JPH0683576B2 - 高周波電源装置 - Google Patents

高周波電源装置

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JPH0683576B2
JPH0683576B2 JP22193786A JP22193786A JPH0683576B2 JP H0683576 B2 JPH0683576 B2 JP H0683576B2 JP 22193786 A JP22193786 A JP 22193786A JP 22193786 A JP22193786 A JP 22193786A JP H0683576 B2 JPH0683576 B2 JP H0683576B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、交流電動機を駆動するサイクロコンバータ、
あるいは直流電動機を駆動する他励コンバータ等の高周
波電源装置に関する。
(従来の技術) 第8図は、従来の高周波電源装置の構成図を示す。
図において、SUPは交流電源,LSは交流リアクトル,CC−
1は第1のサイクロコンバータ,CC−2は第2のサイク
ロコンバータ,TANKは高周波タンク回路,IMは誘導電動機
を表わす。
第2のサイクロコンバータCC−2と誘導電動機IMは、高
周波電源(第1のサイクロコンバータCC−1+タンク回
路TANK)の負荷となる。
第1および第2のサイクロコンバータCC−1,CC−2は、
タンク回路TANKの電圧を利用して自然転流する。
第1のサイクロコンバータCC−1は、交流電源SUPから
電力供給を受け、高周波に変換してタンク回路に供給す
る。
また、第2のサイクロコンバータCC−2はタンク回路TA
NKを高周波電圧源とし、可変電圧可変周波数の電力に変
換して、誘導電動機IMに供給する。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の高周波電源装置は、次のような問題点があ
る。
すなわち、高周波タンク回路TANKの周波数は負荷が軽い
ときには、タンク回路を構成するコンデンサCTとリアク
トルLTによって、次式のように決定される周波数f
一定となる。
しかし、負荷が増加してくると、それに伴ってサイクロ
コンバータCC−1およびCC−2がとる遅れ無効電力が大
きくなり、周波数fは(1)で決まる値より大きくな
ってしまう。従って高周波電源装置としての周波数f
が安定せず、自然転流を行っているサイクロコンバータ
の転流限界に影響を与え、最悪の場合、転流失敗をひき
起こし、制御不能におちいることさえある。
また、高周波電源の周波数が一定していないため、サイ
クロコンバータCC−1及びCC−2の出力電圧の高調波成
分が変化し、当該高調波を除去するフィルタ定数が定ま
らず、いきおい広い領域をカバーできるフィルタとな
り、容量が増大してしまう欠点があった。
また、従来の高周波電源装置は、負荷の急変に対して、
何の対策もほどこしていないため、高周波タンク回路の
電圧が変動し、自然転流を行っているサイクロコンバー
タを転流失敗させ、制御不能におちいる等の問題が発生
した。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、高周
波電源装置の周波数を安定させ、かつ、負荷急変に対し
ても制御応答を良くし、高周波電圧をほぼ一定に保ち、
転流失敗のない高周波電源装置を提供することを目的と
する。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 以上の目的を達成するために、本発明は、交流電源と、
該交流電源に出力側端子を接続した循環電流式サイクロ
コンバータと、該サイクロコンバータの入力側端子に接
続された進相コンデンサと、当該進相コンデンサを高周
波電圧源とする負荷装置と、前記進相コンデンサに印加
される電圧の波高値をほぼ一定に制御する手段と、当該
電圧波高値制御手段からの出力信号により、前記交流電
源から供給される電流を制御する手段と、当該電流制御
手段からの出力信号に応じて、前記循環電流式サイクロ
コンバータの位相を制御する手段と、当該位相制御手段
に位相基準信号を与える外部発振器とを具備している。
(作用) 循環電流式サイクロコンバータは、進相コンデンサに印
加される電圧の波高値がほぼ一定になるように電源から
供給される電流を制御するもので、その循環電流は無制
御となっている。サイクロコンバータの位相制御回路に
与えられる位相基準信号は、外部発振器によって作られ
る。このため、進相コンデンサに印加される電圧の周波
数と位相は、外部発振器から与えられる位相基準信号の
周波数と位相に一致するように、前記サイクロコンバー
タの循環電流が自動的に調整される。
このため、進相コンデンサに印加される電圧の周波数と
位相は、一意的に決定され、負荷が変化しても一定に保
たれる。また、当該進相コンデンサの電圧の波高値は、
その指令値に一致するように制御され、ほぼ一定に保持
される。さらに、負荷電力に比例した量の補正値を、前
記電圧波高値制御手段からの出力信号に加えて、前記電
流制御手段に与えるようにしているため、応答が改善さ
れ、負荷の急変に対しても前記進相コンデンサの電圧波
高値は一定に保たれる。
この結果、循環電流式サイクロコンバータ自体の転流失
敗がなくなるばかりでなく、負荷装置を構成する他励コ
ンバータやサイクロコンバータも転流失敗しなくなる。
また、周波数が安定するため、フィルタ等の設計が簡単
になり、より精密な定数を選ぶことにより、フィルタ設
備の容量を低減させることが可能となる。
(実施例) 第1図は、本発明の高周波電源装置の実施例を示す構成
図である。
図中、SUPは交流電源,LSは交流リアクトル,CCは循環電
流式サイクロコンバータ,CAPは進相コンデンサ,LOADは
負荷装置である。
また、制御回路として、電流検出器CTS,電圧検出器P
TS,PTC,整流回路D,電圧制御回路AVR,加算器AD1,AD2
乗算器ML,電流制御回路ACR,位相制御回路PHC,外部発振
器OSCが用意されている。
循環電流式サイクロコンバータCCは、進相コンデンサCA
Pに印加される電圧Va,Vb,Vcの波高値Vcapがほぼ一定
になるように交流電源SUPから供給される電流ISを制御
する。
また、負荷装置LOADは、例えば、サイクロコンバータ駆
動の誘導電動機等で、前記高周波進相コンデンサCAPを
3相電圧源として当該サイクロコンバータにより誘導電
動機に可変電圧可変周波数の交流電力を供給する。
循環電流式サイクロコンバータCCの位相制御には、外部
発振器OSCからの3相基準電圧ea,eb,ecの信号を用い
ており、上記進相コンデンサCAPの電圧Va,Vb,Vcの周
波数と位相は、当該基準電圧ea,eb,ecの周波数と位相
に一致する。
第2図は、第1図の主回路構成の具体的な実施例を示す
もので、循環電流式サイクロコンバータCCは、R相,S
相,T相の各サイクロコンバータCC−R,CC−S及びCC−T
から構成されている。
R相サイクロコンバータCC−Rは、正群コンバータS
PR,負群コンバータSNR及び直流リアクトルLO1-R,L
O2-Rで構成されており、その出力側端子は交流リアクト
ルLSRを介して、電源トランスTrの2次巻線に接続され
ている。
S相,T相も同様である。
また、各相サイクロコンバータの入力側端子は、高周波
進相コンデンサ(3相)に接続されており、さらに当該
端子は負荷装置LOAD(例えばサイクロコンバータ+誘導
電動機)に接続されている。
以下、その詳細な動作説明を行う。
まず、進相コンデンサCAPの電圧Va,Vb,Vcを確立させ
るための起動動作を説明する。
3相交流電源SUPの各相の電圧は次式のように表わせ
る。ただし、Vsmは電源電圧波高値,ωs=2πfは源
角周波数とする。
VR=Vsm・sinωst …(2) VS=Vsm・sin(ωst−2π/3) …(3) VT=Vsm・sin(ωst+2π/3) …(4) 当該電源の周波数f(50Hzあるいは60Hz)に対して、
サイクロコンバータCCの入力側(進相コンデンサ側)の
周波数fcapが十分高いものとすれば、ある微小時間の
間、上記電源電圧VR,VS,VTを直流電圧に置き換えること
ができる。
そこで、R相電圧が正の期間を考えて、負群コンバータ
SNRを介して、進相コンデンサCAPに電圧を確立させる動
作を説明する。
第3図は、R相負群コンバータSNRと、進相コンデンサC
ab,Cbc,Ccaと交流リアクトルLSR及びR相電源電圧VR
の関係を示す等価回路である。当然のことながら、他の
S相及びT相のサイクロコンバータを介しても進相コン
デンサCab,Cbc,Ccaに充電制御されるが、ここでは説
明を簡単にするため、R相サイクロコンバータCC−Rだ
けで動作説明を行う。
第3図の回路で、サイリスタS2とS4に点弧パルスが入っ
た場合、充電電流IRは、電源VR +→リアクトルLSR→サイ
リスタS4→コンデンサCab→サイリスタS2→電源VR -の経
路と、電源VR +→リアクトルLSR→サイリスタS4→コンデ
ンサCca→コンデンサCbc→サイリスタS2→電源VR -の経
路に流れる。この結果、コンデンサCabには、電源電圧V
Rが充電され、コンデンサCbc,Ccaには−VR/2の電圧が
印加される。
第4図(a)は、負群コンバータSNRのサイリスタS1〜S
6の点弧モードを示すもので、第1図の外部発振器OSC
らの3相基準信号ea,eb,ecに同期して点弧パルスが与
えられる。第3図のモードの後は、サイリスタS3に点弧
パルスが与えられる。すると、コンデンサCbcに充電さ
れた電圧によって、サイリスタS2に逆バイアス電圧が印
加され、S2はオフする。すなわち、起動時には進相コン
デンサCAPは転流コンデンサの役目をはたす。サイリス
タS4とS3がオンすると、コンデンサCab,Cbc,Ccaに印
加される電圧も変化する。
第4図(b)は、(a)のモードで点弧されたときの第
3図のa,b端子間の電圧Va-bと相電圧Vaの波形を表わ
す。電圧Va-bは、リアクトルLSRを介して充電されるた
め、破線の如く除々に立上る。その時間を2δとした場
合、Va-bの基本波成分はδだけ遅れる。相電圧Vaは、当
該線間電圧Va-bに対して(π/6)ラジアンだけ位相が遅
れる。
第4図の点弧モードと相電圧Vaを比較するとわかるよう
に、起動時の位相制御角αNRは、 αNR=π−δ(ラジアン) …(5) となっている。δはあまり大きくないので、近似的には
αNR≒180°で運転されていることになる。このときの
コンバータSNRの出力電圧VNRは、第3図の矢印の方向を
正と考えると、 VNR=−k・Vcap・cosαNR …(6) となっている。だしkは比例定数,Vcapはコンデンサの
相電圧波高値とする。
当該出力電圧VNRが電源電圧VRとつり合っている。しか
し、このままでは、進相コンデンサCAPには、当該電源
電圧VR以上の電圧は充電されない。
そこで、点弧位相角αNRを90°の方向に少しずらしてや
る。すると、(6)式で示される出力電圧VNRが減少
し、VR>VNRとなる。この結果、充電電流IRが増大し、
コンデンサ電圧Vcapを増大させ、VR=VNRとなって落ち
つく。このときIR=0となっている。さらにVcapを増大
させたいときは、αNRをさらに90°の方向にずらし、出
力電圧VNRを減少させることにより達成できる。αNR=9
0°ではVNR=0Vとなり、理論的には電源電圧VRがごくわ
ずかな値でもコンデンサ電圧Vcapを大きな値に充電する
ことができる。しかし、実際には、回路損失があるた
め、その分の電力供給は必要不可欠のものとなる。
このようにして進相コンデンサCAPの電圧Vcapを任意の
値に充電することができる。
電源電圧VRが負の値になった場合には、正群コンバータ
SPRを介して同様に充電制御される。
S相及びT相のサイクロコンバータCC−S,CC−Tを介し
ても同様に進相コンデンサCAPに充電電流IS,ITを供給
している。
マクロ的に見た場合、3相電源から供給される有効電力
PSは、入力力率=1とした場合、 PS=VR・IR+VS・IS+VT・IR …(7) となり、エネルギーPS・tが、進相コンデンサCAPに、 となって蓄積される。進相コンデンサCAPに印加される
電圧Vcapを高くするには、(7)式の有効電力PSを増加
させればよく、逆にVcapを低くしたい場合にはPSを負の
値にすればよい。この制御を循環電流式サイクロコンバ
ータCCが行っている。
このようにして確立された、進相コンデンサCAPの電圧V
a,Vb,Vcが、第1図の位相制御回路PHCに与えられる3
相基準電圧ea,eb,ecの周波数と位相に一致することを
次に説明する。
ここでも、R相サイクロコンバータCC−Rを例にとって
説明を行う。
R相サイクロコンバータCC−Rは電源から供給される入
力電流IRを制御するため、電源電圧VRに応じて、その出
力電圧VCRを変化させている。CC−Rの出力電圧VCRは正
群コンバータSPRの出力電圧VPRと負群コンデンサSNR
出力電圧VNRの平均値で、次のように表わされる。
VCR=(VPR+VNR)/2 …(9) また、循環電流IORは、上記正群及び負群コンバータの
出力電圧の差VPR−VNRが直流リアクトルLO1-R,LO2-R
印加されることにより流れる。すなわち、VPR>VNRの場
合、IORは増加し、逆にVPR<VNRの場合、IORは減少す
る。
通常は、VPR≒VNRとなって循環電流IORの増減はない。
このとき点弧位相角は、 αNR≒180°−αPR …(10) の条件を満足している。
第5図は、αPR=45°,αNR=135°の場合の位相制御
基準信号ea,eb,ecと、正群及び負群コンバータの点弧
パルス信号を表わす。
基準信号ea,eb,ecは、外部発振器OSCから与えられる
もので、次式のように表わせる。
ea=sin(ωC・t) …(11) eb=sin(ωC・t−2π/3) …(12) ec=sin(ωC・t+2π/3) …(13) ここで、ωC=2πfは高周波の角周波数で例えば、
=1kHz程度に選ばれる。
進相コンデンサCAPの相電圧Va,Vb,Vcが上記基準電圧e
a,eb,ecの周波数と位相に一致している場合、コンバ
ータSPR,SNRの出力電圧は次のようになる。
VPR=k・Vcap・cosαPR …(14) VNR=−k・Vcap・cosαNR …(15) 故に、(10)式を満足している限り、VPR≒VNRとなって
循環電流IORの増減はない。
この状態から仮にコンデンサ電圧の周波数fcapが低く
なり、第5図の破線のようにV′a,V′b,V′cとなった
場合を考える。
コンバータSPRの点弧位相角は、αPRからα′PRに、ま
た、SNRの点弧位相角はαNRからα′NRに変化する。こ
の結果、VPR>VNRとなり、R相サイクロコンバータCC−
Rの循環電流IORを増大させる。
同様に、S相及びT相のサイクロコンバータCC−S及び
CC−Tの循環電流IOS,IOTも増大する。
当該循環電流IOR,IOS,IOTは、進相コンデンサCAP側か
ら見た場合、サイクロコンバータCCの入力側の遅れ無効
電力となる。
第6図は、サイクロコンバータCCの入力側の1相分の等
価回路を表わしたもので、サイクロコンバータCCは、遅
れ電流をとる可変インダクタンスLccに置き換えられ
る。この回路の共振周波数fcapは、次式のようにな
る。
循環電流が増大することは、等価インダクタンスLcc
減少することに等しく、上記周波数fcapは増大し、
V′a,V′b,V′cの周波数fcapは基準電圧ea,eb,ec
周波数fに近ずく。
同様にfcap>fとなった場合には、循環電流IOR,I
OS,IOTが減少し、Lccが大きくなって、やはり、fcap
=fとなって落ち着く。
進相コンデンサCAPの電圧の位相が基準電圧の位相より
遅れた場合には、上記fcap<fとなったときと同様
に循環電流が増加し、進相コンデンサCAPの電圧位相を
進める。逆に進相コンデンサCAPの電圧位相が基準電圧
より進んだ場合には、上記fcap>fとなったときと
同様に、循環電流が減少し、進相コンデンサCAPの電圧
位相を遅らせる。このようにして、進相コンデンサCAP
の電圧Va,Vb,Vcは、基準電圧ea,eb,ecと同一周波
数,同位相となるように循環電流の大きさが自動的に調
整されるものである。故に当該コンデンサ電圧Va,Vb
Vcは次式のように表わされる。
Va=Vcap・sin(ωC・t) …(17) Vb=Vcap・sin(ωC・t−2π/3) …(18) Vc=Vcap・sin(ωC・t+2π/3) …(19) ただし、Vcapは電圧波高値である。
次に、第1図にもどって上記進相コンデンサCAPの電圧
波高値Vcapを一定に制御する動作説明を行う。
まず、電圧検出器PTCによって、進相コンデンサCAPの電
圧Va,Vb,Vcを検出し、それを整流器Dを介して、電圧
波高値Vcapを検出する。
電圧制御回路AVRでは、上記電圧検出値Vcapとその指令
値▲V* capを比較して、その偏差εV=▲V* cap−V
capを増幅(KV倍とする)して、 ΔIm=KV・εV …(20) を加算器AD1に入力する。
一方、負荷LOADが消費する有効電力PLを検出し、比例増
幅器KLを介して Imo=KL・PL …(21) を前記加算器AD1に入力する。
加算器AD1は、上記ImoとΔImを加え合わせIm=Imo+ΔI
mを乗算器MLに入力する。
また、電圧検出器PTSによって、電源電圧VR,VS,VT
検出し、比例増幅器KSを介して、次の3相単位正弦波φ
R,φS,φTを求める。
φR=(VR/Vsm)=sinωSt …(22) φS=(VS/Vsm)=sin(ωSt−2π/3) …(23) φT=(VT/Vsm)=sin(ωSt+2π/3) …(24) 乗算器MLは、上記3相単位正弦波φR,φS,φLと前記
入力電流波高値指令Imと掛け合わせ、次の入力電流指令
値▲I* R▼,▲I* S▼,▲I* T▼を電流制御回路ACRに与え
る。
▲I* R▼=Im×φR=Im・sinωSt …(25) ▲I* S▼=Im×φS=Im・sin(ωSt−2π/3)…(26) ▲I* T▼=Im×φT=Im・sin(ωSt+2π/3)…(27) 電流制御回路ACRでは、上記電流指令値▲I* R▼,▲I* S
▼,▲I* T▼と電流検出器CTSによって検出された入力電
流IR,IS,ITとを各々比較し、各偏差εR=▲I* R▼−
IR,εS=▲I* S▼−IS,εT=▲I* T▼−ITを増幅して、
位相制御回路PHCに入力する。
第7図はR相サイクロコンバータの電流制御回路及び位
相制御回路を示すもので、CRは比較器,GI(S)は電流
制御補償回路,ADRは加算器,INVは反転増幅器,PHPR
正群コンバータの位相制御回路,PHNRは負群コンバータ
の位相制御回路を示す。
比較器CRによって、R相電流指令値▲I* R▼と実電流IR
が比較され、偏差εR=▲I* R▼−IRが電流制御補償回路
GI(S)に入力される。
GI(S)は反転増幅器でεRを−KI倍する。その値−KI
・εIを加算器ADRに入力し、電源電圧VRに比例した補償
量eRと加え合わせ1つは直接正群コンバータの位相制御
回路PHPRに入力し、他の1つは反転増幅器INVを介し
て、負群コンバータの位相制御回路PHNRに入力する。
当該PHPRおよびPHNRへの入力信号vαP及びvαNは次
式のようになる。
αP=eR−KI εR …(28) vαN=−(eR−KI εR) …(29) 正群コンバータSRRの出力電圧VPRは上記入力信号vαP
に比例した値となり、また、負群コンバータSNRの出力
電圧VNRは、第1図の矢印の方向を正の値にとった場
合、上記入力vαNの反転値に比例した値となる。
(28),(29)式において偏差εR=0とした場合、位
相制御入力信号はvαP=eR,vαN=−eRとなり、各コ
ンバータの出力電圧は、 VPR=kC・vαP=kC・eR …(30) VNR=−kC・vαN=kC・eR …(31) となり、R相サイクロコンバータCC−Rの出力電圧VCR
としては、 VCR=(VPR+VNR)/2=kC・eR …(32) となる。この電圧はR相電源電圧VRと等しくなるように
eRが与えられ、VCR=VRとなって入力電流IRの増減はな
い。
▲I* R▼>IRとなった場合、偏差εRは正の値となり、R
相サイクロコンバータの出力電圧VCRは、電源電圧VR
り小さくなって、入力電流IRを増加させる。
逆に▲I* R▼<IRとなった場合、偏差εRは負の値とな
り、VCRはVRより大きくなって、入力電流IRを減少させ
る。
従って、IR≒▲I* R▼となるように制御される。
S相及びT相の入力電流IS,ITも同様にその指令値▲I*
S▼,▲I* T▼に一致するように制御される。
当該指令値▲I* R▼,▲I* S▼,▲I* T▼は(25)〜(2
7)式で示されるように電源電圧VR,VS,VTに同期した
正弦波で与えられるため、常に入力力率は1となり、し
かも高調波成分の少ない入力電流となる。
さて、第1図の制御回路において▲V* cap>Vcapとな
った場合を考える。
偏差εV=▲V* cap−Vcapは正の値となり、電圧制御回
路AVRの出力ΔIm=KV・εVも正の値となって増加する。
故に入力電流波高値Imも増大し、電源SUPから供給され
る有効電力PSを増大させる。従って、(8)式で示した
エネルギーが進相コンデンサCAPに蓄積され、その電圧
波高値Vcapを増加させる。最終的にVcap≒▲V* cap
なって落ち着く。
逆に▲V* cap<Vcapとなった場合、偏差εVは負の値と
なり、ΔImも負の値となって入力電流波高値Imを減少さ
せる。故に、電源SUPから供給される有効電力PSが減少
し、その分進相コンデンサCAPに印加され電圧の波高値V
capを減少させ、やはり、Vcap≒▲V* capとなるように
制御される。
以上のようにして、進相コンデンサCAPの電圧Vcapはほ
ぼ一定に保持されるが、ここで負荷が急変した場合の動
作を説明する。
進相コンデンサCAPに蓄積されるエネルギーは、正確に
は電源SUPから供給される電力PSと、負荷装置LOADが消
費する電力PLの差によって、次の式のように決定され
る。ただし、変換器の損失を十分無視できるものとして
考えている。
負荷PLが増加した場合、進相コンデンサCAPの電圧Vcap
が減少し、▲V* cap>Vcapとなって、ΔImが増加し、
電源SUPから供給される電力PSが増えて、電圧Vcapをも
とにもどすことになる。
従って、負荷PLの変化がゆっくりしている場合は、上記
電圧制御が追従して、Vcap=▲V* capが成り立つが、
負荷PLが急変した場合には、その過渡状態において、V
cap≠▲V* capとなってしまう。当該負荷PLの急変が大
きい場合には、その差も大きくなり、自然転流を行って
いるサイクロコンバータの転流失敗を招くことにもな
る。
第1図の加算器AD1に加えられる補償量Imoは、上記負荷
急変時にもVcap=▲V* capとなるように電圧制御の追
従性を改善するもので、次のように動作する。
まず、負荷LOADが消費する有効電力PLを検出する。これ
は、例えば、進相コンデンサCAPの電圧Va,Vb,Vcと、
負荷装置LOADに流れ込む電流ILa,ILb,ILcの各瞬時値
を検出し次式の演算を行うことによって、瞬時有効電力
PLを検出する。
PL=Va・ILa+Vb・ILb+Vc・ILc …(34) この検出値PLを比例増幅器KLに入力し次式の演算を行う
ことにより、前記補償量Imoを求める。
この結果、ΔIm=0とした場合、Im=Imoとなり、電源
各相の入力電流IR,IS,ITは、次のように制御される。
故に電源SUPから供給される有効電力PSは、(7)式か
ら、 PS=VR・IR+VS・IS+VT・IT=PL …(39) となる。
従って負荷PLが急変した場合、ただちに電源SUPからこ
れに見合った有効電力PS=PLが供給され、(33)式で示
される進相コンデンサCAPの電圧Vcapは不変となる。
この結果どのような厳しい負荷変動に対してもVcap≒▲
V* capとなるように制御され、安定した高周波電圧源
を達成することができる。
実際には(35)式の演算誤差等により、PSとPLを完全に
一致させることはできないので、その分は電圧制御回路
AVRを介して、Vcap≒▲V* capとなるように制御するこ
とになる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の高周波電源装置は、進相コンデ
ンサに印加される電圧の周波数と位相は外部発振器OSC
によって与えられる位相基準信号ea,ea,ecの周波数と
位相に一致し、負荷が変化しても一定に保たれる。
また、当該進相コンデンサの電圧の波高値Vcapはその指
令値▲V* capに一致するように制御され、負荷急変に
対しても変動することなく、ほぼ一定に保持される。
この結果、循環電流式サイクロコンバータ自体の転流失
敗がなくなるばかりでなく、負荷装置を構成する他励コ
ンバータやサイクロコンバータの転流失敗も防止でき
る。
また、周波数が安定するため、フィルタ等の設計が簡単
になり、より精密な定数を選ぶことにより、フィルタ設
備の容量を低減させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高周波電源装置の実施例を示す構成
図、第2図は第1図の主回路部の実施例を示す構成図、
第3図は第1図の装置の動作を説明するための等価回路
図、第4図は同じくタイムチャート図、第5図は第1図
の装置の動作を説明するためのタイムチャート図、第6
図は同じく等価回路図、第7図は第1図の装置の制御回
路の一部を示す構成図、第8図は従来の高周波電源装置
の構成図である。 SUP…交流電源、LS…交流リアクトル CC…循環電流式サイクロコンバータ CAP…高周波進相コンデンサ LOAD…負荷装置、CTS…電流検出器 PTS,PTC…電圧検出器、D…整流器 AVR…電圧制御回路 ACR…電流制御回路 PHC…位相制御回路、OSC…外部発振器 KS,KL…比例増幅器 AD1,AD2…加算器、ML…乗算器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と、当該交流電源に出力端子が接
    続された循環電流式サイクロコンバータと、該循環電流
    式サイクロコンバータの入力側端子に接続された進相コ
    ンデンサと、当該進相コンデンサを高周波電圧源とする
    負荷装置と、前記進相コンデンサに印加される電圧の波
    高値から前記循環電流式サイクロコンバータの交流電源
    側電流波高値指令を算出する手段と、前記電流波高値指
    令から前記循環電流式サイクロコンバータの交流電源側
    電流指令を算出する手段と、前記電流指令に応じて前記
    循環電流式サイクロコンバータの位相を制御する手段
    と、当該位相制御手段に位相基準信号を与える外部発振
    器とを備えたことを特徴とする高周波電源装置。
JP22193786A 1986-09-22 1986-09-22 高周波電源装置 Expired - Lifetime JPH0683576B2 (ja)

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