JPH0678652U - 差動歯車装置 - Google Patents

差動歯車装置

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JPH0678652U JP2373093U JP2373093U JPH0678652U JP H0678652 U JPH0678652 U JP H0678652U JP 2373093 U JP2373093 U JP 2373093U JP 2373093 U JP2373093 U JP 2373093U JP H0678652 U JPH0678652 U JP H0678652U
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differential
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体を介してトルク伝達を行うビスカス
カップリングにより両駆動軸の差動を制限する差動制限
機構を有すると共に、駆動軸を容易に組付けることがで
きる組立て性の良好な差動歯車装置を提供する。 【構成】 ビスカスカップリング20のインナープレー
ト28が係合するハブ124の差動歯車機構側端部に、
軸線Cと同軸とされる非円形断面形状の内周面を形成さ
れた受容凹部124bを設けると共に、サイドギヤ11
6のボス部外周面116aを前記受容凹部124bの内
周面に対応する同一の非円形断面形状に形成し、ハブ1
24とサイドギヤ116とを一体回転可能に嵌合する。
又、前記ハブ124の前記駆動軸6に臨む部分を、前記
軸線Cと同軸の円筒内面124cとして前記雄スプライ
ン6aに直接接触することがないように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粘性流体を介してトルク伝達を行うビスカスカップリングにより、 自動的に両駆動軸の差動が制限される差動歯車装置に関し、より詳しくは駆動軸 を容易に取り付けられるように改良した差動歯車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両が旋回走行するときの内外輪差を吸収するために駆動軸には差 動歯車装置が用いられている。ところが通常の差動歯車装置では、左右いずれか の駆動輪が例えばぬかるみに落ち込んだり路面上の氷雪等に乗り上げたりして空 転を始めると、駆動輪に駆動力を伝達できなくなるという欠点が有る。このため 、近年においては、シリコンオイル等の高粘性流体中に配置された多数の薄板間 に生じる粘性抵抗を利用したビスカスカップリングによって差動制限を行う、い わゆるビスカスカップリング付き差動歯車装置が広く用いられるようになってい る。
【0003】 図10は、このようなビスカスカップリング付き差動歯車装置の一例を示す断 面図であるが、この差動歯車装置90においては差動歯車機構10のケース11 と一方の駆動軸6との間に差動制限機構であるビスカスカップリング20が介装 され、差動歯車機構のケース11と駆動軸6との間に相対回転が生じると差動制 限を行うように構成されている。
【0004】 そして、この差動歯車装置90においては、ビスカスカップリング20を差動 歯車機構10のケース11とは別個のハウジング21内に設けているので、ビス カスカップリング20の製造や組み立てが容易であるとともに、差動歯車機構1 0のケース11もビスカスカップリングが取り付くものとそうでないものとに区 別して製造する必要がないという利点が得られる。また、ビスカスカップリング 20が作動してその作動室27内に封入されたシリコンオイルが高温となり圧力 が上昇してもその影響がサイドギヤ16におよぶことが無いので、サイドギヤ1 6がピニオンギヤ14a,14bに強く押しつけられて耐久性を損なうおそれが 無い。さらにはこのビスカスカップリング20は差動歯車機構10のケース11 と駆動軸6との間に介装されているので、一対の駆動軸5,6間にビスカスカッ プリングを介装した場合に比較して双方の駆動軸間の回転干渉が弱いから、操舵 される前輪を駆動する前輪駆動車の駆動軸に用いる差動制限装置としては最適な ものとなっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述の差動歯車装置90においては、その構造上、ビスカスカップ リングのハブ24とサイドギヤ16とが駆動軸6と一体的に回転しなければなら ない。そこで、図10に示すように、ビスカスカップリング20が配置された側 の駆動軸6は、この駆動軸6に係合して一体に回転されるビスカスカップリング のハブ24と、サイドギヤ16の両方にスプライン嵌合されている。
【0006】 しかしながら、前記ハブ24に設けられた雌スプライン24cとサイドギヤ1 6に設けられた雌スプライン16bは、ほとんどの場合その回転方向の位相がず れているから、駆動軸6を単に挿入しただけではその雄スプライン6aを両者の 雌スプライン24c,16bに嵌合させることができない。したがって、まず駆 動軸6をハブ24に嵌合させた後に、駆動軸6を手で回転させてこの駆動軸6の 雄スプライン6aとサイドギヤ16の雌スプライン16bの位相を一致させ、次 いで駆動軸6をサイドギヤ16に挿入して嵌合させなければならない。
【0007】 そこで、駆動軸6を回転させるためには前記ハブ24をビスカスカップリング 20の大きな起動トルクに抗して回転させねばならず、作業者に厳しい肉体的負 担を強いることとなるので従来より強く改善が望まれていた。 即ち、本考案の目的は上記課題を解消することに係り、粘性流体を介してトル ク伝達を行うビスカスカップリングにより両駆動軸の差動を制限する差動制限機 構を有すると共に、駆動軸を容易に組付けることができる組立て性の良好な差動 歯車装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、同軸とされる一対の駆動軸の軸線の回りを回転する差動 歯車ケースと、前記軸線に対して直交するように前記差動歯車ケースに取り付け られたピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに回転自在に軸支されたピニ オンギヤと、前記ピニオンシャフトを挟んで互いに対向されかつ前記ピニオンギ ヤに係合して前記軸線の回りに回転されると共にそれぞれ前記各駆動軸と一体回 転可能に係合する一対のサイドギヤとを備えた差動歯車機構と、前記差動歯車ケ ースと一体となって回転するハウジングと、このハウジングに支承されて前記駆 動軸の一方と一体的に回転するハブと、該ハブ及び前記ハウジングにより画成さ れて粘性流体が封入される作動室と、この作動室内に配置されてその外周部が前 記ハウジングと一体回転可能に係合した複数のアウタープレートと、これらアウ タープレートと交互に配置されかつその内周部が前記ハブと一体回転可能に係合 した複数のインナープレートとを備えた差動制限機構とからなる差動歯車装置で あって、前記ハブが隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合されると共に、該 サイドギヤと一体回転可能に係合する一方の駆動軸が該ハブと非係合となるよう に構成されていることを特徴とする差動歯車装置により達成される。
【0009】 尚、前記ハブを隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合する嵌合手段として は、該サイドギヤのボス部外周面を非円形断面形状に形成すると共に、該ボス部 外周面に対応する非円形断面形状の内周面を形成された受容凹部をハブの差動歯 車機構側端部に設け、該受容凹部に前記ボス部を嵌入することにより両者を一体 回転可能に嵌合するものがある。
【0010】 また、前記ハブを隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合する他の嵌合手段 としては、該サイドギヤのボス部外周面と該ボス部が嵌入されるハブの差動歯車 機構側端部に設けた受容凹部内周面との間に設けたスプライン及びキー部材によ り両者を一体回転可能に嵌合するものがある。 更に、前記ハブを隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合する他の嵌合手段 としては、該サイドギヤのボス部と該ボス部が嵌入されるハブの差動歯車機構側 端部との対向部分に設けたドッグクラッチにより両者を一体回転可能に嵌合する ものがある。
【0011】
【作用】
本考案の上記構成によれば、隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合された 前記ハブは、該サイドギヤを介して一方の駆動軸と一体的に回転することができ 、直接は該駆動軸と係合する必要がない。そこで、予め組立てられた差動歯車装 置に駆動軸を組付ける際には、該駆動軸をサイドギヤに嵌合させるだけでよい。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の各実施例を詳細に説明する。尚、各実施例 の同一部分については同一の符号を用いて説明を簡略化する。 図1は、本考案の第1実施例に基づく差動歯車装置100の縦断面図であり、 図2は図1に示した差動歯車装置のII−II断面矢視図である。
【0013】 前記差動歯車装置100は、図1中右側に設けられた差動歯車機構10と図1 中左側に設けられたビスカスカップリング20が一体とされ、駆動軸の軸線Cの 廻りに回転するようにされている。 前記差動歯車機構10は、その歯車機構を収納する椀状のケース11と、この ケース11に前記軸線Cに対して直交するように穿設された貫通孔11cに嵌合 されかつスプリングピン12で抜け止めされたピニオンシャフト13と、このピ ニオンシャフト13の両端側に回転自在に軸支された一対のピニオンギヤ14a ,14bと、前記ピニオンシャフト12を挟んで互いに対向されるとともに、前 記一対のピニオンギヤ14a,14bに係合して駆動され前記軸線Cの廻りに回 転するビスカスカップリング20側のサイドギヤ116と反対側のサイドギヤ1 5を有する。そして、これらのサイドギヤ15,116は、それぞれに設けられ た雌スプライン15b,116bに、それぞれ駆動軸5,6の雄スプライン5a ,6aが嵌合されるとともにサークリップ5c,6cで抜け止めされて、一体に 回転するようにされている。
【0014】 前記ビスカスカップリング20は、前記差動歯車機構10のケース11に一体 に取り付けられるハウジング21を有し、このハウジング21は前記ケース11 のフランジ11aに取り付けられる円環状厚板部21aと、この円環状厚板部2 1aに取り付けられて前記軸線Cと同軸とされる外側回転部材21b、およびこ の外側回転部材21bに取り付けられてこの差動歯車装置100を回転自在に支 持するための軸部21dを有する外側部材21cからなっている。そして、粘性 流体が封入される作動室27が、前記ハウジング21内に前記軸線Cと同軸の環 状に画成されている。さらに前記円環状厚板部21aと前記外側部材21cによ り支承されて前記軸線Cの廻りに回転自在とされるハブ124が、前記作動室2 7をXリング(断面がX字形状のオイルシール)25,26とともに密封してい る。
【0015】 前記作動室27の内部には薄板を円環状に打ち抜いたアウタープレート29と インナープレート28が交互に配置され、前記アウタープレート29はその外周 部が前記ハウジング21の外側回転部材21bの内周面に一体回転可能に係合さ れるとともに、前記インナープレート28はその内周部が前記ハブ124の外周 面に一体回転可能に係合されて、それぞれ前記軸線Cの廻りに一体に回転するよ うにされている。
【0016】 そして、前記作動室27の内部には、前記ハウジング21に設けられた貫通孔 を介して粘性流体が充満された後、玉22により外部に漏出しないように封止さ れる。 前記ハブ124の差動歯車機構側端部には、図2に示したように、前記軸線C と同軸とされる非円形断面形状の内周面を形成された受容凹部124bが設けら れている。そして、前記サイドギヤ116のボス部外周面116aは、前記受容 凹部124bの内周面に対応する同一の非円形断面形状に形成されている。これ により、前記ハブ124の受容凹部124bを前記サイドギヤ116のボス部外 周面116aに外嵌して係合させることにより、両者は前記軸線Cの廻りに一体 回転可能に嵌合される。
【0017】 そして、前記ハブ124の前記駆動軸6に臨む部分は、前記軸線Cと同軸の円 筒内面124cとされて、前記雄スプライン6aに直接接触することがないよう に構成されて、ハブ124と駆動軸6は非係合とされている。これにより、前記 駆動軸6を本実施例の差動歯車装置100に取り付ける際には、前記駆動軸6の 雄スプライン6aを前記サイドギヤ116の雌スプライン116bに挿通して嵌 合させるだけでよいから、容易に取り付けることができる。
【0018】 すなわち、本実施例の差動歯車装置100は、ビスカスカップリング20のイ ンナープレート28が係合するハブ124を直接、前記駆動軸6にスプライン嵌 合させることなく、サイドギヤ116を介して駆動軸6と一体回転可能に係合さ れるようにしたので、前記差動歯車装置100に駆動軸6をとりつける際には、 駆動軸6の先端部に設けられた雄スプライン6aをサイドギヤ116に設けた雌 スプライン116bに嵌合させるだけでよいから、容易に取り付けることができ る。また、前記ハブ124はサイドギヤ116を介して駆動軸6と一体に回転す るから、ビスカスカップリング20は従来と同様に作動することができる。
【0019】 尚、前記ハブ124と前記サイドギヤ116とを一体回転可能とする嵌合手段 を構成する形状結合部の形状は、上記の如き非円形断面形状に限らず多角形断面 形状としても良い。 次ぎに、上記第1実施例の差動歯車装置100の作動について説明する。 まず、この差動歯車装置100を適用する車両の動力伝達経路を模式的に示す 図9を用いて説明すると、この車両は車体の前方に搭載されたエンジン1により 左右の前輪7R,7Lを駆動する前輪駆動車で、前記エンジン1で発生した駆動 力を変速機2で変速した後、変速機2のケース2aに軸受け4a,4bで回転自 在に支承された差動歯車機構10のケース11に固定された平歯車3に伝達する ことにより、前記差動歯車機構10を駆動して回転するようにされている。そし て、この差動歯車機構10のサイドギヤに取り付けられた左右の駆動軸5,6が 前記左右の前輪7R,7Lを駆動するようにされている。
【0020】 そして、前記差動歯車装置100は、前述のように、前記差動歯車機構10の ケース11と前記駆動軸6の間に差動制限機構であるビスカスカップリング20 が介装されている。 したがって、低速旋回時のように左右の回転差が小さい状態では、ビスカスカ ップリング20による差動制限トルクが小さいので、差動装置の差動機能が働き 、スムースな旋回が可能となる。
【0021】 そして、例えば右側の駆動輪7Rがぬかるみにはまりこんだり路面上の氷雪に 乗り上げたりして空転すると、前記差動歯車機構10のケース11と前記駆動軸 6との間に相対回転が生じる。これにより、図1に示すように、前記ケース11 と一体とされた前記ビスカスカップリング20のハウジング21に係合するアウ タープレート29と、前記駆動軸6がスプライン嵌合するサイドギヤ116と一 体に回転するようにされている前記ハブ124に係合するインナープレート28 とが、前記作動室27内に封入された高粘度のシリコンオイル中で相対回転して 粘性抵抗が生じるから、前記駆動軸6と前記ケース11の間で差動制限が行われ 、駆動力を空転していない左側の駆動輪7Lに伝達することができ、高い走破性 が得られる。
【0022】 図3は、本考案の第2実施例に基づく差動歯車装置200の縦断面図であり、 図4は図3に示した差動歯車装置のVI−VI断面矢視図である。 差動歯車装置200は、ビスカスカップリング20のハブ224をサイドギヤ 216にスプライン嵌合させることにより両者を一体回転可能に係合させたもの であり、それ以外の部分は前述の第1実施例の差動歯車装置100と全く同一構 造とされている。
【0023】 すなわち、本第2実施例におけるハブ224の前記軸線Cに同軸とされる受容 凹部の内周面には雌スプライン224bが刻設され、サイドギヤ216のボス部 の外周面には雄スプライン216aが刻設され、両者はこのスプラインを介して 一体回転可能に係合するようにされている。そして、前記ハブ214の前記駆動 軸6の雄スプライン6aに臨む部分は、軸線Cと同軸で該雄スプライン6aの外 径より内径の大きい円筒内面224cとされて、前記スプライン6aに直接接す ることがないようにされている。
【0024】 従って、前記ハブ224を前記サイドギヤ216にスプライン嵌合させること によって両者は前記軸線Cの廻りに一体的に回転し、前記ハブ224が駆動軸6 と一体に回転することができるので、ビスカスカップリング20は従来と全く同 様に作動することができると共に、差動歯車装置200への駆動軸6の取り付け が容易となる。
【0025】 図5は、本考案の第3実施例に基づく差動歯車装置300の縦断面図であり、 図6は図5に示した差動歯車装置のVI−VI断面矢視図である。 差動歯車装置300は、ビスカスカップリング20のハブ324を前記サイド ギヤ316にドッグクラッチを介して係合させたもので、それ以外の部分は前述 の第1実施例の差動歯車装置100と全く同一構造とされている。
【0026】 すなわち、本第3実施例におけるサイドギヤ316のボス部の端面には前記軸 線C方向に沿ってビスカスカップリング20側へ突出するドッグクラッチ歯31 6aが周方向に等配されて刻設されると共に、該サイドギヤ316のボス部が挿 入されるハブ324の受容凹部における前記ドッグクラッチ歯316aとの対向 部分にはこれに対応して前記サイドギヤ316側へ突出するドッグクラッチ歯3 24bが刻設されており、両者はこのドッグクラッチを介して一体回転可能に嵌 合されている。そして、前記ハブ324の前記駆動軸6の雄スプライン6aに臨 む部分は、軸線Cと同軸で該雄スプライン6aの外径より内径の大きい円筒内面 324cとされて、前記雄スプライン6aに直接接することがないようにされて いる。
【0027】 したがって、前記ハブ324を前記サイドギヤ316にドッグクラッチを介し て嵌合させることにより、両者は前記軸線Cの廻りに一体的に回転し、前記ハブ 324が駆動軸6と一体に回転することができるので、ビスカスカップリング2 0は従来と全く同様に作動することができると共に、差動歯車装置300への駆 動軸6の取り付けが容易となる。
【0028】 図7は、本考案の第4実施例に基づく差動歯車装置400の縦断面図であり、 図8は図7に示した差動歯車装置のVIII−VIII断面矢視図である。 差動歯車装置400は、ビスカスカップリング20のハブ424をサイドギヤ 416に丸キー23を介して係合させたもので、それ以外の部分は前述の第1実 施例の差動歯車装置100と全く同一構造とされている。
【0029】 すなわち、本第4実施例のハブ424の前記軸線Cに同軸とされる受容凹部4 24bの内周面及び前記サイドギヤ416のボス部416aの外周面には、丸キ ー23を収容する断面半円状の溝がそれぞれ前記軸線Cと平行に延びるように形 成されている。そして前記ハブ424の前記駆動軸6の雄スプライン6aに臨む 部分は、軸線Cと同軸で該雄スプライン6aの外径より内径の大きい円筒内面4 24cとされて、前記雄スプライン6aに直接接することがないようにされてい る。
【0030】 したがって、前記ハブ424を前記サイドギヤ416にドッグクラッチを介し て嵌合させることにより、両者は前記軸線Cの廻りに一体的に回転し、前記ハブ 424が駆動軸6と一体に回転することができるので、ビスカスカップリング2 0は従来と全く同様に作動することができると共に、差動歯車装置400への駆 動軸6の取り付けが容易となる。
【0031】 なお、本第4実施例においては丸キーを用いたが、キーの形状はこれにとらわ れる必要は無く他の形状を有するキーを用いても良い。
【0032】
【考案の効果】
本考案の差動歯車装置によれば、差動制限機構であるビスカスカップリングの インナープレートが係合するハブは、隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合 され、該サイドギヤを介して一方の駆動軸と一体的に回転することができるので 、直接は該駆動軸と係合する必要がない。そこで、予め組立てられた差動歯車装 置に駆動軸を組付ける際には、該駆動軸をサイドギヤに嵌合させるだけでよい。
【0033】 そこで、従来のビスカスカップリング付き差動歯車装置のように、まず駆動軸 をハブにスプライン嵌合させた後に作業者がビスカスカップリングの起動トルク に抗しながら手で駆動軸を回転させて、駆動軸のスプラインとサイドギヤのスプ ラインとの位相を合わせる必要がないから、駆動軸を容易に取り付けることがで きる。
【0034】 従って、粘性流体を介してトルク伝達を行うビスカスカップリングにより両駆 動軸の差動を制限する差動制限機構を有すると共に、駆動軸を容易に組付けるこ とができる組立て性の良好な差動歯車装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に基づく差動歯車装置の縦
断面である。
【図2】図1に示した差動歯車装置のII−II断面矢視図
である。
【図3】本考案の第2実施例に基づく差動歯車装置の縦
断面である。
【図4】図3に示した差動歯車装置のIV−IV断面矢視図
である。
【図5】本考案の第3実施例に基づく差動歯車装置の縦
断面である。
【図6】図5に示した差動歯車装置のVI−VI断面矢視図
である。
【図7】本考案の第4実施例に基づく差動歯車装置の縦
断面である。
【図8】図7に示した差動歯車装置のVIII−VIII断面矢
視図である。
【図9】本考案の差動歯車装置が適用される車両の動力
伝達系を示す説明図である。
【図10】従来の差動歯車装置の縦断面図である。
【符号の説明】
5 駆動軸 6 駆動軸 10 差動歯車機構 11 差動歯車機構のケース 12 スプリングピン 13 ピニオンシャフト 14a ピニオンギヤ 14b ピニオンギヤ 15 サイドギヤ 20 ビスカスカップリング 25 Xリング 26 Xリング 27 作動室 28 インナープレート 29 アウタープレート 100 差動歯車装置 116 サイドギヤ 116a ボス部外周面 116b 雌スプライン 124 ハブ 124b 受容凹部 124c 円筒内面 216 サイドギヤ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸とされる一対の駆動軸の軸線の回り
    を回転する差動歯車ケースと、前記軸線に対して直交す
    るように前記差動歯車ケースに取り付けられたピニオン
    シャフトと、このピニオンシャフトに回転自在に軸支さ
    れたピニオンギヤと、前記ピニオンシャフトを挟んで互
    いに対向されかつ前記ピニオンギヤに係合して前記軸線
    の回りに回転されると共にそれぞれ前記各駆動軸と一体
    回転可能に係合する一対のサイドギヤとを備えた差動歯
    車機構と、 前記差動歯車ケースと一体となって回転するハウジング
    と、このハウジングに支承されて前記駆動軸の一方と一
    体的に回転するハブと、該ハブ及び前記ハウジングによ
    り画成されて粘性流体が封入される作動室と、この作動
    室内に配置されてその外周部が前記ハウジングと一体回
    転可能に係合した複数のアウタープレートと、これらア
    ウタープレートと交互に配置されかつその内周部が前記
    ハブと一体回転可能に係合した複数のインナープレート
    とを備えた差動制限機構とからなる差動歯車装置であっ
    て、 前記ハブが隣接するサイドギヤと一体回転可能に嵌合さ
    れると共に、該サイドギヤと一体回転可能に係合する一
    方の駆動軸が該ハブと非係合となるように構成されてい
    ることを特徴とする差動歯車装置。
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