JPH0650842B2 - 無線式テレメ−タ装置 - Google Patents

無線式テレメ−タ装置

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JPH0650842B2
JPH0650842B2 JP60071111A JP7111185A JPH0650842B2 JP H0650842 B2 JPH0650842 B2 JP H0650842B2 JP 60071111 A JP60071111 A JP 60071111A JP 7111185 A JP7111185 A JP 7111185A JP H0650842 B2 JPH0650842 B2 JP H0650842B2
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尚登 藤坂
信右 藤木
義雄 櫛橋
光一 矢井田
ダフイツト・セーハー・フアンマーレン
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この発明は,とくに直流信号の伝送に適した無線式テレ
メータ装置に関する。
温度等の外部環境の変化によって搬送波にドリフトが生
じる。たとえばFM変調,PM変調の場合には周波数や
位相ドリフト,パルス変調の場合にはパスルのデューテ
イ,周波数または位相ドリフトが起こりうる。変調され
た直流信号を含む搬送波が受信され,復調されることに
より再生された直流信号には,搬送波の上記のようなド
リフトによってオフセットが加わり,元の直流信号の基
準レベルたとえば零電位レベルを正確に再現することは
困難である。
発明の概要 この発明の目的は,受信,復調後の直流信号の本来の基
準レベルたとえば零電位レベルを,外部環境変化に影響
されることなく正しく再現する無線式テレメータ装置を
提供することにある。
この発明による無線式テレメータ装置は,送信装置と受
信装置とから構成され,送信装置は,パルス信号を発生
するパルス発生回路,送信すべき信号と上記パルス信号
とを合成し,合成された信号中のパルス信号成分のピー
ク値が基準レベルを示すような合成信号を出力する合成
回路,および合成回路の出力信号を変調する変調回路を
含み,受信装置は,受信信号を復調する復調回路,復調
された信号に含まれるパルス信号のピーク値が基準レベ
ルに一致するよう復調された信号のレベルをシフトする
クランプ回路,およびクランプ回路の出力信号からパル
ス信号を除去する低域通過フィルタを含んでいることを
特徴とする。
上記基準レベルは接地レベル(零電位)であることが好
ましい。また上記ピーク値はパルス信号の最低または最
高レベルである。
変調方式はFM変調が好ましいが,PM変調,アナログ
パルス変調等種々のものを採用することができる。信号
の送信には,電磁波,光その他の媒体を用いることがで
きる。
この発明によると,送信すべき信号の基準レベルたとえ
ば接地レベルを明確にするために送信すべき信号にパル
ス信号を合成し,受信,復調後,復調された信号をクラ
ンプ回路でクランプして基準レベルを再現しているの
で、元の送信すべき信号の基準レベルを正しく再現する
ことができる。
実施例の説明 (1) 光無線式AEテレメータ装置の概要 工作機械における工具の摩耗,折損その他の異常を,切
削加工および折損時に発生するアコーステック・エミッ
ション(以下AEという)を利用して,監視,自動検出
するシステムがある。光無線式AEテレメータ装置は,
このようなシステムにおいて,AEセンサから得られる
AE信号の特定周波数成分を送信器から光信号の形態で
変調,送信し,これを受信器側で受信し,復調すること
により,元の特定周波数成分を再現するものである。
第1図は,光無線式AEテレメータ装置の電気的構成の
概要を,第2図は第1図の各ブロックの出力信号の波形
をそれぞれ示している。
工作機械の工具またはワークの近傍にAEセンサ11が配
置されている。AEセンサ11から出力されるAE信号a
は増幅機能をもつ狭帯域通過フィルタ12に送られる。A
E信号のパワー・スペクトラムにおいて,正常な切削加
工時には50KHz 付近にピークが現われ,工具の摩耗,折
損時には100 〜300KHz付近にピークが現われることが多
くの実験結果より分っている。フィルタ12は 100〜300K
Hz付近に中心周波数をもつものである。このようにし
て,工具の異常の有無,程度を表わす周波数成分bがフ
ィルタ12を通過し,エンベロープ検波回路13に入力す
る。この検波回路13は信号bを整流,増幅し,さらにそ
のエンベロープをとるものである。検波回路13の出力信
号cの波形が工具の異常診断を行なう上で必要なすべて
の情報を含んでいる。
パルス発振回路14は,信号cの波形に含まれる情報を破
壊しない程度に低い周波数(たとえば100Hz 程度)でか
つ同様に考慮されたパルス幅をもつパルスdを発生する
ものである。このパルスdは信号cとともに合成回路15
に入力する。合成回路15はパルス信号dによってオン,
オフ制御される一種のスイッチング回路であり,信号c
の表わすエンベロープを,パルスdのパルス幅の間,零
レベルに落す働きをする。これにより,信号cの零レベ
ルが明確化される。
合成回路15の出力信号eはFM変調回路16において適当
な周波数の搬送波を用いて周波数変調され,発光ダイオ
ードおよびその駆動回路17に入力する。信号eで変調さ
れた搬送波を表わす光信号が発光ダイオードから空中に
放射される。
送信器10は以上に述べた回路12〜17から構成され,これ
らの回路には電池,たとえばリチウム電池により電源が
供給される。
AEセンサが複数個設けられている場合には,各AEセ
ンサ11に対して送信器10がそれぞれ用意される。これら
複数の送信器10における搬送波の周波数はそれぞれ異な
っている。
受信側の装置は,複数の受信ヘッド21とこれらの受信ヘ
ッド21の受信信号を処理する受信器20とから構成されて
いる。受信ヘッド21は,発光ダイオード17から送信され
る光信号を受信し電気信号に変換するフォトダイオード
・アレイ22と,このフォトダイオード・アレイ22の出
力信号の増幅回路23とから成る。複数の受信ヘッド21の
受信信号は受信器20の加算回路24で加算される。相互に
周波数の異なる搬送波を用いた複数の送信器10からの光
信号を同時に受信している場合には,加算回路24の出力
信号が中間周波数変換回路25でそれぞれ中間周波数に変
換されることにより,複数の送信器10の送信信号が相互
に分離される。
分離された各受信信号は周波数復調回路26でそれぞれ復
調される。温度変化等により搬送波周波数がドリフトし
ている場合等においては,復調された信号fにオフセッ
トが加わり,その零レベルが,エンベロープを表わす信
号cの零レベルと必ずしも一致しないときがある。信号
cの零レベルは信号eからも分るようにパルス成分の最
低ピーク値として明確化されている。そこで,クランプ
回路27で,復調された信号fに含まれているパルスのピ
ーク(最低レベル)が受信器20の零レベルに一致するよ
うに信号fがクランプ(レベル・シフト)される。この
ようにしてエンベロープ信号の零レベルが正しく再現さ
れる。増幅機能をもつ低域通過フィルタ28で,クランプ
された後の信号gから零レベルを表わすパルス成分が除
去され,エンベロープ信号cが信号hとして再現され
る。
上述のようにエンベロープ信号cの波形は工具の異常診
断を行なう上で必要なすべての情報を含んでおり,受信
器20側でこの波形が正しく再現されなければならない。
ところが,搬送波における周波数ドリフト等に帰因して
復調後の信号fに直流成分が加算されてしまうことがあ
る。合成回路15においてエンベロープ信号cに零レベル
を明確化するためのパルス信号dを合成し、復調後,信
号fをクランプ回路27でクランプし零レベルを再現して
いるので,エンベロープ信号の振幅が正しく再現され
る。
このように構成することにより,たとえばFM変調にお
いて復調をPLL(フェイズ・ロックト・ループ)を用い
て行なう場合に,被復調波信号の周波数と電圧(流)制
御発振回路の自己発振周波数とにずれがあってもその調
整が不要となるとともに,変復調回路を特に精密に構成
する必要もなくなる。
(2) 送信器と受信ヘッドの配置 AEセンサ11および送信器10がロボットのアームのよう
な移動する物体に取付けられている場合や,送信器10と
受信ヘッド21との間の光路に障害物が侵入する可能性が
ある場合には,送信器10と受信ヘッド21ないしは受信器
20との光通信が妨げられる。これに対処するための配置
構成が第3図および第4図に示されている。
第3図は,移動する1つの送信器10(AEセンサ11を含
む)に対処するために複数の受信ヘッド21が配置された
例を示している。送信器10は,位置Pから破線で示す
ように位置P,Pに移動する。移動する送信器10か
らの光信号を送信器10がどの位置にあっても受信できる
ように,複数のたとえば3個の受信ヘッド21が設けられ
ている。これらの受信ヘッド21は同軸ケーブルで受信器
20に接続されており,受信ヘッド21の受信信号は受信器
20の加算回路24で加算されたのち復調回路(第3図では
図示略)に送られる。
受信ヘッド21は適当な角度の受信指向性をもっている。
複数の受信ヘッド21の受信信号は加算回路24で加算され
るので,少なくとも1つの受信ヘッド21が充分な強度
(SN比)で送信光信号を受信していればその受信信号
は正常に復調される。送信器10といずれかの受信ヘッド
21との間に障害物18が存在しても,他の受信ヘッド21が
送信された光信号を受信するので支障はない。送信器10
が直線状に移動する場合には複数の受信ヘッド21を直線
状に配置すれば足りるが,送信器10が直線以外の軌跡を
描いて運動するときにはそれに応じて複数の受信ヘッド
21が配置されよう。もちろん受信ヘッド21の数は必要に
応じて選定される。
第4図は,FM変調のための搬送波の周波数が互いに異
なる複数台の送信器10が設けられた場合を示している。
複数の送信器10から送信される光信号のそれぞれを少な
くとも1個の受信ヘッド21が受信できるように,複数の
受信ヘッド21が配置されている。送信器10と受信ヘッド
21とは1:1に対応する必要はなく,図示のように3個
の受信ヘッド21でも5台の送信器10からの光信号の受信
が可能である。第1図に示された受信器20と同じよう
に,送信器10の数に等しい数の中間周波数変換回路25が
必要となる。
複数台の送信器10が移動する場合には,これらの送信器
10の移動範囲からの光信号をそれぞれ受信できるように
受信ヘッド21を配置すればよい。
第3図および第4図における加算回路は複数の入力信号
を単純に加算するものでよく,たとえば演算増幅器,そ
の帰還抵抗および入力信号の数に等しい入力抵抗からな
る回路で実現される。
(3) エンベロープ検波回路(その1) エンベローブ検波回路13の具体的構成の一例が第5図に
示されている。特性の等しい2つのnpnトランジスタ
11,T12,カレント・ミラーを構成するpnpトラン
ジスタT13,T14,および定電流源31により単一出力差
動増幅回路が構成されている。この差動増幅回路の一方
の入力端子に入力信号Vin(第1図の信号bに担当)が
入力する。この入力端子とアース間には抵抗R11が接続
されている。差動増幅回路の出力端子には増幅用のnp
nトランジスタT15が接続され,そのエミッタが差動増
幅回路の他方の入力端子に接続されることにより,負帰
還増幅回路が構成されている。トランジスタT15のコレ
クタと電源電圧+Vとの間に抵抗R13が,同コレクタと
アースとの間にコンデンサC11がそれぞれ接続され,こ
れらの抵抗R13とコンデンサC11とが低域通過フィルタ
(平滑回路)を構成する。これらの抵抗R13とコンデン
サC11との接続点Pd の電圧が出力電圧Vout となる。
トランジスタT15のエミッタとアースとの間に抵抗R12
が接続されている。
第6図は,第5図の回路の一部をhパラメータを用いて
表わした等価回路を示している。第5図における接続点
a 〜Pd に相当する点が第6図に同じ符号を用いて示
されている。トランジスタT12のベース電位(トランジ
スタT15のエミッタ電位)(点Pb )をVb とすると,
次式が成立する。Ibはベース電流である。
in−Vb =2hie・Ib ・・・(1) Vb =R12・2hfe 2 ・Ib ・・・(2) ベース電流Ib は非常に小さいので第1式の右辺はほぼ
零と考えることができ, Vin=Vb ・・・(3) が成立する。
第7図は,入力電圧信号Vin,点Pb に現われる電圧V
b および出力信号Vout の波形を示している。入力電圧
inがアース電位に対して正の場合には,出力段のトラ
ンジスタT15のエミッタ電位Vb は上述したように入力
電圧にVinにほぼ等しい。入力電圧Vinが負の場合には
トランジスタT15のエミッタ電位は負方向に引っぱられ
る(抵抗R12を通ってトランジスタT15のエミッタに流
入する方向に電流が流れようとする)のでトランジスタ
15はしゃ断状態となる。トランジスタT15は入力電圧
inが正の場合にのみ動作するのでこれによって半波整
流作用が行なわれる。抵抗R13とコンデンサC11とは低
域通過フィルタを構成しているので,この回路により入
力信号Vinのエンベロープ検波が行なわれる。また第6
図において2hfe 2 ・Ib 》Ib と考えてよく,抵抗R
12を流れる電流と,抵抗R13とコンデンサC11の並列回
路(R13//C11)を流れる電流とはほぼ等しい。低周波
帯域において Vout /Vin≒Vout /Vb =−R13/R12 ・・・(4) が成立し,入力信号Vinのエンベロープは−R13/R12
倍に増巾される。
このようにして,第5図の回路は,整流,エンベロープ
検波および増巾の3つの機能をもつ。
第8図は,第5図の回路におけるトランジスタT11〜T
14からなる差動増巾回路を演算増巾器OP1 で置きかえ
た変形例を示している。この回路の動作は上述したもの
と同じである。
(4) エンベロープ検波回路(その2) 第5図の回路において,入力電圧Vinが負の場合にトラ
ンジスタT12のベース電位Vb は負になる。トランジス
タT15がしゃ断状態であるために,トランジスタT12の
ベースに抵抗R12を通って電流が流れこみ,これにより
トランジスタT12は飽和状態となる。トランジスタT12
の飽和はその動作を遅くする。したがって,とくに高い
周波数の入力信号Vinに対して追従できなくなり,エン
ベロープ検波特性(線形性)が悪くなる。
これに対する対策としては,トランジスタT12のベース
に抵抗R12を通して電流が流れこむときに,トランジス
タT12のコレクタ電流もそれに応じて流れるようにすれ
ばよい。この考え方を実現した回路が第9図の回路であ
る。第9図において第5図に示すものと同一物には同一
符号が付けられている。
第9図において,電源電圧+Vと−Vとの間に2つのn
pnトランジスタT17,T20が接続されている。一方の
トランジスタT17のエミッタとトランジスタT12のコレ
クタとの間にもう1つのトランジスタT16が接続され,
このトランジスタT16のベースはそのコレクタに接続さ
れている。トランジスタT17のバイアス回路は+V電源
とアースとの間に接続された抵抗R14および2つのトラ
ンジスタT18,T19により構成され,2つのトランジス
タT18,T19における降下電圧がトランジスタT17のベ
ースに印加されている。トランジスタT20は定電流源を
構成しており,抵抗R15,R16によって分圧された電圧
がそのベースに印加される。
入力電圧Vinが正の場合にはトランジスタT16はしゃ断
状態にある。トランジスタT17,T20を通って一定電流
が流れている。
入力電圧Vinが負の場合に,トランジスタT12のコレク
タ電位が低下しアース・レベルに近づくと,トランジス
タT16が導通し,トランジスタT17,T16を通ってトラ
ンジスタT12に電流が流れ込みトランジスタT12の飽和
が防止される。
このようにして,第9図の回路の動作の高速性が担保さ
れる。
トランジスタT12が飽和するかどうかは定電流源31の電
流容量にも依存する。この定電流源31の電流容量が大き
ければ,入力電圧Vinが負のときトランジスタT12のベ
ースに電流が流れ込んでもトランジスタT12が飽和に至
らないようそのコレクタ電流を流すことが可能であろ
う。定電流源31の電流容量が小さいとそれだけトランジ
スタT12が飽和しやすくなる。しかしながら,たとえそ
うであったとしてもトランジスタT16〜T20を含む回路
の働きによって上述のようにトランジスタT12の飽和が
防止されるので,低消費電流でかつ高速性,高安定性の
回路が実現される。
(5) 合成回路 第10図は,第1図の合成回路15の具体的な一例を示し
ている。この回路では,エンベロープ検波回路13の出力
信号cが入力信号Ii として,パルス発振回路14の出力
パルス信号dが電圧信号Vc として与えられている。出
力信号eは出力電流Io である。
2つのpnpトランジスタT21,T22はカレント・ミラ
ーを構成し,一方のトランジスタT21に入力信号Ii
与えられる。他方のトランジスタT22にはこの入力信号
i に等しい電流が流れる。他方のトランジスタT22の
コレクタには2つのpnpトランジスタT23,T24のエ
ミッタがそれぞれ接続されている。トランジスタT23
コレクタが出力端子につながっている。このトランジス
タT23のベースは接地されている。トランジスタT24
コレクタには定電流源として作用するトランジスタT25
が接続されている。トランジスタT24のベースにはパル
ス信号Vc が与えられる。トランジスタT25は抵抗
21,R22により固定的にバイアスされている。
第11図は,入力電流Ii ,パルス電圧Vc および出力
電流Io の波形を示している。
パルス電圧信号Vc が正レベルのときトランジスタT24
はオフである。トランジスタT22を流れる入力電流Ii
に等しい電流はトランジスタT23に流れ,出力電流とな
る。すなわちIi =Io である。信号Vc が負になると
トランジスタT24がオンとなり,トランジスタT22を流
れる電流はトランジスタT24,T25を通って流れてしま
うのでトランジスタT23はオフとなる。したがって出力
電流はIo =0となる。
このようにして,信号Vc が負レベルのときに零レベル
となる出力電流Io が得られる。第2図ではパルス信号
dは直流パルスであるのに対して,第11図のパルス信
号Vc は交流パルスとなっているが,全く問題はない。
要は,合成された信号eまたはIo 中に基準レベル(零
レベル)を示すパルス状信号成分が含まれていればよ
い。
(6) 発光ダイオード駆動回路 第12図は発光ダイオード駆動回路(第1図の回路17に
相当)を示している。第1図の変調回路16の出力信号が
入力電流I1 で与えられており,発光ダイオード33の駆
動電流がI2 である。
pnpトランジスタT31とT32はカレント・ミラーを構
成している。一方のトランジスタT31に入力電流I1
与えられると他方のトランジスタT32に同じ値の電流I
1 が流れる。
特性の等しい2つのnpnトランジスタT33,T34,カ
レント・ミラーを構成するpnpトランジスタT35,T
36および電流源32により単一出力差動増巾回路が構成さ
れている。トランジスタT32のコレクタはトランジスタ
33のベースに接続されている。この差動増巾回路の出
力側にトランジスタT37のベースが接続され,このトラ
ンジスタT37のエミッタがトランジスタT34のベースに
接続されている。さらに一端がトランジスタT33,T34
のベースにそれぞれ接続された抵抗R31,R32の他端が
発光ダイオード33のアノードに接続されている。これら
のトランジスタT37,抵抗R31,R32が加えられて負帰
還増巾回路が構成されている。
トランジスタT32,抵抗R31を流れる電流I1 が増加す
るとトランジスタT33のベース電位が上昇するので,こ
のトランジスタT33を流れる電流が増大する。トランジ
スタT35,T36より構成されるカレント・ミラーの働き
によりトランジスタT36を流れる電流も増大し,トラン
ジスタT37のベース電流も増加し,トランジスタT37
流れる電流I3 も増加する。しかしながら,電流I3
増加はトランジスタT34のコレクタ電流を増加させるの
で,トランジスタT37のベース電流が減少し,電流I3
も減少する。
第12図の回路において次式が成立する。
31・I1 =R32・I3 ・・・(5) I2 =I1 +I3 ・・・(6) したがって,電流増巾率は次式で与えられる。
2 /I1 =1+(R31/R32) ・・・(7) 第7式よりも分るように,電流増巾率は抵抗R31,R32
の値のみによって定まり,トランジスタ特性の影響をほ
とんど受けない。抵抗R31,R32として温度係数の小さ
いものを使用することにより温度等の変化の影響を小さ
くすることが可能である。温度の変化,電源電圧の変動
によってトランジスタ特性,動作点等に変化があっても
電流増巾率I2 /I1 は一定に保たれる。
また負帰還回路であるから,たとえば電流I3 に雑音が
加わってもそれによる変動を打ち消すように上記の増巾
回路が働くので耐ノイズ性のある増巾が可能である。
このようにして,電気的雑音,温度,電源電圧変動など
の外乱による発光ダイオード等の発光素子の輝度への影
響をおさえ,光通信におけるSN比を向上させることが
できる。
さらに電流増巾率は上述のように2つの抵抗の値によっ
て定まるので,消費電流ができるだけ少なくなるように
通信距離に応じた輝度設定,すなわち駆動電流I2 の調
整を容易に行なえる。上述のように送信器は電池を電源
としている。電池交換の期間をできるだけ長くするため
には送信器の消費電流をできるだけ少なくする必要があ
る。他方,通信距離に応じて発光ダイオードの輝度を設
定しなければならない。必要なSN比を満足する範囲で
発光ダイオードの駆動電流を調整できれば,消費電流の
浪費を防止することができる。
第13図は発光ダイオード駆動回路の変形例を示してい
る。第12図のトランジスタT33〜T36を含む差動増巾
回路が演算増巾器OP2 で置きかえられている。動作は
第12図に示すものと同じである。
第12図および第13図において,直列に接続された複
数の発光ダイオード33が図示されているが,もちろん1
個の発光ダイオードでもよい。
(7) クランプ回路(その1) 第14図はクランプ回路(第1図,符号27)の具体的
構成の一例を示している。第14図の入力信号Vinは第
1図の信号fに相当し,出力信号Vout は信号gに相当
する。電圧信号源34はクランプのための基準レベル±V
R を与えるもので,第1図の実施例ではこの基準レベル
は零に設定されている。第14図の回路における入,出
力信号Vin,Vout の波形が第15図に示されている。
このクランプ回路は演算増巾器OP3 を含んでいる。こ
の演算増巾器OP3 の反転入力側にクランプ・コンデン
サC41を介して入力端子が接続されているとともに,こ
の反転入力側は抵抗R41を介して接地されている。演算
増巾器OP3 の非反転入力側には基準電圧源34が接続さ
れている。演算増巾器OP3 の出力はダイオードD1
介して反転入力側にフィードバックされ,この反転入力
側が出力端子につながっている。
コンデンサC41に蓄えられている電荷は零,このコンデ
ンサC41の両端間の電位差も零とする。このときVout
=Vinである。Vout >VR であるから演算増巾器OP
3 の出力は電圧VR 以下となり,ダイオードD1 に電流
は流れない。
時刻t1 で入力信号Vinが電圧VR 以下に立下りその最
底ピークとなる。コンデンサC41の両端間の電位差は零
であるからVout =Vin<VR となり,演算増巾器OP
3 の出力電圧はVR 以上となってダイオードD1 が導通
する。ダイオードD1 を流れる電流によってコンデンサ
41が充電され,出力Vout は急上昇していく。Vout
=VR になると演算増巾器OP3 の出力は電圧VR 以下
に立下るのでダイオードD1 がオフとなり,コンデンサ
41への充電が停止する。したがって,出力電圧Vout
は基準レベルVR にクランプされる。
入力電圧Vinがその最底レベルからレベルVR を超えて
立上ると出力電圧Vout もこれに追従して立上り,V
out =Vinとなる。
入力電圧Vinが最初に最底ピークに立下り(時刻t1
その後ダイオードD1 がオンからオフに移行した時点か
ら次に最底ピークに立下る時刻t2 までの間,ダイオー
ドD1 はオフの状態に保持され,この間にコンデンサC
41の電荷は抵抗R41を通してゆっくりと放電される。こ
の間の放電によるコンデンサC41の両端間の電位差の変
化分をΔVq とする。
入力信号Vinが基準レベルVR 以下に再び立下った時刻
2 において,コンデンサC41の電位は放電によってΔ
q だけ低下しているから,Vout =VR −ΔVq とな
る。Vout <VR であるから再びダイオードD1 が導通
し,Vout =VR になるまでコンデンサC41が充電され
る。
このようにして,入力信号Vinの最底ピークが常に基準
レベルVR にクランプされる。
(8) クランプ回路(その2) 第14図の回路では,時刻t1 における入力信号Vin
最低ピーク値と時刻t2 における同信号の最底ピーク値
との差(変動分)が+ΔVq 以下であれば,Vout =V
Rのクランプ作用が正常に達成される。
AEテレメータ装置の通常の使用状態においては上記の
正常なクランプ動作が確実に行なわれる。
ところが,何らかの異常が発生することにより,入力信
号Vinの最低ピーク値が上昇してしまうとクランプ作用
に支障をきたすことがある。たとえば第15図に示され
ているように,時刻t3 における入力信号Vinの最底ピ
ーク値が時刻t2 のそれに比べて+ΔVだけ変動したと
する。前回(時刻t2 )のクランプ時にVout =VR
クランプされていたとすれば,時刻t3 における出力は
out =VR −ΔVq +ΔVとなる。ΔV>ΔVq であ
るとVout >VR となり,ダイオードD1 はオフの状態
に保たれ,Vout は基準レベルVR にクランプされなく
なってしまう。
このように,第14図の回路は入力信号Vinのピーク値
が著しく変動したときにはクランプ状態からはずれてし
まうという問題が起こりうる。第1図に示されるクラン
プ回路27の目的は,入力信号のピーク値を基準レベル
(たとえば零電位)に一致させることによって直流信号
の基準レベルの再現を図ることにあるので,クランプ回
路が正常に動作しなければ直流信号の基準レベルを失う
こととなり,早急にクランプ状態に戻す必要がある。
第16図は上述の問題点を克服するように改良されたク
ランプ回路を示している。この図において第14図に示
すものと同一物には同一符号が付けられている。
上限レベルを定める電圧VL を発生する電圧源35と,こ
の電圧源35,出力Vout の出力端子がそれぞれ反転入力
側,非反転入力側に接続された比較器としての演算増巾
器OP4 と,抵抗R41に並列に接続され演算増巾器OP
4 の出力信号によってオン,オフ制御されるスイッチン
グ・トランジスタT41とが追加されている。この追加さ
れた回路は,出力Vout がレベルVL 以上になるとトラ
ンジスタT41を導通させ,コンデンサC41の電荷をトラ
ンジスタT41を通して放電させることにより,出力V
out をレベルVL 以上に上昇させないように働く。
第17図は第16図の入,出力信号およびダイオード,
トランジスタの状態を示している。時刻t11,t12にお
ける動作は第15図の時刻t1 ,t2 におけるそれと同
じである。
何らかの異常発生により時刻t13において出力電圧V
out が上限レベルVL を超えるとこれが演算増巾器OP
4 によって検知され,トランジスタT41 がオンとな
る。これによりコンデンサC41の電荷が放電されるの
で,出力Vout はレベルVL に保たれる。入力信号Vin
に最低ピークが現われその電圧が下降すればもちろん出
力電圧Vout はこれに追従して下降する。
時刻t14付近において入力電圧Vinが下降をはじめると
それにともなって出力電圧Vout も下降する。トランジ
スタT41はこのときオフとなり,コンデンサC41の電荷
は抵抗R41を通してゆっくり放電する元の状態に戻る。
時刻t15において入力信号Vinに最底ピークが現われる
とこれに追従して出力電圧Vout は基準レベルVR 以下
になる。このときには演算増巾器OP3 の出力が上昇し
ダイオードD1 が導電し,コンデンサC41が充電され出
力Vout が基準レベルVR にクランプされる。
以上のようにして,入力信号のレベルが異常に上昇した
としても,出力信号はすみやかにレベルVR にクランプ
された状態に戻ることができる。もし,上述の付加され
た回路が存在しない場合には第17図に破線で示される
ように,出力信号Vout は入力信号Vin に追従して上
昇し,時刻t15に至っても出力Vout は基準レベルVR
以上となっている。コンデンサC41の電荷が抵抗R41
通してゆっくり放電していって出力Vout がレベルVR
以下になるまでクランプされない状態が続くことにな
る。
出力信号Vout が上限レベルVL を超えた場合には出力
信号Vout はレベルVL でカットされ,忠実な信号波形
の再現が部分的に行なわれなくなるが,出力信号Vout
がレベルVL を超えるのは何らかの異常が生じた場合で
あるから,無線式テレメータ装置に何ら悪影響を及ぼす
ことはない。
第16図の回路は,入力信号の最底ピークを基準電位に
クランプするものである。このようなタイプの回路にお
いては,出力電圧が上限レベル(基準レベルよりも高
い)を超えたことを検知し,この検知にもとづいてクラ
ンプ・コンデンサを強制的に放電させ,出力電圧が上記
上限レベルを超えないようにクランプ・コンデンサの電
荷を制御している。
入力信号の最高ピークを基準レベルにクランプするタイ
プの回路においては,出力電圧が下限レベル(基準レベ
ルよりも低い)を下まわったことを検知してクランプ・
コンデンサを強制的に充電し,出力電位が上記下限レベ
ルを下らないようにクランプ・コンデンサの電荷を制御
すればよい。
(9) クランプ回路(その3) 第18図はクランプ回路の変形例を示している。この回
路の基準レベルは接地レベルに設定されている。
この図において,トランジスタT57,T58,T59
60,T63および電流源36は差動増巾回路を構成してい
る。トランジスタT63に直列に接続されたトランジスタ
61ともう1つのトランジスタT62が出力段のカレント
・ミラーを構成し,トランジスタT62に出力抵抗R53
接続されている。クランプ・コンデンサC51にクランプ
のための電荷を供給するフィードバック素子はトランジ
スタT54である。このトランジスタT54にはトランジス
タT51と抵抗R54とからなる回路によりバイアスが加え
られ,トランジスタT54のエミッタはトランジスタT58
のコレクタ(点Qc)に接続されている。トランジスタ
54は,トランジスタT52,T53からなるカレント・ミ
ラーを介してコンデンサC51に電荷を供給する。トラン
ジスタT54のエミッタにはトランジスタT56が接続され
ている。入力信号Vinが異常に上昇したときにコンデン
サC51の電荷を放電させるよう制御するスイッチング素
子はトランジスタT55である。トランジスタT58のベー
ス(点Qb)とアースとの間に分圧抵抗R51,R52が接
続されており,この接続点(点Qd)の電圧がトランジ
スタT55,T56に加えられる。
第19図は第18図の回路における各点の電圧波形およ
びトランジスタT54,T55の状態を示している。
時刻t21以前においてコンデンサC51にはある量の電荷
が蓄えられているものとする。入力信号Vinとトランジ
スタT57のベース電位(点Qa)との間にはコンデンサ
51に充電されている電荷量に応じた電位差がある。コ
ンデンサC51の電荷はトランジスタT57のベース電流と
してゆっくりと放電されている。トランジスタT57〜T
60およびT63は上述のように負帰還増巾回路を構成して
いるので点Qa とQb の電位は等しい。点Qa の電位が
正であればある値の電流I11がトランジスタT61,T63
を通って流れ,トランジスタT61,T62よりなるカレン
ト・ミラーの作用により抵抗R53にもトランジスタT62
を通って電流I11が流れ,正の出力電圧Vout=I11
53が出力端子に現われる。
時刻t21において入力電圧Vinが最底ピーク値になる
と,点Qa の電位はコンデンサC51に充電された電荷に
よって負になる。点Qc の電位は点Qa のそれにしたが
って変化するのでこの点Qc の電位も下り,トランジス
タT54が導通状態になる。このときトランジスタT56
オフである。これによってトランジスタT53,T54を通
して電流I12が流れ,トランジスタT52,T53からなる
カレント・ミラーによりトランジスタT52を通してコン
デンサC51が充電される。これにより点Qa の電位が上
昇しQc の電位も上昇し,点Qa の電位が零電位(アー
ス電位)になるとトランジスタT54がオフとなる。した
がってI12=0となりコンデンサC51への充電は止ま
る。点Qa およびQb の電位はともに零電位であり,ト
ランジスタT63はしゃ断状態であり,出力電圧Vout
零電位に保持される。
入力電圧Vinが最底ピークから立上ったのち次の最底ピ
ークが訪ずれる時点t22までの間においては,出力電圧
out は入力電圧Vinにしたがって変化する。この間に
コンデンサC51はトランジスタT57のベース電流を供給
し,ゆっくりと放電する。したがって,時刻t22におい
て入力信号Vinが再び最底ピークになると,点Qa の電
位は時刻t21で零電位にクランプされていたので負電位
となる。これにより出力電圧Vout は再び零電位にクラ
ンプされる。
入力電圧Vinの急激なレベル上昇によって点Qa の電位
が上昇すると(時刻t23),点Qbの電位が上昇し,点
dの電位も上る。点Qdの電位がトランジスタT55のV
BE以上に上昇するとトランジスタT55は導通し,コンデ
ンサC51の電荷が放電するので(電流I13),点Qa
電位上昇が防止される。したがって,出力電圧Vout
ある一定電位VL 以上になることはない。トランジスタ
61(T63)と同T62を流れる電流は等しいので,この
一定電位VL は次式で与えられる。
L =(R53/R51)・VBE ・・・(8) 時刻t24において入力電圧Vinが下降しはじめると点Q
aの電位も下るので点Qb,Qcの電位も下り,トランジ
スタT55はオフとなり出力電圧Vout はVL 以下にな
る。
以上のリミッタ作用の有無によって,第19図の出力電
圧Vout に実線と破線で示した差異が生じる。リミッタ
作用があるときには実線で示すように,時刻t24以降の
時刻t25において出力電圧Vout は再び零電位にクラン
プされた状態に復帰する。これに対してリミッタ作用が
無い場合には,破線で示すように,出力電圧Vout は電
圧VL 以上になり,クランプ状態に復帰するのが遅れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は無線式AEテレメータ装置の電気的構成を示す
ブロック図であり,第2図は同ブロックの出力信号を示
す波形図である。 第3図および第4図は送信器と受信ヘッドの配置関係を
示すもので,第3図は1個の送信器が動く場合,第4図
は複数の送信器が設けられた場合をそれぞれ示してい
る。 第5図はエンベロープ検波回路を示す回路図,第6図は
その等価回路図,第7図はその波形図,第8図は変形例
を示す回路図,第9図は改良されたエンベロープ検波回
路を示す回路図である。 第10図は合成回路の一例を示す回路図,第11図はそ
の波形図である。 第12図は発光ダイオード駆動回路の一例を示す回路
図,第13図はその変形例を示す回路図である。 第14図はクランプ回路の一例を示す回路図,第15図
はその入,出力信号等を示す波形図,第16図は改良さ
れたクランプ回路を示す回路図,第17図はその波形
図,第18図はクランプ回路の他の例を示す回路図,第
19図はその波形図である。 10……送信器,14……パルス発振回路, 15……合成回路,16……FM変調回路, 20……受信器,26……復調回路, 27……クランプ回路,28……低域通過フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢井田 光一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 立 石電機株式会社内 (72)発明者 ダフイツト・セーハー・フアンマーレン オランダ国 2628セーデー,デルフト,メ ーケルウエーフ 4番地 (72)発明者 エルンスト・ハー・ノルトホルト オランダ国 2628セーデー,デルフト,メ ーケルウエーフ 4番地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置と受信装置とから構成され,送信
    装置は, パルス信号を発生するパルス発生回路, 送信すべき信号と上記パルス信号とを合成し,合成され
    た信号中のパルス信号成分のピーク値が基準レベルを示
    すような合成信号を出力する合成回路,および 合成回路の出力信号を変調する変調回路を含み, 受信装置は, 受信信号を復調する復調回路, 復調された信号に含まれるパルス信号のピーク値が基準
    レベルに一致するよう復調された信号のレベルをシフト
    するクランプ回路,および クランプ回路の出力信号からパルス信号を除去する低域
    通過フィルタを含んでいる, 無線式テレメータ装置。
  2. 【請求項2】上記基準レベルが接地レベルである,特許
    請求の範囲第(1)項に記載の無線式テレメータ装置。
  3. 【請求項3】上記ピーク値がパスル信号の最低レベルで
    ある,特許請求の範囲第(1)項に記載の無線式テレメ
    ータ装置。
  4. 【請求項4】上記ピーク値がパスル信号の最高レベルで
    ある,特許請求の範囲第(1)項に記載の無線式テレメ
    ータ装置。
  5. 【請求項5】複数の送信装置があり,これらの搬送波信
    号の周波数が異なる場合に,受信装置が各送信装置から
    送信された信号を共通の中間周波数信号にそれぞれ変換
    する回路を備えている,特許請求の範囲第(1)項に記
    載の無線式テレメータ装置。
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