JPH0770329B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents

非水電解液二次電池

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JPH0770329B2
JPH0770329B2 JP2295802A JP29580290A JPH0770329B2 JP H0770329 B2 JPH0770329 B2 JP H0770329B2 JP 2295802 A JP2295802 A JP 2295802A JP 29580290 A JP29580290 A JP 29580290A JP H0770329 B2 JPH0770329 B2 JP H0770329B2
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祐之 村井
修二 伊藤
▲吉▼徳 豊口
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、非水電解液二次電池に関し、特に正極活物質
を改良した非水電解液二次電池に関する。
従来の技術 リチウム、リチウム合金またはリチウム化合物を負極と
する非水電解液二次電池は高電圧で高エネルギー密度と
なることが期待され、多くの研究が行なわれている。
特に、これら電池の正極活物質としてMnO2やTiS2がよく
検討されている。最近、タックレイらによりLiMn2O4
正極活物質となることが報告された。(マテリアル リ
サーチ ブレチン1983年18巻461−472ページ)LiMn2O4
はスピネル構造をした立方晶の結晶構造であり、電池の
正極活物質として用いた場合、電池の放電電圧が4ボル
ト程度の高い電圧となり、正極活物質として有望と考え
られている。
LiXMn2O4正極活物質中のX値と開路電位の関係を第4図
に示す。4ボルト付近と2.8ボルト付近の2段の電位曲
線となる。
これまで、電位曲線の2.8ボルト付近の2段目に着目
し、充電電圧を4ボルト程度とし、放電を2ボルト程度
まで行なう充放電サイクルを行なわせることにより、サ
イクル特性の良好な電池を得る工夫がなされている。
しかし、より高エネルギー密度を得るには、4.5ボルト
まで充電し3ボルトまで放電する電位曲線のうち1段目
を利用する充放電サイクル、つまりX値が1以下、好ま
しくは0.7以下になるまで充電し、X値が1になるまで
または、1.85になるまで放電する方が有利である。しか
し、X値が0.7以下になるまで充電する1段目の充放電
のサイクル特性は悪く、約50サイクル程度で放電容量は
半分に低下した。この劣化の度合は、2段目の電位曲線
を用いるサイルクに較べ極めて大きい。
またX値が0.7を越える程度に充電した場合には、十分
な放電容量を得ることができない。
そこで、式LiXMYMn(2-Y)O4で表わされ、MはCo、Cr、N
i、Ta、Znの中の少なくとも一種であり、かつ、0.85≦
X≦1.15であり、0.02≦Y≦0.3である正極活物質を用
いる改良がなされ、サイクル特性の向上が図られてい
る。
発明が解決しようとする課題 上記の正極活物質を用いることによりサイクル特性の大
幅な向上が実現できるが、充電電圧が4Vを越えるため、
充電後の電池の自己放電特性が不充分であるという問題
があった。非水電解液二次電池の自己放電については電
池内部の微量水分や電解液溶媒の分解が原因となり、電
池内部抵抗の増大や充放電容量の低下という問題を引き
起こす。特に電池電圧が高くなるほどこれらの現象は顕
著になり、また、高温保存時においてより著しいものと
なる。
本発明はこのような課題を解決するもので、自己放電特
性を向上した非水電解液二次電池を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 この課題を解決するため本発明の非水電解液二次電池
は、リチウム、リチウム合金またはリチウム化合物を負
極、LiMn2-XMeXO4(Me:Co、Cr、Ni、Ta、Znからなる少
なくとも一種)で表わされるマンガン主体の複合酸化物
を活物質として含む正極合剤および非水電解液を有する
非水電解液二次電池において、前記正極合剤に水酸化リ
チウムLiOH、水酸化カリウムKOH、水酸化ナトリウムNaO
Hなどのアルカリ金属水酸化物の少なくとも1種を添加
するものである。
また、正極合剤へのアルカリ金属水酸化物の添加量が前
記正極活物質100gあたり0.05〜0.1モルであることが望
ましい。
作用 この構成により本発明の非水電解液二次電池は、二次電
池内部におけるアルカリ金属水酸化物の働きは明確では
ないが、その作用としては、有機電解液の分解の抑制や
分解生成物との反応などを挙げることができる。この結
果、溶媒分解生成物が原因と考えられる電池性能の低下
を軽減できるものと思われる。
実施例 以下本発明の一実施例の非水電解液二次電池について図
面を基にして説明する。
(実施例1) 電池の製造は次のようにして行なった。すなわち正極活
物質として、LiMn1・8CO0.2O4100gに導電剤としてアセチ
レンブラック3.0gを混合し、さらに、アルカリ金属水酸
化物として水酸化リチウムLiOH1.5gを水溶液として添加
し混合した。この混合物を80℃で10時間乾燥し、その後
結着剤としてのポリ弗化エチレン樹脂4.0gを混合して正
極合剤とした。正極合剤0.1グラムを直径17.5mmに1ト
ン/cm2でプレス成型して正極とした。製造した電池の
断面図を第3図に示す。成型した正極1をケース2に置
く。正極1の上にセパレータ3としての多孔性ポリプロ
ピレンフィルムを置いた。負極4として直径17.5mm厚さ
0.3mmのリチウム板を、ポリプロピレン製ガスケット6
を付けた封口板5に圧着した。非水電解液として、1モ
ル/1の過塩素酸リチウムを溶解したプロピレンカーボネ
ート溶液を用い、これをセパレータ3上および負極4上
に加えた。その後電池を封口した。上記のようにして得
られた電池をAとする。
同様の方法により水酸化カリウムKOHを添加した正極を
用いた電池をB、水酸化ナトリウムNaOHを添加した正極
を用いた電池をC、水酸化カリウムKOHと水酸化ナトリ
ウムNaOHをそれぞれ0.75g添加した正極を用いた電池を
D、水酸化リチウムLiOH、水酸化カリウムKOH、水酸化
ナトリウムNaOHをそれぞれ0.50g添加した正極を用いた
電池をEとする。
比較例として、アルカリ金属水酸化物を添加しない電池
として、LiMn1・8CO0.2O4100、アセチレンブラック3.0
g、ポリ4弗化エチレン樹脂4.0gを混合して正極合剤と
して使用し、以下、同様に電池を構成した。この電池を
Fとする。
前記電池A〜Fの自己放電試験を次のようにして行なっ
た。すなわち上記の方法で得られた電池について、2mA
の定電流で4.5ボルトまで充電し、3ボルトまで放電
し、この充電、放電を10サイクル行なった後、11サイク
ル目の充電が終わった後、60℃で4週間貯蔵した。貯蔵
後同じ条件で放電した。ここで、自己放電率は次のよう
に定義する。
自己放電率=(10サイクル目の放電電気量−11サイクル
目の放電電気量)/10サイクル目の放電電気量 上記各電池の60℃保存にともなう電池内部抵抗の変化を
第2図に示す。
従来構成の電池Fでは保存直後から急激な電池内部抵抗
の増加が認められ、4週間後には40Ω以上になる。一
方、本実施例の電池A〜Eにおいては、電池内部抵抗の
増加は小さいものであり、電池Fの1/5程度である。
また、第1表には、各電池の4週間後の自己放電率を示
す。
電池Fは非常に大きな自己放電率であるが、本実施例の
電池A〜Eでは10%以内に抑えられている。このように
正極合剤へアルカリ金属水酸化物を添加することは高温
保存にともなう自己放電を抑制する効果があり、水酸化
カリウムKOH、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムのい
ずれを添加した場合にも効果がある。
さらに、これらのアルカリ金属水酸化物を混合して添加
した場合にも同様の効果が認められる。
(実施例2) さらに、正極合剤への水酸化リチウムの添加量について
検討した。
第1図に水酸化ナトリウムの添加量(活物質100gに対す
るモル数)とこれらの正極を用いた電池の60℃、4週間
保存後の電池内部抵抗との関係を示す。結果から正極合
剤への水酸化リチウムの添加量が正極活物質100gに対し
て0.05モル〜0.1モルの範囲で電池内部抵抗の増加を抑
える効果がみられる。したがって、正極への水酸化リチ
ウムの添加量は活物質100gに対して、0.05モル〜0.1モ
ルの範囲が望ましい。
また、水酸化カリウムKOH、水酸化ナトリウムの場合に
も、同様の結果が得られ、正極活物質としてLiMn1・8Ni
0・2O4、LiMn1・8Cr0・2O4、LiMn1・8Ta0・2O4、LiMn1・8Zn
0・2O4Coを用いた場合にも同じ効果が認められた。
以上のように、LiMn1・8Co0・2O4を正極活物質とする非水
電解質電池において、正極合剤にアルカリ金属水酸化物
を添加することにより、自己放電特性の優れた非水電解
質二次電池を得ることができる。
以上の実施例では、電解液として1モル/lの過塩素酸リ
チウムを溶解したプロピレンカーボネート溶液を用いた
場合の結果であるが、電解液としてこれ以外に、溶質と
して過塩素酸リチウム、6フッ化燐酸リチウムやトリフ
ロロメタンスルフォン酸リチウム、ホウフッ化リチウ
ム、溶媒としてプロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネートなどのカーボネート類、ガンマーブチロラクト
ン、酢酸メチルなどのエステル類を用いた電解液が良好
であった。しかしながら、ジメトキシエタンやテトラヒ
ドロフランなどのエーテル類を使用した場合には、自己
放電特性は悪く、正極中にアルカリ金属水酸化物を添加
することによる自己放電特性の向上は認められず、本実
施例で示したプロピレンカーボネートを用いた場合の約
2倍であった。本実施例では正極は4V以上の電圧となる
ため、エーテル類は酸化されるためと考えている。
発明の効果 以上の実施例の説明で明らかなように本発明の非水電解
液二次電池によれば、リチウム、リチウム合金またはリ
チウム化合物を負極、LiMn2-XMeXO4(Me:Co、Cr、Ni、T
a、Znの中の少なくとも一種)で表わされるマンガン主
体の複合酸化物を活物質として含む正極合剤、および非
水電解液を有し、前記正極合剤にアルカリ金属水酸化物
を正極活物質100gあたり0.05〜0.1モル添加したことに
より、自己放電特性が良好な非水電解液二次電池を得る
ことができ、産業上の意義は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例および従来の非水電解液二次
電池における正極合剤への水酸化リチウムの添加量(正
極活物質100gあたりのモル数)と、これらの正極を用い
た電池の60℃、4週間保存後の電池内部抵抗との関係を
示すグラフ、第2図は同電池の60℃保存にともなう電池
内部抵抗の変化を示すグラフ、第3図は同試験に用いた
電池の縦断面図、第4図は同LiXMn2O4正極活物質の活物
質中のX値と開路電位の関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊口 ▲吉▼徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−199770(JP,A) 特開 平2−54865(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムまたはリチウム化合物を負極、Li
    Mn2-XMeXO4(Me:Co、Cr、Ni、Ta、Zn)で表わされるマ
    ンガン主体の複合酸化物を活物質として含む正極合剤、
    および非水電解液を有し、前記正極合剤にアルカリ金属
    水酸化物を添加したことを特徴とする非水電解液二次電
    池。
  2. 【請求項2】正極合剤へのアルカリ金属水酸化物の添加
    量が前記正極活物質100gあたり0.005〜0.1モルであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。
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