JPH0696770A - 化学電池 - Google Patents

化学電池

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JPH0696770A
JPH0696770A JP4266782A JP26678292A JPH0696770A JP H0696770 A JPH0696770 A JP H0696770A JP 4266782 A JP4266782 A JP 4266782A JP 26678292 A JP26678292 A JP 26678292A JP H0696770 A JPH0696770 A JP H0696770A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化学電池において電極活物質の脱落を防止
し、かつ良好な充放電特性を達成すること。 【構成】 正極活物質と負極活物質及びイオン伝導性を
有する電解質からなる化学電池において、結着剤として
官能基を有するポリマー、及び該ポリマーの官能基と反
応し得る官能基を一分子内に少なくとも2個有する化合
物を正極合剤及び/又は負極合剤に含有することを特徴
とする化学電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学電池に関し、特に結
着剤により電極活物質の脱落を防止させた電極を用い
て、充放電サイクル特性を良くした化学電池に関する。
【0002】
【従来の技術】マンガン乾電池、アルカリ乾電池、ニッ
ケル−カドミ二次電池などの水系電解質では、電極活物
質の結着剤として、澱粉、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース(特開平1−175171、同
1−105471、特開昭51−5538、同50−2
6500など)、ヒドロキシプロピルセルロース(特開
昭63−245859、同54−49541)、再生セ
ルロース(特開昭61−91872)、ポリビニルクロ
ライド、ポリビニルピロリドンなどが用いられ、またリ
チウム電池のような非水電解液では、テフロンなどが一
般に用いられている。(「電池ハンドブック」電気書院
刊 1980年) 特に、二次電池においては充放電時に正極または負極が
体積膨張または収縮を繰り返すため、活物質粒子や導電
剤が脱落し、充放電サイクル寿命を短かくする原因とな
るが、これを防止する手段として結着剤の選択が重要で
ある。しかしながら、上記結着剤は活物質等の脱落を防
ぐには不十分であった。これに対し特開平3−1082
63では活物質の脱落を防ぐ正極用結着剤が開示されて
おり、充放電サイクル寿命が改善された事が述べられて
いるが、該結着剤は水系および非水系電解液に対する親
和性に乏しく、活物質の利用率が低く、充放電サイクル
寿命もまだ不十分である。また、添加量を増やすと顕著
に内部抵抗が上昇するという欠点があった。
【0003】この様に、充放電サイクル寿命と活物質の
利用率(即ち放電容量)は相反する性能であり、これら
を両立させる結着剤技術が望まれていた。また、一次電
池においても、リチウム電池では内部抵抗を下げるため
にシート状の電極を巻回した渦巻式構造が採用されてお
り、さらに重負荷放電に対応できる様集電体の形状をシ
ート状の金属箔にしているものもある。しかしながら、
集電体上に塗設された活物質の被膜の付着力が弱いと巻
回等電池組立て時に活物質が剥離、脱落してしまい不良
品が多く発生することがあった。活物質と集電体との接
着力を良くする要因として結着剤があげられる。特開平
3−222258において該接着力を向上する結着剤が
開示されているがその性能は未だ不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、化学
電池において電極活物質の脱落を防止し、かつ良好な充
放電特性を達成することである。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記課題は正極活物質と
負極活物質及びイオン伝導性を有する電解質から成る化
学電池において、結着剤として官能基を有するポリマー
および、該ポリマーの官能基と反応し得る官能基を一分
子内に少なくとも2個有する化合物を正極合剤及び/ま
たは負極合剤に含有させることにより達成することがで
きた。
【0006】該ポリマーおよび該化合物が有する官能基
として例えば式1に示した様な官能基がある。これらの
ポリマーと、2つ以上の官能基を有する多官能性化合物
との反応は一般にポリマーの架橋反応として知られてお
り、これによってポリマーの三次元網状構造を形成す
る。
【0007】本発明に用いるポリマーは好ましくは下記
一般式(1)〜(6)で示される主鎖構造を有している
ポリマーである。 ・一般式(1)
【0008】
【化5】
【0009】(但し、式中R1 、R2 、R3 、R4 は水
素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16のアルキル基、
アリール基、アラルキル基または式1に記載した官能基
を含有する残基であって、R1 、R2 、R3 、R4 のう
ち一つまたは二つは式1で示した、官能基を有する残基
である。) ・一般式(2)
【0010】
【化6】
【0011】(但し、式中R1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 、R7 、R8 は水素原子、水酸基、炭素数1〜
6のヒドロキシアルキル基、アシルオキシ基、アシルオ
キシメチル基、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ
アルキル基または式1に記載の官能基を有する残基であ
る。) ・一般式(3)
【0012】
【化7】
【0013】但し、式中L1 は炭素数1〜12のアルキ
レン基、L2 は炭素数6〜12のアリーレン基またはア
ルキルアリーレン基を表わし置換基として式1記載の官
能基を有する。 ・一般式(4) −(NR1 −L1 −NR1 −CO−L2 −CO)− 但し式中R1 は水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基を表わし、L1 、L2は炭素数2〜18のアルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基またはアルキルアリ
ーレン基を表わし、式1の官能基を含有する。 ・一般式(5) −(CONR1 −L1 −NR1 CO−O−L2 −O)− 但し式中R1 は水素原子または炭素数1〜3のアルキル
基を表わし、L1 、L2は炭素数2〜18のアルキレン
基、炭素数6〜18のアリーレン基またはアルキルアリ
ーレン基を表わし、式1の官能基を含有する。 ・一般式(6) −(L−O)− 但し、式中Lは炭素数2〜6のアルキレン基、炭素数6
〜12のアリーレン基またはアルキルアリーレン基を表
わし、式1に示した官能基を含有する。
【0014】上記一般式のうち、さらに好ましい構造は
一般式(1)または(2)である。本発明に用いるポリ
マーとしては、例えば水酸基(−OH)を有するセルロ
ースおよびその誘導体即ち置換度3未満の酢酸セルロー
ス、セルロースアセテートブチレート、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロースなどの天然または半合成
の高分子や、ヒドロキシエチルメタクレートの単独また
は他のモノマーとの共重合体およびポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラールなどの合成高分子などがあ
る。
【0015】カルボキシル基(−COOH)を有するポ
リマーとしては、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸、およびアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
イタコン酸などの単独の重合体または他のモノマーとの
共重合体などがある。アミノ基(−NH2 )を有するポ
リマーとしては、ゼラチン、キトサンおよびアリルアミ
ン、アクリルアミドの単独の重合体または他のモノマー
との共重合体などがある。
【0016】その他官能基を有するポリマーの構成単位
を次に示すがこれらは他のモノマーと共重合しても良
く、また官能基が2種以上あっても良い。本発明はこれ
らに限定されるものではない。
【0017】
【化8】
【0018】また、以上あげた反応性官能基含有モノマ
ーと組合せて共重合できるモノマーとしては、例えばエ
チレン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、アクリロ
ニトリル、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジ
エン、ジシクロペンタジエン、メチルビニルエーテル、
N−ビニルピロリドン、メチルメタクリレート、ブチル
アクリレート、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなどが
ある。
【0019】前述のポリマーはすべてエチレン性不飽和
化合物の重合体であるが、それ以外のヘテロ原子をポリ
マー主鎖に含むポリマーで側鎖に反応性官能基を含有す
るものであっても良い。例えば、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリウレア、ポリ
スルホン、ポリイミン、ポリシロキサンの中の少くとも
1種類を主鎖とするポリマーなどがあげられる。また、
本発明に用いるポリマーの好ましい分子量は5,000
〜1,000,000である。
【0020】次に、本発明におけるポリマーのさらに好
ましい例を示すがこれらに限定されるものではない。
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】本発明における「ポリマーの官能基と反応
し得る部位を一分子内に少くとも2個有する化合物」と
は、一般に架橋剤または硬化剤と呼ばれており、ポリマ
ーと架橋剤との反応により三次元網状構造を形成する。
好ましい反応としては下記式に示すような反応がある。
【0024】
【化11】
【0025】この中で特に好ましい反応としては、
、、などがある。これら反応性官能基の組合せが
本発明のポリマーと化合物に含有されていれば良い。以
下に本発明の化合物(架橋剤)の好ましい例を示すが、
これらに限定されるものではない。 1)一般式(7)
【0026】
【化12】
【0027】式中、Lは2価の連結基であり、置換され
ていても良い。好ましくはLはアルキレン基、アリーレ
ン基又はこれらの基と−O−,−NR−,−CO−,−
COO−,−CON(R)−,−S−,−SO−,−S
2 −,−SO3 −,−SO2NR−,−NRCO−N
R−,−NRCOO−,−O−P(OR)(O)O−で
示される結合を1つあるいは複数組みあわせることによ
り形成される2価の基である。Rは水素原子、1から1
5価の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基を表わす。
【0028】又、−NR−,−CONR−,−SO2
R−,−NRCOO−を2つ以上含む場合、それらのR
は同じであっても異なっても良く、また互いに結合して
環を形成しても良い。さらにLは置換基を有しても良
く、置換基としてはヒドロキシ基、アルコキシ基、カル
バモイル基、アルファモイル基、アルキル基、アリール
基等が例として挙げられる。またその置換基は前記式2
で表わされる基を1つあるいは複数含んでも良い。Lの
代表的な例としては次のものを挙げることができる。
【0029】
【化13】
【0030】式中、aは1〜20の整数を表わし、1〜
6が特に好ましい。b,e,f,h,i,j,k,l,
mは1〜5の整数を表わし、特に好ましくは1である。
cは2〜5の整数を表わし、特に好ましくは2である。
d,gは0〜100の数であり、0〜20が好ましい。
一般式(7)の具体的な化合物例を次に示す。
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】
【化16】
【0034】2)一般式(8)
【0035】
【化17】
【0036】式中、R1 、R2 、R3 、R4 は水素原
子、アルキル基、アリール基、アラルキル基を表わす。
好ましくはR1 ,R2 は水素原子、炭素数1〜6のアル
キル基であり、水素原子が特に好ましい。R3 ,R4
水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜1
0のアリール基であり、置換されていても良い。置換基
としてはハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基などが好ましい。またR3 ,R4 が結合して環を形成
しても良い。
【0037】一般式(8)の具体的な化合物例を次に示
す。
【0038】
【化18】
【0039】3)一般式(9) X1 −SO2 −L−SO2 −X2 上記一般式中、X1 及びX2 は−CH=CH2 又は、−
CH2 CH2 Yのいずれかであり、X1 及びX2 は同じ
であっても異なっても良い。Yは求核性基により置換さ
れるか、塩基によってHYの形で脱離し得る基(例え
ば、ハロゲン原子、スルホニルオキシ、硫酸モノエステ
ル等)を表す。Lは2価の連結基であり、置換されてい
ても良い。
【0040】X1 、X2 の具体例としては、例えば次の
ものを挙げることができる。 −CH=CH2 、 −CH2 CH2 Cl、 2価の連結基Lは、アルキレン基、アリーレン基又はこ
れらの基と、−O−、−NR1 −、−CO−、−S−、
−SO−、−SO2 −、−SO3 −、−SO2NR
1 −、−COO−、−CONR1 −、−NR1 CONR
1 −、−NR1 CO2 −で示される結合を1つ或いは複
数組み合わせることにより形成される2価の基である。
1 は水素原子、又は1から15個の炭素原子を有する
アルキル基又はアラルキル基、又はアリール基を表す。
又は、−NR1 −、−SO2 NR1 −、−CONR
1 −、−NR1 CO2 −を2つ以上含む場合、それらの
1 同志は同じであっても良く、異なっていても良い。
また互いに結合して環を形成しても良い。更に、Lは置
換基を有しても良く、置換基としてはヒドロキシ基、ア
ルコキシ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アル
キル基、アリール基等が例として挙げられる。又、その
置換基は、1つ以上のX3 −SO2 −で表される基によ
って更に置換されていても良い。X3 は前述のX1 及び
2 と同意義である。
【0041】Lの代表的な例としては次のものを挙げる
ことができる。但し、例中のa〜xは1〜10の整数で
あり、dのみは0であっても良い。yは2〜6の整数で
ある。
【0042】
【化19】
【0043】このうち、d、k、l、p及びuは1〜3
であることが好ましく、a〜xの上記d、k、l、p及
びu以外のものは、1又は2であることが好ましい。ま
たyは2が好ましい。又、R1 は水素原子、又は1〜6
個の炭素原子を有するアルキル基が好ましく、水素原
子、メチル基及びエチル基が特に好ましい。一般式
(9)であらわされるビニルスルホン系化合物について
は、例えば特公昭47−24259号、同50−358
07号、特開昭49−24435号、同53−4122
1号、同59−18944号等の公報に詳細な記載があ
る。
【0044】一般式(9)の具体的な化合物例を次に示
す。
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】4)一般式(10)
【0048】
【化22】
【0049】式中、R1 は水酸基、−OM(M基は1価
の金属原子)、アルキル基、−N(R2 )R3
(R2 、R3 はそれぞれアルキル基、アリール基をあら
わす。)、−NHCOR4 (R4 は水素原子、アルキル
基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基をあ
らわす。)、あるいはアルコキシ基をあらわす。一般式
(10)のR1 のあらわすアルキル基は例えばメチル
基、エチル基、ブチル基等が好ましく、アルコキシ基は
メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等が好ましい。ま
た−N(R2 )R3 基の具体例は−NH2 、−NHCH
3 、−NHC2 5 等があげられ、−NHCOR4 基の
具体例としては−NHCOCH3 、−NHCOC6 5
等がある。さらにR1 のあらわす−OM基のMは例えば
ナトリウム原子、カリウム原子等が特に好ましい。
【0050】また前記一般式(10)で示されるシアヌ
ルクロリド系化合物については特公昭47−6151
号、同47−33380号、 同54−25411号、
特開昭56−130740号に詳細な記載がある。また
一般式の化合物と類似した構造を持つ特公昭53−27
26号、特開昭50−61219号、同56−2713
5号、同56−60430号、同57−40244号に
記載されている化合物も本発明に有用である。
【0051】一般式(10)の具体的な化合物例を次に
示す。
【0052】
【化23】
【0053】5)一般式(11)
【0054】
【化24】
【0055】式中R1 、R2 、R3 、R4 は水素原子、
アルキル基、アリール基、アラルキル基を表わし、置換
されていても良い。好ましくはR1 、R2 は水素原子、
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜10のアリー
ル基、炭素数7〜10のアラルキル基であり、置換され
ていても良い。置換基としてはハロゲン原子、アルコキ
シ基、アリールオキシ基などが好ましい。R1 、R2
結合して環を形成しても良い。R3 、R4 は水素原子、
炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、水素原子が特に
好ましい。
【0056】一般式(10)の具体的な化合物例を次に
示す。
【0057】
【化25】
【0058】6)一般式(12)
【0059】
【化26】
【0060】式中、R1 、R2 は炭素数1〜10のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、2−エチルヘキシ
ル基など)、炭素数6〜15のアリール基(例えばフェ
ニル基、ナフチル基など)、または炭素数7〜15のア
ラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基など)を
あらわし、互いに同じであっても異なっても良い。また
1 、R2 は互いに結合して窒素原子と共に複素環を形
成することも好ましい。環を形成する例としてはピロリ
ジン類、ピペラジン環、モルホリン環などがあげられ
る。R3 は水素原子、ハロゲン原子、カルバモイル基、
スルホ基、ウレイド基、炭素数1〜10のアルコキシ
基、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜20のジ
アルキル置換アミノ基などの置換基をあらわす。R3
アルコキシ基、アルキル基、ジアルキルアミノ基、N−
アルキルカルバモイル基であるとき、それらの基はさら
に置換を受けても良く、置換基の例としては、ハロゲン
原子、カルバモイル基、スルホ基、スルホオキシ基、ス
ルホアミノ基、ウレイド基があげられる。X- は陰イオ
ンをあらわし、N−カルバモイルピリジニウム塩の対イ
オンとなる。R3 の置換基にスルホ基、スルホオキシ
基、スルホアミノ基を含むときは、分子内塩を形成し
て、X- は存在しなくても良い。陰イオンの好ましい例
として、ハロゲン化物イオン、硫酸イオン、スルホネー
トイオン、ClO4 -、BF4 - 、PF6 - など一般式
(12)であらわされるカルバモイルアンモニウム塩系
架橋剤についての詳細な記載は、特公昭56−1285
3号、同58−32699号、特開昭49−51945
号、同51−59625号、同61−9641号に詳し
い。
【0061】7)一般式(13)
【0062】
【化27】
【0063】R1 、R2 、R3 およびX- の定義は一般
式(12)における定義と全く同様であり、これらの化
合物はベルギー特許第825726号に詳しい。 8)一般式(14)
【0064】
【化28】
【0065】R1 、R2 、R3 およびR4 は炭素数1〜
20のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、ブチル
基、2−エチルヘキシル基、ドデシル基など)、炭素数
6〜20のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチ
ル基、3−ピリジルメチル基など)、または炭素数5〜
20のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル基、ピ
リジル基など)であり、それぞれ同じであっても異なっ
ても良い。またR1 、R2 、R3 およびR4 は置換基を
有しても良く、その置換基の例としては、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20の
アリールオキシ基、N,N−ジ置換カルバモイル基など
があげられる。
【0066】また、R1 、R2 、R3 およびR4 の中の
任意の2つが結合して環を形成することも好ましい。例
えばR1 とR2 、あるいはR3 とR4 が結合して窒素原
子と共に環を形成する例としては、ピロリジン環、ピペ
ラジン環、ペルヒドロアゼピン環、モルホリン環などを
形成する場合があげられる。また、R1 とR3 、あるい
はR2 とR4 が結合して2つの窒素原子およびそれらに
はさまれた炭素原子と共に環を形成する例としては、イ
ミダゾリン環、テトラヒドロピリミジン環、テトラヒド
ロジアゼピン環などを形成する場合があげられる。
【0067】Xは一般式(14)であらわされる化合物
が求核試薬と反応した際に脱離し得る基をあらわし、好
ましい例としてハロゲン原子、スルホニルオキシ基、1
−ピリジニウミル基などをあげられる。Y- は陰イオン
をあらわし、ハロゲン化物イオン、スルホネートイオ
ン、硫酸イオン、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - など
が好ましい。Y- がスルホネートイオンをあらわすと
き、X、R1 、R2 、R3またはR4 と結合して分子内
塩を形成してもよい。
【0068】一般式(14)であらわされるアミジニウ
ム塩系架橋剤については特開昭60−225148号に
詳細な記述がある。 9)一般式(15)
【0069】
【化29】
【0070】式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、2−エチルヘキシル基な
ど)、炭素数5〜8のシクロアルキル基(例えばシクロ
ヘキシル基など)、炭素数3〜10のアルコキシアルキ
ル基(例えばメトキシエチル基など)、または炭素数7
〜15のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル
基など)をあらわす。R2 はR1 に定義された基をあら
わす他に−R3 (R4)N(R5 )R6 + - であらわ
される基が好ましい。R3 は炭素数2〜4のアルキレン
基(例えばエチレン基、プロピレン基、トリメチレン基
など)をあらわす。R4 、R5 はそれぞれ同じであって
も異なっても良い炭素数1〜6のアルキル基(例えばメ
チル基、エチル基など)をあらわす。また、R4 、R5
が結合して窒素原子と共に複素環(例えばピロリジン
環、ピペラジン環、モルホリン環など)を形成すること
も好ましい。R6 は炭素数1〜6のアルキル基(例えば
メチル基、エチル基、ブチル基など)をあらわすが、置
換されることも好ましい。置換基の例としては置換ある
いは無置換のカルバモイル基、スルホ基などが好まし
い。X- は陰イオンをあらわし、ハロゲン化物イオン、
スルホネートイオン、硫酸イオン、ClO4 - 、BF4
- 、PF6 - などが好ましい。またR6 がスルホ基で置
換された場合には、分子内塩を形成して、X- は存在し
なくても良い。
【0071】これらのカルボジイミド系架橋剤について
は特開昭51−126125号、同52−48311号
に詳しい。 10)一般式(16)
【0072】
【化30】
【0073】式中、R1 は炭素数1〜10のアルキル基
(例えばメチル基、エチル基、ブチル基など)、炭素数
6〜15のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル基
など)、または炭素数7〜15のアラルキル基(例えば
ベンジル基、フェネチル基など)をあらわす。これらの
基は置換されても良く、置換基の例としてはカルバモイ
ル基、スルファモイル基、スルホ基などがあげられる。
2 、R3 は水素原子、ハロゲン原子、アシルアミド
基、ニトロ基、カルバモイル基、ウレイド基、アルコキ
シ基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基などの置換をあらわし、それぞれ同じであっても
異なっても良い。またR2 とR3 が結合してピリジニウ
ム環骨格と共に縮合環を形成することも好ましい。
【0074】Xは一般式(10)であらわされる化合物
が求核試薬と反応した際に脱離し得る基をあらわし、好
ましい例としてハロゲン原子、スルホニルオキシ基ある
いは−OP(O)(OR4 2 であらわされる基(R4
はアルキル基またはアリール基をあらわす。)をあげら
れる。Xがスルホニルオキシ基をあらわす場合はXとR
1 が結合していることも好ましい。
【0075】Y- は陰イオンをあらわし、ハロゲン化物
イオン、スルホネートイオン、硫酸イオン、Cl
4 - 、BF4 - 、PF6 - などが好ましい。またR1
がスルホ基で置換された場合には分子内塩を形成して、
- は存在しなくても良い。これらのピリジニウム塩基
架橋剤については、特公昭58−50699号、特開昭
57−44140号、同57−46538号に詳細な記
載がある。
【0076】11)一般式(17)
【0077】
【化31】
【0078】式中、R1 、R2 の定義は一般式(12)
におけるR1 、R2 の定義と全く同様であり、R3 は炭
素数1〜10のアルキル基(例えばメチル基、エチル
基、ブチル基など)、炭素数6〜15のアリール基(例
えばフェニル基、ナフチル基など)、または炭素数7〜
15のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基
など)をあらわす。X- は陰イオンであり、ハロゲン化
物イオン、スルホネートイオン、硫酸イオン、ClO4
- 、BF4 - 、PF6 - などが好ましい。
【0079】一般式(17)であらわされるピリジニウ
ム塩系架橋剤については特開昭52−54427号に詳
しく記載されている。本発明で用いられる架橋剤として
は、前記の一般式(7)〜一般式(17)であらわされ
る化合物の他にも、特開昭50−38540号、特開昭
52−93470号、特開昭56−43353号、特開
昭58−113929号、特開昭61−9650号公
報、米国特許第3,321,313号に記載された化合
物なども好ましい。
【0080】一般式(12)による化合物の具体例
【0081】
【化32】
【0082】
【化33】
【0083】
【化34】
【0084】一般式(13)による化合物の具体例
【0085】
【化35】
【0086】一般式(14)による化合物の具体例
【0087】
【化36】
【0088】一般式(15)による化合物の具体例
【0089】
【化37】
【0090】一般式(16)による化合物の具体例
【0091】
【化38】
【0092】一般式(17)による化合物の具体例
【0093】
【化39】
【0094】特開昭50−38540号記載の化合物例
【0095】
【化40】
【0096】特開昭52−93470号記載の化合物例
【0097】
【化41】
【0098】特開昭56−43353号記載の化合物例
【0099】
【化42】
【0100】特開昭58−113929号記載の化合物
【0101】
【化43】
【0102】米国特許第3,321,313号記載の化
合物例
【0103】
【化44】
【0104】特開昭61−9650号記載の化合物例
【0105】
【化45】
【0106】
【化46】
【0107】
【化47】
【0108】その他の化合物例
【0109】
【化48】
【0110】本発明における架橋剤のさらに好ましい例
としては、b−3、b−6、b−7、b−10、b−1
3、c−1、c−2、c−3、c−6、d−3,d−
6、d−15、e−1、e−2、f−2、f−1などが
あげられる。本発明の好ましい添加量としては合剤全体
に対してポリマーが0.5〜30重量%、架橋剤が0.
05〜10%であり、さらに好ましくはポリマーが1〜
15重量%、架橋剤が0.1〜5%である。
【0111】以上の本発明のポリマーまたは化合物の未
反応の官能基が後の電池反応の妨げになる場合は適当な
処理(加熱、溶媒による洗浄など)によってこれを取り
除くこともできる。本発明で使用できる活物質は、電極
材料であれば良いが、特に、リチウム二次電池用とし
て、無機化合物正極か活物質のうち、Co酸化物(特開
昭52−12,424、DE2,606,915な
ど)、Li−Co酸化物(US3,945,848、U
S4,340,652など)、Li−Ni−Co酸化物
(EP243,926A、特開昭63−114,06
3、同63−211,565、同63−299,05
6、特開平1−120,765など)、V酸化物(FR
21,611,796、特開昭55−53,077、同
62−140,362、同62−227,358な
ど)、Li−V酸化物(電気化学 48巻 432(1
980)、ジャーナル オブ エレクトロケミカル ソ
サエティー,130巻 1225(1983)、特開平
2−12,769など)、Mn酸化物(EP269,8
55、特開昭63−58,761など)、Li−Mn酸
化物(特開昭56−136,464、同114,06
4、同114,065、同148,550、同221,
559、特開平1−5,459、同1−109,66
2、同1−128,371、同1−209,663、同
2−27,660)、Li−Ni−Mn酸化物(特開昭
63−210,028など)などがあげられる。
【0112】また、アルカリ二次電池では、Ni化合物
が一般に用いられる。(「電池ハンドブック」電気書院
刊)また、有機高分子正極活物質のうち、ポリアニリン
誘導体(モレキュラー、クリスタル アンド リキッド
クリスタル 121巻、173(1985)、特開昭
60−197,728、同63−46,223、同63
−243,131、特開平2−219,823など)、
ピロール誘導体(ジャーナル オブ ケミカル ソサエ
ティー ケミカル コミュニケーション 854(19
79)、DE3,223,544A3A、同307,9
54A、特開昭62−225,517、同63−69,
824、特開平1−170,615など)、ポリチオフ
ェン誘導体(特開昭58−187,432、特公平1−
12,775など)、ポリアセン誘導体(特開昭58−
209,864など)、ポリパラフェニレン誘導体など
があげられる。各誘導体は共重合体も含まれる。
【0113】この有機高分子化合物については、「導電
性高分子」緒方直哉編 講談社サイエンティフィック刊
(1990)に詳細に記載されている。本発明の化合物
を含ませることができる二次電池負極活物質としては、
リチウム二次電池では、リチウムイオンまたはリチウム
金属を吸蔵できる焼成炭素質化合物(特開昭58−20
9,864、同61−214,417、同62−88,
268、同62−216,170、同63−13,28
2、同63−24,555、同63−121,247、
同63−121,257、同63−155,568、同
63−276,873、同63−314,821、特開
平1−204,361、同1−221,859、同1−
274,360など)があげられる。
【0114】この焼成炭素質化合物に本発明の化合物を
添加する場合には、例えばイソシアネート基のような水
酸基と反応する化合物を添加することにより、本発明化
合物に含まれるリチウムと反応する基を失活させること
が好ましい。また、本発明の化合物を含ませることがで
きる二次電池負極活物質としては、ニッケル−水素二次
電池では、水素吸蔵合金(「水素吸蔵合金」与野書房
刊)があげられる。
【0115】電極合剤には、通常、カーボン、銀(特開
昭63−148,554)あるいはポリフェニレン誘導
体(特開昭59−20,971)などの導電性材料を含
ませることができる。本発明の正極合剤とともに用いら
れるリチウム二次電池の負極活物質としては、リチウム
二次電池の場合では、リチウム金属、リチウム合金(A
l、Al−Mn(米国特許4,820,599)、Al
−Mg(特開昭57−98977)、Al−Sn(特開
昭63−6,742)、Al−In、Al−Cd(特開
平1−144,573)などがあげられる。
【0116】電解質としては、プロピレンカーボネー
ト、エチレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、
γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テト
ラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメ
チルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニ
トリル、ニトロメタン、リン酸トリエステル(特開昭6
0−23,973)、トリメトキシメタン(特開昭61
−4,170)、ジオキソラン誘導体(特開昭62−1
5,771、同62−22,372、同62−108,
474)、スルホラン(特開昭62−31,959)、
3−メチル−2−オキサゾリジノン(特開昭62−4
4,961)、プロピレンカーボネート誘導体(特開昭
62−290,069、同62−290,071)、テ
トラヒドロフラン誘導体(特開昭63−32,87
2)、エチルエーテル(特開昭63,62,166)、
1,3−プロパンスルトン(特開昭63−102,17
3)などの非プロトン性有機溶媒の少なくとも1種以上
を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチウム塩、例え
ば、ClO4 - 、BF6 - 、PF6 - 、CF3
3 - 、CF3 CO2 - 、AsF6 -、SbF6 - 、B
1010(特開昭57−74,974)、(1,2−ジメ
トキシエタン)2ClO4 - (特開昭57−74,97
7)、低級脂肪族カルボン酸塩(特開昭60−41,7
73)、AlCl4 - 、Cl- 、Br- 、I- (特開昭
60−247,265)、クロロボラン化合物(特開昭
61−165,957)、四フェニルホウ酸(特開昭6
1−214,376)などの一種以上から構成されてい
る。なかでも、プロピレンカーボネートと1,2−ジメ
トキシエタンの混合液にLiClO4 あるいはLiBF
6 を含む電解液が代表的である。
【0117】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5
2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSiO4 、L
iSiO4 −LiI−LiOH(特開昭49−81,8
99)、xLi3 PO4 −(1−x)Li4 SiO
4 (特開昭59−60,866)、Li2 SiS3 (特
開昭60−501,731)、硫化リン化合物(特開昭
62−82,665)などが有効である。
【0118】有機固体電解質では、ポリエチレンオキサ
イド誘導体か該誘導体を含むポリマー(特開昭63−1
35,447)、ポリプロピレンオキサイド誘導体か該
誘導体を含むポリマー、イオン解離基を含むポリマー
(特開昭62−254,302、同62−254,30
3、同63−193,954)、イオン解離基を含むポ
リマーと上記非プロトン性電解液の混合物(米国特許
4,792,504、同4,830,939、特開昭6
2−22,375、同62−22,376、同63−2
2,375、同62−22,776、特開平1−95,
117)、リン酸エステルポリマー(特開昭61−25
6,573)が有効である。さらに、ポリアクリロニト
リルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−27
8,774)。また、無機と有機固体電解質を併用する
方法(特開昭60−1,768)も知られている。
【0119】セパレーターは、イオン透過度が大きく、
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜である。耐有機
溶剤性と疎水性からポリプロピレンなどのオレフィン系
の不織布やガラス繊維などが用いられている。また、放
電や充放電特性を改良する目的で、以下で示す化合物を
電解質に添加することが知られている。例えば、ピリジ
ン(特開昭49−108,525)、トリエチルフォス
ファイト(特開昭47−4,376)、トリエタノール
アミン(特開昭52−72,425)、環状エーテル
(特開昭57−152,684)、エチレンジアミン
(特開昭58−87,777)、n−グライム(特開昭
58−87,778)、ヘキサリン酸トリアミド(特開
昭58−87,779)、ニトロベンゼン誘導体(特開
昭58−214,281)、硫黄(特開昭59−8,2
80)、キノンイミン染料(特開昭59−68,18
4)、N−置換オキサゾリジノンとN,N′−置換イミ
ダゾリジノン(特開昭59−154,778)、エチレ
ングリコールジアルキルエーテル(特開昭59−20
5,167)、四級アンモニウム塩(特開昭60−3
0,065)、ポリエチレングリコール(特開昭60−
41,773)、ピロール(特開昭60−79,67
7)、2−メトキシエタノール(特開昭60−89,0
75)、AlCl3 (特開昭61−88,466)、導
電性ポリマー電極活物質のモノマー(特開昭61−16
1,673)、トリエチレンホスホルアミド(特開昭6
1−208,758)、トリアルキルホスフィン(特開
昭62−80,976)、モルフォリン(特開昭62−
80,977)、カルボニル基を持つアリール化合物
(特開昭62−86,673)、ヘキサメチルホスホリ
ックトリアミドと4−アルキルモルフォリン(特開昭6
2−217,575)、二環性の三級アミン(特開昭6
2−217,578)、オイル(特開昭62−287,
580)、四級ホスホニウム塩(特開昭63−121,
268)、三級スルホニウム塩(特開昭63−121,
269)などが挙げられる。
【0120】また、電解液を不燃性にするために含ハロ
ゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三弗化塩化エチレンを
電解液に含ませることができる。(特開昭48−36,
632) また、高温保存に適性をもたせるために電解液に炭酸ガ
スを含ませることができる。(特開昭59−134,5
67) また、正極活物質に電解液あるいは電解質を含ませるこ
とができる。例えば、前記イオン導電性ポリマーやニト
ロメタン(特開昭48−36,633)、電解液の添加
(特開昭57−124,870)が知られている。
【0121】また、正極活物質の表面を改質することが
できる。例えば、金属酸化物の表面をエステル化剤(特
開昭55−163,779)、キレート化剤で処理(特
開昭55−163,780)、導電性高分子(特開昭5
8−163,188、同59−14,274)、ポリエ
チレンオキサイドなど(特開昭60−97,561)に
よる処理が挙げられる。
【0122】また、負極活物質の表面を改質することも
できる。例えば、イオン導電性ポリマーやポリアセチレ
ン層を設ける方法(特開昭58−111,276)、L
iCl(特開昭58−142,771)、エチレンカー
ボネイト(特開昭59−31,573)による処置が挙
げられる。電極活物質の担体として、正極には、通常の
ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、多孔質
の発泡金属(特開昭59−18,578)、チタン(特
開昭59−68,169)、エキスパンデットメタル
(特開昭61−264,686)、パンチドメタル、負
極には、通常のステンレス鋼、ニッケル、チタン、アル
ミニウムの他に、多孔質ニッケル(特開昭58−18,
883)、多孔質アルミニウム(特開昭58−38,4
66)、アルミニウム焼結体(特開昭59−130,0
74)、アルミニウム繊維群の成形体(特開昭59−1
48,277)、ステンレス鋼の表面を銀メッキ(特開
昭60−41,761)、フェノール樹脂焼成体などの
焼成炭素質材料(特開昭60−112,264)、Al
−Cd合金(特開昭60−211,779)、多孔質の
発泡金属(特開昭61−74,268)などが用いられ
る。
【0123】集電体としては、構成された電池において
化学変化を起こさない電子伝導体であればよい。例え
ば、通常用いられるステンレス鋼、チタンやニッケルの
他に、銅のニッケルメッキ体(特開昭48−36,62
7)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正極活物質にはス
テンレス鋼の上に銅処理する(特開昭60−175,3
73)などが用いられる。
【0124】電池の形状はコイン、ボタン、シート、シ
リンダー、角形などいずれにも適用できる。
【0125】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明の主旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 正極活物質としてV6 13、導電剤としてアセチレンブ
ラックをそれぞれ88重量部、6重量部の割合で混合
し、さらに結着剤として固形分でそれぞれ4および2重
量部の本発明のポリマーおよび化合物(架橋剤)の溶液
を加え混練した後、厚さ20μmのアルミニウム箔集電
体の両面に塗布した。溶液の溶媒としては水、アセトン
やトルエンなど結着剤が可溶なものを使用した。上記塗
布物を乾燥後ローラープレス機により圧縮成型して帯状
の正極シート(1)を作成した。図1にその正極シート
1を示す。正極シートの圧縮成型後の厚さは220μm
であった。使用した本発明の結着剤および比較例の結着
剤を表1に示した。
【0126】また、リチウム−アルミニウム合金(合金
比80−20重量%、厚さ150μm)を帯状に裁断し
て負極シート(2)を作成した。上記正極(1)、微孔
性ポリプロピレンフィルム性セパレータ(3)、上記負
極シート(2)およびセパレータ(3)の順で積層し、
これを渦巻き状に巻回した。このとき、比較例13、1
4、15では一部に活物質の剥離脱落が見られたが本発
明品ではこの様なことはなかった。
【0127】この巻回体を負極端子を兼ねる、ニッケル
めっきを施した鉄製の有底円筒型電池缶(4)に収納し
た。さらに、電解質として1mol/リットル・LiB
4(プロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエ
タンの等容量混合液)を電池缶内に注入した。正極端子
を有する電池蓋(5)をガスケット(6)を介してかし
めて円筒型電池を作成した。なお正極端子(5)は正極
シート(1)と、電池缶(4)は負極シートと予めリー
ド端子により接続した。図1に円筒型電池の断面を示し
た。なお、7は安全弁である。
【0128】この電池について電極密度1mA/cm2
で2.4Vまで放電しその後3.4Vまで充電する操作
を繰り返し行って充放電サイクル試験を行なった。
【0129】
【表1】
【0130】*比較例のポリマー Z−1:ポリテトラフルオロエチレン Z−2:エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン
共重合体 実施例2 粉砕した石炭系ピッチコークスを負極活物質として用
い、前記ピッチコークス90重量部に対し結着剤として
本発明のポリマーおよび化合物をそれぞれ7および3重
量部加え、トルエン、アセトンなどの適当な溶媒を添加
して混練したスラリーを厚さ20μmの銅箔集電体の両
面に塗布した。塗布物を乾燥後ローラープレス機により
圧縮成形し厚さ230μmの負極シートを作成した。
【0131】正極活物質としてLi0.5 Co0.5 0.5
2.5 を88重量部、導電剤としてアセチレンブラック
6重量部の割合で混合し、さらに結着剤として実施例1
におけるZ−2を6重量部、または本発明のポリマーa
−1を4重量部および化合物b−3を2重量部の組合せ
を加え、トルエンまたはアセトン溶媒にて混練したもの
を使い、実施例1と同様に正極シートを作成した。結着
剤としてZ−2を使用した正極シートを(A)、a−1
およびb−3を使用した正極シートを(B)とする。
【0132】上記負極シートおよび正極シートを使って
実施例1と同様に円筒型電池を作成した。 *比較例のポリマー Z−3:ポリフッ化ビニリデン Z−4:トリフルオロクロルエチレン−フッ化ビニリデ
ン共重合体 実施例2で使用した本発明の結着剤および電池の充放電
サイクル試験の結果を表2に示した。なお、試験条件は
実施例1と同様である。
【0133】
【表2】
【0134】
【発明の効果】実施例1および2から明らかな様に、本
発明の結着剤を使用した電極は活物質の脱落が防止さ
れ、かつ二次電池における充放電サイクルの寿命がかな
り長く、充放電サイクル特性が優れている。本発明の結
着剤を使用した電極は、正極あるいは負極だけでもよい
し、また両方の電極に使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な円筒型電池の縦断面図である。
【符号の説明】
1. 正極 2. 負極 3. セパレータ 4. 電池缶 5. 電池蓋 6. ガスケット 7. 安全弁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質と負極活物質及びイオン伝導
    性を有する電解質から成る化学電池において、結着剤と
    して官能基を有するポリマーおよび、該ポリマーの官能
    基と反応し得る官能基を一分子内に少なくとも2個有す
    る化合物を正極合剤及び/または負極合剤に含有するこ
    とを特徴とする化学電池。
  2. 【請求項2】 該ポリマーの有する官能基が式1で表わ
    される官能基群の中の少くとも一種類から成ることを特
    徴とする請求項1記載の化学電池。 式1 【化1】 (但し、R1 、R2 、R3 、R4 は水素原子、炭素数1
    〜6のアルキル基、炭素数6〜12のアリール基、また
    はアラルキル基を表わし、Xは連結基−O−または−N
    (R5 )−を表わし、R5 は水素原子、炭素数1〜6の
    アルキル基、または炭素数6〜12のアラルキル基を表
    わす。Y、Zはハロゲン、アルコキシ基またはその塩ま
    たは置換されても良いアミノ基を表わし、Y、Zの少く
    とも1つはハロゲンである。)
  3. 【請求項3】 該化合物の有する官能基が式1で表わさ
    れる官能基群の中の少くとも一種類から成り、かつ該ポ
    リマーと反応して化学結合を形成し得ることを特徴とす
    る請求項1記載の化学電池。
  4. 【請求項4】 該ポリマーの含有する官能基が−OH
    で、該化合物が含有する官能基が式2で表わされる官能
    基であることを特徴とする請求項1記載の化学電池。 式2 【化2】
  5. 【請求項5】 該ポリマーの含有する官能基が−OH
    で、該化合物が含有する官能基が−NHCH2 OR(但
    し、Rは水素原子、炭素数1〜6個のアルキル基、炭素
    数6〜12個のアリール基またはアラルキル基を表わ
    す。)であることを特徴とする請求項1記載の化学電
    池。
  6. 【請求項6】 該ポリマーの含有する官能基が−OH
    で、該化合物が含有する官能基が−NCOであることを
    特徴とする請求項1記載の化学電池。
  7. 【請求項7】 該ポリマーの含有する官能基が−COO
    Hで該化合物が含有する官能基が式2で表わされる官能
    基であることを特徴とする請求項1記載の化学電池。
  8. 【請求項8】 該ポリマーの含有する官能基が式3で表
    わされる官能基で該化合物が含有する官能基が式2で表
    わされることを特徴とする請求項1記載の化学電池。 式3 【化3】
  9. 【請求項9】 該ポリマーに含有される官能基が式2で
    表わされる官能基で該化合物に含有される官能基がH2
    N−R−NH2 (但し、Rは置換または無置換の炭素数
    1〜12個のアルキレン基、炭素数6〜24個のアリー
    レン基またはアラルキレン基である。)であることを特
    徴とする請求項1記載の化学電池。
  10. 【請求項10】 該ポリマーに含有される官能基が式2
    で表わされる官能基で、該化合物に含有される官能基が
    −OHであることを特徴とする請求項1記載の化学電
    池。
  11. 【請求項11】 該ポリマーに含有される官能基が−O
    Hで、該化合物に含有される官能基が−SO2 CH=C
    2 であることを特徴とする請求項1記載の化学電池。
  12. 【請求項12】 該ポリマーに含有される官能基が−O
    Hで、該化合物に含有される官能基が式4で表わされる
    官能基であることを特徴とする請求項1記載の化学電
    池。 式4 【化4】 但し、Y、Zはハロゲン、炭素数1〜6個のアルコキシ
    基を表わし、Y、Zの少くとも1つはハロゲンであり、
    Xは連結基−O−または−NR−を表わし、Rは水素原
    子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数6〜12
    のアリール基またはアラルキル基を表わす。
  13. 【請求項13】 該ポリマーに含有される官能基が−N
    2 で、該化合物に含有される官能基が式2で表わされ
    る官能基であることを特徴とする請求項1記載の化学電
    池。
  14. 【請求項14】 該ポリマーの主鎖がエチレン性不飽和
    化合物の重合体であることを特徴とする請求項1記載の
    化学電池。
  15. 【請求項15】 該ポリマーの主鎖が糖鎖であることを
    特徴とする請求項1記載の化学電池。
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