JPH0693855A - 複数エンジンの冷却・潤滑系装置 - Google Patents

複数エンジンの冷却・潤滑系装置

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JPH0693855A
JPH0693855A JP24610192A JP24610192A JPH0693855A JP H0693855 A JPH0693855 A JP H0693855A JP 24610192 A JP24610192 A JP 24610192A JP 24610192 A JP24610192 A JP 24610192A JP H0693855 A JPH0693855 A JP H0693855A
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JP
Japan
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engine
engines
cooling
sub
fluid
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JP24610192A
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English (en)
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Naohiro Imaoka
直浩 今岡
Jiro Maebayashi
治郎 前林
Isao Toda
功 任田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数エンジンに対する冷却系または潤滑系の
構成および制御を簡単にするとともに、流体循環用ポン
プ等の補機を複数エンジンの作動状態に応じて最適に選
択して、補機によるエンジンに対する負荷を低減する。 【構成】 第1エンジン14Aを常時作動されるメインエ
ンジン、第2エンジン14Bを状況に応じて一時的に作動
されるサブエンジンとし、各エンジン14A,14Bにそれ
ぞれウォータポンプ121 A,121 Bを設ける。サブエン
ジン14Bの冷間時にはサブエンジン14Bのウォータポン
プ121 Bを作動させず、切替弁124 をONにすることに
よって、サブエンジン14Bに対してメインエンジン14A
のウォータポンプ121 Aから冷却水を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数エンジンに冷却水
または潤滑油よりなる流体を循環させる装置に関し、特
に2基のエンジンを搭載し、走行状況に応じて上記エン
ジンの一方または双方を使用して走行するようにした車
両に適用するのに好適な冷却・潤滑系装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の自動車においては、その最大出力
が、普通の運転状態において必要とされる出力に、その
自動車の性格に応じた余裕を加えて設定されている。そ
して、搭載されるエンジンもその最大出力を発生可能な
ものが採用されており、排気量もその最大出力によりほ
ぼ決定される。
【0003】ところで、走行負荷は常に変化しているも
のであり、路面が滑らかで傾斜の少ないような場合に
は、走行負荷は小さくなり、実際に搭載されているエン
ジンよりも小さい排気量のエンジンでも十分に走行でき
る場合がある。そして、排気量の小さいエンジンでも事
足りるような走行状態においては、排気量を小さくした
方が環境汚染の面から見ても好ましい。
【0004】エンジンの排気量を走行状態により変更す
る方法としては、例えば、多気筒エンジンにおいて、特
定の気筒への燃料供給を停止する方法や、米国特許第4,
361,059 号公報および特開昭62-147030 号公報に開示さ
れているように、2基のエンジンを使用することが考え
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数のエン
ジンを車両に搭載した場合、複数のエンジンの冷却系ま
たは潤滑系をそれぞれのエンジンに独立的に設けた場
合、構成およびその制御が複雑になるのみでなく、流体
を循環させるためのポンプ等の補機類がエンジンの負荷
抵抗となり、エンジンの効率が低下するという問題があ
る。
【0006】上述の事情に鑑み、本発明は、複数エンジ
ンに対する冷却系または潤滑系の構成およびその制御を
簡単にするとともに、流体循環用ポンプ等の補機による
負荷を低減しうる冷却・潤滑系装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による複数エンジ
ンの冷却・潤滑系装置は、請求項1に記載されているよ
うに、複数エンジンのそれぞれに流体循環用ポンプ(冷
却系の場合はウォータポンプ、潤滑系の場合はオイルポ
ンプ)を設けるとともに、複数エンジンの作動状態に応
じて、複数エンジンに対する流体の循環態様を変更する
制御手段を設けてなることを特徴とするものである。
【0008】その場合、上記制御手段は複数の循環用ポ
ンプを制御し、あるいは流体の流路を切替えるように構
成される。
【0009】上記複数エンジンが、常時作動されるメイ
ンエンジンと、状況に応じて一時的に作動されるサブエ
ンジンよりなる場合、上記制御手段は、サブエンジンが
作動された場合であっても、サブエンジンの極冷間時に
はメインエンジンのポンプのみを作動させ、サブエンジ
ンの冷間時にはメインエンジンのポンプによってサブエ
ンジン内にも流体を還流させるように構成される。そし
て、メインおよびサブエンジンの温間時に、メインおよ
びサブエンジンの双方のポンプを作動させるように構成
される。
【0010】さらに本発明による複数エンジンの冷却・
潤滑系装置の他の態様によれば、請求項8に記載されて
いるように、複数エンジンに対して1個の流体循環用ポ
ンプを設けるとともに、複数エンジンの作動状態に応じ
て流体の流路を切替える制御手段を備てなることを特徴
とするものである。
【0011】
【作用および効果】本発明の第1の態様によれば、複数
エンジンのそれぞれに流体潤滑用ポンプが設けられ、上
記複数エンジンの作動状態に応じて、制御手段が複数エ
ンジンに対する流体の循環態様を変更するように構成さ
れているから、複数エンジンの作動状態に応じて、該複
数エンジンに対する最適なポンプ負荷を選択することが
可能になる。
【0012】また、本発明の第2の態様によれば、複数
エンジンに対して1個の流体循環用ポンプを設け、複数
エンジンの作動状態に応じて流体の流路を切替えるよう
に構成されているから、構成がきわめて簡単になり、切
替手段の制御も容易となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1は本発明による複数エンジンの冷却・
潤滑系装置が適用される自動車の車体後部構造を示す平
面図を示し、図2はその側面図を示す。また、図3およ
び図4は、エンジンを取外した状態におけるパワープラ
ントの外観を示す平面図および側面図である。
【0015】図1および図2において、車体10を構成す
るフレーム12の後部に、第1および第2エンジン14A,
14Bが並列状態に搭載されている。これら第1および第
2エンジン14A,14Bは左右後輪15A,15Bの間に配置
され、これらエンジン14A,14Bの前方に一対の座席1
6,16が配置された、いわゆるリヤエンジン・リヤドラ
イブ(RR)構成を基本とした4輪駆動車となってい
る。
【0016】第1および第2エンジン14A,14Bは、そ
れぞれ2個のロータを備えたロータリエンジンよりな
り、かつ、図6から特に明らかなように、それぞれの出
力軸18A,18Bを車幅方向に延長させた、いわゆる横置き
状態で車体10に搭載され、かつ両出力軸18A,18Bが互
いに軸線19を一致させた関係をもって配置されている。
そして、第1およ第2エンジン14A,14Bは、それら間
に介設されたクラッチハウジング20によって一体に連結
されている。
【0017】本実施例の場合、車体10の左側に搭載され
た第1エンジン14Aは、ターボチャージャ22を備えた過
給エンジンとされ、かつ常時作動されるメインエンジン
となっている。また、車体10の右側に搭載された第2エ
ンジン14Bは、例えば第1エンジン14Aの過給領域のみ
において作動されるサブエンジンとされ、かつ過給装置
を備えていない自然吸気(NA)エンジンとなってい
る。
【0018】両エンジン14A,14Bを連結しているクラ
ッチハウジング20の上方には、エンジン補機を配設する
ための空間が形成されており、本実施例では、この空間
に、第1および第2エンジン14A,14Bにおいて共用す
るエアクリーナ28およびフレッシュエアダクト30が配設
されている。そのため、図3および図4に示されている
ように、エアクリーナ28を取付けるための取付座20a が
クラッチハウジング20の上面に設けられている。
【0019】ここで、両エンジン14A,14Bの吸・排気
系について、図5をも参照して説明すると、エンジン14
A,14Bの上面には、それぞれのサージタンク24A,24
Bが固定されており、第1エンジン14A上のサージタン
ク24Aは、4本の吸気通路を内部に備えた吸気マニホー
ルド26Aを介して第1エンジン14Aの4個の吸気ポート
に連通され、第2エンジン14B上のサージタンク14B
は、同様に4本の吸気通路を内部に備えた吸気マニホー
ルド26Bを介して第2エンジン14Bの4個の吸気ポート
に連通されている。
【0020】両エンジン14A,14Bで共用する上記エア
クリーナ28にはフレッシュエアダクト30が接続され、エ
アクリーナ28と第2エンジン14Bのサージタンク24Bと
の間には第1エンジン14Aの吸気通路35Bを形成する吸
気管32が接続されている。したがって、フレッシュエア
ダクト30から吸入されたフレッシュエアは、エアクリー
ナ28および吸気管32を通じて第2エンジン(サブエンジ
ン)14Bのサージタンク24Bに直接供給されるようにな
っている。
【0021】エアクリーナ28とターボチャージャ22のコ
ンプレッサ22a との間には吸気管34が接続され、フレッ
シュエアダクト30から吸入されたフレッシュエアは、エ
アクリーナ28および吸気管34を通じて上記コンプレッサ
22a に供給される。また、車体10の左後輪15Aの前方に
はインタクーラ36が取付けられており、このインタクー
ラ36とコンプレッサ22a との間には吸気管38が接続され
ている。そして、コンプレッサ22a で圧縮されて高温に
なったフレッシュエアは上記吸気管38を通じてインタク
ーラ36に供給され、ここで冷却された後、インタクーラ
36と第1エンジン(メインエンジン)14Aのサージタン
ク24Aとの間に接続された吸気管40を通じてサージタン
ク24Aに供給されるようになっている。そして吸気管3
4,38および40によって第1エンジン14Aの吸気通路35
Aが形成されている。
【0022】一方、第1エンジン14Aの排気は、このエ
ンジン14Aから後方へ延出された排気マニホールド42A
を通じてターボチャージャ22のタービン22b に供給さ
れ、上記コンプレッサ22a に直結されたタービン22b を
駆動する。次に排気は排気浄化用触媒を収容したケース
44に排気管46を通じて供給されて浄化される。さらに排
気は排気管48を通じてサイレンサ50内に入り、排気音を
低減された後、排気管52から外部へ排出される。また、
第2エンジン14Bの排気は、このエンジン14Bから後方
へ延出された排気マニホールド42Bを通じて排気管48に
供給され、第1エンジン14Aの排気に合流されるように
なっている。
【0023】なお、エンジンで駆動されるオルタネー
タ、エアコン用コンプレッサ、パワーステアリング用オ
イルポンプ等のエンジン補機類は、少なくとも常時作動
される第1エンジン14A側に取付けられており、図2に
おいては、エアコン用コンプレッサおよびパワーステア
リング用オイルポンプがそれぞれ符号51,53によって示
されている。
【0024】第1および第2エンジン14A,14Bを連結
しているクラッチハウジング20の後方側には、図3に示
されているように、トランスミッションケース54が横置
きの状態で一体に連結され、さらに図6に示されている
ような中央差動装置(以下「センタデフ」と略称する)
56および後輪差動装置(以下「リヤデフ」と略称する)
58とを一体に組込んでデフケース60が連結され、第1お
よび第2エンジン14A,14Bと、クラッチハウジング20
と、デフケース60とが互いに剛結された一体構造となし
ている。
【0025】次にパワープラント62の構成について、図
6および図7を参照して説明する。
【0026】第1および第2エンジン14A,14Bの出力
軸18A,18Bの間には、中央回転軸64が、両出力軸18
A,18Bの軸線19に軸線を一致させた関係で延設されて
いる。この中央回転軸64は、第1エンジン14Aの出力軸
18Aに連結された内軸64a と、この内軸64a の外側に同
軸的に、かつ相互回転自在に設けられた中空の外軸64b
とよりなる。
【0027】さらに詳述すれば、中央回転軸64の内軸64
a の左端は、第1エンジン14Aの出力軸18Aの端部に固
設されたフライホイール66Aの中心部にスプライン結合
されて、第1エンジン14Aの出力軸18Aと一体に回転す
るように構成されている。また内軸64a の右端は、第2
エンジン14Bの出力軸18Bの端部に固設されたフライホ
イール66Bの中心部にベアリング68を介して回転自在に
支持され、第2エンジン14Bの出力軸18Bとは別体に回
転しうるように構成されている。
【0028】中央回転軸64の外軸64b は、第1エンジン
14Aのフライホイール66Aをその構成の一部とするメイ
ンクラッチ70Aを介して第1エンジン14Aの出力軸18A
に連結され、内軸64a は、第2エンジン14Bのフライホ
イール66Bをその構成の一部とするサブクラッチ70Bを
介して第2エンジン14Bの出力軸18Bに連結されてい
る。
【0029】メインクラッチ70Aは、フライホイール66
Aと、このフライホイール66Aの面に対向して設けられ
たクラッチディスク72Aと、クラッチディスク72Aをフ
ライホイール66A面上に押圧するためのプレッシャープ
レート74Aと、ダイヤフラムスプリング76Aとを備えた
周知の構成を有するものである。そして、クラッチディ
スク72Aは中央回転軸64の外軸64b の外周にスプライン
結合されている。
【0030】同様に、サブクラッチ70Bは、フライホイ
ール66Bと、このフライホイール66Bの面に対向して設
けられたクラッチディスク72Bと、クラッチディスク72
Bをフライホイール66Bの面上に押圧するためのプレッ
シャープレート74Bと、ダイヤフラムスプリング76Bと
を備えており、そのクラッチディスク72Bは中央回転軸
64の内軸64a の外周にスプライン結合されている。
【0031】メインクラッチ70Aの締結は、そのダイヤ
フラムスプリング76Aのばね力がプレッシャープレート
74Aに作用して、プレッシャープレート74Aがクラッチ
ディク72Aをフライホイール66A面上に押圧することに
よって行なわれる。
【0032】また、メインクラッチ70Aの締結解除は、
油圧シリンダ78Aの先端部に設けられたプッシュロッド
79Aがレリーズフォーク80Aを図7の矢印A方向に駆動
することによって行なわれる。すなわち、レリーズフォ
ーク80Aが矢印A方向に駆動されると、レリーズフォー
ク80Aの先端部が矢印C方向に移動して、ダイヤフラム
スプリング76Aを鎖線で示された位置に反転させ、これ
によって、クラッチディスク72Aに対するプレッシャー
プレート74Aの押圧力が消滅し、メインクラッチ70Aの
締結が解除される。
【0033】同様に、サブクラッチ70Bの締結は、その
ダイヤフラムスプリング76Bのばね力がプレッシャープ
レート74Bに作用して、プレッシャープレート74Bがク
ラッチディク72Bをフライホイール66B面上に押圧する
ことによって行なわれる。
【0034】また、サブクラッチ70Bの締結解除は、油
圧シリンダ78Bの先端部に設けられたプッシュロッド79
Bがレリーズフォーク80Bを図7の矢印B方向に駆動す
ることによって行なわれる。すなわち、レリーズフォー
ク80Bが矢印B方向に駆動されると、レリーズフォーク
80Bの先端部が矢印D方向に移動して、ダイヤフラムス
プリング76Bを鎖線で示された位置に反転させ、これに
よって、クラッチディスク72Bに対するプレッシャープ
レート74Bの押圧力が消滅し、サブクラッチ70Bの締結
が解除される。
【0035】以上の構成により、サブクラッチ70Bが締
結されると、第1および第2エンジン14A,14Bの出力
軸18A,18Bは中央回転軸64の内軸64a を介して直結状
態となり、第1および第2エンジン14A,14Bの出力が
集合されることになる。
【0036】また、サブクラッチ70Bの締結が解除され
ると、第2エンジン(サブエンジン)14Bの出力軸18B
が動力伝達系から排除される。
【0037】一方、メインクラッチ70Aが締結される
と、サブクラッチ70Bが非締結状態にある場合には、第
1エンジン(メインエンジン)14Aの出力軸18Aの回転
力のみが中央回転軸64の外軸64b に伝達され、また、サ
ブクラッチ70Bが締結状態にある場合には、第1および
第2エンジン14A,14Bの出力軸18A,18Bの回転力の
集合力が中央回転軸64の外軸64b に伝達される。
【0038】さらに、メインクラッチ70Aの締結が解除
されると、第1および第2エンジン14A,14Bの出力軸
18A,18Bが動力伝達系から排除される。
【0039】中央回転軸64の外軸64b の中央部には出力
ギヤ82が一体に形成されており、かつ外軸64b は、上記
出力ギヤ82の両側において一対のベアリング84,84を介
してクラッチハウジング20に回転自在に支持されてい
る。さらにクラッチハウジング20には、中央回転軸64の
軸線19に対して平行な軸線85を有する中間軸86が固定さ
れ、この中間軸86に、上記出力ギヤ82と噛合する中間ギ
ヤ88が回転自在に軸支されている。
【0040】トランスミッションケース54内に収容され
ているトランスミッション90は、上記中央回転軸64の軸
線19に対してともに平行な軸線91,93をそれぞれ有する
入力軸92および出力軸94を備えており、入力軸92のほぼ
中央部に一体に形成された入力ギヤ96に上記中間ギヤ88
が噛合している。したがって、メインクラッチ70Aの締
結によって中央回転軸64の外軸64b に伝達された回転力
は、出力ギヤ82、中間ギヤ88および入力ギヤ96を順次介
してトランスミッション90に伝達されることになる。
【0041】トランスミッション90の入力軸92および出
力軸94の間には、図6のスケルトン図から明らかなよう
に、変速用ギヤ列(1〜5速および後進用)がそれ自体
は公知の構成をもって配設されている。そして、トラン
スミッション90の内部で、変速用ギヤ列のいずれか1組
の歯車が噛合するように選択されると、入力軸92から入
力された第1エンジン14Aの動力または第1,第2エン
ジン14A,14Bの動力が、上記1組の歯車を介して出力
軸94に伝達されるようになっている。
【0042】トランスミッション90の出力軸94の一端に
は、出力ギヤ98が一体に形成されており、この出力ギヤ
98から出力される動力は、ダブルピニオン型遊星歯車機
構で構成されたそれ自体は公知のセンタデフ56のリング
ギヤ100 を介してセンタデフ56に伝達され、このセンタ
デフ56により後輪用と前輪用とに分割される。後輪用の
駆動力は、センタデフ56を構成するプラネタリギヤのキ
ャリヤ101 を介してリヤデフ58に伝達される。リヤデフ
58には左右の後輪駆動軸102 ,104 が連結され、後輪駆
動力が後輪駆動軸102 ,104 を介して左右の後輪15A,
15Bに伝達される。
【0043】また、センタデフ56のサンギヤ103 は、左
後輪駆動軸102 の外側に同軸的に、かつ相互回転自在に
設けられた中空の軸105 の一端に一体に形成されてお
り、前輪用の駆動力は、上記サンギヤ103 を介して軸10
5 に伝達され、さらに上記軸105 上に固設された傘歯車
106 に噛合する傘歯車107 およびプロペラシャフト108
を介してフロントデフ(図示せず)に伝達される。そし
て、このフロントデフにおいて左右の前輪駆動軸に分割
されて、左右の前輪に伝達される。
【0044】なお、図7には省略されているが、上記セ
ンタデフ56のリングギヤ100 とキャリヤ101 を直結して
センタデフ56をロックするロック機構が必要に応じて設
けられる。
【0045】以上がパワープラント62の構成であるが、
このパワープラント62はその少なくとも3ケ所に設けら
れたマウンティング部材110 A,110 B,110 Cを介し
て車体10に搭載されている。すなわち、図1および図6
から明らかなように、第1のマウンティング部材110 A
は第1エンジン14Aの左前端に設けられ、第2のマウン
ティング部材110 Bは第2エンジン14Bの右前端に設け
られる。また、第3のマウンティング部材110 Cはトラ
ンスミッションケース54の後部に設けられる。さらに第
4のマウンティング部材を設ける場合は、トランスミッ
ションケース54の後部において、第3のマウンティング
部材110 Cとともに左右に並設される。
【0046】次に、上述のように構成されたパワープラ
ント62の制御装置について、図8のブロック図を参照し
て説明する。
【0047】制御回路112 は、第1エンジン(メインエ
ンジン)14Aに設けられた過給圧センサ113 の出力に基
づいて、第2エンジン(サブエンジン)14Bの点火装置
114をON・OFFするとともに、クラッチアクチュエ
ータ115 を介してサブクラッチ70Bを制御するようにな
っている。
【0048】メインクラッチ70Aは、トランスミッショ
ン90に対するギヤチェンジ時にクラッチペダル75によっ
て制御される。
【0049】パワープラント62には、第1および第2の
走行モードが設定されており、第1の走行モードは、第
1エンジン14Aのみを使用して走行するモードであり、
第2の走行モードは、第1および第2エンジン14A,14
Bを同時に使用して走行するモードである。
【0050】第1の走行モードは、平坦な路面を一定の
低速度で走行する場合のように、第1エンジン14が過給
されない状態で走行するモードであり、走行時のエンジ
ン回転数と負荷との関係は、図9に斜線で示した領域I
内にある。このような場合には、走行時の負荷およびエ
ンジン回転数は小さく、非過給状態にある第1エンジン
14Aのみの駆動力で十分であるため、第2エンジン14B
を停止させるとともに、サブクラッチ70Bを非締結状態
にして、第2エンジン14Bが第1エンジン14Aの負荷に
ならないようにしている。これによって、燃費性能を向
上させるとともに、排気ガスを減少されて環境汚染を低
減させている。
【0051】一方、図9の斜線部以外の領域IIでは、走
行の負荷が大きいか、あるいは負荷は小さくても急加速
時のようにエンジンが高回転で運転される状態であるた
め、第1エンジン14Aの過給が開始されるとしても、第
1エンジン14Aの駆動力のみでは、駆動力が不足するこ
とになり、第1および第2エンジン14A,14Bを同時に
使用する第2走行モードが選択される。
【0052】第2の走行モードにおいては、第2エンジ
ン14Bが作動されるとともに、サブクラッチ70Bが締結
される。これによって、第1および第2エンジン14A,
14Bの出力軸18A,18Bが直結され、第1および第2エ
ンジン14A,14Bの出力が集合されることにより、絶対
性能の高いエンジンを用いて走行することができる。
【0053】図10は制御回路112 が実行する制御ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0054】まず、ステップS1において第1エンジン
(メインエンジン)14Aを作動し、次のステップS2
で、第1エンジン14Aが過給状態になったか否かを判定
する。非過給状態(図9の領域I)であればそのまま第
1エンジン14Aのみで走行し(第1の走行モード)、過
給状態(図9の領域II)となれば、ステップS3で第2
エンジン(サブエンジン)14Bを作動するとともに、ス
テップS4でサブクラッチ70Bを締結し、第1および第
2エンジン14A,14Bを同時に使用して走行する(第2
の走行モード)。
【0055】次に第1および第2エンジンの冷却系につ
いて図11〜図14に基づいて説明する図11は、第1エンジ
ン14Aのみが運転されているときの冷却系120 を示す概
略図である。
【0056】第1および第2エンジン14A,14Bはそれ
ぞれ冷却水を循環させるためのウォータポンプ121 A,
121 Bを備えており、各ウォータポンプ121 A,121 B
は、制御回路112 によってそれぞれON・OFF制御さ
れる電磁クラッチ122 A,122 Bを介して各エンジン14
A,14Bにより駆動されるように構成されている。
【0057】ウォータポンプ121 Aによって強制的に循
環させられる冷却水は、第1エンジン14A内に入り、こ
の第1エンジン14Aを冷却した後、水路123 Aに導出さ
れ、この水路123 Aの途中に配設された流路切替弁124
を通って水路125 に入り、ラジエータ126 を通って水路
125 に入り、ラジェータ126 を経由して水路127 からウ
ォータポンプ121 Aに還流される。
【0058】第1および第2エンジン14A,14Bにはそ
れぞれ水温センサ128 A,128 Bが設けられており、制
御回路112 は上記水温センサ128 A,128 Bでそれぞれ
検出されるエンジン水温に基づいて、電磁クラッチ122
A,122 Bおよび切替弁124を図12のタイミングチャー
トに示すように制御する。
【0059】すなわち、図12の時点t1において第1エ
ンジン(メインエンジン)14Aが作動されるが、この時
点では電磁クラッチ122 Aおよび切替弁124 はOFFの
ままに保たれ、したがってポンプ121 Aは作動されな
い。
【0060】第1エンジン14Aが暖機されて水温が所定
温度T1 になった時点t2に至ると、電磁クラッチ122
AのみがONになり、ポンプ121 Aが作動されるが、切
替弁124 はOFFのままに保たれ、冷却水は図11に示す
経路で循環する。
【0061】次に時点t3において第2エンジン(サブ
エンジン)14Bが作動された場合、第2エンジン14Bの
極冷間時は図11の状態のままであるが、第2エンジン14
Bの水温が上記所定温度T1 よりも低い所定温度T0 に
達した時点t4において切替弁124 がONとなる。
【0062】第2エンジン14Bの冷却水路は、水路123
Aの切替弁124 の下流側と並列に設けられており、切替
弁124 がOFFである間は、第2エンジン14B内に冷却
水は流れないが、時点t4で切替弁124 がONになる
と、図13に示すように、第1エンジン14Aから水路123
Aに導出された冷却水が切替弁124 から分岐されて第2
エンジン14B内に入り、水路123 Bに導出された水路12
5 に合流される。
【0063】さらに、第2エンジン14Bの水温が所定温
度T1 に達した時点t5で電子クラッチ122 BがONに
なり、第2エンジン14B側のポンプ121 Bが作動され
る。また、切替弁124 はOFFになり、図14に示すよう
に、ラジエータ126 から導出された冷却水は水路127 お
よび129 を通ってポンプ121 Bに供給され、第2エンジ
ン14Bに対し、ポンプ121 Bから冷却水が供給されるよ
うになる。
【0064】このように、本実施例では、第1および第
2エンジン14A,14Bの作動状態に応じて電磁クラッチ
122 A,122 Bおよび切替弁124 をON・OFF制御し
ていることにより、エンジン14A,14Bの作動状態に応
じて、ポンプ121 A,121 Bを選択して、ポンプ121
A,121 Bによるエンジン14A,14Bに対する負荷抵抗
を低減することが可能になる。
【0065】図15〜図17は本発明の他の実施例における
冷却系130 を示す概略図および制御のタイミングチャー
トである。
【0066】本実施例の場合、第1エンジン(メインエ
ンジン)14Aのみにウォータポンプ121 Aがエンジン14
Aに直結的に設けられ、第2エンジン(サブエンジン)
14Bにはウォータポンプが設けられていない。そして切
替弁124 は、ポンプ121 Aと第1エンジン14Aとの間の
水路131 に配設され、第1エンジン14Aのみが作動され
ているときには、図15に示すように切替弁124 がOFF
にされ、この切替弁124 がOFFの間は第2エンジン14
Bに冷却水は流れず、図15に示すように、第1エンジン
14Aによって駆動されるポンプ121 Aの作用で、第1エ
ンジン14Aのみに冷却水が供給され、水路123 A,125
、ラジエータ126 および水路127 を経由してポンプ121
Aに還流される。すなわち、図16の時点t1において
作動された第1エンジン14Aとともにポンプ121 Aも作
動され、第1エンジン14Aの水温は時点t2において所
定温度T1 に達する。
【0067】次に、前述のように、第1エンジン14Aに
設けられている過給圧センサ113 により時点t3におい
て第1エンジン14Aが過給状態になったことが検出され
ると、第2エンジン14Bが制御回路112 により作動さ
れ、同時に切替弁124 がONにされる。これによって、
第1エンジン14Aの冷却水路に並列に第2エンジン14B
の冷却水路が形成され、図17に示すように、ポンプ121
Aから圧送された冷却水が第2エンジン14B内にも供給
され、その後、水路123 Bを経由して水路125 に合流さ
れる。
【0068】本実施例は、きわめて簡単な構成でありな
がら、エンジン14A,14Bの作動状態に応じて冷却水路
を切替えることができる。
【0069】なお、本実施例では、第1および第2エン
ジン14A,14Bの冷却水路が互いに並列に形成されてい
るが、これを直列に形成し、かつ第2エンジン14Bの冷
却水路側にバイパス通路を設けた構成としてもよい。
【0070】上述した実施例は、本発明を複数のエンジ
ンを備えた車両の冷却系に適用した場合の実施例であ
り、循環される流体が冷却水である場合であるが、本発
明は、循環される流体を潤滑油とする潤滑系にも適用す
ることが可能である。その場合はウォータポンプをオイ
ルポンプに、水路を油路にそれぞれ読み替えられればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動車の車体後部構造を示
す平面図
【図2】同側面図
【図3】図1のエンジンを取外した状態におけるパワー
プラントの外観を示す平面図
【図4】同側面図
【図5】吸・排気系の構成を示す概略図
【図6】パワープラントの構成を示すスケルトン図
【図7】クラッチ部分の詳細な構成を示す断面図
【図8】制御装置を示すブロック図
【図9】第1エンジンの運転領域をエンジン回転数と負
荷との関係において示す図
【図10】エンジン駆動系の制御ルーチンを示すフロー
チャート
【図11】第1エンジンのみが駆動されているときの冷
却系の冷却水循環状態を示す概略図
【図12】エンジンの水温に関連するウォータポンプお
よび切替弁の動作を示すタイミングチャート
【図13】図11の構成において、第2エンジンが冷間状
態にあるときの冷却水循環状態を示す概略図
【図14】図11の構成において、第2エンジンが温間状
態になったときの冷却水循環状態を示す概略図
【図15】本発明の他の実施例において第1エンジンの
みが作動されているときの冷却系の冷却水循環状態を示
す概略図
【図16】エンジンの作動状態に関連する切替弁の動作
を示すタイミングチャート
【図17】図15の構成において、第1および第2エンジ
ンが作動されているときの冷却水循環状態を示す概略図
【符号の説明】
10 車体 14A 第1エンジン 14B 第2エンジン 15A,15B 後輪 18A,18B エンジン出力軸 20 クラッチハウジング 22,126 ,128 ターボチャージャ 24A,24B サージタンク 28 エアクリーナ 30 フレッシュエアダクト 35A,35B 吸気通路 36 インタークーラ 42A,42B 排気マニホールド 43,45 共通排気通路 54 トランスミッションケース 56 センタデフ 58 リヤデフ 60 デフケース 62 パワープラント 64 中央回転軸 66A,66B フライホイール 70A メインクラッチ 70B サブクラッチ 90 トランスミッション 112 制御回路 120 ,130 冷却系 121 A,121 B ウォータポンプ 122 A,122 B 電磁クラッチ 124 切替弁 126 ラジエータ 128 A,128 B 水温センサ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 25/00 7049−3G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数エンジンに冷却水または潤滑油より
    なる流体を循環させる装置であって、 前記複数エンジンのそれぞれに、流体循環用ポンプを設
    けるとともに、前記複数エンジンの作動状態に応じて、
    前記複数エンジンに対する前記流体の循環態様を変更す
    る制御手段を備えてなることを特徴とする複数エンジン
    の冷却・潤滑系装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記複数の流体循環用
    ポンプを制御することを特徴とする請求項1記載の複数
    エンジンの冷却・潤滑系装置。
  3. 【請求項3】 前記複数エンジンが、常時作動されるメ
    インエンジンと、状況に応じて一時的に作動されるサブ
    エンジンとよりなることを特徴とする請求項2記載の複
    数エンジンの冷却・潤滑系装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記サブエンジンが作
    動された場合であっても、該サブエンジンの極、冷間時
    には前記メインエンジンのポンプのみを作動させること
    を特徴とする請求項3記載の複数エンジンの冷却・潤滑
    系装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記サブエンジンが作
    動された場合であっても、該サブエンジンの冷間時には
    前記メインエンジンのポンプのみを作動させるととも
    に、該ポンプによって前記サブエンジン内にも前記流体
    を還流させることを特徴とする請求項3記載の複数エン
    ジンの冷却・潤滑系装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記メインエンジンお
    よび前記サブエンジンの温間時には前記メインエンジン
    および前記サブエンジンの双方のポンプを作動させるこ
    とを特徴とする請求項3記載の複数エンジンの冷却・潤
    滑系装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、前記流体の流路を切替
    えることを特徴とする請求項1記載の複数エンジンの冷
    却・潤滑系装置。
  8. 【請求項8】 複数エンジンに冷却水または潤滑油より
    なる流体を循環させる装置であって、 前記複数エンジンに対して1個の流体循環用ポンプを設
    けるとともに、前記複数エンジンの作動状態に応じて前
    記流体の流路を切替える制御手段を備えてなることを特
    徴とする複数エンジンの冷却・潤滑系装置。
JP24610192A 1992-09-16 1992-09-16 複数エンジンの冷却・潤滑系装置 Pending JPH0693855A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10238345A (ja) * 1997-02-25 1998-09-08 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド電気自動車の冷却装置
EP1443195A2 (en) 2003-01-23 2004-08-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust emission control system
KR101106901B1 (ko) * 2007-09-03 2012-01-30 두산디에스티주식회사 보조 동력 장치 냉각 시스템

Cited By (4)

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