JPH067239A - 置き敷きカーペットの製造方法 - Google Patents

置き敷きカーペットの製造方法

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JPH067239A
JPH067239A JP16631492A JP16631492A JPH067239A JP H067239 A JPH067239 A JP H067239A JP 16631492 A JP16631492 A JP 16631492A JP 16631492 A JP16631492 A JP 16631492A JP H067239 A JPH067239 A JP H067239A
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JP
Japan
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carpet
pile yarn
layer
laid
polypropylene resin
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Pending
Application number
JP16631492A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Kato
藤 直 行 加
Takashi Fukushima
島 孝 福
Kenzo Ichihashi
橋 謙 三 市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SENSHIYUU STREAM KK
Diatex Co Ltd
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
SENSHIYUU STREAM KK
Diatex Co Ltd
Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd
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Publication date
Application filed by SENSHIYUU STREAM KK, Diatex Co Ltd, Mitsubishi Yuka Badische Co Ltd filed Critical SENSHIYUU STREAM KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーペット上に重ねて敷いて使用しても、位
置ずれし難く、しかも、カットパイル糸の毛抜けを防止
し、カーペットに水が透過するのを防止し、カーペット
に重量感、弾力性を与えた置き敷きカーペットを提供す
る。 【構成】 一次基布(a) の一方の側より植設された結晶
性ポリプロピレン製カットパイル糸(b) と、該一次基布
(a) の該カットパイル糸(b) の反対側に、軟化点(DIN
52011 )が80〜130℃のアタクチックポリプロピレ
ンの溶融物を140〜190℃の温度で塗布して形成し
たアタクチックポリプロピレン樹脂層(c)とからなる裏
面用カーペット部層(A) と、該裏面用カーペット部(A)
層のアタクチックポリプロピレン樹脂層(c) 側に表装材
層(B) とを積層した積層体からなる特徴とする置き敷き
カーペット及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーペット上に重ねて
敷いても位置ずれし難い置き敷きカーペット及びその製
造方法に関し、特に自動車などの車両内装材のカーペッ
ト上に重ねて敷いて使用しても、位置ずれし難く、しか
も、タフテッド糸の毛抜けを防止し、カーペットに水が
透過するのを防止した重量感と弾力性を備え持つ置き敷
き用のカーペット及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の床面などには、防音、断
熱、居住性などを改良するために、例えばニードルパン
チした不織布に、軟化点が100〜130℃の熱可塑性
樹脂の水性エマルジョンを塗布又は含浸させて乾燥した
成形性繊維マットや、ポリエチレンテレフタレート等の
高融点の繊維と、100〜130℃の融点を有する熱可
塑性樹脂繊維バインダーとの混合繊維よりなる不織布マ
ットなどを加熱し、自動車のフロア形状に合わせた金型
でプレス成形した内装用フロアーカーペットが敷設され
ている。このフロアーカーペットの汚れ防止や掃除を容
易にするために、ポリ塩化ビニル樹脂やゴムの材料で型
成形され、かつ裏面に凸状の絞模様を有するフット用カ
ーマットを載置している。一方、住宅や事務所、ホテル
などでは車両などと同様に床上にカーペットが敷設され
ているが、これら床の全表面に豪華な段通やシャギーカ
ーペットを敷設することはコストの上昇を招くので、床
全面に安価なカーペットを敷設し、その上に豪華なタフ
テットカーペット、シャギーカーペットや段通を部分的
に敷設するということが行なわれたり、或いは床全表面
が高級なカーペットや段通で敷設されているときは、勝
手口の上り口や勉強机の下の激しく踏み付けられる場所
などでは部分的に汚れ易かったり、傷みやすいので、特
にその様な部分においてはよりサイズの小さな、かつ、
安価な置き換え可能なカーペットがその上に敷設され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカ
ーペット上に重ねて敷いて部分的に置き敷きされる置き
敷きカーペットは、下側に敷設されたカーペットの毛足
が長いほど、また、該置き敷きカーペットの踏み付けら
れる頻度が激しければ激しいほど上側に敷設された置き
敷きカーペットの位置がずれ易くなり、しばしば、その
ずれを直すために置き敷きカーペットの位置を元の正し
い位置にまでずらす作業を行なわなければならなかっ
た。このずれは自動車のフット用カーマットにおいても
同様で、自動車を運転している際に、従来のカーマット
はその裏面に凹凸部が形成されているものの、前記裏面
の凸部では必ずしも十分にカーマットのずれ防止機能を
果たすことができず、ずれを生じてしまうこともある。
このためフット用カーマットの裏面に固定金具を付けて
このマットを取り付けることも行なわれるが、掃除のと
きに分解して取り外す作業をするのが面倒である。この
ようにフット用カーマットがずれた状態においては、不
快感を与えたり、運転に支障をもたらす虞があり、ま
た、靴などにより持ち込まれた泥などが自動車のフロア
ーカーペット上に散乱するとの欠点がある。また、カー
ペットの裏面には塩化ビニル樹脂やゴムなどが1.3k
g/m2 もバッキングされており、これらの燃焼処理や
リサイクル利用時に問題が提起されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
[発明の概要]本発明者らは、上記問題点に鑑みて鋭意
研究を重ねた結果、カーペットの位置ずれを防止するた
めには、裏面用カーペット部(A) 層の積層体マット(a)
に植えられるパイル糸(b) を、下側に敷設されたカーペ
ットのパイル繊維の層の内部にまで曲がらずに突き刺し
て、カーペットを位置ずれさせる力が働いた際にも突き
刺されたパイル糸(b) が簡単に折れ曲がらないように、
適度な剛性を有する結晶性ポリプロピレン樹脂材料で構
成され、適当な間隔や密度で積層体マット(a) に植設さ
れていることが重要であるとの知見に基づき本発明を完
成するに至ったものである。すなわち、本発明の置き敷
きカーペットの製造方法は、結晶性ポリプロピレン製一
次基布(a) の一方の側より結晶性ポリプロピレン製カッ
トパイル糸(b) を下記の条件下にて植設し、該一次基布
(a) の植設したカットパイル糸(b) の反対側の面に、軟
化点(DIN 52011 )が80〜130℃のアタクチックポ
リプロピレンの溶融物を140〜190℃の温度で塗布
し、アタクチックポリプロピレン樹脂層(c) を形成して
裏面用カーペット部層(A) とした後、該裏面用カーペッ
ト部(A) 層のアタクチックポリプロピレン樹脂層(c) 側
に、裏面に軟化点(DIN 52011)が80〜130℃のア
タクチックポリプロピレン樹脂のエマルジョン50〜5
00g/m2 を含浸させて乾燥した表装材層(B) を積層
して製造することを特徴とするものである。 パイル糸の植付け密度: 16〜400株/平方インチ パイル糸の植付ピッチ ステッチ方向 : 4〜20株/インチ ゲージ方向 : 4〜20株/インチ パイル糸の高さ : 2〜20mm パイル糸の太さ :800〜6,000デニール
【0005】[発明の具体的説明] [I] 置き敷きカーペットの製造 (1) 概 要 本発明の置き敷きカーペットの製造方法においては、先
ず、結晶性ポリプロピレン製一次基布(a) の一方の側よ
り結晶性ポリプロピレン製カットパイル糸(b)を下記の
条件下にて植設し、次いで、該一次基布(a) の植設した
カットパイル糸(b) の反対側の面に、軟化点(DIN 5201
1 )が80〜130℃のアタクチックポリプロピレンの
溶融物を140〜190℃の温度で塗布し、アタクチッ
クポリプロピレン樹脂層(c) を形成して、結晶性ポリプ
ロピレン製カットパイル糸(b) と結晶性ポリプロピレン
製一次基布(a) とアタクチックポリプロピレン樹脂層
(c)とから構成される裏面用カーペット部層(A) とした
後、該裏面用カーペット部(A) 層のアタクチックポリプ
ロピレン樹脂層(c) 側に、更に、裏面に軟化点(DIN520
11 )が80〜130℃のアタクチックポリプロピレン
樹脂のエマルジョン50〜500g/m2 を含浸させて
乾燥した表装材層(B) を積層することによって置き敷き
カーペットを製造することができる。 パイル糸の植付け密度: 16〜400株/平方インチ パイル糸の植付ピッチ ステッチ方向 : 4〜20株/インチ ゲージ方向 : 4〜20株/インチ パイル糸の高さ : 2〜20mm パイル糸の太さ :800〜6,000デニール
【0006】(2) 裏面用カーペット部層(A) の形成 (a) 一次基布 本発明の置き敷きカーペットの製造方法において、裏面
用カーペット部層(A)を形成するために用いられる一次
基布(a) としては、ジュート、麻などの天然繊維、合成
繊維などの織布又は不織布(a1 ) を使用することもでき
るが、焼却性、強度、コスト、耐熱性、接着性、リサイ
クル適性などの点から、パイル糸と同種の結晶化度20
〜80%の結晶性ポリプロピレン製のフラットヤーンを
格子状に織成したものが好ましい。フラットヤーンの幅
は3〜15mm、好ましくは5〜7mmで、厚さが18
〜100μm、好ましくは20〜30μmであるのが一
般的である。
【0007】更に、これら織布又は不織布(a1 ) に熱可
塑性樹脂繊維バインダー製不織布(a2 ) を積層し、ニー
ドリングした一次基布(a) であっても良い。かかる熱可
塑性樹脂繊維バインダー製不織布(a2 ) としては、熱可
塑性樹脂繊維からなる不織布で、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、線状ポリエステル、ポリアミド、これらの複
合繊維などがあるが、リサイクル適性からポリプロピレ
ンが好ましく、これらの融点ないし軟化点温度が80〜
160℃、好ましくは90〜145℃で、目的に応じて
太くても細くても良いが、通常2デニール以上で、繊維
長さは絡みの面から5mm以上が好ましく、この樹脂繊
維バインダー製不織布はニードルパンチ法などにより絡
み合わせて得られる、また、カードなどによる得られる
繊維ウエブ状態のものや、バインダー固着されたもので
も良い。また、この繊維バインダー製不織布(a2 ) は、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドなどの樹脂
のペレットを押出機を用いて溶融し、細い孔を多数有す
るダイよりところてん状に押し出し、これを風に乗せて
個々の繊維が収束しないように引き出し、ダイの下方に
あるスクリーン上に沈積させ、これを巻取機で巻き取っ
て製造したものであっても良い、一般に目付量が15〜
600g/m2 、好ましくは30〜150g/m2 のも
のが使用される。かかる繊維バインダー製不織布(a2 )
は、水が通過できる間隙を多数有するもので、ダイアボ
ンド工業(株)より「メルトロンW」の商品名で、それ
ぞれポリアミド系のものがPAY−200、PAS−2
00、ポリエステル系のものがES−500、エチレン
・酢酸ビニル共重合体系のものがY−7のグレード名
で、また、三井石油化学工業(株)からはポリプロピレ
ン系のものがシンテックスPK−103、PK−10
6、PK−404、PK−408などの商品名でポリエ
ステル系のものが「アドメル」の商品名で、更に、呉羽
センイ(株)からは不織布が「DYNAC」の商品名
で、LNS−2000、B−1000、B−2000、
B−3000などのグレード名を付して市販されてい
る。このような繊維バインダー製不織布(a2 ) の使用
は、アタクチックポリプロピレン接着剤(c) によるパイ
ル糸(b) の固着をより強くすることができる。
【0008】ニードリング 前記織布又は不織布(a1 ) に熱可塑性樹脂繊維バインダ
ー製不織布(a2 ) を積層し、ニードリングした一次基布
(a) の場合における、織布又は不織布(a1 ) と熱可塑性
樹脂繊維バインダー製不織布(a2 ) との積層は、単に両
者を重ね合わせ、ニードリングすることによって行なう
ことができる。一般には後記ニードリングによる針の突
き通しが繊維バインダー製不織布(a2) 層側から行なわ
れるために下層に織布又は不織布(a1 ) が、また、上層
に熱可塑性樹脂繊維バインダー製不織布(a2 ) が配置さ
れる。ニードリングは繊維バインダー製不織布(a2 ) 層
と織布又は不織布(a1 ) とを、好ましくは垂直に貫通し
て行なうことが必要であり、これによって不織布のバイ
ンダー製繊維が織布又は不織布(a1 ) の全体に亘って絡
み合わされて容易に抜けない程度になるまで行なわれ
る。ニードリングは前記積層体のどちらの面の側から行
なっても良いが、繊維バインダー製不織布(a2 ) 層の側
からニードリングする場合には、繊維バインダー製不織
布(a2 ) 層のバインダー繊維はニードリングによって一
次基布(a1 ) の裏側にまで挿通され、そこで既に挿通さ
れたバインダー繊維と絡み合って、不織布(a2 ) 層のバ
インダー繊維が織布又は不織布(a1 ) と一体となり、一
次基布(a) とすることができる。ニードリングは針を1
平方インチ当たり80〜300本の割合で垂直方向で反
対側にまで突き通すことによって行なわれる。該繊維バ
インダー製不織布(a2 ) 層のバインダー繊維は、上記ニ
ードリングによって織布又は不織布(a1 ) の裏側に積層
された全バインダー製不織布(a2 ) 層のバインダー繊維
の3〜50%、好ましくは10〜35%が、織布又は不
織布(a1 ) の表面側にまで挿通される。上記積層及びニ
ードリングによってバインダー製不織布(a2 ) のバイン
ダー繊維が織布又は不織布(a1 ) に絡み合わされて一体
となった一次基布(a) が形成される。
【0009】(b) パイル糸 前記一次基布(a) に植設される結晶性ポリプロピレン製
パイル糸(b) としては、パイル糸(b) の先端部分が下側
に敷設されたカーペットのパイル繊維層の内部にまで突
き刺してパイル糸(b) がパイル繊維層の内部にまで達す
る必要があるし、しかも、カーペットを位置ずれさせる
力が働いた際にも突き刺されたパイル糸(b) が簡単に折
れ曲がらないように、適度な剛性を有する繊維で構成さ
れ、適当な間隔や密度で一次基布(a) に植設されている
ことが重要である。従って、一次基布(a) の裏面側に植
設されるパイル糸(b) は、下記の性質を備えている必要
がある。 パイル糸の高さ(h): 2〜20m
m、好ましくは 2.5〜8mm パイル糸の総繊度 : 800〜6,00
0デニール、好ましくは 800〜2,000デニー
ル 上記パイル糸の高さ(h)とは、図1に示すように一次
基布より突出するパイル糸(b) の部分であり、下側に敷
設されたカーペットのパイル繊維の層の内部にまで突き
刺すことのできるパイル糸(b) の長さのことである。
【0010】該カットパイル糸(b) の形状は、細長い棒
状(モノフィラメント)或いは細長い板状(フラットヤ
ーン)のもので、一次基布に植設することができるもの
である。このようなカットパイル糸(b) としてはモノフ
ィラメント、フラットヤーン、及びそれらの集束物など
を挙げることができる。また、上記カットパイル糸は下
記の形状のフラットヤーンであることが望ましい。 高さ : 4〜10mm 好ましくは3〜8mm 幅 : 1〜12mm、
好ましくは3〜8mm 厚さ : 30〜120μm 好ましくは38〜90μm かかるカットパイル糸(b) の結晶性ポリプロピレンとし
ては、結晶化度が20〜80%であるプロピレンを主体
とする樹脂で、プロピレンホモ重合体、プロピレン・エ
チレン共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1共
重合体、プロピレン・4−メチルペンテン−1共重合
体、プロピレン・ブテン−1共重合体等が利用でき、こ
れらの中でもMFRが0.5〜10g/10分、融点が
164〜174℃のプロピレンホモ重合体、プロピレン
・エチレン共重合体が焼却時の無公害性及びリサイクル
性の面から好ましい。更には一次基布と同種の素材を使
用するのが好ましい。
【0011】パイル糸(b) の植設 前記一次基布(a) にパイル糸(b) を打ち込んで植設する
には、該一次基布(a)にパイル糸(b) を針で刺し、反対
側の面で鉤に引掛けて再び引き出してパイル(b) を作る
ことによって植設される通常のタフテッドマシン、パイ
ル織機ウイルトン織機、パイルニット織機等を用いてカ
ットパイル糸を形成する。また、該植設は下記の条件下
で行なわれる。 パイル糸の植付け密度: 16〜400株/平方インチ 好ましくは25〜169株/平方インチ パイル糸の植付ピッチ ステッチ方向 : 4〜20株/インチ 好ましくは5〜13株/インチ ゲージ方向 : 4〜20株/インチ 好ましくは5〜13株/インチ 上記植設条件の範囲を外れるとカーペットは位置ずれし
易くなる なお、パイルの植付ピッチにおいては、ステッチ方向と
ゲージ方向のカットパイル糸の植え込み株数が同じもの
が最適である。
【0012】(c) アタクチックポリプロピレン樹脂層 本発明の置き敷きカーペットにおいて、一次基布(a) の
一方の側に植設されたカットパイル糸(b) の反対側に形
成されるアタクチックポリプロピレン樹脂層(c) は、一
次基布(a) に打ち込まれたパイル糸(b) を固着してパイ
ル糸(b) の抜けを防止すると共に、パイル糸(b) を垂直
に保持して下側に敷かれたカーペットのパイル糸と絡み
易くさせたり、得られる裏面用のカーペット部層(A) と
表装材層(B) とを一体化するため、並びに、該置き敷き
カーペットに防水性を付与するために形成される。その
バッキング材として使用されるアタクチックポリプロピ
レン樹脂は、密度が0.84〜0.89g/cm3 で、
軟化点が80〜130℃のアタクチックポリプロピレン
樹脂が使用される。従って、密度が0.90〜0.92
g/cm3の結晶質プロピレン系重合体と区別される。
中でも数平均分子量(Mn)が7,000〜18,00
0、重量平均分子量(Mw)が30,000〜90,0
00、Q値(Mw/Mn)が4〜6のアタクチックポリ
プロピレン樹脂が好ましい。このアタクチックポリプロ
ピレン樹脂は、柔軟性、流動性、粘着力、熱軟化性、リ
サイクル性、カットパイル糸(b) のポリプロピレン樹脂
との接着力等に優れ、かつ裏面用カーペット部層(A) の
一次基布との接着面に優れているので、バッキング材と
して最適である。
【0013】このアタクチックポリプロピレン樹脂を用
いることで一次基布、パイル糸、表装用カーペットと共
に、ポリプロピレン系素材となり、複合体でありなが
ら、リサイクルの面で処理が容易となる。かかるアタク
チックポリプロピレン樹脂は、Huls社のアモルファ
スポリプロピレン「VESTOPLAST 508、5
20、703、708、750、X−3643、X−3
642」などとして市場より入手することができる。バ
ッキング材として結晶性ポリプロピレンを用いるとバッ
キング時の溶融温度が190〜230℃と高いため、裏
面用カーペット(A) のカットパイル糸の熱劣化を促進す
るので好ましくない。しかし、このアタクチックポリプ
ロピレン樹脂は、その本来の性能が損なわれない範囲
で、他の相溶する樹脂、例えば石油樹脂、ワックス、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体の金属塩、結
晶性プロピレン・エチレン共重合体を35重量%以下で
ブレンドして用いても良い。この様な手段はアタクチッ
クポリプロピレン樹脂の溶融温度を下げると共に押出性
を良好とするために好ましい。
【0014】バッキング(塗布) バッキング(塗布)はアタクチックポリプロピレン樹脂
を140〜190℃、好ましくは150〜165℃の温
度に加熱し溶融させた後、ホットメルトコーター等を用
いて塗布する。この場合、裏面用カーペット部層(A) に
直接塗布が行なわれるが、一次基布にカットパイルが植
設されたままでの作業性の面から若干量のバッキングが
行なわれるのはかまわないが、パイル糸(b) の係止効果
を考えると直接塗布が好ましい。バッキングにおける手
段としては、通常、リッカーロール、絞りロール、吹き
付けガン等を挙げることができ、一般に一次基布(a) 層
への含浸をより完全なものとするために、更に塗布され
たアタックチックポリプロピレン樹脂層(c) を圧縮ロー
ルにより圧搾することができる。アタクチックポリプロ
ピレン樹脂をバッキング材として用いることにより、結
晶質ポリプロピレンよりなる一次基布やパイル(b) の融
点より低い温度で熱溶融して、バッキング効果と、裏面
用カーペット部層(A) と表装材(B) との接着効果との両
方の効果を表わすことができる。
【0015】また、密度が0.89〜0.968g/c
3 のエチレン系重合体(融点115〜136℃)、酢
酸ビニル含量が3〜15重量%のエチレン・酢酸ビニル
共重合体、密度が0.90〜0.92g/cm3 のプロ
ピレン系重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチ
レン・メタクリル酸共重合体、或いは、それら共重合体
の金属塩(K+ 、Li+ 、Na+ 、Zn++、Al+++
等は、十分な流動性を得るのに結晶質ポリプロピレン樹
脂繊維の融点以上に加熱しなければならないために、裏
面用カーペット部層(A) のパイル糸(b) までも熱により
劣化させてしまうので直接塗布することができにない
が、軟化点が80〜130℃のアタックチックポリプロ
ピレン樹脂を使用する場合には裏面用カーペット部層
(A) に直接塗工することができる。また、このアタック
チックポリプロピレン樹脂層はバッキング材、接着剤と
しての外に、カーペット上の漏水がフロアーカーペット
側に浸透しないような防水機能を果たすこともできる。
【0016】塗布量 バッキング材として用いられるアタクチックポリプロピ
レン樹脂の塗布量としては、一般に300〜1,000
g/m2 、好ましくは500〜800g/m2である。
該アタックチックポリプロピレン樹脂層(c) の塗布量が
上記範囲より少ないと、柔軟で剛性が弱く、弾性の少な
いものとなり、水の透過防止が不十分となり、置き敷き
カーペットに重量感が乏しくなり、皺ができ易くなり、
成形後の形状保持性の改善も期待できない。また、多す
ぎると硬くなり過ぎたり、重くなり過ぎたりする。
【0017】(2) 表装材層(B) 前記一次基布(a) にパイル糸(b) を植設してアタックチ
ックポリプロピレン樹脂層(c) をバッキングして得られ
た裏面用カーペット部層(A) に貼着される表装材(B)
は、車両マットにおいては意匠性を決める重要なもので
あり、かつ耐久性も要求されることから、通常、ナイロ
ン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン等の合成
繊維や、木綿、麻、羊毛等の天然繊維より作られる汎用
的なものから高級なものまでをも使用することができ
る。特に、一次基布に植設したループパイル又はカッパ
イルを固定するために、アタックチックポリプロピレン
樹脂エマルジョンを裏面側から塗布・乾燥したタフテッ
ドカーペットや、アタックチックポリプロピレン樹脂エ
マルジョン含浸したニードルパンチカーペットを使用す
ることができる。これらの中でもリサイクル性を考える
とポリプロピレンを素材とするものが好ましい。これら
のカーペットは、その要求性能上から、その裏面にバッ
キング材を使用しているのが一般的である。このような
バッキング材には、通常、ラテックスやエマルジョンと
呼ばれる樹脂水性エマルジョンが固形分で70〜500
g/m2の量で塗布積層されているが、これらカーペッ
トの使用後にリサイクルを行なう際に、リサイクル工程
の前段階での粉砕分離が難しく、高温溶融時の熱分解や
溶融のし難さや繊維樹脂との相溶性の問題がある。更
に、積層相手となる裏面用カーペット部層(A) のアタク
チックポリプロピレン樹脂層(c) との接着性の問題があ
る。
【0018】(a) バッキング(塗布) 本発明ではこれら表装材層(B) の裏面に軟化点が80〜
130℃のアタクチックポリプロピレン樹脂の水性エマ
ルジョンを塗布・乾燥してバッキングすることにより、
これら諸問題を解決した。該アタックチックポリプロピ
レン樹脂の水性エマルジョンに用いられるアタックチッ
クポリプロピレン樹脂は、軟化点が80〜130℃であ
るから、表装材(B) がポリプロピレン樹脂繊維により構
成されていたとしても、その繊維の限界耐熱温度より十
分に低い温度で軟化造膜することができるため、十分に
バッキング効果を発揮し得るし、このアタックチックポ
リプロピレン樹脂水性エマルジョンも通常最低造膜温度
が50℃以下、好ましくは35℃以下のものを用いるた
め、問題が生じることなく積層させることができる。こ
のようなアタックチックポリプロピレン樹脂水性エマル
ジョンよりなるバッキング材は、スプレー、ロールコー
ター、フォームコーター等で表装材(B) の裏面に固形分
で50〜500g/m2 、好ましくは80〜300g/
2 の量で塗布される。塗布されたアタックチックポリ
プロピレン樹脂水性エマルジョンは、アタックチックポ
リプロピレン樹脂の軟化点より15℃以上高く、かつ表
装材(B) を構成する繊維の融点よりも20℃以上低い温
度、具体的には、通常120〜140℃の熱風乾燥機で
乾燥される。
【0019】アタックチックポリプロピレン樹脂エマル
ジョンの製造 上記アタックチックポリプロピレン樹脂エマルジョン
は、特公昭53−2652号、特公昭54−11328
号、特公昭54−39021号、特公昭56−4550
7号等の公報に記載されている製造方法により製造する
ことができる。かかる軟化点が80〜130℃のアタク
チックポリプロピレン樹脂は、Huls社のアモルファ
スポリプロピレン「VESTOPLAST 508、5
20、703、708、750」などとして市場より入
手することもできる。
【0020】配合材 上記アタックチックポリプロピレン樹脂エマルジョン
は、それ単独で用いてもよいがその造膜性や耐水性の改
善のために、特公昭55−30749号公報に記載され
る如く、造膜温度が50℃以下のアクリル系樹脂エマル
ジョンを8〜50重量%、好ましくは15〜45重量%
を添加する方法を採用することもできる。表装材(B) の
繊維の固着及び積層用アタクチックポリプロピレン樹脂
(c) との接着強度の面から、アタックチックポリプロピ
レン樹脂エマルジョンの固形分100重量部当たり、樹
脂水性エマルジョンを固形分で10〜100重量部、好
ましくは35〜100部の割合で加えるのが好ましい。
また、この樹脂水性エマルジョンにより全体の風合い、
弾力性の調節もできる利点もある。
【0021】アタックチックポリプロピレン樹脂エマル
ジョンと併用される樹脂エマルジョンとしては、その樹
脂の固形分として造膜温度が50℃以下、好ましくは3
5℃以下の熱可塑性樹脂を水に分散せしめた、粒径が一
般に0.01〜5μm、好ましくは0.05〜1.5μ
mのエマルジョンである。このような造膜温度が50℃
以下の樹脂を例示すれば、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル(Tg−85℃)、アクリル酸n−ブチル(Tg−5
4℃)、アクリル酸エチル(Tg−22℃)、塩化ビニ
リデン(Tg−18℃)、アクリル酸イソプロピル(T
g−5℃)、メタクリル酸2−エチルヘキシル(Tg−
5℃)、アクリル酸n−プロピル(Tg8℃)、メタク
リル酸n−ブチル(Tg20℃)、酢酸ビニル(Tg3
0℃)、アクリル酸(Tg87℃)、メタクリル酸n−
プロピル(T81g℃)、スチレン(Tg100℃)、
アクリロニトリル(Tg100℃)、メタクリル酸メチ
ル(Tg105℃)、メタクリル酸(Tg130℃)、
無水マレイン酸(Tg130℃)、イタコン酸(Tg1
30℃)、アクリルアミド(Tg153℃)、メタクリ
ル酸エチル(Tg65℃)、塩化ビニル(Tg79
℃)、エチレン、酢酸ビニルブタジエンより選ばれたビ
ニル単量体の一種又は二種以上を乳化重合して得られる
樹脂のガラス転移点が+5℃以下のホモ重合体又は共重
合体のエマルジョン或いはこれらの混合物である。な
お、上記括弧内に示されているTgは、これらビニル単
量体のホモ重合体のガラス転移点であり、これらビニル
単量体の成分量は、得られる樹脂エマルジョンの樹脂の
造膜温度が50℃以下、好ましくは35℃以下となるよ
うに選択される。
【0022】更に、これらエマルジョンより得られる水
再分散性の樹脂粉末エマルジョン(俗称パウダーエマル
ジョン)も利用可能である。かかる造膜温度が50℃以
下のアクリル系樹脂水性エマルジョンとしては、スチレ
ン・アクリル酸ブチル・アクリル酸共重合体、アクリロ
ニトリル・アクリル酸ブチル・N−メチロールメタクリ
ルアミド共重合体、2−エチルヘキシルアクリレート・
メタクリル酸メチル・イタコン酸共重合体、アクリル酸
n−ブチル・アクリルアミド共重合体、アクリル酸2−
ヒドロキシエチル・アクリルアミド共重合体、塩化ビニ
ル・アクリル酸ブチル共重合体などの樹脂水性エマルジ
ョンを挙げることができる。更に、カルボニル基を有す
るアクリル系樹脂共重合体樹脂水性エマルジョンに、少
なくとも2個のヒドラジン残基(−NH・NH2 )を有
するヒドラジン誘導体を配合したガラス転移点が0℃以
下の常温架橋型樹脂水性エマルジョン(特公昭63−5
1180号、特公平1−13501号、特公平1−45
497号公報参照)も使用できる。かかるアクリル系樹
脂水性エマルジョンは、例えば三菱油化バーディッシェ
(株)より「アクロナール S−400」(商品名)、
同「アクロナール YJ−2716D」(商品名)、同
「アクロナール YJ−2800D」(商品名)として
販売されている。
【0023】(3) 積 層 前記裏面用カーペット部層(A) の一次基布(a) のアタッ
クチックポリプロピレン樹脂層(c) をバッキングした側
に表装材(B) 層を積層するためには、図2にて示すよう
に、エマルジョン貯槽2の下側で回転する塗布ロールに
よって、裏面側に軟化点が80〜130℃のアタクチッ
クポリプロピレン樹脂のエマルジョン50〜500g/
2 を塗布・含浸させて製造した表装材(B) 層の裏面側
に、アタックチックポリプロピレン樹脂(c) を140〜
190℃の温度で溶融し、これを一次基布(a) のパイル
糸(b) が植設された反対側に塗布してアタックチックポ
リプロピレン樹脂層(c) をバッキングさせた裏面用カー
ペット部層(A) のアタックチックポリプロピレン樹脂層
(c) 側を貼り合わせて圧着ロール3などによって積層さ
せることにより、裏面用カーペット部層(A) (パイル糸
(b) /一次基布(a)/アタックチックポリプロピレン樹
脂層(c) )/表装材(B) 層より構成される置き敷きカー
ペットを得ることができる。
【0024】[II] 膨出部の形成 (1) 加熱 フロアーカーペットとのずれ防止力をより一層向上させ
るために、前記カーペット1の裏面用カーペット部層
(A) において、一次基布(a) に植設されたパイル糸(b)
側をバーナー、赤外線ヒーターなどの加熱溶融手段によ
り加熱して溶融させることにより、該パイル糸(b) の先
端部分のカットパイル(b) の頭部(b2 ) に基部側(b1 )
の太さよりも径の太い膨出した膨出部(b2 ) を形成させ
る。これら植設されたパイル糸(b) 側を加熱などによる
膨出部(b2 ) の形成は、前記裏面用カーペット部層(A)
を製造した後の表装材(B) を積層する前に、或いは、表
装材(B) を積層させた後に行なうことができる。
【0025】(2) 膨出部の形状 前記パイル糸(b) の先端部分に形成された膨出部(b2 )
の形状は、カットパイル(b) の基部(b1 ) 側の太さより
も径が1.1〜2倍、好ましくは1.3〜1.5倍に形
成され、しかも、部分的に先端部が縮れていたり、折れ
曲がっていたり、部分的に融着してループを形成してい
たり、束ねられて強度を増した構造となっているので、
これら太い膨出した膨出部(b2 ) などが下側に敷設され
たバンチカーペット、ループカーペット、カットパイル
カーペットなどのカーペットのパイルに絡まって位置ず
れがよりし難くなる。従って、下側に敷設されたフロア
ーカーペットの毛足が長いほど、また、該置き敷きカー
ペット1の踏み付けられる頻度が激しければ激しいほど
カーペット1の位置がずれ難くなり、そのずれを直すた
めの作業を行なう必要がない。
【0026】
【実施例】本発明の置き敷きカーペットについて、以下
にその実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。 (1) 評価方法 得られたカーペットについては、以下の各種の特性につ
いて評価した。表装材の接着性 このカーペットより25mm×250mmサイズの試料
片を切り取りスパン100mmに支持し、インストロン
型試験機を用いて試料の表装材(B) と裏面用カーペット
(A) 層との接着強度を測定した。ず れ 市販のループカーペット又はニードルパンチカーペット
の上に、置き敷きカーペットを敷き、この置き敷きカー
ペット全面に100g/cm2 の荷重を30秒間かけた
状態で置き敷きカーペットを水平方向に引っ張って(引
張スピード100mm/分)、ずれが開始された時の応
力を測定した。剥離強度 市販のループカーペット又はニードルパンチカーペット
の上に、置き敷きカーペットを敷き、この置き敷きカー
ペット全面に100g/cm2 の荷重を30秒間かけた
後、この荷重を除去して、速度1.000mm/分で1
80度方向に引っ張って、剥がれ始めた時の応力を測定
した。
【0027】実施例1 (1) 幅6mm、厚さ20μmの結晶性ポリプロピレン
フラットヤーンを平織して形成した一次基布上に、幅
4.7mm、1,200デニールの開繊結晶性ポリプロ
ピレンパイル糸(融点約167℃)をゲージ方向に8株
/インチの間隔で、ステッチ方向に8株/インチの間隔
で打ち込み、タフテッドカーペットとし、次いでパイル
糸のループを切断し、カットパイル糸とした。カットパ
イル糸の毛並みの高さは約6mmであり、カットパイル
糸の植え付け株数は64株/平方インチであった。 (2) このタフテッドカーペットのカットパイル糸側と
は反対側である裏面側に、西独Huls社のアタクチッ
クポリプロピレン「VESTOPLAST 708」
(商品名、軟化温度105℃、数平均分子量114,0
00、重量平均分子量544,000、Q値4.76、
190℃の溶融粘度8,000mPAS)を160℃の
温度でホットメルトコーターを用いて500g/m2
量で塗布した。 (3) 一方、結晶性ポリプロピレン(融点172℃、結
晶化度60%)製ループパイルのタフテッドカーペット
(坪量1,000g/m2 )よりなる表装材(B)の裏面
側に、Huls社のアタクチックポリプロピレン「VE
STOPLAST708」(商品名)を用い、アタクチ
ツクポリプロピレン(分子量約30,000)100
部、ポリビニルアルコール(日本合成化学社,「PVA
217」ケン化度88%)10部、石油樹脂(東邦石油
樹脂社,「トーホーハイレンジ#60」10部、および
水15部を90℃において20分間混練し、これに水を
徐々に添加混入して調製した水性アタックポリプロピレ
ンエマルジョン(固型分量30wt%)80部と、アク
リル系樹脂水性エマルジョン「アクロナール S−40
0」(三菱油化バーディッシェ社商品名)20部とを配
合し、130℃の温度で乾燥した固形分150g/m2
の量で塗布・乾燥させてバッキングさせた。この表素材
の裏面側を前記(2) の積層体のアタクチックポリプロピ
レン溶融物側に対向させ、ロールで圧縮して積層一体化
し乾燥した。得られたマットは、折り曲げ、ロール巻き
などで癖も残らず十分に柔軟・弾性があった。
【0028】(4) この一体化したものの(1) の積層体
の結晶性ポリプロピレン製カットパイル糸側をバーナー
の炎で焼くとパイル糸の先端(2〜4mm)が溶融、収
縮し、原糸のパイル糸の太さよりは径が太い膨出した頭
部が形成された置き敷きカーペットが形成された(表装
材(B) と裏面用カーペットの接着強度は5.5kg/2
5mm幅であった。)。 (5) このものを、縦50cm、横70cmにカットし
て自動車のフット用カーマットとしてアクセルペダルと
ブレーキペダルのあるフロアーカーペット上にパイル糸
を焼いた側が接するように敷設し、自動車を運転したと
ころ、このフット用カーマットのずれは無かった。更
に、このカーマットの表層材側より水を50cmの高さ
より注いだところ、水流はカーマットを貫通せず、横側
に流れ、カーマットの端部より水滴となって落下した。
この置き敷きカーペットの焼かれたカットパイル糸の抜
き取れる強度は2.8kg/1株であった。ここで1株
とは、1個の針穴からでたカットパイル糸の本数を言
い、図1では2本が1株に相当する。また、この置き敷
きカーペットを市販のカーペットに敷設したときのずれ
強度と剥離強度を表1に示す。
【0029】実施例2 (1) 幅6mm、厚さ20μmの結晶性ポリプロピレン
フラットヤーンを平織して形成した一次基布上に、結晶
性ポリプロピレン繊維バインダー製不織布(融点約16
7℃、坪量100g/m2 、16デニール)を載置し、
不織布側からニードリング(150回/インチ)を施し
て、不織布の繊維を不織布側の反対側の一次基布上にも
出し、不織布と一次基布の繊維を絡み合わせると共に
(簡単に離れないようにする)、織布の両面に前記繊維
バインダー不織布の繊維を存在させた。一次基布を得
た。 (2) 次いで、上記一次基布の不織布を載置させた側よ
り幅4.7mm、1,200デニールの開繊結晶性ポリ
プロピレンパイル糸(融点約167℃)をゲージ方向に
8株/インチの間隔で、ステッチ方向に8株/インチの
間隔で打ち込み、タフテッドカーペットとし、次いでパ
イル糸のループを切断し、カットパイル糸とした。カッ
トパイル糸の毛並みの高さは約6mmであり、カットパ
イル糸の植え付け株数は64株/平方インチであった。 (3) このタフテッドカーペットのカットパイル糸側と
は反対側である裏面側に、西独Huls社のアタクチッ
クポリプロピレン「VESTOPLAST 703」
(商品名、軟化温度125℃、数平均分子量7.77×
103 、重量平均分子量4.20×104 、Q値5.4
1、190℃の溶融粘度2,500mPS)を150℃
の温度でホットメルトコーターを用いて400g/m2
の固形分量となるように塗布した。 (4) 一方、表装材(B) として前記実施例1と同じ結晶
性ポリプロピレン製ループパイルのタフテッドカーペッ
ト(坪量1,000g/m2 )を用意し、これを前記
(2) の積層体のアタクチックポリプロピレン側に対向さ
せ、ロールで圧縮して一体化し乾燥した。
【0030】(5) この一体化したものの(3) の積層体
のポリプロピレン製カットパイル糸側をバーナーの炎で
焼くとパイル糸の先端(2〜4mm)が溶融、収縮し、
原糸のパイル糸の太さよりは径が太い膨出した頭部が形
成された置き敷きカーペットが形成された(表装材(B)
と裏面用カーペットの接着強度は5.4kg/25mm
であった。)。 (6) このものを、縦50cm、横70cmにカットし
て自動車のフット用カーマットとしてアクセルペダルと
ブレーキペダルのあるフロアーカーペット上にパイル糸
を焼いた側が接するように敷設し、自動車を運転したと
ころ、このフット用カーマットのずれは無かった。更
に、このカーマットの表層材側より水を50cmの高さ
より注いだところ、水流はカーマットを貫通せず、横側
に流れ、カーマットの端部より水滴となって落下した。
この置き敷きカーペットの焼かれたカットパイル糸の抜
き取れる強度は3.5kg/1株であった。ここで1株
とは、1個の針穴からでたカットパイル糸の本数を言
い、図1では2本が1株に相当する。また、この置き敷
きカーペットを市販のカーペットに敷設したときのずれ
強度と剥離強度を表1に示す。
【0031】実施例3 実施例1において、植え付けるパイル糸として幅4.7
mm、1,600デニールの開繊結晶性ポリプロピレン
パイル糸を用い、これの植え付けピッチをゲージ方向に
8株/インチ、ステッチ方向5.2株/インチ間隔に変
更(41.6株/平方インチ)する以外は実施例1と同
様にして置き敷きカーペット(カットパイルの高さ5m
m)を得た。なお、表装材(B) のバッキング材は表1に
示した。この置き敷きカーペットの物性を表1に示す。
【0032】実施例4 (1) 幅6mm、厚さ20μmの結晶性ポリプロピレン
フラットヤーンを平織して形成した織布上に、プロピレ
ン・エチレン・ブテンー1共重合体繊維バインダー製不
織布(融点約145℃、坪量100g/m2 、16デニ
ール)を載置し、不織布側からニードリング(150回
/インチ)を施して、不織布の繊維を不織布側の反対側
の織布上にも出し、不織布と織布の繊維を絡み合わせる
と共に(簡単に離れないようにする)、織布の両面に前
記繊維バインダー不織布の繊維を存在させた一次基布を
得た。 (2) 次いで、一次基布の不織布を載置させて側より幅
4.7mm、1,200デニールの開繊結晶性ポリプロ
ピレンパイル糸(融点約167℃)をゲージ方向に8株
/インチの間隔で、ステッチ方向に8株/インチの間隔
で打ち込み、タフテッドカーペットとし、次いでパイル
糸のループを切断し、カットパイル糸とした。カットパ
イル糸の毛並みの高さは約6mmであり、カットパイル
糸の植え付け株数は64株/平方インチであった。 (3) このタフテッドカーペットのカットパイル糸側と
は反対側である裏面側に、西独Huls社のアタクチッ
クポリプロピレン「VESTOPLAST 750」
(商品名、軟化温度110℃、数平均分子量1.53×
104 、重量平均分子量8.52×104 、Q値5.5
8、190℃の溶融粘度50,000mPAS)を16
5℃の温度でホットメルトコーターを用いて350g/
2 の固形分量となるように塗布した。 (4) 一方、表装材(B) として表1に示したバッキング
材を使用した結晶性ポリプロピレン製ループパイルのタ
フテッドカーペット(坪量1,000g/m2 )を用意
し、これを前記(3) の積層体に対向させ、ロールで圧縮
して積層一体化した。
【0033】(5) この積層体のカットパイル糸の先端
をバーナーの炎で焼き、カットパイル糸の先端部に膨出
部を形成させた。 (6) このものを、縦50cm×横70cmの大きさに
カットして自動車のフット用カーマットとしてアクセル
ペダルとブレーキペダルのあるフロアーカーペット上に
カットパイル糸側が接するように敷設し、自動車を運転
したところ、このフット用カーマットのずれは無かっ
た。更に、このカーマットの表装材(B) 側より水を50
cmの高さより注いだところ、水流はカーマットを貫通
せず、横側に流れ、カーマットの端部より水滴となって
落下した。また、この置き敷きカーペットの物性を表2
に示す。
【0034】実施例5 実施例1において、カットパイル糸の先端部分をバーナ
ーで処理する工程(5)を行なわなかったこと、また、ア
タクチックポリプロピレンを表2に示すものを用いたこ
と以外は実施例1と同様に行なって置き敷きカーペット
を得た。また、この置き敷きカーペットの物性を表2に
示す。
【0035】比較例1 市販品(カットパイル結晶性ポリプロピレン製カーペッ
トの裏面に、裏面に高さ3.5mm、直径3.2m
φ)頂部径2mmφの円錐台の足を10mmピッチで
有するポリ塩化ビニルシート(肉厚2.5mm)の積層
体の置き敷きカーペット(フット用カーマット)の物性
を表3に示す。
【0036】比較例2 実施例1において、アタクチックポリプロピレン樹脂の
代わりに、エチレン・アクリル酸共重合体(融点105
℃)を200℃に加熱して溶融させ、500g/m2
固形分量となるように塗布してマットを得た。しかし、
カットパイルポリプロピレン製カーペット(A) のカット
パイル糸の大半が熱収縮し、外観上使用できないものと
なった。また、この置き敷きカーペットの物性を表3に
示す。
【0037】比較例3 実施例1において、表装材(B) のバッキング材に含浸す
るエマルジョンとしてアクリル系樹脂エマルジョン「ア
クロナール S−400」150g/m2 を使用した以
外は実施例1と同様に行なって置き敷きカーペットを得
た。また、この置き敷きカーペットの物性を表3に示
す。
【0038】実施例6 実施例1において、表装材(B) のバッキング材にアタク
チックポリプロピレン樹脂エマルジョンを使用した以外
は実施例1と同様に行なって置き敷きカーペットを得
た。また、この置き敷きカーペットの物性を表2に示
す。
【0039】比較例4 実施例1において、表装材(B) のバッキング材に軟化点
155℃の「VESTOPLAST 608」のエマル
ジョン80部に「アクロナール S−400」を20部
配合したものを使用し、140℃の温度で30分間乾燥
させた。この表装材(B) のポリプロピレン樹脂パイルの
糸抜き強度は0.5kg/本と弱く、実用性が無かっ
た。また、接着強度も1kg/25mm以下となった。
このため、ずれ強度などは測定しなかった。また、この
置き敷きカーペットの物性を表4に示す。
【0040】比較例5 実施例1において、表装材(B) のバッキング材として特
公昭57−23703号公報に記載の方法により得た結
晶性ポリプロピレン樹脂エマルジョン(試作品、成瀬化
学製、融点169℃)を用いて、150g/m2 の割合
で塗布し、該エマルジョンが溶融する温度185℃にて
15分乾燥させたところ、表装材(B) の熱収縮を生じ
た。また、この置き敷きカーペットの物性を表4に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】このような本発明の置き敷きカーペット
法は、裏面側に裏面用カーペット部層が設けられて、そ
のカットパイル糸の先端部分が下側に敷設されたカーペ
ットのパイル繊維の層の内部にまで突き刺すように形成
されており、かつカーペットを位置ずれさせる力が働い
た際にも、該カットパイル糸が突き刺したままの状態と
なっているので、カーペットの位置ずれを防止すること
ができる。また、裏面用カーペット部層のカットパイル
糸はアタクチックポリプロピレンにより一次基布に強固
に固着されているので、カーペットにずれの力が働いて
もパイル糸が抜けることはない。また、アタクチックポ
リプロピレンはパイル糸及び一次基布材料の結晶性ポリ
プロピレンの融解終了温度よりも低い温度で基布に塗布
することができるので、カットパイル糸、基布に熱劣化
を生じさず、しかも、下側に敷設されたカーペットの上
に置き敷きして使用しても位置ずれし難いので、特に自
動車などの車両の床に置き敷きされるフット用カーペッ
トとして適している。また、使用後のリサイクル性に優
れ、工業的に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の置き敷きカーペットの断面図で
ある。
【図2】本発明の置き敷きカーペットの製造工程におけ
る表装材層(B) にアタクチックポリプロピレン樹脂エマ
ルジョン層(c) を塗布して、裏面用タフテッドカーペッ
ト部層(A) と表装材(B) とを積層して置き敷きカーペッ
トを製造する工程の説明図である。
【符号の説明】
1 置き敷きカーペット 2 溶融樹脂供給装置 3 圧着ロール A 裏面用タフテッドカーペット部層 a 一次基布 b カットパイル糸 b1 カットパイルの基端部 b2 カットパイルの膨出部 c アタクチックポリプロピレン B 表装材層 B1 アタクチックポリプロピレン樹脂エマルジョン含
浸層 h パイルの高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福 島 孝 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 (72)発明者 市 橋 謙 三 大阪府大阪市中央区備後町三丁目1番2号 株式会社泉州ストリーム内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリプロピレン製一次基布(a) の一
    方の側より結晶性ポリプロピレン製カットパイル糸(b)
    を下記の条件下にて植設し、該一次基布(a) の植設した
    カットパイル糸(b) の反対側の面に、軟化点(DIN 5201
    1 )が80〜130℃のアタクチックポリプロピレンの
    溶融物を140〜190℃の温度で塗布し、アタクチッ
    クポリプロピレン樹脂層(c) を形成して裏面用カーペッ
    ト部層(A) とした後、該裏面用カーペット部(A) 層のア
    タクチックポリプロピレン樹脂層(c) 側に、裏面に軟化
    点(DIN 52011 )が80〜130℃のアタクチックポリ
    プロピレン樹脂のエマルジョン50〜500g/m2
    含浸させて乾燥した表装材層(B) を積層することを特徴
    とする置き敷きカーペットの製造方法。 パイル糸の植付け密度: 16〜400株/平方インチ パイル糸の植付ピッチ ステッチ方向 : 4〜20株/インチ ゲージ方向 : 4〜20株/インチ パイル糸の高さ : 2〜20mm パイル糸の太さ :800〜6,000デニール
  2. 【請求項2】カットパイル糸(b) の先端部に加熱処理を
    施して膨出部を形成させることを特徴とする請求項1に
    記載の置き敷きカーペットの製造方法。
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JP (1) JPH067239A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023525734A (ja) * 2020-05-13 2023-06-19 エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー 繊維ポリマー複合体

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