JPH0682464B2 - 磁性塗料の製造方法 - Google Patents

磁性塗料の製造方法

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JPH0682464B2
JPH0682464B2 JP60275508A JP27550885A JPH0682464B2 JP H0682464 B2 JPH0682464 B2 JP H0682464B2 JP 60275508 A JP60275508 A JP 60275508A JP 27550885 A JP27550885 A JP 27550885A JP H0682464 B2 JPH0682464 B2 JP H0682464B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁性塗料の製造方法に関する。さらに詳しく
は本発明は、磁気記録媒体の磁性層形成に用いる磁性塗
料を製造する方法に関する。
[発明の背景および従来技術] コンピューター用、ビデオ用、オーディオ用などの磁気
記録媒体として、結合剤、強磁性粉末およびその他の添
加剤を溶剤に分散した磁性塗料を支持体上に塗布したの
ち乾燥して磁性層とした磁気記録媒体が用いられてい
る。そして、磁気記録媒体の走行耐久性の向上を主な目
的として磁性層にα−Al2O3のような硬度の高い微粒子
(研磨材)を含有させることが多くなってきている。
このような磁性層の調製に用いる磁性塗料は、通常は、
強磁性粉末、結合剤および研磨材などの磁気記録媒体の
磁性層を形成する成分を溶剤に分散する工程を経て製造
されている。すなわち、従来の磁性塗料の製造において
は、強磁性粉末と研磨材とは同時に分散されている。
しかしながら、本発明者の検討によると、研磨材は、使
用する結合剤の種類などにより分散性が異なり、たとえ
ば、磁気記録媒体の走行耐久性の向上を目的として最近
使用されることが多くなってきている塩化ビニル系共重
合体およびポリウレタン樹脂を含む結合剤に対する分散
性、特にポリウレタン樹脂に対する分散性が悪いことが
判明した。
従って、従来の方法に従い、上記のような結合剤と研磨
材および強磁性粉末とを同時に分散する方法を採ると、
得られた分散液が研磨材の会合体を多量に含有すること
となる。そして、この分散液を濾過する際に濾過効率が
低下するとの問題がある。
さらに、会合状態にありながら濾別されなかった研磨材
の会合体はこの状態で磁性層中に存在する。このように
会合した粒子は磁性層から脱離しやすいので、得られた
磁気記録媒体からの研磨材の脱離による再生信号の欠落
(たとえば、ドロップアウト)を生ずるとの問題があ
る。
また、研磨材の分散性を向上させるために分散時間を長
くする方法を採ると、分散液中の強磁性粉末が研磨材と
接触して損傷を受けることが多くなり磁気記録媒体の電
磁変換特性が向上しないばかりでなく、長時間の分散に
より強磁性粉末が過分散の状態になり、磁性塗料中で再
凝集するとの問題も生ずる。
一方、特開昭56−167769号公報には、分散工程を一次分
散工程と二次分散工程の二工程に分けて、一次分散工程
にて強磁性粉末と結合剤の一部とを分散させたのち二次
分散工程にて研磨材と結合剤の残部とを加えて分散を行
なうとの記載がある。この記載に従って磁性塗料を製造
することにより、強磁性粉末は結合剤により被覆された
状態で研磨剤と接触するので、強磁性粉末は研磨材との
接触による損傷を受けにくいとの利点はあるが、この方
法を利用しても研磨材の分散性に関しては何等改善され
ない。
[発明の目的] 本発明の第一の目的は、磁気記録媒体の磁性層を形成す
るための磁性塗料を調製する新規な方法を提供すること
にある。
本発明の第二の目的は、良好な走行耐久性を有する磁気
記録媒体を製造することができる磁性塗料の調製方法を
提供することにある。
本発明の第三の目的は、良好な電磁変換特性を有する磁
気記録媒体を製造することができる磁性塗料の調製方法
を提供することにある。
本発明の第四の目的は、磁性塗料を濾過工程を含む工程
により調製する場合、会合体の含有量が少なく濾過効率
の良い磁性塗料の製造方法を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、比表面積が42m2/g以上の強磁性金属微粉末、
平均粒子径が0.01〜0.6μmの範囲内にある研磨材、カ
ーボンブラック、そしてポリウレタン系樹脂と塩化ビニ
ル系共重合体とからなる結合剤を含む磁性塗料を製造す
るに際して、 予め、研磨材もしくは研磨材とカーボンブラックとを含
み、塩化ビニル系共重合体単独からなるか、あるいは塩
化ビニル系共重合体をポリウレタン系樹脂に対して多量
含有する結合剤を含有する研磨材分散結合剤溶液を調製
し、この研磨材分散結合剤溶液と強磁性金属微粉末、必
要により結合剤の残部、そして研磨材分散結合剤溶液に
カーボンブラックが含まれていない場合には、カーボン
ブラックを、それぞれ粉末状態で、あるいは一緒に結合
剤溶液の状態に調製したのち、混合、分散することを特
徴とする磁性塗料の製造方法を提供する。
[発明の効果] 本発明の方法に従えば、磁性塗料中に研磨材が非常に良
く分散するので磁性塗料中の研磨材の会合体(凝集体)
が少なくなり、この磁性塗料を用いて塗設される磁気記
録媒体の磁性層の走行耐久性および電磁変換特性が向上
する。
すなわち、本発明の磁性塗料の製造方法は、磁性塗料を
調製する際に、研磨材の分散性が強磁性金属微粉末(以
下、強磁性粉末と略称することがある)の分散性よりも
低く、強磁性粉末が良好に分散する条件下では研磨材の
分散が不充分となり、一方、研磨材の分散性が良好とな
る条件下では強磁性粉末が過分散となり分散性が逆に低
下するとの見解に基づきなされたものであって、予め研
磨材を分散させることにより研磨材の分散性が良好な磁
性塗料を調製することができるのである。そして、この
ように研磨材を予め分散させることによっては強磁性粉
末の分散性は低下しないばかりでなく、強磁性粉末と研
磨材との接触による強磁性粉末の損傷を低減することが
できる。
従って、本発明の磁性塗料を用いて調製した磁性層を有
する磁気記録媒体は、研磨材の会合体の量が少なくなる
ので磁性層からの研磨材の脱離が少なくなり走行耐久性
が向上し、さらに例えばビデオテープにおいては研磨材
の脱落に起因するドロップアウトの発生を低減すること
ができるなど電磁変換特性も向上する。
また、磁性塗料を調製する際には磁性層形成成分を分散
した分散液を濾過するのが一般的であるが、本発明の方
法に従えば、磁性塗料中における研磨材の会合体の量が
少なくなり、また強磁性粉末の分散性も良好なので、濾
過工程での濾過効率が向上するとの利点もある。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁性塗料の製造方法は、研磨材と結合剤との分
散性の相違に着目し、強磁性粉末よりも分散性が低い研
磨材を結合剤と共に分散して予め研磨材分散液を調製
し、これと強磁性粉末とを粉末の状態であるいは溶剤に
分散した状態で混合することを主な特徴とするものであ
る。
本発明の磁性塗料の製造方法で用いる磁性層成形成分は
通常の磁性層を形成する際に用いる成分を使用すること
ができる。
磁性塗料中の結合剤は、塩化ビニル系共重合体とポリウ
レタン系樹脂とからなる。そして、研磨材分散結合剤溶
液中に含有される結合剤は、塩化ビニル系共重合体単独
からなっていてもよく、またはポリウレタン系樹脂より
も多量の塩化ビニル系共重合体とポリウレタン系樹脂と
の混合物からなっていてもよい。
塩化ビニル系共重合体は、通常は、塩化ビニル以外に以
下に示す繰返し単位を含むものである。他の繰返し単位
の例としては、ビニルエーテル(例、メチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル、ラウリルビニルエー
テル、)、α−モノオレフィン(例、エチレン、プロピ
レン)、アクリル酸エステル(例、(メタ)アクリロニ
トリル)、芳香族ビニル(例、スチレン、α−メチルス
チレン)、ビニルエステル(例、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル)を挙げることができる。さらに、塩化ビニ
ル系共重合体は、−OH、−SO3M、−COOMおよび−PO(O
M′)などの官能基が導入されているものであっても
よい。但し、上記のMは水素原子もしくはアルカリ金属
原子を表わし、M′は水素原子、アルカリ金属原子もし
くは低級炭化水素基を表わす。
また、ポリウレタン系樹脂としては、例えば、ポリエス
エル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン
樹脂、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂を挙げるこ
とができる。
特に上記の塩化ビニル系共重合体とポリウレタン樹脂と
を組合わせて使用することが好ましい。
磁性塗料中における結合剤の含有率は、通常は強磁性粉
末100重量部に対して10〜100重量部(好ましくは20〜40
重量部)である。
また、上記の結合剤とポリイソシアネート化合物とを組
み合わせて使用することが好ましい。
研磨材は磁気記録媒体の磁性層を調製する際に通常使用
されている研磨材から選ばれる。研磨材の例としてはα
−Al2O3、γ−Al2O3、Cr2O3、SnO2、SiO2、TiO2、α−F
e2O3、及びFe3O4を挙げることができ、これらを単独で
あるいは混合して使用することができる。特に硬度の高
いα−Al2O3を含むものであることが好ましい。
研磨材の平均粒子径は、0.01〜0.6μmの範囲内にあ
る。
磁性塗料中における研磨材の含有量は、磁性層に含有さ
れている強磁性粉末100重量部に対して通常は1〜20重
量部(好ましくは5〜15重量部)の範囲内にある。
強磁性金属微粉末は、鉄、ニッケルまたはコバルトを含
む強磁性金属または合金の粉末であって、その比表面積
(S BET)が42m2/g以上(好ましくは45m2/g以上)のも
のである。このような強磁性金属微粉末は、特に硬度が
低く、従来の磁性塗料の製造方法に於ては、研磨材との
接触により損傷を受けやすかったのであるが、本発明の
製造方法によれば損傷を受けることなく優れた性能を発
揮することができる。
この強磁性金属微粉末と例としては、強磁性金属微粉末
中の金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重
量%以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−
Fe)であり、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の
成分(例、Al、Si、Pb、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、B、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、P、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、S、Bi、La、Ce、Pr、Nd、Zn、Te)を含むこと
のある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金
属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなど
であってもよい。これらの強磁性金属微粉末の製造方法
は既に公知であり、本発明で用いる強磁性金属微粉末に
ついてもこれら公知の方法に従って製造したものを用い
ることができる。
強磁性金属微粉末の形状に特に制限はないが、通常は針
状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。特に本発明に於ては、針状の強磁性金属微
粉末も使用することができる。
また、上記の研磨材、結合剤および強磁性粉末以外に
も、脂肪酸、脂肪酸エステルのような潤滑剤、カーボン
ブラックのような帯電防止剤、充填剤、分散剤などの通
常磁性層に含有される磁性層形成成分を使用することが
できる。
磁性塗料は、上記の磁性層を形成する成分が溶媒に分散
されたものである。溶剤は、通常磁性塗料の調製に使用
されているものを用いることができる。
このような溶剤の例としては、ケトン類(例、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、ジエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、アセトン)、エーテル類(例、ジ
エチルエーテル、メチルエチルエーテル、ジオキサ
ン)、エステル類(例、酢酸エチル、酢酸ブチル)、芳
香族系溶剤(例、トルエン、キシレン)、アルコール類
(例、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール)などを挙げることができ、これらは単独であって
も混合しても使用することができる。
磁性塗料中の溶剤の含有率は、通常強磁性粉末100重量
部に対して30〜500重量部の範囲内とする。
本発明の磁性塗料の製造方法において、研磨材と結合剤
とを含む研磨材分散液を予め調製する。
研磨材は、強磁性粉末と比較すると分散性、特にポリウ
レタン樹脂など特定の樹脂に対する分散性が悪いことが
判明した。そこで、強磁性粉末を共存させずに、予め研
磨材の分散を行なうことにより、他の成分に不利益(た
とえば分散時間を長時間にすることによる強磁性粉末が
過分散になるとの不利益)を与えることなく、殆どの粒
子が一次粒子の状態で分散される。
研磨材と共に研磨剤分散液中に分散される結合剤は、結
合剤全部を用いることもでき、また、結合剤の一部を用
いることもできる。
例えば、前記の塩化ビニル系共重合体とポリウレタン樹
脂とを使用し、その一部を用いる場合には、研磨材の分
散性が比較的良好である塩化ビニル系共重合体を研磨材
と共に分散することが好ましい。
ただし、塩化ビニル系共重合体は単独であることを要す
るのではなく両者の混合物を使用することもできる。
分散される結合剤と研磨材との配合比率は、本発明の後
の工程を経て最終的に得られる磁性塗料中におけるそれ
ぞれの含有率が、それぞれ前述の磁性塗料としての好適
な範囲内にいずれかの段階で調整されればよいので研磨
材の分散性などを考慮して適宜設定することができる。
また、結合剤と研磨材とが分散されている研磨材分散液
中の溶剤の量は、研磨材および結合剤の量および種類な
どを考慮して適宜設定することができる。通常は研磨材
100重量部に対して50〜500重量部の範囲内とする。
分散の方法は通常の分散方法に従って行なうことができ
る。使用する分散装置の例としては、ボールミル、ホモ
ミキサー、サンドミル、サンドグラインダー、ペブルミ
ル、トロンミル、セグバリ(Szegvari)アトライター、
高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、高速ミキサーおよ
びホモシナイザーを挙げることができる。
分散時間は、使用する分散装置の種類、研磨材および結
合剤の種類などの諸条件を考慮して適宜設定することが
できる。通常は、1〜60時間の範囲内にある。
なお、得られた研磨材分散液を濾過して研磨材分散液中
に僅かに含まれる会合体を排除することにより諸特性に
おいてさらに良好な磁気記録媒体を製造することが可能
な磁性塗料とすることができる。
研磨材分散結合剤溶液の調製時に、カーボンブラックを
そのまま粉末状態で添加してカーボンブラックを分散さ
せた研磨材分散結合剤溶液を調製してもよい。カーボン
ブラックを研磨材分散結合剤溶液に配合しない場合は、
カーボンブラックは研磨材分散結合剤溶液に強磁性粉末
を混合する際に一緒に混合してもよく、また強磁性粉末
の分散液を調製する際に添加してカーボンブラックを含
む強磁性粉末分散液を調製してもよい。
このようにして調製された研磨材分散液中には研磨材の
殆どが一次粒子の状態で分散され、そして、結合剤が溶
解あるいは分散した状態で存在している。
次に、上記のようにして調製した研磨材分散液と強磁性
粉末とを混合する。
研磨材分散液が結合剤の全部を含有している場合、強磁
性粉末を、たとえば、粉末の状態あるいは溶剤などに分
散した状態で添加して混合し分散する方法を採ることが
できる。
また、研磨材分散液の調製に全ての結合剤を用いていな
い場合には、残りの結合剤と強磁性粉末とを含む強磁性
粉末分散液を調製し、この分散液と研磨材分散液とを混
合する方法を採ることができる。たとえば塩化ビニル系
共重合体とポリウレタン樹脂とを使用する場合であっ
て、前記のように研磨材分散物が塩化ビニル系共重合体
を一部を含むときには、強磁性粉末とポリウレタン樹脂
および残りの塩化ビニル系共重合体を分散した強磁性粉
末分散液と研磨材分散液とを混合する。
更に、強磁性粉末及び結合剤を分散する際に、前述のよ
うにして予め調製した研磨材分散液を添加して混合し分
散する方法を採ることもできる。
混合時間(あるいは混合し分散する時間)は、強磁性粉
末の種類、比表面積などを考慮して適宜設定することが
できるが、通常は1〜40時間である。この混合時間は、
研磨材分散液を調製する際の時間よりも短くするのが一
般的である。強磁性粉末の分散性が研磨材の分散性より
良好であるからである。
なお、混合の際に各成分の含有率が磁性塗料として好適
な範囲となるように各分散液の配合量を調節する。
また、研磨材および強磁性粉末以外の脂肪酸、脂肪酸エ
ステルのような潤滑剤、カーボンブラックのような帯電
防止剤、充填剤、分散剤など他の磁性層を形成する成分
は、研磨材分散液および強磁性粉末分散液のいずれの分
散液中に配合されてもよく、さらに、分散液の調製およ
び混合などとは別個にこれらを加える工程を設けて添加
することのできる。
得られた混合物は、磁性塗料としてそのまま支持体上に
塗布することができるが、通常はフィルター、たとえば
平均孔径が0.5〜1.5μmの範囲内にあるフィルターを用
いて濾過した後、磁性塗料として磁気記録媒体の製造に
用いられる。
本発明の磁性塗料の製造方法に従うと、研磨材を強磁性
粉末が存在しない条件下で分散するので、得られた研磨
材分散液中の研磨材の分散状態は非常に良好であり、ま
た研磨材が結合剤で表面を被覆された状態で存在するの
で強磁性粉末との混合の際に直接強磁性粉末と研磨材の
表面が接触することなく、強磁性粉末の損傷を有効に防
止することができる。
また研磨材の分散を長時間かけて行なった場合でも、そ
こに強磁性粉末が共存していないため、強磁性粉末が過
分散の状態になることもない。
このようにして調製された磁性塗料は、支持体上に塗布
され、磁場配向処理、乾燥処理、表面平滑化処理などの
通常の磁気記録媒体の製造工程により磁性層となる。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。なお、以
下の例において『部』は特に記載のない限り『重量部』
を意味する。
[実施例1] 以下に記載した研磨分散液の成分をニーダーを用いて混
合した後、ボールミルを用いて18時間分散を行なった。
研磨材分散液組成 α−Al2O3(平均粒子径:0.5μm) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体(日
本ゼオン(株)製:400×110A、重合度:400) 20部 メチルエチルケトン 100部 次に、以下に記載した強磁性粉末分散液の成分をニーダ
ーを用いて混合した後、ボールミルを用いて12時間分散
を行なった。
強磁性粉末分散液組成 強磁性金属微粉末(組成:Fe−Ni合金、比表面積:50m2/
g) 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体(同
上) 12部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン(株)製:N−230
1) 12部 カーボンブラック(平均粒子径:0.04μm) 1部 メチルエチルケトン 295部 得られた研磨材分散液22部と強磁性粉末分散液420部と
を取り、これにポリイソシアネート化合物(日本ポリウ
レタン(株)製、コロネートL)8部、ステアリン酸5
部およびブチルステアレート5部を、20部のメチルエチ
ルケトンに溶解した溶液38部を加えて混合したのち、1
μmの平均孔径を有するフィルターを用いて濾過して磁
性塗料を調製した。
得られた磁性塗料を厚さ10μmのポリエステルテレフタ
レート支持体上に乾燥後の塗布厚さが3.0μmとなるよ
うに塗布したのち、磁場配向処理、カレンダー処理を行
ない、8ミリ幅にスリットして8ミリビデオ用テープを
製造した。
得られたビデオテープを市販のピデオレコーダ(FUJIX
−8)を用いて、S/N比およびドロップアウトの数を測
定した。
結果を第1表に示す。
また、上記の濾過工程におけるフィルター寿命を併せて
第1表に記載する。
なお、以下に示す実施例および比較例に於て、S/N比お
よびドロップアウトの数(DO数)の測定は上記の方法に
より行なったものであり、フィルター寿命とは上記と同
一条件において濾過したときのフィルターの使用可能時
間である。
また、以下に記載する実施例及び比較例で使用した磁性
層形成成分は上記と同一のものである。
[実施例2] 実施例1において、研磨材分散液の組成を下記のように
した以外は同様にして研磨材分散液を調製した。
研磨材分散液組成 α−Al2O3 10部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体14部 ポリウレタン樹脂 12部 カーボンブラック 1部 メチルエチルケトン 305部 得られた研磨材分散液に実施例1で用いた強磁性金属微
粉末100部を投入し、12時間分散を行なった以外は実施
例1と同様にして磁性塗料を調製し、得られた磁性塗料
を用いて磁気記録媒体を製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[実施例3] 実施例1にて調製した研磨材分散液と同一組成の研磨材
分散液を実施例1と同様にして調製し、下記磁性塗料組
成中の研磨材分散液として使用した。下記の組成の磁性
塗料を実施例1における強磁性粉末分散液と同様に操作
して調製し、同様に濾過して磁性塗料を調製し、これを
用いて磁気記録媒体を製造した。
磁性塗料組成 強磁性金属微粉末 100部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体12部 ポリウレタン樹脂 12部 カーボンブラック 1部 メチルエチルケトン 295部 研磨材分散液 22部 得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較例1] 実施例3において、磁性塗料組成を以下に記載する組成
とし、分散時間を12時間とした以外は同様にして磁気記
録媒体を調製し、これを用いて磁気記録媒体を製造し
た。
磁性塗料組成 強磁性金属微粉末 100部 α−Al2O3 10部 塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体14部 ポリウレタン樹脂 12部 カーボンブラック 1部 メチルエチルケトン 305部 得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較例2] 比較例1において、分散時間を18時間とした以外は同様
にして磁性塗料を調製し、これを用いて磁気記録媒体を
製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較例3] 研磨材分散結合剤溶液中の研磨材として、平均粒子径が
0.5μmのα−Al2O3の代わりに平均粒子径が1μmのα
−Al2O3を同量使用した他は、実施例1に於けると同様
にして、研磨材分散結合剤溶液を調製した。
実施例1に於て使用した研磨材分散結合剤溶液の代わり
に上記のようにして調製した研磨材分散結合剤溶液を使
用した他は、実施例1に於けると同様にして、磁性塗料
を調製し、磁気記録媒体を製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較参考例1] 研磨材分散結合剤溶液中の研磨材として、平均粒子径が
0.5μmのα−Al2O3の代わりに比較例3で使用したα−
Al2O3を同量使用した他は、比較例1に於けると同様に
して、磁性塗料を調製し、磁気記録媒体を製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較例4] 強磁性金属微粉末として、比表面積が50m2/gのFe−Ni合
金の代わりに、比表面積が35m2/gのFe−Ni合金を同量使
用した他は実施例1に於けると同様にして、磁性塗料を
調製し、磁気記録媒体を製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
[比較参考例2] 強磁性金属微粉末として、比表面積が50m2/gのFe−Ni合
金の代わりに、比表面積が35m2/gのFe−Ni合金を同量使
用した他は比較例1に於けると同様にして、磁性塗料を
調製し、磁気記録媒体を製造した。
得られた磁気記録媒体のS/N比、ドロップアウトの数お
よびフィルター寿命を第1表に記載する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥津 俊光 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−16242(JP,A) 特公 昭48−15003(JP,B1)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比表面積が42m2/g以上の強磁性金属微粉
    末、平均粒子径が0.01〜0.6μmの範囲内にある研磨
    材、カーボンブラック、そしてポリウレタン系樹脂と塩
    化ビニル系共重合体とからなる結合剤を含む磁性塗料を
    製造するに際して、 予め、研磨材もしくは研磨材とカーボンブラックとを含
    み、塩化ビニル系共重合体単独からなるか、あるいは塩
    化ビニル系共重合体をポリウレタン系樹脂に対して多量
    含有する結合剤を含有する研磨材分散結合剤溶液を調製
    し、この研磨材分散結合剤溶液と強磁性金属微粉末、必
    要により結合剤の残部、そして研磨材分散結合剤溶液に
    カーボンブラックが含まれていない場合には、カーボン
    ブラックを、それぞれ粉末状態で、あるいは一緒に結合
    剤溶液の状態に調製したのち、混合、分散することを特
    徴とする磁性塗料の製造方法。
  2. 【請求項2】強磁性金属微粉末を予め結合剤が共存する
    分散液として調製したのち、研磨材分散結合剤溶液と混
    合する特許請求の範囲第1項記載の磁性塗料の製造方
    法。
  3. 【請求項3】研磨材が、α−Al2O3を含むものである特
    許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の磁性塗料の製
    造方法。
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