JPH07108544B2 - 射出成形機のノズル加熱方法及び装置 - Google Patents

射出成形機のノズル加熱方法及び装置

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JPH07108544B2
JPH07108544B2 JP8018493A JP8018493A JPH07108544B2 JP H07108544 B2 JPH07108544 B2 JP H07108544B2 JP 8018493 A JP8018493 A JP 8018493A JP 8018493 A JP8018493 A JP 8018493A JP H07108544 B2 JPH07108544 B2 JP H07108544B2
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nozzle touch
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出ノズルを加熱する際
に用いて好適な射出成形機のノズル加熱方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来技術及び課題】一般に、射出成形機における射出
装置の加熱筒には、加熱筒内の溶融樹脂を金型キャビテ
ィ内へ射出充填するための射出ノズルを備えるととも
に、この射出ノズルには内側の溶融樹脂を所望の溶融状
態に維持するためのノズル加熱装置を付設している。
【0003】ところで、射出ノズルの先端温度を適温に
維持することは安定した成形を行う面からも極めて重要
であり、例えば、温度が高すぎる場合には「ドルーリン
グ」を生じたり、また、温度が低すぎる場合には射出ノ
ズルに「詰まり」を生じる。一方、射出ノズルの軸方向
における温度分布は図5に示すようになる。同図から明
らかなように、射出ノズルの中間部の温度は温度センサ
により検出される実測温度に基づいてフィードバック制
御されるため、設定温度Tsに維持されるが、射出ノズ
ルの先端は、当該射出ノズルの温度よりも100〜20
0℃程度低くなるように冷却される金型に当接(ノズル
タッチ)することから、非ノズルタッチ時とノズルタッ
チ時では温度が大幅に変動する。即ち、非ノズルタッチ
時には温度分布曲線M1で示すように温度降下は比較的
小さいが、ノズルタッチ時には温度分布曲線M2で示す
ように温度は急激に低下する。なお、温度分布曲線M3
は樹脂通過時の温度を示す。
【0004】そこで、従来はこのような温度変動による
弊害を防止するため、射出ノズルの軸方向に複数の温度
制御領域を設定し、設定した各温度制御領域においてそ
れぞれ個別に温度制御することも行われていた(例え
ば、実開昭63−154210公報等参照)。
【0005】しかし、このような従来の方法は独立した
複数の制御装置が必要になることから、温度センサ及び
制御系の構成部品もそれぞれ対応して複数必要になり、
大幅なコストアップを生ずる難点があった。
【0006】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、射出ノズルに対して最適な加
熱を行うことができるとともに、大幅なコストダウンを
図ることができる射出成形機のノズル加熱方法及び装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形機
のノズル加熱方法は、射出ノズル2を加熱するに際し、
射出ノズル2を軸方向に複数の加熱ゾーンZa、Zbに
分け、最前部の加熱ゾーンZaに対するノズルタッチ時
の加熱量を非ノズルタッチ時の加熱量よりも大きく設定
するとともに、他の加熱ゾーンZbに対する加熱量を非
ノズルタッチ時及びノズルタッチ時とも同一条件に設定
することを特徴とする。この場合、最前部の加熱ゾーン
Zaは非ノズルタッチ時に間欠的に加熱し、かつノズル
タッチ時に連続的に加熱するとともに、他の加熱ゾーン
Zbは非ノズルタッチ時及びノズルタッチ時とも間欠的
に加熱することが望ましい。
【0008】また、本発明に係る射出成形機のノズル加
熱装置1は、射出ノズル2の軸方向に付設した複数のヒ
ータ3a、3bと、最前部のヒータ3aに対するノズル
タッチ時の給電量を非ノズルタッチ時の給電量よりも大
きくなるように制御し、かつ他のヒータ3bに対する給
電量を非ノズルタッチ時及びノズルタッチ時とも同一条
件に制御する制御機能部4を備えてなることを特徴とす
る。この場合、制御機能部4は射出ノズル2の温度を検
出する単一の温度センサ6を備え、この温度センサ6の
検出結果に基づいて全ヒータ3a、3bに対する給電量
を同時にフィードバック制御可能に構成することができ
るとともに、最前部のヒータ3aに対するノズルタッチ
時の印加電圧の大きさを調節する電圧調節部7を備えて
構成できる。また、制御機能部4は最前部のヒータ3a
に対して非ノズルタッチ時に間欠的に給電し、かつノズ
ルタッチ時に連続的に給電するとともに、他のヒータ3
bに対して非ノズルタッチ時及びノズルタッチ時とも間
欠的に給電する制御を行うことが望ましい。
【0009】
【作用】本発明に係る射出成形機のノズル加熱方法及び
装置1によれば、射出ノズル2の軸方向に複数の加熱ゾ
ーンZa、Zbが設定される。そして、制御機能部4に
よって、まず、非ノズルタッチ時には、予め設定された
給電条件(加熱条件)により複数のヒータ3a、3bが
制御されるとともに、ノズルタッチ時には、最前部のヒ
ータ3aに対する給電量(加熱量)が非ノズルタッチ時
よりも大きくなるように制御され、また、他のヒータ3
bの給電量(加熱量)は非ノズルタッチ時と同一となる
ように制御される。これにより、射出ノズル2の先端に
金型が当接することに伴う加熱ゾーンZaの温度降下が
補償される。このように、各ヒータ3a、3bはノズル
タッチを切換点として給電制御される。
【0010】なお、制御機能部4によって、金型が当接
したことの影響を受けない他の加熱ゾーンZbに設けた
温度センサ6の検出温度に基づいて全ヒータ3a、3b
に対する給電量(加熱量)がフィードバック制御される
ため、各ヒータ3a、3bは単一の制御系により同時に
制御されることになる。
【0011】この場合、制御機能部4により最前部のヒ
ータ3aに対しては非ノズルタッチ時に間欠的な給電が
行われるとともに、ノズルタッチ時に連続的な給電が行
われ、対応する加熱ゾーンZaの加熱が行われる。ま
た、他のヒータ3bに対しては非ノズルタッチ時及びノ
ズルタッチ時とも間欠的な給電が行われ、対応する加熱
ゾーンZbの加熱が行われる。この際、電圧調節部7に
より最前部のヒータ3aに対するノズルタッチ時の印加
電圧の大きさが最適となるように調節される。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0013】まず、本発明に係るノズル加熱装置1の構
成について、図1〜図2を参照して説明する。
【0014】図1において、10は射出成形機における
射出装置である。射出装置10は加熱筒11を備え、こ
の加熱筒11の内部にはスクリュ12を挿通するととも
に、加熱筒11の先端には射出ノズル2を備える。な
お、13は金型、14は加熱筒11に付設したヒータ
(バンドヒータ等)を示す。
【0015】そして、射出ノズル2には本発明に係るノ
ズル加熱装置1を設ける。まず、射出ノズル2を軸方向
へ前後二つの加熱ゾーンZa、Zbに分け、各加熱ゾー
ンZa、Zbにはバンドヒータ等を利用したヒータ3
a、3bをそれぞれ付設する。この場合、前部の加熱ゾ
ーンZaは温度変動の大きい射出ノズル2の最前部に設
定するとともに、後部の加熱ゾーンZbは加熱ゾーンZ
aを除く射出ノズル2の全体に設定する。また、射出ノ
ズル2の軸方向略中央部(ヒータ3bの付設部位)には
熱電対等を利用した温度センサ6を付設する。一方、温
度コントローラ21を備え、この温度コントローラ21
には各ヒータ3a、3bを接続するとともに、温度セン
サ6を接続する。
【0016】次に、温度コントローラ21の具体的な構
成について、図2を参照して説明する。加熱ゾーンZa
に付設したヒータ3aは開閉スイッチ22、23、さら
に、電圧調節部7を介して電源部26に接続するととも
に、このヒータ3aは開閉スイッチ24、25、さら
に、給電調節部27を介して電源部26に接続する。ま
た、加熱ゾーンZbに付設したヒータ3bも給電調節部
27に接続する。一方、28は制御部であり、電源部2
6及び給電調節部27に接続するとともに、この制御部
28には前記温度センサ6を接続する。なお、開閉スイ
ッチ22、23、24及び25は制御部28により制御
される。
【0017】次に、本発明に係るノズル加熱方法を含む
加熱装置1の動作について、図2及び図3を参照して説
明する。
【0018】まず、非ノズルタッチ時(射出ノズル2が
金型13から離れた状態)には開閉スイッチ22及び2
3は開、また、開閉スイッチ24及び25は閉となって
いる。これにより、給電調節部27からヒータ3a及び
3bの双方に同一条件(異条件でもよい)の給電が同時
に行われる。なお、図3(a)はヒータ3bに対する給
電時の電圧波形(電圧Vn)を示すとともに、図3
(b)はヒータ3aに対する給電時の電圧波形(電圧V
n)を示し、各ヒータ3a、3bにはスイッチングされ
た間欠的な給電が行われる。
【0019】また、この際には、給電調節部27及び制
御部28は温度センサ6から検出される検出温度によ
り、射出ノズル2の加熱温度が設定温度となるようにヒ
ータ3a及び3bに対する給電量をフィードバック制御
する。即ち、加熱温度が設定温度よりも低い場合には間
欠的な給電における通電時間を長くし、これにより、給
電波形のデューティ比を大きくするとともに、加熱温度
が設定温度よりも高い場合には通電時間を短くし、これ
により、給電波形のデューティ比を小さくする。なお、
この場合、ディーティ比はそのままで電圧の大きさを制
御してもよい。
【0020】他方、ノズルタッチ時(射出ノズル2が金
型13に当接した状態)には射出ノズル2の位置検出等
によりノズルタッチを検出し、図3に示すPt点におい
て、制御部28は開閉スイッチ22及び23を閉、ま
た、開閉スイッチ24及び25を開にする。この結果、
ヒータ3bへの給電量は図3(a)に示すように、その
まま同一条件で継続するも、ヒータ3aには電圧調節部
7から給電され、図3(b)に示すように、電圧調節部
7によって電圧調節(低圧化)された電圧Vsによる連
続的な給電が行われる。なお、この場合、電圧調節部7
により、射出ノズル2における加熱ゾーンZaの加熱温
度が最適となるように電圧Vsの大きさが予め設定され
る。
【0021】よって、ノズルタッチ時における加熱ゾー
ンZaの加熱温度は、図5に示す温度分布曲線M4のよ
うに改善され、従来技術下における温度分布曲線M2よ
りも温度降下が抑制される最適な加熱温度が設定される
とともに、このような加熱温度は単一の制御系により実
現される。図4は射出ノズル2の経時的な温度変化を示
し、Taは加熱ゾーンZaにおける加熱温度、Tbは加
熱ゾーンZbにおける加熱温度を示す。なお、Pt点は
ノズルタッチの始点を示すとともに、Pf点は射出直
前、Pb点は射出直後の時点を示している。また、同図
中、点線Tasは従来技術下における温度変化を示す。
【0022】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、ヒータに対する給電は間欠的に行う場合を例示
したが全て連続的に行ってもよい。また、他の加熱ゾー
ン及び他のヒータは複数であっもよい。さらにまた、電
源部は直流電源又は交流電源のいずれでもよく、交流電
源の場合には図3の電圧波形は交流電圧のゲート波形と
なる。その他、細部の構成、形状、手法等において、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。
【0023】
【発明の効果】このように、本発明に係る射出成形機の
ノズル加熱方法は、射出ノズルを加熱するに際し、射出
ノズルを軸方向に複数の加熱ゾーンに分け、最前部の加
熱ゾーンに対するノズルタッチ時の加熱量を非ノズルタ
ッチ時の加熱量よりも大きく設定するとともに、他の加
熱ゾーンに対する加熱量を非ノズルタッチ時及びノズル
タッチ時とも同一条件に設定し、また、本発明に係る射
出成形機のノズル加熱装置は、射出ノズルの軸方向に付
設した複数のヒータと、最前部のヒータに対するノズル
タッチ時の給電量を非ノズルタッチ時の給電量よりも大
きくなるように制御し、かつ他のヒータに対する給電量
を非ノズルタッチ時及びノズルタッチ時とも同一条件に
制御する制御機能部を備えてなるため、射出ノズルに対
して最適な加熱を行うことができるとともに、加えて単
一の制御系で足りることから大幅なコストダウンを図る
ことができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノズル加熱装置を含む射出ノズル
の周辺構成図、
【図2】同ノズル加熱装置のブロック構成図、
【図3】同ノズル加熱装置におけるヒータに対する給電
波形図、
【図4】同ノズル加熱装置により加熱した射出ノズルの
経時的な温度変化図、
【図5】射出ノズルにおける軸方向の温度分布曲線図、
【符号の説明】
1 ノズル加熱装置 2 射出ノズル 3a ヒータ(最前部のヒータ) 3b ヒータ(他のヒータ) 4 制御機能部 6 温度センサ 7 電圧調節部 Za 加熱ゾーン(最前部の加熱ゾーン) Zb 加熱ゾーン(他の加熱ゾーン)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出ノズルを加熱するに際し、射出ノズ
    ルを軸方向に複数の加熱ゾーンに分け、最前部の加熱ゾ
    ーンに対するノズルタッチ時の加熱量を非ノズルタッチ
    時の加熱量よりも大きく設定するとともに、他の加熱ゾ
    ーンに対する加熱量を非ノズルタッチ時及びノズルタッ
    チ時とも同一条件に設定することを特徴とする射出成形
    機のノズル加熱方法。
  2. 【請求項2】 最前部の加熱ゾーンは非ノズルタッチ時
    に間欠的に加熱し、かつノズルタッチ時に連続的に加熱
    するとともに、他の加熱ゾーンは非ノズルタッチ時及び
    ノズルタッチ時とも間欠的に加熱することを特徴とする
    請求項1記載の射出成形機のノズル加熱方法。
  3. 【請求項3】 射出ノズルの軸方向に付設した複数のヒ
    ータと、最前部のヒータに対するノズルタッチ時の給電
    量を非ノズルタッチ時の給電量よりも大きくなるように
    制御し、かつ他のヒータに対する給電量を非ノズルタッ
    チ時及びノズルタッチ時とも同一条件に制御する制御機
    能部を備えてなることを特徴とする射出成形機のノズル
    加熱装置。
  4. 【請求項4】 制御機能部は射出ノズルの温度を検出す
    る単一の温度センサを備え、この温度センサの検出結果
    に基づいて全ヒータに対する給電量を同時にフィードバ
    ック制御可能に構成することを特徴とする請求項3記載
    の射出成形機のノズル加熱装置。
  5. 【請求項5】 制御機能部は最前部のヒータに対して非
    ノズルタッチ時に間欠的に給電し、かつノズルタッチ時
    に連続的に給電するとともに、他のヒータに対して非ノ
    ズルタッチ時及びノズルタッチ時とも間欠的に給電する
    制御を行うことを特徴とする請求項3記載の射出成形機
    のノズル加熱装置。
  6. 【請求項6】 制御機能部は最前部のヒータに対するノ
    ズルタッチ時の印加電圧の大きさを調節する電圧調節部
    を備えることを特徴とする請求項3記載の射出成形機の
    ノズル加熱装置。
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