JPH067032A - しいたけの人工栽培方法およびしいたけ栽培用ハウス装置 - Google Patents

しいたけの人工栽培方法およびしいたけ栽培用ハウス装置

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JPH067032A
JPH067032A JP3207416A JP20741691A JPH067032A JP H067032 A JPH067032 A JP H067032A JP 3207416 A JP3207416 A JP 3207416A JP 20741691 A JP20741691 A JP 20741691A JP H067032 A JPH067032 A JP H067032A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウス栽培において、年中しいたけを発芽,
栽培する。 【構成】 ハウス1と、その内部に設備される人工榾7
載置用の多段の栽培棚2と、上記栽培棚2に載せられた
人工榾7に散水する散水管4と、上記ハウス1内に冷気
または暖気を送る冷暖房手段3,6と、上記ハウス1内
が昼間は20℃前後の温度に夜間は昼間よりも10〜1
5℃低い温度になるように上記冷暖房手段3,6を制御
する制御手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しいたけの人工栽培方
法およびしいたけ栽培用ハウス装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、しいたけの発芽,生長には10
月〜11月頃の気候が適しており、天然榾を用いたしい
たけの発芽,栽培はこの頃が最盛期である。最近では、
上記天然榾に代えて人工榾を用いるしいたけの栽培法が
行われるようになつている。この方法は人工榾を用いる
とはいうものの、人工榾を簡単なハウスの被覆体で被覆
するだけであることから、環境温度等の影響を受け、や
はり、しいたけの収穫は上記10〜11月に限られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、気候の影
響を受けることなく、しいたけ栽培を行うことを目的と
し、しいたけ人工榾を、冷暖房装置を備えた本格的なハ
ウス内で栽培することを試みた。しかし、このようにし
ても、夏,冬は充分な収穫を得ることはできなかつた。
そこで、さらに研究を進めた結果、しいたけの発芽は、
ハウス内において昼間の温度を20℃前後に設定し、夜
間をそれより10〜15℃低い温度にすると、盛んにな
ることを突き止めた。ところが、このようにしても、特
に夏期にはしいたけの発芽が充分に行われなかつた。そ
こで、本発明者は、これについて重点的に研究を重ねた
結果、夏期には、しいたけ人工榾の表面が乾燥しやすく
なり、これが原因でしいたけの発芽が充分行われなくな
ることを突き止め本発明に到達した。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ハウス栽培において、年中しいたけを発芽,栽
培することのできるしいたけの人工栽培方法およびしい
たけ栽培用ハウス装置の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ハウス内に多段の栽培棚を入れてその棚
にしいたけ人工榾を載せ、上記ハウス内を昼間は20℃
前後の温度に、夜間は昼間よりも10〜15℃低い温度
に設定するとともに、上記多段の栽培棚に載せた人工榾
が乾燥しない程度に断続的に上記人工榾に対して散水す
ることにより、上記人工榾にしいたけを発芽させ、栽培
するしいたけの人工栽培方法を第1の要旨とし、ハウス
と、その内部に設備される人工榾載置用の多段の栽培棚
と、上記栽培棚に載せられた人工榾に散水する散水手段
と、上記ハウス内に冷気または暖気を送る冷暖房手段
と、上記ハウス内が昼間は20℃前後の温度に夜間は昼
間よりも10〜15℃低い温度になるように上記冷暖房
手段を制御する制御手段を備えているしいたけ栽培用ハ
ウス装置を第2の要旨とする。
【0006】
【作用】上記のように、菌糸が蔓延する人工榾をハウス
内の栽培棚に載せ、その状態で、ハウス内を昼間は20
℃前後の温度に、夜間は昼間よりも10〜15℃低い温
度に設定すると同時に人工榾が乾燥しない程度に断続的
に上記人工榾に対して散水すると、季節に関係なく人工
榾からしいたけが発芽し、常時コンスタントにしいたけ
が収穫できるようになる。人工榾の寿命は、一般に3〜
4カ月程度であるから、栽培棚の各棚ごとに人工榾の寿
命を管理し、寿命が尽きた人工榾を新たな人工榾と交換
して栽培することにより、しいたけの収量が一層安定化
し、かつ、人工榾の寿命管理も容易になる。
【0007】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳し
く説明する。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すしいたけ栽培
用ハウス装置を模式的に示した模式図、図2は上記ハウ
ス装置の一部分を示す平面図、図3はその側面図であ
る。これらの図において、1はハウスであり、このハウ
ス1の前壁1aに出入戸8が設けられている。2は栽培
棚(ベンチ)であり、ハウス1内で前後方向に2列並ん
でおり、各列に8個設けられている。各栽培棚2は、図
4に示すように、5段に形成されており、各段には、そ
の前後の横桟10aに支持棒11が固定され、この支持
棒11が2本1組となり、人工榾7を載置する構造にな
つている。そして、各組の支持棒11は上下に隣なり合
う段同士では、上下方向において重なり合わないよう一
方もしくは他方に片寄つて配置されている。図1におい
て、1bは側壁、1cは後壁であり、各壁1a〜1cは
波形トタン板で形成されている。また、図4において、
10cは縦支持材である。
【0009】上記栽培棚2の最上段には、その左右両端
の横桟10bから、図4に示すように、支持棒26が立
設しており、両支持棒26に架け渡された横棒27上に
は散水管4がバンド30で固定されている。この散水管
4には多数の散水ノズル31が設けられており、この散
水ノズル31から水がシヤワー状に散水される(この散
水中には、しいたけの発芽,生長を促進する促進剤,栄
養剤等が含有されている)。上記散水管4は、図2に示
すように、その一端部4aが床面に下がり、床面に配設
されている合流管32に連結し、その合流管32を介し
てポンプ33に連通している。各散水管4の一端部4a
にはそれぞれ電磁弁(図示せず)が設けられ、各電磁弁
の開閉を制御することにより、どの散水管4から散水す
るかが任意に選択できる構造になつている。
【0010】また、このハウス1内には、つぎに説明す
るような暖房機3,クーラ6および攪拌機5等からなる
空調装置が設けられている。すなわち、上記暖房機3
は、図5に示すように、本体14と2本の柔軟なプラス
チツク製筒状体15,16とから構成されている。上記
本体14はハウス1の前壁1a前に配設されており、上
記本体14の前壁にあけた空気入口21がハウス1の前
壁1aにあけた貫通孔13を介して外気に連通してい
る。また、上記本体14には、その左右の両側壁に温風
出口22(図5には右側壁にあけた温風出口22しか示
されていない)があけられており、内部にフアン,ヒー
タ(ともに図示せず)等が装備され、これらの制御は制
御部(図示せず)により行われる。上記両プラスチツク
製筒状体15,16は親筒状体17,18と子筒状体1
9,20とからなり、親筒状体17,18は、その一端
開口部17a(図5には親筒状体17の一端開口部17
aしか示されていない)が上記本体14の温風出口22
にバンド23で固定され、他端閉塞部17b,18bが
後壁1c近くに位置し、かつ、図2に示すように、ハウ
ス1の前壁1aおよび側壁1bに沿う状態に配設され、
側壁1bに沿う部分では栽培棚2の最下段の支持棒11
の下方を通つている(図3参照)。子筒状体19,20
は親筒状体17,18に連通状に取り付けられており、
1個置きに栽培棚2の下に配設されている。また、各子
筒状体19,20には、前後両側面の対称位置にそれぞ
れ3個の暖気吹出口24,25があけられており、その
孔径は本体14から遠い子筒状体19,20のものほど
大きくなるように形成されている。なお、図2に示すよ
うに、暖房機3近くのハウス前壁1aに換気口28があ
けられており、この換気口28には換気用フアン(図示
せず)が設けられている。
【0011】上記プラスチツク製筒状体15,16は伸
縮自在なプラスチツク材料を用いて作製されたものであ
り、本体14から暖気が送り込まれている時には、この
暖気により膨らんで略円筒体になるが、本体14から暖
気が送り込まれていない時には萎んでしまう(図3の一
点鎖線参照)。
【0012】上記ハウス1内の上部空間には、クーラ6
が前後方向に4個、攪拌機5が各クーラ6間にそれぞれ
1個配設されている(図1参照)。上記クーラ6はハウ
ス1の上部空間に左右方向に架け渡した横桟(図示せ
ず)に取り付けられており、フアン40と冷却部41と
を有し、この冷却部41へは管路(図示せず)を介して
冷媒供給源(図示せず)から冷媒が供給されている。そ
して、ハウス1内の上部空間の空気をフアン40で冷却
部41に送り、冷気として冷却部41から流出する(図
2中の矢印は冷気の流出方向を示している)。上記フア
ン40,冷却部41等の制御は制御部(図示せず)によ
り行われる。
【0013】上記攪拌機5は、図6に示すように、上下
方向に延びる円筒体5aと、この円筒体5aの上端開口
5bに取り付けた吸入用フアン35とで構成されてお
り、この吸入フアン35でハウス1の上部空間の空気を
上端開口5bから吸入して下端開口5cから吐出する構
造になつている(図3の矢印参照)。この攪拌機5もク
ーラ6と同様にハウス1の上部空間に左右方向に架け渡
した横桟(図示せず)に取り付けられている。36はモ
ータ、37はモータ36を上記円筒体5aに固定する支
持片である。
【0014】なお、図1に示すように、ハウス1の前壁
1aには空気吸入口65が、後壁1cには空気排出口6
6があけられており、上記空気吸入口65には吸入用フ
アンが、上記空気排出口66には排出用フアン(両フア
ンともに図示せず)が取り付けられている。そして、両
フアンを駆動させることにより、ハウス1内に空気を強
制循環させることができる構造になつている。
【0015】また、このハウス1には屋根板9と両側壁
1bとに窓が設けられている。すなわち、図7に示すよ
うに、ポリカーボネート波板からなる屋根板9には、天
井窓45が開閉自在に取り付けられている。この天井窓
45は、図8に示すように、右側天井窓46と左側天井
窓47とからなり、屋上扇48に両天井窓46,47の
一端部46a,47aが回動自在に取り付けられるとと
もに、他端寄り部46b,47bに、ラツク49aが形
成された開度調節棒49が回動自在に取り付けられてい
る。一方、ハウス1の上部空間には回転軸50が前後方
向に配設されており、この回転軸50には6箇所に二股
状の金具52が回動自在に取り付けられている。これら
金具52には、図9に示すように、その二股部分52a
に開度調節棒49が摺動自在に支持されるようになつて
おり、かつ両側板52b間のピニオン51(このピニオ
ン51は回転軸50に一体的に設けられている)に開度
調節棒49のラツク49aが噛み合うようになつてい
る。また、両回転軸50の前端部には歯車53が一体的
に固定されており、ハウス前壁1aの上部に固定した支
持片54に回転自在に取り付けられている。そして、こ
の歯車53に掛けたチエーン55をハウス1の下方で人
が操作できるようになつており、このチエーン55を引
つ張り操作することにより歯車53を介して回転軸50
を回転させ、これにより開度調節棒49を昇降移動させ
て(図9の矢印参照)、両天井窓46,47をそれぞれ
手動で開閉操作できる構造になつている。56は虫よけ
用の網、57は屋根鉄骨である。
【0016】上記ハウス1の左右の側壁1bの窓には合
成樹脂フイルムからなる窓用覆いが昇降自在に垂下され
ている。すなわち、図7に示すように、上記覆い60の
上端部60aを上記側壁1bに固定するとともに、下端
部を巻取り棒61に取り付けて、全体を上記側壁1bか
ら垂れ下げる。一方、窓の前後両端に地面からパイプ6
2を立設し、このパイプ62に、図10に示すように、
昇降部材63を昇降自在に設ける。この昇降部材63に
はパイプ挿通孔63aが上下方向に貫通状にあけられ
て、このパイプ挿通孔63aを介して上記昇降部材63
がパイプ62に昇降自在になつている。また、上記昇降
部材63には巻取り棒係合部材65が回転自在に取り付
けられており、この係合部材65には、その一端部65
dに上記巻取り棒61の係合部が形成され、他端部65
aの凹部65bにクランク状の溝65cが形成されてい
る。そして、上記係合部材65の前端部65aの凹部6
5bにハンドル66の先端部を嵌挿し、この先端部に立
設した突起66aをクランク状の溝62cに係合させる
ことにより、上記係合部材65にハンドル66を取り付
けて上記係合部材65を回転させることができる構造に
なつている。したがつて、上記係合部材65にハンドル
66を取り付けて時計方向に回転させると、上記覆い6
0を巻き上げて窓を開けることができ、反時計方向に回
転させると、上記覆い60を降ろして窓を閉めることが
できる。
【0017】なお、上記実施例では、パイプ62を窓の
前後両端に立設し、両パイプ62に昇降部材63を取り
付けているため、ハウス1の前後両方から窓の開閉が行
える。64は握り部である。
【0018】このようなハウス装置におけるハウス1内
の空調は、つぎのようにして行える。すなわち、暖房機
3の本体14の空気入口21から本体14内のフアンの
吸引力により外気を吸入し、ヒータにより温風にして、
温風出口22から流出する。この流出された暖気は両プ
ラスチツク製筒状体15,16の親筒状体17,18内
を通つて子筒状体19,20の暖気吹出口24,25か
らハウス1内に(栽培棚2の最下段の支持棒11の下方
に)吹出され、この吹出された暖気によりハウス1内の
暖房が行われる。このとき、栽培棚2では、人工榾7を
支持する2本1組の支持棒11が上下に隣り合う段同士
で互い重なり合わないようになつているため、下方から
上昇する空気(暖気)が栽培棚2に載置される全部の人
工榾7にゆきわたる。一方、ハウス1内の上部空間の空
気は、その一部がクーラ6により冷気にされてハウス1
内に戻されて、ハウス1内の冷房が行われる。上記暖気
と冷気とは攪拌機5による攪拌作用により充分に攪拌,
混合され、このようにして、ハウス1内の温度が所望の
温度に設定される。すなわち、ハウス1内が昼間は20
℃前後の温度に、夜間は昼間よりも10〜15℃低い温
度に(すなわち、10月頃の気候に近い温度に)設定さ
れる。したがつて、ハウス栽培において、年中、しいた
けの発芽,栽培が行えるようになる。
【0019】なお、上記実施例では、暖房機3の本体1
4から離れた子筒状体19,20の暖気吹出口24,2
5からも暖気の吹出しが充分に行えるように、子筒状体
19,20にあけた暖気吹出口24,25の口径を本体
14から遠くにある子筒状体19,20のものほど大き
くしているが、これに限定するものではなく、暖気吹出
口24,25の口径は全て同じにし、本体14から遠く
にある子筒状体19,20のものほど暖気吹出口24,
25の個数を多くするようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、菌糸が
蔓延する人工榾をハウス内の栽培棚に載せ、その状態
で、ハウス内を昼間は20℃前後の温度に、夜間は昼間
よりも10〜15℃低い温度に設定すると同時に人工榾
が乾燥しない程度に断続的に上記人工榾に対して散水す
ると、季節に関係なく人工榾からしいたけが発芽し、常
時コンスタントにしいたけが収穫できるようになる。人
工榾の寿命は、一般に3〜4カ月程度であるから、栽培
棚の各棚ごとに人工榾の寿命を管理し、寿命が尽きた人
工榾を新たな人工榾と交換して栽培することにより、し
いたけの収量が一層安定化し、かつ、人工榾の寿命管理
も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すしいたけ栽培用ハウス
装置の模式図である。
【図2】上記ハウス装置の一部分を示す平面図である。
【図3】上記ハウス装置の一部分を示す側面図である。
【図4】栽培棚の一部分を示す断面図である。
【図5】暖房機の説明図である。
【図6】攪拌機を示す斜視図である。
【図7】ハウスの側面図である。
【図8】天井窓の開閉構造の説明図である。
【図9】上記開閉構造の要部斜視図である。
【図10】側壁に設けた窓の開閉構造の要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ハウス 2 栽培棚 3 暖房機 4 散水管 5 攪拌機 6 クーラ 7 人工榾

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウス内に多段の栽培棚を入れてその棚
    にしいたけ人工榾を載せ、上記ハウス内を昼間は20℃
    前後の温度に、夜間は昼間よりも10〜15℃低い温度
    に設定するとともに、上記多段の栽培棚に載せた人工榾
    が乾燥しない程度に断続的に上記人工榾に対して散水す
    ることにより、上記人工榾にしいたけを発芽させ、栽培
    することを特徴とするしいたけの人工栽培方法。
  2. 【請求項2】 ハウスと、その内部に設備される人工榾
    載置用の多段の栽培棚と、上記栽培棚に載せられた人工
    榾に散水する散水手段と、上記ハウス内に冷気または暖
    気を送る冷暖房手段と、上記ハウス内が昼間は20℃前
    後の温度に夜間は昼間よりも10〜15℃低い温度にな
    るように上記冷暖房手段を制御する制御手段を備えてい
    ることを特徴とするしいたけ栽培用ハウス装置。
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