JPH0674514B2 - 異方性めっき用ピロリン酸銅水溶液 - Google Patents

異方性めっき用ピロリン酸銅水溶液

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JPH0674514B2
JPH0674514B2 JP59132983A JP13298384A JPH0674514B2 JP H0674514 B2 JPH0674514 B2 JP H0674514B2 JP 59132983 A JP59132983 A JP 59132983A JP 13298384 A JP13298384 A JP 13298384A JP H0674514 B2 JPH0674514 B2 JP H0674514B2
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喜彦 鈴木
亮平 小山
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、異方性めっき用ピロリン酸銅水溶液に関する
ものである。ここでいう異方性Kとは第1図に示す如
く、あるめっきされる面の巾(A0)に対して平行方向へ
のめっきの伸びA1に対して垂直方向への伸びBの比を示
したもので、式 で表わされる。K>1の時異方性があるという。
<従来の技術> 従来から精密な印刷回路基板をつくる場合フオトリソグ
ラフイがよく用いられてきたが特にアデイテイブ法を用
いることによつて高配線密度の回路基板ができかなり有
利な製造法であるとされてきている。
しかしながら、この製造法を用いた印刷回路基板では異
方性Kの値が1を越えないことから厚くて微細なパター
ンを製造することが困難であつた。それは例えば、ある
線状に並んだパターンにめっきを行う場合めっき前のパ
ターンの線間隔が100μmであり、それに50μmの厚さ
のめっきをつければ異方性Kが1だからめっき幅も50μ
mずつ広がり線間でショートしてしまう。
一方、本発明者らはすでに特願昭55−166614号(特開昭
57−91590号公報)の中でめっきの電流密度を高くする
ことでKの値を大きくすることを明らかにした。そのた
めに微細な印刷回路基板を厚くめっきすることができる
ようになつた。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、さらに微細なパターンの印刷回路基板を
つくるにはKの値をより高くすることが望ましい。
<問題点を解決するための手段及び作用> 本発明者らは、ピロリン酸銅めっき液の組成条件につい
て詳細に検討した結果必要とされる銅物性・表面平滑度
を維持したままで、よりKの値を高くできる組成物を見
い出した。
すなわち A.銅イオン濃度〔Cu2+〕22〜42g/、 B.ピロリン酸イオン濃度〔P2O7 4-〕/銅イオン濃度〔Cu
2+〕重量比6.0〜8.0、 C.アンモニア濃度〔NH3〕0.03〜0.20mol/、 D.2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール又はその
塩5.0×10-7〜2.0×10-5mol/、 E.pHは8.2〜9.0 からなるめっき液である。
本発明のピロリン酸銅水溶液をつくるには、市販のピロ
リン酸銅めっき液にピロリン酸カリウムとピロリン酸銅
を加え、さらにアンモニア水及びピロリン酸銅メッキ用
光沢剤を加え前記組成条件に調節する。またはピロリン
酸カリウムとピロリン酸銅を水に所定量溶解させ、さら
にアンモニア水及びピロリン酸銅メッキ用光沢剤を加え
る方法でもよい。
本発明のピロリン酸銅水溶液のピロリン酸イオンP2O7 4-
の銅イオンCu2+に対する重量濃度比の値をP比 は、6.0〜8.0、好ましくは6.0〜7.8、さらに好ましくは
6.3〜7.5である。P比が6.0より低い場合には、いわゆ
るくもりが生じる。また、8.0より高い場合には限界電
流密度が低くなり、やけやすくなる。
また、銅イオン濃度〔Cu2+〕は22〜42g/、好ましくは
28〜42g/、さらに好ましくは30〜40g/である。銅イ
オン濃度が22g/より低い場合は限界電流密度が低くな
りやけやすくなる。また42g/より高い場合はくもりが
生じる。
さらに、アンモニア濃度〔NH3〕は、0.03〜0.20mol/
、好ましくは0.05〜0.20mol/、さらに好ましくは0.
08〜0.16mol/である。アンモニア濃度が0.03mol/よ
り低い場合は限界電流密度がさがり光沢範囲が狭くな
る。また0.20mol/より高い場合は硬くてもろい銅が析
出する。
さらにまた、光沢剤としては2,5−ジメルカプト−1,3,4
−チアジアゾール又はその塩がよい。その濃度として
は、5.0×10-7〜2.0×10-5mol/、好ましくは5.0×10
-7〜6.5×10-6mol/、さらに好ましくは5.0×10-7〜3.
4×10-6mol/が良い。
上記薬品は光沢剤としてよく用いられる物であり、試薬
でもめっき液メーカーから光沢剤として市販されている
ものでも良い。光沢剤は銅メッキ表面の凸部に選択的に
付着することによりその部分のめっき銅の析出を抑制し
相対的に凹部の銅の析出を促進させそれによつて平滑化
が行われると一般には言われている。このことが正しい
とすればめっきの異方性においては光沢剤は負の働きを
すると推定される。しかしながらその原因はよくわから
ないが光沢剤がある領域にある場合、特に低濃度領域に
ある場合にはむしろ異方性が無光沢剤浴より高くなり、
しかも光沢剤本来の効果つまり表面平滑化作用も機能上
十分である。添加剤濃度が5.0×10-7mol/以下では異
方性向上は起こらない。また2.0×10-5mol/以上にお
いては、表面平滑度は向上するが異方性が光沢剤濃度と
ともに低下し、光沢剤を添加していない浴を使つた時の
異方性と等しくなる。本発明のポイントは微量に光沢剤
を添加することにより表面平滑性を維持しつつ異方性を
高めたことにある。
以上の様な組成条件においては、PHは8.2〜9.0の間にな
るはずであるが、もしもPHがこれより低い時はKOH、高
い時はポリリン酸或いはクエン酸や各メッキ液メーカー
から市販されているPH調整剤で上記範囲、さらに好まし
くはPH8.4〜8.8に調節する。
本発明のピロリン酸銅水溶液を用いてめっきを行なう場
合、カソードの電流密度は3〜50A/dm2、好ましくは5
〜20A/dm2が良い。
撹拌は必要で、空気撹拌でもポンプ撹拌でも、カソード
揺動でもまたそれらを組み合わせても良いが、例えば空
気撹拌ならそのエアー流量は0.01〜1.0M3/M2分(単位メ
ッキ槽液面積当りに1分間に流す空気量の標準状態での
体積)が好ましい。またメッキ中の浴温は一般に行われ
ている様に50〜60℃が好ましい。
メッキの下地としては、導電性があれば何んでもよく、
例えば金属なら銅、ニッケル、アルミニウム等が考えら
れる。
その他メッキ装置等については、一般に行われているも
のなら特に問題はない。
<実施例> 以下に本発明の態様を一層明確にする為に、実施例を挙
げて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。
実施例1〜4 絶縁性ポリイミドフィルム(デュポン社製商品名;「カ
プトン」)厚さ25μmのものに5μm厚銅箔をフエノー
ル樹脂系接着剤(ボスチック社製商品名;「XA−564−
4」)を使って接着する。次にネガ型レジスト(イース
トマンコダック社製商品名;「マイクロレジスト747−1
10cst」)を乾燥後レジスト厚が3〜5μmになる様に
銅面に塗布し、プリベーク後、回路パターンマスクを通
して高圧水銀ランプで露光し、現像液(イーストマンコ
ダック社製商品名;「マイクロレジストデベロッパ
ー」)及びリンス液(イーストマンコダック社製商品
名;「マイクロレジストリンス」)で現像し、ポストベ
ークして回路パターン状にレジストを形成する。続いて
塩化第2鉄50%溶液により銅箔をエッチング除去する。
さらにレジスト剥離剤(ナガセ化成工業社製商品名;
「J−100」)を使用し銅箔上のレジストを除去する。
この結果、膜厚5μm、幅130μm、配列ピッチ200μm
の線状パターンが得られた。次にピロリン酸銅メッキ液
(ハーショウ村田社製商品名;「ピロドンコンク」)
に、ピロリン酸カリ、ピロリン酸銅及び水を適量加え
て、その組成が銅イオン濃度34g/、P社=7になる様
調節したのち、濃度28%のアンモニア水を適量加え、ア
ンモニアに換算して0.08mol/の濃度にピロリン酸銅め
っき用光沢剤(ハーショウ村田社製商品名;「CP−
2」)を1.7×10-1mol/添加して調節し、その後、こ
の調合されたメッキ液のpHが8.7になる様KOH5%溶液
又、は、pH調整液(ハーショウ村田社製)を加えた。こ
のメッキ液を用いて、前記の線状銅パターンを電流密度
5.8A/dm2、空気撹拌0.1M3/M2分、浴温55℃の条件下でメ
ッキを行った。この結果、高い異方性が発揮された。さ
らに実施例2〜4は、表1の如く銅イオン濃度、P比、
アンモニア濃度、光沢剤CP−2濃度を調節し、さらにpH
を調節したメッキ浴を用い前記と同様の銅線状パターン
に同一の条件でメッキを行った。その結果得られたパタ
ーンの厚み、幅を測定した結果を表1に示す。なおいず
れの場合も銅物性は実用上充分なものであった。
比較例1〜2 絶縁性ポリイミドフィルム(デュポン社製商品名;「カ
プトン」)厚さ25μmのものに5μm厚銅箔をフエノー
ル樹脂系接着剤(ボスチック社製商品名;「XA−564−
4」)を使って接着する。次にネガ型レジスト(イース
トマンコダック社製商品名;「マイクロレジスト747−1
10cst」)を乾燥後レジスト厚が3〜5μmになる様に
銅面に塗布し、プリベーク後、回路パターンマスクを通
して高圧水銀ランプで露光し、現像液(イーストマンコ
ダック社製商品名;「マイクロレジストデベロッパ
ー」)及びリンス液(イーストマンコダック社製商品
名;「マイクロレジストリンス」)で現像し、ポストベ
ークして回路パターン状にレジストを形成する。続い
て、塩化第2鉄50%溶液により銅箔をエッチング除去す
る。さらにレジスト剥離剤(ナガセ化成工業社製商品
名;「J−100」)を使用し、銅箔上のレジストを除去
する。
この結果、膜厚5μm、幅130μm、配列ピッチ200μm
の線状パターンが得られた。次にピロリン酸銅メッキ液
(ハーショウ村田社製)に、ピロリン酸カリ、ピロリン
酸銅及び水を適量加えて、その組成が銅イオン濃度34g/
、P比=7になる様調節し、さらに濃度28%のアンモ
ニア水を適量加え、アンモニアに換算して0.08mol/の
濃度にさらにピロリン酸銅めっき用光沢剤(ハーショウ
村田社製商品名;「CP−2」)を3.0×10-5mol/添加
して調節し、その後、この調合されたメッキ液のpHが8.
7になる様KOH5%溶液又はpH調整液(ハーショウ村田社
製)を加えた。
この様なメッキ液を用いて、前記の線状銅パターンを電
流密度5.8A/dm2、空気撹拌0.1M3/M2分浴温55℃の条件化
でメッキを行つた。(比較例1) この結果を表1に示す。
また、ピロリン酸銅めっき用光沢剤を含まないメッキ液
を用いる以外は上記比較例1と同様にしてメッキを行つ
た。その結果を表1に示す。(比較例2) <効 果> 本願にある構成要素からなるピロリン酸銅水溶液を用い
ると、電子部品として機能上充分な表面性を保ちつつ異
方性Kの高いめっきが可能となり、これを利用して従来
よりも厚い微細なパターンの印刷回路基板を製造するこ
とが可能となつた。
【図面の簡単な説明】 第1図は、印刷回路基板の断面図である。図中;1はめっ
き銅、2は銅箔、3は絶縁体、A0は絶縁体上にある銅箔
の幅、A1はA0上に形成されためっき銅の線幅、BはA0
に形成されためっき銅の厚さ、AはA0上に形成されため
っき銅のめっき面に対して平行方向ののびを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.銅イオン濃度〔Cu2+〕22〜42g/、 B.ピロリン酸イオン濃度〔P2O7 4-〕/銅イオン濃度〔Cu
    2+〕重量比6.0〜8.0、 C.アンモニア濃度〔NH3〕0.03〜0.20mol/、 D.2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールまたはそ
    の塩5.0×10-7〜6.5×10-6mol/、 からなる異方性めっき用ピロリン酸銅水溶液
JP59132983A 1984-06-29 1984-06-29 異方性めっき用ピロリン酸銅水溶液 Expired - Lifetime JPH0674514B2 (ja)

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