JPH0668085A - 注釈機能付文書処理装置 - Google Patents

注釈機能付文書処理装置

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JPH0668085A
JPH0668085A JP4222965A JP22296592A JPH0668085A JP H0668085 A JPH0668085 A JP H0668085A JP 4222965 A JP4222965 A JP 4222965A JP 22296592 A JP22296592 A JP 22296592A JP H0668085 A JPH0668085 A JP H0668085A
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JP4222965A
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Takao Inui
隆夫 乾
Ikuo Karashi
育雄 芥子
Hiroyuki Kanza
浩幸 勘座
Naotoshi Maruyama
直利 丸山
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文書処理装置において、注釈機能のより有効
な利用を可能にする。 【構成】 文書を階層構造形式で記憶し、任意の階層の
選択(S072、S077)と、1つの階層内の任意の
位置の選択(S071、S076)と、一定の階層内で
の注釈付加範囲の大きさの指定(S073、S078)
となどを行なう機能を付加する。選択された階層の任意
の構成要素、好ましくは任意の範囲の構成要素に対して
注釈文を付加する(S079)とともに付加された注釈
文をその階層のその構成要素に対応づけて管理する(S
07A)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テキストエディタ、ワ
ードプロセッサなど、一般的な文書処理装置に関し、特
に、文書に関連して文書に対する注釈を編集することが
可能な注釈機能付文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文書処理装置、特にワードプロセッサ
は、当初、最終的な文書の作成(いわゆる「清書」)を
目的とした装置として登場した。そのため、清書の際に
必要な文字修飾やレイアウト配置といった各種機能は充
実しているが、反面、考えながら文書を作成している途
中に使用する機能(いわゆる「文書作成支援機能」)に
ついては、未だ不十分である。
【0003】従来の文書処理装置において不十分な文書
作成支援機能の1つとして、注釈機能がある。一般に、
考えながら文書を作成していく場合、作成途中で文書に
その時点での覚書やメモを作成しておき、後からそれを
参照することがよく起こる。また、他人の書いた文書を
校正する場合でも、校正内容を注釈として文書に付加す
ることが頻繁に起こる。
【0004】ところが、このような作業に対応した機能
を有する文書処理装置は現在ほとんどない。少数の文書
処理装置またはパーソナルコンピュータ上で動作する文
書処理ソフトウェアには、注釈機能を有するものもあ
る。しかし、そのような従来の装置またはソフトウェア
においても、最小限の機能しか用意されていない。すな
わち、従来の文書処理装置または文書処理ソフトウェア
では、文中の注釈を付する箇所に「…[* 1]…」のよ
うに印を付けておき、それに対応する注釈は本文とは別
にもつような処理が行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】注釈機能をもたない文
書処理装置において、手書の文書における「簡単な覚書
やメモを、文書の行間や余白に書込む」ことと同じこと
を行なう場合を考える。そのためには、本文中に注釈文
を挿入しておくことが考えられる。しかし、注釈文は、
文書作成中には必要であるが、最終的に作成される文書
では不要となる。したがって、本文と注釈文との区別
や、注釈文の管理は利用者が行なわなければならない。
【0006】次に、前述の最小限の機能だけを有する文
書作成装置または文書作成ソフトウェアを考える。この
場合には、本文と注釈文との区別や管理は文書作成装置
やソフトウェア自体が行なう。しかし、本文中の注釈が
付加される箇所には注釈が付加されることを表わす印が
付けられているだけである。そのために、そこで付加さ
れている注釈が、その直前の単語または直後の単語だけ
についてなのか、その一文についてなのか、それともそ
の印を含むいくつかの文についてなのかは、文書を見る
だけでは区別が不可能である。また、その様な注釈の対
象範囲を指定することもできない。
【0007】それゆえにこの発明の目的は、文書内の所
望の範囲を指定して注釈文を付加し、編集することがで
きる注釈機能付文書処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る注釈機能
付文書処理装置は、電子化された文字列を入力するため
の入力手段と、入力手段により入力される文字列からな
る文書を、階層構造形式で記憶することが可能な文書記
憶手段と、入力手段により入力された文字列を、文書記
憶手段に記憶される文書の任意の階層の任意の範囲の構
成要素に対して関連付けられた注釈として編集して文書
記憶手段に格納するとともに、必要に応じて更新するた
めの注釈文編集手段と、文書記憶手段に記憶された文書
を出力するとともに、出力される文書の任意の構成要素
に対して関連付けられて文書記憶手段に記憶された注釈
文を、対応する構成要素に関連させて出力可能な出力手
段とを含む。
【0009】
【作用】請求項1に記載の注釈機能付文書処理装置で
は、入力手段によって入力される文字列からなる文書
は、階層構造形式で文書記憶手段に記憶される。この文
書の任意の階層の任意の範囲の構成要素に対して、注釈
文編集手段によって注釈を関連付けて編集し、文書記憶
手段に格納することができる。文書記憶手段に記憶され
た文書を出力する際には、その文書の任意の範囲の構成
要素に対して、文書記憶手段に記憶されている対応する
注釈文をその構成要素に関連させて出力することがで
き、さらに注釈文編集手段によって編集することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明をワードプロセッサについて実
施した例を説明する。しかし、本発明は文書処理専用の
ワードプロセッサに対して適用可能であるのみではな
く、汎用のコンピュータ、たとえばパーソナルコンピュ
ータなどの上で実行されるワードプロセッサソフトウェ
アにも適用することができる。
【0011】図1は、この実施例のワードプロセッサの
ハードウェア構成を示すブロック図である。図1を参照
してこのワードプロセッサは、予め定める文書処理プロ
グラムを実行するとともに、後述する各種入出力装置を
制御するためのCPU(中央演算処理装置)32を含
む。CPU32にはバスが接続されている。後述する各
種周辺装置はこのバスを介してCPU32に接続されて
いる。
【0012】図1を参照して、このワードプロセッサは
さらに、CPU32で実行される文書処理プログラムを
格納したROM(読出専用メモリ)38と、処理対象の
文書などを一時格納するためのメモリ34と、文書など
のデータを格納するための固定ディスク36と、CPU
32から与えられる文字コードに対して、所定の文字パ
ターンを出力するためのCG(キャラクタジェネレー
タ)40と、文書などを表示するためのCRT(陰極線
管)42と、文書などを印刷するためのプリンタ44
と、文書などを格納するフレキシブルディスクのドライ
バ46と、文書を構成する文字や制御文字、その他CP
U32上の文書処理プログラムに対してコマンドとして
与えられる特殊文字列などを電子化された文字列として
発生するためのキーボード48とを含む。
【0013】図1に示される各装置と、CPU32で実
行される文書処理プログラムとにより、請求項1に記載
された各種の手段が構成される。
【0014】なお、図1に示される例においては入力手
段としてキーボード48を示したが、OCR(光学的文
字読取装置)や、通信回線を用いる入力手段であっても
よい。またフレキシブルディスクのドライバ46によっ
てフレキシブルディスクのファイルから文書を入力して
もよい。出力手段の一例としてCRT42およびプリン
タ44を示したが、CRT42に代えてLCD(液晶表
示装置)等の表示装置や、通信回線等に出力するもので
あってもよい。また、フレキシブルディスクのドライバ
46を出力手段としてフレキシブルディスクのファイル
に出力してもよい。
【0015】以下、図2〜図5を参照して、図1に示さ
れる各装置およびCPU32で実行される文書処理プロ
グラムにより実現される各種機能を説明する。
【0016】図2を参照して、この文書処理装置は、文
書本体と注釈文とを入力するための入力手段50と、入
力された文書本体と注釈文およびそれらの関係を階層構
造の形で記憶する文書記憶手段54と、文書本体と注釈
文とを、相互に関連付けて表示または出力するための出
力手段58と、文書本体と注釈文との内容につき、追加
・修正・削除などの各種の編集処理を行なうための文書
制御手段52と、付加された注釈文と文書本体との関連
を管理するための注釈文管理手段56とを含む。
【0017】図3を参照して、入力手段50は、従来か
ら存在する、文書を入力するための文書入力手段62
と、注釈の付加範囲を文書本体中において指定するため
の注釈範囲指定手段60と、文書本体に既に付加されて
いる注釈を選択するための注釈範囲選択手段64とを含
む。この注釈範囲指定手段60および注釈範囲選択手段
64が、本発明において新たに加えられた機能である。
これら機能は、キーボード48および文書処理プログラ
ムの所定部分によって実現される。
【0018】図4を参照して、出力手段は、従来の形式
に従って文書本体を表示するとともに、指定された注釈
文を表示するための文書出力手段66と、注釈の付加さ
れている範囲を、表示されている文書本体内において表
示するための注釈範囲表示手段68とを含む。注釈範囲
表示手段68は、文書制御手段52を介して後述する注
釈文編集手段56から与えられる情報に従って注釈の付
加範囲を表示する。付加範囲を表示する方法としては、
たとえば文書本体のうち、注釈が付加されている範囲を
下線表示する方法などが考えられる。これら手段は、C
RT42および文書処理プログラムの出力制御部分によ
って実現される。
【0019】再び図2を参照して、文書制御手段52の
機能自体は、基本的には従来のものと同様である。すな
わち、文書制御手段52は、処理対象となる文を入力
し、記憶し、選択し、修正し、変更するための処理を制
御する。処理対象の文としては文書本体も、文書に付加
される注釈文も含まれる。すなわち、文書制御手段52
においては、従来からあった文書本体に対する諸機能
を、文書本体だけではなく、注釈文に対しても適用でき
る。
【0020】本実施例では、注釈文自体もまた1つの独
立した文書として取扱う。そのため、従来、文書本体に
対して適用可能であった処理は、注釈文に対しても同様
に適用することができる。たとえば、本発明に従って文
書本体に注釈を付加することができるのと同様に、注釈
文にさらに注釈を付加することもできる。
【0021】図5を参照して、注釈文編集手段56は、
本発明に特徴的な機能ブロックであって、注釈文管理手
段70と、注釈文管理手段70の制御によって動作する
注釈文付加手段72、注釈文削除手段74、注釈文検索
手段76とを含む。これら各手段は、後述する様に、文
書処理プログラムの対応部分によりそれぞれ実現され
る。
【0022】注釈文管理手段70は、文書を階層的な構
成要素を単位として管理し、ある注釈文が文書本体のど
の部分に付加されているかを記憶する手段を有する。階
層としては、文字、単語、文節、文、段落、節等が考え
られる。各層の構成要素の一つ一つは、その直下の階層
の1または複数個の構成要素に関連付けられる。たとえ
ば「節」は構成要素として1または複数個の「段落」を
含み、「段落」は構成要素として1または複数個の
「文」を含む。「文」は構成要素として複数個の「文
節」を含む。同様にその各文節も構成要素として1また
は複数個の「単語」を含む。最終的に各単語は1または
複数個の「文字」を含む。
【0023】注釈文は、1つの構成要素または複数個の
構成要素からなる所定の範囲に対して付加される。ま
た、注釈文管理手段70は、後述するように注釈が新規
に付加されたり、削除されたり、付加位置が変更された
りした場合に、注釈文の付加位置の記憶を調整する機能
を有する。また文書本体に変更が加えられた場合には、
それに合わせて注釈文の付加位置の記憶をも調整する機
能を有する。注釈文管理手段70は、1つの文書に対し
て1つの注釈管理表を用意し、1つの文書についての注
釈に対する上述の処理を、すべてこの管理表を用いて管
理する。
【0024】注釈文付加手段72は、文書本体に新たな
注釈文を付加するための機能である。注釈文削除手段7
4は、既に文書本体に付加されている注釈文を削除する
ための機能である。注釈文検索手段76は、内容やその
他の条件によって、所望の条件を満たす注釈文を検索す
る機能を有する。
【0025】図1および図2を参照して、入力手段50
としては前述の通りキーボード48および文書処理プロ
グラムの所定部分が対応する。文書記憶手段54として
はメモリ34が使用される。出力手段58としては、前
述の通り主としてCRT42とソフトウェアの対応部分
が用いられる。注釈文編集手段56としては、CPU3
2で実行される文書処理プログラムのうちの該当する部
分と、メモリ34とが使用される。文書制御手段52と
しては主としてCPU32で実行される文書処理プログ
ラムの各機能が対応する。
【0026】図1および図3を参照して、入力手段50
内の各手段60、62、64は、キーボード48および
文書処理プログラム中の入力処理制御に該当する部分が
対応する。
【0027】図4を参照して、出力手段58に含まれる
各手段66、68としては、CRT42と、CPU32
で実行される文書処理プログラムのうち、表示制御の部
分が該当する。
【0028】図5を参照して、注釈文編集手段56の各
手段としては、文書処理プログラムの内の該当部分と、
メモリ34および固定ディスク36などの記憶手段の一
部が使用される。
【0029】以下、図2〜図5および図6〜図14を参
照して、この装置の動作の概略を説明する。 なお、以
下図面を参照して説明する動作を如何に実現するかは、
図15以下を参照して詳述する。
【0030】まず図6を参照して、文書表示画面78
に、注釈を付加する対象となる文書本体を表示させる。
あるいは文書表示画面78を用いて、新たな文書を入力
途中である場合を考えてもよい。図6において文書本体
に注釈文を付加する場合を説明する。図6において2本
の下線が表示されている部分(文字「け」)が現在のカ
ーソル位置である。
【0031】注釈を付加可能とするためには、まず図1
に示されるキーボード48の各キーのうち、「注釈付
加」の機能が割当てられているキー(図示せず)を押圧
する。これによりワードプロセッサは注釈付加モードと
なる。注釈付加モードとなった当初には、注釈を付加す
る範囲は暗黙値、たとえば文字単位となっている。すな
わち図6に示されるように、カーソルがこの位置にある
場合には、文字「け」に対して注釈を付加するモードと
なる。
【0032】なお、図示されていないが、図1に示され
るキーボード48には、上述の「付加キー」の他に、既
に付加されている注釈を選択する際に使用する「選択キ
ー」と、表示されている注釈文を修正するモードに移行
するための「修正」キーと、付加されている注釈文を削
除することを指定するための「削除キー」と、1つの付
加箇所に複数個の注釈文が付加されている場合にそのう
ちの1つを選択するためなどに使用される「確定キー」
と、これら各動作モードを終了する場合に操作する「中
止キー」とが設けられている。さらにキーボード48に
は、注釈を付加する範囲の指定単位を現在の階層の1つ
上に上げる際に使用する「上キー」と、逆に1つ下の階
層に下げる「下キー」と、現在の階層のまま文書の前方
にその階層の構成要素単位で指定範囲を広げるための
「←拡大キー」と、文書の後方に注釈指定範囲を広げる
ための「→縮小キー」とが設けられている。前述した
「確定キー」は、注釈範囲を指定する際にその範囲指定
を確定するためにも用いられる。
【0033】図6に示される状態で「上キー」を押圧す
ると、表示は図7に示されるようになる。この場合に
は、注釈付加のための範囲が「単語」を単位として行な
われることになる。図7において、薄く下線表示されて
いる部分が現在指定されている範囲を示す。これは、現
在カーソルのある位置の単語と一致している。
【0034】図7においてさらに「上キー」を押すと、
表示は図8に示されるようになる。階層はさらに1つ上
に上がり、範囲指定の単位は文節となる。図8において
薄く下線表示されている部分が現在指定されている範囲
である。これは、カーソルの現在ある位置を含む文節と
一致している。
【0035】図7、8に示されるように、単語や文節単
位で下線表示を行なうためには、文書を単語や文節単位
で区分して記憶する必要がある。これは、後に、図面を
参照して詳述するが、文書入力時に形態素解析を行なっ
た上、最終的に得られた文字を、これら形態素解析で得
られた単語や文節単位、さらにその上の文、段落などの
単位毎に階層化して記憶することにより実現できる。
【0036】図8に示される状態でカーソル移動キー
(これも図示されていないがキーボード48に含まれる
通常のカーソル移動キーである)を押すと、指定範囲は
文節単位で移動する。また図8において「下キー」を押
すと、範囲指定の単位が1つ下の階層、すなわち単語単
位となり、表示は図7と同様のものとなる。
【0037】図9では、1つの階層内で複数個の単位を
一括して注釈付加の対象として指定する状態を示す。図
9においては、範囲指定の階層は文節となっているもの
とする。図9に示される状態とするためには、図8の文
節単位の範囲指定モードで、次のような操作を行なう。
前述のように、「←拡大キー」は、現在の階層のまま文
節単位で範囲を文書の前方側に向けて広げるためのもの
である。したがってこのキーを1回押すことにより、表
示は図8から図9の状態になる。
【0038】現在の階層のまま文書の後方に範囲を広げ
るためには、前述の「拡大→キー」を用いる。現在の階
層のまま文書の前方において指定範囲を狭めるためには
「→縮小キー」を用いる。現在の階層のまま文書の後方
で範囲を狭めるためには「縮小←キー」を用いる。そし
て下線表示されている部分が所望の範囲と一致した時点
で、「確定キー」を押せば、注釈付加の範囲が確定し、
表示は図10に示されるようになる。
【0039】図10を参照して、文節表示画面78上に
重ねて、注釈入力画面80が表示される。注釈入力画面
80を用いて、通常の文書入力と全く同様に注釈文を入
力することが可能になる。すなわちこの注釈文の入力の
際は、文書本体を編集する際に利用できる機能のすべて
が、注釈文の新たな付加を含めてすべて使用可能であ
る。また注釈入力画面80で入力される注釈文は、それ
に先立って指定された文書本体内の注釈付加範囲と関連
付けて記憶されることになる。その詳細については後述
する。また、注釈文入力後「中止キー」を押すことによ
り注釈文入力が終了し図9に示される状態に戻る。
【0040】次に、既に付加されている注釈を選択して
その内容を参照する場合の操作を説明する。まず、「選
択キー」を押す。これにより、注釈選択モードとなって
注釈の選択が可能となる。
【0041】選択する注釈の範囲の単位(階層)は、付
加位置と同様に「上キー」「下キー」を用いて指定す
る。また1つの階層内での選択する注釈の範囲は、「←
拡大キー」「拡大→キー」「→縮小キー」「縮小←キ
ー」を用いて指定する。
【0042】図11は、注釈の付加の範囲を文単位に指
定した場合を示す。図11において、注釈が付加されて
いる文が下線表示で表わされている。図11に示される
表示状態で「前キー」「後キー」を操作することによ
り、現在の指定範囲の前後の注釈付加部分に移動するこ
とができる。
【0043】図11に示される表示状態で1回「前キ
ー」を押すことにより1つ前の付加部分に移動して「確
定キー」を押圧する。表示状態は図12に示されるよう
になる。図12において、文書表示画面78上には注釈
表示画面82が設けられる。この注釈表示画面82に、
文書本体の「まず、〜考える」という文について記憶さ
れていた注釈文が表示される。図12に示される表示例
は、指定された範囲に1つしか注釈文が付加されていな
い場合である。
【0044】図12に示される表示状態で「修正キー」
を押圧すると図13に示されるような注釈文の修正モー
ドとなる。この修正モードでは、注釈の入力時(図10
参照)と同様に、文書本体を編集する際に利用できる機
能のすべてが使用可能である。注釈の付加についても使
用可能である。
【0045】図13に示される表示状態で「削除キー」
を押圧すると、表示されている注釈が文書本体から削除
される。あるいは、一旦修正モードにすることなく、図
12のように注釈が単に表示されている状態で「削除キ
ー」を押すことによってその注釈文を削除するようにし
てもよい。
【0046】1つの注釈文付加箇所に複数の注釈文が付
加されている場合は、図14に示されるようにそのすべ
ての注釈文がたとえば三つの注釈表示画面84、86、
88に表示される。この場合、前述の「確定キー」を押
すことにより注釈表示画面84、86、88のいずれか
が画面の最も上側に表示され、その内容を参照すること
ができる。そして、表示されている注釈表示画面に対し
て上述した修正処理、削除処理を行なう。
【0047】以下、CPU32で実行される文書処理プ
ログラムの概略を説明することにより、上述した各種機
能が如何に実現されるかを示す。フローチャートを用い
てこのプログラムの処理の流れを説明する前に、プログ
ラムの構造と密接な関連を有する、文書の格納形式につ
いて図15〜図17を参照して説明する。なお、図15
に示されるような文書の記憶形態はリンクリスト構造と
呼ばれ、たとえばアウトラインプロセッサなどにより、
既に実施されている。
【0048】図15を参照して、文書の記憶領域は節階
層記憶エリア90と、段落階層記憶エリア92と、文階
層記憶エリア94と、文節階層記憶エリア96と、単語
階層記憶エリア98と、文字記憶エリア100、102
などとを含む。これら各エリア90、92、94、9
6、98、100、102は階層構造を形成している。
階層構造の詳細は以下の通りである。
【0049】たとえば節階層記憶エリア90は、固定長
のデータをメモリ上に順番に格納するためのエリア90
a、90b、…を含む。個々の固定長データエリア90
a、90b、…は、1つ下の階層、すなわち段落階層記
憶エリア92の所定の記憶箇所を指定するための、メモ
リ上のアドレスを記憶する。各記憶エリアの終端は、図
15において斜線で示されたエリアである。これら終端
エリアには、それがその記憶エリアの終端であることを
示すために、普段使用しない特別な値をアドレスとして
格納している。
【0050】図15においては、エリア90aの内容は
段落階層記憶エリア92の記憶エリア92aのアドレス
を示す。同様にエリア90bは段落階層記憶エリア92
の他のアドレスを示す値を格納している。
【0051】段落階層記憶エリア92は、節階層記憶エ
リア90と同様に複数個の固定長のデータエリア92a
〜92e、…を含む。各データエリア92a〜92eに
は、さらに1つ下の階層、すなわち文階層記憶エリア9
4の所定の場所を指定するためのアドレスを格納する。
【0052】このようにして、文階層記憶エリア94
は、データエリア94a〜94h…を含み、文節階層記
憶エリア96はデータエリア96a〜96b、…を含
み、単語階層記憶エリア98はデータエリア98a〜9
8f、…を含む。そして各階層のあるデータエリアに
は、1つ下の階層の所定のデータエリアのアドレスを示
す値が格納されている。そして、一番上の節階層のデー
タエリアから1つ下の階層のデータエリアを順に辿るこ
とにより、最終的に文字記憶エリア100、102に達
する。
【0053】一番下層の文字記憶エリア100、102
の各々も複数個の固定長データエリアを有する。各固定
長データには、1文字が記憶される。文字記憶エリア1
00、102のそれぞれの終端部分のデータエリアに
は、終端であることを表わすために、普段使用されない
特別な文字が格納されている。
【0054】この階層構造を用いれば、次のようにし
て、たとえば1つの文が表示される。ある文は、順番に
並んだ複数個の文節を含む。各文節は同様に1または複
数個の単語を含む。各単語は1または複数個の文字から
なる。
【0055】そこで、「1つの文節を表示する」という
手続を、並んでいる各文節について順に呼出していく。
1つの文節を表示する手続の各々では、その文節を構成
する各単語につき、「1つの単語を表示する」という手
続を順に呼出す。以下同様にして、「1つの単語を表示
する」手続は「1つの文字を表示する」手続を呼出す。
このようにして階層を順に下りていき、その文を構成し
ている各文節の文字を順に表示していくことにより、そ
の文の全体が表示される。
【0056】同様にさらに上の階層のたとえば段落を表
示する場合には次の様にする。すなわち、「1つの段落
を表示する」という手続において、「1つの文を表示す
る」手続を、その段落を構成する文の各々につき、文の
順番に従って呼出す。各文は1または複数個の文節を含
む。各文節につき「一つの文節を表示する」手続きを呼
び出す。各文節は1また複数個の単語を含む。各単語に
つき「一つの単語を表示する」手続を順に呼び出す。そ
して、最終的に、各単語につき、「一つの文字を表示す
る」手続を呼び出すことで、全文が表示される。
【0057】この任意の階層の、任意の範囲の構成単位
は、次のようにして指定することができる。たとえば、
範囲指定のための階層を文節の階層にした場合を考え
る。図16を参照して、ある文(データエリア94bに
対応する文)のうちの、2番目96bから7番目96g
までを注釈付加範囲として指定する場合を考える。この
指定には次のような注釈管理表を使用する。
【0058】図17は、注釈管理表の一部を示す。この
注釈管理表は、各注釈の付加範囲に付き、その階層と、
その階層内で注釈が付加される範囲と、その範囲に対し
て付加される注釈が格納される文書ファイルの名前とを
各注釈毎に1組として管理するためのものである。図1
7において、「階層」欄には、どの階層が範囲指定のた
めの単位として採用されたかを示す値が格納される。図
17に示されるようにこの値は節番号、段落番号、文番
号、文節番号、単語番号などを特定する情報の組からな
る。図17に示される指定方法では、右側から順に注釈
が付加される範囲を含む単語番号、文節番号、文番号、
段落番号、節番号の順に値が並べられている。「範囲」
の欄では、「階層」の欄の値によって特定された階層の
中の注釈付加範囲が、その階層の構成要素のうちの、注
釈付加範囲の始点1および終点1の値の組の形式で格納
されている。
【0059】たとえば図16に示されるような注釈付加
範囲は、文書における先頭から5番目の節の7段目の段
落の2番目の文の第2番目の文節から第5番目の文節ま
での範囲を注釈付加範囲として特定している。この場
合、注釈付加範囲を含む階層を特定するための値は(…
7、5、2、0、0)となる。現在の例では注釈付加範
囲が文字や単語の階層より上で特定されているために、
それらの階層の構成要素位置を示す値は「0」となって
いる。「範囲」の欄から、この文節の第2番目から第5
番目までに対して注釈が付加されていることがわかる。
また「内容」の欄から、この注釈の内容が「comm.
txt」という名前の文書ファイルに格納されているこ
とがわかる。
【0060】図17に示される注釈管理表は、文書編集
時にメモリ34上に展開される。そしてこの注釈管理表
は、図5に示される注釈文管理手段70によって管理さ
れる。図5を参照して、注釈文付加手段72と注釈文削
除手段74とは、注釈文管理手段70を介してこの注釈
管理表を更新する。注釈文検索手段76と、図4に示さ
れる注釈範囲表示手段68と、図3に示される注釈範囲
指定手段60および注釈範囲選択手段64とは、それぞ
れ注釈文管理手段70を介してこの注釈管理表を参照す
る。
【0061】この注釈管理表は、文書格納時に、元の文
書本体とは別のファイルとして、固定ディスク36やフ
レキシブルディスクドライバ46にセットされたフレキ
シブルディスクなどの外部記憶装置に格納される。この
注釈管理表のファイルには、注釈管理表の内容の他に元
の文書本体の名前を特定するための情報が記録される。
したがってこの注釈管理表のファイル内容を読込めば、
文書本体と、それに付加されているすべての注釈文の名
前を得ることができる。
【0062】この注釈管理表(図17参照)を用いて、
文書のある部分が指定された場合にそれに対応する注釈
文を検索するのは、以下のようにして行なわれる。ま
ず、選択の範囲の階層が「文節」の階層であるものとす
る。指定の際のカーソル位置から、指定された文節を特
定することができる。また、カーソルは文全体の階層構
造の中での位置を保持しているために、その文節がどの
文の一部であるかを特定することができる。また、その
文がどの段落の一部であるかがわかる。したがって、注
釈管理表の「階層」の欄を検索すれば、その文節に付加
されたすべての注釈を求めることができる。
【0063】次に、指定の際のカーソル位置がその文の
何番目の文節かという情報と、注釈管理表の「範囲」の
欄の情報とから、指定位置を注釈付加範囲に含む注釈を
求めることができる。
【0064】これら2つの条件を満たす注釈が、指定さ
れた位置に対応する注釈文となり、注釈管理表の「内
容」の欄に示される名称を有する文書ファイルをアクセ
スすることにより注釈文を読出すことができる。
【0065】図18は、図1のCPU32で実行される
文書処理プログラムのメインルーチンの概略フローチャ
ートである。図18を参照して、まずステップS010
で、選択された処理が新規文書の作成かどうかについて
の判断が行なわれる。新規文書の作成の際には処理はス
テップS020に進み、それ以外の場合には処理はステ
ップS040に進む。
【0066】ステップS020では、文書を新しく作成
するために必要な所定の処理が行なわれ、ステップS0
30に制御が進む。
【0067】ステップS030では、文書入力モードに
制御を移行する処理が行なわれる。この文書入力モード
については、図19を参照して詳述する。ステップS0
30の後処理はステップS050に進む。
【0068】一方、ステップS010からステップS0
40に制御が進んだ場合、ステップS040では指定さ
れた既存の文書を読込む処理が行なわれる。文書を読込
んだ後、処理は新規文書の作成の場合と同様にステップ
S030に進む。
【0069】ステップS050では、ステップS030
における文書入力モードの処理の結果、処理対象の文書
が更新されたかどうかについての判断が行なわれる。文
書が更新された場合には処理はステップS060に進
み、更新された文書を磁気ディスクなどの外部記憶媒体
に登録する処理が行なわれる。この場合、この文書に関
連して作成された注釈文などの登録も行なわれる。
【0070】ステップS050で文書が更新されたと判
断されなかった場合、および文書が更新されステップS
060で更新された文書を登録する処理が終了した場合
にはこのメインルーチンは終了する。
【0071】図19は、図18のステップS030に示
される文書入力モードの概略フローチャートである。図
19を参照して、まずS031で、注釈付加キーが押圧
されたかどうかについての判断が行なわれる。押圧され
たと判断された場合には処理はステップS070に、押
圧されなかったと判断された場合には処理はステップS
032にそれぞれ進む。
【0072】ステップS070では、後述する注釈新規
付加モードの実行が開始され、注釈新規付加モードが終
了すると処理はステップS031に戻る。
【0073】ステップS032では、注釈選択キーが押
圧されたかどうかついての判断が行なわれる。注釈選択
キーの押圧があったと判断された場合には処理がステッ
プS080に、それ以外の場合には処理はステップS0
33にそれぞれ進む。
【0074】ステップS080では後述する注釈選択モ
ードの処理が開始され、注釈選択モードの処理が終了す
ると制御はステップS031に戻る。
【0075】ステップS033では、中止キーが押圧さ
れたかどうかについての判断が行なわれる。中止キーの
押圧があったと判断された場合には文書入力モードは終
了し制御はメインルーチンに戻る。中止キーの押圧がな
かったと判断された場合には、ステップS090でその
他の入力編集処理が行なわれる。これら入力編集処理
は、従来の入力編集処理と同種のものであるために、こ
こではそれらについての詳しい説明は行なわない。これ
らその他の入力編集処理が終了すると制御は再びステッ
プS031に戻る。
【0076】図20は、図19のステップS070に示
される注釈新規付加モードのフローチャートである。図
20を参照して、まずステップS071で、カーソル移
動キーの操作があったかどうかについての判断が行なわ
れる。カーソル移動キーの操作があったと判断された場
合には処理はステップS076に、なかったと判断され
た場合には処理はステップS072に進む。
【0077】ステップS076では、現在の階層の構成
単位を単位としてカーソルを移動するための処理が、押
圧されたカーソル移動キーの処理に従って行なわれる。
ステップS076で行なわれる処理の詳細は、図22、
23を参照して詳述する。ステップS076の処理が終
了すると制御は再びステップS071に戻る。
【0078】ステップS072では、階層を上下に移動
させるためのキー(「上キー」「下キー」)のいずれか
の押圧があったかどうかについての判断が行なわれる。
押圧があったと判断されたと場合には処理はステップS
077に、それ以外の場合には処理はステップS073
にそれぞれ進む。
【0079】ステップS077では、範囲指定用の構成
単位の階層を1段、上下に変更する処理が行なわれる。
この場合の表示の変化については、既に説明したのでこ
こでは繰返さない。ステップS077の後制御はステッ
プS071に戻る。
【0080】ステップS073では、範囲拡大縮小キー
(「←拡大キー」「拡大→キー」「→縮小キー」「縮小
←キー」)のいずれかの押圧があったかどうかについて
の判断が行なわれる。押圧があったと判断された場合に
は処理はステップS078に、それ以外の場合には処理
はステップS074にそれぞれ進む。
【0081】ステップS078では、現在の階層の構成
単位を単位として、注釈付加範囲を、指定されたキーに
従って所定方向に拡大または縮小する処理が行なわれ
る。ステップS078の後制御はステップS071に戻
る。
【0082】ステップS074では範囲確定キー(「確
定キー」)の押圧があったかどうかについての判断が行
なわれる。押圧があったと判断された場合には処理がス
テップS079に、それ以外の場合には処理はステップ
S075にそれぞれ進む。
【0083】ステップS079では、文書入力モードへ
の移行が行なわれる。但しこのステップS079では、
文書本体ではなく、注釈文についての入力が行なわれる
ことに注意すべきである。ステップS079の後制御は
ステップS07Aに進む。
【0084】ステップS07Aでは、ステップS079
で入力された文書を注釈文として登録するとともに、管
理情報を注釈管理表の形式で記憶する処理が行なわれ
る。ステップS07Aの後制御はステップS071に戻
る。
【0085】ステップS075では、中止キーの押圧が
あったかどうかについての判断が行なわれる。中止キー
の押圧があった場合には注釈新規付加モードの終了が指
示されたと判断され、制御は元のモードに戻される。中
止キーの押圧がなかった場合には制御は再びステップS
071に戻る。
【0086】図21は、図19のステップS080で行
なわれる注釈選択モードのより詳細なフローチャートで
ある。この注釈選択モードでは、文書本体内の特定箇所
の注釈を選択して修正・削除する処理が行なわれる。
【0087】まずステップS081で、現在の階層の構
成単位を単位として注釈付加箇所を表示する処理が行な
われる。ステップS081の後処理がステップS082
に進む。
【0088】ステップS082では、前後移動キー
(「前キー」「後キー」)のいずれかの押圧があったか
どうかについての判断が行なわれる。押圧があった場合
には処理はステップS088に、なかった場合には処理
はステップS083にそれぞれ進む。
【0089】ステップS088では、現在の階層の構成
単位で、カーソルを前後の注釈位置に移動する処理が行
なわれる。ステップS088の処理については、図23
を参照して後述する。ステップS088の後、制御はス
テップS081に戻る。
【0090】ステップS083では、階層上下指定キー
(「上キー」「下キー」)のいずれかの押圧があったか
どうかについての判断が行なわれる。押圧があったと判
断された場合には制御はステップS089に、なかった
と判断された場合には制御はステップS084にそれぞ
れ進む。
【0091】ステップS089では、範囲指定用の構成
単位の階層を1段階上下に変更する処理が行なわれる。
ステップS089の後制御はステップS081に戻る。
【0092】ステップS084では、選択確定キー
(「確定キー」)の押圧があったかどうかについての判
断が行なわれる。押圧があったと判断された場合には制
御はステップS08Aに、なかったと判断された場合に
は制御はステップS085にそれぞれ進む。
【0093】ステップS08Aでは、確定された範囲に
対して付加されている注釈文の内容を表示する処理が行
なわれる。この場合、注釈文の内容は、注釈管理表に従
って特定される文書ファイルから読出される。注釈管理
表を用いた文書ファイルの索引方法については既に説明
した。ステップS08Aの後制御はステップS081に
戻る。
【0094】ステップS085では、注釈修正キー
(「修正キー」)の押圧があったかどうかについての判
断が行なわれる。あったと判断された場合には制御はス
テップS08Bに、なかったと判断された場合には制御
はステップS086にそれぞれ進む。
【0095】ステップS08Bでは、文書入力モードへ
の移行が行なわれる。すなわち、表示された注釈文を、
文書本体を修正する際の機能と同じ機能を用いて修正す
る処理が行なわれる。ステップS08Bの文書入力モー
ドが終了すると制御はS08Cに進む。
【0096】ステップS08Cでは、ステップS08B
で修正された文書を注釈文として登録し、注釈管理表内
の管理情報を更新する処理が行なわれる。ステップS0
8Cの後制御はステップS081に戻る。
【0097】ステップS086では、注釈削除キー
(「削除キー」)の押圧があったかどうかについての判
断が行なわれる。押圧があったと判断された場合には制
御はステップS08Dに、なかったと判断された場合に
は制御はステップS087にそれぞれ進む。
【0098】ステップS08Dでは、選択されている注
釈文を削除する処理が行なわれる。この場合、注釈管理
表から該当部分を削除するとともに、該当する注釈文の
文書ファイルを削除する処理も行なわれる。ステップS
08Dの後制御はステップS081に戻る。
【0099】ステップS087では、中止キーの押圧が
あったかどうかについての判断が行なわれる。押圧があ
った場合には注釈選択モードが終了し、元のモードに制
御が戻る。中止キーの押圧がなかったと判断された場合
には制御は再びステップS081に戻る。
【0100】図22は、図20のステップS076で行
なわれる、カーソルの移動のうち、右方向への移動処理
を示すフローチャートである。左方向への移動も、図2
2に示される処理と同様に行なわれるので、ここではそ
の詳細については繰返さない。
【0101】図22を参照してまずステップS101
で、現在の階層の終端に達したか否かについての判断が
行なわれる。現在のカーソル位置は、どの章の、どの節
の、どの段落の、どの文の、どの文節の、どの単語の、
どの文字かという形で記憶され、管理される。現在の階
層がどの段階にあるとしても、すべての階層でのカーソ
ル位置を記憶するためのエリアが設けられている。ま
た、現在処理対象となっている階層がどの階層かという
情報も記憶される。
【0102】ステップS101で、カーソルが現在の階
層の終端に達していると判断された場合には制御はステ
ップS102に、達していないと判断された場合には制
御はステップS107にそれぞれ進む。
【0103】ステップS107では、カーソルを現在の
カーソルの範囲の指定単位に従って1つ右へ移動する処
理が行なわれる。ステップS107の後制御は元のルー
チンに戻る。
【0104】ステップS102では、現在の階層が最上
層であるかどうかについての判断が行なわれる。この判
断は、前述したように現在の階層がどの段階であるかと
いう情報を調べることにより行なわれる。最上層である
と判断された場合にはこのルーチンは直ちに終了する。
最上層ではないと判断された場合には制御はステップS
103に進む。
【0105】ステップS103では、現在の階層から1
つだけ階層を上げる処理が行なわれる。ステップS10
3の後、制御はステップS104に進む。
【0106】ステップS104では、1つ上の階層にお
いて、カーソル位置を示す値を1つ右の位置を示すよう
に変える処理が行なわれる。これにより、カーソルを含
む、この階層の構成単位の位置が1つ右に移動する。ス
テップS104の後制御はステップS105に進む。
【0107】ステップS105では、ふたたび階層を1
つ下げる処理が行なわれる。続いてステップS106で
は、現在の階層の構成単位のうち先頭にカーソルを移動
する処理が行なわれる。ステップS106の後このルー
チンは終了する。
【0108】図22に示されるようなルーチンのプログ
ラムを用いることにより、右方向への移動キーの押圧に
応じて、かつ現在の階層に応じてカーソル表示を右側に
移動させることができる。
【0109】図23は、図21のステップS088で行
なわれる注釈付加箇所の表示の移動処理のうち、文末方
向への移動を行なうためのルーチンのフローチャートで
ある。文頭方向への注釈の表示位置の移動もこのルーチ
ンと同様に行なえるので、ここではこの詳細については
繰返さない。
【0110】まず、ステップS111において、現在の
カーソル位置に基づいて、注釈管理表内での、現在表示
されている注釈付加範囲を示す箇所を求める処理が行な
われる。
【0111】続いてステップS112で、ステップS1
11で求められた位置の、1つ後ろの内容を注釈管理表
内において求める処理が行なわれる。
【0112】さらにステップS113では、ステップS
112で求められた内容が現在と同じ階層のものかどう
かについての判断が行なわれる。同じ階層であると判断
された場合には制御はステップS114に進むが、それ
以外の場合にはこのルーチンは終了する。
【0113】ステップS114では、注釈管理表を更新
する処理が行なわれる。すなわち、ステップS112で
求められた内容に従って、その注釈位置を正しく示す様
に注釈範囲表示を更新する処理が行なわれる。ステップ
S114の後このルーチンは終了する。なお、上述のよ
うに現在処理対象となっている階層がどの階層かという
情報はカーソルと関連して記憶されている。したがっ
て、現在操作対象となっている構成単位の階層を1段上
下に変更する処理は、単にこの階層を表わす情報を変更
するだけで行なわれる。
【0114】1つ上の階層に操作対象を変更する場合に
は、カーソル表示させる場所は一意に定まる。しかし、
1つ下の階層に操作対象を変更する場合には、カーソル
を移動させる場所が複数個考えられる。そのため、この
実施例では1つ下の階層の構成単位のうち、先頭の場所
にカーソルを移動させる。たとえば、カーソルが文を1
つ指しているときに、操作対象の階層を1つ下の「文
節」の階層に変更する場合を考える。この場合には、1
文には通常複数個の文節が含まれるために、先頭の文節
に変更後のカーソルが設定される。
【0115】注釈付加の際の範囲指定では、前述のよう
に注釈管理表で範囲開始位置と範囲終了位置の2つの情
報が管理される。この2つの情報は、ともにカーソル位
置を示す情報と同じ形式の情報である。現在の階層の構
成単位を単位として、範囲の指定を拡大または縮小する
場合には、その変更の値に応じ、範囲開始位置と範囲終
了位置の情報を各々必要であれば変更する。範囲開始位
置と範囲終了位置に格納される情報は、前述のようにカ
ーソル位置を示す情報と同じ形式を有する。したがって
それらの変更は、図22に示されるようなカーソル1の
移動と同じ方法を使用することによって行なわれる。
【0116】図17に示される注釈管理表には、通常複
数個の注釈範囲指定情報が含まれる。この注釈管理表の
内容は、注釈管理表が更新される度に、「階層」と「範
囲」のそれぞれの欄の値をキーとしてソートされる。
【0117】ソートは、まず「階層」について行なわれ
る。最初に同じ階層のものが集められ、より上位の階層
のものから順に並べられる。この結果、たとえば、段落
に付加された注釈の方が、文に付加された注釈よりも注
釈管理表の内部では先に出現する。
【0118】次に、同じ階層の中で、文書中でより文書
の先頭に近いものから順に注釈範囲指定情報が並べられ
る。この結果、たとえば、文に付加された注釈同士で
は、より文書の先頭に近いほうが、注釈管理表の中では
先に出現する。
【0119】最後に「範囲」の開始位置の値に従って、
より文書の先頭に近いものから順に注釈範囲指定情報が
並べられる。この結果、たとえば、同じ文を構成する複
数の文節に各々付加された注釈同士ではより文書の先頭
に近い方が注釈管理表の中で先に出現する。上述のよう
にソートを行なう場合には、注釈付加範囲の広さは、ソ
ート結果には影響しない。
【0120】もちろん、注釈管理表におけるこのような
処理は必ずしも必要ではないし、ソートする場合にも上
述とは異なる順序でソートを行なってもかまわない。
【0121】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、文書を
階層構造形式で記録し、任意の階層の任意の範囲の構成
要素に対して注釈を付加し、この注釈を編集することが
できる。文書の任意の階層の任意の範囲の構成要素に関
連付けられた注釈文をその構成要素の範囲に関連して出
力し、編集することができるために、注釈文をより有効
に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る注釈機能付文書処理装置の一例の
ワードプロセッサのハードウェア構成図である。
【図2】本発明に係る文書処理装置の機能ブロック図で
ある。
【図3】入力手段の機能ブロック図である。
【図4】出力手段の機能ブロック図である。
【図5】注釈文編集手段の機能ブロック図である。
【図6】文書表示画面の模式図である。
【図7】文書表示画面の模式図である。
【図8】文書表示画面の模式図である。
【図9】文書表示画面の模式図である。
【図10】文書表示画面および注釈文入力画面の模式図
である。
【図11】文書表示画面の模式図である。
【図12】文書表示画面および注釈文表示画面の模式図
である。
【図13】文書表示画面および注釈文処理画面の模式図
である。
【図14】文書表示画面および注釈文表示画面の模式図
である。
【図15】文書の階層構造形式の記憶方式を示す模式図
である。
【図16】注釈付加範囲の指定方法を示す階層構造の模
式図である。
【図17】注釈管理表を示す図である。
【図18】本発明の実施例のワードプロセッサのCPU
で実行される文書処理プログラムのメインルーチンのフ
ローチャートである。
【図19】文書入力モードのフローチャートである。
【図20】注釈新規付加モードのフローチャートであ
る。
【図21】注釈選択モードのフローチャートである。
【図22】右方向へのカーソル移動ルーチンのフローチ
ャートである。
【図23】文末方向の注釈位置へのカーソル移動のルー
チンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
32 CPU 34 メモリ 36 固定ディスク 38 ROM 42 CRT 48 キーボード 50 入力手段 52 文書制御手段 54 文書記憶手段 56 注釈文編集手段 58 出力手段 60 注釈範囲指定手段 62 文書入力手段 64 注釈範囲選択手段 66 文書出力手段 68 注釈範囲表示手段 70 注釈文管理手段 72 注釈文付加手段 74 注釈文削除手段 76 注釈文検索手段 78 文書表示画面 80 注釈入力画面 82〜88 注釈表示画面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 直利 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子化された文字列を入力するための入
    力手段と、 前記入力手段により入力される文字列からなる文書を、
    階層構造形式で記憶することが可能な文書記憶手段と、 前記入力手段により入力される文字列を、前記文書記憶
    手段に記憶される文書の任意の階層の任意の範囲の構成
    要素に対して関連付けられた注釈として編集して前記文
    書記憶手段に格納するとともに、必要に応じて更新する
    ための注釈文編集手段と、 前記文書記憶手段に記憶された文書を出力するととも
    に、前記出力される文書の任意の構成要素に対して関連
    付けられて前記文書記憶手段に記憶された注釈文を、対
    応する構成要素に関連させて出力可能な出力手段とを含
    む、注釈機能付文書処理装置。
JP4222965A 1992-08-21 1992-08-21 注釈機能付文書処理装置 Withdrawn JPH0668085A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6230169B1 (en) 1997-03-03 2001-05-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus with a display magnification changing function of annotation
JP2001290806A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Just Syst Corp 文書処理方法、文書処理装置、および記録媒体
JP2009110506A (ja) * 2007-10-11 2009-05-21 Ricoh Co Ltd 情報処理装置及び情報処理プログラム

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JPS63286965A (ja) 文書作成装置

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