【請求項1】車体前後方向に沿う主フレーム部分(33)、
及び、その主フレーム部分(33)の一端部に立設されるブ
ーム取付用フレーム部分(34)を夫々設けると共に、前記
ブーム取付用フレーム部分(34)における前記主フレーム
部分(33)から上方側に離れた箇所と前記主フレーム部分
(33)におけるブーム取付がわとは反対がわの端部側箇所
とを接続する補強用フレーム部分(35)を設けてあるブー
ム作業車用フレーム構造。 【発明の詳細の説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ブームの先端に作業者搭乗部を取付けた高所
作業車やブームの先端に物品吊り下げ具を取付けたクレ
ーン車等のブーム作業車におけるフレーム構造の改造に
関する。 〔従来の技術〕 かかるブーム作業車用フレーム構造を構成するに、従来
では、車体前後方向に沿う主フレーム部分を設け、その
主フレーム部分の一端部に、ブーム取付用フレーム部分
を単に立設させるようにしていた。 〔発明の解決しようとする問題点〕 上記従来構成のフレーム構造によると、主フレーム部分
が車体横巾方向に沿う軸芯周りで屈曲変形することを抑
制する必要上、例えば主フレーム部分をパイプ材で構成
する際に、パイ材として大径で肉厚の大なるものを用い
なければならない等、主フレーム部分の重量が大になる
ものであった。又、大きな荷重が集中的に作用するブー
ム取付用フレーム部分の強度を高める必要上、上記主フ
レーム部分と同様に、ブーム取付用フレーム部分の重量
が大になるものであった。さらに、ブーム取付用フレー
ム部分の倒れを抑制するように、主フレーム部分にブー
ム取付用フレーム部分を丈夫に接続する必要があるが、
充分な接続強度を有せしめ難いものであった。 本発明は、上記実状に鑑みて偽されたものであって、そ
の目的は、軽量化を図りながらも強度上昇をも図れるブ
ーム作業車用フレーム構造を提供する点にある。 〔問題を解決するための手段〕 本発明によるブーム作業車用フレーム構造の特徴構成
は、車体前後方向に沿う主フレーム部分、及び、その主
フレーム部分の一端部に立設されるブーム取付用フレー
ム部分を夫々設けると共に、前記ブーム取付用フレーム
部分における前記主フレーム部分から上方側に離れた箇
所と前記主フレーム部分におけるブーム取付がわとは反
対がわの端部側箇所とを接続する補強用フレーム部分を
設けた点にあり、その作用及び効果は次の通りである。 〔作用〕 すなわち、補強用フレーム部分にて、ブーム取付用フレ
ーム部分における主フレーム部分から上方側に離れが箇
所と主フレーム部分におけるブーム取付がわとは反対が
わの端部側箇所とを接続することにより、ブーム取付用
フレーム部分、主フレーム部分、補強用フレーム部分の
3つのフレーム部分にてフレーム構造を三角状を呈する
ように構成してあり、それにより、各フレーム部分が屈
曲変形することを他のフレーム部分にて保持する作用を
発揮させて、各フレーム部分を構成する枠体を軽量で比
較的強度の小さなものを使用としても、全体としての強
度を充分に高めることができる。 しかも、ブーム取付用フレーム部分が倒れることを補強
用フレーム部分を用いて支持できるのである。 〔本発明の効果〕 従って、各フレーム部分を軽量な枠体を用いて構成する
ようにして、全体重量の軽減を図りながらも、強度上昇
をも図れるのであり、もって、実用上の利点大なブーム
作業車用フレーム構造を得るに至った。 〔実施例〕 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第1図に示すように、各別に正逆転が切換自在で且つ駆
動停止自在な左右一対の推進車輪(1L),(1R)を、車体前
方側に設け、遊転輪(2a)と縦軸芯周りで自由回転自在な
転輪支持枠(2b)とからなるキャスター(2)を、車体後方
側に設け、ブーム(3)を、車体後方側に昇降自在に取付
けると共にブーム昇降作用油圧シリンダ(4)を設け、前
記ブーム(3)の先端部に、作業者搭乗バケット(5)を取付
けて、主として果樹園等において薬剤塗付、剪定、摘花
等の育成管理作業や収穫作業に使用する高所作業車を構
成してある。 前記ブーム(3)を構成するに、車体側のブーム取付部と
作業者搭乗バケット(5)とを接続する上下一対のアーム
(3a),(3b)を、平行四連リンクを構成するように設けて
あり、もって、ブーム(3)の昇降に拘らず作業者搭乗バ
ケット(5)を所定姿勢に維持できるようにしてある。 次に、左右の推進車輪(1L),(1R)への伝動構造につい
て、第1図、第4図、第5図、及び第6図について説明
する。 車体後端部に搭載したエンジン(E)とそれの前方側に配
置した中継伝動軸(6)とを、伝動ベルト(7)を介して連動
連結してある。そして、前記中継伝動軸(6)の前方側箇
所に、左側推進車輪(1L)に対する前後進切換用ギヤ伝動
装置を収納する左側伝動ケース(8L)、及び、右側推進車
輪(1R)に対する前後進切換用ギヤ伝動装置を収納する右
側伝動ケース(8R)の夫々を設け、それら伝動ケース(8
L),(8R)夫々に支承した前進用入力軸(9L),(9R)及び後
進用入力軸(10L),(10R)の夫々を、前進用ベルトテンシ
ョンクラッチ(11L),(11R)及び後進用ベルトテンション
クラッチ(12L),(12R)を介して、前記中継伝動軸(6)に
連動連結し、前記両伝動ケース(8L),(8R)夫々の出力軸
(13L),(13R)を、左右車軸(1L),(1R)に、伝動チェーン
(14L),(14R)にて連動連結してあり、もって、左右の推
進車輪(1L),(1R)への伝動系に各別に設けたベルトテン
ションクラッチ(11L)及び(12L),(11R),(12R)の入切に
より、左右推進車輪(1L),(1R)夫々の回転方向を各別に
切換且つ駆動を各別に停止できるように構成してある。 尚、図中(U)は、前記ブーム昇降用油圧シリンダ(4)に対
する油圧ユニットであり、前記中継伝動軸(6)に伝動ベ
ルト(15)を用いて連動連結されている。 前記前後進切換用ギヤ伝動装置について説明る。尚、左
右の前後進切換用ギヤ伝動装置は同様に構成されるもの
であって、以下左側の前後進切換用ギヤ伝動装置につい
て説明する。 すなわち、前進用入力軸(9L)に固着した第1ギヤ(16)と
後進用入力軸(10L)に固着した第2ギヤ(17)とを咬合連
動させると共に、後進用入力軸(10L)に固着した第3ギ
ヤ(18)と出力軸(9L)に固着した第4ギヤ(19)とを咬合連
動させて、前進用ベルトテンションクラッチ(11L)の入
り時には後進用ベルトテンションクラッチ(12L)が切り
状態になることを利用して、前進用入力軸(9L)の動力を
後進入力軸(10L)に一旦伝動させてから出力軸(13L)に伝
動させることにより、正逆転を切換えるように構成して
ある。 尚、図中(20L),(20R)は、前記出力軸(13L),(13R)に作
用する走行ブレーキであり、ブレーキ操作アーム(21
L),(21R)に作用するスプリング(22L),(22R)により制
動作用側に復帰付勢されている。 次に、操縦構成を第6図及び第7図に基づいて説明す
る。 前記作業者搭乗バケット(5)にブーム昇降用ペダル(2
3)、及び、左右一対の走行操作レバー(24L),(24R)を設
けてある。そして、前記ペダル(23)と前記油圧ユニット
(U)に備えさせた制御弁(25)とを、プッシュプルワイヤ
(26)にて接続してある。 又、前記各ベルトテンション式クラッチ(11L),(12L)及
び(11L),(12R)夫々のテンションアーム(26L),(27L)及
び(26R),(27R)をクラッチ入り側に操作する油圧シリン
ダ(28L),(29L)及び(28R),(29R)を設けると共に、前記
走行ブレーキ(20L),(20R)夫々を制動解除側に操作する
油圧シリンダ(30L),(30R)を設けてある。 そして、前記両走行操作レバー(24L),(24R)の夫々に、
前方側への揺動によって操作される前進用マスタシリン
ダ(31L),(31R)及び後方側への揺動によって操作される
後進用マスタシリンダ(32L),(32R)を設け、各前進用マ
スタシリンダ(31L),(31R)夫々からの圧油を前進側のク
ラッチ操作用の油圧シリンダ(28L),(28R)及びブレーキ
操作用の油圧シリンダ(30L),(30R)に配管接続すると共
に、各後進用マスタシリンダ(32L),(32R)夫々からの圧
油を後進のクラッチ操作用の油圧シリンダ(29L),(29R)
及びブレーキ操作用の油圧シリンダ(30L),(30R)に配管
接続し、もって、走行操作レバー(24L),(24R)を中立位
置から前方側に操作するに伴って、前進用ベルトテンシ
ョンクラッチ(11L),(11R)を入り操作すると共に走行ブ
レーキ(20L),(20R)を制動解除状態に操作し、又、走行
操作レバー(24L),(24R)を中立位置から後方側に操作す
るに伴って、後進用ベルトテンションクラッチ(12L),
(12R)を入り操作すると共に走行ブレーキ(20L),(20R)
を制動解除状態するように構成してある。 尚、左右の走行操作レバー(24L),(24R)のうちの左側の
走行操作レバー(24L)が左側の推進車輪(1L)に対する走
行制御を、且つ、右側の走行操作レバー(24R)が右側の
推進車輪(1R)に対する走行制御を行なうことは勿論であ
る。又、前記走行ブレーキ操作用の油圧シリンダ(30
L),(30R)夫々は、二つのピストン(31),(32)を直列に
内装するいわゆるダンデム型に構成されるものであっ
て、走行操作レバー(24L),(24R)が前進側に操作された
場合には前方側のピストン(31)のみが作動され、且つ、
走行操作レバー(24L),(24R)が後進側に操作された場合
には前後のピストン(31),(32)が作動するように配管接
続されている。 以下、フレーム構造について、第1図乃至第4図に基づ
いて説明する。 すなわち、車体前後方向に沿う主フレーム部分(33)、及
び、その主フレーム部分(33)の後端部に立設されるブー
ム取付用フレーム部分(34)を夫々設けると共に、ブーム
取付用フレーム部分(34)の前記主フレーム部分(33)から
上方側に離れた箇所と前記主フレーム部分(33)における
前端側とを接続する補強用フレーム部分(35)を設けてあ
り、主フレーム部分(33)、ブーム取付用フレーム部分(3
4)、及び、補強用フレーム部分(35)にて、フレーム構造
を三角状を呈するように構成して、強度を高めるように
してある。 前記主フレーム部分(33)を構成するに、平面視にて後端
部ほど横巾が小なる台形状にパイプ材を屈曲させた台形
状フレーム(33a)を設け、その台形状フレーム33aの
前端側箇所に、左右一対の車軸取付用ボス(36L),(36R)
を備えさせてある。又、前記台形状フレーム(33a)の後
端部を、上方側へ折れ曲がる状態に屈曲させて、キャス
ター(2)の設置空間を形成してある。そして、キスター
取付枠(37)、中継伝動軸(6)の取付用支持枠(38)、左右
伝動ケース(8L),(8R)に対する前後一対の支持枠(39)夫
々を、台形状フレーム(33a)の左右フレーム部間に亘っ
て接続して、台形状フレーム(33a)を補強するようにし
てある。さらに、左右の車軸取付用ボス(36L),(36R)間
に亘って、前後方向視形状逆U字状の補強フレーム(40)
を架設してある。 前記ブーム取付用フレーム部分(34)を構成するに、左右
一対のブーム取付用板状枠体(41)を設け、それら枠体(4
1)夫々を、前記主フレーム部分(33)から立設される前後
一対の杆体(42),(42)の上端部に取付け、さらに、後方
側の左右の杆体(42),(42)間に亘って、補強用杆体(43)
を架設してある。 前記補強用フレーム部分(35)を構成するに、主フレーム
部分(33)における台形状フレーム(33a)の後端部とブー
ム取付用フレーム部分(34)における左右の前方側の杆体
(42),(42)とを接続する左右一対の杆体(47),(47)を設
けると共に、それら杆体(47),(47)の後端近くの箇所
に、それら杆体(47),(47)を接続する補強杆(48)を設け
てある。 尚、前記中継伝動軸(6)の中間部を支持する軸支承枠体
(49)の底部側が、前記主フレーム部分(33)の構成で述べ
た取付用支持枠(38)にボルト連結されると共に、軸支承
枠体(49)の上部にボルト接続した接続枠(50)が、前記補
強用フレーム部分(3)の構成で述べた補強杆(48)に付設
の板状ブラケット(51)にボルト接続され、また、前記左
右の伝動ケース(8L),(8R)夫々の底部側が、前記主フレ
ーム部分(33)の構成で述べた支持枠(39)にボルト接続さ
れると共に、左右の伝動ケース(8L),(8R)夫々の上部に
ボルト接続した接続枠(52)が、前記補強用フレーム部分
(35)の構成で述べた左右の杆体(47)夫々に付設の板状ブ
ラケット(53)にボルト接続されており、もって、軸支承
枠体(49)及び左右伝動ケース(8L),(8R)を補強枠に利用
しながら、主フレーム部分(33)と補強用フレーム部分(3
5)とを接続して、一層の強度上昇を図るようにしてあ
る。 〔別実施例〕 主フレーム部分(33)、ブーム取付用フレーム部分(34)、
及び、補強用フレーム部分(35)夫々の具体構成は各種変
更でき、そして、ブーム取付用フレーム部分(34)を主フ
レーム部分(33)の前端部に立設してもよい。 本発明のフレーム構造は、高所作業車の他、クレーン作
業車等の各種のブーム作業車に適用できる。