JPH0684380B2 - フォトクロミック性化合物及びその製造方法 - Google Patents
フォトクロミック性化合物及びその製造方法Info
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- JPH0684380B2 JPH0684380B2 JP23964888A JP23964888A JPH0684380B2 JP H0684380 B2 JPH0684380 B2 JP H0684380B2 JP 23964888 A JP23964888 A JP 23964888A JP 23964888 A JP23964888 A JP 23964888A JP H0684380 B2 JPH0684380 B2 JP H0684380B2
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フォトクロミック作用を有する新規なフォト
クロミック性化合物及びその製造方法に関する。
クロミック性化合物及びその製造方法に関する。
(従来技術及び発明が解決しようとする課題) フォトクロミズムとは、ここ数年来注目をひいてきた現
象であって、ある化合物に太陽光あるいは水銀燈の光の
ような紫外線を含む光を照射すると速やかに色が変わ
り、光の照射をやめて暗所におくと元の色に戻る可逆作
用のことである。この性質を有する化合物は、フォトク
ロミック性化合物と呼ばれ従来からさまざまな化合物が
合成されてきたが、その構造には特別な共通の構造は認
められない。
象であって、ある化合物に太陽光あるいは水銀燈の光の
ような紫外線を含む光を照射すると速やかに色が変わ
り、光の照射をやめて暗所におくと元の色に戻る可逆作
用のことである。この性質を有する化合物は、フォトク
ロミック性化合物と呼ばれ従来からさまざまな化合物が
合成されてきたが、その構造には特別な共通の構造は認
められない。
近年、これらの種々のフォトクロミック性化合物のなか
でも、下記一般式 [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基を表し、
R′は水素,アリール基,アルアルキル基,若しくは複
素環基を表し、X′は酸素原子若しくはN−R″(但
し、R″は水素,アリール基,アルアルキル基,若しく
は複素環基である。)を表し、 は、芳香族基若しくは不飽和複素環基である。]で表さ
れるフルギド化合物は、紫外線を吸収して着色し、また
白色光で急速に戻る高い感光性を有する一連のフォトク
ロミック性化合物である。しかし、このような化合物は
白色光で無色形に戻る傾向を示すため、太陽光でまった
くもしくは殆ど着色しない。
でも、下記一般式 [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基を表し、
R′は水素,アリール基,アルアルキル基,若しくは複
素環基を表し、X′は酸素原子若しくはN−R″(但
し、R″は水素,アリール基,アルアルキル基,若しく
は複素環基である。)を表し、 は、芳香族基若しくは不飽和複素環基である。]で表さ
れるフルギド化合物は、紫外線を吸収して着色し、また
白色光で急速に戻る高い感光性を有する一連のフォトク
ロミック性化合物である。しかし、このような化合物は
白色光で無色形に戻る傾向を示すため、太陽光でまった
くもしくは殆ど着色しない。
また、上記のフルギド化合物は、加熱若しくは紫外線を
照射することによって、太陽光で着色する下記の構造を
有するフォトクロミック性化合物になることが知られて
いる(特開昭60−155179号公報)。
照射することによって、太陽光で着色する下記の構造を
有するフォトクロミック性化合物になることが知られて
いる(特開昭60−155179号公報)。
[式中の R′、及びX′は前記式と同じであり、 は芳香族基若しくは不飽和複素環基である。] この化合物は、硬い歪みのないカゴ状のアダマンチリデ
ン基を有しているために六員環の一部をなす単結合を弱
めて、太陽光の照射で電子循環的な開環を容易にし、結
果として着色形を生じると考えられる。しかしながら、
上記したフォトクロミック性化合物の着色形は、熱的に
不安定であり室温より少し高い温度では十分な発色濃度
が得られない。
ン基を有しているために六員環の一部をなす単結合を弱
めて、太陽光の照射で電子循環的な開環を容易にし、結
果として着色形を生じると考えられる。しかしながら、
上記したフォトクロミック性化合物の着色形は、熱的に
不安定であり室温より少し高い温度では十分な発色濃度
が得られない。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記した課題を解決するために鋭意研究
を重ねた結果、新規なフォトクロミック性化合物の合成
に成功し、該フォトクロミック性化合物が室温より高い
温度でも十分に発色することを見い出し、本発明を完成
させるに至った。
を重ねた結果、新規なフォトクロミック性化合物の合成
に成功し、該フォトクロミック性化合物が室温より高い
温度でも十分に発色することを見い出し、本発明を完成
させるに至った。
すなわち、本発明は、一般式(I) [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基又は置換
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R1は、置
換若しくは非置換の炭化水素基又は置換若しくは非置換
の複素環基であり、Xは酸素原子若しくはN−R2(但
し、R2は水素原子又は置換若しくは非置換の炭化水素基
を示す。)であり、 は、環を構成するヘテロ原子としてセレンのみを1原子
含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。] で示されるフォトクロミック性化合物である。
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R1は、置
換若しくは非置換の炭化水素基又は置換若しくは非置換
の複素環基であり、Xは酸素原子若しくはN−R2(但
し、R2は水素原子又は置換若しくは非置換の炭化水素基
を示す。)であり、 は、環を構成するヘテロ原子としてセレンのみを1原子
含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。] で示されるフォトクロミック性化合物である。
上記一般式(I)中、 は、アダマンチリデン基若しくは置換アダマンチリデン
基、あるいはノルボルニリデン基若しくは置換ノルボル
ニリデン基である。置換アダマンチリデン基の置換基と
しては、例えば、ヒドロキシ基;メチルアミノ基,ジエ
チルアミノ基等の置換アミノ基;tert-ブトキシ基等の炭
素数1〜4のアルコキシ基;ベンジルオキシ基等の炭素
数7〜15のアラルコキシ基;フェノキシ基,1−ナフトキ
シ基等の炭素数6〜14のアリールオキシ基;メチル基,
エチル基,tert-ブチル基等の炭素数1〜4の低級アルキ
ル基;フッ素,塩素,シュウ素等のハロゲン原子;シア
ノ基;カルボキシル基,エトキシカルボニル基等の炭素
数2〜10のアルコキシカルボニル基;トリフルオロメチ
ル基等の炭素数1または2のハロゲン置換アルキル基;
ニトロ基;フェニル基,トリル基等のアリール基;フェ
ニルエチル基,フェニルプロピル基等のアルアルキル基
等が挙げられる。これらの置換基は1置換体として含ま
れるもののみならず、2置換以上の複数個の置換基を有
する多置換体として含まれてもよく、さらには多置換体
における置換基は同種であっても、異種であっても何ら
支障はなく、置換基の位置についても目的あるいは用途
に応じて変えられる。
基、あるいはノルボルニリデン基若しくは置換ノルボル
ニリデン基である。置換アダマンチリデン基の置換基と
しては、例えば、ヒドロキシ基;メチルアミノ基,ジエ
チルアミノ基等の置換アミノ基;tert-ブトキシ基等の炭
素数1〜4のアルコキシ基;ベンジルオキシ基等の炭素
数7〜15のアラルコキシ基;フェノキシ基,1−ナフトキ
シ基等の炭素数6〜14のアリールオキシ基;メチル基,
エチル基,tert-ブチル基等の炭素数1〜4の低級アルキ
ル基;フッ素,塩素,シュウ素等のハロゲン原子;シア
ノ基;カルボキシル基,エトキシカルボニル基等の炭素
数2〜10のアルコキシカルボニル基;トリフルオロメチ
ル基等の炭素数1または2のハロゲン置換アルキル基;
ニトロ基;フェニル基,トリル基等のアリール基;フェ
ニルエチル基,フェニルプロピル基等のアルアルキル基
等が挙げられる。これらの置換基は1置換体として含ま
れるもののみならず、2置換以上の複数個の置換基を有
する多置換体として含まれてもよく、さらには多置換体
における置換基は同種であっても、異種であっても何ら
支障はなく、置換基の位置についても目的あるいは用途
に応じて変えられる。
また、置換ノルボルニリデン基の置換基としては、上記
に示したアダマンチリデン基の置換基と同様であり、ま
た、これらの置換基は1置換体として含まれるもののみ
ならず、2置換以上の複数個の置換基を有する多置換体
として含まれてもよく、さらには多置換体における置換
基は同種であっても、異種であっても何ら支障はなく、
置換基の位置についても目的あるいは用途に応じて変え
られる。
に示したアダマンチリデン基の置換基と同様であり、ま
た、これらの置換基は1置換体として含まれるもののみ
ならず、2置換以上の複数個の置換基を有する多置換体
として含まれてもよく、さらには多置換体における置換
基は同種であっても、異種であっても何ら支障はなく、
置換基の位置についても目的あるいは用途に応じて変え
られる。
前記一般式(I)中、R1で示される炭化水素基として
は、脂肪族及び芳香族を問わず用いられる。脂肪族炭化
水素基としては、アルキル基が、芳香族炭化水素基とし
ては、アリール基及びアルアルキル基が好適である。
は、脂肪族及び芳香族を問わず用いられる。脂肪族炭化
水素基としては、アルキル基が、芳香族炭化水素基とし
ては、アリール基及びアルアルキル基が好適である。
上記のアルキル基は特に限定されないが、一般には炭素
数1〜20、好ましくは1〜6のアルキル基が好適に使用
される。アルアルキル基のアルキル基は一般に炭素数1
〜10、好ましくは1〜4のものが好適である。これらア
ルキル基及びアルアルキル基をより具体的に例示する
と、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェ
ニルブチル基等である。上記R1で示される炭化水素基の
うちアリール基としては、例えばフェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等が好適である。
数1〜20、好ましくは1〜6のアルキル基が好適に使用
される。アルアルキル基のアルキル基は一般に炭素数1
〜10、好ましくは1〜4のものが好適である。これらア
ルキル基及びアルアルキル基をより具体的に例示する
と、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェ
ニルブチル基等である。上記R1で示される炭化水素基の
うちアリール基としては、例えばフェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等が好適である。
これらの炭化水素基の置換基としては、特に制限される
ものではなく、例えば、前記したアダマンチリデン基の
置換基として説明した基を採用することができる。
ものではなく、例えば、前記したアダマンチリデン基の
置換基として説明した基を採用することができる。
また、前記一般式(I)中、R1で示される複素環基とし
ては、酸素、イオウ、窒素の各原子を含む五員環、六員
環またはこれらにベンゼン環が縮合した複素環基が挙げ
られる。具体的にはピリジル基,キノリル基,ピペリジ
ル基等の含窒素複素環基;フリル基及びベンゾフリル
基,オキソリル基等の含酸素複素環基;チエニル基,ベ
ンゾチエニル基等の含イオウ複素環基などである。これ
ら複素環基の置換基も前述のアダマンチリデン基の置換
基が何ら制限なく採用される。
ては、酸素、イオウ、窒素の各原子を含む五員環、六員
環またはこれらにベンゼン環が縮合した複素環基が挙げ
られる。具体的にはピリジル基,キノリル基,ピペリジ
ル基等の含窒素複素環基;フリル基及びベンゾフリル
基,オキソリル基等の含酸素複素環基;チエニル基,ベ
ンゾチエニル基等の含イオウ複素環基などである。これ
ら複素環基の置換基も前述のアダマンチリデン基の置換
基が何ら制限なく採用される。
前記一般式(I)中、Xは酸素原子またはN−R2であ
り、R2は、水素原子または置換若しくは非置換の炭化水
素基である。R2で示される炭化水素基としては、脂肪族
及び芳香族を問わず用いられる。脂肪族炭化水素基とし
ては、アルキル基、シクロアルキル基が、芳香族炭化水
素基としては、アリール基及びアルアルキル基が好適で
ある。
り、R2は、水素原子または置換若しくは非置換の炭化水
素基である。R2で示される炭化水素基としては、脂肪族
及び芳香族を問わず用いられる。脂肪族炭化水素基とし
ては、アルキル基、シクロアルキル基が、芳香族炭化水
素基としては、アリール基及びアルアルキル基が好適で
ある。
上記のアルキル基は特に限定されないが、一般には炭素
数1〜20、好ましくは1〜6のアルキル基が好適に使用
される。アルアルキル基のアルキル基は一般に炭素数1
〜10、好ましくは1〜4のものが好適である。これらア
ルキル基及びアルアルキル基をより具体的に例示する
と、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェ
ニルブチル基等である。上記のシクロアルキル基は、特
に限定されないが、一般には炭素数3〜12、好ましくは
5〜7のシクロアルキル基が好適に使用される。これら
シクロアルキル基をより具体的に例示すると、シクロペ
ンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプチル基等であ
る。上記R2で示される炭化水素基のうちアリール基とし
ては例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチ
ル基等が好適である。
数1〜20、好ましくは1〜6のアルキル基が好適に使用
される。アルアルキル基のアルキル基は一般に炭素数1
〜10、好ましくは1〜4のものが好適である。これらア
ルキル基及びアルアルキル基をより具体的に例示する
と、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ベン
ジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェ
ニルブチル基等である。上記のシクロアルキル基は、特
に限定されないが、一般には炭素数3〜12、好ましくは
5〜7のシクロアルキル基が好適に使用される。これら
シクロアルキル基をより具体的に例示すると、シクロペ
ンチル基,シクロヘキシル基,シクロヘプチル基等であ
る。上記R2で示される炭化水素基のうちアリール基とし
ては例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチ
ル基等が好適である。
これら炭化水素基の置換基としては、例えば、フッ素,
塩素,シュウ素等のハロゲン原子;シアノ基;ニトロ
基;-O-R5で示される基; 等を挙げることができる。但し、上記一般式中、R5、
R7、及びR8は水素原子、置換若しくは非置換の炭化水素
基であり、R6は置換若しくは非置換の炭化水素基であ
る。
塩素,シュウ素等のハロゲン原子;シアノ基;ニトロ
基;-O-R5で示される基; 等を挙げることができる。但し、上記一般式中、R5、
R7、及びR8は水素原子、置換若しくは非置換の炭化水素
基であり、R6は置換若しくは非置換の炭化水素基であ
る。
上記式中のR5、R6、R7及びR8の炭化水素基及びこれらの
置換基としては、前記したR1について説明した各基が使
用される。置換基は1置換体として含まれるもののみな
らず、2置換以上の複数個の置換基を有する多置換体と
して含まれてもよく、さらには多置換体における置換基
は同種であっても、異種であっても何ら支障はなく、置
換基の位置についても目的あるいは用途に応じて変えら
れる。
置換基としては、前記したR1について説明した各基が使
用される。置換基は1置換体として含まれるもののみな
らず、2置換以上の複数個の置換基を有する多置換体と
して含まれてもよく、さらには多置換体における置換基
は同種であっても、異種であっても何ら支障はなく、置
換基の位置についても目的あるいは用途に応じて変えら
れる。
さらに、前記一般式(I)中、 で示される基は環を構成するヘテロ原子としてセレンの
みを1原子含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基で
ある。セレンを環の構成元素として含む不飽和複素環基
をより具体的に例示すると、 等が挙げられ、 また、上記の環を構成するヘテロ原子としてセレンのみ
を1原子含む不飽和複素環基にアルキル基、アリール
基、アルアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、またはハロゲン原子が1個または2個以
上置換した置換不飽和複素環基を挙げることができる。
みを1原子含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基で
ある。セレンを環の構成元素として含む不飽和複素環基
をより具体的に例示すると、 等が挙げられ、 また、上記の環を構成するヘテロ原子としてセレンのみ
を1原子含む不飽和複素環基にアルキル基、アリール
基、アルアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ
基、アミノ基、またはハロゲン原子が1個または2個以
上置換した置換不飽和複素環基を挙げることができる。
前記した一般式(I)で示される化合物のなかでも、特
に がアダマンチリデン基若しくは置換のアダマンチリデン
基である化合物は熱安定性に優れており、さらにXが酸
素あるいはN−R2のR2が置換炭化水素基である化合物
がより高い発色濃度を得ることができる。
に がアダマンチリデン基若しくは置換のアダマンチリデン
基である化合物は熱安定性に優れており、さらにXが酸
素あるいはN−R2のR2が置換炭化水素基である化合物
がより高い発色濃度を得ることができる。
本発明の前記した一般式(I)で示されるフォトクロミ
ック性化合物は、一般に常温で淡黄色の固体として存在
し、また一般に次の(イ)〜(ハ)のような手段で一般
式(I)の化合物であることを確認できる。
ック性化合物は、一般に常温で淡黄色の固体として存在
し、また一般に次の(イ)〜(ハ)のような手段で一般
式(I)の化合物であることを確認できる。
(イ)1H−核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)を測定す
ることにより、分子中に存在するプロトンの種類と個数
を知ることができる。すなわち、δ7〜9ppm付近にアロ
マティックなプロトンに基づくピーク、δ1.2〜2.5ppm
付近にアダマンチリデン基または、ノルボルニリデン基
に由来するプロトンに基づく幅広いピーク、δ1.2〜4.0
ppm付近にR1がアルキル基の場合に該アルキル基に基づ
くピークがあらわれる。また、それぞれのδピーク強度
を相対的に比較することにより、それぞれの結合基のプ
ロトンの数を知ることができる。
ることにより、分子中に存在するプロトンの種類と個数
を知ることができる。すなわち、δ7〜9ppm付近にアロ
マティックなプロトンに基づくピーク、δ1.2〜2.5ppm
付近にアダマンチリデン基または、ノルボルニリデン基
に由来するプロトンに基づく幅広いピーク、δ1.2〜4.0
ppm付近にR1がアルキル基の場合に該アルキル基に基づ
くピークがあらわれる。また、それぞれのδピーク強度
を相対的に比較することにより、それぞれの結合基のプ
ロトンの数を知ることができる。
(ロ)元素分析によって炭素、水素、窒素、イオウ、セ
レン、ハロゲンの各重量%を求めることができる。さら
に認知された各元素の重量%の和を100から減ずること
により、酸素の重量%を算出することができる。したが
って、相当する生成物の組成を決定することができる。
レン、ハロゲンの各重量%を求めることができる。さら
に認知された各元素の重量%の和を100から減ずること
により、酸素の重量%を算出することができる。したが
って、相当する生成物の組成を決定することができる。
(ハ)13C−核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR)を測定
することにより、分子中に存在する炭素の種類を知るこ
とができる。δ27〜52ppm付近にアダマンチリデン基ま
たは、ノルボルニリデン基に由来するピーク、δ15〜35
ppm付近にR1がアルキル基の場合に該アルキル基に基づ
くピーク、δ110〜150ppm付近に芳香族炭化水素基また
は不飽和複素環基の炭素に基づくピーク、δ160〜170pp
m付近にC=Oの炭素に基づくピークが現われる。
することにより、分子中に存在する炭素の種類を知るこ
とができる。δ27〜52ppm付近にアダマンチリデン基ま
たは、ノルボルニリデン基に由来するピーク、δ15〜35
ppm付近にR1がアルキル基の場合に該アルキル基に基づ
くピーク、δ110〜150ppm付近に芳香族炭化水素基また
は不飽和複素環基の炭素に基づくピーク、δ160〜170pp
m付近にC=Oの炭素に基づくピークが現われる。
本発明の前記した一般式(I)で示される化合物の製造
方法は、特に限定されず如何なる合成法を採用しても良
い。一般に好適に採用される代表的な方法を以下に説明
する。
方法は、特に限定されず如何なる合成法を採用しても良
い。一般に好適に採用される代表的な方法を以下に説明
する。
下記の一般式(II) (式中、 、R1は一般式(I)と同様である。) で示される化合物と一般式(III) (式中、 は置換若しくは非置換のアダマンチリデン基、又は置換
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R3及びR4
はおのおの同種あるいは異種のアルキル基である。) で示される化合物とを反応させた後に酸無水物とし、環
化反応を行なうか、又はアミン化合物を反応させた後に
環化反応を行なう方法が採用される。
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R3及びR4
はおのおの同種あるいは異種のアルキル基である。) で示される化合物とを反応させた後に酸無水物とし、環
化反応を行なうか、又はアミン化合物を反応させた後に
環化反応を行なう方法が採用される。
上記一般式(II)で示される化合物と一般式(III)で
示される化合物の反応は、次のようにして行なわれる。
これらの2種の化合物の反応比率は広い範囲から採用さ
れるが、一般には1:10〜10:1(モル比)の範囲から選択
される。反応温度としては、通常‐20〜100℃が好まし
く、溶媒としては、極性非プロトン溶媒、例えば、N−
メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、トルエン、
テトラヒドロフラン等が採用される。この反応に於いて
は、一般に水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシ
ド、ナトリウムエチラート等の縮合剤が一般式(II)で
示される化合物1モルに対して通常0.1〜10モルの範囲
で使用される。反応後に10%エタノール性水酸化カリウ
ム等の塩基でジカルボン酸にし、この得られたジカルボ
ン酸を無水酢酸若しくは塩化アセチル等の適当な脱水剤
で環化させて酸無水物とし一般式(IV)で示される化合
物を得る。
示される化合物の反応は、次のようにして行なわれる。
これらの2種の化合物の反応比率は広い範囲から採用さ
れるが、一般には1:10〜10:1(モル比)の範囲から選択
される。反応温度としては、通常‐20〜100℃が好まし
く、溶媒としては、極性非プロトン溶媒、例えば、N−
メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、トルエン、
テトラヒドロフラン等が採用される。この反応に於いて
は、一般に水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシ
ド、ナトリウムエチラート等の縮合剤が一般式(II)で
示される化合物1モルに対して通常0.1〜10モルの範囲
で使用される。反応後に10%エタノール性水酸化カリウ
ム等の塩基でジカルボン酸にし、この得られたジカルボ
ン酸を無水酢酸若しくは塩化アセチル等の適当な脱水剤
で環化させて酸無水物とし一般式(IV)で示される化合
物を得る。
(式中の R1、及び は、一般式(I)又は(III)と同様である。) このようにして得られた一般式(IV)で示される化合物
の環化反応を行なうことによって、本発明のフォトクロ
ミック性化合物が得られる。また、上記一般式(IV)で
示される化合物とアミン化合物とを反応させ、次いで得
られた生成物の環化反応を行なうことによっても本発明
のフォトクロミック性化合物が得られる。アミン化合物
は、一般式(V) H2N−R2 (V) [但し、R2は前記一般式(I)と同様である。] で示される。上記一般式(IV)で示される化合物と上記
(V)で示されるアミン化合物との反応比率は広い範囲
から採用されるが、一般には1:10〜10:1(モル比)の範
囲から採用される。
の環化反応を行なうことによって、本発明のフォトクロ
ミック性化合物が得られる。また、上記一般式(IV)で
示される化合物とアミン化合物とを反応させ、次いで得
られた生成物の環化反応を行なうことによっても本発明
のフォトクロミック性化合物が得られる。アミン化合物
は、一般式(V) H2N−R2 (V) [但し、R2は前記一般式(I)と同様である。] で示される。上記一般式(IV)で示される化合物と上記
(V)で示されるアミン化合物との反応比率は広い範囲
から採用されるが、一般には1:10〜10:1(モル比)の範
囲から採用される。
上記の環化反応の方法としては、一般に加熱、加熱と紫
外線照射との組み合わせ、またはルイス酸触媒と接触さ
せる方法が採用される。ルイス酸としては、例えばSnCl
4、TiCl4、SbCl5、AlCl3等の公知の化合物が、環化させ
るべき化合物1モルに対して一般に0.01〜1モルの範囲
で使用される。
外線照射との組み合わせ、またはルイス酸触媒と接触さ
せる方法が採用される。ルイス酸としては、例えばSnCl
4、TiCl4、SbCl5、AlCl3等の公知の化合物が、環化させ
るべき化合物1モルに対して一般に0.01〜1モルの範囲
で使用される。
また、本発明のフォトクロミック性化合物のうち、一般
式(I)中のXが酸素原子またはNH以外の化合物につ
いては、次の方法によっても製造することができる。
式(I)中のXが酸素原子またはNH以外の化合物につ
いては、次の方法によっても製造することができる。
一般式(VI) [但し、 R1、及び は前記一般式(I)と同様である。〕 で示される化合物をアルカリ金属と反応させ、次いで一
般式(VII) Br−R2 (VII) [但し、R2は前記一般式(I)と同様である。] で示されるブロム化合物と反応させる方法である。
般式(VII) Br−R2 (VII) [但し、R2は前記一般式(I)と同様である。] で示されるブロム化合物と反応させる方法である。
この方法で使用されるアルカリ金属は、金属カリウム、
金属ナトリウム及び金属リチウム等が用いられる。アル
カリ金属の反応比率は、一般に上記一般式(VI)で示さ
れる化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から選択
される。また、上記一般式(VII)で示されるブロム化
合物の反応比率は、一般にアルカリ金属を反応させた後
の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から選択す
ることが好ましい。
金属ナトリウム及び金属リチウム等が用いられる。アル
カリ金属の反応比率は、一般に上記一般式(VI)で示さ
れる化合物1モルに対して1.0〜10モルの範囲から選択
される。また、上記一般式(VII)で示されるブロム化
合物の反応比率は、一般にアルカリ金属を反応させた後
の化合物1モルに対して0.5〜10モルの範囲から選択す
ることが好ましい。
この反応で使用される溶媒は、前述の方法と同じ物が使
用される。反応温度は、通常0〜100℃の範囲を採用す
ることが好ましい。
用される。反応温度は、通常0〜100℃の範囲を採用す
ることが好ましい。
以上の方法によって本発明のフォトクロミック性化合物
を得ることができる。
を得ることができる。
本発明の上記一般式(I)で示されるフォトクロミック
性化合物は、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン等の一般の有機溶媒に良く溶ける。このような溶媒
に一般式(I)で示されるフォトクロミック性化合物を
溶かしたとき、一般に溶液はほぼ無色透明であり、太陽
光あるいは紫外線を照射すると発色あるいは濃色に速や
かに変化し、光を遮断すると速やかにもとの無色に戻る
良好な可逆的なフォトクロミック作用を呈する。このよ
うな一般式(I)の化合物におけるフォトクロミック作
用は、高分子固体マトリックス中でも起こり、可逆スピ
ードは秒〜分のオーダーで起こる。かかる対象となる高
分子マトリックスとしては、本発明の一般式(I)で示
されるフォトクロミック性化合物が均一に分散するもの
であれば良く、光学的に好ましくは、例えばポリアクリ
ル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)、ポリジメチルシロキサン、ポリカーボネート、ポ
リ(アリルジグリコールカーボネート)等のポリマー、
あるいはこれらのポリマーを形成するモノマー相互また
は該モノマーと他のモノマーとを共重合してなるポリマ
ーなどが好適に用いられる。
性化合物は、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン等の一般の有機溶媒に良く溶ける。このような溶媒
に一般式(I)で示されるフォトクロミック性化合物を
溶かしたとき、一般に溶液はほぼ無色透明であり、太陽
光あるいは紫外線を照射すると発色あるいは濃色に速や
かに変化し、光を遮断すると速やかにもとの無色に戻る
良好な可逆的なフォトクロミック作用を呈する。このよ
うな一般式(I)の化合物におけるフォトクロミック作
用は、高分子固体マトリックス中でも起こり、可逆スピ
ードは秒〜分のオーダーで起こる。かかる対象となる高
分子マトリックスとしては、本発明の一般式(I)で示
されるフォトクロミック性化合物が均一に分散するもの
であれば良く、光学的に好ましくは、例えばポリアクリ
ル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリスチレン、ポリ
アクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ルアミド、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)、ポリジメチルシロキサン、ポリカーボネート、ポ
リ(アリルジグリコールカーボネート)等のポリマー、
あるいはこれらのポリマーを形成するモノマー相互また
は該モノマーと他のモノマーとを共重合してなるポリマ
ーなどが好適に用いられる。
本発明のフォトクロミック性化合物におけるフォトクロ
ミック作用は、従来のフォトクロミック化合物よりも特
に熱安定性に優れ30〜40℃の高温でも十分な発色濃度が
得られる。
ミック作用は、従来のフォトクロミック化合物よりも特
に熱安定性に優れ30〜40℃の高温でも十分な発色濃度が
得られる。
したがって、本発明のフォトクロミック性化合物はフォ
トクロミック材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩
感光材にかわる各種の記録材料、複写材料、印刷用感光
体、陰極線感光用記録材料、レーザー用感光材料、ホロ
グラフィー用感光材料などの種々の記録材料として利用
できる。その他、本発明のフォトクロミック性化合物を
用いたフォトクロミック材料は、フォトクロミックレン
ズ材料、光学フィルター材料、ディスプレイ材料、光量
計、装飾などの材料としても利用できる。例えば、フォ
トクロミックレンズに使用する場合には、均一な調光性
能が得られる方法であれば特に制限がなく、具体的に例
示するならば、本発明のフォトクロミック材を均一に分
散してなるポリマーフィルムをレンズ中にサンドイッチ
する方法、あるいは、この化合物を例えばシリコーンオ
イル中に溶解して150〜200℃で0〜60分かけてレンズ表
面に含浸させ、さらにその表面を硬化物質で被覆し、フ
ォトクロミックレンズにする方法などがある。さらに、
上記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗布し、フォトク
ロミックレンズにする方法なども考えられる。
トクロミック材として広範囲に利用でき、例えば、銀塩
感光材にかわる各種の記録材料、複写材料、印刷用感光
体、陰極線感光用記録材料、レーザー用感光材料、ホロ
グラフィー用感光材料などの種々の記録材料として利用
できる。その他、本発明のフォトクロミック性化合物を
用いたフォトクロミック材料は、フォトクロミックレン
ズ材料、光学フィルター材料、ディスプレイ材料、光量
計、装飾などの材料としても利用できる。例えば、フォ
トクロミックレンズに使用する場合には、均一な調光性
能が得られる方法であれば特に制限がなく、具体的に例
示するならば、本発明のフォトクロミック材を均一に分
散してなるポリマーフィルムをレンズ中にサンドイッチ
する方法、あるいは、この化合物を例えばシリコーンオ
イル中に溶解して150〜200℃で0〜60分かけてレンズ表
面に含浸させ、さらにその表面を硬化物質で被覆し、フ
ォトクロミックレンズにする方法などがある。さらに、
上記ポリマーフィルムをレンズ表面に塗布し、フォトク
ロミックレンズにする方法なども考えられる。
(効果) 本発明の一般式(I)に示したフォトクロミック性化合
物は、高分子固体マトリックス中で、そのマトリックス
の種類にはほとんど影響を受けず、一般的状態では安定
な無色を呈しているが、紫外線の照射を受けるとただち
に発色し、紫外線の照射をやめると秒〜分のオーダーで
元の無色に戻り、かつ30〜40℃の高温でも十分な発色濃
度を示す。
物は、高分子固体マトリックス中で、そのマトリックス
の種類にはほとんど影響を受けず、一般的状態では安定
な無色を呈しているが、紫外線の照射を受けるとただち
に発色し、紫外線の照射をやめると秒〜分のオーダーで
元の無色に戻り、かつ30〜40℃の高温でも十分な発色濃
度を示す。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例1 3-アセチルセレノフェン4g(0.0231mol)とアダマンチ
リデンこはく酸ジエチル7.79g(0.0254mol)とをトルエ
ン50mlに溶解した溶液を調製した。次いで、水素化ナト
リウム5gをトルエン50ml中に分散した溶液中に、上記の
トルエン溶液を液温が−10℃以下になるようにして窒素
雰囲気下に2時間をかけて滴下した。滴下終了後、その
まま液温を0℃以下に保って、10時間激しく攪拌した。
過剰の10%アルコール性水酸化カリウム溶液で加水分解
したのち、塩酸で加水分解し、塩酸による酸性化によっ
て得られたジカルボン酸を塩化アセチル100mlで処理
し、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製す
ることにより、下記式のフルギド化合物4gを得た。
リデンこはく酸ジエチル7.79g(0.0254mol)とをトルエ
ン50mlに溶解した溶液を調製した。次いで、水素化ナト
リウム5gをトルエン50ml中に分散した溶液中に、上記の
トルエン溶液を液温が−10℃以下になるようにして窒素
雰囲気下に2時間をかけて滴下した。滴下終了後、その
まま液温を0℃以下に保って、10時間激しく攪拌した。
過剰の10%アルコール性水酸化カリウム溶液で加水分解
したのち、塩酸で加水分解し、塩酸による酸性化によっ
て得られたジカルボン酸を塩化アセチル100mlで処理
し、シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製す
ることにより、下記式のフルギド化合物4gを得た。
得られた化合物をo-ジクロルベンゼン中で1時間還流す
ることにより、下記のフォトクロミック化合物(1)に
転位させた。
ることにより、下記のフォトクロミック化合物(1)に
転位させた。
o-ジクロルベンゼン中を除去することにより(1)の化
合物が固体として析出した。この固体をクロロホルムと
ヘキサンの溶液中で再結晶することにより精製した。こ
の化合物の元素分析値は、C62.31%、H5.01%、Se19.95
%、及びO12.73%であって、C20H20O3Seに対する計算値
であるC62.01%、H5.20%、Se19.95%、及びO12.41%に
極めて良く一致した。また、1H‐核磁気共鳴スペクトル
を測定したところ、δ7.4〜8.0ppm付近にセレノフェン
環のプロトンに基づく2Hのピーク、δ4.0ppm付近に1-5
転位したプロトンに基づく1Hのピーク、δ2.7ppm付近に
C-CH3結合のプロトンに基づく3Hのピーク、δ1.5〜2.5p
pm付近にアダマンチリデン基のプロトンに基づく14Hの
幅広いピークを示した。さらに13C‐核磁気共鳴スペク
トル(13C−NMR)を測定したところ、δ27〜52ppm付近
にアダマンチリデン基の炭素とメチレン鎖の炭素に基づ
くピーク、δ15.6ppm付近にメチル基の炭素に基づくピ
ーク、δ110〜160ppm付近にセレノフェン環の炭素に基
づくピーク、δ160〜170ppm付近にC=O結合の炭素に
基づくピークが現われる。上記の結果から、単離生成物
は上記の構造式(1)で示される化合物であることを確
認した。
合物が固体として析出した。この固体をクロロホルムと
ヘキサンの溶液中で再結晶することにより精製した。こ
の化合物の元素分析値は、C62.31%、H5.01%、Se19.95
%、及びO12.73%であって、C20H20O3Seに対する計算値
であるC62.01%、H5.20%、Se19.95%、及びO12.41%に
極めて良く一致した。また、1H‐核磁気共鳴スペクトル
を測定したところ、δ7.4〜8.0ppm付近にセレノフェン
環のプロトンに基づく2Hのピーク、δ4.0ppm付近に1-5
転位したプロトンに基づく1Hのピーク、δ2.7ppm付近に
C-CH3結合のプロトンに基づく3Hのピーク、δ1.5〜2.5p
pm付近にアダマンチリデン基のプロトンに基づく14Hの
幅広いピークを示した。さらに13C‐核磁気共鳴スペク
トル(13C−NMR)を測定したところ、δ27〜52ppm付近
にアダマンチリデン基の炭素とメチレン鎖の炭素に基づ
くピーク、δ15.6ppm付近にメチル基の炭素に基づくピ
ーク、δ110〜160ppm付近にセレノフェン環の炭素に基
づくピーク、δ160〜170ppm付近にC=O結合の炭素に
基づくピークが現われる。上記の結果から、単離生成物
は上記の構造式(1)で示される化合物であることを確
認した。
実施例2 実施例1で得られた下記式の(3-セレノフェニル)エチ
リデン‐2-アダマンチリデンこはく酸無水物1g(0.0025
8mol) とエチルアミン溶液2mlをアセトン30mlに溶解し、30分
還流した。その後、溶媒を除去し塩化アセチルで処理し
脱水閉環させた。得られた化合物をo-ジクロルベンゼン
中で6時間加熱することにより、下記のフォトクロミッ
ク性化合物を得た。この化合物は、溶離液としてクロロ
ホルムとヘキサンを用いてシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーにより精製され、エタノールからの針状結晶と
して15%の収率で得られた。この化合物の元素分析値
は、C63.67%…H6.12%、N3.40%、O7.63%、Se19.18%
であって、C22H25NO2Seに対する計算値であるC63.76
%、H6.08%、N3.38%、O7.72%、Se19.05%に極めて良
く一致した。また1H‐核磁気共鳴スペクトルを測定した
ところ、δ7.4〜8.0ppm付近にセレノフェン環のプロト
ンに基づく2Hのピーク、δ4.0ppm付近に1-5転位したプ
ロトンに基づく1Hのピーク、δ2.7ppm付近にC-CH3結合
のプロトンに基づく3Hのピーク、δ1.5〜2.5ppm付近に
アダマンチリデン基のプロトンとN-CH2‐CH3結合のメチ
ル基に基づく17Hの幅広いピークを示し、δ3.5〜4.0ppm
付近にN-CH2‐CH3のメチレンのプロトンに基づく2Hのピ
ークを示した。上記の結果から、単離生成物は下記の構
造式(2)で示される化合物であることを確認した。
リデン‐2-アダマンチリデンこはく酸無水物1g(0.0025
8mol) とエチルアミン溶液2mlをアセトン30mlに溶解し、30分
還流した。その後、溶媒を除去し塩化アセチルで処理し
脱水閉環させた。得られた化合物をo-ジクロルベンゼン
中で6時間加熱することにより、下記のフォトクロミッ
ク性化合物を得た。この化合物は、溶離液としてクロロ
ホルムとヘキサンを用いてシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーにより精製され、エタノールからの針状結晶と
して15%の収率で得られた。この化合物の元素分析値
は、C63.67%…H6.12%、N3.40%、O7.63%、Se19.18%
であって、C22H25NO2Seに対する計算値であるC63.76
%、H6.08%、N3.38%、O7.72%、Se19.05%に極めて良
く一致した。また1H‐核磁気共鳴スペクトルを測定した
ところ、δ7.4〜8.0ppm付近にセレノフェン環のプロト
ンに基づく2Hのピーク、δ4.0ppm付近に1-5転位したプ
ロトンに基づく1Hのピーク、δ2.7ppm付近にC-CH3結合
のプロトンに基づく3Hのピーク、δ1.5〜2.5ppm付近に
アダマンチリデン基のプロトンとN-CH2‐CH3結合のメチ
ル基に基づく17Hの幅広いピークを示し、δ3.5〜4.0ppm
付近にN-CH2‐CH3のメチレンのプロトンに基づく2Hのピ
ークを示した。上記の結果から、単離生成物は下記の構
造式(2)で示される化合物であることを確認した。
実施例3 実施例2のエチルアミンに変えて、NH3を用いた以外は
実施例2と同様にして下記の化合物を得た。
実施例2と同様にして下記の化合物を得た。
この化合物6g(0.0155mol)をテトラヒドロフランに溶
解し金属カリウムを室温で反応させ、イミドカリを得
た。
解し金属カリウムを室温で反応させ、イミドカリを得
た。
これと安息香酸‐2-ブロムエチルエステル3.6g(0.017m
ol)をジメチルホルムアミド中で反応することにより、
下記のフォトクロミック性化合物(3)を得た。この化
合物は、溶離液としてクロロホルムとヘキサンを用いて
シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製され、
エタノールからの針状結晶として55%の収率で得られ
た。この化合物の元素分析値は、C65.21%、H5.43%、N
2.58%、O11.98%、Se14.80%であって、C29H29NO4Seに
対する計算値であるC65.17%、H5.47%、N2.62%、O11.
97%、Se14.77%に極めて良く一致した。また1H‐核磁
気共鳴スペクトルを測定したところ、δ7.4〜8.0ppm付
近にセレノフェン環のプロトンとベンゼン環に基づく7H
のピーク、δ4.0ppm付近に1-5転位したプロトンに基づ
く1Hのピーク、δ2.7ppm付近にC-CH3結合のプロトンに
基づく3Hのピーク、δ1.0〜2.5ppm付近にアダマンチリ
デン基のプロトンに基づく14Hの幅広いピークを示し、
δ3.5〜5.0ppm付近にN-CH2‐CH2‐O結合のプロトンに
基づく4Hのピークを示した。上記の結果から、単離生成
物は下記の構造式(3)で示される化合物であることを
確認した。
ol)をジメチルホルムアミド中で反応することにより、
下記のフォトクロミック性化合物(3)を得た。この化
合物は、溶離液としてクロロホルムとヘキサンを用いて
シリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製され、
エタノールからの針状結晶として55%の収率で得られ
た。この化合物の元素分析値は、C65.21%、H5.43%、N
2.58%、O11.98%、Se14.80%であって、C29H29NO4Seに
対する計算値であるC65.17%、H5.47%、N2.62%、O11.
97%、Se14.77%に極めて良く一致した。また1H‐核磁
気共鳴スペクトルを測定したところ、δ7.4〜8.0ppm付
近にセレノフェン環のプロトンとベンゼン環に基づく7H
のピーク、δ4.0ppm付近に1-5転位したプロトンに基づ
く1Hのピーク、δ2.7ppm付近にC-CH3結合のプロトンに
基づく3Hのピーク、δ1.0〜2.5ppm付近にアダマンチリ
デン基のプロトンに基づく14Hの幅広いピークを示し、
δ3.5〜5.0ppm付近にN-CH2‐CH2‐O結合のプロトンに
基づく4Hのピークを示した。上記の結果から、単離生成
物は下記の構造式(3)で示される化合物であることを
確認した。
実施例4〜43 実施例1〜3と同様にして第1表に示した原料から各種
のフォトクロミック性化合物を合成した。
のフォトクロミック性化合物を合成した。
得られた生成物について、それぞれ実施例1〜3と同様
に元素分析、1H‐核磁気共鳴スペクトル、13C‐核磁気
共鳴スペクトルを測定し、第1表に示した各化合物が生
成したことを確認した。
に元素分析、1H‐核磁気共鳴スペクトル、13C‐核磁気
共鳴スペクトルを測定し、第1表に示した各化合物が生
成したことを確認した。
実施例44〜86 実施例1〜43で製造した構造式(1)〜(43)で示され
る化合物0.005重量部をポリメタクリル酸メチル1重量
部及びベンゼン3重量部を用いて溶媒分散させ、スライ
ドグラス(11.2×3.7cm)上でキャストフィルムを作成
した。このフォトクロミックフィルムを大塚電子株式会
社製ラピッドスキャン分光光度計MPCD−100(28C)によ
り最大吸収波長(λmax)及び発色濃度を測定した。発
色濃度はフォトクロミックフィルムをキセノンランプで
励起し励起光を遮断した直後の光線透過率として定義さ
れる。
る化合物0.005重量部をポリメタクリル酸メチル1重量
部及びベンゼン3重量部を用いて溶媒分散させ、スライ
ドグラス(11.2×3.7cm)上でキャストフィルムを作成
した。このフォトクロミックフィルムを大塚電子株式会
社製ラピッドスキャン分光光度計MPCD−100(28C)によ
り最大吸収波長(λmax)及び発色濃度を測定した。発
色濃度はフォトクロミックフィルムをキセノンランプで
励起し励起光を遮断した直後の光線透過率として定義さ
れる。
測定結果を第2表に示す。なお、比較のために下記の
(44)で示されるフォトクロミック化合物についても同
様にフィルムを作成し、最大吸収波長及び発色濃度を測
定した。
(44)で示されるフォトクロミック化合物についても同
様にフィルムを作成し、最大吸収波長及び発色濃度を測
定した。
第1図は、実施例1で得られた本発明のフォトクロミッ
ク性化合物の1H−核磁気共鳴スペクトルを示す。
ク性化合物の1H−核磁気共鳴スペクトルを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】一般式 [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基又は置換
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R1は、置
換若しくは非置換の炭化水素基又は置換若しくは非置換
の複素環基であり、Xは酸素原子若しくはN−R2(但
し、R2は水素原子又は置換若しくは非置換の炭化水素基
を示す。)であり、 は、環を構成するヘテロ原子としてセレンのみを1原子
含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。] で示されるフォトクロミック性化合物。 - 【請求項2】一般式 [但し、R1は置換若しくは非置換の炭化水素基又は置換
若しくは非置換の複素環基であり、 は環を構成するヘテロ原子としてセレンのみを1原子含
む置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。] で示される化合物と一般式 [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基又は置換
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R3及びR4
はそれぞれ同種または異種のアルキル基である。] で示される化合物とを反応させた後に酸無水物とし、環
化反応を行なうか、又はアミン化合物を反応させた後に
環化反応を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第
(1)項記載のフォトクロミック性化合物の製造方法。 - 【請求項3】一般式 [但し、 は、置換若しくは非置換のアダマンチリデン基又は置換
若しくは非置換のノルボルニリデン基であり、R1は、置
換若しくは非置換の炭化水素基又は置換若しくは非置換
の複素環基であり、 は、環を構成するヘテロ原子としてセレンのみを1原子
含む置換若しくは非置換の不飽和複素環基である。] で示される化合物とアルカリ金属と反応させた後、下記
式 Br−R2 [但し、R2は置換若しくは非置換の炭化水素基を示
す。] で示されるブロム化合物を反応させることを特徴とする
特許請求の範囲第(1)項記載のフォトクロミック性化
合物の製造方法。 - 【請求項4】特許請求の範囲第(1)項記載のフォトク
ロミック性化合物よりなるフォトクロミック材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23964888A JPH0684380B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | フォトクロミック性化合物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23964888A JPH0684380B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | フォトクロミック性化合物及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0288583A JPH0288583A (ja) | 1990-03-28 |
| JPH0684380B2 true JPH0684380B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=17047833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23964888A Expired - Fee Related JPH0684380B2 (ja) | 1988-09-27 | 1988-09-27 | フォトクロミック性化合物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0684380B2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-27 JP JP23964888A patent/JPH0684380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0288583A (ja) | 1990-03-28 |
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