JPH0681417B2 - ディジタル母線保護継電装置 - Google Patents

ディジタル母線保護継電装置

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JPH0681417B2
JPH0681417B2 JP31897788A JP31897788A JPH0681417B2 JP H0681417 B2 JPH0681417 B2 JP H0681417B2 JP 31897788 A JP31897788 A JP 31897788A JP 31897788 A JP31897788 A JP 31897788A JP H0681417 B2 JPH0681417 B2 JP H0681417B2
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俊夫 安斉
好文 大浦
邦夫 松沢
和芳 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電力系統の母線の事故を電流差動原理を用い
て検出するデイジタル比率差動母線保護継電装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第6図は例えば特公昭58-18863号公報に示された従来の
デイジタル母線保護継電装置である。図において(9)
は加算器、(10)は差動量導出演算回路、(11-1)〜
(11-n)は絶対値導出回路、(12)は加算器、(13)は
抑制量導出演算回路、(14)は減算器、(15)は比較器
である。
次に動作について説明する。母線の事故を検出する方法
には一般的にキルヒホツフ第1法則を適用した差動方式
があり、具体的には母線に接続する全回線に設置された
各変流器の2次電流をベクトル合成し、そのベクトル和
が規定値以上あれば母線の事故と判定するものである。
しかし、実際的には変流器の飽和等による誤差電流でリ
レーが誤動作することを防止する目的で比率原理とする
ことが多く、第6図の実施例ではその抑制量として変流
器2次電流絶対値の和に比例したものを利用している。
変流器より導入したアナログ量の電流は図示なしのアナ
ログ−デイジタル変換器でデイジタル電流量に変換さ
れ、第6図に示す電流I1,I2…Inとなる。加算器(9)
では瞬時値の電流I1,I2…Inを加算して、瞬時的な差動
値IDを求め、これを演算回路(10)にて演算し、例えば
現時点データの2乗値と1/4サイクル前データとの2乗
値を加算し、差動値IDの2乗ピーク値に比例した動作量
ID 2をとり出す。導出回路(11-1)〜(11-n)は各変流
器の2次電流よりサンプリングされた電流I1,I2…In
絶対値を各々導出し、これを加算器(12)により瞬時絶
対値の抑制量IRを|I1|+|I2|+…|In|=IRとして
求める。この抑制量IRはまだ瞬時値データのため、サン
プリング周期毎に大きさが変化するもので、演算回路
(13)に導入し、1/2サイクル間積分し、サンプリング
周期により変化しない値とし、さらに動作量と協調がと
れるように2乗演算した上に抑制比率としての定数Kを
乗じて抑制量KIR 2を得る。減算器(14)はリレーの比
率特性を作るもので、演算回路(10)の動作量ID 2と演
算回路(13)の抑制量KIR 2を導入し、ID 2−KIR 2の減
算を行なう。この結果を比較器(15)で定数KOと比較
し、定数KOより大の時は母線の内部事故と判定し、保護
動作を実行させるための信号を出力する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のデイジタル母線保護継電装置は以上のように構成
されているので、演算式ID 2−KIR 2でも明らかなよう
に、2乗演算を要するため演算に時間がかかり、又内部
事故時に確実な動作をさせるために、抑制量KIR 2をあ
る一定値以下にする必要があり、外部事故時の極端なCT
飽和に対しては誤動作する可能性があるなどの問題点が
あつた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、演算時間が早く、外部事故時に極端なCT飽和
を生じても誤動作の心配がないデイジタル母線保護継電
装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係るデイジタル母線保護継電装置は差動電流
が一定値以上ある場合に動作する差動要素と各回線の変
流器2次電流の内最大値に比例した電流の絶対値|IT
と差動電流の絶対値|ID|の瞬時値を利用し、|IT|−
(η1|ID|+η2|IDt|)>K2(但しη1,η2,K2
定数、IDtは例えば90°前サンプリングデータによる差
動電流)の演算をする比率要素とを設け、この比率要素
が動作時は一定時間差動要素の動作出力をロツクするよ
うにしたものである。
〔作用〕
この発明における比率要素は、内部事故時には不動作と
するために差動電流|ID|又は|IDt|の効果により端
子電流|IT|を完全に打消して動作を阻止し、外部事故
時には大電流が貫通して差動要素が誤動作しても、この
比率要素が完全に動作して最終出力をロックするように
したものであり、その着眼点は外部事故時に大電流が貫
通してCT飽和を生じる場合でも、必ず一定時間は不飽和
期間があり、この期間内に外部事故を判定するものであ
る。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において(1)は母線、(2-1)〜(2-n)は変流器、
(3-1)〜(3-n)は変流器(2-1)〜(2-n)の2次電流
に比例した適当な出力を変換し、不要な高調波分を除去
する入力変換器、(4)はデジタルリレー、(5)はA/
D変換器、(6)は入力データや計算結果等を一時的に
記憶するメモリー(以下RAMと称する)、(7)はプロ
グラムを記憶しているメモリー(以下ROMと称する)、
(8)はマイクロプロセツサー(以下CPUと称する)。
変流器(2-1)〜(2-n)の2次電流は図示していない
が、サンプルホールド回路、マルチプレクサー、アナロ
グ−デジタル変換器等から構成されるA/D変換器(5)
により、一定周期毎の電流瞬時値に比例したデジタル量
I1〜Inに変換される。このデジタル電流入力はRAM(1
2)に書き込まれ、ROMに記憶している演算プログラムに
従がい、データをRAMより読み出しながらCPUが演算を実
行する。デジタルリレーの保護性能はプログラムの組み
方が決定され、その優劣は、いかに効率的に(演算時間
を短かく)目的を達成できるかにある。
第2図は本発明の原理を説明するための波形図、第3図
は原理ブロツク図、第4図は動作特性を表わす1端子比
率特性図、第5図は本原理のプログラムを作るためのフ
ロー図である。第2図は母線外部事故時、事故端の変流
器に事故電流が集中し極端なCT飽和を生じた場合の例を
示している。波形ΣI1Nは流入端変流器2次電流の和
で、きびしい条件を考え流入端変流器は飽和してないも
のとしている。波形IOUTは外部事故端変流器の2次電流
で過大電流と過渡直流分電流が影響で極端なCT飽和を生
じた場合を示している。波形IDは差動電流で流入端電流
和I1Nと流出端電流IOUTをベクトル合成したものを示
し、比率差動リレーの動作量として作用する。波形|IT
|は各変流器2次電流中最も大きい値に比例した電流の
絶対値で、これを最大値抑制量と称する。通常の比率差
動リレーは波形IDの大きさと波形|IT|の大きさを比較
し、大きさの比が一定値以上で波形IDが大きい場合動作
するもので、その大きさの比K=ID/IR又はK=ID 2/I
R 2は前述の通り内部事故で完全に動作できるようにK<
1の適当値となつているので、例えば事故電流中に直流
分を含有すれば、変流器は極端に飽和してしまい誤動作
することになる。本原理の目的は、このように極端なCT
飽和を生じても誤動作しない高性能なものとすることに
ある。尚波形|IT|の点線部では実線には、流入端電流
によるものが発生するが、簡単のため、省略し、きびし
い側にしている。波形η1|ID|は波形IDの絶対値に定
数η1を乗じたもので、波形η2|IDt|は波形IDより時
間t前のサンプリングデータより演算した差動量|IDt
|に定数η2を乗じたもの、すなわち波形η1|ID|を時
間tだけ位相シフトしたものに定数η2を乗じたものと
なる。波形|IR|は波形|IT|より波形η1|ID|+η2
|IDt|を減じて、その差が正となつた場合のみ、その
差分が現われる事を示している。波形(118)は、波形
|IR|のレベルがK2以上の時のみ発生するもので、|IR
|=|IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)の演算結果が
|IR|K2で出力(118)を生じる事を示す。波形(11
9)は波形(118)が発生すれば時間TRの間その信号を引
延すことを示しており、波形(118)のパルス信号を波
形LOCKのように連続化するものである。
この出力波形LOCKはリレーの動作をロツクするものであ
る。本原理の着眼点はCT飽和現象を波形的に活用するも
ので、どんな変流器でも事故発生直後一定時間は不飽和
期間があり、又第2波以降も事故電流中の直流分減衰に
応じて発生する交流分の負波期間と負波面積に見合つた
正波面積相当時間の不飽和期間があるので、この不飽和
期間で外部事故判定をし、その結果(ロツク出力)を一
定時間継続させることにより飽和期間の誤動作を防止す
るものである。一方内部事故時は各回線のCT2次電流よ
り差動電流の方が必ず大きいか等しい関係にあるため、
波形IRは差動電流で消去されてしまうことになり、ロツ
ク出力は発生しないことになる。又、内部事故時は各回
線の電流位相が異なる場合とか、事故時の歪波電流等
で、差動電流IDに対し、各回線の電流に比例して発生す
る端子抑制電流|IT|の位相がずれても、確実に波形|
IT|を消去できるように波形η1|ID|とは別に補助の
η2|IDt|を|ID|より作り、η1|ID|+η2|ID|又
はη1|ID|とη2|IDt|の内大きい方で抑制消去する
ようにしている。尚波形η2|IDt|のη2は定数でη|
η2の適当値とし|IDt|は|ID|より時間tだけ移相シ
フトしたものである。第3図の(101)は差動電流ID
一定値以上の時動作する差動要素、(102)は第2図で
説明した性能を有する瞬時絶対値の端子抑制量|IT|と
差動量|ID|を瞬時比較演算する瞬時絶対値比較比率要
素、(103)は要素(102)の出力を一定時間引延すため
の引延しタイマー、(104)は否定入力端子付のAND要素
で、要素(101)が動作し、引延しタイマー(103)の出
力が無い時に動作する。(105)は要素(104)の出力が
連続して複数回動作した場合出力を出すものである。尚
以上の構成要素はすべてデイジタルリレー(4)でソフ
トウエアー的に処理されるものである。第4図は本発明
の基本特性の一つである基本波入力1端子比率特性で差
動量IDと端子抑制量ITとの関係を示している。特性(10
6)は差動量IDが一定値以上の時動作する動作特性(要
素(101)の特性)、(107)は差動量IDと抑制量|IT
の比が一定値以下で動作する特性(要素(102)の特
性)で、総合的には特性(106)の動作域と特性(107)
の不動作域の重なり部分がリレーの動作域である。尚特
性(107)は前記第2図で説明したように、その演算原
理が|IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)=|IT|−|I
R|K2であるため、定数K2をK2≒0とすれば|IT|とI
Dが一定比の関係となることを示している。
本発明の原理プログラムを示すフロー図を第5図に示
す。(110)の処理ブロツクは第1図に示す変流器(2-
1)〜(2-n)の2次電流に比例した出力を変換器(3-
1)〜(3-n)で適当な電圧に変換し、A/D変換器(5)
でこれらの瞬時値を一斉に同一時刻一定周期でサンプリ
ングしたものをさらにアナログ/デジタル変換し、この
出力データI1〜Inをメモリー(6)に一時記憶していた
ものを順次読み出すことを示す。メモリー(6)よりデ
ータI1〜Inを読み出しCPU(8)で加算して を求め(ブロツク(113)の処理)、さらに差動量ID
絶対値|ID|を算出(ブロツク(114)の処理)し結果
をメモリー(6)に一時格納する。又別の分岐処理とし
て、データI1〜Inの絶対値|I1|〜|In|を算出(ブロ
ツク(111)の処理)し、その内の最大値|IT|=|Max
〔|I1|〜|In|〕|を算出(ブロツク(112)の処
理)し、結果をメモリー(6)に一時格納する。次にメ
モリー(6)に一時記憶しているデータ|IT|,|ID|及
びt時間前例えば90°前サンプリングデータによる|I
Dt|を順次読み出し|IR|=|IT|−(η1|ID|+η2
|IDt|)を演算(ブロツク(116)の処理)し、|IR
K2(K2は定数)を判定した場合出力信号を出す(ブロ
ツク(117)の処理)。尚、この出力信号は一定時間TR
の間動作保持させ、保持時間TRの間に再度ブロツク(11
7)の動作信号がくればタイマーをカウントし直し、さ
らにTR時間保持するようにする(ブロツク(119)の処
理)。次にブロツク(120)の処理として差動量IDの振
幅値演算をするが、これは絶対値|ID|を1/2サイクル
分加算して で平均値を演算する整流形とか瞬時値IDの現データ2乗
値と1/2サイクル前データ2乗値の和を求めるベクトル
形等既知の手法で演算する。以上の演算結果(118)
(要素(102)動作)と(122)(要素(101動作)の論
理判定をNOT回路123、AND回路(124)で実施し、最終的
に複数回連続動作を確認すれば母線事故と判定してリレ
ー出力を出すものである。
なお、上記実施例では第5図の処理ブロツク(116)で
|IR|=|IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)とした
が、(η1|ID|+η2|IDt|)の替わりにη1|ID|又
はη2|IDt|の内大きい方を利用するようにしても良い
し、|IDtは現在データ|ID|より90°前又は60°前等
のデータを使用してもよい。さらに(η1|ID|+η2
IDt|)は の内最大値を利用してもよい。但しη1,η2,η3はη1
>η2>η3の定数、 は|ID|よりt1時間前(例えば60°)データ は|ID|よりt2時間前(例えば90°)データである。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によればCT飽和対策として電流
の瞬時値データを加減算と定数の乗算を基本にして演算
する比率差動方式を採用したため演算時間が早く、かつ
変流器不飽和期間の電流データのみを外部事故判定用に
利用し、飽和期間は論理的に動作ロツクとするように構
成したので、外部事故時変流器が極端に飽和しても確実
に不動作とできる高性能なものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるデイジタル母線保護
継電装置の原理構成図、第2図はこの発明の原理を説明
するための外部事故時波形図例、第3図はこの発明のア
ルゴリズムを表わす基本原理図例、第4図はこの発明の
特性図例、第5図はこの発明のプログラムを表わすフロ
ー図例、第6図は従来のデイジタル母線保護継電装置の
原理ブロツク図である。 図において、(1)は母線、(2-1)〜(2-n)は変流
器、(3-1)〜(3-n)は入力変換器、(4)はデイジタ
ルリレー、(5)はA/D変換器、(6)はメモリー(RA
M)、(7)はメモリー(ROM)、(8)はマイクロプロ
セツサ(CPU) なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安斉 俊夫 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2 号 三菱電機株式会社制御製作所内 (72)発明者 大浦 好文 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 松沢 邦夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 吉田 和芳 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母線に接続された全回線の電流を各々同一
    時刻に一定間隔でサンプリングし、これをディジタル符
    号化するA/D変換器と、その出力電流データ、又は演算
    結果等を一時的に保存するメモリー(RAM)と、予め定
    めた演算プログラムを保存するメモリー(ROM)と、プ
    ログラムに従って演算処理するマイクロプロセッサ(CP
    U)とを備え、全回線電流の瞬時絶対値データの内最大
    値を算出し、これを抑制量|IT|とし、これと同一時刻
    の全回線電流の瞬時値データを加算して得る差動量I
    Dと、IDより所定時間前の差動量IDtとで、 |IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)≧K2 但し、η1、η2、K2は定数である。 を判定する第1の演算手段と、差動量IDの大きさを判定
    する第2の演算手段と、第1の演算手段の演算結果が動
    作判定時は一定時間TRの間その出力信号を引延すと共
    に、引延し時間TR内に第1の演算結果が動作判定出力を
    出せばTRを再カウントする第3の演算手段とを有し、第
    3の演算手段の演算結果である引延し信号が発生してい
    る期間中は第2の演算手段の演算結果である動作出力信
    号をロックすることを特徴とするディジタル母線保護継
    電装置。
  2. 【請求項2】第1の演算手段は、 |IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)≧K2 の内(η1|ID|+η2|IDt|)をη1|ID|又はη2|I
    Dt|の内大きい方のみを作用させることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のディジタル母線保護継電装
    置。
  3. 【請求項3】第1の演算手段は、 |IT|−(η1|ID|+η2|IDt|)≧K2 の内(η1|ID|+η2|IDt|)を (η1|ID|+η2|IDt1|+η3|IDt2|) 但し、η1,η2,η3はη1>η2>η3の定数、 |IDt1|は|ID|よりt1時間前サンプリングデータ、 |IDt2|は|ID|よりt2時間前サンプリングデータであ
    る。 とすることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のデ
    ィジタル母線保護継電装置。
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ES2372587T3 (es) 2006-06-29 2012-01-24 Abb Technology Ag Relé de protección a distancia y método.
JP5441625B2 (ja) * 2009-11-06 2014-03-12 三菱電機株式会社 母線保護装置

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