誘導することが出来るようにな
るという効果が得られる。これにより、様々な形状の被
溶接物に対する対応の自由度が高り、また被溶接物に対
する連続した機械動作によるシーム溶接が一台の被溶接
物誘導装置によって容易に行えるようになるため、溶接
コストが大幅に低減されるという効果も得られる。さら
に、極めて簡単な構造によって、被溶接物の凹状の曲線
部に対するシーム溶接を可能にしたため、被溶接物誘導
装置自体の製造コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の要部を示す平面図、第2図は
本考案の実施例の側面図、第3図は同正面図、第4図は
本考案の実施例の揺同テーブル部分の平面図、第5図は
本考案の実施例の要部を示す正面図、第6図は第5図の
VI−VI線に沿う断面図、第7図は第5図のVII−VII線に
沿う断面図、第8図は従来の技術を示す側面図、第9図
は同平面図、第10図はカムストッパ部分を示す拡大平
面図、第11図は凹状の曲線部を有した被溶接物を示す
平面図である。 1……シーム溶接機本体、 4……ベーカテーブル、 6……被溶接物、 11……ガイドレール、 13……カムストッパ、 16a、16b、16c、16d……進入ラチェット、 17……回転補助シリンダ(付勢装置)、 18、19……溶接用電極、 20……溶接部、 20a、20a′……凸状の曲線部、 20b、20b′……直線部、 20c……凹状の曲線部、 21a……第一のカムピン、 21b……第二のカムピン、 21c……第三のカムピン、 22a……第一の離脱装置 22b……第二の離脱装置 23……回転駆動装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の凸状の曲線部の間に直線部を介して
    凹状の曲線部が設けられている被溶接物の溶接部を、シ
    ーム溶接機本体の上下の溶接用電極の間に連続的に導く
    シーム溶接機の被溶接物誘導装置において、被溶接物を
    位置決めセットするベーステーブルを、水平方向におい
    て直線動自在にかつ回転動自在に前記シーム溶接機本体
    の側方に設け、前記ベーステーブルの周縁部の、被溶接
    物の凸状の曲線部に対応する位置の近傍には第一のカム
    ピンと第三のカムピンを突設し、被溶接物の凹状の曲線
    部に対応する位置の近傍には第二のカムピンを突設し、
    さらに、シーム溶接機本体の側方に前記カムピンが係合
    可能な直線状のガイドレールを設け、該ガイドレールの
    内部に、前記各カムピンを回転可能状態で一時的に係止
    しカムピンが所定角度回転したところで係止を解くべく
    カムストッパを設け、前記ガイドレールの壁面の適所
    に、前記各ガイドピンが当接した際に一時的に没して各
    カムピンをガイドレール内に案内する進入ラチェットを
    設ける一方、前記ガイドレールの内側の壁面の適所に、
    ベーステーブルが前記第一のカムピンを中心にカムスト
    ッパ部分で回転した際に第三のカムピンをガイドレール
    内からシーム溶接機本体側に逃がす第一の離脱装置と、
    ベーステーブルが前記第二のカムピンを中心にカムスト
    ッパ部分で回転した際に第一のカムピンをシーム溶接機
    本体側に逃がす第二の離脱装置とを設け、また、前記ベ
    ーステーブルを常に一方の回転方向に付勢する付勢装置
    と、被溶接物の凹状の曲線部を溶接する際に前記ベース
    テーブルを前記付勢装置と逆の方向に回転させる回転駆
    動装置とを設けたことを特徴とするシーム溶接機の被溶
    接物誘導装置。
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