JPH0653729B2 - 芳香族環状ポリイミドの製造方法 - Google Patents

芳香族環状ポリイミドの製造方法

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JPH0653729B2
JPH0653729B2 JP25768088A JP25768088A JPH0653729B2 JP H0653729 B2 JPH0653729 B2 JP H0653729B2 JP 25768088 A JP25768088 A JP 25768088A JP 25768088 A JP25768088 A JP 25768088A JP H0653729 B2 JPH0653729 B2 JP H0653729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、芳香族環状ポリイミド類の製造方法に関す
る。芳香族環状ポリイミド類は、接着剤、積層材料、封
止材料、摺動材料及び電気部品、航空機や車両などの構
造材料用原料として有用である。
(従来の技術) 2個以上の第1級アミノ基を有する芳香族ポリアミン類
とα,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその無水物から
相当する環状ポリイミド類を製造する方法は、ポリアミ
ド酸を経由し、その脱水イミド化により製造する方法が
一般的である。
この方法において、当該中間体であるポリアミド酸はポ
リアミンとα,β−不飽和ジカルボン酸無水物を温和な
条件下で混合するだけで容易に製造されるが、その後の
脱水イミド化が容易でないため、低収率であったり、純
度が低いために樹脂原料として不充分であるなどの問題
点がある。
かかる問題点を解決するために種々の方法が提案されて
いるが、未だ充分満足できる方法は無い。
例えば、芳香族ジアミンと無水マレイン酸から得たビス
アミド酸に無水酢酸などの脱水剤と酢酸ナトリウムや3
級アミンなどの脱水触媒を加え、比較的低温でイミド化
する方法(例えば、特公昭46−29140、特公昭4
9−40231、特公昭52−2913、特開昭55−
13202、特開昭59−212470、特開昭61−
24564)が開示されている。しかし、この方法では
高価な脱水剤を多量に消費するため、工業的には不利で
ある。
このため脱水剤を用いない方法も種々提案されている。
例えば、水と共沸する炭化水素やハロゲン化炭化水素溶
媒又はN,N−ジメチルホルムアミドやN−メチルピロ
リドンなどの非プロトン性極性溶媒、さらにはそれらの
混合溶媒系で、酸触媒や無触媒下、加熱脱水する方法な
ど(例えば、特開昭53−68770、特開昭57−1
59764、特開昭60−260623、特開昭62−
123169、特開昭63−201166)が開示され
ている。しかし、これらの方法は重合、分解反応等の副
反応を抑制できず、低収率であったり、反応生成物中に
多くの副生成物を含み、純度及び色相の良好なポリイミ
ドを得ることはできなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、収率の向上や副反応の抑制方法などを試
みた結果、ポリアミド酸の脱水イミド化反応時に、ポリ
アミド酸の分解により、第一アミン及びα,β−不飽和
ジカルボン酸又はその無水物が生成すること、及びこの
ことが、第一アミンのオレフィン性二重結合への付加反
応などの多くの副反応を発生する主原因であることを見
い出した。さらに、過剰のα,β−不飽和ジカルボン酸
又はその無水物の存在は、α,β−不飽和ジカルボン酸
又はその無水物の異性化や異性化酸の分子間脱水による
重合物の生成等、副反応の原因になると従来では考えら
れていた。
しかし、本発明者は引き続く検討の中で、第一アミンが
生成しても、ポリアミド酸に対しα,β−不飽和ジカル
ボン酸又はその無水物が大過剰の割合で存在すれば、第
一アミンはα,β−不飽和ジカルボン酸又はその無水物
と反応してポリアミド酸に変換し、第一アミンのオレフ
ィン性二重結合への付加反応が抑制される知見を得た。
本知見をもとに、ポリアミド酸に対するα,β−不飽和
ジカルボン酸及び又はその無水物の量や濃度を詳細に検
討した結果、反応系中に存在するポリアミド酸を、α,
β−不飽和ジカルボン酸又はその無水物が0.5wt%
以上溶解している極性溶媒と非極性溶媒からなる混合溶
液中で、脱水イミド化すれば、副反応を有効に抑制でき
ることが判明した。
さらに工業的に適用するために検討した結果、α,β−
不飽和ジカルボン酸又はその無水物が溶解している該溶
液中に、ポリアミド酸を少量ずつ連続的又は間欠的に供
給すれば、少量の溶媒、かつ少量のα,β−不飽和ジカ
ルボン酸又はその無水物で、ポリアミド酸に対し、さら
に大過剰の割合にすることができ、反応容器をコンパク
トにすることができることを見い出した。
該ポリアミド酸を連続的又は間欠的に供給して反応系中
の濃度を低く保つことにより、 ポリアミド酸のアミド基1当量に対するα,β−不飽
和ジカルボン酸又は無水物のモル比は副反応の抑制等の
ために大過剰の割合が必要であっても、1wt%以上の
過剰量ですむ。
ポリアミド酸を少量ずつ連続又は間欠的に仕込むた
め、ポリアミド酸が溶媒に分散しやすく、反応の進行が
容易である。
などの利点を有する。
α,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその無水物溶液中
にポリアミド酸を連続的又は間欠的に供給する方法が有
効であるためには、ポリアミド酸のイミド化の反応速度
が、ポリアミド酸の供給速度よりも速いことが望ましい
が、本発明の条件下で、例えば無水マレイン酸が10w
t%溶解している110℃のトルエンとN,N−ジメチ
ルホルムアミド(以下、DMFと略す)の混合溶液(ト
ルエン:DMF=10:1(重量部))150部中に、
ポリアミド酸50部を3時間かけて連続的に供給した場
合、反応途中で系中の該ポリアミド酸の濃度を分析する
と、該ポリアミドはほとんど存在せず、ポリイミドに変
換している。
このことから、ポリアミド酸の脱水イミド化反応の速度
はかなり速いと判断され、ポリアミド酸を少量ずつ連続
的又は間欠的に供給することにより、α,β−不飽和ジ
カルボン酸及び又はその無水物を、常に大過剰の割合を
維持することができる。
従来技術では、ポリアミド酸を生成し、続いて脱水イミ
ド化してポリイミドを生成する場合、ポリアミンのアミ
ノ基1当量に該ジカルボン酸及び又はその無水部を1.
1モル程度反応させてポリアミド酸を生成せしめ、次い
で同一反応器でそのまま脱水イミド化を行わしめるた
め、ポリアミド酸のアミド基1当量に対する該ジカルボ
ン酸及び又はその無水物の過剰量は0.1モル程度で、
大過剰の割合にはなっておらず、ポリアミド酸の脱水イ
ミド化反応が進行し、同酸が減少する反応の終期におい
て始めて、同酸に対し該ジカルボン酸及び又その無水物
が大過剰の割合になる。従って反応初期においては、該
ジカルボン酸及び又はその無水物の過剰量は少なく、副
反応が生成しやすかった。
本発明方法のように該ジカルボン酸及び又はその無水物
を一定濃度溶解せしめた溶液に、ポリアミド酸を少量ず
つ連続的又は間欠的に供給して純度と収率を向上せしめ
る例は、前記の先行技術には見られないものである。
本発明において反応系に予め添加しておくα,β−不飽
和ジカルボン酸及び又はその無水物と、環状ポリイミド
の原料であるα,β−不飽和ジカルボン酸無水物とは同
一であることが望ましい。
本発明の特徴は、一定濃度のα,β−不飽和ジカルボン
酸又はその無水物の溶液中に、連続的又は間欠的にポリ
アミド酸を少量ずつ供給するが、この場合、大量のポリ
アミド酸を一時に供給すると反応系中の同酸の濃度が高
まり、該ジカルボン酸及び又はその無水物の過剰量が低
下するので、ポリイミドの生成速度に見合った量を供給
するのが望ましい。
本発明に用いる芳香族ポリアミン類とは、分子内に第1
級アミノ基を2個以上有する芳香族アミンである。一般
式(A)、(B)、(C)及び(D)で示されるポリア
ミンが例示できる。
(式中Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8のア
ルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、nは1〜3
の整数、n′は0〜10の整数、Yは CH CH CF 単結合、−CH、−CH−、−CH−、−C−、 CH CF −O−、−S−、−SO2−、−SO−又は−CO−で
各々同一であっても異なってもよい)。
さらに具体的には、一般式(A)で示されるポリアミン
として m−フェニレンジアミン、 p−フェニレンジアミン、 2,4−ジアミノトルエン、 2,6−ジアミノトルエン、 2−クロル−p−フェニレンジアミン、 一般式(B)で示されるポリアミンとして 2,2−ビス(4−アミノフェニル)−プロパン、 4,4−ジアミノジフェニルメタン、 4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、 4,4′−ジアミノジフェニルスルフィド、 4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、 4,4′−ジアモノジフェニルメチルエチルメタン、 4,4′−ジアミノジフェニルジ(トリフロロメチル)
メタン 3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、 3,3′−ジアミノジフェニルスルフィド、 3,3′−ジアミノジフェニルスルホン アニリンとホルムアルデヒドの縮合物、 アニリンとアセトアルデヒドの縮合物、 トルイジンとホルムアルデヒドの縮合物、 などが例示される。
一般式(C)で示されるポリアミンは、 4,4′−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジア
ニリン、 3,4′−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジア
ニリン、 3,3′−(p−フェニレンジイソプロピリデン)ジア
ニリン、 1,4′−ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゼン、 1,3′−ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゼン、 1,4′−ビス(p−アミノフェノキシチオエーテル)
ベンゼン、 1,3′−ビス(p−アミノフェノキシチオエーテル)
ベンゼン、 1,4′−ビス(p−アミノフェニル)ベンゼン、 1,3′−ビス(p−アミノフェニル)ベンゼン並びに
上記各ジアミンのメタ−体が例示される。
一般式(D)で示されるポリアミンとしては、 2,2−ビス[4−(p−アミノフェニルチオエーテ
ル)フェニル]プロパン、 2,2−ビス[3−(p−アミノフェノキシチオエーテ
ル)フェニル]プロパン、 4,4′−ビス(p−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスホン、 3,3′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ホン、 4,4′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルスルホン、 3,3′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルスルホン、 4,4′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルエ
ーテル 3,3′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルエ
ーテル 4,4′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルフィド、 3,3′−ビス(p−アミノフェノキシ)ジフェニルス
ルフィド、 4,4′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルスルフィド、 3,3′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルスルフィド、 4,4′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルエーテル、 3,3′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニルエーテル、 4,4′−ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゾフェノ
ン、 3,3′−ビス(p−アミノフェノキシ)ベンゾフェノ
ン、 4,4′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ベ
ンゾフェノン、 3,3′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ベ
ンゾフェノン、 4,4′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニル、 3,3′−ビス(p−アミノフェニルチオエーテル)ジ
フェニル、 並びに上記各ジアミンのメタ−体が例示される。
一般式(A)から(D)で示されるこれらのポリアミン
は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることがで
き、また、本発明の体の効果が得られる限りにおいて、
前記に例示された以外に、他の芳香族ポリアミンを併用
してもよい。
次にα,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその無水物と
して具体的には、マレイン酸、3−メチルマレイン酸、
3−エチルマレイン酸、3,4−ジメチルマレイン酸、
3,4−ジエチルマレイン酸、3−フェニルマレイン
酸、3−クロルマレイン酸、3,4−ジクロルマレイン
酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル
酸、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸及びそれ
らの酸無水物、さらにはマレイン化アロオシメン、マレ
イン化ミルセンなどが例示される。
本発明では、触媒のブレンステッド酸はリン酸、亜リン
酸、次亜リン酸、メタリン酸、ピロリン酸、トリポリリ
ン酸、硫酸などの無機酸やメタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸などの有機酸が使用できる。又、これらの酸触媒
に少量の五酸化リンなどの脱水剤を併用させることもで
きる。上記ブレンステッド酸触媒のうち、特にp−トル
エンスルホン酸が副反応が少なく色相が良好な点で好ま
しい。これらの触媒は、原料のポリアミド酸に対し1〜
50重量%使用する。
反応に用いる溶媒の量は、原料のポリアミド酸100重
量部に対し、50〜1000重量部程度用いる。好まし
くは、100〜300重量部である。これより多いと、
生成したポリイミドの溶解量が多くなり損失が大きくな
る。また逆にこれより少ないと、生成したポリイミドが
多量に析出し、反応を完結させる上で、不都合が生じ
る。
この溶媒は、非プロトン性極性溶媒及び水と共沸する非
極性溶媒の混合溶媒が好ましく、非プロトン性極性溶媒
としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムア
ミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキ
シド、ヘキサメチルホスホロアミド、γ−ブチロラクタ
ム、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、ジグライム、ジオキサンなどが例示され
る。
水と共沸性を有する非極性溶媒とは、好ましくは60〜
200℃程度の沸点範囲を有し、生成水を共沸留去でき
る溶媒であり、具体的にはトルエン、キシレン、エチル
ベンゼン、ヘキサン、オクタン、デカン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、軽
油、軽油の水素化物などの炭化水素、クロルベンゼン、
ジクロルエタン、トリクロルエタン、パークロルエチレ
ンなどのハロゲン化炭化水素などが例示され、単独又は
それらの任意の2種以上の混合物で使用できる。
前記非プロトン性極性溶媒と水共沸性非極性溶媒の混合
比率は、非極性溶媒70〜95重量%、非プロトン性極
性溶媒30〜5重量%の範囲が好ましい。非プロトン性
極性溶媒の割合が少なすぎると、反応速度が大幅に低下
すると共に粘着性の強いポリマーが多量に副生し、反応
続行が困難となるなどの障害が生じる。逆に多すぎる
と、目的とする環状ポリイミドの溶解性が高くなり、イ
ミドの分解回収が困難となると同時に、反応の選択性も
低下する。
前記の溶媒に溶解せしめるα,β−不飽和ジカルボン酸
又はその無水物の濃度は、1wt%〜50wt%で、好
ましくは5wt%から30wt%である。該ジカルボン
酸及び又はその無水物の濃度が1wt%より少ないと収
率及び得られるポリイミド純度が大幅に低下し、逆に過
大であると該ジカルボン酸及び又はその無水物の損失が
増加する。
さらに、反応物の着色を防ぎ、高品質の環状ポリイミド
を得るために、安定剤の存在下に反応を行うこともでき
る。安定剤としては、ハイドロキノン、メトキシベンゾ
キノン、フェノチアジン、t−ブチルカテコール、ジメ
チルカルバミン酸などが適当で、その添加量は一般的に
は、反応系中の濃度で0.001〜1重量%が好まし
い。
当該反応は加熱還流条件下で行われ、具体的には60〜
200℃である。より好ましくは100℃〜130℃で
ある。
本発明方法は、一般的に以下のように行われる。即ち、
触媒、α,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその無水物
が溶解している加熱還流状態にある混合溶液にポリアミ
ド酸を連続的又は間欠的に供給しつつ脱水イミド化反応
させる。
ポリアミド酸の供給は、前記の溶媒に懸濁させて仕込ん
でもよく、粉末のままでもよい。
反応は、一般的には1〜10時間を要してこれらを仕込
み、さらに0.5〜5時間の熟成を行うのが望ましい。
反応終了後、攪拌を停止し静置する。反応液が分層する
場合は、ポリアミドが析出しない任意の温度で、ポリア
ミドを含む層と触媒を含む層を分離する。ポリイミドの
結晶は、ポリイミドを含む溶液を冷却するか、または溶
媒の一部を留出させてから冷却して、析出させることが
できる。
分離した触媒層はそのまま繰り返し使用できる。反応液
が分層しない場合は、そのままポリイミドを含む溶液を
冷却するか、または溶媒の一部を留出させてから冷却し
て、ポリイミドの結晶を析出させることができる。
析出したポリイミドは過又は遠心分離などで液と分
けて得ることができる。場合によっては、水、炭酸ナト
リウム水溶液及び又はメタノールなどの適当な溶剤で洗
浄することにより、ポリイミドに付着している触媒のブ
レンステッド酸やα,β−不飽和ジカルボン酸及び又は
その無水物を除去することができる。
液はそのまま又は該ジカルボン酸及び又はその無水物
を添加して繰り返し使用できる。
以下、実施例及び比較例をあげ、本発明を詳細に説明す
る。
(実施例) 実施例1 水分離器付冷却管、滴下ロート、温度計及び攪拌器を備
えた四つ口フラスコにp−トルエンスルホン酸2g、ト
ルエン100g、DMF10g、無水マレイン酸14.
2g(混合溶液中の濃度は11.3wt%)を仕込み、
攪拌しつつ還流温度に加熱した。これにN,N′−4,
4′−ジフェニルメタンビスマレアミド酸39.4g
(0.1モル)を約3時間にわたって少量ずつ連続的に
添加し、生成水を除きながら反応した。同アミド酸を全
量加えた後、さらに1時間反応を続けてその後、30℃
まで冷却した。析出した結晶を別して2%の炭酸ナト
リウム水溶液で洗浄後、乾燥し、淡黄色の粉末のN,
N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレイミド3
0.0gを得た。高速液体クロマトグラフ(以下、HP
LCと略記する)で純度を測定した。その結果を表1に
示す。
実施例2 無水マレイン酸の濃度を22wt%に変えた以外は、実
施例1と同様に行い、黄色粉末のN,N′−4,4′−
ジフェニルメタンビスマレイミドを得た。その結果を表
1に示す。
実施例3 無水マレイン酸の濃度を6wt%に変えた以外は、実施
例1と同様に行い、黄色粉末のN,N′−4、4′−ジ
フェニルメタンビスマレイミドを得た。その結果を表1
に示す。
実施例4 無水マレイン酸の濃度を11.3wt%のままで、トル
エン300g、DMF30gを用いた意外は実施例1と
同様に行い、黄色粉末のN,N′−4,4′−ジフェニ
ルメタンビスマレイミドを得た。その結果を表1に示
す。
実施例5 酸触媒として85%リン酸4gを使用した以外は実施例
1と同様に反応した。反応後、静置して70℃まで冷却
し下層の触媒層を分離し、上層をさらに30℃まで冷却
して結晶を析出させた。結晶を別し、炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄した後、乾燥してN,N′−4,4′−ジ
フェニルメタンビスマレイミドの黄色の粉末を得た。そ
の結果表1を示す。
実施例6 実施例1において回収されたビスマレイミドを含む液
110g(液組成は、トルエン76.2wt%、DMF
7.6wt%、p−トルエンスルホン酸1.5wt%、
無水マレイン酸10.8wt%、該マレイミド3.9w
t%)を反応器に仕込み、これにN,N′−4,4′−
ジフェニルメタンビスマレアミド酸37.1g(0.0
84モル)を連続的に供給した以外は、実施例1と同様
の操作で反応し、黄色粉末のN,N′−4,4′−ジフ
ェニルメタンビスマレイミドを得た。その結果を表1に
示す。
実施例7 N,N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレアミド
酸39.4g(0.1モル)を4等分し、1時間毎に3
時間かけて間欠的に仕込んだ以外は、実施例1と同様に
行い、黄色粉末のN,N′−4,4′−ジフェニルメタ
ンビスマレイミドを得た。その結果を表1に示す。
実施例8〜14 各種α,β−不飽和ジカルボン酸無水物及び芳香族ポリ
アミンから得たポリアミド酸を用い、酸触媒及び添加す
るα,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその無水物を表
2のように変え、実施例1と同様の操作を行って芳香族
環状ポリイミドを得た。なお触媒に硫酸やリン酸を用い
た場合は、反応後触媒層を分液し晶析した。それらの結
果を表2に示す。
比較例1 無水マレイン酸を混合溶媒に溶解させずに、実施例1と
同様の反応を行い、黄色粉末のN,N′−4,4′−ジ
フェニルメタンビスマレイミドを得た。その結果を表3
に示す。
比較例2 無水マレイン酸を混合溶媒に0.2wt%溶解せしめた
以外は、実施例1と同様の反応を行い、黄色粉末のN,
N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレイミドを得
た。その結果を表3に示す。
比較例3 ポリアミド酸を少量ずつ添加せず、反応開始時にすべて
を一括して以外は、実施例1と同様に行い、黄色粉末の
N,N′−4,4′−ジフェニルメタンビスマレイミド
を得た。その結果を表3に示す。
(発明の効果) 本発明方法によれば、高純度の環状ポリイミドが高収率
で得られ、しかも溶媒や触媒が繰り返し使用できるた
め、経済的にも有利である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α,β−不飽和ジカルボン酸及び又はその
    無水物と分子内に2個以上の第1級アミノ基を有する芳
    香族ポリアミン類から得られるポリアミド酸を、酸触媒
    存在下、加熱脱水して芳香族環状ポリイミドを製造する
    に際し、該ポリアミド酸100重量部を、α,β−不飽
    和ジカルボン酸又はその無水物を1wt%〜50wt%
    溶解している極性溶媒と非極性溶媒からなる混合溶媒5
    0部〜1000重量部に、連続的又は間欠的に供給して
    脱水イミド化し、芳香族環状ポリイミド類を製造するこ
    とを特徴とする方法。
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