JPH0681722B2 - 抗トリプシン剤 - Google Patents

抗トリプシン剤

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JPH0681722B2
JPH0681722B2 JP59019801A JP1980184A JPH0681722B2 JP H0681722 B2 JPH0681722 B2 JP H0681722B2 JP 59019801 A JP59019801 A JP 59019801A JP 1980184 A JP1980184 A JP 1980184A JP H0681722 B2 JPH0681722 B2 JP H0681722B2
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alkyl group
alkyl
acid
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亮二 菊本
嘉邦 玉尾
信二 殿村
章 丸山
彰祐 岡本
明子 奥宮
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Industries Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抗トリプシン剤に関する。
膵炎の発症は、膵臓内でのトリプシンの活性化、および
それが引き金となつた種々の蛋白分解酵素の活性化によ
る膵組織の自己消化によると考えられている。したがつ
てトリプシンを阻害する物質は、膵炎の発症および進展
を防止し、膵炎治療薬として有用である。
本発明者らは、抗トリプシン作用を有する化合物を見出
すべく種々検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、 下記一般式(I): 〔上記一般式(I)中、R1(R3およびR4はアルコキシ基を表わす。mは0〜4、n
は0〜3の整数を示し、mまたはnが2以上のとき、(R
3)m中のR3または(R4)n中のR4はそれぞれ相異なつていて
もよい。Aは、−SO2−または−CO−を表わす。)また
は、 (R5およびR6はアルキル基を表わす。pおよびqは0〜
3の整数を示し、pまたはqが2以上のとき、(R5)p
のR5または(R6)q中のR6はそれぞれ相異なつていてもよ
い。Aは、−SO2−または−CO−を表わす。)を表わ
し、R2は、 (R7はアルキル基、アルコキシ基、アシル基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基、 (R8およびR9は水素原子、アルキル基、アルコキシカル
ボニルアルキル基またはカルボキシアルキル基を表わ
す。)、 ピペリジノ基または (R10は水素原子またはアルキル基を表わし、R11はアル
キル基、アミノ基、アルキルアミノ基またはジアルキル
アミノ基を表わす)を表わす。rは0〜4の整数を示
し、rが2以上のとき、(R7)r中のR7は相異なっていて
もよい。)、 (Yは、アルキル基または−(CH2)s−COR12(R12は水酸
基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アルキルア
ミノ基またはジアルキルアミノ基を表わし、sは0〜3
の整数を示す。)を表わす。)または、 (R13およびR14は水素原子または−(CH2)w−COOR15(R
15は水素原子またはアルキル基を表わし、wは0〜5の
整数を表わす。)を表わす。uは1〜3の整数を示し、
uが2以上のとき、(R14)u中のR14は相異なつていても
よい。tは0〜5の整数を示す。)を表わす。〕 で示されるアルギニン誘導体またはその薬剤として許容
され得る酸付加塩を有効成分とする抗トリプシン剤に存
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用されるアルギニン誘導体は、下記一般式
(I)で示される。
上記式中、R1は前記式またはで示され、R2は前記式
〜で示される。
前記式およびにおいて、Aは−SO2−または−CO−
を表わし、R3およびR4は、メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の
C1〜C6のアルコキシ基を表わし、R5およびR6は、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等
のC1〜C6のアルキル基を表わす。
前記式において、R7は、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1〜C6のアルキル基;
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチル
オキシ、ヘキシルオキシ等のC1〜C6のアルコキシ基;ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ヘキサノ
イル等のC2〜C6のアシル基;カルボキシル基;メトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル等のC2〜C6のアルコキシカルボ
ニル基; (R8およびR9は水素原子;メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1〜C6のアルキル基;1
−メトキシカルボニルエチル、2−メトキシカルボニル
エチル、エトキシカルボニルメチル等のC3〜C10のアル
コキシカルボニルアルキル基;または1−カルボキシエ
チル、2−カルボキシエチル、カルボキシメチル等のC2
〜C8のカルボキシアルキル基を表わす。); ピペリジノ基;または (R10は水素原子またはメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等の、C1〜C6のアルキル基を
表わし、R11はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチル、ヘキシル等のC1〜C6のアルキル基;アミノ基;
メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ等のC1
C6のアルキルアミノ基;またはジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ等のC2〜C6のジアルキルアミノ基を表わす。)
を表わし、前記式において、Yは、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1〜C6のア
ルキル基または−(CH2)s−COR12(R12は水酸基;メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等
のC1〜C6のアルキル基;メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ等のC1〜C6のアルコキシ基;アミノ基;メ
チルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ等のC1〜C6
のアルキルアミノ基;またはジメチルアミノ、ジエチル
アミノ等のC2〜C6のジアルキルアミノ基を表わし、sは
0〜3の整数を示す)を表わし、前記式において、R
13およびR14は水素原子または−(CH2)wCOOR15(R15は水
素原子またはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル等のC1〜C6のアルキル基を表わし、wは
0〜5の整数を表わす)を表わす。
置換基A、R3〜R7およびR14の置換位置は特に限定され
ない。
R1の好ましい例としては、 (R3およびR4はC1〜C6(好ましくはC1〜C4)のアルコキ
シ基を表わす。mおよびnは0〜2の整数を示し、mま
たはnが2のとき、2つのR3またはR4はそれぞれ相異な
つていてもよい。Aは、−SO2−または−CO−を表わ
す。)および、 (R5はC1〜C6(好ましくはC1〜C4)のアルキル基を表わ
し、pは0または1の整数を示す。Aは−SO2−または
−CO−を表わす。)が挙げられ、R2の好ましい例として
は、 (R7はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C2
〜C6のアシル基、カルボキシル基、C2〜C6のアルコキシ
カルボニル基、 (R8およびR9は水素原子、C1〜C6のアルキル基、C3〜C
10のアルコキシカルボニルアルキル基またはC2〜C8のカ
ルボキシアルキル基を表わす。)、 ピペリジノ基または (R10は水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わし、R
11は、C1〜C6(好ましくはC1〜C4)のアルキル基、アミ
ノ基、C1〜C6(好ましくはC1〜C4)のアルキルアミノ基
またはC2〜C6のジアルキルアミノ基を表わす。)を表わ
す。rは0〜2の整数を示し、rが2のとき、2つのR7
は異なつていてもよい。)、 (Yは、C1〜C6のアルキル基または−(CH2)s−COR12(R
12は水酸基、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
基、アミノ基、C1〜C6のアルキルアミノ基またはC2〜C6
のジアルキルアミノ基を表わし、sは0〜3の整数を示
す。)を表わす。)およひ、 (R13およびR14は水素原子または−(CH2)w−COOR15(R
15は水素原子またはC1〜C6(好ましくはC1〜C4)のアル
キル基を表わし、wは0〜2の整数を示す。)を表わ
し、tは0〜5の整数を示す。) が挙げられる。
上記一般式(I)で示される化合物としては、たとえば
次のような化合物が挙げられる。
1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−4−(N−イソプロピル)−
ピペリジンカルボン酸アミド 1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−3−ピペリジンカルボン酸 1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−4−ピペリジンカルボン酸ジ
エチルアミド 1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−4−ピペリジンカルボン酸n
−プロピルエステル酢酸塩 1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−4−ピペリジンカルボン酸n
−ブチルエステル酢酸塩 1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニ
ル)−L−アルギニル〕−4−アセチルピペリジン また、上記化合物の薬剤的に許容され得る酸付加塩も使
用し得る。
上記の酸付加塩としては、たとえば、塩化水素酸、臭化
水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、酢酸、シユウ酸、コハク
酸、アジピン酸、プロピオン酸、酒石酸、マレイン酸、
クエン酸、安息香酸、トルエンスルホン酸等の酸付加塩
が挙げられる。
上記一般式(I)で示される化合物の製造法は、出発原
料および/または製造中間体によつて種々考えられる
が、以下にその好ましい製造例につき概説する。
上記式中で、R1およびR2はすでに定義されているとおり
であり、Xはハロゲン原子を表わす。G′はグアニジノ
基の保護基を表わし、具体例としては、ニトロ基、トシ
ル基、トリチル基等が挙げられる。また、G″はα−ア
ミノ基の保護基を表わし、具体例としては、ベンジルオ
キシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基等が挙げ
られる。
すなわち、アルギニン誘導体(I)は、まず、グアニジ
ノ基およびα−アミノ基を保護したL−アルギニン(I
I)と化合物(III)とを反応させてアルギニン誘導体
(IV)を得、酸分解等によりα−アミノ基の保護基を脱
離させた後、得られた化合物(V)を化合物(VI)と縮
合させ、水素化分解によりグアニジノ基の保護基を脱離
することにより得られる。
化合物(III)との反応は、酸塩化者法、酸アジド法、
混合酸無水物法、活性エステル法、カルボジミド法等の
常法により行うことができるが、好適には、トリエチル
アミン等の塩基およびクロルギ酸イソブチル等の縮合剤
を用いる混合酸無水物法が使用される。
縮合反応は一般にトリエチルアミン、炭酸カリウム等の
塩基の存在下、適当な有機溶媒中で行なわれる。反応
は、0℃から溶媒の沸点までの温度範囲で、10分から15
時間行なわれる。
好ましい有機溶媒としては、エーテル類(テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等)、アルコール類(メタノール、
エタノール等)、脂肪酸類(酢酸等)、エステル類、
(酢酸エチル等)、炭化水素類(ベンゼン等)、ハロゲ
ン化炭化水素類、(クロロホルム、ジクロロメタン等)
およびそれらの混合溶媒が挙げられる。
酸分解は、通常、アルギニン誘導体(IV)と過剰量の酸
(フツ化水素、塩化水素、臭化水素、トリフルオロ酢酸
等)とをアルコール類、エーテル類、脂肪酸類、エステ
ル類、炭化水素類等の溶媒またはそれらの混合溶媒中、
−10〜100℃、好ましくは室温で30分〜24時間接触させ
ることにより行われる。
水素化分解は、通常、ラネーニツケル、パラジウム、白
金等の水素活性化触媒の存在下、水素雰囲気中で行われ
る。反応溶媒としては、アルコール類、エーテル類、脂
肪酸類、エステル類、炭化水素類またはそれらの混合溶
媒を用いることができる。反応は通常0℃から溶媒の沸
点までの温度で2〜120時間行われる。
水素化分解後、溶媒を留去するとアルギニン誘導体
(I)が得られる。
上記式中で、R1,R2およびXはすでに定義されていると
おりであり、X′はハロゲン原子を表わす。
すなわち、アルギニン誘導体(I)は、L−アルギニン
(VIII)を化合物(VI)と縮合させて得られるアルギニ
ン誘導体(IX)を、当量以上のハロゲン化剤(たとえ
ば、塩化チオニル、オキシ塩化リン、三塩化リン、五塩
化リン、三臭化リン等)を用いてハロゲン化した後、得
られた化合物(X)を化合物(III)と縮合させること
により得られる。
ハロゲン化反応は、無溶媒でも溶媒中でも行うことがで
き、好ましい溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメ
タン等の塩素化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類等が挙げられる。
反応温度は−10℃〜室温である。反応時間は臨界的では
なく、また、ハロゲン化剤の種類および反応温度によつ
て変わるが、通常、15分〜5時間である。
縮合反応は、前記(A)で述べた方法に従つて行うこと
ができる。
本発明化合物のうち、エステル誘導体は、カルボン酸誘
導体を常法に従つてエステル化することにより得ること
ができる。また、エステル誘導体を常法に従つて加水分
解または酸分解すればカルボン酸誘導体が得られる。上
記エステル化、加水分解および酸分解の反応条件は当業
者によく知られているとおりである。
上述の反応で得られるアルギニン誘導体は、遊離の塩基
としてまたは酸付加塩として単離される。
さらに遊離の塩基と酸の反応により、アルギニン誘導体
の薬剤的に許容され得る酸付加塩を得ることができる。
本発明に係る抗トリプシン剤は、膵炎の予防又は治療薬
としていかなる方法でも投与できるが、好適には以下の
ような方法が実施される。
すなわち皮下注射、静脈内注射、筋肉注射、腹腔内注射
等の非経口投与もまた経口投与も可能である。
投与量は患者の年令、健康状態、体重、同時処理がある
ならばその種類、処置頻度、所望の効果の性質等により
決定される。
一般的に有効成分の1日投与量は0.5〜50mg/kg体重、通
常1〜30mg/kg体重であり、1回あるいはそれ以上投与
される。
経口投与する場合は錠剤、カプセル剤、粉剤、液剤、エ
リキシル剤等の形体で、また非経口投与の場合は液体あ
るいは懸濁液等の殺菌した液状の形体で用いられる。上
述の様な形体で用いられる場合、固体あるいは液体の毒
性のない製剤的担体が組成に含まれ得る。
固体担体の例としては通常のゼラチンタイプのカプセル
が用いられる。また有効成分を補助薬とともにあるいは
それなしに錠剤化、粉末包装される。
これらのカプセル、錠剤、粉末は一般的に5〜95%、好
ましくは25〜90%重量の有効成分を含む。
すなわちこれらの投与形式では5〜500mg、好ましくは2
5〜250mgの有効成分を含有するのがよい。
液状担体としては水あるいは石油、ピーナツ油、大豆
油、ミネラル油、ゴマ油等の動植物起原の、または合成
の油等が用いられる。
また、一般に生理食塩水、デキストロースあるいは類似
のシヨ糖溶液、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類が液状
担体として好ましく、とくに生理食塩水を用いた注射液
の場合には通常0.5〜20%、好ましくは1〜10%重量の
有効成分を含むようにする。
経口投与の薬剤の場合、0.5〜10%重量の有効成分を含
む懸濁液あるいはシロツプがよい。
この場合の担体としては香料、シロツプ、製剤学的ミセ
ル体等の水様賦形剤を用いる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例
により限定されない。
実施例1 (a)N2(tert.ブトキシカルボニル)−NG−ニトロ−
L−アルギニン3.04g(9.51m mol)とトリエチルアミン
0.96g(9.51m mol)をテトラヒドロフラン40mlに溶解し
た溶液に−25〜−20℃でクロルギ酸イソブチル1.30gを
加え、30分反応する。更に−25〜−20℃でN−イソプロ
ピル−4−ピペリジンカルボン酸アミド1.62g(9.51m m
ol)をクロロホルム8mlに溶解した溶液を30分間で滴下
し、更に30分反応後室温に戻し、一晩放置する。溶媒を
留去し、残渣を酢酸エチル100mlに溶解し、水、10w%−
クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水で
順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去して得た残渣は、カラム・クロマトグラフイーにより
精製する。すなわち、80gのシリカゲルを用い、クロロ
ホルムによりまず不純物を溶出し、次いで、3%−メタ
ノール/クロロホルムで目的物を溶出する。目的物のフ
ラクシヨンの溶媒を留去することにより、1−〔N2
(tert.ブトキシカルボニル)−NG−ニトロ−L−アル
ギニル〕−4−(N−イソプロピル)−ピペリジンカル
ボン酸アミド2.52gが無定形の固体として得られる。収
率63% (b)1−〔N2(tert.ブトキシカルボニル)−NG−ニ
トロ−L−アルギニル〕−4−(N−イソプロピル)−
ピペリジンカルボン酸アミド2.52gを酢酸エチル20mlに
溶解し、氷冷下20w%−塩化水素/酢酸エチル20mlを加
える。10分後室温に戻し、更に2時間撹拌すると、反応
途中より沈殿を生ずる。エチルエーテル50mlを加え沈殿
をよく洗浄し、デカントにより溶媒を除く。これを数回
繰り返した後、溶媒を完全に留去すると、1−(NG−ニ
トロ−L−アルギニル)−4−(N−イソプロピル)−
ピペリジンカルボン酸アミド塩酸塩の白色粉末が2.0g、
得られる。収率94% (c)1−(NG−ニトロ−L−アルギニル)−4−(N
−イソプロピル)−ピペリジンカンボン酸アミド塩酸塩
1.3g(3.19m mol)とトトリエチルアミン0.97g(9.57m
mol)を氷冷下でクロロホルム20ml、N,N−ジメチルホル
ムアミド25mlの混合溶媒に溶解し、7−メトキシ−2−
ナフタレンスルホニルクロリド0.86g(3.35m mol)を加
え、10分後、室温に戻し、更に2時間反応する。溶媒を
留去した後、残渣をクロロホルム50mlに溶解し、水0.5N
−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム、水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去して得た残渣はカ
ラム・クロマトグラフイーにより精製する。すなわちシ
リカゲル40gを用い、まずクロロホルム及び2%−メタ
ノール/クロロホルムで不純物を溶出し、次いで4%−
メタノール/クロロホルムで目的物を溶出する。目的物
のフラクシヨンの溶媒を留去すると、1−〔N2(7−メ
トキシ−2−ナフタレンスルホニル)−NG−ニトロ−L
−アルギニル〕−4−(N−イソプロピル)−ピペリジ
ンカルボン酸アミド1.10gが無定形の固体として得られ
る。収率58% (d)1−〔N2(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホ
ニル)−NG−ニトロ−L−アルギニル〕−4−(N−イ
ソプロピル)−ピペリジンカルボン酸アミド1.10gをメ
タノール110ml、酢酸4mlの混合溶媒に溶解し、パラジウ
ム・ブラツク0.2gを加え、常圧、室温で12時間水添を行
う。触媒を取し、溶媒を留去後、水20mlに溶解し、2N
−水酸化ナトリウム水溶液でpH10〜11とし、析出した油
状物をクロロホルム60mlで抽出し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒を留去していくと結晶が徐々に析出す
るが、溶媒を約20ml残したところで石油エーテルを少量
加え、しばらく放置後、結晶を過乾燥すると1−〔N2
(7−メトキシ−2−ナフタレンスルホニル)−L−ア
ルギニル〕−4−(N−イソプロピル)−ピペリジンカ
ルボン酸アミド0.64gが白色結晶として得られる。収率6
3%、融点223〜228℃(分解) IR(KBr):3325,1630,1550,1460cm-1 実施例2 (a)N2(tert.ブトキシカルボニル)−NG−ニトロ−
L−アルギニン10.15g(31.8m mol)とトリエチルアミ
ン3.22g(31.8m mol)をテトラヒドロフラン150mlに溶
解し、−25〜−20℃でテトラヒドロフラン10mlに溶解し
たクロルギ酸イソブチル4.34g(31.8m mol)を5分で滴
下し、35分間反応する。更に−25〜−20℃でテトラヒド
ロフラン10mlに溶解したエチル−3−ピペリジンカルボ
キシレート5.0g(31.8m mol)を20分で滴下し、40分反
応後、室温に戻し、更に1時間反応する。溶媒を留去し
残渣を実施例1(a)で示した方法で後処理及びクロマ
トグラフイーによる精製を行い、目的物のエチル−1−
〔N2−(tert.−ブトキシカルボニル)−NG−ニトロ−
L−アルギニル〕−3−ピペリジンカルボキシレート9.
56gが無定形の固体として得られる。収率66% (b)エチル1−〔N2−ブトキシカルボニル)−NG−ニ
トロ−L−アルギニル〕−3−ピペリジンカルボキシレ
ート9.56gを酢酸エチル60mlに溶解し、氷冷下20w%−塩
化水素/酢酸エチル60mlを加え10分撹拌後、室温で更に
3時間撹拌すると、反応途中より沈殿を生ずる。エチル
エーテル200mlを加え、沈殿をよく洗浄し、デカントに
よりエチルエーテルを除く。これを数回繰り返した後、
溶媒を完全に留去すると、エチル1−(N2−ニトロ−L
−アルギニル)−3−ピペリジンカルボキシレート塩酸
塩が白色粉末として7.8g得られる。収率95% (c)エチル1−(N2−ニトロ−L−アルギニル)−3
−ピペリジンカルボキシレート塩酸塩2.5g(6.33m mo
l)とトリエチルアミン1.92g(19.0m mol)を氷冷下、
クロロホルム100mlに溶解し、これに、7−メトキシ−
2−ナフタレンスルホニルクロリド1.95g(7.60m mol)
を加え、10分反応後、室温に戻し更に2時間反応する。
後処理及びカラム・クロマトグラフイーによる精製は、
実施例1(c)の方法に準じて行い、目的物のフラクシ
ヨンから溶媒を留去するとエチル1−〔N2−(7−メト
キシ−2−ナフタレンスルホニル)−NG−ニトロ−L−
アルギニル〕−3−ピペリジンカルボキシレート2.55g
が、無定形の固体として得られる。収率75% (d)エチル1−〔N2−(7−メトキシ−2−ナフタレ
ンスルホニル)−NG−ニトロ−L−アルギニル〕−3−
ピペリジンカルボキシレート1.2g(2.25m mol)を酢酸1
ml、メタノール120mlの混合溶媒に溶解し、パラジウム
・ブラツク0.35gを加え、常圧、室温で20時間水添を行
う。触媒を取し、溶媒を留去後、1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液10ml、テトラヒドロフラン15mlを加え3時間加
水分解を行う。1N−塩酸で中和後、テトラヒドロフラン
を留去すると油状物が析出し、エタノールを加えて均一
溶液とする。この溶液から溶液を留去していくと、まず
油状物が析出し、これが徐々に結晶化する。この結晶を
取、水洗し乾燥することにより、1−〔N2−(7−メ
トキシ−2−ナフタレンスルホニル)−L−アルギニ
ル〕−3−ピペリジンカルボン酸0.45gが得られる。収
率40%、融点262−265℃ IR(KBr):3340,1620,1540,1385cm-1 上記実施例1〜2の方法に従つて、その他の本発明に係
るアルギニン誘導体を合成した。その結果を実施例1お
よび2の結果と併せ表1に示す。
試験例1 上記実施例で得られた化合物のトリプシン阻害効果を下
記の方法に従つて測定した。その結果を表−1に併せて
示す。
〔トリプシン阻害効果の測定〕
Kabi社製の発色性合成基質Bz-Ile-Glu(γ−OH and γ
−OCH3)−Gly-Arg-pNA(S-2222)(ベンゾイルイソロ
イシルグルタミル(γ−OH:γ−OCH3=1:1)グリシルア
ルギニンパラニトロアニリド)からパラニトロアニリン
を生成する速度を測定することによりトリプシンの活性
を測定した。33.3μMのS−2222、0.1Mトリス塩酸緩衝
液(pH8.3)を含む反応液3mlを分光光度計用セルに入
れ、日立124型分光光度計の37℃恒温セルホルダーに移
し、37℃に3分間保温した後0.05M CaCl2を含む0.001NH
Clに溶かしたトリプシン溶液10μlを添加して405nmの
吸光度の増加を記録計により連続的に記録しΔA/minを
求めた。次に種々の濃度の阻害剤を添加したときのΔA/
minを同様に測定した。横軸に阻害剤の濃度、縦軸にΔA
/minをブロツトし、このグラフ上で阻害剤無添加時のΔ
A/minの50%のΔA/minを与える阻害剤の濃度を求めてI
50とした。
試験例2 上記実施例で得られた化合物の毒性を下記の方法に従っ
て測定した。その結果を表2に示す。
〔方法〕ddy系の6週令の雄マウス(一匹あたり25〜30
g)を用いて、尾静脈より0.2ml/10g-weightの薬液を約1
0秒かけて注入した。注入直後から5分間程度観察し、2
4時間後に再び生存固体数を測定した。
なお薬物としては、下記化合物No.3、11、21および38を
使用し、それぞれの薬液調製は以下のようにして行っ
た。
化合物No.3:被検化合物に90%(volume)の生理食塩水
を加え、1N塩酸を若干量加えて溶解させた。1N水酸化ナ
トリウムでpH7に調製して、生理食塩水で5mg/mlの薬液
とした 化合物No.11:被検化合物に90%(volume)の生理食塩水
を加え、1N塩酸を若干量加えて溶解させた。1N水酸化ナ
トリウムでpH4に調製して、生理食塩水で5mg/mlの薬液
とした 化合物No.21:被検化合物に90%(volume)の生理食塩水
を加え、1N塩酸を若干量加えて更に37℃の恒温槽中に浸
し、溶解させた。1N水酸化ナトリウムでpH7に調製し
て、生理食塩水で2.5mg/mlの薬液とした 化合物No.38:被検化合物に90%(volume)の生理食塩水
を加え、1N塩酸を若干量加えて更に37℃の恒温槽中に浸
し、溶解させた。1N水酸化ナトリウムでpH5に調製し
て、生理食塩水で5mg/mlの薬液とした これらの薬液は、投与量に応じて生理食塩水で希釈し、
0.2ml/10g-weightとなるようにして投与した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/245 9283−4C 31/27 9283−4C 31/445 7431−4C 31/47 7431−4C 31/495 7431−4C 31/535 7431−4C // C07D 211/32 9165−4C 211/34 9165−4C 211/40 9165−4C 211/46 9165−4C 211/56 9165−4C 211/58 9165−4C 211/60 9165−4C 211/62 9165−4C 215/36 215/48 295/18 401/12 7602−4C (72)発明者 丸山 章 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 岡本 彰祐 兵庫県神戸市垂水区旭丘三丁目15番18号 (72)発明者 奥宮 明子 兵庫県神戸市中央区中山手通り7丁目13番 2号 (56)参考文献 特開 昭60−163855(JP,A) 特開 昭52−153949(JP,A) 特開 昭52−83535(JP,A) 特開 昭55−115865(JP,A) J.Med.Sci.,21(2),43− 51 (1975) (CA84(3):12947m)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I): 〔上記一般式(I)中、R1はアルコキシ基を表わす。mは0〜4、nは0〜3の整
    数を示し、mまたはnが2以上のとき、(R3)m中のR3
    たは(R4)n中のR4はそれぞれ相異なっていてもよい。A
    は、−SO2−または−CO−を表わす。)または、 (R5およびR6はアルキル基を表わす。pおよびqは0〜
    3の整数を示し、pまたはqが2以上のとき、(R5)p
    のR5または(R6)q中のR6はそれぞれ相異なっていてもよ
    い。Aは、−SO2−または−CO−を表わす。)を表わ
    し、R2は、 (R7はアルキル基、アルコキシ基、アシル基、カルボキ
    シル基、アルコキシカルボニル基、 (R8およびR9は水素原子、アルキル基、アルコキシカル
    ボニルアルキル基またはカルボキシアルキル基を表わ
    す。)、 (R10は水素原子またはアルキル基を表わし、R11はアル
    キル基、アミノ基、アルキルアミノ基またはジアルキル
    アミノ基を表わす)を表わす。rは0〜4の整数を示
    し、rが2以上のとき、(R7)r中のR7は相異なっていて
    もよい。)、 (Yは、アルキル基または−(CH2)s−COR12(R12は水酸
    基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、アルキルア
    ミノ基またはジアルキルアミノ基を表わし、sは0〜3
    の整数を示す。)を表わす。)または、 (R13およびR14は水素原子または−(CH2)w−COOR15(R
    15は水素原子またはアルキル基を表わし、Wは0〜5の
    整数を表わす。)を表わす。uは1〜3の整数を示し、
    uが2以上のとき、(R14)u中のR14は相異なっていても
    よい。tは0〜5の整数を示す。)を表わす。〕 で示されるアルギニン誘導体またはその薬剤として許容
    され得る酸付加塩を有効成分とする抗トリプシン剤。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、R1(R3およびR4はC1〜C6のアルコキシ基を表わす。mおよ
    びnは0〜2の整数を示し、mまたはnが2のとき、2
    つのR3またはR4はそれぞれ相異なっていてもよい。A
    は、−SO2−または−CO−を表わす。)または、 (R5はC1〜C6のアルキル基を表わし、pは0または1の
    整数を示す。Aは−SO2−または−CO−を表わす。)で
    あり、R2(R7はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C2
    〜C6のアシル基、カルボキシル基、C2〜C6のアルコキシ
    カルボニル基、 (R8およびR9は水素原子、C1〜C6のアルキル基、C3〜C
    10のアルコキシカルボニルアルキル基またはC2〜C8のカ
    ルボキシアルキル基を表わす。)、 (R10は水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わし、R
    11は、C1〜C6のアルキル基、アミノ基、C1〜C6のアルキ
    ルアミノ基またはC2〜C6のジアルキルアミノ基を表わ
    す。)を表わす。rは0〜2の整数を示し、rが2のと
    き、2つのR7は異なっていてもよい。)、 (Yは、C1〜C6のアルキル基または−(CH2)s−COR12(R
    12は水酸基、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
    基、アミノ基、C1〜C6のアルキルアミノ基またはC2〜C6
    のジアルキルアミノ基を表わし、sは0〜3の整数を示
    す。)を表わす。)または、 (R13およびR14は水素原子または−(CH2)w−COOR15(R
    15は水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表わし、wは
    0〜2の整数を示す。)を表わし、tは0〜5の整数を
    示す。) である抗トリプシン剤。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項において、R1(R3はC1〜C4のアルコキシ基を表わす。mは0または1
    の整数を示し、Aは、−SO2−または−CO−を表わ
    す。)または、 (R5はC1〜C4のアルキル基を表わし、pは0または1の
    整数を示す。)であり、R2(R7はC1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ基、C2
    〜C6のアシル基、カルボキシル基、C2〜C6のアルコキシ
    カルボニル基、 (R8およびR9は水素原子、C1〜C6のアルキル基、C3〜C
    10のアルコキシカルボニルアルキル基またはC2〜C8のカ
    ルボキシアルキル基を表わす。)、 (R11は、C1〜C4のアルキル基またはC1〜C4のアルキル
    アミノ基を表わす。)を表わす。)、 (Yは、C1〜C6のアルキル基または−(CH2)s−COR12(R
    12は水酸基、C1〜C6のアルキル基、C1〜C6のアルコキシ
    基またはC1〜C6のアルキルアミノ基を表わし、sは0ま
    たは1の整数を示す。)を表わす。)または、 (R13およびR14は水素原子または−(CH2)w−COOR15(R
    15は水素原子またはC1〜C4のアルキル基を表わし、wは
    0〜2の整数を示す。)を表わし、tは0〜5の整数を
    示す。) である抗トリプシン剤。
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