JPH0686059B2 - 廃棄合成樹脂の減容装置 - Google Patents

廃棄合成樹脂の減容装置

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JPH0686059B2
JPH0686059B2 JP7496590A JP7496590A JPH0686059B2 JP H0686059 B2 JPH0686059 B2 JP H0686059B2 JP 7496590 A JP7496590 A JP 7496590A JP 7496590 A JP7496590 A JP 7496590A JP H0686059 B2 JPH0686059 B2 JP H0686059B2
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friction
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reducing
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啓治 西村
益 笹
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、廃棄合成樹脂を有効に再利用できるように減
溶する装置に関する。
【従来の技術】
現在、膨大な量の使用済み合成樹脂が発生している。さ
らに、その量は著しく増加している。使用済み合成樹脂
は、ほとんどを焼却して廃棄処理している。廃棄合成樹
脂の焼却炉は寿命が短く、焼却コストを高騰させてい
る。また、合成樹脂の種類によっては、、焼却時に有毒
ガスを発生する。 使用済みの合成樹脂の一部は、再生品の成形に利用され
ている。廃棄合成樹脂を再利用するには、汚れた合成樹
脂を洗浄して溶融し、ペレット状に成形して再利用して
いる。この方法は、廃棄合成樹脂をペレットに加工する
処理コストが高くなる欠点がある。 膨大な発生量の廃棄合成樹脂を、有効に再利用するに
は、如何に処理コストを低減して減溶できるかが大切で
ある。減溶された廃棄合成樹脂は、成形機で再成形でき
る。 先端が細くなったシリンダーに、廃棄合成樹脂を押し込
んで減溶する装置は開発されている(特開昭61-82879号
公報)。この減溶装置は、押し出される廃棄合成樹脂を
熱で溶融するために、シリンダーの先端を加熱してい
る。この減溶装置は、ピストンでもってシリンダー内に
廃棄合成樹脂を押し込み、先端で加熱溶融し、減溶され
た状態でシリンダーから押し出している。 この構造の減溶装置は、シリンダーを、高温に加熱する
のに多量の熱エネルギーを必要とする。このため、ラン
ニングコストが高くなる。 この欠点を解決する減溶装置として、合成樹脂を自己発
熱で溶融する装置が開発されている(実公昭62-22340号
公報)。この装置は、廃棄合成樹脂を押し出すスクリュ
ウ軸をシリンダーに内蔵させている。シリンダーの先端
開口部を細く絞り、この部分で合成樹脂を摩擦熱で発熱
させている。シリンダーの先端部で、合成樹脂の発熱量
が増加するように、スクリュウ軸の先端を、合成樹脂の
移送量が少なくなる形状としている。 この構造の減溶装置は、シリンダーを加熱する熱エネル
ギーを少なくできる。しかしながら、全ての熱可塑性の
廃棄合成樹脂を能率よく減溶することが難しい。それ
は、合成樹脂の種類や、水分含有率によって、発熱量が
著しく変動することが理由である。 さらに、この構造の減溶装置は、水分率の高い合成樹脂
を使用すると、爆発する危険性がある。爆発は、廃棄合
成樹脂に含まれる水分が、減溶シリンダー部内で一時に
気化膨張することが原因である。シリンダー内で合成樹
脂が爆発すると、半溶融された合成樹脂がシリンダー内
で押し戻されて投入口に逆流し、水蒸気と一緒に噴射し
て著しく危険な状態となり、人身事故の原因となってい
るのが実状である。このため、水分率の高い廃棄合成樹
脂を安全に減溶できない欠点もあった。 本発明者は、この欠点を解決することを目的に、第5図
に示す減溶装置を開発した(特願平1-199917号)。この
減溶装置は、シリンダー1と、シリンダー内に回転自在
に配設された駆動軸2と、駆動軸2に回転される摩擦ロ
ーター6と、駆動軸2を回転させるモーター4とを備え
ている。シリンダー1は発熱減溶開口7を有し、この発
熱減溶開口7に摩擦ローター6を配設し、シリンダー1
と摩擦ローター6との間に、所定の摩擦加熱隙間を設け
ている。 この減溶装置は、下記の状態で廃棄合成樹脂を減溶す
る。 廃棄合成樹脂が、シリンダー1に供給される。 シリンダー1に送り込まれた合成樹脂は、スクリュウ
軸5で前方に圧送される。 シリンダー1内で圧送された廃棄合成樹脂は、発熱減
溶開口7と摩擦ローター6との間の摩擦加熱隙間で摩擦
されて自己発熱する。摩擦加熱隙間で廃棄合成樹脂が自
己発熱するのは、回転する摩擦ローター6によって、発
熱減溶開口7の内面に押圧された状態で、摩擦しながら
廃棄合成樹脂が圧送されるからである。 廃棄合成樹脂の発熱量は、発熱減溶開口7の内面と、摩
擦ローター6の外面との摩擦加熱隙間の間隔で調整でき
る。摩擦加熱隙間を狭くすると、廃棄合成樹脂は強く押
圧されて、発熱量が多くなる。反対に、この摩擦加熱隙
間を広く調整すると、廃棄合成樹脂の押圧摩擦力が少な
くなり、発熱量が減少する。 シリンダー1で減溶された廃棄合成樹脂は、発熱減溶
開口7と摩擦ローター6との間から押し出される。 このようにして廃棄合成樹脂を減溶する装置は、能率よ
く合成樹脂を減溶できる特長がある。しかしながら、摩
擦ローター6と発熱減溶開口7から押し出される合成樹
脂が、摩擦ローター6の表面に溶着し、剥離するのが難
しい欠点があった。それは、摩擦ローター6が過加熱さ
れて、溶融された廃棄合成樹脂が溶着し、これが次第に
成長するからである。 摩擦ローターの表面に合成樹脂が付着する現象は、摩擦
ローターを所定の温度に冷却することで解消できる。と
ころで、シリンダーの内部で回転する摩擦ローターを冷
却する装置は開発されている(特開昭49-68562号公
報)。この公報には、シリンダーの先端部分に摩擦ロー
ターを配設し、摩擦ローターの内部に冷却チャンバーを
設けた合成樹脂廃棄物の処理装置が記載される。この装
置は、摩擦ローターをスクリュウシャフトの先端に固定
し、摩擦ローターの冷却チャンバーに冷却液を供給する
冷却パイプをスクリュウシャフトの内部に設けている。
スクリュウシャフトを貫通する冷却パイプから摩擦ロー
ターの冷却チャンバーに冷却液を供給して、摩擦ロータ
ーを冷却している。
【発明が解決しようとする課題】
この公報に記載される廃棄合成樹脂の減溶装置は、スク
リュウシャフトでもって摩擦ローターをシリンダーの定
位置に配設している。スクリュウシャフトを定位置に配
設するために、スクリュウシャフトに固定されたフィン
の外周をシリンダーの内面に接近させ、あるいは摺動さ
せている。この構造の減溶装置は、摩擦ローターを正確
な位置に配設することが難しい。スクリュウシャフトの
フィンとシリンダー内面の摺動部が摩耗してクリアラン
スが大きくなると、スクリュウシャフトを正確にシリン
ダーの中心に支承できなくなるからである。シリンダー
の発熱減溶開口と摩擦ローターとの間に設けられる摩擦
加熱隙間は、ここで廃棄合成樹脂を擦って摩擦熱で発熱
させるので相当に狭く、この隙間を決められた間隔とす
ることが非常に大切である。摩擦加熱隙間の変動は供給
される合成樹脂の摩擦熱を大幅に変動させる。摩擦加熱
隙間が少しでも広くなると、合成樹脂の摩擦熱が著しく
減少して充分に減溶できなくなる。反対に少しでも狭く
なると摩擦熱が急増して合成樹脂が過加熱される。 この弊害を防止するために、本発明者は、摩擦ローター
をスクリュウシャフトで支承するのに代わって、回転軸
で支承する減溶装置を開発した。この装置は、摩擦ロー
ターから合成樹脂を押し出す前方に突出して回転軸を固
定し、この回転軸をベアリングで支承して摩擦ローター
をシリンダーの所定の位置に配設している。この減溶装
置は、回転軸とベアリングとを介して、摩擦ローターを
発熱減溶開口の正確な位置に配設できる。 しかしながら、この構造の減溶装置は、摩擦して加熱さ
れた合成樹脂を押し出す前方に回転軸を固定するので、
摩擦ローターの摩擦熱で回転軸が加熱され、回転軸を支
承するベアリングの寿命が著しく短くなる欠点がある。
ベアリングの過加熱を防止するためには、回転軸を長く
して、ベアリングを摩擦ローターから遠く離すのが良
い。ただ、回転軸を長くしてベアリングの過加熱を防止
するためには、回転軸を相当に長くする必要がある。と
ころが、長い回転軸で先端の摩擦ローターを支承する
と、ベアリングに大きな曲げモーメントが作用し、さら
に、摩擦ローターを発熱減溶開口の正確な位置に配設す
るのが難しくなる。回転軸が曲がり、あるいはベアリン
グが回転軸を支承する角度が少しでもずれると、摩擦ロ
ーターとシリンダーとの中心がずれ、発熱減溶開口に均
一な摩擦加熱隙間ができなくなる。摩擦ローターとシリ
ンダーとの中心を正確にあわせるには、回転軸を短くす
ることが大切である。さらに、長い回転軸は太くする必
要があるが、太い回転軸は摩擦ローターから多量の熱を
伝導し、ベアリングの過加熱を助長する弊害がある。し
たがって、摩擦ローターの前方に回転軸を突出させてベ
アリングで支持する構造は、メンテナンスに著しく手間
がかかる欠点かある。 本発明はさらにこの欠点を解決することを目的に開発さ
れたもので、本発明の重要な目的は、減溶して押し出さ
れる合成樹脂をスムーズに分離して排出できると共に、
メンテナンスを簡素化して摩擦ローターをシリンダーの
正確な位置に配設できる廃棄合成樹脂の減溶装置を提供
するにある。
【従来の課題を解決するための手段】
本発明の廃棄合成樹脂の減溶装置は、前述の目的を達成
するために、下記の構成を備えている。減溶装置は廃棄
合成樹脂を減溶するシリンダー1及び摩擦ローター6を
備える。摩擦ローター6は、シリンダー1の発熱減溶開
口7に配設されて、摩擦ローター6の外周と発熱減溶開
口7の内面との間に、供給される廃棄合成樹脂を摩擦し
て加熱減溶する所定の間隔の摩擦加熱隙間が形成してい
る。さらに、本発明の減溶装置は、摩擦ローター6の内
部に強制冷却用の冷却チャンバー6Aを設けている。ま
た、摩擦ローター6は、減溶された合成樹脂を押し出す
前方に突出して回転軸6Dを備える。回転軸はベアリング
3Aを介して回転自在に支承され、回転軸6Dとベアリング
3Aとを介して摩擦ローター6を回転できように支承して
いる。 さらに、本発明の廃棄合成樹脂の減溶装置は、摩擦ロー
ター6の回転軸6Dを縦に貫通し、摩擦ローター6の冷却
チャンバー6Aに連通して冷却パイプを内蔵させている。
冷却パイプを介して冷却チャンバー6Aに供給される冷却
液は、摩擦ローター6を冷却すると共に、摩擦ローター
6の回転軸6Dとこれを支承するベアリング3Aの冷却にも
併用される。すなわち、本発明の廃棄合成樹脂の減溶装
置は、摩擦ローターを冷却する冷却液でもって、摩擦ロ
ーターの回転軸とベアリングの両方を冷却する独得の構
成を備える。
【作用】
本発明の減溶装置は、下記の状態で廃棄合成樹脂を減溶
して排出する。 シリンダーに供給された廃棄合成樹脂は、発熱減溶開
口7と摩擦ローター6との摩擦加熱隙間で摩擦され、加
熱溶融された後シリンダーから押し出される。この部分
で廃棄合成樹脂が自己発熱するのは、回転する摩擦ロー
ター6によって、発熱減溶開口7の内面に押圧された状
態で、摩擦しながら廃棄合成樹脂が圧送されるからであ
る。 ただ、本発明の減溶装置は、シリンダー1と摩擦ロータ
ー6との間で、廃棄合成樹脂を必ずしも完全に溶融する
必要はない。廃棄合成樹脂を、半溶融状態とし、あるい
は、一部溶融する状態としても、充分に減溶できるから
である。 シリンダーから押し出される合成樹脂は、摩擦ロータ
ー6の表面に溶着されることがなく押し出される。それ
は、摩擦ローター6が、内部に流入される冷却水で強制
的に冷却されているからである。 最初、本発明者は、摩擦ローター6を強制冷却すると、
廃棄合成樹脂の発熱温度が低下して、シリンダー内で充
分に減溶されないと考えた。そのため、掻取羽根で摩擦
ローター6の表面に溶着された合成樹脂を剥離する機構
を開発した。しかしながら、この構造によると、凸条の
ある摩擦ローター6の表面に掻取羽根を沿わせることが
難しい欠点があった。 そこで、本発明者は、摩擦ローターを強制冷却する減溶
装置を試作し、合成樹脂の減溶状態を詳細に観察した。
その結果、驚いたことに、摩擦ローターを強制冷却する
にもかかわらず、廃棄合成樹脂は充分に加熱溶融されて
減溶できることに成功した。それは、廃棄合成樹脂が摩
擦熱で加熱溶融されるのが、廃棄合成樹脂と摩擦ロータ
ーとの間で摩擦されるよりも、合成樹脂自体の摩擦によ
る発熱が大きいことが理由である。 強制冷却された摩擦ローターは、廃棄合成樹脂を充分に
発熱させるにもかかわらず、それ自体の表面温度が低く
設定できるので、溶融した合成樹脂が表面に溶着される
ことがない。したがって、本発明の減溶装置は、シリン
ダー内で溶融された合成樹脂が、極めてスムーズに排出
できる特長を実現する。 さらに本発明の減溶装置は、摩擦ローターから前方に突
出させて回転軸を固定し、この回転軸をベアリングで支
承して摩擦ローターをシリンダーの発熱減溶開口の定位
置に配設すると共に、この回転軸を貫通して冷却パイプ
を設け、冷却パイプを摩擦ローターの冷却チャンバーに
連通している。この構造の減溶装置は、摩擦ローターの
冷却チャンバーに流入される冷却液が、回転軸の冷却パ
イプを通過する。冷却液は冷却パイプを通過するとき
に、回転軸を冷却し、回転軸がベアリングを冷却する。
回転軸とベアリングとが強制的に冷却される減溶装置
は、ベアリングの過加熱を効果的に防止して、ベアリン
グの寿命を著しく延長する。とくに、本発明の装置は、
摩擦ローターの冷却機構を回転軸の冷却に併用するの
で、極めて簡単な構造で、摩擦ローターと回転軸とベア
リングとを効果的に冷却できる特長がある。
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化
する為の減溶装置を例示するものであって、本発明の減
溶装置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の
構造に特定するものでない。本発明の減溶装置は、特許
請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 さらに、この明細書は、特許請求の範囲が理解し易いよ
うに、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許
請求の範囲の欄」、「従来の課題を解決する為の手段の
欄」および「作用効果の欄」に示される部材に付記して
いる。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例
の部材に特定するものでは決してない。 第1図の概略断面図と、第2図の斜視図に示す廃棄合成
樹脂の減溶装置は、 シリンダー1と、 シリンダー1内に回転自在に配設された駆動軸2と、 駆動軸2の先端に連結された摩擦ローター6と、 摩擦ローター6を強制冷却する冷却水の供給手段C
と、 駆動軸2を回転させるモーター4とを備えている。 シリンダー1は、廃棄合成樹脂を加熱して減溶する減溶
シリンダー部1Aと、減溶シリンダー部1Aに廃棄合成樹脂
を圧入する押込シリンダー部1Bとからなっている。押込
シリンダー部1Bは減溶シリンダー部1Aの先端に連結され
て、押込シリンダー部1Bと減溶シリンダー部1Aとは直列
に接続されている。 減溶シリンダー部1Aは、廃棄合成樹脂を減溶してシリン
ダー1から排出する。減溶シリンダー部1Aは、廃棄合成
樹脂の種類や水分量によって、発熱状態を調整できるよ
うに、開口端に向かって断面積が大きくなるテーパー状
の発熱減溶開口7が設けられている。 発熱減溶開口7は、軸方向に延長して、溝(図示せず)
が設けられている。溝を設けると、廃棄合成樹脂のスリ
ップを防止して、スクリュウ軸5による合成樹脂の回転
を少なくする。発熱減溶開口7でスクリュウ軸5と一体
に回転しない廃棄合成樹脂は、回転するスクリュウ軸5
が能率よく自己発熱される。 減溶シリンダー部1Aには摩擦ローター6が内蔵されてい
る。摩擦ローター6は、駆動軸2の先端に連結されてい
る。摩擦ローター6は駆動軸2の先端に軸方向に移動で
きるように連結されている。 摩擦ローター6の中心には、駆動軸2を挿入する角孔を
設けている。駆動軸2の先端は、角孔に摺動自在に挿入
できる角柱状をしている。 駆動軸2の角柱が、摩擦ローター6の角孔に挿入され
て、摩擦ローター6は駆動軸2に回転される。摩擦ロー
ター6が軸方向に移動すると、角柱が角孔に挿入される
深さが変化する。 摩擦ローター6は駆動軸2に対して直線状に連結されて
いる。 摩擦ローター6の表面には、軸方向に延長して凸条13を
設けている。凸条13は、廃棄合成樹脂のスリップを少な
くする。従って、凸条13のある摩擦ローター6は、能率
よく廃棄合成樹脂を擦りあわせて自己発熱できる特長が
ある。 すなわち、発熱減容開口7には溝を設け、摩擦ローター
6には凸条13を設けると、廃棄合成樹脂を最も能率よく
自己発熱で減容できる。 摩擦ローターの表面に設けられる凸条は、第3図に示す
ように、短い凸条13を軸方向に延長して、多少離して配
列することもできる。 摩擦ローター6は、合成樹脂を押し出す前方に突出して
中心に回転軸6Dを有する。摩擦ローター6は、駆動軸2
の軸方向に移動できるように芯押台3に支承されてい
る。摩擦ローター6は、芯押台3と一緒に軸方向に移動
する。従って、摩擦ローター6の回転軸6Dは、芯押台3
に、回転自在であるが、軸方向には移動しない状態で支
承されている。摩擦ローター6の先端に突出する回転軸
6Dが、ベアリング3Aを介して芯押台3に支承されてい
る。 芯押台3は、減容シリンダー部1Aの軸方向に移動でき、
かつ、移動位置で固定できるように、基台に取り付けら
れている。 芯押台3は摩擦ローター6を軸方向に移動させて、摩擦
ローター6と減容シリンダー部1Aとの摩擦加熱隙間を調
整する。芯押台3をシリンダー1に接近させて、摩擦ロ
ーター6を減容シリンダー部1Aに深く押し込むと、摩擦
ローター6と減容シリンダー部1Aとの摩擦加熱隙間が狭
くなる。反対に、芯押台3をシリンダー1から離すと、
摩擦ローター6と減容シリンダー部1Aとの摩擦加熱隙間
が広くなる。 摩擦ローター6と減容シリンダー部1Aとの摩擦加熱隙間
が狭くなると、狭い摩擦加熱隙間で廃棄合成樹脂が強く
押圧された状態で擦り合わされる。このため、発熱量が
大きくなり、溶融温度の高い廃棄合成樹脂、あるいは、
水分率の高い廃棄合成樹脂を、より高い温度で完全に溶
融できる。 摩擦ローター6と減容シリンダー部1A部との摩擦加熱隙
間を広く調整すると、廃棄合成樹脂の押圧力が弱くな
り、発熱量が少なくなる。従って、この状態は、溶融温
度が低く、あるいは、水分率の低い廃棄合成樹脂の処理
に最適である。この状態では、単位時間に排出される合
成樹脂量が多くなる。 従って、摩擦ローター6と減容シリンダー部1Aとの摩擦
加熱隙間は、供給される合成樹脂の種類や水分率を考慮
して、最適の発熱量と処理量との調整される。 ところで、本発明の廃棄合成樹脂の減容装置は、合成樹
脂を自己発熱させて減容するので、減容シリンダー部1A
には必ずしもヒータ等の加熱手段を必要としないが、こ
の部分にヒータを装備することも可能であるのは言うま
でもない。ヒータを装備させても、減容シリンダー部1A
では廃棄合成樹脂が自己発熱されるので、ヒータの加熱
容量を少なくできる特長がある。 摩擦ローター6の内部には、冷却チャンバー6Aを設けて
いる。冷却チャンバー6Aは第4図の断面図に示してい
る。この図に示す冷却チャンバー6Aは、2重パイプ構造
をしている。すなわち、、摩擦ローター6と回転軸6Dの
中心に、中心パイプ6Bと外パイプ6Cとを同軸に挿入して
いる冷却パイプを配設している。中心パイプ6Bの右端は
開放されて、この部分で外パイプ6Cと中心パイプ6Bとの
間が中心パイプ6Bに連結されている。中心パイプ6Bと外
パイプ6Cとの間には冷却水が通過できる摩擦加熱隙間が
設けられている。 中心パイプ6Bと外パイプ6Cとの間は、回転継手15を介し
て冷却水の供給手段Cに連結されている。中心パイプ6B
の左端は回転継手15を介して排水管に連結される。 この構造の摩擦ローター6は、外パイプ6Cと中心パイプ
6Bとの間に冷却水を供給して摩擦ローター6と、回転軸
6Dとを強制冷却する。摩擦ローター6を冷却した冷却水
は、中心パイプ6Bを通って外部に排出される。 冷却水の供給手段Cは、摩擦ローター6に冷却水を供給
する全てのものを使用できる。冷却水には、常温の水道
水を使用することができる。この場合、冷却水の供給手
段Cは、水を強制冷却する機構を必要としない。摩擦ロ
ーター6に供給される常温の水は、高温に加熱されてい
る摩擦ローター6を充分に冷却することができる。た
だ、水を強制的に冷却して摩擦ローター6の冷却チャン
バー6Aに流入させることもできるのは言うまでもない。 減容シリンダー部1Aに押込シリンダー部1Bが連結されて
いる。押込シリンダー部1Bは、上方に開口して、廃棄合
成樹脂の供給口8が開口されている。押込シリンダー部
1Bの内部には、スクリュウ軸5とロータリーカッタ10と
が同一水平面内に並べて配列されている。従って、押込
シリンダー部1Bは、2本の軸を収納できる筒状に作られ
ている。 スクリュウ軸5は、押込シリンダー部1Bの内部に回転自
在に配設されている。スクリュウ軸5は、モーター4で
回転されて、供給口8から押込シリンダー部1Bに送り込
まれた廃棄合成樹脂を圧送する。従って、スクリュウ軸
5の表面には、螺旋状のフィン9が設けられている。 スクリュウ軸5と平行に配列されたロータリーカッタ10
は、供給口8から供給された廃棄合成樹脂を、スクリュ
ウ軸5とで小さく切断して、減容シリンダー部1Aに圧送
する。従って、ロータリーカッタ10の表面には縦に延長
して、複数の凸条11が設けられ、全体の形状がスプライ
ン状に加工されている。凸条11の先端縁、言い替える
と、凸条11の山部の頂上縁は、スクリュウ軸5のフィン
9の先端縁に接触ないしは、極めて接近し、スクリュウ
軸のフィン9とロータリーカッタの凸条11とで廃棄合成
樹脂を挟んで切断する。 ロータリーカッタ10には、図示しないが、スプライン状
でなく、多数の短い凸条を、軸方向に延長して千鳥に配
列したものも使用できる。 ロータリーカッタ10は、スクリュウ軸5とで挟んで廃棄
合成樹脂を切断するように、スクリュウ軸5に対して反
対に回転される。第1図に示す減容装置は、ロータリー
カッタ10とスクリュウ軸5とが歯車12を介して互いに反
対に回転される。 押込シリンダー部1Bの内形は、スクリュウ軸5のフィン
先端およびロータリーカッタ10の凸条先端縁が、例え
ば、0.1〜5mmに接近する形状に加工されている。 このように、スクリュウ軸5と平行なロータリーカッタ
10を内蔵する押込シリンダー部1Bは、供給された廃棄合
成樹脂を小さく切断して減容シリンダー部1Aに圧送する
ので、長い紐状、シート状、袋状等の廃棄合成樹脂をそ
のまま供給でき、また、色々の形状の廃棄合成樹脂を、
次の工程で効率よく摩擦できる形状にできる特長があ
る。 ただ、廃棄合成樹脂の種類や形状によっては、ロータリ
ーカッタを必ずしも必要とせず、スクリュウ軸で廃棄合
成樹脂を減容シリンダー部に圧送することも可能であ
る。 スクリュウ軸5の後端は、減速モーター4に接続されて
回転駆動される。 ところで、押込シリンダー部の後端で、その底部には、
好ましくは、水抜口(図示せず)を開口する。ここに水
抜口を開口すると、水分率が高い廃棄合成樹脂が供給さ
れた時に、合成樹脂に含まれる水分が除去され、水分率
が低くなった合成樹脂を減容シリンダー部に供給でき
る。
【発明の効果】
本発明の廃棄合成樹脂の減溶装置は、摩擦ローターの前
方に回転軸を固定し、この回転軸をベアリングで支承し
て摩擦ローターを発熱減溶開口の正確な位置に配設し、
さらにこの回転軸を貫通させて冷却パイプを設け、冷却
パイプを摩擦ローターの冷却チャンバーに連通してい
る。この構造の減溶装置は、摩擦ローターに冷却液を供
給して冷却する冷却パイプで、回転軸も一緒に強制冷却
できる。強制的に冷却される回転軸は、これを支承する
ベアリングを冷却する。すなわち、本発明の減溶装置
は、冷却液で摩擦ローターのみでなく、回転軸とベアリ
ングも一緒に冷却する。冷却液で強制冷却される回転軸
とベアリングは、摩擦ローターの熱で高温に加熱される
ことがない。このため、本発明の装置は、ベアリングの
過加熱を効果的に防止して、ベアリングの熱による劣化
を極減できる特長がある。このことは、短い回転軸で摩
擦ローターを支承する構造とすることが可能となり、摩
擦ローターを発熱減溶開口の正確な位置に配設して、ベ
アリングの寿命を延長してメンテナンスを簡素化できる
特長を実現する。また、摩擦ローターを発熱減溶開口の
正確な位置に配設できるので、シリンダーの発熱減溶開
口と摩擦ローターとの摩擦加熱隙間を均一に正確にで
き、摩擦加熱隙間でもって廃棄合成樹脂を効率よく減溶
できる特長を実現する。 さらに、本発明の減溶装置は、回転軸から冷却チャンバ
ーに供給される冷却液でもって、摩擦ローターを効果的
に冷却できる。このため、摩擦ローターを低温に冷却し
て、その表面に溶融した合成樹脂が付着するのを有効に
阻止できる。したがって、摩擦加熱隙間で溶融された合
成樹脂は、発熱減溶開口と摩擦ローターの間からスムー
ズに排出される。摩擦ローターの表面に合成樹脂が付着
しないことは、この種の装置にとって極めて大切なこと
である。それは、摩擦ローターに合成樹脂が付着して、
摩擦加熱隙間の間隔が変化してしまうと、廃棄合成樹脂
を減溶する能率が著しく変化するからである。摩擦ロー
ターの表面に合成樹脂が付着して、摩擦ローターと発熱
減溶開口との摩擦加熱開口が狭くなると、減溶して排出
される合成樹脂量は著しく少なくなる。また、摩擦加熱
隙間が狭くなると、廃棄合成樹脂の摩擦熱が急増して、
排出される合成樹脂が熱劣化して、有効に再利用できな
くなる弊害がある。この弊害を防止するために、摩擦ロ
ーターと発熱減溶開口との摩擦加熱隙間を広く設定する
と、摩擦ローターに合成樹脂が付着しない状態で、廃棄
合成樹脂を効率よく加熱して減溶できない。本発明の減
溶装置は、摩擦ローターを効率よく冷却して合成樹脂が
付着するのを効果的に防止できると共に、摩擦ローター
を発熱減溶開口の正確な位置に配設して、廃棄合成樹脂
を効率よく減溶して排出する。 さらに、本発明の減溶装置は、回転軸に冷却パイプを挿
通し、摩擦ローターを冷却する機構を回転軸とベアリン
グの冷却に併用しているので、極めて簡単な構造で摩擦
ローターと回転軸とベアリングとを強制的に冷却できる
特長がある。このため、本発明の減溶装置は、廃棄合成
樹脂を効率よく減溶できると共に、減溶した合成樹脂を
スムーズに分離して取り出しでき、さらにメンテナンス
を簡素化できるとともに、簡単な構造で安価に製造でき
る優れた特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例にかかる廃棄合
成樹脂の減溶装置の概略断面図および斜視図、第3図は
摩擦ローターの他の実施例を示す側面図、第4図は摩擦
ローターの実施例を示す断面図第5図は従来の減溶装置
の断面図である。 1……シリンダー、1A……減溶シリンダー部、1B……押
込シリンダー部 2……駆動軸 3……芯押台、3A……ベアリング 4……モーター 5……スクリュウ軸 6……摩擦ローター、6A……冷却チャンバー、6B……中
心パイプ 6C……外パイプ、6D……回転軸 7……発熱減溶開口 8……供給口 9……フィン 10……ロータリーカッタ 11……凸条 12……歯車 13……凸条 15……回転継手 C……冷却水の供給手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄合成樹脂を減溶するシリンダー(1)
    及び摩擦ローター(6)を備え、摩擦ローター(6)は
    前記シリンダー(1)の発熱減容開口(7)に配設され
    て、摩擦ローター(6)の外周と発熱減容開口(7)の
    内面との間に、供給される廃棄合成樹脂を摩擦して加熱
    減溶する所定の間隔の摩擦加熱隙間が形成されており、
    さらに、前記の摩擦ローター(6)は、内部に強制冷却
    用の冷却チャンバー(6A)を備えると共に、減溶された
    合成樹脂が押し出される前方に突出して回転軸(6D)を
    有し、この回転軸(6D)がベアリング(3A)を介して摩
    擦ローター(6)を回転自在に支承している廃棄合成樹
    脂の減溶装置において、 摩擦ローター(6)の回転軸(6D)を縦に貫通し、摩擦
    ローター(6)の冷却チャンバー(6A)に連通して冷却
    パイプが内蔵されており、冷却パイプを介して冷却チャ
    ンバー(6A)に供給されて摩擦ローター(6)を冷却す
    る冷却液が、摩擦ローター(6)の回転軸(6D)とこれ
    を支承するベアリング(3A)の冷却に併用されるように
    構成されてなることを特徴とする廃棄合成樹脂の減溶装
    置。
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