JPH0655715A - 半透明積層ポリエステルフィルム - Google Patents

半透明積層ポリエステルフィルム

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Publication number
JPH0655715A
JPH0655715A JP21275992A JP21275992A JPH0655715A JP H0655715 A JPH0655715 A JP H0655715A JP 21275992 A JP21275992 A JP 21275992A JP 21275992 A JP21275992 A JP 21275992A JP H0655715 A JPH0655715 A JP H0655715A
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JP
Japan
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film
titanium dioxide
polyester
polyester film
particles
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Application number
JP21275992A
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English (en)
Inventor
Hideaki Tatsuta
英昭 龍田
Haruo Matsumoto
治男 松本
Katsufumi Kumano
勝文 熊野
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Nippon Magphane KK
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Magphane KK
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープベースフィルムとして適した光線
透過率等の特性を有する高性能な半透明積層ポリエステ
ルフィルムを提供する。 【構成】 二酸化チタンを含有するポリエステルを主成
分とするフィルム(A)の少なくとも片面に、不活性粒
子を含有するポリエステル層(B)を積層してなる二軸
延伸ポリエステルフィルムにおいて、次の、(1)フィ
ルム(A)の波長900nmにおける光線通過率Tが1
0〜60%、(2)フィルム(A)中に含有される二酸
化チタンの平均粒径dが0.2〜1.0μm、(3)上
記二酸化チタンの粒径の標準偏差σがd×0.6以下、
(4)上記二酸化チタン粒子の最短重心間距離の平均値
が0.6〜1.7μmである、という4つの条件を満足
する半透明積層ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VHS方式のビデオテ
ープ、8mmビデオテープ、デジタルオーディオテープ
(DAT)等のテープ等の磁気記録媒体等として有用な
光線透過性の低い積層ポリエステルフィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエテレンテレフタレートに代表され
るポリエステルはその優れた力学特性及び化学特性を有
するため、フィルムとして広く利用されている。中でも
磁気記録媒体用としてのフィルムの使用量は非常に多
く、更に拡大傾向にあり、ますます高級化とコストの低
減という相反する要求が強まっているが、未だ不充分な
状態である。
【0003】例えば、VHS方式のビデオテープや8m
mビデオテープ、DAT等のテープは、磁気テープの両
端に所定長さの透明なリーダーテープを具備している。
これら磁気テープとリーダーテープが光源とCdS等の
受光素子との光路を横切るときの、テープを透過する光
源中の約900nmの波長の光を検出し、この透過光の
多少によって磁気テープの走行を停止させたり、磁気テ
ープを走行させたりしている。また、磁性塗料を塗布し
た部分の900nmにおける光線透過率が通常5%以下
になるように、磁気塗料の中にカーボンブラック等の微
粒子が入れられている。
【0004】しかし、磁性塗料中へのカーボンブラック
の混合が、磁気テープの特性の向上やコスタダウンの一
つの障害となっている。そのための対策としてベースフ
ィルムにカーボンブラックを含有させたフィルムも提案
されている(特開昭61−237622号公報等)が、
ベースフィルム用のポリマーの製造工程や製膜工程でカ
ーボンブラックを一度使用すると、カーボンブラックの
不必要な製品に変更する際の時間的及び金銭的な損失が
非常に大きく、しかもカーボンブラックの均一分散が困
難で、できたフィルムの品質が著しく劣るという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カーボンブ
ラックを利用せずに磁気テープベースフィルムとして適
した光線透過率等の特性を有する半透明積層ポリエステ
ルフィルムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、半透明
積層ポリエステルフィルムが、二酸化チタンを含有する
ポリエステルを主成分とするフィルム(A)の少なくと
も片面に、不活性粒子を含有するポリエステル層(B)
を積層してなる二軸延伸ポリエステルフィルムにおい
て、下記の条件(1)〜(4)を満足するところに要旨
を有する。 (1)フィルム(A)の、波長900mmにおける光線
通過率Tが10〜60%である。 (2)フィルム(A)中に含有される二酸化チタンの平
均粒径dが0.2〜1.0μmである。 (3)上記二酸化チタンの粒径の標準偏差σがd×0.
6以下である。 (4)上記二酸化チタン粒子の最短重心間距離の平均値
が0.6〜1.7μmである。
【0007】なお、各測定値はそれぞれ下記のようにし
て得られた値である。 光線透過率 島津分光光度計UV−201Aを用いてスリット幅5m
mで900nmの波長におけるフィルムの光線透過率を
測定した。リファレンスは空気とした。 フィルム(A)中の二酸化チタンの粒度分布 フィルムの断面を走査型電子顕微鏡で倍率20000倍
となるように写真を200箇所撮り、写真上での直径1
mm以上の二酸化チタン粒子についてマーキングした。
続いてルーゼックスIID型画像解析装置にマーキング後
の写真をとり込んだ。平均粒径dは面積が相等する円の
径として、また粒径の標準偏差σは下式で求めた。
【0008】
【数1】
【0009】粒子の最短重心間距離の平均値(μm)は
カウントされた粒子個々について最も近い粒子との重心
間の距離の平均値である。
【0010】
【作用】本発明の半透明積層ポリエステルフィルムは、
遮光性を付与するため二酸化チタンを含有したポリエス
テルフィルム(A)に、適度な滑り性と表面粗度を付与
するため不活性粒子を含有したポリエステル層(B)を
積層したものである。
【0011】まず、光線通過率Tについて説明する。従
来は前述のように磁気テープの900nmにおける遮光
性のほとんど全てをベースフィルムで負担させる場合も
あったが、本発明では必ずしもその必要はなく、ベース
フィルムの両面に塗布される磁性層やバックコート層と
の合計の光線透過率が5%以下であればよい。従って本
発明の二軸延伸ポリエステルフィルムの900nmにお
ける光線透過率、T(%)は10〜60%とすればよ
い。60%を超えるとフィルムに遮光性を持たせた効果
が発現しない。なお、900nmにおける光線透過率を
10%未満とすることは、磁性層の遮光性からみて過剰
品質であり経済的でない。
【0012】本発明においては積層されるポリエステル
層(B)は実質的にほぼ透明であるので、二酸化チタン
を含有するポリエステルフィルム(A)の光線透過率が
上記条件を満足すればよい。ポリエステルフィルム
(A)の900nmにおける光線透過率T(%)を60
以下とするために二酸化チタンが使用されるが、二酸化
チタンの中でも安価で分散性のよいアナターゼ型二酸化
チタン(TA−300、TA−500、富士チタン工業
(株)製やルチル型二酸化チタン(TR−600、TR
−900、富士チタン工業(株)製)のようにリン系、
アルミニウム系、亜鉛系、硅素系の化合物の少なくとも
一種をそれぞれP25 、Al23 、ZnO、SiO
2 として0.2%以上含有した二酸化チタン等が特に好
ましく使用される。また、光線通過率T(%)を上記適
正範囲とするための好ましい二酸化チタンの添加量は、
ポリエステルフィルム(A)の厚みが7μmの時、ポリ
エステル(A)に対して通常1〜25重量%、好ましく
は2〜18重量%、より好ましくは3〜12重量%であ
る。
【0013】本発明では、二酸化チタンの粒径および分
散状態が光線通過率に影響を与える重要な因子であると
とらえ、次のように規定した。 (1)フィルム(A)中に含有される二酸化チタンの平
均粒径dが0.2〜1.0μmである。 (2)上記二酸化チタンの粒径の標準偏差σがd×0.
6以下である。 (3)上記二酸化チタン粒子の最短重心間距離の平均値
が0.6〜1.7μmである。
【0014】フィルム中の二酸化チタン粒子の平均粒径
dが0.2μm未満であると遮光能力が劣り不適であ
る。またdが1μmを超えると磁気テープにした時の電
磁変換特性が劣り好ましくない。
【0015】粒径の標準偏差σがd×0.6を超えると
フィルム表面に粗大な二酸化チタン粒子による突起が多
くなるため、磁気テープにした時の電磁変換特性が劣り
好ましくない。
【0016】平均粒径dが0.2〜1.0μmを満たし
ている時に、粒子の最短重心間平均距離が0.6μm以
下であると遮光度が高くなり過ぎ経済的でない。また
1.7μm以上であると目的の遮光度を得ることが難し
くなる。
【0017】上記条件を満たすためには、例えば前述の
ような分散性のよい二酸化チタンを用いることは当然で
あるが、さらに原料ポリエステル中に良好に分散させる
ことが有効である。分散させる方法は特に限定されない
が、例えば混練りや製膜キャストの時に練り効果の大き
な二軸のスクリューを備えた押出機を用いたり、製膜ラ
インのフィルターを二種類にして合計二段化することが
望ましい。
【0018】本発明の積層ポリエステルフィルムは、前
記ポリエステルフィルム(A)の少なくとも片面に不活
性粒子を含有するポリエステル層(B)を積層したもの
である。不活性粒子は、適度な滑り性および表面粗度を
付与するために用いられ、ポリエステルに対して不活性
であれば特に制限はなく、例えば炭酸カルシウム、球状
シリカ、硫酸バリウム、亜鉛華、アルミナ、二酸化チタ
ン、カオリン、耐熱性高分子微粒子(例えば、架橋型ポ
リスチレン、架橋スチレンーアクリル共重合体、フェノ
ール樹脂等)等を使用することができる。
【0019】不活生粒子の平均粒径は、通常0.02〜
2μm、好ましくは0.1〜1.5である。また、不活
性粒子は、ポリエステル層(B)中の濃度として0.1
0〜1.0重量%、より好ましくは0.20〜0.80
重量%含有させるとよい。0.10重量%より少ないと
滑り性が不充分となり、また1.0重量%を超えると表
面平滑性が損なわれて粗大な突起が多くなりすぎるため
磁気記録媒体として不向きである。これらの不活性粒子
は、先に規定した条件からはずれなければポリエステル
フィルム(A)中に含有されてもよい。
【0020】ポリエステルフィルム(A)に層(B)を
積層する方法としては、共押出し方式、コーティング、
ラミネート等が例示されるが、コストの点から共押出し
方式を採用することが好ましい。
【0021】本発明の積層ポリエステルフィルムには、
磁気テープにする時の加工性や磁気テープの使用時の性
能向上の目的で易接着樹脂層や帯電防止層を設けること
もでいる。
【0022】本発明で用いられるポリエステルは、その
主たる繰り返し単位が、芳香族ジカルボン酸成分(特
に、アルキレンテレフタレート)であることが好まし
い。アルキレンテレフタレートにおけるアルキレンとし
ては、例えばその炭素数が2のものが好ましい。中でも
その繰り返し単位の80モル%以上、好ましくは90モ
ル%以上がエチレンテレフタレートからなるものが特に
好ましい。
【0023】他の共重合成分としては、イソフタル酸、
p−β−オキシエトキシ安息香酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、4,4’−ジカルボキシルジフェニー
ル、4,4’−ジカルボキシルベンゾフェノン、ビス
(4−カルボキシルフェニール)エタン、アジピン酸、
セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、シク
ロヘキサン−1,4−ジカルボン酸等のカルボン酸成分
が挙げられる。
【0024】さらに他の共重合成分として、プロピレン
グリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール等のグリコール成分;p−
ヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸成分等を
任意に選択使用することができる。このほか共重合成分
として少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテル結
合、カーボネート結合等を含有する化合物を含んでもよ
い。
【0025】該ポリエステルの製造法としては、ジカル
ボン酸成分(特に、芳香族ジカルボン酸)とグリコール
成分とを直接反応させる、いわゆる直接重合法、当該ジ
カルボン酸のジメチルエステルとグルコールとをエステ
ル交換反応させる、いわゆるエステル交換法等任意の製
造法を適用することができる。
【0026】該ポリエステルの製造に際して、三酸化ア
ンチモン等の重合触媒や、製膜時の静電密着性向上のた
めのマグネシウム及びリン化合物、さらにはフィルム表
面に凸凹を形成させるための不活性粒子の添加を行なっ
てもよい。なお、二酸化チタンは重合工程で添加しても
よいが、前述のように混練りによりマスターチップを製
造するか、又は製膜時に粉体を混練りすることが望まし
い。製膜方式としては、縦→横,縦→縦→横,横→縦,
縦→横→縦等通常行なわれる延伸方式が採用でき、延伸
後、熱処理することが望ましい。
【0027】本発明の積層ポリエステルフィルムの全体
の厚みは通常5〜20μm、好ましくは6〜15μm、
表面粗さ(TAR)が0.005〜0.040μm、好
ましくは0.010〜0.30μmであるが、これに限
定されない。また積層フィルム中の内層フィルム(A)
の厚みは、表面平滑性の維持と二酸化チタンの均一分散
という観点から20%〜80%が好ましく、30%〜7
0%がより好ましい。
【0028】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を示す。実施
例中の部は、特にことわらない限りすべて重量部を意味
する。 実施例1 撹拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取り出し口を
設けた2段の完全混合槽よりなる連続エステル化反応装
置を用い、その第1エステル化反応缶のエステル化反応
生成物が存在する系へ、テレフタル酸(TPA)に対す
るエチレングリコール(EG)のモル比率を1.7に調
製し、かつ三酸化アンチモンをアンチモン原子としてT
PA単位当たり250ppmを含むTPAのEGスラリ
ーを連続的に供給した。同時に、TPAのEGスラリー
供給口とは別の供給口より、酢酸マグネシウムの四水塩
のEG溶液を、反応缶内を通過する反応生成物中のポリ
エステル単位ユニット当たりMg原子として100pp
mとなるように連続的に供給し、常圧にて平均滞留時間
4.5時間、温度255℃で反応させた。
【0029】この反応生成物を連続的に系外に取り出し
て、第2エステル化反応缶に供給した。第2エステル化
反応缶を通過する反応生成物中のポリエステル単位ユニ
ットに対して0.5重量部のEG、トリメチルホスフェ
ートのEG溶液をP原子として75ppm、酢酸ナトリ
ウムのEG溶液をNa原子として10ppm及び平均粒
子径1.0μmの炭酸カルシウムスラリーを固形分とし
て、0.25重量%となるようにそれぞれ別個の供給口
より連続的に供給し、常圧にて平均滞留時間3.0時
間、温度260℃で反応させた。該エステル化反応生成
物を撹拌装置、分縮器、原料仕込口及び生成物取り出し
口を設けた3段の連続重縮合反応装置に連続的に供給し
て重縮合を行い、固有粘度0.620のポリエステル
(B)を得た。
【0030】このポリエステル(B)の一部と二酸化チ
タンTA−300(リン化合物をP 25 として0.3
重量%含有、平均粒径0.3μm、富士チタン工業
(株)製)をポリエステル(B):二酸化チタン=1:
1の割合で二軸の押出機を用い混練し、さらに30μm
のフィルターを通しポリエステル(A’)のチップを得
た。
【0031】次にポリエステル(B)及びポリエステル
(A’)を原料とし、二種三層の押出し機及びTダイを
用い、表層(上層および下層)用押出機にはポリエステ
ル(B)を、内層用押出機には二軸の押出機を用い、ポ
リエステル(B):ポリエステル(A’)=88:12
になるようにチップを乾燥しながら供給し(これがポリ
エステル(A)となる)、290℃で溶融し、表層用は
金属粉焼結タイプの5μmのフィルター、内層用は30
μmの不織布タイプのフィルター、さらに20μmの金
属粉焼結タイプのフィルターを通して上層:内層:下層
の厚みを1:2:1の構成で共押出しを行ない、厚さ1
85μmの未延伸フィルムを得た。引続きこのフィルム
を75℃に加熱したロール、及び表面温度600℃の赤
外線ヒータ(フイルムから20mm離れた位置に設置)
を用いて加熱し、低速ロールと高速ロールとの間で縦方
向に3.3倍延伸した。更にこのフィルムをテンター中
に導き、100℃で横方向に4.0倍延伸し、220℃
で5秒間の熱処理を施して、厚さ14μmの二軸配向ポ
リエステルフィルムを作成した。
【0032】また、ポリエステルレジンに混合する以前
の二酸化チタン粒子の平均粒子径は、島津製作所製、遠
心沈降式粒度分布測定器(SA−CP3)によって得た
等価球径分布における積算50%点の値を用いた。
【0033】実施例2〜6 不活性粒子の種類及び量、二酸化チタンの量、内層用ポ
リマーのB:A’の比率、縦及び横方向の延伸倍率を表
1のように変更する以外は実施例1と同様の方法で重合
及び製膜を行ない、二軸配向ポリエステルフィルムを作
成した。
【0034】
【表1】
【0035】比較例1 実施例1で用いたポリエステル(B)と富士チタン工業
(株)製、二酸化チタンTA−100(平均粒径0.3
μm)を用い、ポリエステル(B):二酸化チタン=
1:1の割合で一軸の押出機を用いて混練し100メッ
シュのステンレス金網を通してポリエステル(A’)の
チップを得た。
【0036】次にポリエステル(B)及びポリエステル
(A’)を原料とし、二種三層の押出機及びTダイを用
い、表層用押出機にはポリエステル(B)を、内層用押
出機には一軸の押出機を用いポリエステル(B):ポリ
エステル(A’)=88:12になるようにチップを乾
燥しながら供給し、290℃で溶融し、表層用は5μm
のフィルター、内層用は100μmの不織布フィルター
を通して上層:内層:下層の厚みを1:2:1の構成で
共押出しを行ない、厚さ185μmの未延伸フィルムを
得た。引続きこのフィルムを75℃に加熱したロール、
及び表面温度550℃の赤外線ヒーター(フィルムから
16mm離れた位置に設置)を用いて加熱し、低速ロー
ルと高速ロールとの間で縦方向に3.3倍延伸した。更
にこのフィルムをテンター中に導き、100℃で横方向
に4.0倍延伸し、220℃で5秒間の熱処理を施し
て、厚さ14μmの二軸配向ポリエステルフィルムを作
成した。
【0037】比較例2〜3 不活性粒子の種類及び量、二酸化チタンの量、内層用ポ
リマーのB:A’の比率、縦及び横方向の延伸倍率を表
2のように変更する以外は比較例1と同様の方法で重合
及び製膜を行ない、二軸配向ポリエステルフィルムを作
成した。
【0038】比較例4 不活性粒子の種類及び量、二酸化チタンの量、内層用ポ
リマーのB:Aの比率、縦及び横方向の延伸倍率を表2
のように変更する以外は実施例1と同様の方法で重合及
び製膜を行ない、二軸配向ポリエステルフィルムを作成
した。
【0039】比較例5 内層用二酸化チタンに平均粒径0.5μmの超微粒子二
酸化チタンを用いる以外は比較例1と全く同様にして重
合及び製膜を行ない、二軸配向ポリエステルフィルムを
作成した。
【0040】比較例6 内層用二酸化チタンに平均粒径1.2μmの二酸化チタ
ンを用いる以外は比較例1と全く同様にして重合及び製
膜を行ない、二軸延伸ポリエステルフィルムを作成し
た。
【0041】比較例7 表層用合成炭酸カルシウムの濃度を表2の様にする以外
は実施例1と全く同様にして重合及び製膜を行ない二軸
延伸ポリエステルフィルムを作成した。
【0042】
【表2】
【0043】参考例1(評価用磁性塗料の作成) Co−γ−Fe23 (BET比表面積30m2 /g) 100部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 15部 ウレタン変性飽和ポリエステル樹脂 15部 α−アルミナ(平均粒子径0.5μm) 3部 カーボンブラック(平均粒子径0.08μm) 2部 トルエン 105部 メチルエチルケトン 105部 シクロヘキサノン 105部 上記原料配合でボールミルにより約12時間混合分散した後、これに パルミチン酸 1部 ドデシルステアレート 2部 オレイン酸 2部 を加えて更に30分間混合した。次にトリイソシアネー
ト化合物の固形分75%酢酸エチル溶液を10部加えて
更に1時間混合し、磁性塗料とした。
【0044】上記実施例及び比較例で作成した二軸配向
ポリエステルフィルムについて光線透過率、表面平滑
性、易滑性、粗大突起数、磁気テープの走行性及び信号
トラブル、フィルム内層中の二酸化チタンの平均粒径、
粒径の標準偏差、粒子の最短重心平均距離を測定し、表
3に測定結果を示した。光線透過率、平均粒径、粒径の
標準偏差、粒子の最短重心平均距離の測定方法は前記の
通りである。
【0045】<表面平滑性>フィルム表面を小坂研究所
製触針式3次元表面粗さ計(SE−3AK)を用いて、
針の半径2μm、荷重30mgの条件下、フィルム長手
方向にカットオフ値0.25mmで測定長1mmにわた
って測定し、2μmおきに高さ方向のデータを量子化幅
0.00312μmで外部記憶装置に取り込ませる。こ
のような測定をフィルムの横手方向についても2μm間
隔で連続的に150回、すなわちフィルムの横手方向
0.3mmの幅にわたって測定した。このときの高さ方
向のデータをh(i,j)〔i=1〜500,j=1〜
150〕としたとき、数1による計算をおこなって得ら
れたものをμm単位で表し、TAR〔スリー・ディメン
ジョナル・アベレージ・ラフネス〕とした。
【0046】<易滑性>ASTM−D−1894−63
Tに準じ、温度23℃、相対湿度65%、引張速度20
0mm/分の条件で測定し、動摩擦係数(μd)で表示
した。 <粗大突起数>フィルム表面にアルミニウムを蒸着さ
せ、2光束干渉顕微鏡(光源は波長546nmの単色
光)を用いて5mm2 以上の視野を観察した。2次以上
の干渉リングの個数をカウントし、1mm2 当たりの個
数に換算して表示した。
【0047】<磁気テープの走行性及び信号トラブル>
ベースフィルム上に、参考例1で作成した磁性塗料を乾
燥後の厚さが2.5μmとなるように塗布し、磁場配向
処理を施した後60℃で乾燥してから100℃でカレン
ダー処理し、更に60℃で72時間キュアを行なった。
このフィルムを1/2インチ幅にスリットし、両端にリ
ーダーテープを接着してカセットに挿入し、VHSカセ
ットテープとした。
【0048】これらのカセットテープを市販のVHSデ
ッキにセットして早送りとリワインドを100回繰り返
し、テープの走行中断等の走行トラブルがなかったもの
を走行性正常、走行トラブルのあったものを走行性異
常、信号誤作動がないものを信号トラブル正常、1回以
上誤作動のあったものを信号トラブル異常とした。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の半透明積層ポリエステルフィル
ムは、二酸化チタン粒子を用いて遮光性を付与している
ので、安価に高性能な磁気テープ用のベースフィルムを
提供することができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 7:00 4F C08L 67:00 (72)発明者 松本 治男 福井県敦賀市東洋町10番24号 東洋紡績株 式会社フィルム研究所敦賀分室内 (72)発明者 熊野 勝文 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二酸化チタンを含有するポリエステルを
    主成分とするフィルム(A)の少なくとも片面に、不活
    性粒子を含有するポリエステル層(B)を積層してなる
    二軸延伸ポリエステルフィルムにおいて、下記の条件
    (1)〜(4)を満足することを特徴とする半透明積層
    ポリエステルフィルム。 (1)フィルム(A)の、波長900nmにおける光線
    通過率Tが10〜60%である。 (2)フィルム(A)中に含有される二酸化チタンの平
    均粒径dが0.2〜1.0μmである。 (3)上記二酸化チタンの粒径の標準偏差σがd×0.
    6以下である。 (4)上記二酸化チタン粒子の最短重心間距離の平均値
    が0.6〜1.7μmである。
JP21275992A 1992-08-10 1992-08-10 半透明積層ポリエステルフィルム Pending JPH0655715A (ja)

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