JPH06708B1 - 4−イソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−1−オ−ル - Google Patents

4−イソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−1−オ−ル

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JPH06708B1
JPH06708B1 JP61500173A JP50017386A JPH06708B1 JP H06708 B1 JPH06708 B1 JP H06708B1 JP 61500173 A JP61500173 A JP 61500173A JP 50017386 A JP50017386 A JP 50017386A JP H06708 B1 JPH06708 B1 JP H06708B1
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正隆 森
謙治 森
武 北原
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、ワモンゴキブリの性フエロモンであるペリ
プラノン−Bを合成するための中間体として有用な4−
イソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−1−
オールに関する。
背景技術 ペリプラニン−Bは、ほとんど全世界に分布する害虫で
あるワモンゴキブリ(Periplaneta americana)のメス
の性フエロモンの主成分であり、シー・ジエイ・パース
ーンズらによつて始めて単離され、その平面構造が決定
されており、特異なゲルマクレン型セスキテルペノイド
構造を有する(C.J.Persoons et al.,Tetrahedoron
Letters,24,2055(1976))。パースーンズらの報告によ
れば、ペリプラノン−Bは非常に強力な生理活性を有
し、その1ピコグラム(一兆分の一グラム)でワモンゴ
キブリのオスを誘引し、性的興奮をおこさせる。その
後、ペリプラノン−Bはそのラセミ体がダブリユー・シ
ー・ステイルによつて合成され、その相対立体配置が決
定されている(W.C.Still,J.Am.Chem.Soc.,101,2493(197
9))。さらに、ケイ・ナカニシらは、ステイルの合成し
たラセミ体を光学分割し、分光学的手法によりペリプラ
ノン−Bの絶対立体配置を決定している(K.Nakanishiet
al.,J.Am.Chem.Soc.,101,2495(1979))。ペリプラノン
−Bの他の合成方法が、エス・エル・シユライバーらに
よつてJ.Am.Chem.Soc.,106,4038(1984)にも記載されて
いる。
上にも述べたように、ペリプラノン−Bは、ワモンゴキ
ブリの性フエロモンであり、これを用いて雄ワモンゴキ
ブリを特定の場に誘引・捕殺することができる。しかし
ながら、ワモンゴキブリを含めて昆虫は、性フエロモン
を極微量にしか産生しないので、これを抽出によつて獲
得することは、実用的でない。したがって、ペリプラノ
ン−Bを工業的規模で合成できる方法の開発が要望され
ている。
上記ステイルの合成方法およびシユライバーらの合成方
法は、いずれも、出発原料として、ラセミ体(前者の方
法においては(±)−5−(ヒドロキシメチル)シクロ
ヘキセノンのエトキシエチルエーテル、後者の方法にお
いては(±)−4−イソプロピル−2−シクロヘキセン
−1−オン)を用いており、したがって最終目的生成物
であるペリプラノン−Bもラセミ体としてしか得られな
い。しかしも、これら従来の方法において用いられてい
る出発原料ラセミ体はこれを光学分割することが非常に
困難であり、複雑な操作を必要とする。加えて、これら
の方法は、ペリプラノン−Bの合成における鍵反応であ
る十員環の形成に、大規模化の困難なオキシスコープ転
移を利用しており、効率的でない。さらに、これらの方
法には、有機金属反応や光反応など反応条件を微妙に調
節することが必要な工程が多い。
発明の開示 したがつて、この発明の目的は、工業的規模で光学活性
ペリプラノン−Bを合成することを可能にする光学活性
中間体を提供することにある。
この発明によれば、4−イソプロピル−7−メチレン−
5−シクロデセン−1−オールが提供される。
発明を実施するための最良の形態 この発明の化合物4−イソプロピル−7−メチレン−5
−シクロデセン−1−オールは、式 で示される。この化合物は、それ自体公知でありかつ容
易に入手し得るところの光学活性なd−ジヒドロリモネ
ンを出発原料として、以下のルートに従ってこれを製造
することができる。
以下、上記ルートに沿って、この発明の化合物の製造方
法を説明する。
(i)段階1において、式Aで示されるd−ジヒドロリモ
ネンをオゾン分解に供し、オゾン分解生成物をジメチル
スルフイドで還元する。オゾン分解は、d−ジヒドロリ
モネンをアルコール系溶媒に懸濁し、0℃以下好ましく
は−30℃以下の温度で、この懸濁液にオゾンを通じる
ことによっておこなうことができる。アルコール系溶媒
としては、メタノール、エタノールもしくはエチレング
リコールのようなアルコール、またはアルコールと塩化
メチレンまたはクロロホルムとの混合物を用いることが
できる。好ましい溶媒は、メタノールと塩化メチレンと
の混合物である。オゾンはこれを1ないし10体積%の
濃度で酵素または空気に含め、上記懸濁液に通じる。オ
ゾン分解は、通常、5時間ないし10時間で終了する。
還元は、オゾン分解反応混合物に、ジメチルスルフイド
を酸触媒例えば塩酸、硫酸またはパラトルエンスルホン
酸とともに加え、反応混合物を−60℃以下の温度で、
ついで0℃ないし30℃で反応させることによっておこ
なうことができる。通常、ジメチルスルフイドは、d−
ジヒドロリモネン1当量に対して2ないし3当量の割合
で、また酸触媒はd−ジヒドロリモネン1当量に対して
0.05ないし0.1当量の割合で用いる。
このオゾン分解および還元により式Bで示される(3
R)−3−イソプロピル−6−オキソヘプタナールジア
ルキルアセタールが得られる。なお、式Bにおけるアル
キル基R°は、オゾン分解生成物が、溶媒として用いた
アルコールと反応した結果導入される。式Bの化合物
は、減圧蒸留によって精製できる。式Bの化合物の収率
は、通常、90ないし95%である。
()段階2おいて、窒素、アルゴン等の不活性ガス気
流下、エーテル系溶媒中において、50゜ないし120゜の温
度で、式Bの化合物を、水素化ナトリウムの存在下、炭
酸ジアルキルまたはクロロギ酸アルキルと反応(クライ
ゼン縮合)させる。炭酸ジアルキルまたはクロロギ酸ア
ルキルとしては、通常、各アルキル基が1個ないし3個
の炭素原子を有するものを用いることができ、好ましく
は炭酸ジメチルである。エーテル系溶媒としては、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン
およびジメトキシエタン(DME)のようなエーテル類、ま
たはジオキサンとメタノールとの混合物、ジオキサンと
メタノールとジメチルホルムアミド(DMF)との混合物も
しくはベンゼンとジエチルエーテルとの混合物を用いる
ことができる。水素化ナトリウムは式Bの化合物1当量
に対して1ないし5当量好ましくは3当量用いる。
この反応により、式Cで示される(6R)−アルキル
6−イソプロピル−9,9−ジアルコキシ−3−オキソ
オクタノエートがナトリウム塩の形態で溶液中に得られ
る。式Cの化合物のアルコキシカルボニル基−COOR
は、炭酸ジアルキルまたはクロロギ酸アルキルに由来
する。式Cの化合物ナトリウム塩は、これを単離するこ
となく次の工程に用いる。
式Cで示される化合物から式Hで示される化合物を製造
するには、2つの手法(−a)および(−b)を用
いることができる。
(−a)まず、段階3において、段階2で得た式Cの
化合物のナトリウム塩の溶液に式Cの化合物1当量に対
して1〜2当量好ましくは1:1当量のハロゲン化アリ
ル(例えば、塩化アリル、臭化アリル)を加え、50℃
ないし120℃の温度で1時間ないし5時間反応させて
式Dで示される(2RS,7R)−アルキル 7−イソ
プロピル−9,9−ジアルキコキシ−3−アルコキシカ
ルボニル−4−オキソノナノエートを得る。
次に、段階4において、式Dの化合物を、精製すること
なく、水とアルコールとの混合溶媒好ましくは水−メタ
ノール混合溶媒中、アルカリ金属水酸化物(水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム)ととも
に60℃ないし100℃で1ないし3時間加熱してケン
化脱臭酸をおこなう。アルカリ金属水酸化物は、式Dの
化合物1当量に対して3ないし5当量の割合で用いる。
この反応により、式Eで示される(8R)−8−イソプ
ロピル−10,10−ジアルコキシ−1−デセン−5−
オンが得られる。この化合物は減圧蒸留によって精製で
きる。式Eの化合物の収率は、通常、65ないし85%
である。
ついで、段階5において式Eの化合物を酸化し、その酸
化生成物を還元して式Hで示される(5H,8RS)−
6,9−ジヒドロキシ−3−イソプロピルノナナールジ
アルキルアセタールを得る。式Eの化合物の酸化は、酸
化剤として、それぞれ式Eの化合物1当量に対して、2
ないし5当量好ましくは3当量の過マンガン酸カリウム
を用いて、0.01ないし1当量好ましくは0.1当量
の過マンガン酸カリウムと2ないし5当量好ましくは3
当量の過ヨウ素酸ナトリウムとの混合物を用いて、また
は0.1ないし1当量好ましくは0.1当量の四酸化オ
スミウムと2ないし5当量好ましくは3当量の過ヨウ素
酸ナトリウムとの混合物を用いて、ジエチルエーテルと
水との二相系溶媒中0℃ないし30℃の温度で、3時間
ないし5時間おこなうことができる。得られた酸化生成
物は、これを精製することなく次の工程に用いる。
酸化生成物の還元は、還元剤として、酸化生成物1当量
に対して1ないし2当量好ましくは1.2当量の水素化
リチウムアルミニウムを用い、エーテル系溶媒中0℃な
いし10℃の温度で、1時間ないし3時間おこなうこと
ができる。
(−b)まず、段階6において、段階2で得た式Cの
化合物のナトリウム塩溶液に、当該ナトリウム塩1当量
に対して1ないし2当量好ましくは1.1当量のブロモ
酢酸アルキル好ましくはブロモ酢酸メチルを加え、反応
混合物を50℃ないし120℃で1時間ないし5時間反
応させて式Fで示される(3RS,7R)−アルキル
7−イソプロピル−9,9−ジアルコキシ−3−アルコ
キシカルボニル−4−オキソノナノエートを得る。式F
のアルコキシカルボニル基−COORは、用いたブロ
モ酢酸アルキルに由来する。
次に、段階7において、式Fの化合物を、精製すること
なく、段階4の手法によりケン化脱炭酸し、ついでジア
ゾメタンで処理するか、または酸触媒(例えば、パラト
ルエンスルホン酸)の存在下にアルコール(例えば、メ
タノール)で処理すると式Gで示される(7R)−アル
キル 6−イソプロピル−9,9−ジアルコキシ−4−
オキソノナノエートが得られる。ジアゾメタンは式Fの
化合物1当量に対して1ないし2当量の割合で用いる。
またアルコールおよび酸触媒は式Fの化合物1当量に対
して、それぞれ、3ないし5当量、および0.05ない
し0.1当量の割合で用いる。この方法による化合物G
の収率は、通常、70ないし80%である。
あるいは、式Gの化合物は、式Fの化合物から、1段で
式Gの化合物に転化させることができる。すなわち、段
階8において、式Fの化合物を、ジメチルスルホキシド
(DMSO)と水との混合溶媒中、脱アルコキシカルボニル剤
(塩化ナトリウム、シアン化ナトリウムまたはシアン化
ナトリウム)とともに100℃ないし150℃で3時間
ないし5時間加熱して脱アルコキシカルボニル化(3位
の−COOR基の離脱)する。脱アルコキシカルボニ
ル剤は式Fの化合物1当量に対して0.5ないし1当量
の割合で用いる。この反応によって、式Gの化合物が得
られる。この方法による化合物Gの収率は、通常、60
ないし70%である。
ついで、段階9において、式Gの化合物を、式Gの化合
物1当量に対し1ないし2当量の水素化リチウムアルミ
ニウムを用いて、0℃ないし20℃で、1時間ないし2
時間還元して式Hの化合物を得る。
式Cの化合物から式Hの化合物を製造するためには、段
階3、4および5を経由することが好ましい。この手法
は式Hの化合物を工業的に生産することにより適してい
る。
()段階10において、式Hの化合物の2つの水酸基
をピリジンまたはトリエチルアミンの存在下、アシル化
剤(カルボン酸無水物好ましくは無水酢酸、または塩化
アシル好ましくは塩化アセチル)を用いてアシル化す
る。アシル化剤は式Hの化合物1当量に対して1.5な
いし5当量の割合で用いる。このアシル化は、20℃な
いし50℃において4時間ないし15時間おこなわれ
る。この反応により、式Iの化合物が得られる。式Iに
おいて、各Rはアシル基である。式Iの化合物は、こ
れを単離することなく次の工程に用いる。
()段階11において、式Iの化合物を−10℃ない
し20℃で5分間ないし1時間、強酸例えば塩酸、硫
酸、過塩素酸好ましくは塩酸で処理する。強酸は、式I
の化合物1当量に対して2ないし4の割合で用いる。こ
の処理によつて式Jで示される化合物が得られる。
()段階12において、窒素、アルゴンなどの不活性
ガス気流下、エーテル系溶媒例えばジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン中、塩基触媒の
存在下、式Jの化合物をフエニルチオ酢酸アルキル好ま
しくはフエニルチオ酢酸メチルと縮合させる。塩基触媒
としては、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピ
ルアミドまたは水素化ナトリウムを用いることができ
る。好ましい触媒はリチウムジイソプロピルアミドであ
る。塩基触媒は式Jの化合物1当量に対して1ないし
1.5当量の割合で用いる。縮合の温度は−60℃ない
し−10℃であり、縮合時間は10分間ないし1時間で
ある。こうして、式Kで示される(5R,8RS,2E
Z)−アルキル 8,11−ジアシロキシ−5−イソプ
ロピル−2−フエニルチオ−2−ウンデセノエートが得
られる。式KにおいてPhはフエニル基を示し、またア
ルコキシカルボニル基−COORは、用いたフエニル
チオ酢酸アルキルの酢酸アルキル部分に由来する。
()段階13において、アルコール例えば、メタノー
ル中、室温ないし50℃までの温度で式Kの化合物をア
ルカリ金属アルコキシドと反応させて脱アシル化をおこ
なう。アルカリ金属アルコキシドとしては、リチウムア
ルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムア
ルコキシドを用いることができ、好ましくはナトリウム
メトキシドである。アルコキシドは式Kの化合物1当量
に対して1ないし3当量の割合で用いる。この脱アシル
化によつて式Lで示される(5R,8RS,2EZ)−
アルキル 8,11−ジヒドロキシ−5−イソプロプル
−2−フエニルチオ−2−ウンデセノエートが得られ
る。
()段階14において、塩化メチレンまたはクロロホ
ルム中、0℃以下好ましくは−15℃以下の温度で、ト
リエチルアミンもしくはピリジンとジメチルアミノピリ
ジンとの存在下、式Lの化合物を塩化パラトルエンスル
ホニルまたは塩化アルカンスルホニル好ましくは塩化パ
ラトルエンスルホニルと反応させる。トリエチルアミン
またはピリジンは式Lの化合物1当量に対して2ないし
4当量の割合で用い、またジメチルアミノピリジンは式
Lの化合物1当量に対して0.1ないし0.3当量の割
合で用いる。塩化パラトルエンスルホニルまたは塩化ア
ルカンスルホニルは式Lの化合物1当量に対して1.5
ないし3当量の割合で用いる。この反応により式Lの化
合物の11位の水酸基が位置選択的にアルキルスルホニ
ル化され、式Mで示される化合物が得られる。式Mにお
いて、Rはアルキル基であり、スルホニル化剤に由来
する。
()段階15において、0℃ないし20℃で、塩化メ
チレンまたはクロロホルム中で、パラトルエンスルホン
酸またはピリジニウムパラトルエンスルホネートを触媒
として用い、式Mの化合物をジヒドロピランまたはエチ
ルビニルエーテルと反応させる。触媒は式Mの化合物1
当量に対して0.05ないし0.1当量の割合で用い
る。また、ジヒドロピランまたはエチルビニルエーテル
は、式Mの化合物1当量に対して1.2ないし5当量の
割合で用いる。この反応は1時間ないし4時間で完了す
る。この反応によつて式Mの化合物の8位水酸基がアセ
タール保護基で保護され、式Nで示される(5R,8R
S,2EZ)−アルキル 5−イソプロピル−2−フエ
ニルチオ−8−アルコキシ−11−アルキルスルホニロ
キシ−2−ウンデセノエートが得られる。式Nにおい
て、Rはアルキル基であり、アセタール保護基に由来
する。
()段階16において、窒素、アルゴンなどの不活性
ガス気流下、エーテル系溶媒例えばテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンおよびジグリ
ム、または芳香族溶媒例えば、ベンゼンおよびトルエン
中、室温ないし100℃までの温度好ましくは70ない
し90℃で、塩基触媒の存在下に、式Nの化合物を加熱
してこれを還化させる。用いる溶媒としてはジメトキエ
タンが好ましい。塩基触媒としては、リチウム、ナトリ
ウムもしくはカリウムのジイソプロピルアミドもしくは
ビストリメチルシリルアミド、またはn−ブチルリチウ
ムと1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタンを
用いることができ、好ましくはナトリウムビストリメチ
ルシリルアミドである。塩基触媒は、式Nの化合物1当
量に対して1.2ないし1.5当量の割合で用いる。こ
の還化反応は、30分間ないし1時間でおこなうことが
できる。こうして、環内にトランス二重結合を持つ式O
の十員環化合物(1RS,2E,4S,7RS)−アル
キル 4−イソプロピル−1−フエニルチオ−7−テト
ラヒドロピラニルオキシ−2−シクロデセンカルボキシ
レートが得られる。この環化反応は、効率が優れ、環化
化合物の収率は60ないし70%である。
()段階17において、式Oの化合物のアルコキシ
カルボニル基−COORを還元して水酸基に転化す
る。具体的には、式Oの化合物を、エーテル系溶媒例え
ばジエチルエーテル中において−10℃ないし10℃の
温度で、還元剤水素化リチウムアルミニウムと0.5時
間ないし2時間反応させる。還元剤は式Oの化合物1当
量に対して1.2ないし2当量の割合で用いる。この還
元により、式Pで示される化合物がほぼ定量的に得られ
る。
()段階18において、まず、式Pの化合物を、テ
トラヒドロフラン中、ピリジンまたはトリエチルアミン
とジメチルアミノピリジンとの混合物の存在下に、アシ
ル化剤と反応させる。アシル化剤としては、塩化ベンゾ
イル、p−メトキシ塩化ベンゾイルまたは無水酢酸を用
いることができ、式Pの化合物1当量に対し1ないし5
当量の割合で用いる。アシル化は、0℃ないし30℃の
温度で5時間ないし10時間おこなう。このアシル化に
よつて式Qで示される化合物が得られる。式Qにおい
て、Rはアシル基である。
()段階19において、アルコールまたはアルコー
ル−水混合溶媒中、20℃ないし50℃の温度で、式Q
のアシル化生成物を酸触媒例えば、酢酸、塩酸、硫酸ま
たは酸性イオン交換樹脂(例えば、ダウケミカル社製Do
wex50W(H+型))で処理してアセタール保護基を除去
する。酸触媒は式Qの化合物1当量に対して0.05な
いし0.5の割合で用いる。酸触媒による処理は1時間
ないし5時間おこなうことができる。こうして、式Rで
示される(1RS,2E,4S,7RS)−7−ヒドロ
キシ−4−イソプロピル−1−フエニルチオ−2−シク
ロデセン−1−アルカノールカルボン酸エステルが得ら
れる。
()段階20において、窒素、アルゴン等の不活性
ガス気流下で式Qの化合物を還元剤と反応させる。この
還元は、3つの手法によっておこなうことができる。第
1の手法は、還元剤としてアルカリ金属(金属リチウ
ム、ナトリウムまたはカリウム)とナフタレンとを用
い、エーテル系溶媒例えば、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランまたはジメトキシエタン中、−70℃以下
の温度でおこなうものである。アルカリ金属は式Qの化
合物1当量に対して5ないし10当量の割合で、またナ
フタレンは式Qの化合物1当量に対して5ないし10当
量の割合で用いる。
第2の手法は、アルカリ金属(金属リチウム、ナトリウ
ム、カリウム)を用い、液体アンモニウム中−30℃以
下の温度でおこなうものである。アルカリ金属は式Qの
化合物1当量に対して5ないし10当量の割合で用い
る。
第3の手法は、還元剤としてアルカリ金属(金属リチウ
ム、ナトリウムまたはカリウム)と水銀とのアマルガム
を用い、テトラヒドロフラン中−0℃以下の温度でおこ
なうものである。アマルガムは式Qの化合物1当量に対
して5ないし10当量の割合で用いる。
好ましい手法は第1の手法であり、この場合アルカリ金
属としてナトリウムを用いることが最も好ましい。
この還元により、式Rの化合物からフエニルチオ基およ
びアシルオキシ基が離脱して式1aで示されるこの発明
の化合物(1RS,4S,5E)−4−イソプロピル−
7−メチレン−5−シクロデセン−1−オールが得られ
る。
この発明の化合物は、これを塩化メチレンまたはクロロ
ホルム中、0℃ないし室温で、0.5時間ないし5時
間、酸化剤と反応させると、上記シユライバーらのラセ
ミ体合成の中間体の光学活性体である(4S,5E)−
4−イソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−
1−オン(式2)が得られる。酸化剤としては、無水ク
ロム酸とピロジンとの混合物、ピリジニウムクロロクロ
メートとモレキユラーシーブスとの混合物、ピリジニウ
ムジクロメート、またはジメチルスルホキシトと塩化オ
キザリルとの混合物を用いることができる。酸化剤は、
式1の化合物1当量に対して2ないし8当量である。
式2の化合物からは、上記シユライバーらの方法に従っ
て式 で示される光学活性なペリプラノン−Bを製造すること
ができる。
簡単に述べると、窒素、アルゴン等の不活性ガス気流
下、エーテル系溶媒中、式2の化合物をリチウムジイソ
プロピルアミドまたはリチウムビストリメチルシリルア
ミドで処理してエノール化し、ついでジエニルジスルフ
イドまたはフエニルチオベンゼンスルホネートでスルフ
エニル化して(4S,5E)−4−イソプロピル−7−
メチレン−10−フエニルチオ−5−シクロデセン−1
−オンを得る。この化合物を、()室温下、水−アル
コール溶媒中、過ヨウ素酸ナトリウムまたは過酸化水素
で酸化するか、または()塩素系溶媒中、−20℃以
下の温度で、m−クロロ過安息香酸で酸化してスルホキ
シド化合物(4S,5E)−4−イソプロピル−7−メ
チレン−10フエニルスルフイニル−5−シクロデセン
−1−オンを得る。
このスルホキシド化合物を芳香族溶媒例えばベンゼン、
トルエン、キシレン好ましくはトルエンに溶かし、炭酸
カルシウム、ピリジンまたはトリメチルホスフイトの存
在下に50ないし150℃で加熱する。この加熱によ
り、スルホキシド基の分解が生じ、(8S,2Z,6
E)−8−イソプロピル−5−メチレン−2,6−シク
ロデカジエン−1−オンが得られる。
この分解生成物を、窒素、アルゴン等の不活性ガス気流
下、エーテル系溶媒例えばジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジメトキシエタン、好ましくはテトラヒド
ロフラン中、アルカリ金属のt−ブチルペルオキシド好
ましくはカリウムt−ブチルペルオキシドと0℃ないし
室温で反応させて立体選択的にエノン部位のエポキシ化
をおこなう。この反応により、エポキシド(4S,5
E,9R,10R)−9−エポキシ−4−イソプロピル
−7−メチレン−5−シクロデセン−1−オンが得られ
る。
このエポキシドを、アルゴン等の不活性ガス気流下、エ
ーテル系溶媒例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン、好ましくはテトラヒドロフラ
ン中、リチウムジイソプロピルアミドまたはリチウムビ
ストリメチルシリルアミドと反応させて、エノラートを
得る。このエノラートをフエニルセレニルブロミドと反
応させてセレニド化合物を得る。
セレニド化合物を、水−テトラヒドロフラン中、過酸化
水素で酸化してセレノオキシド化合物(4S,5E,9
R,10R)−9−エポキシ−4−イソプロピル−7−
メチレン−2−フエニルセレネニル−5−シクロデセン
−1−オンを得る。
ついで、セレノオキシド化合物を、テトラヒドロフラン
またはテトラヒドロフラン−ピロジン中、無水酢酸−酢
酸ナトリウムで処理してセレナプンメラー転移を生起さ
せてアセトキシセレニドを生成し、これを水および炭酸
カリウムにより加水分解するとα−ジケトン化合物(3
R,4E,8R,9R)−8−エポキシ−3−イソプロ
ピル−6−メチレン−10−オキソ−4−シクロデセン
−1−オンが得られる。
最後に、α−ジケトン化合物を、窒素、アルゴン等の不
活性ガス気流下、エーテル系溶媒例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、好ましく
はテトラヒドロフランとジメチルスルホキシドとの混合
物中、ジメチルスルホニウムメチリドと反応させると、
位置選択的に1つのケトンのみがエポキシ化され、式3
の光学活性ペリプラノン−Bが得られる。
実施例1(1RS,4S,5E)−4−イソプロピル−
7−メチレン−5−シクロデセン−1−オールの合成 (1)d−ジヒドロリモネン200グラムをメタノール
800ミリリツトルと塩化メチレン200ミリリツトル
との混合物に懸濁した。ドライアイス−アセトン浴中で
温度を−30℃に維持しながら、激しい攪拌の下で、懸
濁液にオゾン5%を含む酸素ガスを約6時間吹込んでオ
ゾン分解をおこなつた。オゾン分解終了後、反応混合物
に窒素ガスを吹き込んで余剰のオゾンを追い出した。
この反応混合物を−60℃に冷却し、これにジメチルス
ルフイド300ミリリツトルとパラトルエンスルホン酸
20グラムとのメタノール100ミリリツトル中懸濁液
を少しづつ加えた。この反応混合物を、攪拌下、−60
℃で約2時間反応させた後、約2時間かけて温度をほぼ
室温まで上げて一夜攪拌を続けた。しかる後、反応混合
物を飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和させ、約300ミ
リリツトルまで減圧濃縮した。濃縮物に水300ミリリ
ツトルを加え、ジエチルエーテル各400ミリリツトル
で3回抽出した。エーテル層を集め、水各200ミリリ
ツトルで3回、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液100
ミリリツトルで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、ろ過した。減圧下にろ液からエーテルを除去して粗
生成物299グラムを得、これを減圧蒸留(99℃/
1.6mmHg)に供して精製された(3R)−3−イ
ソプロピル−6−オキソヘプタナールジメチルアセター
ル(各R°がメチル基である式Bの化合物)288グラ
ムを得た。収率92%。分析結果 : 沸点 99℃/1.6mmHg。
赤外吸収スペクトル(cm-1): 2980,2900,2850,1740,1720,
1470,1440, 1390,1370,1255,1195,1165,
1125,1055, 965,910。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 4.31(t,J=5.5Hz,H-7),3.20(S,5H,-0-メチル),2.32(d
d,J=5,6Hz,1H,H-9),2.05(s,3H,H-1),1.8-1.0(6H),0.85
(d,J=6.5Hz,6H,イソプロピル−メチル)。
(2−a−1)アルゴン気流下、水素化ナトリウム25
グラムを乾燥ジオキサン500ミリリツトルに懸濁し、
炭酸ジメチル143グラムおよびメタノール3.6ミリ
リツトルを加え、還流下に攪拌した。この混合物に、工
程1の生成物114グラムの乾燥ジオキサン90ミリリ
ツトル中溶液を4時間かけて加え、さらに還流下に一夜
攪拌した。この反応により(3R)−3−イソプロピル
−6−オキソヘプタナールジメチルアセタールはクライ
ゼン縮合生成物である(6R)−メチル 6−イソプロ
ピル−8,8−ジメトキシ−3−オキソオクタノエート
のナトリウム塩に転化している。
(2−a−2)工程2−a−1の反応混合物に臭化アリ
ル72グラムを30分かけて加え、還流下に1.5時間
反応させた。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却
し、氷100グラムに投入し、そのまま減圧濃縮してジ
オキサンを除去した。この濃縮物をジエチルエーテル各
200ミリリツトルで2回抽出し、減圧下にエーテルを
除去して粗生成物(2RS,7R)−メチル 7−イソ
プロピル−9、9−ジメトキシ−3−メトキシカルボニ
ル−4−オキソノナノエート168グラムを得た。
この粗生成物を、水酸化カリウム45グラムの水800
ミリリツトルおよびメタノール550ミリリツトル中溶
液に加え、還流下に1.5時間反応させた。この反応混
合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル各200ミリ
リツトルで6回抽出し、エーテル相を集め、これを飽和
塩化ナトリウム水溶液100ミリリツトルで洗浄し、蒸
発乾固し、減圧蒸留(128〜130°/0.35mm
Hg)した。こうして、精製された(8R)−8−イソ
プロピル−10,10−ジメトキシ−1−デセン−5−
オン(各Rがメチル基である式Eの化合物)111グ
ラムを得た。収率82%。
分析結果: 赤外スペクトル(cm-1): 3100,2975,2900,2850,1715,
1645,1465, 1440,1415,1390,1370,1250,
1195,1125, 1075,1050,1000,960,915,82
0。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 5.7(m,1H,H-2),4.95(m,2H,H-1),4.32(t,J=6Hz,1H,H-1
0),3.20(s,6H,-0-メチル),2.6-2.0(6H,H-3,4,6),1.9-
1.0(6H),0.85(d,J=6,5Hz,6H,イソプロピル−メチル)。
(2−a−3)四酸化オスミウム6.2グラムおよび過
ヨウ素酸ナトリウム327グラムをジエチルエーテル1
リツトルと水1.5リツトルとの混合物に懸濁させ、工
程2−a−2の生成物111グラムを加えて室温で4時
間攪拌した。エーテル相を分離し、水相をジエチルエー
テル各200ミリリツトルで3回抽出した後、全てのエ
ーテル相を併せてこれを飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発乾固して
油状生成物160グラムを得た。
油状生成物を乾燥ジエチルエーテル300ミリリツトル
に溶解し、予め氷冷した水素化リチウムアルミニウム2
3.5グラムの乾燥ジエチルエーテル800ミリリツト
ル中懸濁液に、10℃以下の温度で、攪拌下に1.5時
間かけて滴下した。15%水酸化ナトリウム水溶液30
ミリリツトルを加えた後、この混合物をセライトをしき
つめたブフナー漏斗でろ過し、沈澱物をテトラヒドロフ
ランで洗浄した。全てのろ液を合わせ、減圧濃縮し、粗
生成物(5R,8RS)−6,9−ジヒドロキシ−3−
イソプロピルノナナールジメチルアセタール(各R
メチル基である式Hの化合物)154グラムを得た。
上記粗生成物を精製することなく、無水酢酸100ミリ
リツトルとピリジン300ミリリツトルとの混合物に溶
解し、攪拌下に一夜反応させた。この反応混合物から減
圧下にピリジンを留去し、残分を濃塩酸100ミリリツ
トルと氷200グラムとの混合物に投入し、5分間攪拌
し、エーテル300ミリリツトルで抽出した。エーテル
相を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化
ナトリウム水溶液で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、蒸発乾固して各Rがメチル基である
式Jの化合物148グラムを得た。収率80%。分析結果 : 赤外スペクトル(cm-1): 3000,2910,2750,1460,1390,
1375,1245, 1025,970。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 9.79(brs,1H,H-1),4.8(m,1H,H-6),3.98(m,2H,H-9),2.25
(m,2H,H-2),1.98(s,6H,−アセチル−メチル),1.8-1.2
(10H),0.85(2d,J=6.5Hz,6H,イソプロピル−メチル)。
(2−b−1−i)アルゴン気流下、水素化ナトリウム
47グラムを乾燥ジオキサン660ミリリツトルに懸濁
し、炭酸ジメチル150ミリリツトルを加え、還流下に
攪拌した。この混合物に、工程1の生成物126グラム
の乾燥ジオキサン100ミリリツトル中溶液を4時間か
けて加え、さらに還流下に一夜攪拌した。この反応混合
物に、ブロモ酢酸メチル64ミリリツトルのDMF60
ミリリツトル中溶液を30分かけて加え、さらに1.5
時間還流下に攪拌した。しかる後、反応混合物を室温ま
ま冷却し、氷100グラムに投入し、そのまま減圧濃縮
してジオキサンを除去した。残分をエーテル各300ミ
リリツトルで2回抽出し、エーテル相を合わせ、これを
水および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成物(3
RS,7R)−メチル 7−イソプロピル−9,9−ジ
メトキシカルボニル−4−オキソノナノエート(各
、RおよびRがメチル基である式Fの化合物)
207グラムを得た。
上記粗生成物を精製することなく、水酸化ナトリウムの
水900ミリリツトルおよびメタノール600ミリリツ
トル中溶液に加え、1.5時間還流下に反応させた。し
かる後、反応混合物を室温まで冷却し、氷冷却下、1規
定塩酸を用いてpHを6に調節した後、エーテル各20
0ミリリツトルで6回抽出した。全てのエーテル相を合
わせ、これを飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、
蒸発乾固し、ベンゼン200ミリリツトルを加えた後の
蒸発乾固を2回繰返した。残分を乾燥ジエチルエーテル
500ミリリツトルに溶解し、氷冷下に、ジアゾメタン
のジエチルエーテル溶液をジアゾメタンの色が消えなく
なるまで加えた。この反応混合物に酢酸をジアゾメタン
の色が消えるまで加えて過剰のジアゾメタンを分解し、
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナト
リウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾
燥し、蒸発乾固して(7R)−メチル 6−イソプロピ
ル−9,9−ジメトキシ−4−オキソノナノエート(各
およびRがメチル基である式Gの化合物)121
グラムを得た。収率72%。
分析結果: 赤外スペクトル(cm-1): 2980,2900,2850,1745,1725,
1670,1470, 1400,1390,1375,1200,1170,
1130,1060, 965,910。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 4.30(t,J=5,5Hz,H-9),3.58(s,3H,エステル−0−メチ
ル),3.17(s,6H,アセタール−0−メチル),2.6-2.1
(6H,H-2,3,5),1.7-1.1(6H),0.85(d,J=6.5Hz,6H,イソプ
ロピル−メチル)。
(2−b−1−)アルゴン気流下、水素化ナトリウム
20グラムを乾燥ジオキサン200ミリリツトルに懸濁
し、炭酸ジメチル60ミリリツトルを加え、還流下に攪
拌した。この混合物に、工程1の生成物48グラムの乾
燥ジオキサン50ミリリツトル中溶液を4時間かけて加
え、さらに還流下に一夜攪拌した。この反応混合物に、
ブロモ酢酸メチル30ミリリツトルのDMF30ミリリ
ツトル中溶液を30分かけて加え、さらに1.5時間還
流下に攪拌した。しかる後、反応混合物を室温まで冷却
し、氷100グラムに投入し、そのまま減圧濃縮してジ
オキサンを除去した。残分をジエチルエーテル各100
ミリリツトルで2回抽出し、エーテル相を合わせ、これ
を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成物
(3RS,7R)−メチル 7−イソプロピル−9,9
−ジメトキシ−3−メトキシカルボニル−4−オキソノ
ナノエート37グラムを得た。
この粗生成物を精製することなく、塩化ナトリウム6グ
ラム、水5ミリリツトルおよびジメチルスルホキシド6
0ミリリツトルの混合物中に混合し、還流下に4時間攪
拌した。しかる後、反応混合物を放冷し、水50ミリリ
ツトルを加え、ジエチルエーテル各100ミリリツトル
で2回抽出し、エーテル相を合わせ、これを3回水洗
し、さらに飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発乾固して、(7R)−
メチル 6−イソプロピル−9,9−ジメトキシ−4−
オキソノナノエート42グラムを得た。収率65%。こ
の化合物は、工程(2−b−1−i)で得た化合物を同
一の分析結果を与えた。
(2−b−2)上で得た(7R)−メチル 6−イソプ
ロピル−9,9−ジメトキシ−4−オキソノナノエート
120グラムを乾燥ジエチルエーテル100ミリリツト
ルに溶解し、予め氷冷した水素化リチウムアルミニウム
18グラムの乾燥ジエチルエーテル900ミリリツトル
中懸濁液に、10℃以下の温度で、攪拌下に30分かけ
て滴下した。15%水酸化ナトリウム水溶液10ミリリ
ツトルを加えた後、セライトをしきつめたブフナー漏斗
でろ過し、沈澱物をテトラヒドロフランで洗浄した。全
てのろ液を合わせ、減圧濃縮し、粗生成物(5R,8R
S)−6,9−ジヒドロキシ−3−イソプロピルノナナ
ールジメチルアセタール(各Rがメチル基である式H
の化合物)93グラムを得た。収率95% 上記粗生成物を精製することなく、無水酢酸150ミリ
リツトルとピリジン1.2リツトルとの混合物に溶解
し、攪拌下に一夜反応させた。この反応混合物から減圧
下にピリジンを留去し、残分を濃塩酸100ミリリツト
ルと氷100グラムとの混合物に投入し、5分間攪拌
し、エーテル200ミリリツトルで2回抽出した。エー
テル相を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した後、無水硫酸ナト
リウム上で乾燥し、蒸発乾固して各R基がアセチル基
である式Jの化合物92グラムを得た。収率95%。こ
の化合物は、工程(2−a−3)の生成物と同一の分析
結果を与えた。
(3)アルゴン気流下、ジイソプロピルアミン41ミリ
リツトルを乾燥テトラヒドロフランに溶解し、−10℃
に冷却した後、1.66規定のn−ブチルリチウム溶液
173ミリリツトルを滴下してリチウムジイソプロピル
アミドの溶液を調製した。この溶液をドライアイス−ア
セトン浴中で−60℃以下に冷却し、フエニルチオ酢酸
メチル52グラムの乾燥テトラヒドロフラン100ミリ
リツトル中溶液を攪拌下に加えた。この混合物を1時間
攪拌した後、式Jの化合物69グラムの乾燥テトラヒド
ロフラン200ミリリツトル中溶液を、−60℃以下の
温度で滴下した。この反応混合物を20分間反応させ
た。
しかる後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液1
00ミリリツトル、ついで飽和塩化ナトリウム水溶液5
0ミリリツトルを滴下した後、約150ミリリツトルま
で減圧濃縮した。濃縮物をジエチルエーテル各200ミ
リリツトルで2回抽出し、エーテル相を水および飽和塩
化ナトリウムで洗浄した後、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して油状生成物130グラム
を得た。
この油状生成物を精製することなく、無水酢酸600ミ
リリツトルおよび無水酢酸ナトリウム18グラムを混合
し、予め140℃に熱した油浴中で攪拌下に1時間熱し
た。この反応混合物を放冷後、氷300グラム上に投入
し、ジエチルエーテル500ミリリツトルを加えた後、
攪拌しながら炭酸ナトリウムを少しづつ添加して中和し
た。エーテル相を分離し、水および飽和塩化ナトリウム
で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発乾固
して(5R,8RS,2EZ)−メチル 8,11−ジ
アセチルオキシ−5−イソプロピル−3−フエニルチオ
−2−ウンデセノエート(各RおよびRがメチル基
である式Kの化合物)90グラムを得た。収率84%。
分析結果: 赤外スペクトル(cm-1): 2970,2950,2880,1740,1720,
1615,1585, 1480,1460,1370,1240,1040,
1025,790, 760,760,740,690。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 7.20(m,1H,H-3),7.18(s,5H,-S-フエニル),4.75(m,2H,
H-11),3.57(s,3H,エステル−0−メチル)、2.4(m,2H,H
-4),1.98(s,6H,アセチル−メチル),1.8-1.1(10H),0.8
7(d,J=6Hz,6H,イソプロピル−メチル)。
(4)工程3の生成物90グラムを1%ナトリウムメチ
ラートのメタノール中溶液1リツトルに溶解し、1時間
還流させた。反応混合物を放冷し、2規定塩酸で中和し
た後、約150ミリリツトルまで減圧濃縮した。濃縮物
に水100ミリリツトルを加え、ジエチルエーテル各2
00ミリリツトルで3回抽出し、エーテル相を集め、水
および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、蒸発乾固し
て粗生成物64グラムを得た。流出溶媒としてヘキサン
−酢酸エチルを用い、この粗生成物を、シリカゲル20
0グラムでクロマトグラフにかけた。ヘキサン−酢酸エ
チル(1:2)で溶出した画分を集め、濃縮して精製さ
れた(5R,8RS,2EZ)−メチル 8,11−ジ
ヒドロキシ−5−イソプロピル−2−フエニルチオ−2
−ウンデセノエート(Rがメチル基である式Lの化合
物))49グラムを得た。収率66%。
分析結果: 赤外スペクトル(cm-1): 3375,2975,2900,1730,1720,
1610,1590, 1480,1470,1440,1390,1375,
1255,1045, 1035,910,745,695。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 7.20(m,1H,H-3),7.13(s,5H,-S-フエニル),4.22(m,1H,
H-8),3.53(s,3H,エステル−メチル),3.4(m,2H,H-11),
2.6-2.3(m,2H,H-4),1.9-1.0(10H),0.85(s,J=6.5Hz,6H,
イソプロピル−メチル)。
(5)工程4の生成物25グラム、トリエチルアミン2
3ミリリツトルおよびジメチルアミノピリジン4.8グ
ラムを乾燥塩化メチレン150ミリリツトルに溶解し
た。この溶液をドライアイス−四塩化炭素浴で−22℃
に冷却し、攪拌下に、塩化パラトルエンスルホニル20
グラムの乾燥塩化メチレン20ミリリツトル中溶液を滴
下し、−15℃以下の温度で2.5時間反応させた。こ
の反応混合物に、氷20グラムおよび1規定塩酸100
ミリリツトルを加え、ジエチルエーテル各200ミリリ
ツトルで2回抽出した。エーテル相を集め、炭酸ナトリ
ウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固し
た。
残分をジヒドロピラン30ミリリツトルの乾燥塩化メチ
レン120ミリリツトル中溶液に溶解し、氷冷下に攪拌
しつつ、ピリジニウムパラトルエンスルホネート1グラ
ムを加えた。しかる後、反応混合物の温度を室温まで上
昇させ、2時間反応させた。この反応混合物をフロリジ
ル50グラムを用いてろ過し、フロリジルを塩化メチレ
ンで洗浄した後、ろ液および洗液を合わせ、蒸発乾固し
て粗生成物56グラムを得た。溶出溶媒としてn−ヘキ
サン−酢酸エチルを用い、この粗生成物をシリカゲル6
00グラムを用いたカラムクロマトグラフイーにかけ
た。n−ヘキサン−酢酸エチル(8:2)で溶出する画
分を集め、蒸発乾固し、精製された(5R,8RS,2
EZ)−メチル 5−イソプロピル−2−フエニルチオ
−8−メトキシ−11−メチルスルホニルオキシ−2−
ウンデセノエート(R.RおよびRがそれぞれメ
チル基である式Nの化合物)33グラムを得た。収率8
1%。
(6)アルゴン気流下、ナトリウムビストリメチルシリ
ルアミド4.6グラムを乾燥ジメチトキシエタン400
ミリリツトルに溶解し、還流させた。この溶液に、工程
5の生成物12.0グラムの乾燥ジメトキシエタン40
0ミリリツトル中溶液を40分かけて還流下に滴下し
た。滴下後、反応混合物を直ちに室温まで冷却し、飽和
塩化アンモニウム水溶液5ミリリツトルを加え、100
ミリリツトルまで減圧濃縮した。
この濃縮物をジエチルエーテル各150ミリリツトルで
2回抽出し、エーテル相を合わせ、水および飽和塩化ナ
トリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥し、蒸発乾固し、粗環化生成物9.3グラムを得た。
溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、この
粗生成物をシリカゲル100グラムを用いたカラムクロ
マトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢酸エチル
(85:15)で溶出した画分を集め、蒸発乾固し、精
製された(IRS,2E,4S,7RS)−メチル 4
−イソプロピル−1−フエニルチオ−7−テトラヒドロ
ピラニルオキシ−2−シクロデセンカルボキシレート
(Rおよびがメチル基である式0の化合物)5,6
グラムを得た。収率62%。この一連の操作を3回繰返
し、全部で16.8グラムの生成物を得た。
分析結果: 核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 7.30(s,5H,-S-フエニル),5.50(m,2H,H-2,3)4.52(m,1
H,テトラヒドロピラン−6),2.3-1.0(m,18H),0.9(m,3
H,イソプロピル−メチル)。
(7)水素化リチウムアルミニウム2.08グラムを乾
燥ジエチルエーテル600ミリリツトルに懸濁し、氷冷
下に攪拌しつつ、工程6の環化生成物16.3グラムを
10分かけて滴下した。1時間攪拌をおこなつた後、反
応混合物に15%水酸化ナトリウム水溶液3ミリリツト
ルを滴下し、ブフナー漏斗でろ過し、漏斗上の沈殿をテ
トラヒドロフランで洗浄した。ろ液および洗液を合わ
せ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固し、所望の生成
物(Rがメチル基である式Pの化合物)15.6グラ
ムを得た。収率は、定量的であつた。
上記生成物をピリジン90ミリリツトル、ジメチルアミ
ノピリジン2.3グラムおよび乾燥テトラヒドロフラン
250ミリリツトルと混合し、氷冷下に攪拌しつつ、塩
化ベンゾイル8.7グラムのピリジン30ミリリツトル
中溶液を20分かけて滴下した。温度を室温まで上げ、
反応混合物を一夜、攪拌下に反応させた。この反応混合
物を氷水に投入し、エーテル各200ミリリツトルで2
回抽出した。エーテル相を集め、飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄した後、減圧濃縮してピリジンを除去した。
残分に水100ミリリツトルを加え、エーテル300ミ
リリツトルで抽出し、エーテル相を硫酸銅水溶液で3回
洗浄し、さらに水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮
して粗生成物約20グラムを得た。
この粗生成物全部にベンゼン50ミリリツトルを加え、
減圧濃縮を2回おこなった。濃縮物をメタノール200
ミリリツトルに溶解し、Dowex50W(H型)(ダウ
ケミカル社製酸性イオン交換樹脂)20グラムを加え、
40℃で3時間攪拌した。イオン交換樹脂をろ過除去し
た後、反応混合物を蒸発乾固して粗生成物16.5グラ
ムを得た。溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを
用い、粗生成物をシリカゲル100グラムを用いたカラ
ムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢酸エ
チル(8:2)で溶出する画分を集め、蒸発乾固して所
望の化合物(Rがメチル基であり、Rがアセチル基
である式Qの化合物)12.7グラムを得た。収率81
%。
(8)アルゴン気流下、ナフタレン14グラムを乾燥テ
トラヒドロフラン400ミリリツトルに溶解し、細かな
金属ナトリウム2.3グラムを加えた。この混合物を室
温で4時間反応させてナトリウムを完全に溶かし、黒緑
色のナトリウムナフタレニドの溶液を調製した。この溶
液をドライアイス−アセトン浴中で−70℃に冷却し
た。冷却された溶液に、攪拌下に、工程7の生成物7.
5グラムの乾燥テトラヒドロフラン50ミリリツトル中
溶液を一気に加え、5分間反応させた。この反応混合物
に、その色が消失するまで飽和塩化アンモニウム水溶液
を加えた。
この混合物を減圧濃縮し、水10ミリリツトルを加え、
ジエチルエーテル各50ミリリツトルで2回抽出した。
エーテル相を集め、水および飽和塩化ナトリウム水溶液
で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸発乾固
した。溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用
い、残分をアルミナ(活性度II)100グラムを用い
たカラムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−
酢酸エチル(95:5)でナフタレンを溶出させた後、
n−ヘキサン−酢酸エチル(8:2)で溶出する画分を
集め、蒸発乾固して、この発明の化合物である精製され
た(1RS,4S,5E)−4−イソプロピル−7−メ
チレン−5−シクロデセン−1−オール12.8グラム
を得た。収率80%。
分析結果: 比旋光度▲〔α〕22 ▼−253°(c=1.85,
n−ヘキサン) 赤外スペクトル(cm-1: 3375,3100,2980,2960,1755
(W),1730(W), 1640,1615,1470,1450,1390,
1375,1315, 1240,1180,1060,1040,995,9
45,890。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 5.98(d,J=16Hz,1H,H-6),5.50(dd,J=16Hz,10Hz,0.5H,H-
5),5.25(dd,J=16Hz,9Hz,0.5H,H=5’),4.77(brs,2H,エキ
ソメチレン),3.83(m,0.5H,H-1),3.55(m,0.5H,H-1’),
2.26(m,3H,H-4,8),2.0-1.0(10H),-0.88(m,6H,イソプロ
ピルメチル)。
実施例2光学活性なペリプラノン−Bの合成 (1)無水クロム酸6.3グラム、ピリジン9.5ミリ
リツトルおよびモレキユラーシーブ3A 10グラムの
乾燥塩化メチレン160ミリリツトル中懸濁液に、実施
例1で得たこの発明の化合物2.16グラムを溶かし、
室温で約30分間攪拌した。しかる後、反応混合物にジ
エチルエーテル200ミリリツトルを加え、フロリジル
20グラムを用いてろ過した。フロリジルをジエチルエ
ーテルで洗浄し、ろ液および洗液を合わせ、蒸発乾固し
て粗生成物2.8グラムを得た。溶出溶媒としてn−ヘ
キサン−酢酸エチル(97:3)で溶出する画分を集
め、蒸発乾固して、精製された(4S,5E)−4−イ
ソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−1−オ
ン2.26グラムを得た。収率86%。
分析結果: 比旋光度▲〔α〕22 ▼−362°(c=1,n−ヘ
キサン)。
赤外スペクトル(cm-1): 3100,2980,2900,1715,1650
(W),1615,1465,1430,1390,1
370,1330,1260,1215,1185, 1155,1120,1095,1055,1010,
985,880,600 核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 5.98(d,J=16Hz,1H,H-6),5.10(dd,J=16Hz,10Hz,1H,H-5),
4.76(s,2H,エキソメチレン),2.6-1.0(12H),0.85(d,J=
6.5Hz,3H),イソプロピル−メチル)、0.78(d,J=6.5Hz,3
H,イソプロピル−メチル)。
(2)アルゴン気流下、ヘキサメチルジサラザン(HM
D)2.7ミリリツトルを乾燥テトラヒドロフラン50
ミリリツトルに溶かし、氷冷下に、1.72規定のn−
ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液7.3ミリリツトル
を滴下してリチウムビストリメチルシリルアミド溶液を
調製した。この溶液を−70°に冷却し、攪拌下に、工
程1の生成物2.0グラムの乾燥テトラヒドロフラン5
ミリリツトル中溶液を滴下し、さらに1時間攪拌した。
この反応混合物を、予め氷冷したフエニルチオベンゼン
スルホネート3.16グラムの乾燥テトラヒドロフラン
40ミリリツトル中溶液に、攪拌しながら一気に加え
た。10分間攪拌した後、反応混合物に飽和塩化ナトリ
ウム水溶液5ミリリツトルを加え、減圧濃縮した。残分
に水50ミリリツトルを加え、ジエチルエーテル各50
ミリリツトルで3回抽出した。エーテル相を集め、水、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和塩化ナトリウ
ム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥
し、蒸発乾固して(4R,5E)−4−イソプロピル−
7−メチレン−10−フエニルチオ−5−シクロデセン
−1−オンを得た。
得られた生成物を、精製することなく、水35ミリリツ
トルおよびメタノール170ミリリツトルの混合溶媒中
で、過ヨウ素酸ナトリウム3.5グラムとともに室温下
で20時間攪拌した。反応混合物をろ過し、沈殿をメタ
ノールで洗浄した。ろ液と洗液とを合わせ、これを減圧
濃縮した。この濃縮物に水50ミリリツトルを加え、ジ
エチルエーテル各50ミリリツトルで3回抽出した。エ
ーテル相を集め、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液お
よび飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水炭酸
カリウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成物3.1グラ
ムを得た。
溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、上記
粗生成物をアルミナ(活性度II)200グラムを用い
たカラムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−
酢酸エチル(3:2)で溶出する画分を集め、蒸発乾固
して、精製された(4S,5E)−4−イソプロピル−
7−メチレン−10−フエニルスルフイニル−5−シク
ロデセン−1−オン2.66グラムを得た。収率83
%。
(3)工程2の生成物2.6グラムをトルエン200ミ
リリツトルに溶かし、炭酸カルシウム2.5グラムを加
え、窒素気流下に5時間還流させた。しかる後、反応混
合物をろ過して炭酸カルシウムを除去し、ろ液を5ミリ
リツトルまで減圧濃縮した。濃縮物にヘキサン10ミリ
リツトルを加えた。溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸
エチルを用い、この混合物をアルミナ(活性度II)1
00グラムを用いたカラムクロマトグラフイーにかけ
た。nーヘキサン−酢酸エチル(95:5)で溶出する
画分を集め、蒸発乾固して、精製された(8S,2Z,
6E)−8−イソプロピル−5−メチレン−2,6−ジ
クロデカジエン−1−オン760ミリグラムを得た。収
率47%。
分析結果: 核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm): 5.58(d,J=11Hz,1H,H-7),5.77(dd,J=15Hz,1H,H-6),5.45
(ddd,J=11.4Hz,10.7Hz,7Hz,1H,H-3),5.32(dd,J=15Hz,11
Hz,1H,H-7),4.87(s,1H,エキソメチレン),4.80(s,1H,
エキソメチレン),3.69(dd,J=12Hz,11Hz,1H,H-4),2.57
(dd,J=12Hz,7Hz,1H,H-4H’),2.16(m,1H,H-10),2.12(m,1
H,H-8),1.91(dd,J=14Hz,5Hz,1H,H-10’),1.54(m,2H,H-
9),1.45(m,1H,イソプロピル-H),0.89(d,J=6.7Hz,3H,イ
ソプロピル−メチル),0.88(d,J=6.7Hz,3H,イソプロピ
ル−メチル)。
(4)アルゴン気流下、乾燥テトラヒドロフラン150
ミリリツトルに水素化カリウム730ミリグラムを懸濁
させ、氷冷下、攪拌しながら、4規定t−ブチルヒドロ
ペルオキシドのトルエン溶液9ミリリツトルを加えた1
5分間攪拌した。この混合物に、工程3の生成物750
ミリグラムの乾燥テトラヒドロフラン10ミリリツトル
中溶液を滴下した。温度を室温まで上げ、反応混合物を
1時間攪拌した。反応終了後、氷10グラムを加え、ジ
エチルエーテル各100ミリリツトルで4回抽出した。
エーテル相を集め、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で洗浄
し、減圧濃縮した。
この濃縮物に水50ミリリツトルを加え、ジエチルエー
テル各100ミリリツトルで2回抽出した。エーテル相
を集め、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和
塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水炭酸カリウム
上で乾燥後、蒸発乾固して粗生成物を得た。溶出溶媒と
してn−ヘキサン−酸酸エチルを用い、この粗生成物を
アルミナ(活性度II)100グラムを用いたカラムク
ロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢酸エチル
(9:1)で溶出する画分を集め、蒸発乾固して、精製
された(4S,5E,9R,10R)−エポキシ−4−
イソプロピル−7−メチレン−5−シクロデセン−1−
オン660ミリグラムを得た。収率82%。
分析結果: 融点 39−41℃. 比旋光度▲〔α〕22 ▼−347°(c=1.30,
n−ヘキサン) 赤外スペクトル(cm-1): 3100,2980,2950,2890,1725,
1655,1615, 1470,1445,1415,1370,1325,
1255,1205, 1185,1120,1085,1065,1025,
980,895,860, 815,800。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm,500MHz,ベ
ンゼン−d中): 5.74(d,J=16Hz,1H,H-6),5.08(dd,J=10Hz,16Hz,1H,H-5),
4.84(s,1H,エキソメチレン),4.82(s,一H,エキソメチ
レン),3.11(d,J=5Hz,1H,H-10),2.86(ddd,J=4Hz,5Hz,1
0Hz,1H,H-9),2.60(dd,J=3Hz,13Hz,1H,H-8),2.44(dd,J=1
0Hz,13Hz,1H,H-8’),2.16(m,1H,H-4),1.93(dd,J=12Hz,1
6Hz,1H,H-2),1.72(dd,J=7Hz,1H,H-2’),1.45(m,1H,イソ
プロピル-H),1.37(m,2H,H-3),0.83(d,J=6Hz,3H,イソプ
ロピル−メチル),0.83(d,J=6Hz,3H,イソプロピル−メ
チル)。
(5)アルゴン気流下、HMD0.38ミリリツトルを
乾燥テトラヒドロフラン16ミリリツトルに溶かし、氷
冷下、1.72規定のn−ブチルリチウムのn−ヘキサ
ン溶液1.02ミリリツトルを滴下してリチウムビスト
リメチルシリルアミド溶液を調製した。この溶液を−7
0°に冷却し、攪拌下に、工程4の生成物300ミリグ
ラムの乾燥テトラヒドロフラン4ミリリツトル中溶液を
滴下し、さらに30分間攪拌した。この反応混合物にフ
エニルセレニルブロミドの0.33規定のテトラヒドロ
フラン溶液5.8ミリリツトルを攪拌下に加え、10分
間反応させた。反応混合物を氷上に投入し、ジエチルエ
ーテル各50ミリリツトルで2回抽出した。エーテル相
を集め、水および飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水炭
酸カリウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成物を得た。
溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、この
粗生成物をアルミナ(活性度II)40グラムを用いた
カラムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢
酸エチル(97:3)で溶出する画分を集め、蒸発乾固
して、精製されたセレニド化合物416ミリグラムを得
た。収率85%。
(6)工程5のセレニド化合物200ミリグラムをテト
ラヒドロフラン1ミリリツトルに溶かし、氷冷下に攪拌
しながら、35%過酸化水素水0.5ミリリツトルを加
え、ついでピリジン2滴を加えた。温度を室温まで上
げ、反応混合物を、攪拌しながら、1時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を酢酸エチル10ミリリツトル
で稀釈し、氷冷し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液5ミ
リリツトルを滴下した。有機相を分離し、水および飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水炭酸カリウム上で
乾燥し、蒸発乾固して、不安定な(4S,5E,9R,
10R)−9−エポキシ−4−イソプロピル−7−メチ
レン−2−フエニルセレネニル−5−シクロデセン−1
−オン208ミリグラムを得た。収率88%。
(7)乾燥テトラヒドロフラン2.7ミリリツトルに酢
酸ナトリウム109ミリグラムを懸濁させ、工程6の生
成物100ミリグラムを添加した。この混合物に、氷冷
下、攪拌しながら、無水酢酸0.14ミリリツトルを滴
下し、直ちに温度を室温まで上げて2時間攪拌した。こ
の反応混合物にメタノール2ミリリツトルを加え、5分
間攪拌した後、飽和炭酸カリウム水溶液2ミリリツトル
を加えてさらに2時間攪拌した。反応混合物をジエチル
エーテル各20ミリリツトルで2回抽出した。エーテル
相を集め、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水炭酸カリウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成
物54ミリグラムを得た。
溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、この
粗生成物をアルミナ(活性度II)20グラムを用いた
カラムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢
酸エチル(98:2)で溶出する画分を集め、蒸発乾固
して、精製された(3S,4E,8R,9R)−8−エ
ポキシ−3−イソプロピル−6−メチレン−10−オキ
ソ−4−シクロデセン−1−オン26ミリグラムを得
た。収率60%。
分析結果: 比旋光度▲〔α〕23 ▼−424°(c=0.44,
n−ヘキサン)。
赤外スペクトル(cm-1): 3100,2980,2950,2900,1725,
1710,1645, 1615,1470,1455,1430,1410,
1390,1375, 1305,1260,1245,1170,1115,
1075,1045, 1030,1010,985,960,925,90
5,880,850, 800,755。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm,500MHz,ベ
ンゼン−d中): 5.65(d,J=16Hz,1H,H-5),5.14(dd,J=11Hz,16Hz,1H,H-4),
4.76(s,1H,エキソメチレン),4.71(s,1H,エキソメチレ
ン),4.34(d,J=5Hz,1H,H-9),3.33(dd,J=10Hz,11Hz,1H,
H=7),2.78(ddd,J=3Hz,5Hz,10Hz,H-8),2.52(dd,J=3Hz,11
Hz,1H,H-7’),2.16(dd,J=10Hz,14Hz,1H,H-2),2.14(dd,J
=6Hz,10Hz,1H,H-2’),1.84(m,1H,H-3),1.21(m,1H,イソ
プロピル-H),0.67(d,J=7Hz,3H,イソプロピル−メチ
ル),0.68(d,J=6Hz,3H,イソプロピル−メチル)。
(8)アルゴン気流下、トリメチルスルホニウムアイオ
ダイド22ミリグラム、ジメチルスルホキシ1ミリリツ
トルおよび水素化ナトリウム3ミリグラムを攪拌しジメ
チルスルホニウムメチリドの溶液を調製した。この溶液
を、工程7の生成物25ミリグラムのテトラヒドロフラ
ン1ミリリツトル中溶液に、氷冷下に滴下し、5分間反
応させた。反応混合物に水1ミリリツトルを加え、ジエ
チルエーテル15ミリリツトルで抽出した。エーテル相
を水で2回洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄
し、無水炭酸カリウム上で乾燥し、蒸発乾固して粗生成
物を得た。
溶出溶媒としてn−ヘキサン−酢酸エチルを用い、この
粗生成物をアルミナ(活性度II)1グラムを用いたカ
ラムクロマトグラフイーにかけた。n−ヘキサン−酢酸
エチル(98:2)で溶出する画分を集め、蒸発乾固し
て、精製された光学活性ペリプラノン−B結晶14.0
ミリグラムを得た。収率53%。
分析結果: 融点 47−50℃. 比旋光度▲〔α〕23 ▼−667°(c=0.13,
n−ヘキサン)。
赤外スペクトル(cm-1): 3075,2350,2925,2870,1705,
1695,1655(W),1645(W),160
5,1455,1420,1380,1360,132
5,1300,1270,1245,1225,116
0,1110,1100, 970,935,905,890,850,835,8
15,805, 790,720,710,695。
核磁気共鳴スペクトル(δ,ppm,500MHz,二
硫化炭素中)。
5.91(brd,J=16Hz,1H,H-5),5.78(dd,J=16Hz,10Hz,1H,H-
6),5.02(brs,1H,H-15),4.87(brs,1H,H-15’),3.52(d,J=
4Hz,1H,H-1),2.84(d,J-6Hz,1H,H-14),2.68(ddd,J=8Hz,6
Hz,4Hz,1H,H-2),2.63(d,J=6Hz,1H,H-14’),2.58(d,J=12
Hz,2H,H-3),2.55(dd,J=11.5Hz,10Hz,1H,H-8),2.08(m,1
H,H-7),2.04(dd,J=11.5Hz,5.5Hz,1H,H-8’),1.56(m,1H,
H-11),0.92(d,J=6.5Hz,3H,イソプロピル−メチル),0.
87(d,J=6.5Hz,3H,イソプロピル−メチル)。
産業上の利用性 以上述べたように、この発明の化合物は、光学活性体と
して工業的規模の生産に適した方法により製造すること
ができ、収率も優れている。したがつて、この発明の化
合物は、光学活性なペリプラノン−Bを工業的規模で生
産する際の中間体として非常に有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 で示される4−イソプロピル−7−メチレン−5−シク
    ロデセン−1−オール。
  2. 【請求項2】 (IRS,4S,5E)−4−イソプロピル−7−メチ
    レン−5−シクロデセン−1−オールである請求の範囲
    第1項記載の化合物。
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