JPH07108802B2 - 繊維補強セメント板の製造方法 - Google Patents

繊維補強セメント板の製造方法

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JPH07108802B2
JPH07108802B2 JP10673290A JP10673290A JPH07108802B2 JP H07108802 B2 JPH07108802 B2 JP H07108802B2 JP 10673290 A JP10673290 A JP 10673290A JP 10673290 A JP10673290 A JP 10673290A JP H07108802 B2 JPH07108802 B2 JP H07108802B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は繊維補強セメント板の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、繊維補強セメント板の製造方法として走行する成
形ベルトコンベア上にセメント、シリカ、補強繊維、細
骨材等を均一混合した粉状混合原料を層状に散布供給
し、適宜水を散布供給後ロールで圧縮した板状に成形し
ていく、いわゆる乾式法が広く知られている。
この乾式法は、走行ベルトコンベアで連続生産して行く
ので、一時に大量消費される建材例えば屋根材、壁板等
の製造手段として非常に有利である利点を有する。
〔従来技術の問題点〕
ところで、上記乾式法による製造法での生産性向上は成
形ベルトコンベアの走行速度の向上にある。
ところが、ベルトコンベア上のセメント原料層の表面に
加水した際、水が粉体原料層全体にわたって均一かつ迅
速に吸収されずに表層部分に滞留する傾向が生じやす
い。
従って生産性をたかえるためベルトコンベアの速度を上
げると加水によるセメント層の厚さ方向の性情の相違に
よって圧縮ロール通過時、表層部分だけがロールで押し
戻される現象が生じ、かつこの現象は時間の経過と共に
増大するので、コンベアの速度を上げたまま成形を続け
ると、やがては圧縮ロール部分に上記原料が溜まりとな
り、ブローバックが発生する問題があった。
従って、生産性を上げるためベルトコンベアの速度を早
くするのにも限度がある問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は上記問題点に鑑み、繊維補強セメント板を乾
式法で特に薄板を製造する場合において、物性を低下す
る事なく成形速度の向上した繊維補強セメント板の製造
方法を提供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この発明の繊維補強セメント板の製造方法は、セ
メント、シリカ、補強繊維、細骨材その他から成るセメ
ント組成物(A)95〜60重量%に対し、セメント、シリ
カ、石綿以外の補強繊維及び細骨材から成る組成物に加
水混合し板状に成形後、自然養生して得た成形体を粉砕
機で粒度8メッシュ以下に粉砕した粉状組成物(B)を
5〜40重量%添加し混合分散機で均一混合後、予め表面
を水で湿潤させた成形ベルトコンベア上に層状に散布し
板状にロールで圧縮した後その表面に水を散布し、更に
ロールに依って圧縮成形後、該成形体をベルトコンベア
から取出してオートクレーブにより養生することを特徴
とするものである。
〔作用〕
通常、セメント組成物(A)は吸水性を有するが乾燥状
態の粉状体上に水滴を滴下した場合、水滴の表面張力等
の影響によって返って水−粉状体の均一混合が困難とな
る。
これは、粉状体が水滴周囲に引き寄せられる結果、この
粉状体がバリア層となってそれより外周に有る粉状体を
遮断するからと考えられる。
そこで、この発明はセメント組成物(A)に水を吸収し
易く、かつ上記したようなバリア層を形成しにくい粉状
組成物(B)を添加し、均一混合することによりセメン
ト層全体に迅速に水が浸透できるようにするのである。
この水を吸収し易く、かつ上記したようなバリア層を形
成しにくい組成物として、石綿を使用しないセメント配
合物からなる養生硬化された板状体を粉砕した粉状組成
物(B)を使用する。
この粉状組成物(B)は一旦養生硬化したセメント成形
物を粉砕したものであるからマトリックスに含まれる微
小な空隙によって吸水性が非常によく、このような粉状
体をセメント配合原料中に分散させることで全体の水浸
透性が著しく改良される。
上記粉状組成物(B)の粒度として8メッシュ以下の限
定するのは粉状組成物が板厚を貫通するのを防止するた
めである。
さらに、粉状組成物(B)の成形条件として自然養生の
みで硬化させるのはこの粉状組成物(B)を添加して成
形したセメント成形物のオートクレーブ養生時、上記粉
状組成物(B)に結合反応を起こさせたセメントマトリ
ックスの結合強度を得るためである。
またセメント配合物(A)に対し粉状組成物(B)を5
〜40重量%混入するのは、5重量%より少ないと水の浸
透性が不充分となり成形速度の上昇が充分に出来ず、ま
た40重量%より多くなると成形された製品の強度が低下
するからである。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明の方法を実施する装置の要部側面図で
ある。
ドライ解繊パルプ5重量%、普通ポルトランドセメント
57重量%、プレーン値6000〜15000cm2/gの結晶質シリカ
38重量%を順次高速攪拌装置付混合分散機に投入混合
し、次いでこの混合原料を第1図に示す乾式製造装置に
供給して板材を成形し、この成形品を2日間自然養生し
て硬化させ、この成形体をリーツ粉砕機で粉砕した。
この時得られた粉砕物の粒度分布は下表の通りであっ
た。
上記で得られた粉砕物の内8メッシュより細かい微粉砕
物を配合物Bとした。
次にドライ解繊パルプ3重量%、石綿5重量%、普通ポ
ルトランドセメント55.2重量%、ブレーン値6000〜1500
0cm2/gの結晶質シリカ36.8重量%よりなる配合物A100部
に対し配合物Bを第1表に示した割合で混合した。
次に、第1表に示した配合の粉体の水の浸透性、透過性
を知るため以下の試験を行った。
試験1.水の浸透性 第3図(イ)に図示した内径25mmの円筒金型aに第1表
に示した配合の組成を入れ、次に第3図(ロ)に示すよ
うにプレスロッドbでバックロール加圧時と同じ状態に
10kg/cm2で加圧し、プレスロッドbを引き抜いた後第3
図(ハ)に示すようにスポイトcで水を粉体の15重量%
になるように滴下した。その後第3図(ニ)に示すよう
に、ミドルロールの圧縮圧と同じ30kg/cm2となるよう再
びブレスロッドbで加圧し、型から外して第3図(ホ)
に示すように試料の高さLと水の浸透部の高さlωを3
分以内に測定した。
第1表に示した配合1,2,3,の順序に夫々測定した水の浸
透深さlωと粉砕物添加割合は、第4図に示した通りで
ある。
試験2.空気の浸透性 試験は水を空気に置き換えて試験を行なった。
第1表に示す配合の試料3.0grを夫々セルに投入しブレ
ーン装置を用いて一定量の空気をセルに送入し試料を通
過する時間を測定した。
各試料の通過秒数と粉砕物添加割合は第5図に示した通
りである。
実施例1 第1表1の配合のものを高速攪拌装置付混合分散機に投
入混合したものを第1図に示す予め表面を水で湿潤させ
たベルトコンベア1上に層状に供給し、均らしロール
(図示せず)で均一にした後、バックロール2により圧
縮し、ウオーターボックス3から水を散布させて湿潤さ
せ、5〜15%の含水状態とし、次いで含水した堆積原料
をミドルロール4、フロントロール5で圧縮し、次いで
加圧ロール6,6で線圧600kg/cm〜1000kg/cmの圧力で圧縮
した。
この圧縮成形体を切断したものを最終的にオートクレー
プに搬入し、高温加圧の水蒸気で養生し、板厚6.0mm、
巾27cm、58スパンの試料を得た。
実施例2 第1表の配合成分2を用いた以外は、実施例1と同じで
ある。
比較例 比較のため微粉砕物を混入しない第1表3を用いた以外
は、実施例1と同じ方法で試料を得た。
実施例1,実施例2,比較例の成形速度を変化させて得られ
た製品の試験結果は、第2表に表示した通りである。
なお第2表においてブローバックとは、第2図に示すよ
うにロール前面において原料が滞留する現象を言う。
第2表の○……ブローバックpの全然ないもの △……ブローバックpの少ないもの ×……ブローバックpが大きく製造出来ないものであ
る。
第2表に於ける実施例1、2の配合を用いて成形速度30
m/minで成型された製品の粉砕物(B)の添加量と強度
(kg/cm2)、たわみ(mm)の関係は第6図、及び第7図
に示した通りである。
〔効果〕
この発明は以上説明したようにセメント成形体を自然養
生し粒度8メッシュ以上に粉砕したものを、セメント配
合物に混入する事に依って該配合物の水の浸透性、透過
性が改良されるので圧縮ロール前面のブローバック現象
が有効に防止され、従って、成形ベルトコンベア速度を
上昇する事が出来、板厚4.5mm〜7.0mmの薄板であれば成
形速度を30m/minから60m/minと約2倍の生産速度が可能
となり、いわゆる乾式法において著しい生産性の向上が
図れる。
また、混入された微粉砕物はオートクレーブ養生時セメ
ント,シリカと反応するから添加物との界面も発生せず
成形品の物性を損なう事も無いなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法を実施する装置の要部側面図、
第2図はブローバックの状態説明図、第3図(イ)〜
(ホ)は水の浸透試験説明図、第4図、第5図は粉砕物
Bの添加量と夫々水の浸透性、空気の透過性を示すグラ
フ、第6図、第7図は粉砕物Bの添加量の夫々の強度、
及びたわみの関係を示したグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、シリカ、補強繊維、細骨材その
    他から成るセメント組成物(A)95〜60重量%に対し、
    セメント、シリカ、石綿以外の補強繊維及び細骨材から
    成る組成物に加水混合し板状に成形後、自然養生して得
    た成形体を粉砕機で粒度8メッシュ以下に粉砕した粉状
    組成物(B)を5〜40重量%添加し混合分散機で均一混
    合後、予め表面を水で湿潤させた成形ベルトコンベア上
    に層状に散布し板状にロールで圧縮した後その表面に水
    を散布し、更にロールに依って圧縮成形後、該成形体を
    ベルトコンベアから取出しオートクレーブにより養生す
    ることを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法。
JP10673290A 1990-04-23 1990-04-23 繊維補強セメント板の製造方法 Expired - Lifetime JPH07108802B2 (ja)

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