JPH068722B2 - ライニング管の厚み測定法 - Google Patents
ライニング管の厚み測定法Info
- Publication number
- JPH068722B2 JPH068722B2 JP16092885A JP16092885A JPH068722B2 JP H068722 B2 JPH068722 B2 JP H068722B2 JP 16092885 A JP16092885 A JP 16092885A JP 16092885 A JP16092885 A JP 16092885A JP H068722 B2 JPH068722 B2 JP H068722B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impedance
- thickness
- liner
- coil
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 title claims description 5
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 claims description 8
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims description 8
- 230000005281 excited state Effects 0.000 claims description 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 33
- 238000000034 method Methods 0.000 description 31
- 229910001093 Zr alloy Inorganic materials 0.000 description 26
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 17
- QCWXUUIWCKQGHC-UHFFFAOYSA-N Zirconium Chemical compound [Zr] QCWXUUIWCKQGHC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 229910052726 zirconium Inorganic materials 0.000 description 15
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 14
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 14
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 12
- 238000005253 cladding Methods 0.000 description 10
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 238000000611 regression analysis Methods 0.000 description 6
- 230000001066 destructive effect Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 4
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 3
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 3
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000002847 impedance measurement Methods 0.000 description 2
- 239000003758 nuclear fuel Substances 0.000 description 2
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 2
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- 239000010953 base metal Substances 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 238000002592 echocardiography Methods 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 238000010187 selection method Methods 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、渦電流法によりライニング管のライナ厚や全
肉厚等の厚みを測定する方法に関し、特にジルコニウム
合金(以下、ジルカロイと称す)管の内面に純ジルコニ
ウムライナ層を形成した原子炉核燃料用の被覆管におけ
るライナ厚や全肉厚の測定等に好適に適用可能な測定法
に関するものである。
肉厚等の厚みを測定する方法に関し、特にジルコニウム
合金(以下、ジルカロイと称す)管の内面に純ジルコニ
ウムライナ層を形成した原子炉核燃料用の被覆管におけ
るライナ厚や全肉厚の測定等に好適に適用可能な測定法
に関するものである。
原子炉運転の効率化のためには急激な出力上昇や下降が
不可欠であるが、従来のジルカロイ製の核燃料被覆管で
は、急激な出力変動があると応力腐食割れが懸念され
る。そこで、ジルカロイ管の内面に極薄の純ジルコニウ
ムライナ層を形成した被覆管が開発されている。このよ
うな被覆管においては強度上の問題からライナ厚や全肉
厚が所定厚さを有していることが必要であり、そのため
にこれらの厚さを正確に測定する必要がある。
不可欠であるが、従来のジルカロイ製の核燃料被覆管で
は、急激な出力変動があると応力腐食割れが懸念され
る。そこで、ジルカロイ管の内面に極薄の純ジルコニウ
ムライナ層を形成した被覆管が開発されている。このよ
うな被覆管においては強度上の問題からライナ厚や全肉
厚が所定厚さを有していることが必要であり、そのため
にこれらの厚さを正確に測定する必要がある。
一般に、ライニング管のように2種以上の金属からでき
ている管の各層や全体の厚さの測定法としては、破壊的
測定法と非破壊的測定法があるが、破壊的測定法では管
の両端部の測定しかできず、管内面全面の測定が不可欠
な上記被覆管の場合には適用できない。非破壊的測定法
としては超音波法と渦電流法があるが、超音波法は、上
記被覆管においてはライナ層とジルカロイ部の境界面で
のエコー識別が極めて困難であるため適用できない。一
方、渦電流法はジルコニウムライナ層の導電率(1/
ρ、ρ=50μΩ・cm)とジルカロイ部の導電率(1/
ρ、ρ=70μΩ・cm)の差を利用することによってラ
イナ厚や全肉厚の測定が可能である。即ち、渦電流法の
原理は、交流電流を流したコイルを金属表面に近接させ
ることにより金属表面に渦電流が流れ、その渦電流によ
って誘導磁場が誘起されてコイルのインピーダンスが変
化するため、このインピーダンスの変化量によって金属
表面の情報を得ることができるということであり、ライ
ニング管のライナ厚の変動によってインピーダンスが変
化し、また全肉厚の変動によってもインピーダンスが変
化することも周知のことであり、これによってライナ厚
や管の全肉厚を測定することが原理的に可能である。
ている管の各層や全体の厚さの測定法としては、破壊的
測定法と非破壊的測定法があるが、破壊的測定法では管
の両端部の測定しかできず、管内面全面の測定が不可欠
な上記被覆管の場合には適用できない。非破壊的測定法
としては超音波法と渦電流法があるが、超音波法は、上
記被覆管においてはライナ層とジルカロイ部の境界面で
のエコー識別が極めて困難であるため適用できない。一
方、渦電流法はジルコニウムライナ層の導電率(1/
ρ、ρ=50μΩ・cm)とジルカロイ部の導電率(1/
ρ、ρ=70μΩ・cm)の差を利用することによってラ
イナ厚や全肉厚の測定が可能である。即ち、渦電流法の
原理は、交流電流を流したコイルを金属表面に近接させ
ることにより金属表面に渦電流が流れ、その渦電流によ
って誘導磁場が誘起されてコイルのインピーダンスが変
化するため、このインピーダンスの変化量によって金属
表面の情報を得ることができるということであり、ライ
ニング管のライナ厚の変動によってインピーダンスが変
化し、また全肉厚の変動によってもインピーダンスが変
化することも周知のことであり、これによってライナ厚
や管の全肉厚を測定することが原理的に可能である。
このような渦電流法によるライナ厚の具体的な測定法の
一例として、特開昭59−67405号公報に開示され
たものがある。これはコイルと管内面との間の空隙(以
下、リフトオフと称す)の変動に起因するコイルインピ
ーダンス変化方向のインピーダンス成分Vyとそれに直
交する方向のインピーダンス成分Vxを求め、Vxか
ら、あるいはVxをVyで補正したものからライナ厚を
求めている。
一例として、特開昭59−67405号公報に開示され
たものがある。これはコイルと管内面との間の空隙(以
下、リフトオフと称す)の変動に起因するコイルインピ
ーダンス変化方向のインピーダンス成分Vyとそれに直
交する方向のインピーダンス成分Vxを求め、Vxか
ら、あるいはVxをVyで補正したものからライナ厚を
求めている。
しかしながら、この方法ではリフトオフ変動に起因する
コイルインピーダンス変化方向を決める際にリフトオフ
を機械的に一定量変化させる必要があり、この点に問題
がある。即ち、リフトオフ変動によるインピーダンス変
化方向を直角座標系の正規化インピーダンス平面で示し
た第7図において、リフトオフ変動量が100μmのと
きにはA−B方向、リフトオフ変動量が200μmのと
きにはA−C方向がそれぞれリフトオフ変動によるイン
ピーダンス変化方向となり、リフトオフ変動量によって
コイルインピーダンス変化方向が変化してしまい、上記
Vx・Vyの方向の決定が不正確になるという問題があ
る。また、第8図に示すようにリフトオフ変動量に対し
てインピーダンス変化量が非線形に変化し、これによっ
てもリフトオフ変動量によってインピーダンス変化方向
が変化することが察知される。従って、リフトオフ変動
量によりインピーダンス変化方向を決める際にリフトオ
フ変動量を一定にしなければライナ厚を正確に求めるこ
とはできないが、実際上、リフトオフ変動量を機械的に
一定量変化させることは極めて困難である。また、リフ
トオフ量を算出してライナ厚を補正することも示されて
いるが、ライナ厚を正確に算出するには実際のライニン
グ管において当然発生するライナ層やジルカロイ部の導
電率の変動をも考慮する必要があるが、この公報では無
視されている。さらに、この方法ではライナ厚と全肉厚
の測定を同時に行うことも当然不可能である。
コイルインピーダンス変化方向を決める際にリフトオフ
を機械的に一定量変化させる必要があり、この点に問題
がある。即ち、リフトオフ変動によるインピーダンス変
化方向を直角座標系の正規化インピーダンス平面で示し
た第7図において、リフトオフ変動量が100μmのと
きにはA−B方向、リフトオフ変動量が200μmのと
きにはA−C方向がそれぞれリフトオフ変動によるイン
ピーダンス変化方向となり、リフトオフ変動量によって
コイルインピーダンス変化方向が変化してしまい、上記
Vx・Vyの方向の決定が不正確になるという問題があ
る。また、第8図に示すようにリフトオフ変動量に対し
てインピーダンス変化量が非線形に変化し、これによっ
てもリフトオフ変動量によってインピーダンス変化方向
が変化することが察知される。従って、リフトオフ変動
量によりインピーダンス変化方向を決める際にリフトオ
フ変動量を一定にしなければライナ厚を正確に求めるこ
とはできないが、実際上、リフトオフ変動量を機械的に
一定量変化させることは極めて困難である。また、リフ
トオフ量を算出してライナ厚を補正することも示されて
いるが、ライナ厚を正確に算出するには実際のライニン
グ管において当然発生するライナ層やジルカロイ部の導
電率の変動をも考慮する必要があるが、この公報では無
視されている。さらに、この方法ではライナ厚と全肉厚
の測定を同時に行うことも当然不可能である。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされた
ものであって、ライニング管のライナ厚を管内面側から
精度良く測定できるライニング管の厚み測定法及びライ
ナ厚と全肉厚を同時に測定できるライニング管の厚み測
定法の提供を目的とする。
ものであって、ライニング管のライナ厚を管内面側から
精度良く測定できるライニング管の厚み測定法及びライ
ナ厚と全肉厚を同時に測定できるライニング管の厚み測
定法の提供を目的とする。
本発明の第1のライニング管の厚み測定法は、電磁誘導
試験用のコイルをライニング管内に挿入し、周波数が互
いに異なる二種の試験周波数を順次印加したときのコイ
ルの各インピーダンスを、各試験周波数での励磁状態か
ら各々周波数を微小変化させたときに直角座標系インピ
ーダンス平面で生ずるインピーダンスの変化の方向と、
それに直交する方向との各インピーダンス成分でそれぞ
れ検出し、これらインピーダンス成分からライナ厚を求
めることを特徴とするものである。
試験用のコイルをライニング管内に挿入し、周波数が互
いに異なる二種の試験周波数を順次印加したときのコイ
ルの各インピーダンスを、各試験周波数での励磁状態か
ら各々周波数を微小変化させたときに直角座標系インピ
ーダンス平面で生ずるインピーダンスの変化の方向と、
それに直交する方向との各インピーダンス成分でそれぞ
れ検出し、これらインピーダンス成分からライナ厚を求
めることを特徴とするものである。
また本発明の第2のライニング管の厚み測定法は、電磁
誘導試験用のコイルをライニング管内に挿入し、周波数
が互いに異なる三種の試験周波数を順次印加したときの
コイルの各インピーダンスを、各試験周波数での励磁状
態から各々周波数を微小変化させたときに直角座標系イ
ンピーダンス平面で生ずるインピーダンスの変化の方向
と、それに直交する方向との各インピーダンス成分でそ
れぞれ検出し、これらインピーダンス成分からライナ厚
及び全肉厚を求めることを特徴とするものである。
誘導試験用のコイルをライニング管内に挿入し、周波数
が互いに異なる三種の試験周波数を順次印加したときの
コイルの各インピーダンスを、各試験周波数での励磁状
態から各々周波数を微小変化させたときに直角座標系イ
ンピーダンス平面で生ずるインピーダンスの変化の方向
と、それに直交する方向との各インピーダンス成分でそ
れぞれ検出し、これらインピーダンス成分からライナ厚
及び全肉厚を求めることを特徴とするものである。
第1図と第2図を参照して詳細に説明すると、第1図
は、電磁誘導試験用コイルを抵抗が順次異なる試料に対
面させたときのコイルインピーダンスの変化を、直角座
標系の正規化インピーダンス平面に表わした図で、第2
図はその部分詳細図である。第1図において、縦軸上の
“1”の点は、試料の抵抗が無限大のとき(換言すれ
ば、リフトオフが無限大のとき)で、渦電流は発生せ
ず、試料がないときのコイルのインピーダンスに相当す
る。
は、電磁誘導試験用コイルを抵抗が順次異なる試料に対
面させたときのコイルインピーダンスの変化を、直角座
標系の正規化インピーダンス平面に表わした図で、第2
図はその部分詳細図である。第1図において、縦軸上の
“1”の点は、試料の抵抗が無限大のとき(換言すれ
ば、リフトオフが無限大のとき)で、渦電流は発生せ
ず、試料がないときのコイルのインピーダンスに相当す
る。
一方、図中のlはリフトオフ量で、l=l1・l2・l
3(l1<l2<l3)の三種のリフトオフ量にそれぞ
れ対応して、上記縦軸上の“1”の点を各々起点とする
略半円状の曲線(以下、単層変化曲線という)が示され
ているが、例えばl=l1の単層変化曲線を例に挙げて
説明すると、試料の抵抗が有限で、抵抗値が次第に減少
し、ω(角周波数)・μ(透磁率)・σ(導電率)・
2(:コイル平均半径)の積が大きくなるにつれて渦
電流が増加し、この結果、コイルインピーダンスは、縦
軸上の“1”の点から、l=l1の単層変化曲線に沿っ
て図において右下方向に変化する。さらに試料の抵抗が
減少すると、コイルインピーダンスの純抵抗成分(実数
部の値)が最大の点を過ぎ、図において左下方向に変化
する。試料の抵抗が零になると、純抵抗成分は零とな
る。
3(l1<l2<l3)の三種のリフトオフ量にそれぞ
れ対応して、上記縦軸上の“1”の点を各々起点とする
略半円状の曲線(以下、単層変化曲線という)が示され
ているが、例えばl=l1の単層変化曲線を例に挙げて
説明すると、試料の抵抗が有限で、抵抗値が次第に減少
し、ω(角周波数)・μ(透磁率)・σ(導電率)・
2(:コイル平均半径)の積が大きくなるにつれて渦
電流が増加し、この結果、コイルインピーダンスは、縦
軸上の“1”の点から、l=l1の単層変化曲線に沿っ
て図において右下方向に変化する。さらに試料の抵抗が
減少すると、コイルインピーダンスの純抵抗成分(実数
部の値)が最大の点を過ぎ、図において左下方向に変化
する。試料の抵抗が零になると、純抵抗成分は零とな
る。
このように、試料の抵抗の減少(または、角周波数ωの
増加)に伴って、コイルインピーダンスのインダクタン
ス成分(虚数部の値)は、渦電流の増加による反対磁場
の重畳によって減少する一方、純抵抗成分は試料の抵抗
がある値以上より小さくなると、かえって減少する。こ
のような純抵抗成分の変化は、渦電流による試料の発熱
損失をコイルから見た分と考えて説明される(日本非破
壊検査協会編「非破壊検査便覧」日刊工業新聞社発行、
第2版(昭和43年12月10日発行)、第624〜625頁等参
照)。
増加)に伴って、コイルインピーダンスのインダクタン
ス成分(虚数部の値)は、渦電流の増加による反対磁場
の重畳によって減少する一方、純抵抗成分は試料の抵抗
がある値以上より小さくなると、かえって減少する。こ
のような純抵抗成分の変化は、渦電流による試料の発熱
損失をコイルから見た分と考えて説明される(日本非破
壊検査協会編「非破壊検査便覧」日刊工業新聞社発行、
第2版(昭和43年12月10日発行)、第624〜625頁等参
照)。
そして、試料がジルカロイ(導電率σzry=1/ρ、ρ
=70μΩ・cm、透磁率μ=1)であり、コイルへ印加
する励磁周波数が例えば2MHzのときのコイルインピー
ダンスは、図において縦軸上の“1”の点から右下方向
に斜めに傾斜させて示した四本の破線のうち最上位の線
が、l=l1の単層変化曲線と交わる点で表わされる。
また、ジルカロイの導電率が上記から幾分変化している
場合には、インピーダンスは、上記の交点から図中矢印
方向に単層変化曲線に沿って移動した点で表わされる。
=70μΩ・cm、透磁率μ=1)であり、コイルへ印加
する励磁周波数が例えば2MHzのときのコイルインピー
ダンスは、図において縦軸上の“1”の点から右下方向
に斜めに傾斜させて示した四本の破線のうち最上位の線
が、l=l1の単層変化曲線と交わる点で表わされる。
また、ジルカロイの導電率が上記から幾分変化している
場合には、インピーダンスは、上記の交点から図中矢印
方向に単層変化曲線に沿って移動した点で表わされる。
一方、試料が純ジルコニウム(導電率σzr=1/ρ、ρ
=50μΩ・cm、透磁率μ=1)であり、コイルへ印加
する励磁周波数が2MHzのときのコイルインピーダンス
は、上述の四本の破線のうちの上から二番目の線が、上
記の単層変化曲線と交わる点で表わされる。また、純ジ
ルコニウムの導電率が不純物濃度等に応じて上記から幾
分変化している場合には、インピーダンスは上記の交点
から図中矢印方向に単層変化曲線に沿って変化する。
=50μΩ・cm、透磁率μ=1)であり、コイルへ印加
する励磁周波数が2MHzのときのコイルインピーダンス
は、上述の四本の破線のうちの上から二番目の線が、上
記の単層変化曲線と交わる点で表わされる。また、純ジ
ルコニウムの導電率が不純物濃度等に応じて上記から幾
分変化している場合には、インピーダンスは上記の交点
から図中矢印方向に単層変化曲線に沿って変化する。
次に、ジルカロイの表面に純ジルコニウムがライナ層と
して設けられている場合には、上記したジルカロイに対
する交点と、純ジルコニウムに対する交点とから、図に
おいて右下側に膨らむ曲線(以下、二層変化曲線とい
う)上の点でコイルインピーダンスが示され、そして、
ライナ厚が厚くなる程、この二層変化曲線に沿って、単
層変化曲線上のジルカロイに対応する交点側から、純ジ
ルコニウムに対応する交点側に向かって変化することに
なる。
して設けられている場合には、上記したジルカロイに対
する交点と、純ジルコニウムに対する交点とから、図に
おいて右下側に膨らむ曲線(以下、二層変化曲線とい
う)上の点でコイルインピーダンスが示され、そして、
ライナ厚が厚くなる程、この二層変化曲線に沿って、単
層変化曲線上のジルカロイに対応する交点側から、純ジ
ルコニウムに対応する交点側に向かって変化することに
なる。
また、コイルへ印加する励磁周波数が上記よりも高く、
例えば4MHzのときには渦電流が増加することによっ
て、ジルカロイ、及び純ジルコニウムにそれぞれ対応す
るコイルインピーダンスは、l=l1の単層変化曲線に
沿って、2MHzのときよりも図において下方向にそれぞ
れ移動し、図において縦軸上の“1”の点から右下方向
に延びる四本の破線のうちの下側の二本が、それぞれ単
層変化曲線と交わる点となる。そして、ジルカロイの表
面に純ジルコニウムがライナ層として設けられたものを
試料とするときのコイルインピーダンスは、前記と同様
に、このときの各交点から右下側に膨出した二層変化曲
線に沿って、ライナ厚に応じて変化する。
例えば4MHzのときには渦電流が増加することによっ
て、ジルカロイ、及び純ジルコニウムにそれぞれ対応す
るコイルインピーダンスは、l=l1の単層変化曲線に
沿って、2MHzのときよりも図において下方向にそれぞ
れ移動し、図において縦軸上の“1”の点から右下方向
に延びる四本の破線のうちの下側の二本が、それぞれ単
層変化曲線と交わる点となる。そして、ジルカロイの表
面に純ジルコニウムがライナ層として設けられたものを
試料とするときのコイルインピーダンスは、前記と同様
に、このときの各交点から右下側に膨出した二層変化曲
線に沿って、ライナ厚に応じて変化する。
一方、リフトオフ量lが、上記のl1よりも大きいl2
・l3では、試料に生ずる渦電流がl=l1のときより
も全体的に小さくなり、したがって、渦電流による反対
磁場の影響が小さくなるために、l=l2・l3にそれ
ぞれ対応する単層変化曲線は、l=l1の単層変化曲線
よりも縦軸上の“1”の点に近づいた略半円状の曲線と
なる。
・l3では、試料に生ずる渦電流がl=l1のときより
も全体的に小さくなり、したがって、渦電流による反対
磁場の影響が小さくなるために、l=l2・l3にそれ
ぞれ対応する単層変化曲線は、l=l1の単層変化曲線
よりも縦軸上の“1”の点に近づいた略半円状の曲線と
なる。
そして、リフトオフがl=l2・l3の場合にも、ジル
カロイの表面に純ジルコニウムがライナ層として設けら
れたものを試料とするときのコイルインピーダンスは、
上記同様に、l=l2・l3の各単層変化曲線と、右下
方向に延びる破線との各交点から、右下側に膨出する各
二層変化曲線に沿って、それぞれライナ厚に応じて変化
する。
カロイの表面に純ジルコニウムがライナ層として設けら
れたものを試料とするときのコイルインピーダンスは、
上記同様に、l=l2・l3の各単層変化曲線と、右下
方向に延びる破線との各交点から、右下側に膨出する各
二層変化曲線に沿って、それぞれライナ厚に応じて変化
する。
さらに、上記の各二層変化曲線は、母金属としてのジル
カロイと、ライナ層としての純ジルコニウムとの各導電
率の差異によっても相違する。これら金属の導電率は金
属中の不純物の量に敏感であり、商取引の中で許容され
る不純物の許容範囲の中でも比較的大きく変化する。こ
のような変化によってもコイルインピーダンスは異なる
ものとなる。これら導電率の変化に基づく二層変化曲線
の相違を、l=l2の単層変化曲線に沿って図示してい
る。ジルカロイの導電率σzryが例えば小さい場合に
は、二層変化曲線は図中破線で示すようになり、この曲
線に沿ってライナ厚に応じてコイルインピーダンスは変
化する。一方、純ジルコニウムの導電率σzrが大きい場
合には、二層変化曲線は図中一点鎖線で示すようにな
る。
カロイと、ライナ層としての純ジルコニウムとの各導電
率の差異によっても相違する。これら金属の導電率は金
属中の不純物の量に敏感であり、商取引の中で許容され
る不純物の許容範囲の中でも比較的大きく変化する。こ
のような変化によってもコイルインピーダンスは異なる
ものとなる。これら導電率の変化に基づく二層変化曲線
の相違を、l=l2の単層変化曲線に沿って図示してい
る。ジルカロイの導電率σzryが例えば小さい場合に
は、二層変化曲線は図中破線で示すようになり、この曲
線に沿ってライナ厚に応じてコイルインピーダンスは変
化する。一方、純ジルコニウムの導電率σzrが大きい場
合には、二層変化曲線は図中一点鎖線で示すようにな
る。
このように、リフトオフ量のほか、ライナ層の導電率、
ジルカロイ部の導電率が相違する場合にも、二層変化曲
線はそれぞれ異なるものとなり、したがって、励磁周波
数を定めてコイルから出力されるコイルインピーダンス
に対応する信号は、ライナ厚が同じであっても、リフト
オフ量、ライナ層の導電率、ジルカロイ部の導電率の変
化に応じて相違する。
ジルカロイ部の導電率が相違する場合にも、二層変化曲
線はそれぞれ異なるものとなり、したがって、励磁周波
数を定めてコイルから出力されるコイルインピーダンス
に対応する信号は、ライナ厚が同じであっても、リフト
オフ量、ライナ層の導電率、ジルカロイ部の導電率の変
化に応じて相違する。
なお、コイルから出力される信号について、リフトオフ
変動による信号、ライナ層の導電率の変動による信号、
母材部(ジルカロイ部)の導電率の変動による信号、ラ
イナ厚の変動による信号、全肉厚の変動による信号に
は、次のような性質がある。
変動による信号、ライナ層の導電率の変動による信号、
母材部(ジルカロイ部)の導電率の変動による信号、ラ
イナ厚の変動による信号、全肉厚の変動による信号に
は、次のような性質がある。
1) リフトオフ変動による信号とライナ層及び母材部の
導電率変動による信号(以下、ノイズ信号という)は、
ライナ厚の変動による信号と全肉厚の変動による信号の
感度に影響する。
導電率変動による信号(以下、ノイズ信号という)は、
ライナ厚の変動による信号と全肉厚の変動による信号の
感度に影響する。
2) ノイズ信号とライナ厚の変動による信号と全肉厚の
変動による信号は、周波数に対する依存性が異なる。
変動による信号は、周波数に対する依存性が異なる。
3) ノイズ信号は、ライナ厚の変動による信号と全肉厚
の変動による信号に加算的に合成される。
の変動による信号に加算的に合成される。
(4) ノイズ信号は、リフトオフ変動による信号とライ
ナ層及び母材部の導電率の変動による信号を加算的に合
成したものである。
ナ層及び母材部の導電率の変動による信号を加算的に合
成したものである。
このように、コイルインピーダンスは、ライナ厚、リフ
トオフ量、ライナ層の導電率、ジルカロイ部の導電率の
変化に影響を受けるが、ここで、ライナ層の導電率、ジ
ルカロイ部の導電率、リフトオフ量が各々一定と仮定す
ると、コイルインピーダンスの変化はライナ厚の変化に
1:1に対応して変化し、このとき、ライナ厚を未知
数、コイルインピーダンスの例えば絶対値を変数とし
て、ライナ厚と、コイルインピーダンスの絶対値との関
係式を予め求めることができる。したがって、被測定管
でのコイルインピーダンスの絶対値を検出する測定を行
い、この測定値を上記関係式に代入することでライナ厚
が求められる。
トオフ量、ライナ層の導電率、ジルカロイ部の導電率の
変化に影響を受けるが、ここで、ライナ層の導電率、ジ
ルカロイ部の導電率、リフトオフ量が各々一定と仮定す
ると、コイルインピーダンスの変化はライナ厚の変化に
1:1に対応して変化し、このとき、ライナ厚を未知
数、コイルインピーダンスの例えば絶対値を変数とし
て、ライナ厚と、コイルインピーダンスの絶対値との関
係式を予め求めることができる。したがって、被測定管
でのコイルインピーダンスの絶対値を検出する測定を行
い、この測定値を上記関係式に代入することでライナ厚
が求められる。
次にリフトオフが変動することを考慮すると、この場合
には、リフトオフとライナ厚との二つの未知数を同時に
特定できる二種類の測定値が必要となる。これは、第1
図から明らかなように、コイルインピーダンスを、直交
座標系での各成分で求めることによって与えられる。し
たがって、この場合には、コイルインピーダンスの二成
分を変数とするライナ厚の算出式を予め求めておくこと
で、検出されるコイルインピーダンスから、ライナ層の
厚みが求められる。
には、リフトオフとライナ厚との二つの未知数を同時に
特定できる二種類の測定値が必要となる。これは、第1
図から明らかなように、コイルインピーダンスを、直交
座標系での各成分で求めることによって与えられる。し
たがって、この場合には、コイルインピーダンスの二成
分を変数とするライナ厚の算出式を予め求めておくこと
で、検出されるコイルインピーダンスから、ライナ層の
厚みが求められる。
そして、さらにライナ層の導電率、ジルカロイ部の導電
率も各々変動することを考慮すると、この場合には、四
つの未知数を同時に特定できる四種類の測定値が必要と
なる。そこで、本願では、周波数が互いに異なる二種の
試験周波数を設定し、これら試験周波数を印加すること
によって得られる合計四つのインピーダンス成分を求め
る。したがって、この場合には、上記の四つのインピー
ダンス成分を変数とするライナ厚の算出式を予め求めて
おき、この算出式に、被測定管での測定値を代入するこ
とによって、ライナ層の厚みが求められる。
率も各々変動することを考慮すると、この場合には、四
つの未知数を同時に特定できる四種類の測定値が必要と
なる。そこで、本願では、周波数が互いに異なる二種の
試験周波数を設定し、これら試験周波数を印加すること
によって得られる合計四つのインピーダンス成分を求め
る。したがって、この場合には、上記の四つのインピー
ダンス成分を変数とするライナ厚の算出式を予め求めて
おき、この算出式に、被測定管での測定値を代入するこ
とによって、ライナ層の厚みが求められる。
測定に用いる試験周波数は、次のように選択する。
1) 主に全肉厚の測定に用いる周波数f1は、その浸透
深さが全肉厚に近い値となるものを選択する。
深さが全肉厚に近い値となるものを選択する。
2) 主にライナ厚の測定に用いる周波数f2・f3は、
その浸透深さがライナ層に近い値となるものを2種類選
択する。
その浸透深さがライナ層に近い値となるものを2種類選
択する。
なお、浸透深さδは次式で与えられる。
δ=(2/ωμσ)1/2[m] ここで、ω :角周波数(=2πf) μ :μr×μ0 μr:比透磁率 μ0:真空中の透磁率 (=4π×107[H/m]) σ :導電率(=1/ρ) ρ :固有抵抗[Ω・m] そして、試験周波数をf1・f2・f3としたとき、角
試験周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させ
たときに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピ
ーダンスの変化の方向の成分、すなわち水平成分と、上
記の変化方向に直交する方向の成分、すなわち垂直成分
とを各試験周波数毎に検出する。
試験周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させ
たときに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピ
ーダンスの変化の方向の成分、すなわち水平成分と、上
記の変化方向に直交する方向の成分、すなわち垂直成分
とを各試験周波数毎に検出する。
これら水平成分と垂直成分とをそれぞれH1・V1・H
2・V2・H3・V3とするとき、これらを代入してラ
イナ厚Tzrおよび全肉厚Ttを算出するための算出式
は、予め、種々のライニング管を試作し、これらの管で
上記のインピーダンス成分H1・V1・H2・V2・H
3・V3を測定すると共に、ライナ厚Tzrおよび全肉厚
Ttを破壊測定により予め実測し、これら実測データか
ら、重回帰分析により求められる回帰式で与えることが
できる。
2・V2・H3・V3とするとき、これらを代入してラ
イナ厚Tzrおよび全肉厚Ttを算出するための算出式
は、予め、種々のライニング管を試作し、これらの管で
上記のインピーダンス成分H1・V1・H2・V2・H
3・V3を測定すると共に、ライナ厚Tzrおよび全肉厚
Ttを破壊測定により予め実測し、これら実測データか
ら、重回帰分析により求められる回帰式で与えることが
できる。
その具体的な手順の一例を示せば、まず、ライナ厚Tzr
および全肉厚Ttの回帰モデル式を、上記インピーダン
ス成分H1・V1・H2・V2・H3・V3を変数とし
て、各々次のような多項式モデルとする。
および全肉厚Ttの回帰モデル式を、上記インピーダン
ス成分H1・V1・H2・V2・H3・V3を変数とし
て、各々次のような多項式モデルとする。
(1)ライナ厚 (2)全肉厚算出式 なお、各式(1)(2)における項の数は、各変数の最
大次数を与えるn1、n2、n3、n4、およびr1、
r2、r3、r4、r5、r6の数値に応じて増大する
が、まず、これら次数を比較的小さい値に設定して前記
の実測データによる重回帰分析を行う。また、このとき
の重回帰分析により、各項の中で、TzrやTtに対する
寄与率の小さい項はこれを除き、寄与率の大きな項のみ
を残した式を求める。
大次数を与えるn1、n2、n3、n4、およびr1、
r2、r3、r4、r5、r6の数値に応じて増大する
が、まず、これら次数を比較的小さい値に設定して前記
の実測データによる重回帰分析を行う。また、このとき
の重回帰分析により、各項の中で、TzrやTtに対する
寄与率の小さい項はこれを除き、寄与率の大きな項のみ
を残した式を求める。
次いで、最小二乗法により、各項の係数Cijkl、Ci
jklmnを求め回帰式を決定する。こうして得られる回帰
式での算出値と各実測値との誤差が、基準誤差範囲内と
なる回帰式が求められれば、ライナ厚Tzrおよび全肉厚
Ttの算出式とする。なお、上記の誤差が基準誤差範囲
を逸脱する場合には、さらに前記の次数を変えて上記の
手順を繰返すことで、最終的な算出式が求められる。
jklmnを求め回帰式を決定する。こうして得られる回帰
式での算出値と各実測値との誤差が、基準誤差範囲内と
なる回帰式が求められれば、ライナ厚Tzrおよび全肉厚
Ttの算出式とする。なお、上記の誤差が基準誤差範囲
を逸脱する場合には、さらに前記の次数を変えて上記の
手順を繰返すことで、最終的な算出式が求められる。
このようにして算出式を予め求めておくことによって、
その後製作されるライニング管については、前記の水平
成分と垂直成分H1・V1・H2・V2・H3・V3を
測定し、これらを上記の算出式に代入して計算する。こ
れによって、ライナ厚Tzrおよび全肉厚Ttを、破壊検
査を行うことなく求めることができる。
その後製作されるライニング管については、前記の水平
成分と垂直成分H1・V1・H2・V2・H3・V3を
測定し、これらを上記の算出式に代入して計算する。こ
れによって、ライナ厚Tzrおよび全肉厚Ttを、破壊検
査を行うことなく求めることができる。
なお、母材部の肉厚(ジルカロイ厚)も同様に算出でき
るが、全肉厚からライナ厚を減じることによっても、算
出可能である。
るが、全肉厚からライナ厚を減じることによっても、算
出可能である。
次に、本発明をライナ被覆管のライナ厚及び全肉厚の測
定に適用した一実施例を第3図〜第6図に基づいて説明
する。第3図(a)において、同図(b)に示すように
ジルカロイ管1aの内面に純ジルコニウムのライナ層1
bが形成されたライナ被覆管1が、回転機2によりその
軸心回りに回転駆動可能に保持され、このライナ被覆管
1内に挿入可能なプローブ3が挿入装置4にて支持され
ている。プローブ3内には絶対値型のコイルが埋め込ま
れており、コイル径は約1mmである。このコイルからの
信号、即ちインピーダンス変化は渦流測定器5で検知さ
れて電圧に変換され、その出力が上記算出式をプログラ
ムされた演算装置6に入力されてライナ厚、全肉厚及び
ジルカロイ厚が演算され、その結果が表示器7に表示さ
れるように構成されている。
定に適用した一実施例を第3図〜第6図に基づいて説明
する。第3図(a)において、同図(b)に示すように
ジルカロイ管1aの内面に純ジルコニウムのライナ層1
bが形成されたライナ被覆管1が、回転機2によりその
軸心回りに回転駆動可能に保持され、このライナ被覆管
1内に挿入可能なプローブ3が挿入装置4にて支持され
ている。プローブ3内には絶対値型のコイルが埋め込ま
れており、コイル径は約1mmである。このコイルからの
信号、即ちインピーダンス変化は渦流測定器5で検知さ
れて電圧に変換され、その出力が上記算出式をプログラ
ムされた演算装置6に入力されてライナ厚、全肉厚及び
ジルカロイ厚が演算され、その結果が表示器7に表示さ
れるように構成されている。
試験周波数f1、f2、f3としてそれぞれ500KH
z、2MHz、4MHzを選定した。
z、2MHz、4MHzを選定した。
上記演算装置6にプログラムされている算出式の一例に
ついて、次に説明する。
ついて、次に説明する。
上記の算出式を重回帰分析によって求めるために、ま
ず、ライナ管の製造工程、および、測定工程で生じ得る
変化の最大、および最小の範囲で意図的に変化させた試
験片、例えば、平均ライナ厚を20、40、60、8
0、100μmの5レベルに変化させたライナ被覆管、
また、ジルコニウム、ジルカロイの導電率を変化させる
ため、ロットの異なる4ロットの素管を用いたライナ被
覆管を製作した。
ず、ライナ管の製造工程、および、測定工程で生じ得る
変化の最大、および最小の範囲で意図的に変化させた試
験片、例えば、平均ライナ厚を20、40、60、8
0、100μmの5レベルに変化させたライナ被覆管、
また、ジルコニウム、ジルカロイの導電率を変化させる
ため、ロットの異なる4ロットの素管を用いたライナ被
覆管を製作した。
なお、平均的なライナ厚が上記のようなものであって
も、ライナ厚は周方向で±10μm程度緩やかに変化す
る。そこで、上記の管20種について、周方向45度毎
に計8回の測定を行い、したがって、データの数として
は、160箇所でのインピーダンス測定値を求めた。
も、ライナ厚は周方向で±10μm程度緩やかに変化す
る。そこで、上記の管20種について、周方向45度毎
に計8回の測定を行い、したがって、データの数として
は、160箇所でのインピーダンス測定値を求めた。
これらライナ被覆管を各インピーダンスの計測箇所で切
断し、ライナ厚および全肉厚をそれぞれ実測する。これ
によって、160組の実測データが得られる。
断し、ライナ厚および全肉厚をそれぞれ実測する。これ
によって、160組の実測データが得られる。
これらの実測データを用い、回帰式を求める。まず、ラ
イナ厚Tzrについて、その回帰モデル式を、 の多項式とする。そして、まず、次数n1、n2、
n3、n4について、 n1=n2=n3=n4=2、 n1+n2+n3+n4≦2 の条件設定を行い、2次までの項に対し検討した。この
とき、ライナ厚Tzrの回帰モデル式の項の数は15とな
る。なお、上記の次数の設定で所要の精度(本実施例に
おいては、1μm)が得られないときには、さらに、よ
り高次の項まで含めて検討することとなる。
イナ厚Tzrについて、その回帰モデル式を、 の多項式とする。そして、まず、次数n1、n2、
n3、n4について、 n1=n2=n3=n4=2、 n1+n2+n3+n4≦2 の条件設定を行い、2次までの項に対し検討した。この
とき、ライナ厚Tzrの回帰モデル式の項の数は15とな
る。なお、上記の次数の設定で所要の精度(本実施例に
おいては、1μm)が得られないときには、さらに、よ
り高次の項まで含めて検討することとなる。
重回帰分析では、実測データから、上記の多項式におけ
る各項の中で、ライナ厚Tzrに影響度の高い項、すなわ
ち、寄与率の高い項を選択する手法が幾つか提唱されて
いる。本実施例では、赤池の判定基準(Akaike's Infor
mation Criterion:AIC)を用いた選択法を適用
し、この結果、ライナ厚Tzrに影響度の高い項を残し
て、以下の式が求められた。
る各項の中で、ライナ厚Tzrに影響度の高い項、すなわ
ち、寄与率の高い項を選択する手法が幾つか提唱されて
いる。本実施例では、赤池の判定基準(Akaike's Infor
mation Criterion:AIC)を用いた選択法を適用
し、この結果、ライナ厚Tzrに影響度の高い項を残し
て、以下の式が求められた。
Tzr=a+bH2+cV2+dH3+eV3+fH3
×V3 次いで、上記の式の各係数a〜fは、前記実測データに
基づいて最小二乗法により決定される。これにより、最
終的に得られたライナ厚Tzrの算出式の一例を具体的
な数値を挙げて示せば、次の通りである。
×V3 次いで、上記の式の各係数a〜fは、前記実測データに
基づいて最小二乗法により決定される。これにより、最
終的に得られたライナ厚Tzrの算出式の一例を具体的
な数値を挙げて示せば、次の通りである。
Tzr(μm)=85.274−18.785×H2−36.678×V2 −40.790×H3+36.393×V3+2.308×H3×V3 なお、全肉厚Ttについても、上記同様に、 の多項式の回帰モデルを設定し、まず、次数について、 r1=r2=r3=r4=r5=r6=2 r1+r2+r3+r4+r5+r6≦2 の条件を付して重回帰分析を行った。このときの許容誤
差は5μmである。この分析で、まず、全肉厚に影響度
の高い項として、前記同様のAICを採用した分析で、 Tt=g+hV3+iH3+jV1+kH1+mH2 が得られ、そして、各係数g〜mを、最小二乗法で決定
することにより、 Tt(μm)=120.35+213.28×V3−115.56×H3 +56.23×V1−32.43×H1+15.38×H2 が、全肉厚の算出式として得られた。
差は5μmである。この分析で、まず、全肉厚に影響度
の高い項として、前記同様のAICを採用した分析で、 Tt=g+hV3+iH3+jV1+kH1+mH2 が得られ、そして、各係数g〜mを、最小二乗法で決定
することにより、 Tt(μm)=120.35+213.28×V3−115.56×H3 +56.23×V1−32.43×H1+15.38×H2 が、全肉厚の算出式として得られた。
以上の方法で測定した結果の一例を第4図、第5図、第
6図に示す。図において横軸は破壊測定による実測値、
縦軸は本発明方法による算出値である。これらの図から
本発明方法により高精度に厚み測定ができることが明ら
かである。
6図に示す。図において横軸は破壊測定による実測値、
縦軸は本発明方法による算出値である。これらの図から
本発明方法により高精度に厚み測定ができることが明ら
かである。
以上のように、本発明のライニング管の厚み測定法によ
れば、電磁誘導試験用のコイルをライニング管内に挿入
し、周波数が互いに異なる二種又は三種の試験周波数を
順次印加したときのコイルの各インピーダンスを、各試
験周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させた
ときに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピー
ダンスの変化の方向と、それに直交する方向との各イン
ピーダンス成分でそれぞれ検出し、これらインピーダン
ス成分からライナ厚又はライナ厚及び全肉厚等を求める
ようにしているので、リフトオフ量、ライナ層及び母材
部の導電率の変動などの影響を受けずに各層の厚みを高
精度に計測することが可能となる。また、ライニング管
のライナ厚と同時に全肉厚等も計測できるという効果を
奏する。
れば、電磁誘導試験用のコイルをライニング管内に挿入
し、周波数が互いに異なる二種又は三種の試験周波数を
順次印加したときのコイルの各インピーダンスを、各試
験周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させた
ときに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピー
ダンスの変化の方向と、それに直交する方向との各イン
ピーダンス成分でそれぞれ検出し、これらインピーダン
ス成分からライナ厚又はライナ厚及び全肉厚等を求める
ようにしているので、リフトオフ量、ライナ層及び母材
部の導電率の変動などの影響を受けずに各層の厚みを高
精度に計測することが可能となる。また、ライニング管
のライナ厚と同時に全肉厚等も計測できるという効果を
奏する。
第1図はリフトオフ、ライナ厚、ライニング管の各層の
導電率の変動によるコイルインピーダンスの変化を正規
化インピーダンス平面に表した図、第2図は同部分詳細
図、第3図(a)は本発明方法を実施する装置の一実施
例を示す概略構成図、同図(b)は同図(a)のI−I
線断面図、第4図〜第6図は実測値と本発明方法による
計測・算出値の関係を示す図、第7図は従来例における
リフトオフの変動によるインピーダンス変化を正規化イ
ンピーダンス平面に表した図、第8図は同インピーダン
ス変化量を示す図である。 1はライナ被覆管、3は電磁誘導試験用のコイルを埋め
込まれたプローブ、5は渦流測定器、6は演算装置であ
る。
導電率の変動によるコイルインピーダンスの変化を正規
化インピーダンス平面に表した図、第2図は同部分詳細
図、第3図(a)は本発明方法を実施する装置の一実施
例を示す概略構成図、同図(b)は同図(a)のI−I
線断面図、第4図〜第6図は実測値と本発明方法による
計測・算出値の関係を示す図、第7図は従来例における
リフトオフの変動によるインピーダンス変化を正規化イ
ンピーダンス平面に表した図、第8図は同インピーダン
ス変化量を示す図である。 1はライナ被覆管、3は電磁誘導試験用のコイルを埋め
込まれたプローブ、5は渦流測定器、6は演算装置であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 日本非破壊検査協会編集「非破壊検査便 覧」日刊工業新聞社発行 昭和43年12月10 日発行 §2、1電磁誘導法概論。
Claims (2)
- 【請求項1】電磁誘導試験用のコイルをライニング管内
に挿入し、周波数が互いに異なる二種の試験周波数を順
次印加したときのコイルの各インピーダンスを、各試験
周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させたと
きに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピーダ
ンスの変化の方向と、それに直交する方向との各インピ
ーダンス成分でそれぞれ検出し、これらインピーダンス
成分からライナ厚を求めることを特徴とするライニング
管の厚み測定法。 - 【請求項2】電磁誘導試験用のコイルをライニング管内
に挿入し、周波数が互いに異なる三種の試験周波数を順
次印加したときのコイルの各インピーダンスを、各試験
周波数での励磁状態から各々周波数を微小変化させたと
きに直角座標系インピーダンス平面で生ずるインピーダ
ンスの変化の方向と、それに直交する方向との各インピ
ーダンス成分でそれぞれ検出し、これらインピーダンス
成分からライナ厚及び全肉厚を求めることを特徴とする
ライニング管の厚み測定法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16092885A JPH068722B2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 | ライニング管の厚み測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16092885A JPH068722B2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 | ライニング管の厚み測定法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6221002A JPS6221002A (ja) | 1987-01-29 |
| JPH068722B2 true JPH068722B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=15725290
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16092885A Expired - Lifetime JPH068722B2 (ja) | 1985-07-19 | 1985-07-19 | ライニング管の厚み測定法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068722B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4551035B2 (ja) * | 2001-08-22 | 2010-09-22 | 新日本製鐵株式会社 | 導電体の厚み測定装置 |
| JP4451111B2 (ja) * | 2003-10-20 | 2010-04-14 | 株式会社荏原製作所 | 渦電流センサ |
| JP4557792B2 (ja) * | 2005-05-16 | 2010-10-06 | 株式会社東京精密 | 距離測定装置及び工作機械 |
| CN115219948B (zh) * | 2022-08-18 | 2025-01-28 | 南京苏逸实业有限公司 | 一种不停电作业的泄漏电流监测方法和装置 |
-
1985
- 1985-07-19 JP JP16092885A patent/JPH068722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 日本非破壊検査協会編集「非破壊検査便覧」日刊工業新聞社発行昭和43年12月10日発行§2、1電磁誘導法概論。 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6221002A (ja) | 1987-01-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4673877A (en) | Zirconium liner thickness measuring method and an apparatus therefor for a zirconium alloy tube | |
| EP2038604B1 (en) | Steam generator measuring system | |
| EP0664435B1 (en) | Determining thickness | |
| US5341678A (en) | Method for determining thickness of ferromagnetic material deposition on nuclear fuel rods | |
| CN113640369B (zh) | 适用于金属表面裂纹的交流电磁场提离效应补偿方法 | |
| US5270647A (en) | Pipe electromagnetic field simulation apparatus using Born's approximation rule | |
| US7830140B2 (en) | Eddy current system and method for estimating material properties of parts | |
| JPH068722B2 (ja) | ライニング管の厚み測定法 | |
| EP4446692B1 (en) | Eddy current multi-parameter measurement device and corresponding measurement method | |
| EP1348952B1 (en) | Mutual inductance bridge for detection of degradation in metallic components | |
| JP3739118B2 (ja) | 焼入硬化層深さの非破壊検査方法および装置 | |
| JPS6196401A (ja) | 2周波によるライナ厚測定方法 | |
| JPH0641938B2 (ja) | ジルコニウム合金材の非破壊測定方法 | |
| CN108267502B (zh) | 硬化层深度的涡流检测系统及检测方法 | |
| US7657389B2 (en) | Method of aligning probe for eddy current inspection | |
| Murav’eva et al. | Detecting flaws in pumping-compressor pipe couplings by magnetic, eddy current, and ultrasonic multiple-shadow testing methods | |
| JPH0560522B2 (ja) | ||
| JPH0660888B2 (ja) | ステンレス鋼材のシグマ相検査方法 | |
| JP3426748B2 (ja) | 渦電流探知試験方法 | |
| JP2856413B2 (ja) | 電位差法による非破壊検査方法 | |
| JPH045323B2 (ja) | ||
| JPS6138404A (ja) | ライナ−被覆管のライナ−層厚・ジルカロイ厚測定法 | |
| JPS6221003A (ja) | ライニング管の厚み測定法 | |
| JPH075408Y2 (ja) | 金属探傷用プロ−ブ | |
| JP3448147B2 (ja) | 伝熱管検査方法 |