JPH0699404B2 - 4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤 - Google Patents

4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤

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JPH0699404B2
JPH0699404B2 JP12748586A JP12748586A JPH0699404B2 JP H0699404 B2 JPH0699404 B2 JP H0699404B2 JP 12748586 A JP12748586 A JP 12748586A JP 12748586 A JP12748586 A JP 12748586A JP H0699404 B2 JPH0699404 B2 JP H0699404B2
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pyrazolin
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benzoyloxyimino
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洋一 神田
英雄 荒堀
宣夫 佐藤
進 池田
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呉羽化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、各種植物病原菌による農作物等の病害防除な
どに主として利用される新規な4−ベンゾイルオキシイ
ミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘
導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤に関する。
従来技術 最近、4−置換オキシイミノ−1,3−ジ置換−2−ピラ
ゾリン−5−オン誘導体として4−ベンゾイルオキシイ
ミノ基を有する化合物が開示された(特開昭60-258166
号)。
本発明者らは、上記公知の化合物とは異なる文献未載の
新規化合物である4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−
ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体を合成
し、これら化合物が植物病原菌に対して優れた殺菌作用
を示すことを見出した。
発明が解決しようとする課題 したがつて、本発明は、各種病原菌に対して抗菌スペク
トルを有し、植物病原菌による農作物等の病害防除にも
有用性を有する新規化学物質、4−ベンゾイルオキシイ
ミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘
導体及びそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤を提供す
ることを課題とする。
以下本発明を詳しく説明する。
発明の構成 本発明の特徴は、下記一般式(I)で表わされる4−ベ
ンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体及び該誘導体を含有する農園芸用
殺菌剤にある。
(式中、Rはメチル基、又はトリフルオロメチル基を示
し、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基又は塩素原子
を示し、R2は水素原子、又は塩素原子を示す) 上記一般式(I)で表わされる化合物の具体例及びその
理化学的性質を示すと表1のとおりである。
次に、本発明に係る4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3
−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体の合成
法について説明する。
本発明による化合物は、下記反応式に基づいて合成し得
る。
(式中、R、R1、及びR2は前記と同じ意味を示す) 上記反応式において、式(IV)の出発化合物は、公知で
あつて「ジヤーナル オブ オルガニツクケミストリ
イ」(J.Org.Chem.)27、994(1962)に記載の方法に準
拠して合成し得る(式(IV)においてR=CH3の化合物
の合成法が記載されている)。
また、上記式(III)の化合物は、式(IV)の化合物の1
0%塩酸溶液に、冷却下攪拌しながら少過剰の亜硝酸ナ
トリウムを加え、室温で1〜2時間反応させることによ
り容易に得ることができる。因に、式(III)において
R=CH3の化合物の合成法は「アーチブ デア フアル
マシー」(Arch.pharma.)1976、309(11)、900〜908
に記載されている。
次に、上述のようにして得られた式(III)の化合物
を、ベンゼン、トルエンなどのごとき有機溶媒中で、式
(II)を有する酸クロライドと加熱下に攪拌しながら3
〜5時間反応させることにより、式(I)の目的化合物
を合成し得る。
得られた目的化合物は、再結晶又はシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー等により分離、精製して目的化合物を
得る。
以下に本発明に係る4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3
−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体の合成
例を示す。
合成例1 1,3−ジメチル−4−ベンゾイルオキシイミノ−2−ピ
ラゾリン−5−オン(表1の化合物番号1)の合成 式(III)の4−ヒドロキシイミノ−1,3−ジメチル−
2−ピラゾリン−5−オンの合成: 5−ヒドロキシ−1,3−ジメチルピラゾール(式(IV)
の化合物)10g(0.089モル)を10%塩酸水溶液50mlに懸
濁しておき、これに氷冷下攪拌しながら、亜硝酸ナトリ
ウム6.8g(0.098モル)を徐々に加えて反応を行つた。
この間反応液は懸濁状態から透明に変化し、その後結晶
が析出した。次いで、そのまま室温下で1.5時間攪拌し
て析出した結晶を濾取し、水洗した後、結晶10.1g(収
率81%)を採取し、これを更にベンゼンで再結晶して融
点145℃の黄色結晶から成る4−ヒドロキシイミノ−1,3
−ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン7.7g(収率62
%)を得た。得られた化合物の理化学的性質は下記のと
おりである。
IR KBrcm-1:νOH3380、νCO1680 NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.29、2.4(3H、それぞれs:ピラゾリン環3位CH3) 3.41(3H、s、ピラゾリン環1位N−CH3) 10.7〜12.4(1H、br、ピラゾリン環4位OH) 1,3−ジメチル−4−ベンゾイルオキシイミノ−2−
ピラゾリン−5−オンの合成: 上述のごとくして得た4−ヒドロキシイミノ−1,3−ジ
メチル−2−ピラゾリン−5−オン1g(0.007モル)を
乾燥ベンゼン30mlに懸濁しておき、これに室温で攪拌し
ながら、ベンゾイルクロライド1g(0.0073モル)を加え
た後、4時間、加熱還流下に反応を行つた。反応液は透
明になつてから、放冷後、ベンゼンを留去し、残渣を水
洗し、、温メタノールで洗浄、濾取すると、1.1gの固体
が得られる。これをベンゼンで再結晶すると、mp.182〜
184℃の目的化合物(表1の化合物番号1)がオレンジ
結晶として0.75g(収率44%)得られた。
得られた化合物の理化学的性質は下記のとおりである。
IR KBrcm-1:νCO1760、1700 NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.32(3H、s:ピラゾリン環3位CH3) 3.37(3H、s:1位N−CH3) 7.35〜7.7(3H、m:ベンゼン環H) 8.22〜8.5(2H、m:ベンゼン環H) 合成例2 1,3−ジメチル−4−(4−メチルベンゾイルオキシイ
ミノ)−2−ピラゾリン−5−オン(表1の化合物番号
2)の合成 合成例1で得られた4−ヒドロキシイミノ−1,3−ジメ
チル−2−ピラゾリン−5−オン1g(0.007モル)を乾
燥ベンゼン30mlに懸濁しておき、これに室温で攪拌しな
がら4−メチルベンゾイルクロライド1.1g(0.0073モ
ル)を加えた後、3時間、加熱還流下に反応を行つた。
反応液は透明になつてから、放冷後、ベンゼンを留去
し、残渣を濾取、水洗した。これを酢酸エチルにとか
し、5%NaOH水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後濃縮し残渣を濾取り、温メタノ
ールで洗浄して、1.2gの固体を得た。これをベンゼンで
再結晶してmp161〜162℃の目的化合物(表1の化合物番
号2)をオレンジ結晶として0.8g(収率44.4%)得た。
得られた化合物の理化学的性質は下記のとおりである。
IR KBrcm-1:νCO1755、1700 NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.28(3H、s:ピラゾリン環、3位CH3) 2.42(3H、s:ベンゼン環、CH3) 3.34(3H、s:ピラゾリン環、1位N−CH3 合成例3 4−(4−クロロベンゾイルオキシイミノ)−1,3−ジ
メチル−2−ピラゾリン−5−オン(表1の化合物番号
5)の合成 合成例1で得られた4−ヒドロキシイミノ−1,3−ジメ
チル−2−ピラゾリン−5−オン1g(0.007モル)を乾
燥ベンゼン30mlに懸濁しておき、これに室温で攪拌しな
がら、4−クロロベンゾイルクロライド1.26g(0.007モ
ル)を加えた後、4時間、加熱還流下に反応を行つた。
反応液は透明になつてから、放冷後、ベンゼンを留去
し、残渣を水洗し、温メタノールで洗浄、濾取して、1.
7gの固体を得た。これをベンゼンで2回再結晶してmp.1
45〜146℃の目的化合物(表1の化合物番号5)をオレ
ンジ結晶として1g(収率50%)得た。
得られた化合物の理化学的性質は下記のとおりである。
IR KBrcm-1:νCO1765、1710 NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.3(3H、s:ピラゾリン環3位CH3) 3.35(3H、s:ピラゾリン環1位N−CH3 合成例4 4−(3,4−ジクロロベンゾイルオキシイミノ)−1,3−
ジメチル−2−ピラゾリン−5−オン(表1の化合物番
号6)の合成 合成例1で得られた4−ヒドロキシイミノ−1,3−ジメ
チル−2−ピラゾリン−5−オン1g(0.007モル)を乾
燥ベンゼン30mlに懸濁しておき、これに室温で攪拌しな
がら、3,4−ジクロロベンゾイルクロライド1.55g(0.00
73モル)を加えた後、5時間、加熱還流下に反応を行つ
た。反応液は透明になつてから、放冷後、ベンゼンを留
去し、残渣を濾取、水洗した後、酢酸エチルにとかし、
5%NaOH水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、次いで濃縮し残渣を濾取、温メタノー
ルで洗浄して1.2gの固体を得た。これをベンゼンで再結
晶してmp.176〜178℃の目的化合物(表1の化合物番号
6)をオレンジ結晶として0.96g(収率43.6%)得た。
得られた化合物の理化学的性質は下記のとおりである。
IR KBrcm-1:νCO1760、1700 NMR(CDCl3)δ(ppm): 2.3(3H、s:ピラゾリン環3位CH3) 3.35(3H、s:ピラゾリン環1位N−CH3 上記各合成例におけるNMRに関するデータは下記を表わ
す。
* s……単一線、d……二重線、 m……多重線、J……カツプリング定数 br……幅広い。
発明の有用性 本発明に係る4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジア
ルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体は、各種植物
病原菌に対して抗菌スペクトルを示し、特にキユウリべ
と病、トマト疾病、コムギ赤さび病及びコムギうどんこ
病等による農作物の病害防除に優れた効果を示すので、
農園芸用殺菌剤として有用である。
以下に、上記誘導体の製剤例及び植物病害に対する防除
効果を説明するための実施例にそれぞれ示す。
なお、本発明による上記化合物は、そのまま又は担体
(希釈剤)と混合して粉剤、水和剤、粒剤、乳剤又は液
剤などの形態で農園芸用殺菌剤として使用でき、必要に
応じて更に展着剤、乳化剤、湿展剤、固着剤などの助剤
も添加して使用することができる。
製剤例1(粉剤形態) 本発明による化合物 (重量部) (表1に示した化合物番号1) 3 クレー 40 タルク 57 上記配合のものを粉砕混合し、散粉として使用する。
製剤例2(水和剤形態) 本発明による化合物 (重量部) (表1に示した化合物番号3) 50 リグニンスルホン酸塩 5 アルキルスルホン酸塩 3 珪藻土 42 上記配合のものを粉砕混合し、水和剤として水で希釈し
て使用する。
製剤例3(乳剤形態) 本発明による化合物 (重量部) (表1に示した化合物番号5) 40 ポリオキシエチレンアルキル アクリエーテルサルフエート 3 ポリオキシエチレンアルキル アリルエーテル 10 キシレン 47 上記配合のものを均一に混合溶解して乳剤とする。
実施例1キユウリべと病防除効果試験 径10cmの素焼鉢を用いて栽培した第2本葉時のキユウリ
葉(品種;相模半白、1本播き/鉢、3鉢/処理区使
用)に製剤例2の如き水和剤形態のものを所定濃度に水
で希釈懸濁し、1鉢当り5ml散布した。散布葉風乾後、
り病葉から採取したキユウリべと病菌胞子の懸濁液を噴
霧接種し、20〜22℃高湿度条件下に24時間保ちその後は
温室内に放置した。接種後5〜7日目に次の調査基準に
より病度を調査し、下記式により防除価を算出した。
(調査基準) り病度 発病程度 0 無発病のもの 0.5 病斑面積率10%未満のもの 1 病斑面積率10%以上20%未満のもの 2 病斑面積率20%以上40%未満のもの 3 病斑面積率40%以上60%未満のもの 4 病斑面積率60%以上80%未満のもの 5 病斑面積率80%以上のもの 結果は表2に示す。
実施例2 トマト疫病防除効果試験 径10cmの素焼鉢を用いて栽培した第3葉期のトマト幼苗
(品種;福寿2号、1本植/鉢、3鉢/処理区使用)に
製剤例2の如き水和剤形態のものを所定濃度に水で希釈
懸濁し、1鉢当り5ml散布した。散布葉風乾後、り病葉
から採取したトマト疫病菌胞子の懸濁液を噴霧接種し、
20〜22℃高湿度条件下に24時間保ちその後は温室内に放
置した。接種後5〜7日目に次の調査基準により病度を
調査し、下記式により防除価を算出した。
(調査基準) り病度 発病程度 0 無発病のもの 0.5 病斑面積率10%未満のもの 1 病斑面積率10%以上20%未満のもの 2 病斑面積率20%以上40%未満のもの 3 病斑面積率40%以上60%未満のもの 4 病斑面積率60%以上80%未満のもの 5 病斑面積率80%以上のもの 結果は表3に示す。
実施例3 小麦赤さび病防除試験 径10cmの素焼鉢を用いて栽培した第2本葉時の幼苗小麦
(品種;農林64号、16本/鉢)に製剤例2で示した水和
剤形態のものを水で所定濃度に希釈懸濁し、5ml/鉢の割
合で散布した。散布葉風乾後、り病葉より採取した小麦
赤さび病菌夏胞子の懸濁液を噴霧接種し、20〜23℃高湿
度条件下に24時間保つた。その後ガラス温室内に放置
し、接種から7〜10日目に下記の調査基準により10本に
ついてり病度を調査し、1葉当りの平均り病度から下記
式により防除価を算出した。
(調査基準) り病度 発病程度 0 無発病のもの 0.5 病斑面積率10%未満のもの 1 病斑面積率10%以上20%未満のもの 2 病斑面積率20%以上40%未満のもの 3 病斑面積率40%以上60%未満のもの 4 病斑面積率60%以上80%未満のもの 5 病斑面積率80%以上のもの 結果は表4に示す。
実施例 小麦うどんこ病防除試験 径10cmの素焼鉢を用いて栽培した第2本葉時の幼苗小麦
(品種;農林64号、16本/鉢)に製剤例2で示した水和
剤形態のものを水で所定濃度に希釈懸濁し、5ml/鉢の割
合で散布した。散布葉風乾後、り病葉より採取した小麦
うどんこ病菌胞子の懸濁液を噴霧接種し、20〜25℃高湿
度条件下に24時間保つた。その後ガラス温室内に放置
し、接種から10日後に下記の基準により病度を調査し、
1葉当りの平均り病度から下記式により防除価を算出し
た。
(調査基準) り病度 発病程度 0 無発病のもの 0.5 病斑面積率10%未満のもの 1 病斑面積率10%以上20%未満のもの 2 病斑面積率20%以上40%未満のもの 3 病斑面積率40%以上60%未満のもの 4 病斑面積率60%以上80%未満のもの 5 病斑面積率80%以上のもの 結果は表5に示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Rはメチル基、又はトリフルオロメチル基を示
    し、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基又は塩素原子
    を示し、R2は水素原子、又は塩素原子を示す)で表わさ
    れる4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−
    2−ピラゾリン−5−オン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、Rはメチル基、又はトリフルオロメチル基を示
    し、R1は水素原子、メチル基、メトキシ基又は塩素原子
    を示し、R2は水素原子、又は塩素原子を示す)で表わさ
    れる4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−
    2−ピラゾリン−5−オン誘導体を含有する農園芸用殺
    菌剤。
JP12748586A 1986-06-02 1986-06-02 4−ベンゾイルオキシイミノ−1,3−ジアルキル−2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤 Expired - Lifetime JPH0699404B2 (ja)

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