JPH0687378B2 - 絶縁電線の製造方法 - Google Patents
絶縁電線の製造方法Info
- Publication number
- JPH0687378B2 JPH0687378B2 JP63304581A JP30458188A JPH0687378B2 JP H0687378 B2 JPH0687378 B2 JP H0687378B2 JP 63304581 A JP63304581 A JP 63304581A JP 30458188 A JP30458188 A JP 30458188A JP H0687378 B2 JPH0687378 B2 JP H0687378B2
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- JP
- Japan
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- wire
- insulator
- rust preventive
- copper
- solution
- Prior art date
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベンゾトリアゾール防錆溶液を用いて、銅撚
線表面の変色が長期にわたって防止される絶縁電線およ
び電力ケーブルの製造方法に関する。
線表面の変色が長期にわたって防止される絶縁電線およ
び電力ケーブルの製造方法に関する。
〔従来の技術〕 従来、銅線および銅撚線の保管中、又は絶縁電線の製造
工程中および電線保管中において、銅線表面や撚線導体
表面が変色することがあり、その対策として種々の製造
工程で銅線、銅撚線などに銅用防錆溶液が塗布されてい
る。
工程中および電線保管中において、銅線表面や撚線導体
表面が変色することがあり、その対策として種々の製造
工程で銅線、銅撚線などに銅用防錆溶液が塗布されてい
る。
一方、屋外用配電線として塩化ビニル絶縁電線(OW)、
ポリエチレン絶縁電線(OE)、架橋ポリエチレン絶縁電
線(OC)などが多用されているが、架線後、数年にして
銅線表面に黒色酸化銅皮膜が生成し、稀に硬銅撚線がナ
イフカット状に異常断線する、いわゆる、応力腐食割れ
を起すことがあり、電力保安上、重要な問題となってい
る。
ポリエチレン絶縁電線(OE)、架橋ポリエチレン絶縁電
線(OC)などが多用されているが、架線後、数年にして
銅線表面に黒色酸化銅皮膜が生成し、稀に硬銅撚線がナ
イフカット状に異常断線する、いわゆる、応力腐食割れ
を起すことがあり、電力保安上、重要な問題となってい
る。
この応力腐食割れは、端末から電線内部に侵入した雨水
が電線の空隙に溜水し、濃縮されて腐食性溜水となって
銅線表面に厚い黒色酸化銅皮膜を形成し、その皮膜のク
ラック部に露出する下地銅を選択的に溶解するという腐
食要因と、硬銅撚線の加工時に生ずる曲げ応力および電
線のドラム巻き時に生ずる曲げ応力に抗して架線時に生
じる応力などの応力要因との相互作用で起るものとされ
ている。
が電線の空隙に溜水し、濃縮されて腐食性溜水となって
銅線表面に厚い黒色酸化銅皮膜を形成し、その皮膜のク
ラック部に露出する下地銅を選択的に溶解するという腐
食要因と、硬銅撚線の加工時に生ずる曲げ応力および電
線のドラム巻き時に生ずる曲げ応力に抗して架線時に生
じる応力などの応力要因との相互作用で起るものとされ
ている。
このような長期の腐食環境で発生する応力腐食割れに対
して、ベンゾトリアゾールをアルコールなどの揮発性溶
剤単独なものに溶解した溶液を硬銅撚線に塗布しても十
分な耐食性皮膜が形成されないため、長期の耐食効果が
期待できず、応力腐食割れを起す問題がある。
して、ベンゾトリアゾールをアルコールなどの揮発性溶
剤単独なものに溶解した溶液を硬銅撚線に塗布しても十
分な耐食性皮膜が形成されないため、長期の耐食効果が
期待できず、応力腐食割れを起す問題がある。
そのため解決手段として、銅用防錆成分を添加した絶
縁層を用いる方法、硬銅撚線内に水密コンパウンドを
充填する方法、ベンゾトリアゾール誘導体を流動パラ
フィン、ポリブテン、シリコーン油などに溶解したもの
を硬銅撚線上に塗布する方法などが提案されている。
縁層を用いる方法、硬銅撚線内に水密コンパウンドを
充填する方法、ベンゾトリアゾール誘導体を流動パラ
フィン、ポリブテン、シリコーン油などに溶解したもの
を硬銅撚線上に塗布する方法などが提案されている。
しかしながら、については、絶縁層からの防錆剤の溶
出に難があり、長期間銅の変色を防止させることが困難
で、絶縁層の絶縁抵抗が低下する好ましくない問題があ
る。については、製造コストが高く、水密コンパウン
ドの除去作業が煩わしく、除去が十分でないときは接続
部の通電特性が低下する問題がある。については、そ
の使用によって絶縁体と硬銅撚線との密着性が低下し、
引抜き強度が不足するという問題がある。
出に難があり、長期間銅の変色を防止させることが困難
で、絶縁層の絶縁抵抗が低下する好ましくない問題があ
る。については、製造コストが高く、水密コンパウン
ドの除去作業が煩わしく、除去が十分でないときは接続
部の通電特性が低下する問題がある。については、そ
の使用によって絶縁体と硬銅撚線との密着性が低下し、
引抜き強度が不足するという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、硬銅撚
線に防錆溶液を塗布することにより、銅線や硬銅撚線の
表面上に強固な耐食性皮膜を形成し、硬銅撚線内部に腐
食性雨水が侵入しても、長期にわたって銅色を維持し、
且つ絶縁体と硬銅撚線との密着性が良好な絶縁電線およ
び電力ケーブルの製造方法を提供することを目的とする
ものである。
線に防錆溶液を塗布することにより、銅線や硬銅撚線の
表面上に強固な耐食性皮膜を形成し、硬銅撚線内部に腐
食性雨水が侵入しても、長期にわたって銅色を維持し、
且つ絶縁体と硬銅撚線との密着性が良好な絶縁電線およ
び電力ケーブルの製造方法を提供することを目的とする
ものである。
上記の目的を達成するために本発明の絶縁電線の製造方
法は、硬銅撚線における中心線と下撚線及び上撚線の表
面にベンゾトリアゾール又は/およびベンゾトリアゾー
ル誘導体0.1〜10重量%、ポリエステル系可塑剤0.2〜10
重量%、残部が溶剤から成る防錆溶液を塗布した後、絶
縁体を被覆する前に、前記上撚線の表面に前記防錆溶液
よりもポリエステル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%
と更に減少せしめた防錆溶液を塗布するものである。
法は、硬銅撚線における中心線と下撚線及び上撚線の表
面にベンゾトリアゾール又は/およびベンゾトリアゾー
ル誘導体0.1〜10重量%、ポリエステル系可塑剤0.2〜10
重量%、残部が溶剤から成る防錆溶液を塗布した後、絶
縁体を被覆する前に、前記上撚線の表面に前記防錆溶液
よりもポリエステル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%
と更に減少せしめた防錆溶液を塗布するものである。
以下、本発明の構成について更に詳細に説明する。
本発明に使用する防錆溶液において、ベンゾトリアゾー
ルの添加量を0.1〜10重量%とするのは、10重量%以上
添加しても耐食性皮膜がより以上形成されないために、
防錆効果が飽和に達し、過剰量は析出するので好ましく
ない。逆に、0.1重量%以下の添加量では、十分な耐食
性皮膜が形成されないため、防錆効果が得られない。ベ
ンゾトリアゾールの好ましい添加量は1〜5重量%であ
る。ポリエステル系可塑剤の使用量を0.2〜10重量%と
するのは、10重量%以上では塗布後、撚線導体上に粘つ
きが残ると共に導体引抜き試験が好ましくない。逆に、
0.2重量%未満では、形成する耐食性皮膜に対する保護
作用に欠けるため、十分な防錆効果が得られにくい。
ルの添加量を0.1〜10重量%とするのは、10重量%以上
添加しても耐食性皮膜がより以上形成されないために、
防錆効果が飽和に達し、過剰量は析出するので好ましく
ない。逆に、0.1重量%以下の添加量では、十分な耐食
性皮膜が形成されないため、防錆効果が得られない。ベ
ンゾトリアゾールの好ましい添加量は1〜5重量%であ
る。ポリエステル系可塑剤の使用量を0.2〜10重量%と
するのは、10重量%以上では塗布後、撚線導体上に粘つ
きが残ると共に導体引抜き試験が好ましくない。逆に、
0.2重量%未満では、形成する耐食性皮膜に対する保護
作用に欠けるため、十分な防錆効果が得られにくい。
次に本発明の構成で、前述したように、硬銅撚線におけ
る中心線と下撚線及び上撚線の表面に前記防錆溶液を塗
布し、次いで絶縁体を被覆する前に、前記上撚線の表面
に前記防錆溶液よりもポリエステル系可塑剤の添加量を
0.2〜10重量%と更に減少せしめた防錆溶液を塗布する
のは、具体的に説明すると、19本の硬銅同心線の製造過
程において、中心線と6本の下撚り素線および12本の上
撚り素線のそれぞれにポリエステル系可塑剤量の多い防
錆溶液を塗布すると、上撚り12本素線の表面にはポリエ
ステル系可塑剤の保護皮膜が厚く残留するため、絶縁体
を施すと絶縁体と硬銅撚線との密着性が低下して好まし
くない。そこで硬銅撚線上に絶縁体を被覆する前に、ポ
リエステル系可塑剤量を0〜0.5重量%とする防錆溶液
を適宜選択して塗布し、速乾させて、絶縁体と接する12
本上撚り素線上に残留するポリエステル系可塑剤の保護
皮膜の厚さをうすい状態に改質し、更に耐食性を付与し
て絶縁体と硬銅撚線との密着性を向上させるようにす
る。
る中心線と下撚線及び上撚線の表面に前記防錆溶液を塗
布し、次いで絶縁体を被覆する前に、前記上撚線の表面
に前記防錆溶液よりもポリエステル系可塑剤の添加量を
0.2〜10重量%と更に減少せしめた防錆溶液を塗布する
のは、具体的に説明すると、19本の硬銅同心線の製造過
程において、中心線と6本の下撚り素線および12本の上
撚り素線のそれぞれにポリエステル系可塑剤量の多い防
錆溶液を塗布すると、上撚り12本素線の表面にはポリエ
ステル系可塑剤の保護皮膜が厚く残留するため、絶縁体
を施すと絶縁体と硬銅撚線との密着性が低下して好まし
くない。そこで硬銅撚線上に絶縁体を被覆する前に、ポ
リエステル系可塑剤量を0〜0.5重量%とする防錆溶液
を適宜選択して塗布し、速乾させて、絶縁体と接する12
本上撚り素線上に残留するポリエステル系可塑剤の保護
皮膜の厚さをうすい状態に改質し、更に耐食性を付与し
て絶縁体と硬銅撚線との密着性を向上させるようにす
る。
又、硬銅同心撚線の製造において、塗布する防錆溶液中
のポリエステル系可塑剤量の下限に近いものを使用する
場合、絶縁体を被覆する前に、ポリエステル系可塑剤量
を0.5重量%とする防錆溶液を上撚り素線上に塗布し、
防錆皮膜の補完をさせ且つポリエステル系可塑剤による
保護皮膜を付与して、すぐれた耐食性を保障するように
する。
のポリエステル系可塑剤量の下限に近いものを使用する
場合、絶縁体を被覆する前に、ポリエステル系可塑剤量
を0.5重量%とする防錆溶液を上撚り素線上に塗布し、
防錆皮膜の補完をさせ且つポリエステル系可塑剤による
保護皮膜を付与して、すぐれた耐食性を保障するように
する。
前記のように、絶縁体を被覆する前に、上撚線(上撚り
素線)表面に塗布される防錆溶液のポリエステル系可塑
剤の添加量が0重量%でも良しとするのは、先にも詳述
したところであるが、所謂上撚線の表面には第一の工程
で塗布された防錆溶液(ポリエステル系可塑剤の添加量
が0.2〜10重量%)中に含まれているある程度の濃度の
ポリエステル系可塑剤が存在しているため、第二の工程
で、つまり絶縁体を被覆する前に、仮にポリエステル系
可塑剤を全く含まない防錆溶液を上撚線の表面に塗布し
ても、前記の通り、第一の工程で塗布した防錆溶液中に
含まれたポリエステル系可塑剤が(完全に拭い去られな
いで微量とは言え)残存しており、これがベンゾトリア
ゾール又は/およびベンゾトリアゾール誘導体と相乗的
に働き合って十分な防錆効果を惹起させ、併せて絶縁体
と硬銅撚線との密着性を向上させるからである。従っ
て、ポリエステル系可塑剤の添加量を殊に特定上限から
中間量の防錆溶液を用いた場合などには、絶縁体を被覆
する前に絶縁体と接する硬銅素線、つまり上撚線、に塗
布する防錆溶液中の可塑剤量がたとえ0重量%であって
も、所期通りの、好ましい防錆効果と良好な密着性とが
得られる。
素線)表面に塗布される防錆溶液のポリエステル系可塑
剤の添加量が0重量%でも良しとするのは、先にも詳述
したところであるが、所謂上撚線の表面には第一の工程
で塗布された防錆溶液(ポリエステル系可塑剤の添加量
が0.2〜10重量%)中に含まれているある程度の濃度の
ポリエステル系可塑剤が存在しているため、第二の工程
で、つまり絶縁体を被覆する前に、仮にポリエステル系
可塑剤を全く含まない防錆溶液を上撚線の表面に塗布し
ても、前記の通り、第一の工程で塗布した防錆溶液中に
含まれたポリエステル系可塑剤が(完全に拭い去られな
いで微量とは言え)残存しており、これがベンゾトリア
ゾール又は/およびベンゾトリアゾール誘導体と相乗的
に働き合って十分な防錆効果を惹起させ、併せて絶縁体
と硬銅撚線との密着性を向上させるからである。従っ
て、ポリエステル系可塑剤の添加量を殊に特定上限から
中間量の防錆溶液を用いた場合などには、絶縁体を被覆
する前に絶縁体と接する硬銅素線、つまり上撚線、に塗
布する防錆溶液中の可塑剤量がたとえ0重量%であって
も、所期通りの、好ましい防錆効果と良好な密着性とが
得られる。
本発明で使用するポリエステル系可塑剤は、アジピン酸
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステル、アジピン酸−プロピレングリコール系
ポリエステル、アジピン酸−1,3ブチレングリコール系
ポリエステルなどで、これらの群の1種以上が使用でき
る。
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステル、アジピン酸−プロピレングリコール系
ポリエステル、アジピン酸−1,3ブチレングリコール系
ポリエステルなどで、これらの群の1種以上が使用でき
る。
使用する溶剤はベンゾトリアゾール又は/およびベンゾ
トリアゾール誘導体とポリエステル系可塑剤との溶解混
合を容易にし、且つポリエステル系可塑剤のもつ粘つき
を調整するために用いられるが、係る溶剤としては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コールなどのアルコール系溶剤とトリクロルエタンが好
ましいが、特に限定されるものではない。
トリアゾール誘導体とポリエステル系可塑剤との溶解混
合を容易にし、且つポリエステル系可塑剤のもつ粘つき
を調整するために用いられるが、係る溶剤としては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コールなどのアルコール系溶剤とトリクロルエタンが好
ましいが、特に限定されるものではない。
なお、本発明ではベンゾトリアゾールのほか、ベンゾト
リアゾールモノエタノールアミン塩、ベンゾトリアゾー
ルジエチルアミン塩、ベンゾトリアゾールシクロヘキシ
ルアミン塩、ベンゾトリアゾールモルホリン塩、ベンゾ
トリアゾールジイソプロピルアミン塩、メチルベンゾト
リアゾールシクロヘキシルアミン塩などのベンゾトリア
ゾール誘導体も使用することができる。
リアゾールモノエタノールアミン塩、ベンゾトリアゾー
ルジエチルアミン塩、ベンゾトリアゾールシクロヘキシ
ルアミン塩、ベンゾトリアゾールモルホリン塩、ベンゾ
トリアゾールジイソプロピルアミン塩、メチルベンゾト
リアゾールシクロヘキシルアミン塩などのベンゾトリア
ゾール誘導体も使用することができる。
屋外用絶縁電線が応力腐食割れによって断線するのは、
該絶縁電線が架線された後、引留部、端末部又は接続部
などの僅かなすき間から電線内部の硬銅撚線の撚り空隙
部に腐食性雨水が侵入し、長期に亘って溜満する腐食要
因が第一義である。従って、屋外用絶縁電線として具備
すべき要件はすぐれた耐食性と、架線時に対応するきび
しい導体引抜試験、すなわち絶縁体と接する銅素線との
良好な密着性を有することである。
該絶縁電線が架線された後、引留部、端末部又は接続部
などの僅かなすき間から電線内部の硬銅撚線の撚り空隙
部に腐食性雨水が侵入し、長期に亘って溜満する腐食要
因が第一義である。従って、屋外用絶縁電線として具備
すべき要件はすぐれた耐食性と、架線時に対応するきび
しい導体引抜試験、すなわち絶縁体と接する銅素線との
良好な密着性を有することである。
本発明で使用する防錆溶液、すなわちベンゾトリアゾー
ル又は/およびベンゾトリアゾール誘導体0.1〜10重量
%、ポリエステル系可塑剤0.2〜10重量%、残部が溶剤
のアルコールなどからなる防錆溶液を硬銅撚線における
中心線と下撚線及び上撚り線の表面上に塗布すると、ア
ルコールの存在の下、銅表面に防錆成分とのキレート結
合による防錆皮膜が良好に形成され、アルコールが揮発
すれば、含有するポリエステル系可塑剤が前記防錆皮膜
上に保護皮膜として形成し、二重の防錆効果が高めら
れ、耐食性が向上する。
ル又は/およびベンゾトリアゾール誘導体0.1〜10重量
%、ポリエステル系可塑剤0.2〜10重量%、残部が溶剤
のアルコールなどからなる防錆溶液を硬銅撚線における
中心線と下撚線及び上撚り線の表面上に塗布すると、ア
ルコールの存在の下、銅表面に防錆成分とのキレート結
合による防錆皮膜が良好に形成され、アルコールが揮発
すれば、含有するポリエステル系可塑剤が前記防錆皮膜
上に保護皮膜として形成し、二重の防錆効果が高めら
れ、耐食性が向上する。
また、硬銅撚線における中心線と下撚線及び上撚線の表
面に前記防錆溶液を塗布し、次いで絶縁体を被覆する前
に、前記上撚線の表面に前記防錆溶液よりもポリエステ
ル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%と更に減少せしめ
た防錆溶液を適宜選択して絶縁体と接する上撚線上に塗
布し速乾して、該上撚線上に残留させるポリエステル系
可塑剤皮膜の粘つき調整と均一化を行い、且つ、該上撚
線上の防錆皮膜の補完を同時に施すようにするので、絶
縁体と接する上撚線に残留するポリエステル系可塑剤の
膜厚にたとえ多少があっても、きびしい耐食性と導体引
抜試験に適合し、応力腐食断線を防止できるものとな
る。
面に前記防錆溶液を塗布し、次いで絶縁体を被覆する前
に、前記上撚線の表面に前記防錆溶液よりもポリエステ
ル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%と更に減少せしめ
た防錆溶液を適宜選択して絶縁体と接する上撚線上に塗
布し速乾して、該上撚線上に残留させるポリエステル系
可塑剤皮膜の粘つき調整と均一化を行い、且つ、該上撚
線上の防錆皮膜の補完を同時に施すようにするので、絶
縁体と接する上撚線に残留するポリエステル系可塑剤の
膜厚にたとえ多少があっても、きびしい耐食性と導体引
抜試験に適合し、応力腐食断線を防止できるものとな
る。
つまり、防錆溶液中のポリエステル系可塑剤添加量が多
ければ(ただし、10重量%を越えることは好ましくない
が)、防錆効果,耐食性は所期通りに好ましい状態で達
成される反面、塗布後、絶縁体と接する上撚線上に残留
するポリエステル系可塑剤の皮膜が必然的に厚くなるか
ら、絶縁電線としたとき、絶縁体と上撚線との密着性が
低下し、架線時に絶縁体が引抜かれ好ましくない問題が
生じる。
ければ(ただし、10重量%を越えることは好ましくない
が)、防錆効果,耐食性は所期通りに好ましい状態で達
成される反面、塗布後、絶縁体と接する上撚線上に残留
するポリエステル系可塑剤の皮膜が必然的に厚くなるか
ら、絶縁電線としたとき、絶縁体と上撚線との密着性が
低下し、架線時に絶縁体が引抜かれ好ましくない問題が
生じる。
この点、本発明では、前記の通り、絶縁体を被覆する前
に、前記上撚線の表面に前記硬銅撚線における中心線と
下撚線及び上撚線に最初に塗布される防錆溶液よりもポ
リエステル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%と更に減
少せしめた防錆溶液を塗布する、という手段を講じるこ
とによって、換言すれば、防錆効果を高める一度目の塗
布はポリエステル系可塑剤の濃度の高い防錆溶液を用
い、そのために絶縁体とこれに接する上撚線との間に生
じる滑りの問題は、二度目の防錆処理において塗布され
る防錆溶液中のポリエステル系可塑剤を可及的に薄くし
て再度この絶縁体と接する上撚線上に塗布することによ
って、この絶縁体と接する上撚線上に残留するポリエス
テル系可塑剤の保護皮膜の厚さを薄い状態に改質し、さ
らに耐食性を付与して絶縁体と上撚線との密着性を向上
させるものであるから、防錆効果の改善向上が絶縁体と
接する上撚線との密着性を損なう、という相容れない要
求を見事に解決し、所期の目的をうまく達成できた。
に、前記上撚線の表面に前記硬銅撚線における中心線と
下撚線及び上撚線に最初に塗布される防錆溶液よりもポ
リエステル系可塑剤の添加量を0〜0.5重量%と更に減
少せしめた防錆溶液を塗布する、という手段を講じるこ
とによって、換言すれば、防錆効果を高める一度目の塗
布はポリエステル系可塑剤の濃度の高い防錆溶液を用
い、そのために絶縁体とこれに接する上撚線との間に生
じる滑りの問題は、二度目の防錆処理において塗布され
る防錆溶液中のポリエステル系可塑剤を可及的に薄くし
て再度この絶縁体と接する上撚線上に塗布することによ
って、この絶縁体と接する上撚線上に残留するポリエス
テル系可塑剤の保護皮膜の厚さを薄い状態に改質し、さ
らに耐食性を付与して絶縁体と上撚線との密着性を向上
させるものであるから、防錆効果の改善向上が絶縁体と
接する上撚線との密着性を損なう、という相容れない要
求を見事に解決し、所期の目的をうまく達成できた。
以下、本発明にかかる実施例と比較例を対比して説明す
る。
る。
外径2.0mmφの硬銅素線19本を同心撚りに撚り合せ、そ
の外周をポリエチレン絶縁体で被覆するに際し、予め中
心素線と六本の下撚り、12本の上撚り銅素線および絶縁
被覆する前に絶縁体と接する銅素線の表面に第1表に示
すそれぞれの配合の防錆溶液を塗布する。例えば、中心
素線と6本の下撚り素線および12本の上撚り素線の塗布
は、防錆溶液をマイクロポンプで定量送量し、エアーワ
イパーを設けた防錆槽を通過させて行ない、絶縁体と接
する銅素線表面の塗布は、撚線に重錘付フェルトを巻付
け、その上端に防錆溶液をマイクロポンプで定量送流
し、熱風乾燥機中を通過、速乾させて行なう。引続きそ
の外周にポリエチレン絶縁体を押出被覆して60mm2屋外
用ポリエチレン絶縁電線を製造した。得られた各絶縁電
線について、以下に説明する耐食性試験(注1、注2、
注3)および誘導引抜き試験(注4)を行なった。その
結果を第1表の下段に合わせて示す。
の外周をポリエチレン絶縁体で被覆するに際し、予め中
心素線と六本の下撚り、12本の上撚り銅素線および絶縁
被覆する前に絶縁体と接する銅素線の表面に第1表に示
すそれぞれの配合の防錆溶液を塗布する。例えば、中心
素線と6本の下撚り素線および12本の上撚り素線の塗布
は、防錆溶液をマイクロポンプで定量送量し、エアーワ
イパーを設けた防錆槽を通過させて行ない、絶縁体と接
する銅素線表面の塗布は、撚線に重錘付フェルトを巻付
け、その上端に防錆溶液をマイクロポンプで定量送流
し、熱風乾燥機中を通過、速乾させて行なう。引続きそ
の外周にポリエチレン絶縁体を押出被覆して60mm2屋外
用ポリエチレン絶縁電線を製造した。得られた各絶縁電
線について、以下に説明する耐食性試験(注1、注2、
注3)および誘導引抜き試験(注4)を行なった。その
結果を第1表の下段に合わせて示す。
(注1)絶縁電線から10cm長の試料を金ノコで切断し、
絶縁体を剥いだ導体素線を濃度100ppmの硫化ナトリウム
水溶液に室温で30秒間浸漬した後取り出して、導体素線
表面の変色状態を目視し、耐食性良否の判定をした。
絶縁体を剥いだ導体素線を濃度100ppmの硫化ナトリウム
水溶液に室温で30秒間浸漬した後取り出して、導体素線
表面の変色状態を目視し、耐食性良否の判定をした。
(注2)絶縁電線から10cm長の試料を金ノコで切断し、
絶縁体を剥離して硬銅撚線を取り出し、導体素線の表面
に付着する防錆溶液を溶剤で洗い落した後、濃度100ppm
の硫化ナトリウム水溶液に室温で30秒間浸漬した後取り
出して、導体素線表面の変色状態を目視し、耐食性良否
の判定をした。
絶縁体を剥離して硬銅撚線を取り出し、導体素線の表面
に付着する防錆溶液を溶剤で洗い落した後、濃度100ppm
の硫化ナトリウム水溶液に室温で30秒間浸漬した後取り
出して、導体素線表面の変色状態を目視し、耐食性良否
の判定をした。
(注1),(注2)の判定基準は、○印を変色のないも
の、△印を僅かに変色のあるもの、×印を明瞭に変色の
あるものとして評価した。
の、△印を僅かに変色のあるもの、×印を明瞭に変色の
あるものとして評価した。
(注3)絶縁電線から30cm長の試料を金ノコで切断し、
これを濃度100ppmのアンモニヤ水溶液に1/2浸漬し、60
℃で8時間、室温で16時間のヒートサイクルを1週間続
けては新しいアンモニヤ水溶液と取り替える腐食環境
に、8週間浸漬させた後、試料を取り出して絶縁体を剥
離し、導体上に生成する酸化銅の平均皮膜厚を求め、そ
の値から耐食性の良否の判断をした。
これを濃度100ppmのアンモニヤ水溶液に1/2浸漬し、60
℃で8時間、室温で16時間のヒートサイクルを1週間続
けては新しいアンモニヤ水溶液と取り替える腐食環境
に、8週間浸漬させた後、試料を取り出して絶縁体を剥
離し、導体上に生成する酸化銅の平均皮膜厚を求め、そ
の値から耐食性の良否の判断をした。
判定基準は、○印を皮膜厚0.2μm未満のもの、△印を
皮膜厚0.2〜0.3μmの範囲にあるもの、×印を皮膜厚0.
3μmを超えるものとして評価した。
皮膜厚0.2〜0.3μmの範囲にあるもの、×印を皮膜厚0.
3μmを超えるものとして評価した。
(注4)絶縁電線から3m長の試料を金ノコで切断し、片
端0.3m端の絶縁体を10cm剥離し、他端を固定し、片端の
絶縁体に荷重1ton(引抜き荷重)を加えたときの、絶縁
体の引抜き具合を観察し、導体と絶縁体との密着性良否
の判断をした。
端0.3m端の絶縁体を10cm剥離し、他端を固定し、片端の
絶縁体に荷重1ton(引抜き荷重)を加えたときの、絶縁
体の引抜き具合を観察し、導体と絶縁体との密着性良否
の判断をした。
判定基準は、○印を引抜きにくいもの、△印を僅かなが
ら引抜けるもの、×印を大きく引抜けるものとして評価
した。
ら引抜けるもの、×印を大きく引抜けるものとして評価
した。
結果からわかるように、実施例1〜5はいずれの試験に
おいても良好な結果を示すが、比較例1および2は実施
例1および3に対応するもので、絶縁体と接する上撚り
の銅素線上に防錆溶液を絶縁前に塗布していないため、
耐食性を有するものの導体と絶縁体との密着性が低下
し、導体引抜試験が好ましくない。比較例3はベンゾト
リアゾールの添加量が少ないため、銅表面に十分な耐食
性皮膜が形成されず、好ましくない。比較例4は銅素線
上に塗布する防錆溶液中のポリエステル系可塑剤添加量
が適切でないため、防錆皮膜上の保護皮膜に欠け耐食性
試験が好ましくない。
おいても良好な結果を示すが、比較例1および2は実施
例1および3に対応するもので、絶縁体と接する上撚り
の銅素線上に防錆溶液を絶縁前に塗布していないため、
耐食性を有するものの導体と絶縁体との密着性が低下
し、導体引抜試験が好ましくない。比較例3はベンゾト
リアゾールの添加量が少ないため、銅表面に十分な耐食
性皮膜が形成されず、好ましくない。比較例4は銅素線
上に塗布する防錆溶液中のポリエステル系可塑剤添加量
が適切でないため、防錆皮膜上の保護皮膜に欠け耐食性
試験が好ましくない。
以上説明したように、本発明に係る製造方法によれば、
絶縁体と接する上撚り銅素線との密着性がよく、且つ撚
線導体上にすぐれた耐食性皮膜と保護皮膜とをもつ絶縁
電線が得られるので、従来、絶縁電線又は電力ケーブル
の製造工程中および電線保管中に撚線導体が変色する問
題も十分防止することができると共に、屋外用絶縁電線
として架線した後、その端末部などから腐食性雨水の侵
入があっても、応力腐食割れを起す憂もないので、その
効果が大である。
絶縁体と接する上撚り銅素線との密着性がよく、且つ撚
線導体上にすぐれた耐食性皮膜と保護皮膜とをもつ絶縁
電線が得られるので、従来、絶縁電線又は電力ケーブル
の製造工程中および電線保管中に撚線導体が変色する問
題も十分防止することができると共に、屋外用絶縁電線
として架線した後、その端末部などから腐食性雨水の侵
入があっても、応力腐食割れを起す憂もないので、その
効果が大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹谷 千加士 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−57416(JP,A) 特開 昭62−200604(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】硬銅撚線における中心線と下撚線及び上撚
線の表面にベンゾトリアゾール又は/およびベンゾトリ
アゾール誘導体0.1〜10重量%、ポリエステル系可塑剤
0.2〜10重量%、残部が溶剤から成る防錆溶液を塗布し
た後、絶縁体を被覆する前に、前記上撚線の表面に前記
防錆溶液よりもポリエステル系可塑剤の添加量を0〜0.
5重量%と更に減少せしめた防錆溶液を塗布することを
特徴とする絶縁電線の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63304581A JPH0687378B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63304581A JPH0687378B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 絶縁電線の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02148624A JPH02148624A (ja) | 1990-06-07 |
| JPH0687378B2 true JPH0687378B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=17934716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63304581A Expired - Lifetime JPH0687378B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0687378B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001106967A (ja) * | 1999-10-04 | 2001-04-17 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料組成物及びこの組成物を塗装した塗装物品 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5757416A (en) * | 1980-09-25 | 1982-04-06 | Dainichi Nippon Cables Ltd | Method of preventing corrosion of twisted metallic wire |
| JPS62200604A (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-04 | 昭和電線電纜株式会社 | 撚線導体 |
-
1988
- 1988-11-30 JP JP63304581A patent/JPH0687378B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02148624A (ja) | 1990-06-07 |
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