JPH0664690B2 - ボタン型フロツピ−ヘツド - Google Patents

ボタン型フロツピ−ヘツド

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JPH0664690B2
JPH0664690B2 JP59272641A JP27264184A JPH0664690B2 JP H0664690 B2 JPH0664690 B2 JP H0664690B2 JP 59272641 A JP59272641 A JP 59272641A JP 27264184 A JP27264184 A JP 27264184A JP H0664690 B2 JPH0664690 B2 JP H0664690B2
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sulfide resin
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【発明の詳細な説明】 I 発明の背景 技術分野 本発明は、ボタン型フロッピーヘッドに関する。
先行技術とその問題点 第5図〜第7図に示されるようなボタン型フロッピーヘ
ッドが知られている。
このヘッドでは、図示のように、イレーズコアおよびリ
ードライトコアを支持体を介して一体化したヘッドコア
3に非磁性セラミック製のスライダ41,45を一体化して
ヘッドユニットとしている。そして、このユニットを樹
脂製のボタン型のハウジング20に接着し、摺動面を球面
に仕上げ加工して作製される。この場合、摺動面は、ス
ライダ41,45とヘッドコア3のみから形成される。
しかし、このような従来のボタン型フロッピーヘッドで
は、スライダとハウジングが別体であり、部品点数が多
く、しかも製造工程数も多い。
また、スライダとしては、機能性、特に耐摩耗性を考慮
して、非磁性フェライト、チタン酸バリウム等が用いら
れているが、これらの材質では、製造が複雑で、二次加
工時の研削・研磨が容易でなく、また、製造工程も複雑
となり、コスト高となる。
これに対し、射出成形が出来、製造の容易なポリアセタ
ール等の各種樹脂からスライダ部を一体化したハウジン
グを用いることもできる。
しかし、これらの成形部材では耐摩耗性が劣り、しか
も、二次加工時の研削性が要く、研削端面ケズリカスが
付着する、いわゆるヒゲが多発する。
ところで、きわめて耐摩耗性に優れ、しかも射出成形性
のよい材料としては、ポリフェニレンサルファイドが知
られている。
このポリフェニレンサルファイドは安定した結晶性樹脂
で、熱可塑性樹脂の中では、極めて高い諸物性を有し、
合成、耐久性を要求される機械部品、耐熱、不燃性を要
求される電気部品、耐食性を要求される種々の化学装置
などに最も幅広く使用できるエンジニアリング・プラス
チックである。
しかし、ポリフェニレンサルファイド樹脂単体では、ヘ
ッドコアと同程度の耐摩耗性を持たせて、偏摩耗を防ぐ
ことはできない。
このような問題に対処するためには、偏摩耗を防止し、
研削・研磨性を向上させるための耐摩耗用フィラー等を
ポリフェニレンサルファイドのレジンに加えて、成形す
ればよい。
しかしながら、従来のポリフェニレンサルファイドは、
これらの添加物を加えるに際し、分散性が悪いという不
都合がある。
このため、通常のポリフェニレンサルファイドは、特性
上必要とされる50重量%以上の耐摩耗用フィラー類の添
加ができないという問題がある。
また、この樹脂単体では電気抵抗が高いため、走行中に
スパークノイズが生じるという問題などがある。
このような問題に対処するためには、帯電スパークノイ
ズを防止するための導電剤など、各種添加物を、ポリフ
ェニレンサルファイドのレジンに加えて、成形すればよ
い。
しかしながら、従来のポリフェニレンサルファイドは上
述したように、これらの添加物を加えるに際し、分散性
が悪いという不都合がある。
また、ポリフェニレンサルファイドは、成形時に樹脂ポ
リマーが熱分解し、亜硫酸ガス等が発生し、成形金型や
成形機などを腐食するという不都合がある。
さらにまた、成形時の離型性も良好でないという欠点も
ある。
従って、樹脂成形体からスライダ部を一体化したハウジ
ングを用いたヘッドは、未だ実用化されていない。
II 発明の目的 本発明の目的は、二次加工時の研削・研磨性・精密成形
性が良好で、耐摩耗性に優れたスライダ部を一体化した
樹脂製ハウジングを有し、しかも製造コストの安価なボ
タン型フロッピーヘッド提供することにある。
さらに加えて、第2の発明では、成形時の熱安定性や離
型性や導電性を向上することを目的とする。
III 発明の開示 このような発明は、下記の本発明によって達成される。
すなわち、第1の発明は、ハウジングにヘッドコアを収
納したボタン型フロッピーヘッドにおいて、 ハウジングが、メルトフロー400〜800g/10minの第1の
ポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロー2000
〜10000g/10minの第2のポリフェニレンサルファイド
樹脂と、石英ガラスとを含み、前記第1のポリフェニレ
ンサルファイド樹脂1重量部あたり、前記第2のポリフ
ェニレンサルファイド樹脂が0.5〜2.5重量部含まれる成
形体であることを特徴とするボタン型フロッピーヘッド
である。
また、第2の発明は、ハウジングにヘッドコアを笑納し
たボタン型フロッピーヘッドにおいて、 ハウジングが、メルトフロー400〜800g/10minの第1の
ポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロー2000
〜10000g/10minの第2のポリフェニレンサルファイド
樹脂と石英ガラスと、帯電防止剤、安定剤および離型剤
のうち少なくとも1種とを含み、前記第1のポリフェニ
レンサルファイド樹脂1重量部あたり、前記第2のポリ
フェニレンサルファイド樹脂が0.5〜2.5重量部含まれる
ことを特徴とするボタン型フロッピーヘッドである。
IV 発明の具体的構成 本発明の具体的構成について、以下に詳細に説明する。
第1図〜第4図には、本発明の実施例が示される。
用いるヘッドコアは、図示の例では、いわゆるラミネー
トタイプのトンネルイレーズ型のものである。
すなわち、フェライト等から形成されるリードライトコ
ア31とチタン酸バリウムなの非磁性セラミック等から形
成される支持体32との接合体を、それぞれこれらと同種
の材料から形成されるイレーズコア33,35と支持体34,36
との接合体で挟んで積層している。
なお、図示とは異なり、いわゆるバルクタイプのトンネ
ルイレーズ型等も使用可能である。
このようなヘッドコアは、最終的には巻線を施し、必要
に応じバックコアを付した状態で後述のハウジング2に
接着される。ただし、従来のようにヘッドユニットには
別途スライダーを固着しない。
用いるハウジング2は、いわゆるボタンタイプのもので
あり、わん状をなす。そして、第3図に示されるよう
に、上面にはヘッドコア挿入用の空洞部25を有する。
このようなハウジング2の空洞部25には、第4図に示さ
れるようにヘッドコアが挿入され、接着される。
そして、第1図に示されるように、平坦面である摺動面
21とそれに連接する曲面22が形成されるように研磨さ
れ、巻線、バックコアを付し、ヘッドが作製される。
すなわち、本発明のハウジング2は、本体に摺動面21が
一体化されているものである。このようなハウジング2
は、メルトフロー400〜800g/10minの第1のポリフェニ
レンサルファイド樹脂と、メルトフロー2000〜10000g/
10minの第2のポリフェニレンサルファイド樹脂と、石
英ガラスとを含む成形体からなる。その成形体の組成物
であるポリフェニレンサルファイド樹脂と石英ガラスに
ついて、以下詳細に述べる。ポリフェニレンサルファイ
ド樹脂は下記に示すような線状構造をもつ、すなわち、
結晶性鎖状高分子の熱可塑性樹脂で、耐熱性、難燃性、
耐薬品性などに極めて高い諸物性を示す。
この樹脂組成物は、ASTM規格D1238によるメルトフロー4
00〜800g/10min、より好ましくは550〜750g/10minの
第1のポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロ
ー2000〜10000g/10min、より好ましくは3000〜8000g/
10minの第2のポリフェニレンサルファイド樹脂の混合
物を主成分として構成される。
第1のポリフェニレンサルファイド樹脂としてメルトフ
ロー400g/10min未満のものを用いると、機械強度およ
び硬度などの物性は向上するが、その反面分散性が悪く
なり、成形時の樹脂の流動性が悪くなり、成形上好まし
くない。
また、メルトフローが800g/10minをこえると、成形
性、研削性が悪化し、機械的強度が低下する等の不都合
を生じる。
第2のポリフェニレンサルファイド樹脂として、メルト
フロー2000g/10min未満のものを用いると、成形時の流
動性が悪くなり、石英ガラス等の添加物を加えることが
できなくなるので好ましくない。
一方、メルトフローが10000g/10minをこえると、成形
性と研削性と機械的強度が低下し、電気的物性も低下す
る等の不都合を生じる。
なお、第1および第2のポリフェニレンサルファイド樹
脂は、それぞれ2種以上用いることができる。
さらに、これら第1および第2の樹脂の配合比は、第1
のポリフェニレンサルファイド樹脂1重量部あたり、第
2のポリフェニレンサルファイド樹脂が0.5〜2.5重量部
含まれるが、より好ましくは、1.0〜1.5重量部である。
このような範囲内での配合比は、目的とするダミーブロ
ックの物性値や、フィラーの添加量および成形性を考慮
して、適宜決定すればよい。
なお、上記の範囲に対して、第1のポリフェニレンサル
ファイド樹脂が多くなると成型性が悪化し、第2のポリ
フェニレンサルファイド樹脂が多くなると加工性が悪化
する。
また、これらのポリフェニレンサルファイド樹脂のレジ
ンは、通常、パウダー状をなし、第1および第2のポリ
フェニレンサルファイド樹脂のレジンの平均粒径はそれ
ぞれ50〜500μm程度である。
第1のポリフェニレンサルファイド樹脂のレジンのその
他の物性値としては、融点270〜290℃程度、815℃、75
分のアッシュ0.1〜2重量%程度のものが好適である。
同様に、第2のポリフェニレンサルファイド樹脂のレジ
ンのその他の物性値としては、融点270〜290℃程度、81
5℃、75分のアッシュ0.1〜2重量%程度のものが好適で
ある。
さらにハウジング2の成形体は、組成物成分として、石
英ガラスを含有している。
この石英ガラスは、ハウジング2の成形体の耐摩耗性、
機械的強度および研削性を向上させる目的で用いられ
る。
この石英ガラスは二酸化ケイ素を98%以上含むガラスで
ある。
本発明の磁気ヘッド組立体用部材に含有される量として
は、前記第1のポリフェニレンサルファイド樹脂1重量
部に対し、石英ガラスが2〜6重量部であり、より好ま
しくは3〜5重量部である。
また、この石英ガラスは、平均粒径0.03〜0.15mmのもの
が用いられ、より好ましくは0.05〜0.1mmのものが用い
られる。
また、石英ガラスの熱膨張率は通常5.5〜5.8×10 de
g 程度で普通のガラスに比べてきわめて小さい数値
を示す。
そのため、成形時に成形機シリンダー内において、石英
ガラスの熱膨張による負荷を軽減することができる。そ
れゆえに、一般のガラスに比べ、添加量を増加させるこ
ともできる。
このような石英ガラスには、透明品と不透明品とがあ
り、いずれも使用可能である。
さらに、これらの添加物に加えて、帯電防止剤,安定剤
および離型剤を加えることがが好ましい。
成形体の組成物成分として、カーボンフィラー等の、帯
電防止剤を含有させることにより、成形体の導電性を上
げることができる。
そのため、フロッピーディスク走行時に発生する帯電ス
パークノイズを完全に防止することができる。
含有するカーボンフィラーの形態としては、パウダー
状、ファイバー状およびフレーク状などの形状のものが
用いられる。
これらは、目的に応じて1種または種類以上を組み合わ
せて用いることができる。
これらの含有量は、第1のポリフェニレンサルファイド
樹脂1重量部に対しカーボンフィラーが0.05〜0.5重量
部であり、より好ましくは0.1〜0.3重量部である。
また、成形体の組成物成分として、安定剤を含有させる
ことにより、成形時に、樹脂ポリマーの熱分解による亜
硫酸ガスなどの金属腐食性ガスの発生を防止することが
できる。
このため、成形金型および成形機などの金属表面の腐食
を防止することができ、さらに作業環境もよりよいもの
となる。そしてこれらにより、金型等の保守も容易にな
り、しかも、これら金型等の耐用年数も延びる。
また、この安定剤は、成形後の成形体の長期の保存ない
し実用の過程において、劣化(熱、光、酸素、化学薬
品、細菌などにより劣化)を防ぐこともできる。
安定剤の含有量は、第1のポリフェニレンサルファイド
樹脂1重量部に対し安定剤が0.0005〜0.07重量部であ
り、より好ましくは0.001〜0.04重量部である。
このような安定剤としては、脂肪族系カルボン酸および
炭酸塩の1種以上が好適である。
脂肪族系カルボン酸塩としては、炭素原子数2〜30程度
の飽和または不飽和の1ないし2塩基酸の1価ないし2
価の金属塩が好適である。
さらに詳しく述べると、二塩基性ステアリン酸鉛、ステ
アリン酸鉛などの鉛系安定剤、ステアリン酸カドミウ
ム、ラウリン酸カドミウム、リシノレイン酸カドミウム
などのカドミウム系安定剤、ステアリン酸バリウム、ラ
ウリンン酸バリウム、リシノレイン酸バリウムなどのバ
リウム系安定剤、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸
カルシウムなどのカルシウム系安定剤、ステアリン酸リ
チウム、ラウリン酸リチウム、リシノレイン酸リチウム
などのリチウム系安定剤、ステアリン酸亜鉛、オクチル
酸亜鉛などの亜鉛系安定剤、ジブチルスズラウレート、
ジオクチルスズラウレート、ジブチルスズマレートなど
のスズ系安定剤のなかから1種以上を組み合わせて用い
る。
また、これらにかえ、あるいはこれらに加えて炭酸塩を
用いることもできる。
炭酸塩は、炭酸の金属塩であり、例えば、炭酸亜鉛、炭
酸カルシウム、炭酸リチウムなどの1種以上がある。
さらに、必要に応じ、これらに加えてその他の安定剤、
たとえばエポキシ化合物、有機亜リン酸エステル、三塩
基性硫酸鉛(トリベース)、および塩基性ケイ酸鉛など
からなる熱安定剤、モノ、ビス、トリフェノール、芳香
族アミン、有機ポリサルファイド、スルホキシド、ホス
ファイト、芳香族アミン、酸アミドおよびヒドラジドな
どからなる酸化防止安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン
類、ベンゾトリアゾール類、サリチル酸エステル類、ア
クリロニトリル誘導体類からなる光安定剤を含有させて
もよい。
さらに、成形体の組成物成分として離型剤を含有させる
ことにより、成形時における成形体の離型性を向上させ
ることができる。そのために、成形時の離型トラブルに
よる金型などの損傷および成形不良品の発生などを防止
することができる。さらに成形サイクルを上げることも
可能になり、成形体を安価に製造できる。
離型剤の含有量は、第1のポリフェニレンサルファイド
樹脂1重量部に対し、離型剤が0.01〜0.15重量部であ
り、より好ましくは0.04〜0.1重量部である。
この離型剤は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオ
レフィン系樹脂、シリコーン樹脂、シリコーンオイル、
シリコーンゴムなどのシリコーン系樹脂および流動パラ
フィンのなかから、1種以上組み合わせて用いる。
さらに、また必要に応じて、滑剤および着色剤を含有さ
せることもできる。これらの含有量は目的とする成形体
および成形性などを考慮して適宜決定すればよい。
以上述べてきたような組成物の成形体からなるハウジン
グ2を製造するには、各成分を所定量混合し、混練した
のち成形する。
成形方法としては、射出成形、圧縮(プレス)成形、ト
ランスファ成形などが用いられるが、特に生産性等を考
慮すれば射出成形による方法が好ましい。
また、成形後の成形品にはアニーリングを行うことが好
ましい。このアニーリングは成形品の物性をかえ、製品
の要求特性に応じてアニーリングによる結晶化をコント
ロールすることができる。たとえば、結晶化をおけるこ
とによって、寸法の再現性が良くなり、ひけ、そりがな
くなる。衝撃強度が上がる、等の効果がある。
アニーリング温度は、150〜250℃程度とする。
V 発明の具体的作用効果 本発明によれば、チタン酸バリウム等のスライダを用い
ないので、部品点数が減少する。また、スライダ接着工
程がなくなり、スライダ研削・研磨工程がなくるので、
生産性が格段と向上し、歩留りも良好となり、製造コス
トが低廉となる。
しかも、従来と同等の耐摩耗機能を発揮する。
より具体的には、第1の発明によると、ヘッド摺動面を
有するハウジングは、メルトフロー400〜800g/10minの
第1のポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロ
ー2000〜10000g/10minの第2のポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂と石英ガラスとを含む成形からなる。このよ
うな成形体を有する磁気ヘッドは、精密成形性にすぐ
れ、二次加工時の研削・研磨性に優れ、生産性は大幅に
向上する。しかも、この成形体は耐摩耗性に優れている
ため、磁気ヘッドとして組み立てられた後に、長期間使
用されても偏摩耗などの問題は生じない。そして、精密
成形性がきわめて良好である。
さらに、このハウジングは射出成形可能な樹脂成形体か
らなるため、部材コストの低減ひいては製品コストの低
減ができるという効果がある。
また第2の発明は、上記第1の発明の成形体の組成成分
に加えて、帯電防止剤、安定剤および離型剤のうち少な
くとも1種とを含有しているため、第1発明の効果に加
えて、必要に応じ成形体の導電性を上げることができ
る。そのため、ヘッド走行時に発生する帯電スパークノ
イズを完全に防止することができる。
また、安定剤を含有させると、この部材を成形時に樹脂
ポリマーの熱分解による亜硫酸ガスなどの金属腐食性ガ
スの発生を防止することができる。このため成形金型お
よび成形機など金属表面の腐食を防止することができ、
さらに、作業環境もより良いものとなる。
このためまた、金型、成形機などの保守も容易になり、
しかも金型およびその周辺の機器の耐用年数も延ばすこ
とができる。
また、離型剤を含有させると、成形体の離型性を向上さ
せることができる。そのために、成形時の離型トラブル
による金型などの損傷および成形不良品の発生などを防
止することができる。さらに成形サイクルを上げること
も可能になり、成形体を安価に製造できる。
VI 発明の具体的実施例 本発明の具体的実施例を以下に述べる。
(実施例1) ハウジングの成形体の組成として、メルトフロー650g/
10min、融点282℃、850゜、75分のアッシュ1重量%の
第1ポリフェニレンサルファイド樹脂を20重量部、メル
トフロー4000〜6000g/10min、融点285℃、アッシュ1
重量%の第2のポリフェニレンサルファイド樹脂を13重
量部、平均粒径75μmの石英ガラスを82重量部とした。
これを混練機(ニーダー)にフイードし、50rpm、1時
間、十分に混練した。その後、押出し機(ペレタイザ
ー)にてペレットを作製した。
このペレットを用い、第3図に示されるハウジングの成
形体を射出成形により成形した。
なお、射出成形条件は、シリンダー温度330℃、金型温
度150℃とした。次いで、この成形体を空気中にて200
℃、3時間アニーリングした。収縮率は0.2%であっ
た。そして、ヘッドコアを前記組成からなるハウジング
に、接着剤で固着した。
その後、ヘッドフロント部を図形のように研削・研磨し
た。
各成型体100個につき、研磨後のチッピングないし折れ
の発生を観察したところ、これらの発生はなかった。
そして、このヘッドを用いて実際に走行テストを行い、
ヘッドフロント部の耐摩耗性および媒体のキズの発生を
確認した(サンプルNo.1)。
耐摩耗性およびキズの確認方法は、市販のフロッピー装
置を用い、300万回パス走行テストを行った後、摺動面
の摩耗量(μm)を測定して行った。
結果を表1に示した。
なお、表1には、サンプルNo.3,4にてポリフェニレンサ
ルファイド樹脂を1種のみとしたときの例を示し、サン
プルNo.5にて石英ガラスを含有させない例を示した。
さらに、サンプルNo.〜No.10として、表1に示される種
々のメルトフローのポリフェニレンサルファイドを併用
したサンプルを作製した。
表1から、本発明サンプルのみが良好な精密成形性およ
び研削・研磨性を示し、耐久性等、使用上もすぐれた特
性を示すことがわかる。
この場合サンプルNo.3は、分散に際し、ペレットがつく
れず、成形不能であった。
なお、比較例として、スライダをチタン酸バリウムライ
トで作製したものを用いた(サンプルNo.11)。
(実施例2) 実施例1で用いた成形体のサンプルNo.1の組成に帯電防
止剤として、平均粒径30mμm、表面積950m/gの炭
素パウダーを3重量部、平均性7mμm、平均アスペクト
比500の炭素ファイバーを1.5重量部加え、実施例1と同
様な方法でハウジングの成形体を成形した。
導電性の向上の確認方法は、実施例1の場合と同様にヘ
ッドを作製し、市販VHSビデオ装置を用いて行った。連
続5分間の走行後、成形物の摺接面における帯電量を測
定した。測定方法は、摺接面から1mm離れた場所に帯電
量測定センサーを設置し、走行時間である5分間がちよ
うど経過すると同時にテープをカットし、摺接面におけ
る最大帯電量を測定した。
その結果、帯電防止剤を含まない実施例1の場合と比較
して最大帯電量は99%減少した。
なお、加工性、摩耗量は実施例1のサンプルNo.1の場合
と同等であった。
(実施例3) 実施例1で用いた成形体のサンプルNo.1の組成に、安定
剤としてステアリン酸リチウムを0.04重量部加え、実施
例1と同様な方法で、ハウジング成形体を成形した。
成形時における溶融樹脂の熱安定性の確認は、亜硫酸ガ
スによる金型キャビティの鏡面のくもり度を目視にて比
較して行った。
すなわち連続1000ショット(成形サイクル20sec、6時
間連続稼動)射出成形を行った後に、金型キャビティの
鏡面のくもり度を射出成形前のキャビティ鏡面の状態と
比較した。射出成形前の金型キャビティは、各コンパウ
ンドの連続1000ショットの射出成形終了毎に、みがき剤
を用い鏡面状態とした。この作業時に、金型キャビティ
の鏡面のくもり度を確認した。
その結果、安定剤を含まない実施例1の場合には、金型
キャビティのくもりは、はっきりと確認できたが、本実
施例の場合には、くもりは確認できなかった。
なお、加工性、摩耗量は実施例1のサンプルNo.1の場合
と同等であった。
(実施例4) 実施例1で用いた成形体のサンプルNo.1の組成に離型剤
として、高密度ポリエチレンを1.4重量部加え、実施例
1と同様な方法でハウジングの成形体を成形した。
離型性の確認方法としては、成形体を金型から、突き出
す時の突き出し力を測定し、離型剤を添加しない場合
(実施例1のサンプルNo.1)を基準にして各サンプルの
突き出し力の比率を算出した。
離型剤を加えた本実施例の場合、突き出し力は50〜90%
減少した。
なお、加工性、摩耗量は実施例1のサンプルNo.1の場合
と同等であった。
表1および実施例2〜4に示される結果から本発明の効
果があきらかである。
すなわち、本発明によれば、ハウジングの成形体の組成
として、石英ガラスを大量に含有させることができる。
そのため、耐摩耗性が高く、しかも研削・研磨性、加工
性が高い。
また、本発明の成形体は、カーボンフィラーを適量含有
させることができるため、走行時の帯電スパークノイズ
の発生を防止できる。
また、安定剤を適量含有させることにより、成形時にお
ける樹脂ポリマーの熱分解による亜硫酸ガスなどの金属
腐食性ガスの発生を防止することができる。
さらに、適当に離型剤を含有させることにより、成形時
の離型性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例を示す正面図である。 第2図は本発明に用いるヘッドコアの分解斜視図であ
る。 第3図は、本発明に用いるケースを示す正面図である。 第4図は、研磨前のヘッドを示す正面図である。 第5図は、従来のボタン型フロッピーヘッドを示す正面
図である。 第6図は、従来のヘッドコアを示す斜視図である。 第7図は、従来のケースを示す正面図である。 2,20……ハウジング、21……摺動面、31……リードコラ
イトコア、32,34,36……支持板、33,35……イレーズコ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングにヘッドコアを収納したボタン
    型フロッピーヘッドにおいて、 ハウジングが、メルトフロー400〜800g/10minの第1の
    ポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロー2000
    〜10000g/10minの第2のポリフェニレンサルファイド
    樹脂と、石英ガラスとを含み、前記第1のポリフェニレ
    ンサルファイド樹脂1重量部あたり、前記第2のポリフ
    ェニレンサルファイド樹脂が0.5〜2.5重量部含まれる成
    形体であることを特徴とするボタン型フロッピーヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】ハウジングが本体と一体化された摺動面を
    頂面として有する特許請求の範囲第1項に記載のボタン
    型フロッピーヘッド。
  3. 【請求項3】ハウジングにヘッドコアを収納したボタン
    型フロッピーヘッドにおいて、 ハウジングが、メルトフロー400〜800g/10minの第1の
    ポリフェニレンサルファイド樹脂と、メルトフロー2000
    〜10000g/10minの第2のポリフェニレンサルファイド
    樹脂と石英ガラスと、帯電防止剤、安定剤および離型剤
    のうち少なくとも1種とを含み、前記第1のポリフェニ
    レンサルファイド樹脂1重量部あたり、前記第2のポリ
    フェニレンサルファイド樹脂が0.5〜2.5重量部含まれる
    ことを特徴とするボタン型フロッピーヘッド。
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