JPH0662632B2 - 新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法 - Google Patents
新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法Info
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- JPH0662632B2 JPH0662632B2 JP61171759A JP17175986A JPH0662632B2 JP H0662632 B2 JPH0662632 B2 JP H0662632B2 JP 61171759 A JP61171759 A JP 61171759A JP 17175986 A JP17175986 A JP 17175986A JP H0662632 B2 JPH0662632 B2 JP H0662632B2
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗腫瘍活性及び抗菌活性を有する新抗生物質Al
-R2397物質及びその製造法に関するものである。
-R2397物質及びその製造法に関するものである。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 従来、数多くの抗生物質が発明され、医薬品、動物用薬
品、農薬等の分野で実用化されている。しかしながら、
まだ有効な物質が見出されないため解決されていない医
療あるいは産業分野が多く残されている。たとえば癌化
学療法分野においても、新しい作用をもつ新規の抗腫瘍
性抗生物質を提供することは常に要望されている。
品、農薬等の分野で実用化されている。しかしながら、
まだ有効な物質が見出されないため解決されていない医
療あるいは産業分野が多く残されている。たとえば癌化
学療法分野においても、新しい作用をもつ新規の抗腫瘍
性抗生物質を提供することは常に要望されている。
本発明者らは以上のような点に着目し、新規な抗腫瘍性
抗生物質を提供するとともに、その製造法を確立するこ
とによって、これを解決しようとするものである。
抗生物質を提供するとともに、その製造法を確立するこ
とによって、これを解決しようとするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、上述の期待にこたえるべく、抗腫瘍活性
を有する物質の探索を続けていたところ、サーモモノス
ポラ属に属するある菌株の培養物中にマウス白血病細胞
(P-388)に対する細胞障害活性その他の抗腫瘍活性及び
抗菌活性を有する物質が生産されていることを見い出
し、有効物質Al-R2397物質を単離し、その理化学的性状
及び生物学的性状を確定し、さらにX線結晶回析によ
り、その構造を確立することにより本発明を完成した。
したがって、第一の本発明は、下記の(I)式で表わされ
る新規抗腫瘍性抗生物質Al-R2397物質を提供するもので
ある。
を有する物質の探索を続けていたところ、サーモモノス
ポラ属に属するある菌株の培養物中にマウス白血病細胞
(P-388)に対する細胞障害活性その他の抗腫瘍活性及び
抗菌活性を有する物質が生産されていることを見い出
し、有効物質Al-R2397物質を単離し、その理化学的性状
及び生物学的性状を確定し、さらにX線結晶回析によ
り、その構造を確立することにより本発明を完成した。
したがって、第一の本発明は、下記の(I)式で表わされ
る新規抗腫瘍性抗生物質Al-R2397物質を提供するもので
ある。
さらに第二の本発明は、サーモモノスポラ属に属する抗
生物質Al-R2397物質生産菌を培養しその培養物から抗生
物質Al-R2397物質を採取することを特徴とする抗生物質
Al-R2397物質の製造法を提供するものである。
生物質Al-R2397物質生産菌を培養しその培養物から抗生
物質Al-R2397物質を採取することを特徴とする抗生物質
Al-R2397物質の製造法を提供するものである。
Al-R2397物質と類似の構造をもつ化合物として谷田ら
(S.Tanida et al.J.Antibiotics,Vol.34,489 1981)によ
り、ノカルディアの一種とみられる微生物の代謝産物中
から単離されたアンサマイトシン群化合物が挙げられる
が、Al-R2397物質はこれらのいずれとも異なり、新規物
質と判定した。
(S.Tanida et al.J.Antibiotics,Vol.34,489 1981)によ
り、ノカルディアの一種とみられる微生物の代謝産物中
から単離されたアンサマイトシン群化合物が挙げられる
が、Al-R2397物質はこれらのいずれとも異なり、新規物
質と判定した。
本発明に使用されるAl-R2397物質生産菌の一例として
は、本発明者らによりインド国の土壌より新たに分離さ
れたAl-R2397株がある。Al-R2397株の菌学的性状は、次
の通りである。
は、本発明者らによりインド国の土壌より新たに分離さ
れたAl-R2397株がある。Al-R2397株の菌学的性状は、次
の通りである。
I.形態 基生菌糸は、よく伸長分岐し、通常分断しない。一般に
気菌糸の着生は少なく、チロシン寒天、グリセロール・
アスパラギン寒天上などで、わずかに気菌糸の着生が認
められる。気菌糸の分岐は単純分岐で車軸分岐は認めら
れない。
気菌糸の着生は少なく、チロシン寒天、グリセロール・
アスパラギン寒天上などで、わずかに気菌糸の着生が認
められる。気菌糸の分岐は単純分岐で車軸分岐は認めら
れない。
胞子の着生は極めて限られた条件でしか確認されておら
ず、例えば4分の1濃度に希釈したチロシン寒天で生育
した気菌糸上に28℃、約1ヶ月培養後、緑色の単胞子性
胞子を集合して着生した。胞子の大きさは直径1.0〜1.2
ミクロンのほぼ球形で、表面は平滑、運動性は認められ
ず、100℃煮沸水中での生存試験で胞子の耐熱性は認め
られなかった。単胞子の着生は栄養菌糸にも観察され
た。胞子のう、菌核などの特殊構造は観察されていな
い。
ず、例えば4分の1濃度に希釈したチロシン寒天で生育
した気菌糸上に28℃、約1ヶ月培養後、緑色の単胞子性
胞子を集合して着生した。胞子の大きさは直径1.0〜1.2
ミクロンのほぼ球形で、表面は平滑、運動性は認められ
ず、100℃煮沸水中での生存試験で胞子の耐熱性は認め
られなかった。単胞子の着生は栄養菌糸にも観察され
た。胞子のう、菌核などの特殊構造は観察されていな
い。
II.各種培地上の生育状態 Al-R2397株の各種培地上の生育状態は次表に示す通りで
ある。色の記載について( )内に示す標準はコンテイ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(Container C
orporation of America)社製の「カラー・ハーモニィー
・マニアル(Color Harmony Manual)」に記載のものを用
いた。観察は28℃で14〜30日培養後に行なった。(37℃
の培養性状も下記と同様だった。) III.生理的性質 (1)生育温度範囲:28℃〜55℃の温度範囲で生育し、
35℃〜45℃で良好に生育する。
ある。色の記載について( )内に示す標準はコンテイ
ナー・コーポレーション・オブ・アメリカ(Container C
orporation of America)社製の「カラー・ハーモニィー
・マニアル(Color Harmony Manual)」に記載のものを用
いた。観察は28℃で14〜30日培養後に行なった。(37℃
の培養性状も下記と同様だった。) III.生理的性質 (1)生育温度範囲:28℃〜55℃の温度範囲で生育し、
35℃〜45℃で良好に生育する。
(2)ゼラチンの液化:陰性 (3)スターチの加水分解:陽性 (4)硝酸塩の還元:陰性 (5)脱脂乳のペプトン化:陽性 脱脂乳の凝固:陰性 (6)耐塩性:1.5%NaCl添加寒天培地上でよく生育。
3%NaClでわずかに生育。4%以上では生育しない。
3%NaClでわずかに生育。4%以上では生育しない。
(7)メラニン様色素の生成:陰性 IV.炭素源の利用性 (1)利用する:D−グルコース、D−フラクトース、
D−キシロース、グリセロール、L−アラビノース、D
−マンニトール、ラフィノース (2)利用しない:i−イノシトール、L−ラムノー
ス、シュークロース V.細胞壁組成 全菌体加水分解中のアミノ酸としてDL型ジアミノピメリ
ン酸を有する。糖としてアラビノース、キシロースは、
ほとんど認められず、マジュロースの存在は、不明瞭で
ある。
D−キシロース、グリセロール、L−アラビノース、D
−マンニトール、ラフィノース (2)利用しない:i−イノシトール、L−ラムノー
ス、シュークロース V.細胞壁組成 全菌体加水分解中のアミノ酸としてDL型ジアミノピメリ
ン酸を有する。糖としてアラビノース、キシロースは、
ほとんど認められず、マジュロースの存在は、不明瞭で
ある。
以上の通り、Al-R2397株は、形態的性質、生理的性質お
よび菌体の化学分析結果などから判断し、サーモモノス
ポラ・エスピー(Thermomonospora sp.)Al-R2397と同定
した。
よび菌体の化学分析結果などから判断し、サーモモノス
ポラ・エスピー(Thermomonospora sp.)Al-R2397と同定
した。
なお本菌株は、工業技術院微生物工業技術研究所に微工
研菌寄第8802号(FERM P-8802)として寄託されている。
研菌寄第8802号(FERM P-8802)として寄託されている。
Al-R2397株は他の放線菌の場合に見られるように、その
性状が変化しやすい。例えば、Al-R2397株の、またはこ
の株に由来する突然変異株(自然発生または誘発性)、
形質接合体または遺伝子組換え体であっても、抗生物質
Al-R2397物質を生産するものは全て本発明に使用出来
る。本発明の方法では、前記の菌を通常の微生物が利用
しうる栄養物を含有する培地で培養する。栄養源として
は、グルコース、水あめ、デキストリン、シュクロー
ス、澱粉、糖みつ、動・植物油等を使用できる。また窒
素源として、大豆粉、小麦はい芽、コーンスティープリ
カー、綿実かす、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、硫
酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を使用できる。そ
の他、必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸、及び
その他のイオンを生成することができる無機塩類を添加
することは有効である。また菌の発育を助け、抗生物質
Al-R2397物質の生産を促進するような有機および無機物
を適当に添加することができる。培養法としては、好気
的条件での培養法、特に深部培養法が最も適している。
培養に適当な温度は28〜55℃であるが、多くの場合、28
〜37℃付近で培養する。抗生物質Al-R2397物質の生産は
培地や培養条件により異なるが、振とう培養、タンク培
養とも通常3〜10日の間でその蓄積が最適に達する。培
養物中の抗生物質Al-R2397物質の蓄積量が最高になった
時に培養を停止し、培養液から目的物質を単離精製す
る。
性状が変化しやすい。例えば、Al-R2397株の、またはこ
の株に由来する突然変異株(自然発生または誘発性)、
形質接合体または遺伝子組換え体であっても、抗生物質
Al-R2397物質を生産するものは全て本発明に使用出来
る。本発明の方法では、前記の菌を通常の微生物が利用
しうる栄養物を含有する培地で培養する。栄養源として
は、グルコース、水あめ、デキストリン、シュクロー
ス、澱粉、糖みつ、動・植物油等を使用できる。また窒
素源として、大豆粉、小麦はい芽、コーンスティープリ
カー、綿実かす、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、硫
酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等を使用できる。そ
の他、必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫酸、及び
その他のイオンを生成することができる無機塩類を添加
することは有効である。また菌の発育を助け、抗生物質
Al-R2397物質の生産を促進するような有機および無機物
を適当に添加することができる。培養法としては、好気
的条件での培養法、特に深部培養法が最も適している。
培養に適当な温度は28〜55℃であるが、多くの場合、28
〜37℃付近で培養する。抗生物質Al-R2397物質の生産は
培地や培養条件により異なるが、振とう培養、タンク培
養とも通常3〜10日の間でその蓄積が最適に達する。培
養物中の抗生物質Al-R2397物質の蓄積量が最高になった
時に培養を停止し、培養液から目的物質を単離精製す
る。
本発明のAl-R2397物質の検定にあたってはマウス白血病
細胞(P-388)に対する細胞障害性の測定及び検定菌とし
てクリプトコッカス・ネオフォルマンスM9010(Cryptoco
ccus neoformans M9010)を用いる。寒天培地上の生育阻
止円径は30〜300μg/mlにおいて、濃度の対数と直線関
係を示し、14〜25mmの阻止円を与える。
細胞(P-388)に対する細胞障害性の測定及び検定菌とし
てクリプトコッカス・ネオフォルマンスM9010(Cryptoco
ccus neoformans M9010)を用いる。寒天培地上の生育阻
止円径は30〜300μg/mlにおいて、濃度の対数と直線関
係を示し、14〜25mmの阻止円を与える。
本発明より得られたAl-R2397物質は中性の脂溶性物質で
あるので、培養物からAl-R2397物質の単離、精製にあた
っては、その特性を利用して行なうことができる。即
ち、アンバーライトXAD-2(ローム・アンド・ハース社
製),ダイヤイオンHP-20(三菱化成社製)等の合成吸
着剤、セファデッックスLH-20(ファルマシア社製)、
トヨパールHW-40(東洋曹達社製)等のゲル濾過剤、シ
リカゲル、アルミナ等によるシリカゲルクロマトグラフ
ィー、酢酸エテル、クロロホルム等による溶媒抽出法、
更にメタノール等を溶媒とする結晶化法等が有効であ
る。
あるので、培養物からAl-R2397物質の単離、精製にあた
っては、その特性を利用して行なうことができる。即
ち、アンバーライトXAD-2(ローム・アンド・ハース社
製),ダイヤイオンHP-20(三菱化成社製)等の合成吸
着剤、セファデッックスLH-20(ファルマシア社製)、
トヨパールHW-40(東洋曹達社製)等のゲル濾過剤、シ
リカゲル、アルミナ等によるシリカゲルクロマトグラフ
ィー、酢酸エテル、クロロホルム等による溶媒抽出法、
更にメタノール等を溶媒とする結晶化法等が有効であ
る。
以上のような方法により、あるいはこれらを適宜組合わ
せることにより、高純度のAl-R2397物質が得られる。得
られたAl-R2397物質の物理化学的性状は、次のとおりで
ある。
せることにより、高純度のAl-R2397物質が得られる。得
られたAl-R2397物質の物理化学的性状は、次のとおりで
ある。
(イ)分子式および元素分析値:C31H41N2O8Cl 炭素 61.19% 水素 6.80% 窒素 4.53% 塩素 6.03% (ロ)分子量: 604(FD-MSにおいてM/Z605(M+1)を観測した。) (ハ)融点: 208〜211℃ (ニ)比旋光度: 〔α〕D 23=−69.7°(c0.1,メタノール) (ホ)紫外線吸収スペクトル: メタノール溶液中で測定したスペクトルを第1図に示
す。221nm(ε37,730),240nm(sh.ε28,790),283nm(ε
2,400)に吸収極大を観測した。
す。221nm(ε37,730),240nm(sh.ε28,790),283nm(ε
2,400)に吸収極大を観測した。
(ヘ)赤外線吸収スペクトル: 臭化カリウム錠で測定したスペクトルを第2図に示す。
(ト)水素核核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスルホ
キシド,400MHz)ppm: 0.94(3H,d),1.07(6H,d),1.55(3H,brs), 1.84(3H,s),3.22(3H,s),3.88(3H,s), 5.28(1H,dd),その他 (チ)溶解性: ジメチルスルホキシド,メタノールに可溶; アセトン,酢酸エチル,クロロホルムに難溶; 水,n-ヘキサンに不溶 (リ)呈色反応: 過マンガン酸カリウム,グレイグ・リーバック試薬,10
%硫酸,モリブデン酸試薬に陽性;ニンヒドリン試薬に
陰性 (ヌ)薄層クロマトグラフィー(メルクシリカゲルプレ
ート,0.25mm); a)展開溶媒:クロロホルム−メタノール(10:1) Rf0.69 b)展開溶媒:トルエン−アセトン(2:1) Rf0.29 (ル)外観:無色 板状結晶 発明の効果 本発明によるAl-R2397物質は抗腫瘍活性を示し、そのマ
ウス白血病細胞(P-388)に対する50%阻害濃度は4pg/ml
以下であった。本物質の延命効果は後記の試験例に示し
た。またAl-R2397物質は抗真菌活性を示し、その各種の
真菌に対する抗真菌スペクトルは第1表に示すとおりで
ある。Al-R2397物質の各濃度のメタノール溶液をペーパ
ーディスクに20μlずつしみ込ませ、寒天平板法で測定
した阻止円の直径で示した。
キシド,400MHz)ppm: 0.94(3H,d),1.07(6H,d),1.55(3H,brs), 1.84(3H,s),3.22(3H,s),3.88(3H,s), 5.28(1H,dd),その他 (チ)溶解性: ジメチルスルホキシド,メタノールに可溶; アセトン,酢酸エチル,クロロホルムに難溶; 水,n-ヘキサンに不溶 (リ)呈色反応: 過マンガン酸カリウム,グレイグ・リーバック試薬,10
%硫酸,モリブデン酸試薬に陽性;ニンヒドリン試薬に
陰性 (ヌ)薄層クロマトグラフィー(メルクシリカゲルプレ
ート,0.25mm); a)展開溶媒:クロロホルム−メタノール(10:1) Rf0.69 b)展開溶媒:トルエン−アセトン(2:1) Rf0.29 (ル)外観:無色 板状結晶 発明の効果 本発明によるAl-R2397物質は抗腫瘍活性を示し、そのマ
ウス白血病細胞(P-388)に対する50%阻害濃度は4pg/ml
以下であった。本物質の延命効果は後記の試験例に示し
た。またAl-R2397物質は抗真菌活性を示し、その各種の
真菌に対する抗真菌スペクトルは第1表に示すとおりで
ある。Al-R2397物質の各濃度のメタノール溶液をペーパ
ーディスクに20μlずつしみ込ませ、寒天平板法で測定
した阻止円の直径で示した。
上記の結果から明らかなように、Al-R2397物質は真菌に
対し抗菌作用を示し、真菌治療剤としての有用性も期待
される。
対し抗菌作用を示し、真菌治療剤としての有用性も期待
される。
実施例 以下に本発明の実施例を示すが、これらは単なる一例で
あって本発明を限定するものではない。ここに例示しな
かった多くの変法あるいは修飾手段を用いうることは勿
論のことである。
あって本発明を限定するものではない。ここに例示しな
かった多くの変法あるいは修飾手段を用いうることは勿
論のことである。
実施例 種培地として、スターチ2.0%、グルコース1.0%、小麦
胚芽0.6%、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、大
豆粉0.2%、炭酸カルシウム0.1%を含む培地を用いた。
胚芽0.6%、ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、大
豆粉0.2%、炭酸カルシウム0.1%を含む培地を用いた。
また、生産培地として、水飴1.0%、スターチ1.0%、大
豆粉1.5%、サングレインF2 1.0%、炭酸カルシウム0.2
%、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1%、硫酸第1鉄
(7水塩)0.0005%、塩化コバルト(6水塩)0.0005
%、を含む培地を用いた。
豆粉1.5%、サングレインF2 1.0%、炭酸カルシウム0.2
%、硫酸マグネシウム(7水塩)0.1%、硫酸第1鉄
(7水塩)0.0005%、塩化コバルト(6水塩)0.0005
%、を含む培地を用いた。
なお、殺菌前pHはすべてpH7.0に調製して使用した。前
記種培地20mlを分注した100ml容三角フラスコを120℃で
30分間殺菌し、これにサーモモノスポラAl-R2397(FERM
P-8802)の斜面培養の3〜4白金耳を接種し、28℃で4
日間振盪培養し、第1種培養とした。ついで種培地80ml
を分注した500ml容三角フラスコを120℃で30分間殺菌
し、前記第1種培養5mlを接種し、28℃で2日間振盪培
養し、これを第2種培養とした。さらに種培地1を分
注した5容三角フラスコを120℃で30分間殺菌し、第
2種培養50mlを接種し、28℃1日間振盪培養し、これを
第3種培養とした。
記種培地20mlを分注した100ml容三角フラスコを120℃で
30分間殺菌し、これにサーモモノスポラAl-R2397(FERM
P-8802)の斜面培養の3〜4白金耳を接種し、28℃で4
日間振盪培養し、第1種培養とした。ついで種培地80ml
を分注した500ml容三角フラスコを120℃で30分間殺菌
し、前記第1種培養5mlを接種し、28℃で2日間振盪培
養し、これを第2種培養とした。さらに種培地1を分
注した5容三角フラスコを120℃で30分間殺菌し、第
2種培養50mlを接種し、28℃1日間振盪培養し、これを
第3種培養とした。
予め120℃30分間殺菌した35の生産培地を含む、50
容ジャーファーメンターに前記の第3種培養1を接種
し、28℃5日間通気(20/分)、攪拌初期250rpm、41
時間以降350rpm)培養した。培養終了後、濾過助剤とし
て珪藻土を加えて濾過した。得られた培養濾液85と、
菌体を50%アセトン水40で室温1時間攪拌し、濾過し
て菌体を除いた菌体抽出液を濃縮して得られた菌体抽出
濃縮液12とを合わせ、ダイヤイオンHP-20(三菱化成
社製)4.5を充填したカラムを通過させることによ
り、有効成分を吸着させた。引き続き、カラムを脱イオ
ン水70にて水洗後、有効成分を50%アセトン水にて溶
出した。
容ジャーファーメンターに前記の第3種培養1を接種
し、28℃5日間通気(20/分)、攪拌初期250rpm、41
時間以降350rpm)培養した。培養終了後、濾過助剤とし
て珪藻土を加えて濾過した。得られた培養濾液85と、
菌体を50%アセトン水40で室温1時間攪拌し、濾過し
て菌体を除いた菌体抽出液を濃縮して得られた菌体抽出
濃縮液12とを合わせ、ダイヤイオンHP-20(三菱化成
社製)4.5を充填したカラムを通過させることによ
り、有効成分を吸着させた。引き続き、カラムを脱イオ
ン水70にて水洗後、有効成分を50%アセトン水にて溶
出した。
活性画分を集め、減圧下、アセトンを留去して15と
し、これを酢酸エチル15で抽出した後、酢酸エチル層
を無水硫酸ナトリウムで脱水して、減圧下濃縮し、16g
の油状物質を得た。得られた油状物質を珪そう土16gに
まぶし、一夜減圧下乾燥後、クロロホルムで充填したシ
リカゲルC−200(和光純薬工業社製)700mlの塔の上に
のせ、クロロホルム、次いでクロロホルム−メタノール
混液(100:1)で洗浄後、クロロホルム−メタノール混液
(50:1)にて展開するクロマトグラフィーを行った。展
開液はシリカゲル薄膜クロマトグラフィー(メルク社
60F254 5714、展開溶媒:クロロホルム−メタノール(1
0:1))を行ない、Rf値、0.69を示し、かつ第1図に示し
たような紫外部吸収スペクトルをもつ分画を集め、減圧
下に濃縮乾固して933mgの油状物質を得た。この油状物
質を少量のメタノールに溶解し、メタノールにて充填し
たセファデックスLH-20(ファルマシア社製)1の塔
にのせ、メタノールにて展開してクロマトグラフィーを
行った。活性画分を減圧下濃縮乾固し、335mgの油状物
質を得た。この油状物質を少量のメタノールに溶解し、
16時間室温に放置したところ、Al-R2397物質の無色結晶
94.1mgが得られた。このうち、20mgを熱メタノール20ml
に溶解し、減圧下メタノールを除去した後、残渣にエタ
ノールを加えて、室温放置し、再結晶させ、Al-R2397物
質の無色板状晶18mgを得た。本物質は前記の理化学的特
性を有する。さらにこの結晶をX線結晶回析に付して、
Al-R2397物質の構造を確立した。
し、これを酢酸エチル15で抽出した後、酢酸エチル層
を無水硫酸ナトリウムで脱水して、減圧下濃縮し、16g
の油状物質を得た。得られた油状物質を珪そう土16gに
まぶし、一夜減圧下乾燥後、クロロホルムで充填したシ
リカゲルC−200(和光純薬工業社製)700mlの塔の上に
のせ、クロロホルム、次いでクロロホルム−メタノール
混液(100:1)で洗浄後、クロロホルム−メタノール混液
(50:1)にて展開するクロマトグラフィーを行った。展
開液はシリカゲル薄膜クロマトグラフィー(メルク社
60F254 5714、展開溶媒:クロロホルム−メタノール(1
0:1))を行ない、Rf値、0.69を示し、かつ第1図に示し
たような紫外部吸収スペクトルをもつ分画を集め、減圧
下に濃縮乾固して933mgの油状物質を得た。この油状物
質を少量のメタノールに溶解し、メタノールにて充填し
たセファデックスLH-20(ファルマシア社製)1の塔
にのせ、メタノールにて展開してクロマトグラフィーを
行った。活性画分を減圧下濃縮乾固し、335mgの油状物
質を得た。この油状物質を少量のメタノールに溶解し、
16時間室温に放置したところ、Al-R2397物質の無色結晶
94.1mgが得られた。このうち、20mgを熱メタノール20ml
に溶解し、減圧下メタノールを除去した後、残渣にエタ
ノールを加えて、室温放置し、再結晶させ、Al-R2397物
質の無色板状晶18mgを得た。本物質は前記の理化学的特
性を有する。さらにこの結晶をX線結晶回析に付して、
Al-R2397物質の構造を確立した。
試験例(抗腫瘍効果) 腹腔内にP-388腫瘍細胞を移植したマウスに、Al-R2397
物質を1日1回連続2日間腹腔内投与した。この延命効
果を第2表にT/C%値として表示した。
物質を1日1回連続2日間腹腔内投与した。この延命効
果を第2表にT/C%値として表示した。
第1図はAl-R2397物質のメタノール溶液中20μg/mlの濃
度での紫外部吸収スペクトルを示し、第2図はAl-R2397
物質の臭化カリウム錠での赤外部吸収スペクトルを示
す。
度での紫外部吸収スペクトルを示し、第2図はAl-R2397
物質の臭化カリウム錠での赤外部吸収スペクトルを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 17/18 C12R 1:01) (C12N 1/20 C12R 1:01) (72)発明者 長沢 美恵子 神奈川県横浜市港北区師岡町760 明治製 菓株式会社薬品研究所内 (72)発明者 庄村 喬 神奈川県横浜市港北区師岡町760 明治製 菓株式会社薬品研究所内 (72)発明者 瀬崎 正次 神奈川県横浜市港北区師岡町760 明治製 菓株式会社薬品研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】下記の化学構造式を有する新規抗生物質A
1−R2397物質 - 【請求項2】サーモモノスポラ属に属し,抗生物質A1
−R2397物質を生産する菌を培養し,その培養物か
らA1−R2397物質を採取することを特徴とする新
抗生物質A1−R2397物質の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61171759A JPH0662632B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61171759A JPH0662632B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6330492A JPS6330492A (ja) | 1988-02-09 |
| JPH0662632B2 true JPH0662632B2 (ja) | 1994-08-17 |
Family
ID=15929155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61171759A Expired - Lifetime JPH0662632B2 (ja) | 1986-07-23 | 1986-07-23 | 新規抗生物質a1−r2397物質及びその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0662632B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111635418A (zh) * | 2020-06-17 | 2020-09-08 | 山东大学 | 一种美登木素衍生物及其合成方法和应用 |
-
1986
- 1986-07-23 JP JP61171759A patent/JPH0662632B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6330492A (ja) | 1988-02-09 |
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