JPH0680134B2 - 耐熱性耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

耐熱性耐衝撃性樹脂組成物

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JPH0680134B2
JPH0680134B2 JP61314040A JP31404086A JPH0680134B2 JP H0680134 B2 JPH0680134 B2 JP H0680134B2 JP 61314040 A JP61314040 A JP 61314040A JP 31404086 A JP31404086 A JP 31404086A JP H0680134 B2 JPH0680134 B2 JP H0680134B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、特定関係にある2種以上の共重合体とグラフ
ト重合体とからなる耐熱性耐衝撃性樹脂組成物に関す
る。
<従来の技術> 近年、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体等の耐熱性を改良する目
的で、耐熱性付与成分としてマレイミド系単量体成分を
導入した樹脂の開発が活発に進められている。また、マ
レイミド系単量体成分を含有する共重合体とアクリロニ
トリル−スチレン共重合体などの他樹脂とをブレンドす
ることによって耐熱性に優れた組成物が提案されてい
る。(例えば、特開昭57-98536、特開昭58-217537、特
開昭61-91239) <発明が解決しようとしている問題点> 該組成物においては、マレイミド系共重合体と他樹脂と
の配合比率によって組成物中のマレイミド系単量体含有
量を変動させることができ、任意の耐熱性を有する組成
物が容易に得られるといった製造上の利点がある。
しかしながら、該組成物の多くは非相溶性を示し、物性
面より優れた組成物とは言い難い。特にマレイミド系共
重合体とアクリロニトリル−スチレン共重合体との組成
物においてはマレイミド系単量体導入による耐熱性改良
効果が充分発揮されていない。かつ、耐衝撃性などの機
械的強度に劣る。
従って、上述の様な問題点ならびにマレイミド系単量体
が高価なことより、マレイミド系単量体による改良効果
が充分に発揮された耐熱性に優れると共に耐衝撃性に優
れた組成物の開発が望まれていた。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上述の問題点に鑑み鋭意検討した結果、
マレイミド系単量体成分を含有する特定組成の共重合体
2種以上からなり、かつ共重合体間のマレイミド系単量
体成分の差を特定化された樹脂組成物とグラフト重合
体、またはそれらと他の熱可塑性樹脂および/またはエ
ラストマーとからなる組成物は、従来の組成物に比べ優
れた耐熱性ならびに耐衝撃性を有していることを見出
し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、 マレイミド系単量体成分(A)と芳香族ビニル系単量体
成分(B)またはそれら(A)成分、(B)成分と不飽
和ニトリル系単量体、不飽和カルボン酸およびそのエス
テル系単量体の中から選ばれた1種または2種以上の単
量体成分(C)とからなる少なくとも2種類の共重合体
からなり、 各共重合体の組成が式(1)および(2)で表わされる
範囲内であり、かつ 各共重合体間におけるマレイミド系単量体成分(A)含
有量の差が3〜50重量%である樹脂組成物〔I〕2〜98
重量%と、 ゴム状重合体と、上記(A)、(B)および(C)の中
から選ばれた1種または2種以上の単量体成分とからな
るグラフト重合体〔II〕98〜2重量%、ならびに 他の熱可塑性樹脂および/またはエラストマー〔III〕
0〜90重量%からなり、 樹脂組成物〔I〕、グラフト重合体〔II〕および他の熱
可塑性樹脂および/またはエラストマー〔III〕の合計
に対するマレイミド系単量体成分の割合が1〜50重量%
であることを特徴とする耐熱性耐衝撃性樹脂組成物を提
供するものである。
以下に本発明を詳細に説明する。
マレイミド系単量体成分(A) マレイミド系単量体成分としては、マレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−イソプロ
ピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ヘキシル
マレイミド、N−オクチルマレイミド、N−ラウリルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド、N−2,3または4−メチルフェニルマレ
イミド、N−2,3または4−エチルフェニルマレイミ
ド、N−2,3または4−ブチルフェニルマレイミド、N
−2,6−ジメチルフェニルマレイミド、N−2,3または4
−クロロフェニルマレイミド、N−2,3または4−ブロ
モフェニルマレイミド、N−2,5−ジクロロフェニルマ
レイミド、N−3,4−ジクロロフェニルマレイミド、N
−2,5−ジブロモフェニルマレイミド、N−3,4−ジブロ
モフェニルマレイミド、N−2,4,6−トリクロロフェニ
ルマレイミド、N−2,4,6−トリブロモフェニルマレイ
ミド、N−2,3または4−ヒドロキシフェニルマレイミ
ド、N−2,3または4−メトキシフェニルマレイミド、
N−2,3または4−カルボキシフェニルマレイミド、N
−4−ニトロフェニルマレイミド、N−4−ジフェニル
マレイミド、N−1−ナフチルフェニルマレイミド、N
−4−シアノフェニルマレイミド、N−4−フェノキシ
フェニルマレイミド、N−4−ベンジルフェニルマレイ
ミド、N−2−メチル−5クロロフェニルマレイミド、
N−2−メトキシ−5−クロロフェニルマレイミドなど
が例示され、1種または2種以上含有するものである。
これらのうち、特にN−アリール置換マレイミドが好ま
しい。
芳香族ビニル系単量体(B) 芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチル
スチレン、α−クロロスチレン、p−t−ブチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、o−クロロスチレン、p−ク
ロロスチレン、2,5−ジクロロスチレン、3,4−ジクロロ
スチレン、p−ブロモスチレン、o−ブロモスチレン、
2,5−ジブロモスチレン、3,4−ジブロモスチレン、2−
イソプロペニルナフタレンなどが挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。これらのうち通常はスチ
レンまたはα−メチルスチレンが好ましい。
単量体(C) 本発明において、上述のマレイミド系単量体(A)成分
ならび芳香族ビニル系単量体(B)成分とともに共重合
体を構成することのできる単量体(C)とは、不飽和ニ
トリル系単量体、不飽和カルボン酸およびそのエステル
系単量体の中から選ばれた1種以上の単量体である。
不飽和ニトリル系単量体としては、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、マレオニトリル、フマロニトリル
などが挙げられ、1種または2種以上用いることができ
る。これらのうち通常はアクリロニトリルが好ましい。
不飽和カルボン酸およびそのエステル系単量体として
は、(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ラウリル、シクロヘキシル、2−ヒド
ロキシエチル、グリシジルおよびジメチルアミノエチル
などの(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ならびに
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、
無水ハイミック酸およびそれらのモノおよびジアルキル
エステルなどが挙げられる。
これらは1種または2種以上用いることができる。これ
らのうち、通常はメタクリル酸、メタクリル酸メチル、
無水マレイン酸などが好ましい。
なお、上述の単量体成分(C)においては、成分(C)
の一部分、すなわち成分(C)の50重量%以下を次に示
す共重合体成分に1種または2種以上置換することもで
きる。
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4
−メチルペンテン−1、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
テトラフルオロエチレン、モノクロロトリフルオロエチ
レン、ヘキサフルオロプロピレン、ブタジエン、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルピロ
リドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニル
エーテル、ビニルケトン、クマロン、インデンおよびア
セナフチレン。
共重合体 本発明における樹脂組成物〔I〕を構成する各共重合体
は、上述のマレイミド系単量体成分(A)と芳香族ビニ
ル系単量体成分(B)、またはマレイミド系単量体成分
(A)、芳香族ビニル系単量体成分(B)と不飽和ニト
リル系単量体、不飽和カルボン酸およびそのエステル系
単量体の中から選ばれた1種または2種以上の単量体成
分(C)からなり、その組成がそれぞれ式(1)および
(2)で表わされる範囲内である。
各共重合体におけるマレイミド系単量体成分(A)を1
〜60重量%に限定した理由は、相溶性に優れ、かつ耐熱
性、加工性ならびに機械的強度のバランスに優れた最終
組成物を得るためである。
また、式(2)に示されるとおり、上述の単量体成分
(B)と(C)の合計における(B)成分の割合は、10
〜100重量%であり、10重量%未満((C)成分が90重
量%を越す。)では、高温下での成形加工時に着色や熱
分解を起し易いなど熱安定性が悪化する。
なお、各共重合体の固有粘度(ジメチルホルムアミド溶
液、30℃で測定した値〔η〕“dl/g")には特に制限は
ないが、0.3〜1.5の範囲内のものが好ましい。
樹脂組成物〔1〕 本発明の組成物は、上述のとおり特定組成の共重合体2
種以上からなり、かつ、各共重合体間におけるマレイミ
ド系単量体成分(A)含有量の差が3〜50重量%の組成
物である。
各共重合体間におけるマレイミド系単量体成分(A)含
有量の差が3重量%未満ではマレイミド系単量体成分に
よる耐熱性改良効果が充分発揮されず、一方50重量%を
超えると各共重合体のガラス転移温度の差が大きいた
め、例えばこれらを、溶融混練法でブレンドする場合に
は両者の溶融粘度の差が大きくなる。この結果、両者を
均一にブレンドするには長時間を要するばかりでなく、
本来これらの樹脂がもつ特性を有するものは得がたい。
本発明においては、マレイミド系単量体成分(A)の含
有量の異なる共重合体2種からなる樹脂組成物はもちろ
ん、3種以上からなる樹脂組成物も含まれる。3種以上
の共重合体からなる場合は、それぞれマレイミド系単量
体成分(A)含有量の近接する共重合体間における成分
(A)含有量差が3〜50重量%でなければならない。従
って、成分(A)含有量の最小共重合体と最多共重合体
との間ではその含有量差が50重量%を超す場合もある。
なお、3種以上の共重合体からなる場合、各共重合体間
におけるマレイミド系単量体成分(A)の含有量差が3
〜50重量%であり、かつ成分(A)含有量の最小共重合
体と最多共重合体との間での含有量差も50重量%以下で
あることが好ましい。
なお、共重合体間の相溶性およびグラフト重合体と各共
重合体の相溶性の面より、高マレイミド系単量体成分含
有共重合体と低マレイミド系単量体成分含有共重合体と
の組成(重量)比が2/98〜98/2であることが好ましい。
これらのマレイミド系単量体成分を含有する共重合体は
公知の方法で製造できる。例えば、マレイミド系単量体
と共重合体単量体とを直接に共重合させる方法、無水マ
レイン酸を含有する共重合体を、アンモニア、第1級ア
ミン、イソシアン酸エステル等と反応させてイミド化す
る方法などがある。これらの共重合体は塊状重合、懸濁
重合、塊状懸濁重合、乳化重合、溶液重合等によって製
造することができる。
グラフト重合体〔II〕 本発明の耐熱性耐衝撃性樹脂組成物の構成成分として用
いられるグラフト重合体〔II〕は、前記のマレイミド系
単量体、芳香族ビニル系単量体、不飽和ニトリル系単量
体、不飽和カルボン酸およびそのエステル系単量体の中
から選ばれた1種または2種以上の単量体成分とゴム状
重合体とからなるグラフト重合体である。
ゴム状重合体は常温においてゴム状を呈するものであ
る。このゴム状重合体として、例えばポリブタジエン、
スチレン−ブタジエンランダムまたはブロック共重合
体、水素化スチレン−ブタジエンランダムまたはブロッ
ク共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
ネオプレンゴム、クロロプレンゴム、イソブチレンゴ
ム、天然ゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−
プロピレン−共役ジエンゴム、塩素化ポリエチレン、塩
素化エチレン−プロピレン−共役ジエンゴム、アクリル
ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル、エチル、プロピル、ブチル、グ
リシジルまたはジメチルアミノエチルなどの(メタ)ア
クリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メ
タクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−アクリル酸
メチル−メタクリル酸グリシジル共重合体、ポリビニル
ブチラール、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエ
ラストマーなどが挙げられる。これは架橋物、未架橋物
のいずれも使用でき、また2種以上の混合物も使用する
ことができる。
ゴム状重合体にグラフト重合されるマレイミド系単量
体、芳香族ビニル系単量体、不飽和ニトリル系単量体、
不飽和カルボン酸およびそのエステル系単量体などの単
量体成分としては、前記の共重合体の項で述べられた各
化合物が挙げられる。
特に、芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、d−メ
チルスチレンおよびp−メチルスチレン、不飽和ニトリ
ル系単量体としてはアクリロニトリルおよびメタクリロ
ニトリル、不飽和カルボン酸としてはメタクリル酸、無
水グルタル酸および無水マレイン酸、不飽和カルボン酸
エステルとしてはメタクリル酸メチル、マレイミド系単
量体としてはN−フェニルマレイミドが好ましい。
また、グラフト重合体としては、ゴム状重合体に少なく
とも芳香族ビニル系単量体と不飽和ニトリル系単量体お
よび/またはマレイミド系単量体の成分がグラフト重合
してなるグラフト重合体が好ましい。
グラフト重合体〔II〕は、前述の共重合体の項で挙げた
ような各種重合法によって製造することができる。ま
た、グラフト重合体の構造には特に制限はないが、重量
平均粒子径が0.05〜3μm、グラフト率10〜150重量
%、ゴム含有量5〜80重量%のものが好ましい。
他の熱可塑性樹脂およびエラストマー〔III〕 本発明において使用される他の熱可塑性樹脂およびエラ
ストマー〔III〕としては、例えばポリスチレン、無水
マレイン酸−スチレン共重合体、無水マレイン酸−アク
リロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−d−メチルスチ
レン共重合体、メタクリロニトリル−スチレン共重合
体、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチル−ス
チレン共重合体、メタクリル酸メチル−アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体、メタクリル酸メチル−メタクリ
ル酸共重合体、メタクリル酸メチル−無水マレイン酸共
重合体、メタクリル酸メチル−無水グルタル酸共重合
体、メタクリル酸メチル−スチレン−無水グルタル酸共
重合体、メタクリル酸メチル−グルタルイミド共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−メタクリル酸共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、
エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−
1共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、
エチレン−プロピレン系ゴム、無水マレイン酸グラフト
ポリオレフィン、塩素化ポリオレフィン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸およびその金属塩共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、グリシジル、ジメチルアミノエ
チルなどの(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリ
テトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、ポリビニルブチラール、ポリ
塩化ビニル、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンラ
ンダムまたはブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンランダムまたはブロック共重合体、アクリロニト
リル−ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、アクリルゴ
ム、シリコーン樹脂、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリサルホン、ポリエーテルサ
ルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリオキシメチレ
ン等が挙げられる。これら1種または2種以上使用でき
る。
耐熱性耐衝撃性樹脂組成物(組成物) 本発明の組成物は、前記の特定共重合体からなる樹脂組
成物〔I〕2〜98重量%と、グラフト重合体〔II〕98〜
2重量%ならびに他の熱可塑性樹脂および/またはエラ
ストマー〔III〕0〜90重量%とからなるものであり、
かつ樹脂組成物〔I〕、グラフト重合体〔II〕および他
の熱可塑性樹脂および/またはエラストマー〔III〕の
合計に対するマレイミド系単量体成分(樹脂組成物
〔I〕からもたらされるマレイミド系単量体成分の合
計)の割合が1〜50重量%の組成物である。
特定の共重合体からなる樹脂組成物〔I〕が2重量%未
満では耐熱性が低く、一方98重量%を超えると衝撃強度
の高いものは得がたい。また、グラフト重合体〔II〕が
2重量%未満では衝撃強度の高いものが得がたく、一方
98重量%を超えると耐熱性が低い。さらに、他の熱可塑
性樹脂および/またはエラストマー〔III〕が90重量%
を超えるとマレイミド系単量体成分含有共重合体および
グラフト重合体の有する特性が失われる。
また、マレイミド系単量体成分の割合が1重量%未満で
は耐熱性が低く、一方、50重量%を超えると加工性およ
び機械的強度が低下する。
本発明の組成物は、各重合体(樹脂、エラストマー)の
製造方式に対応して任意の方法で製造することができ
る。例えば、ラテックス、サスペンジョン、溶液、粉
末、ビーズ、ペレッド、ブロック等の状態でブレンド
し、最終的にはバンバリーミキサーや押出機にて溶融混
練して組成物とすることができる。
本発明の組成物に対し、必要に応じて酸化防止剤、熱安
定剤、光安定剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、発泡剤、
無機および有機系充填剤、難燃剤、表面光沢改良剤、艶
消し剤などを添加することができる。これらの各種添加
剤は組成物の製造工程中あるいはその後の加工工程にお
いて添加することができる。
なお、本発明の組成物は単独で車両部品、船舶部品、航
空機部品、建築材料、電気部品、家具、事務用品等多く
の分野に広く使用することができることは勿論のこと、
各種有極性材料との親和性が非常に良いことから、ガラ
ス繊維、金属繊維、炭素繊維あるいはこれらの粉末、炭
酸カルシウム、タルク、石こう、アルミナ、シリカ、雲
母、窒化ホウ素、ジルコニア、炭化ケイ素、チタン酸カ
リウムなどの複合材料として使用することができる。
以下に本発明を実施例でもって説明するが、本発明はこ
れによって限定されるものではない。
実施例で示した部数および%はすべて重量に基づくもの
である。
参考例1 共重合体の合成 共重合体(1) 攪拌翼およびバッフルを備えた100lの反応器に純水70
部、過硫酸カリウム0.01部およびドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム0.1部を仕込み、反応器内を窒素ガス
で置換したのち攪拌下に昇温し、内温が65℃に達した時
点でN−フェニルマレイミド10部、アクリロニトリル23
部、スチレン67部およびt−ドデシルメルカプタン0.4
部からなる溶液ならびに過硫酸カリウム0.2部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7部および純水50部
からなる水溶液をそれぞれ25部/時間および12.5部/時
間の速度で連続添加しつつ30分間かけて75℃に昇温し
た。これらの溶液の連続添加終了後、さらに75℃で2時
間保持した。この結果、重合率98.6%、pH2.7のラテッ
クスを得た。
このラテックスの固形分濃度を20%に調整して上記の反
応器に仕込み、105℃に加熱した。これに15%の硫酸マ
グネシウム水溶液をラテックスの固形分100部あたり30
部を10分間で添加したのち、さらに10分間110℃に保持
してラテックスを凝固処理した。冷却後、スラリーから
重合体を分離し、水洗、乾燥した。
共重合体(2) 無水マレイン酸−スチレン共重合体(ARCO社製、ダイラ
ーク 332、無水マレイン酸含有量14%)をサイドフィ
ーダーおよびベント付40mmφ2軸押出機のホッパーに入
れ、窒素ガス雰囲気下に10kg/時間の速度で供給した。
押出機の出口の樹脂温度を230℃に、また平均滞留時間
を2分間に設定した。これに、サイドフィーダーよりア
ニリン98部、エチルベンゼン50部およびトリメチルアミ
ン2部からなる溶液を2.1kg/時間の速度で供給した。エ
チルベンゼン、トリメチルアミン、未反応アニリンおよ
び水分等はベントより真空ポンプで減圧にして除去し
た。押出機から出たストランドはカッターで切断し、ペ
レットとした。
共重合体(3) 共重合体(1)で用いた反応器に純水70部、過硫酸カリ
ウム0.02部およびラウリル硫酸ナトリウム0.05部を仕込
み、反応器内を窒素置換したのち攪拌下に70℃に昇温し
た。これにN−フェニルマレイミド30部、アクリロニト
リル20部、スチレン50部およびt−ドデシルメルカプタ
ン0.2部からなる溶液ならびに過硫酸カリウム0.1部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム0.1部および純水50部からなる水
溶液をそれぞれ20部/時間および10部/時間の速度で連
続添加しつつ30分間かけて75℃に昇温した。これらの溶
液の連続添加終了後、引続いて75℃で2時間保持した。
この結果、重合率98.8%、pH2.6のラテックスを得た。
このラテックスの固形分濃度を15%に調整して上記の反
応器に仕込み135℃に昇温した。これに20%の塩化カル
シウム水溶液をラテックスの固形分100部あたり30部を1
0分間かけて添加したのち、10分間135℃に保持してラテ
ックスを凝固処理した。冷却後、スラリーから重合体を
分離し、水洗、乾燥した。
共重合体(4),(5),(6),(7),(8),
(9)および(12) それぞれ共重合体(3)の製造法に準拠して第1表に示
した共重合体を得た。
共重合体(10) 共重合体(1)で用いた反応器に純水150部および5%
のヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液4部を仕
込み、反応器内を窒素ガスで置換したのち、攪拌下にア
クリロニトリル28部、スチレン72部、t−ドデシルメル
カプタン0.45部およびラウロイルパーオキサイド0.5部
を仕込んだ。これを75℃に昇温して5時間重合したの
ち、さらに80℃に昇温して1時間保持した。次に100℃
に昇温し、反応器内にスチームを吹込みながら未反応単
量体を蒸留除去した。冷却後、重合体を分離し、水洗、
乾燥した。
共重合体(11) 5lの反応器にジメチルホルムアミド700部、アクリロニ
トリル6部、スチレン24部およびt−ドデシルメルカプ
タン0.2部を仕込み、器内を窒素ガスで置換したのち、
攪拌下に70℃に昇温した。これにラウロイルパーオキサ
イド0.2部、ベンゾイルパーオキサイド0.05部およびジ
メチルホルムアミド5部からなる溶液を加えたのち、N
−フェニルマレイミド66部、アクリロニトリル5部およ
びジメチルホルムアミド200部からなる混合液を2時間
かけて連続添加した。その後、90℃に昇温して1時間保
持した。冷却後、重合体溶液を多量のメタノール中に投
入して沈澱させたのち、重合体を分離し、メタノールで
十分に洗浄し、乾燥した。
以上の参考例1で得られた各共重合体の分析値を第1表
に示す。
参考例2 グラフト重合体の合成 グラフト重合体(イ) 共重合体(1)で用いた反応器に純水30部を仕込み、攪
拌下にポリブタジエンラテックス(ゴムの重量平均粒子
径0.46μm、ゲル分72%、固形分41%、乳化剤デヒドロ
アビエチン酸ナトリウム1.5%、pH12.1)30部(固形分
換算)およびブタジエン−スチレン共重合体ラテックス
(ゴムの重量平均粒子径0.12μm、ゲル分82%、固形分
42%、スチレン含有量15%、乳化剤オレイン酸ナトリウ
ム2%、pH11.7)30部(固形分換算)を仕込んだ。次に
硫酸第1鉄7水塩0.002部、ピロリン酸ナトリウム0.1部
およびデキストロース0.2部を添加したのち、反応器内
を窒素ガスで置換し、70℃に加熱した。これにt−ブチ
ルハイドロパーオキサイド0.01部および純水2部からな
る水溶液を仕込んだのち、それぞれアクリロニトリル15
部、スチレン25部およびt−ドデシルメルカプタン0.2
部からなる溶液ならびにt−ブチルハイドロパーオキサ
イド0.2部、テヒドロアビエチン酸ナトリウム0.6部、水
酸化ナトリウム0.2部および純水20部からなる水溶液を
3時間かけて連続添加した。その後、75℃に加熱して2
時間保持した。この結果、重合率98.7%、pH11.9のラテ
ックスを得た。
このラテックスの固形分濃度を25%に調整して上記の反
応器に仕込み、90℃に加熱した。これに15%の硫酸マグ
ネシウム水溶液をラテックスの固形分100部あたり20部
を10分間で添加した。冷却後、スラリーから重合体を分
離し、水洗、乾燥した。
グラフト重合体(ロ) 共重合体(1)で用いた反応器に純水200部およびヒド
ロキシエチルセルロース0.3部からなる水溶液を仕込ん
だのち、小片状にしたエチレン(45%)−プロピレン
(52%)−シクロペンタジエン(3%)ゴム50部を仕込
んだ。これにアクリロニトリル18部、スチレン35部、ジ
クミルパーオキサイド0.1部およびt−ドデシルメルカ
プタン0.3部からなる溶液を加え、器内を窒素ガスで置
換したのち攪拌下に120℃に昇温して4時間重合した。
冷却後、重合体を分離し、水洗、乾燥した。
グラフト重合体(ハ) 共重合体(1)で用いた反応器に純水30部、硫酸第1鉄
7水塩0.003部、亜硫酸水素ナトリウム0.2部およびデキ
ストロース0.2部を添加し、ついでポリアクリル酸ブチ
ルラテックス(ゴムの重量平均粒子径0.27μm、ゲル分
73%、固形分40%、乳化剤ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム1.6%/ゴム、pH5.7)60部(固形分換算)を
仕込んだのち、反応器内を窒素ガスで置換し、攪拌下に
75℃に加熱した。これに、それぞれN−フェニルマレイ
ミド4部、アクリロニトリル8部、スチレン28部および
t−ドデシルメルカプタン0.2部からなる溶液ならびに
キュメンハイドロパーオキサイド0.2部、ドデシルスル
ホン酸ナトリウム0.4部および純水20部からなる水溶液
を3時間かけて連続添加した。その後80℃に昇温して2
時間保持した。その結果、重合率98.5%のラテックスを
得た。以下、グラフト重合体(イ)の場合と同様にして
重合体を回収した。
グラフト重合体(ニ) 共重合体(1)で用いた反応器に純水30部、硫酸第1鉄
7水塩0.002部、ピロリン酸ナトリウム0.1部およびデキ
ストロース0.2部を添加し、ついでアクリロニトリル−
ブタジエン共重合体ラテックス(ゴムの重量平均粒子径
0.17μm、ゲル分77%、アクリロニトリル含有量20%、
固形分43%、乳化剤ラウリル硫酸ナトリウム1.6部、pH
5.2)60部(固形分換算)を仕込んだのち、反応器内を
窒素ガスで置換し、攪拌下に70℃に昇温した。これに、
それぞれアクリロニトリル7部、スチレン27部、グリシ
ジルメタクリレート6部およびt−ドデシルメルカプタ
ン0.2部からなる溶液ならびにキュメンハイドロパーオ
キサイド0.2部、ラウリル硫酸ナトリウム0.5部および純
水20部からなる水溶液を3時間かけて連続添加した。そ
の後80℃に加熱して2時間保持した。この結果、重合率
98.5%のラテックスを得た。以下、グラフト重合体
(イ)の場合と同様にして重合体を回収した。
参考例3 他の熱可塑性樹脂および/またはエラストマー〔III〕
として、スチレン−アクリロニトリル共重合体(参考例
1における共重合体No.10)“AS"、ポリカーボネート
“PC"またはアクリロニトリル(30%)−ブタジエン(7
0%)ゴム“NBR"を用いた。
実施例および比較例 参考例1で得られた共重合体と参考例2で得られたグラ
フト重合体とを、さらにそれらと参考例3に示した他の
熱可塑性樹脂またはエラストマーとを第2表および第3
表に示した割合でブレンドし、これらのブレンド物100
部あたり安定剤としてトリエチレングリコール−ビス
〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕0.1部およびジ(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト0.2部および滑剤としてエチレンビスステアロアミ
ド0.05部を加え、ベント付40mmφ2軸押出機にて250〜3
00℃で混練し、ペレット化した。これらのペレット中の
残留モノマーの合計量は、いずれも0.2%以下であっ
た。
このペレットを射出成形機にて250〜320℃で成形して試
験片を作成し、物性を測定した。この結果を第2表およ
び第3表に示す。
組成はCHNおよびO元素分析によって求めた値。
NPMI:N−フェニルマレイミド S :スチレン AMS :α−メチルスチレン AN :アクリロニトリル MAN :メタクリロニトリル MMA :メタクリル酸メチル MAA :メタクリル酸 固有粘度“〔η〕”はジメチルホルムアミド溶液、30
℃での測定値。
ガラス転移温度“Tg"は示差走査熱量計(DSC)で測定
した値。
熱変形温度“HDT"は1/4インチ厚み試験片、264psi荷
重、アニールなしの条件で測定した値。
ノッチ付アイゾッド衝撃強度“N−IS"は1/4インチ厚
み試験片、23℃で測定した値。
<発明の効果> 特定関係にある2種以上のマレイミド系共重合体とグラ
フト重合体とからなる本発明の組成物は、従来の組成物
に比べ耐熱性および耐衝撃性において著しく優れている
組成物である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51:04)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マレイミド系単量体成分(A)と芳香族ビ
    ニル系単量体成分(B)またはそれら(A)成分、
    (B)成分と不飽和ニトリル系単量体、不飽和カルボン
    酸およびそのエステル系単量体の中から選ばれた1種ま
    たは2種以上の単量体成分(C)とからなる少なくとも
    2種類の共重合体からなり、 各共重合体の組成が式(1)および(2)で表わされる
    範囲内であり、かつ 各共重合体間におけるマレイミド系単量体成分(A)含
    有量の差が3〜50重量%である樹脂組成物〔I〕2〜98
    重量%と、 ゴム状重合体と、上記(A)、(B)および(C)の中
    から選ばれた1種または2種以上の単量体成分とからな
    るグラフト重合体〔II〕98〜2重量%、ならびに 他の熱可塑性樹脂および/またはエラストマー〔III〕
    0〜90重量%からなり、樹脂組成物〔I〕、グラフト重
    合体〔II〕および他の熱可塑性樹脂および/またはエラ
    ストマー〔III〕の合計に対するマレイミド系単量体成
    分の割合が1〜50重量%であることを特徴とする耐熱性
    耐衝撃性樹脂組成物。
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