JPH07111482B2 - 多層反射防止膜 - Google Patents
多層反射防止膜Info
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- JPH07111482B2 JPH07111482B2 JP61278179A JP27817986A JPH07111482B2 JP H07111482 B2 JPH07111482 B2 JP H07111482B2 JP 61278179 A JP61278179 A JP 61278179A JP 27817986 A JP27817986 A JP 27817986A JP H07111482 B2 JPH07111482 B2 JP H07111482B2
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Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、透明基板の表面での光の反射を減少させるた
めにこの透明基板上に形成される多層構造の反射防止膜
に関するものであって、テレビ受像機などに用いられる
ブラウン管のフェース面や、このフェース面の前方に配
置される反射防止板に適用するのに最適なものである。
めにこの透明基板上に形成される多層構造の反射防止膜
に関するものであって、テレビ受像機などに用いられる
ブラウン管のフェース面や、このフェース面の前方に配
置される反射防止板に適用するのに最適なものである。
本発明は、透明基板上にこの透明基板から遠ざかる方向
に向って第1の高屈折率膜、第1の低屈折率膜、第2の
高屈折率膜及び第2の低屈折率膜が順次積層された多層
反射防止膜において、 上記第1及び第2の高屈折率膜のうちの少くとも一方
を、反応性スパッタリングを用いて形成された高屈折率
の第1の膜状体と、この第1の膜状体よりも更に屈折率
の高い第2の膜状体とを積層することにより構成すると
共に、上記第1および第2の膜状体ならびに上記第1お
よび第2の低屈折率膜の屈折率をそれぞれ所定の数値範
囲にすることによって、高スループット及び高均一性、
更に低コストで以って分光反射率特性に優れた大面積の
多層反射防止膜を提供することができるようにしたもの
である。
に向って第1の高屈折率膜、第1の低屈折率膜、第2の
高屈折率膜及び第2の低屈折率膜が順次積層された多層
反射防止膜において、 上記第1及び第2の高屈折率膜のうちの少くとも一方
を、反応性スパッタリングを用いて形成された高屈折率
の第1の膜状体と、この第1の膜状体よりも更に屈折率
の高い第2の膜状体とを積層することにより構成すると
共に、上記第1および第2の膜状体ならびに上記第1お
よび第2の低屈折率膜の屈折率をそれぞれ所定の数値範
囲にすることによって、高スループット及び高均一性、
更に低コストで以って分光反射率特性に優れた大面積の
多層反射防止膜を提供することができるようにしたもの
である。
一般に、カメラや双眼鏡等の光学機器においては、フレ
ヤーやゴーストといった現象を無くし、像のコントラス
トを向上させて鮮鋭度を増すために、レンズ等のガラス
基板の表面にコーティング材と称する透明材料から成る
反射防止膜が被着形成されている。なお上記反射防止膜
は、周知のように、ガラス基板などの透明基板の表面で
の光の反射を減少させて、透過率を増加させるものであ
る。
ヤーやゴーストといった現象を無くし、像のコントラス
トを向上させて鮮鋭度を増すために、レンズ等のガラス
基板の表面にコーティング材と称する透明材料から成る
反射防止膜が被着形成されている。なお上記反射防止膜
は、周知のように、ガラス基板などの透明基板の表面で
の光の反射を減少させて、透過率を増加させるものであ
る。
このような反射防止膜は、上述の如きレンズ等の小面積
のもののみならず、大面積のものにも形成されており、
例えば、テレビ受像機などに用いられるブラウン管のフ
エース面や、このフエース面の前方に配置される防爆ガ
ラス板の表面にも、上記反射防止膜が形成されている。
のもののみならず、大面積のものにも形成されており、
例えば、テレビ受像機などに用いられるブラウン管のフ
エース面や、このフエース面の前方に配置される防爆ガ
ラス板の表面にも、上記反射防止膜が形成されている。
従来より一般に用いられている反射防止膜としては、単
層、2層及び3層構造のものがある。このうち構造が最
も簡単な単層反射防止膜は、単一波長に対してのみ反射
防止効果がある。しかし、通常用いられるガラス基板は
屈折率ng=1.52程度ということから、反射率を零にする
透明材料、即ち反射光の振幅条件である屈折率 を満たす低屈折率膜が無い為、残留反射が生ずる。
層、2層及び3層構造のものがある。このうち構造が最
も簡単な単層反射防止膜は、単一波長に対してのみ反射
防止効果がある。しかし、通常用いられるガラス基板は
屈折率ng=1.52程度ということから、反射率を零にする
透明材料、即ち反射光の振幅条件である屈折率 を満たす低屈折率膜が無い為、残留反射が生ずる。
2層反射防止膜は、ガラス基板と低屈折率膜との間に高
屈折率膜を介在させた構造のものである。この2層反射
防止膜によれば、高屈折率膜の介在によりガラス基板の
見かけ上の屈折率を大きくとれるので、低屈折率膜の材
料の選択範囲が拡がって上記残留反射が解消される。し
かし、この2層反射防止膜の場合、反射防止の効果は単
一波長及びその近傍の狭い波長領域に限定される。
屈折率膜を介在させた構造のものである。この2層反射
防止膜によれば、高屈折率膜の介在によりガラス基板の
見かけ上の屈折率を大きくとれるので、低屈折率膜の材
料の選択範囲が拡がって上記残留反射が解消される。し
かし、この2層反射防止膜の場合、反射防止の効果は単
一波長及びその近傍の狭い波長領域に限定される。
3層反射防止膜は、反射防止の波長領域を拡げる上で有
効である。即ち、2層構造の場合の高屈折率膜とガラス
基板との間に中間の屈折率を有する膜を介在させた構造
とすることにより、2波長及びその中間波長領域におい
て反射率を零かまたは極めて小さくすることができる。
また、この様な3層構造とする場合、所望する反射防止
効果を得る上で、それぞれの膜を構成する各透明材料の
屈折率及び膜厚をある程度広い範囲でとれる為、設計上
の自由度を向上させることができる。
効である。即ち、2層構造の場合の高屈折率膜とガラス
基板との間に中間の屈折率を有する膜を介在させた構造
とすることにより、2波長及びその中間波長領域におい
て反射率を零かまたは極めて小さくすることができる。
また、この様な3層構造とする場合、所望する反射防止
効果を得る上で、それぞれの膜を構成する各透明材料の
屈折率及び膜厚をある程度広い範囲でとれる為、設計上
の自由度を向上させることができる。
ここで、2層若しくはそれ以上の多層構造とする場合、
各透明材料の屈折率及び膜厚の設定は、系統立てられた
手法が確立されていないので、一般的には反射光をベク
トル的に取り扱うベクトル法、あるいは複雑なマトリク
ス法等に基づき反射光の位相条件及び振幅条件を所望の
如く満たすよう試行錯誤的に行われている。
各透明材料の屈折率及び膜厚の設定は、系統立てられた
手法が確立されていないので、一般的には反射光をベク
トル的に取り扱うベクトル法、あるいは複雑なマトリク
ス法等に基づき反射光の位相条件及び振幅条件を所望の
如く満たすよう試行錯誤的に行われている。
ところで、可視光の波長領域(波長;400〜700μm)に
対する反射防止効果は3層構造のものでは十分得ること
ができない。この要求を満たす為に、3層構造の中屈折
率膜を更に高屈折率膜と低屈折率膜(ガラス基板側から
の順番で)で置換した4層構造のものが開発されてい
る。この場合も、各透明材料の屈折率及び膜厚の設定
は、勿論上述した如きベクトル法等に基づき試行錯誤的
に行われるが、所望する分光反射率特性を得るのに、一
般にはガラス基板側の高屈折率と低屈折率膜は薄目に、
またその上の高屈折率膜と低屈折率膜は厚目に構成され
る。
対する反射防止効果は3層構造のものでは十分得ること
ができない。この要求を満たす為に、3層構造の中屈折
率膜を更に高屈折率膜と低屈折率膜(ガラス基板側から
の順番で)で置換した4層構造のものが開発されてい
る。この場合も、各透明材料の屈折率及び膜厚の設定
は、勿論上述した如きベクトル法等に基づき試行錯誤的
に行われるが、所望する分光反射率特性を得るのに、一
般にはガラス基板側の高屈折率と低屈折率膜は薄目に、
またその上の高屈折率膜と低屈折率膜は厚目に構成され
る。
このような4層構造とすることにより膜の境界面が多く
なって光の干渉が強まる為、可視光全域に渡ってほぼ良
好な反射防止効果を得ることができる。またこの4層反
射防止膜によれば、設計の自由度を更に大きくとること
ができる。
なって光の干渉が強まる為、可視光全域に渡ってほぼ良
好な反射防止効果を得ることができる。またこの4層反
射防止膜によれば、設計の自由度を更に大きくとること
ができる。
次に、第3図〜第5図により、従来の4層反射防止膜及
び本発明の参考例における4層反射防止膜の構成及び分
光反射率特性について説明する。
び本発明の参考例における4層反射防止膜の構成及び分
光反射率特性について説明する。
まず第3図は、従来の4層反射防止膜を示すものであっ
て、この場合、代表的な低屈折率膜材料であるMgF2(フ
ッ化マグネシウム;n=1.38)が用いられている。なおMg
F2は、その特性上、その形成方法が一般的に真空蒸着法
に限定されるから、実用上の観点から、反射防止膜が形
成されるガラス基板も小面積のものに限定されるという
問題点がある。
て、この場合、代表的な低屈折率膜材料であるMgF2(フ
ッ化マグネシウム;n=1.38)が用いられている。なおMg
F2は、その特性上、その形成方法が一般的に真空蒸着法
に限定されるから、実用上の観点から、反射防止膜が形
成されるガラス基板も小面積のものに限定されるという
問題点がある。
図中、11はガラス基板(n=1.52)、12は膜厚140ÅのZ
rO2(酸化ジルコニウム;n=2.13)から成る第1の高屈
折率膜、13は膜厚310ÅのMgF2から成る第1の低屈折率
膜、14は膜厚1320ÅのZrO2から成る第2の高屈折率膜、
また15は膜厚940ÅのMgF2から成る第2の低屈折率膜で
ある。
rO2(酸化ジルコニウム;n=2.13)から成る第1の高屈
折率膜、13は膜厚310ÅのMgF2から成る第1の低屈折率
膜、14は膜厚1320ÅのZrO2から成る第2の高屈折率膜、
また15は膜厚940ÅのMgF2から成る第2の低屈折率膜で
ある。
第5図のaは、上記の如く構成された第3図に示す従来
例の分光反射率特性を示したものである。同図より明ら
かな様に、この従来例の場合、斜線領域で示されるMIL
規格を十分満たし、また可視光のほぼ全波長領域に渡っ
て優れた特徴を有している。
例の分光反射率特性を示したものである。同図より明ら
かな様に、この従来例の場合、斜線領域で示されるMIL
規格を十分満たし、また可視光のほぼ全波長領域に渡っ
て優れた特徴を有している。
ここにおいて、第1及び第2の高屈折率膜12、14の材料
としては、上記ZrO2の他、Ta2O5(酸化タンタル;n=2.1
5)、Pr6O11(酸化プラセオジム;n=2.20)、TiO2(酸
化チタン;n=2.35)等の真空蒸着または反応性直流スパ
ッタリングに好適な透明材料を用いることができる。
としては、上記ZrO2の他、Ta2O5(酸化タンタル;n=2.1
5)、Pr6O11(酸化プラセオジム;n=2.20)、TiO2(酸
化チタン;n=2.35)等の真空蒸着または反応性直流スパ
ッタリングに好適な透明材料を用いることができる。
次に、第4図は本発明の参考例における4層反射防止膜
を示すものであって、この場合、ガラス基板として大面
積の基板を用い、高屈折率膜及び低屈折率膜をそれぞれ
反応性直流スパッタリングを用いて形成している。
を示すものであって、この場合、ガラス基板として大面
積の基板を用い、高屈折率膜及び低屈折率膜をそれぞれ
反応性直流スパッタリングを用いて形成している。
なお、反応性直流スパッタリングに好適な低屈折率膜の
材料の代表的なものとしては、SiO2(酸化シリコン;n=
1.455)が挙げられるが、このSiO2の屈折率はn=1.455
で低屈折率膜としては比較的大きい為、高屈折率膜の材
料としては組み合せの都合上、n=2.3〜2.5のものを用
いる必要がある。この為、この参考例では、上記範囲の
屈折率を有し且つ反応性直流スパッタリングに好適な透
明材料であるTiO2(酸化チタン;n=2.35)を用いて4層
反射防止膜を形成している。
材料の代表的なものとしては、SiO2(酸化シリコン;n=
1.455)が挙げられるが、このSiO2の屈折率はn=1.455
で低屈折率膜としては比較的大きい為、高屈折率膜の材
料としては組み合せの都合上、n=2.3〜2.5のものを用
いる必要がある。この為、この参考例では、上記範囲の
屈折率を有し且つ反応性直流スパッタリングに好適な透
明材料であるTiO2(酸化チタン;n=2.35)を用いて4層
反射防止膜を形成している。
第4図において、11はガラス基板、12、13は膜厚110Å
のTiO2から成る第1の高屈折率膜及び膜厚360ÅのSiO2
から成る第1の低屈折率膜であり、また14、15は膜厚11
20ÅのTiO2から成る第2の高屈折率膜及び膜厚900ÅのS
iO2から成る第2の低屈折率膜である。
のTiO2から成る第1の高屈折率膜及び膜厚360ÅのSiO2
から成る第1の低屈折率膜であり、また14、15は膜厚11
20ÅのTiO2から成る第2の高屈折率膜及び膜厚900ÅのS
iO2から成る第2の低屈折率膜である。
この大面積化された第4図に示す参考例の場合、分光反
射率特性は第5図のbで示す如く、第3図に示す上述の
従来例に匹敵する優れたものであって、この場合にもMI
L規格を十分満たしている。
射率特性は第5図のbで示す如く、第3図に示す上述の
従来例に匹敵する優れたものであって、この場合にもMI
L規格を十分満たしている。
ここで、第1及び第2の低屈折率膜13、15としては、上
記SiO2単体の他、反応性直流スパッタリングに好適なSi
O2を主成分とする透明材料を用いることができ、また第
1及び第2の高屈折率膜12、14としては、上記TiO2単体
の他、同様のスパッタリングに適したTiO2を主成分と透
明材料を適宜用いることができる。
記SiO2単体の他、反応性直流スパッタリングに好適なSi
O2を主成分とする透明材料を用いることができ、また第
1及び第2の高屈折率膜12、14としては、上記TiO2単体
の他、同様のスパッタリングに適したTiO2を主成分と透
明材料を適宜用いることができる。
しかしながら、第3図に示す上述の従来例では、低屈折
率膜にMgF2を用いているので、この低屈折率膜を形成す
るのに一般的に真空蒸着法に依存せざるを得ず、この為
反射防止膜の大面積化が図れなくて、その適用範囲がレ
ンズ等の小面積のものに制限されるという問題があっ
た。
率膜にMgF2を用いているので、この低屈折率膜を形成す
るのに一般的に真空蒸着法に依存せざるを得ず、この為
反射防止膜の大面積化が図れなくて、その適用範囲がレ
ンズ等の小面積のものに制限されるという問題があっ
た。
また、第4図に示す上述の参考例の場合は、反応性直流
スパッタリング法を用いている為に大面積化が図れて、
寸法の大きいガラス基板(例えば、ブラウン管の前方に
配置する反射防止板)への適用ができるものの、製作時
の技術的な制約からMgF2を使用していないので、これに
起因した問題が生ずる。
スパッタリング法を用いている為に大面積化が図れて、
寸法の大きいガラス基板(例えば、ブラウン管の前方に
配置する反射防止板)への適用ができるものの、製作時
の技術的な制約からMgF2を使用していないので、これに
起因した問題が生ずる。
即ち、SiO2の屈折率はn=1.455で低屈折率膜としては
比較的大きい為、高屈折率膜の材料として比較的屈折率
の高いTiO2を用いる必要があるが、TiO2は反応性直流ス
パッタリングレートが小さいので、第2の高屈折率膜14
を特に厚く形成する必要があることもあって生産性が極
めて低くなり、この為にコスト高になるという問題があ
った。
比較的大きい為、高屈折率膜の材料として比較的屈折率
の高いTiO2を用いる必要があるが、TiO2は反応性直流ス
パッタリングレートが小さいので、第2の高屈折率膜14
を特に厚く形成する必要があることもあって生産性が極
めて低くなり、この為にコスト高になるという問題があ
った。
なお高屈折率膜の材料としてTiO2以外にZrO2、Ta2O5、P
r6O11等を用いることも考えられるが、これらZrO2、Ta2
O5、Pr6O11は屈折率が2.2以下であるから、第4図に示
す4層反射防止膜において、高屈折率膜12、14として例
えばTa2O5を用いた本発明の別の参考例の場合には、そ
の分光反射率特性は第6図の様になる。そしてこの場
合、同図より明らかなように、MIL規格に対し殆んど余
裕がないかまたはこれを満たし得ない波長領域(図示の
C)が生じて、その分光反射率特性が悪くなる。
r6O11等を用いることも考えられるが、これらZrO2、Ta2
O5、Pr6O11は屈折率が2.2以下であるから、第4図に示
す4層反射防止膜において、高屈折率膜12、14として例
えばTa2O5を用いた本発明の別の参考例の場合には、そ
の分光反射率特性は第6図の様になる。そしてこの場
合、同図より明らかなように、MIL規格に対し殆んど余
裕がないかまたはこれを満たし得ない波長領域(図示の
C)が生じて、その分光反射率特性が悪くなる。
なお、第6図にその分光反射率特性を示す上述の別の参
考例の場合には、第1及び第2の高屈折率膜12、14とし
て用いるTa2O5の膜厚を各々140Å、及び1130Åとすると
共に、第1及び第2の低屈折率膜13、15として用いるSi
O2の膜厚を各々270Å、及び850Åとして構成している。
考例の場合には、第1及び第2の高屈折率膜12、14とし
て用いるTa2O5の膜厚を各々140Å、及び1130Åとすると
共に、第1及び第2の低屈折率膜13、15として用いるSi
O2の膜厚を各々270Å、及び850Åとして構成している。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、実用
上の観点からも大面積の透明基板に適用できると共に、
均一に且つ効率良く高屈折率膜及び低屈折率膜を形成し
得る多層反射防止膜を提供することを目的とする。
上の観点からも大面積の透明基板に適用できると共に、
均一に且つ効率良く高屈折率膜及び低屈折率膜を形成し
得る多層反射防止膜を提供することを目的とする。
本発明は、ガラス基板、合成樹脂基板などの透明基板の
表面での光の反射を減少させるためにこの透明基板上に
形成される反射防止膜であって、第1の高屈折率膜、第
1の低屈折率膜、第2の高屈折率膜及び第2の低屈折率
膜から多層に構成され、これらの膜が透明基板上にこの
透明基板から遠ざかる方向に向って上記記載の順序で順
次形成された多層反射防止膜において、上記第1及び第
2の高屈折率膜のうちの少くとも一方が、反応性スパッ
タリングを用いて形成された高屈折率の第1の膜状体
と、この第1の膜状体よりも更に屈折率の高い第2の膜
状体とを積層することにより構成され、上記第1の膜状
体の屈折率が1.9〜2.2であり、上記第2の膜状体の屈折
率が2.2〜2.5であり、上記第1の低屈折率膜の屈折率が
1.44〜1.65であり、上記第2の低屈折率膜の屈折率が1.
44〜1.50である多層反射防止膜に係るものである。
表面での光の反射を減少させるためにこの透明基板上に
形成される反射防止膜であって、第1の高屈折率膜、第
1の低屈折率膜、第2の高屈折率膜及び第2の低屈折率
膜から多層に構成され、これらの膜が透明基板上にこの
透明基板から遠ざかる方向に向って上記記載の順序で順
次形成された多層反射防止膜において、上記第1及び第
2の高屈折率膜のうちの少くとも一方が、反応性スパッ
タリングを用いて形成された高屈折率の第1の膜状体
と、この第1の膜状体よりも更に屈折率の高い第2の膜
状体とを積層することにより構成され、上記第1の膜状
体の屈折率が1.9〜2.2であり、上記第2の膜状体の屈折
率が2.2〜2.5であり、上記第1の低屈折率膜の屈折率が
1.44〜1.65であり、上記第2の低屈折率膜の屈折率が1.
44〜1.50である多層反射防止膜に係るものである。
なお、本発明においては、上記第1及び第2の低屈折率
膜の屈折率がいずれも1.44〜1.50であってよく、また、
上記第1の低屈折率膜の屈折率が1.50〜1.65で、上記第
2の低屈折率膜の屈折率が1.44〜1.50であってもよい。
膜の屈折率がいずれも1.44〜1.50であってよく、また、
上記第1の低屈折率膜の屈折率が1.50〜1.65で、上記第
2の低屈折率膜の屈折率が1.44〜1.50であってもよい。
以上のように構成された本発明によれば、少くとも1つ
の高屈折率膜を構成する第1及び第2の膜状体のうちの
屈折率が1.9〜2.2と比較的低い方の第1の膜状体を反応
性スパッタリングを用いて形成するようにしたので、ス
パッタリングレートを高くすることが可能であり、この
為に大面積の多層反射防止膜を高スループット及び高均
一性、更に低コストで以って提供することができる。ま
た上記反応性スパッタリングで形成した第1の膜状体の
他にこれよりも更に屈折率が2.2〜2.5と高い第2の膜状
体を上記少くとも1つの高屈折率膜に具備させると共
に、第1および第2の低低屈折率膜の屈折率をそれぞれ
1.44〜1.65および1.44〜1.50と充分低くしたので、優れ
た分光反射率特性を得ることができる。
の高屈折率膜を構成する第1及び第2の膜状体のうちの
屈折率が1.9〜2.2と比較的低い方の第1の膜状体を反応
性スパッタリングを用いて形成するようにしたので、ス
パッタリングレートを高くすることが可能であり、この
為に大面積の多層反射防止膜を高スループット及び高均
一性、更に低コストで以って提供することができる。ま
た上記反応性スパッタリングで形成した第1の膜状体の
他にこれよりも更に屈折率が2.2〜2.5と高い第2の膜状
体を上記少くとも1つの高屈折率膜に具備させると共
に、第1および第2の低低屈折率膜の屈折率をそれぞれ
1.44〜1.65および1.44〜1.50と充分低くしたので、優れ
た分光反射率特性を得ることができる。
なお本発明においては、第1及び第2の高屈折率膜のう
ちの一方が他方に較べて充分厚く構成され、また上記一
方の高屈折率膜のみが第1及び第2の膜状体から成り、
またこの第1の膜状体が上記第2の膜状体に較べて充分
厚く構成され、しかも第1及び第2の低屈折率膜のうち
の上記一方の高屈折率膜のすぐ外側に存在する低屈折率
膜が他方の低屈折率膜に較べて充分厚く構成されている
のが好ましい。そしてこの様に構成することによって、
より一層スループットを向上させることができ、またよ
り一層優れた分光反射率特性を得ることができる。
ちの一方が他方に較べて充分厚く構成され、また上記一
方の高屈折率膜のみが第1及び第2の膜状体から成り、
またこの第1の膜状体が上記第2の膜状体に較べて充分
厚く構成され、しかも第1及び第2の低屈折率膜のうち
の上記一方の高屈折率膜のすぐ外側に存在する低屈折率
膜が他方の低屈折率膜に較べて充分厚く構成されている
のが好ましい。そしてこの様に構成することによって、
より一層スループットを向上させることができ、またよ
り一層優れた分光反射率特性を得ることができる。
また上記第1の膜状体を形成するための反応性スパッタ
リングとしては、特に上記第1の膜状体をTa2O5の単体
又はこれを主成分とする物質を用いる場合には、スパッ
タリングレートを高くし得る反応性直流スパッタリング
を用いるのが好ましい。
リングとしては、特に上記第1の膜状体をTa2O5の単体
又はこれを主成分とする物質を用いる場合には、スパッ
タリングレートを高くし得る反応性直流スパッタリング
を用いるのが好ましい。
以下、第1図及び第2図により、本発明の一実施例を詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図において、11は大面積のガラス基板(n=1.52)
から成る透明基板、12、13は膜厚75ÅのTiO2(n=2.3
5)から成る第1の高屈折率膜及び膜厚395ÅのSiO2(n
=1.455)から成る第1の低屈折率膜であり、これらの
膜12、13はガラス基板11の見かけの屈折率を変化させる
働きをする。また、14aは膜厚1015ÅのTa2O5(n=2.1
5)から成る第1の膜状体、14bは膜厚180ÅのTiO2から
成る第2の膜状体であって、これら第1及び第2の膜状
体14a、14bによって第2の高屈折率膜が構成されてい
る。更に15は960ÅのSiO2から成る第2の低屈折率膜で
ある。
から成る透明基板、12、13は膜厚75ÅのTiO2(n=2.3
5)から成る第1の高屈折率膜及び膜厚395ÅのSiO2(n
=1.455)から成る第1の低屈折率膜であり、これらの
膜12、13はガラス基板11の見かけの屈折率を変化させる
働きをする。また、14aは膜厚1015ÅのTa2O5(n=2.1
5)から成る第1の膜状体、14bは膜厚180ÅのTiO2から
成る第2の膜状体であって、これら第1及び第2の膜状
体14a、14bによって第2の高屈折率膜が構成されてい
る。更に15は960ÅのSiO2から成る第2の低屈折率膜で
ある。
この5層反射防止膜において、上記膜12、13、14a、14
b、15を構成する透明材料は、可視光の波長領域で反射
率を零もしくは極めて小さくする為に、反射光の位相条
件及び振幅条件を所望する如く満たすよう材料選択され
ると共に、膜厚が各々設定されている。
b、15を構成する透明材料は、可視光の波長領域で反射
率を零もしくは極めて小さくする為に、反射光の位相条
件及び振幅条件を所望する如く満たすよう材料選択され
ると共に、膜厚が各々設定されている。
また上記5層反射防止膜の製造に際しては、反応性マグ
ネトロンスパッタリング法を用いて、85%Ar−15%O2の
混合ガスを雰囲気ガスとして圧力5×10-3Torrの条件下
で反応性直流スパッタリングを行うようにしている。
ネトロンスパッタリング法を用いて、85%Ar−15%O2の
混合ガスを雰囲気ガスとして圧力5×10-3Torrの条件下
で反応性直流スパッタリングを行うようにしている。
このSiO2−TiO2−Ta2O5系の5層膜中で膜厚が厚くて最
もスパッタリング時間を要する第2の高屈折率膜中の第
1の膜状体14aはTa2O5から成っているが、このTa2O5の
スパッタリングレートが大きい為にTa2O5のスパッタリ
ングに要する時間は約5分程度で済む。一方、第2の高
屈折率膜全体をTiO2で構成した場合(SiO2−TiO2系の構
成となり、第4図に示す前述の参考例と同一となる)に
は、前述の如くTiO2のスパッタリングレートが低い為、
本実施例と同一の製造条件により形成しても、第2の高
屈折率膜TiO2のスパッタリングに要する時間は約27分と
なる。
もスパッタリング時間を要する第2の高屈折率膜中の第
1の膜状体14aはTa2O5から成っているが、このTa2O5の
スパッタリングレートが大きい為にTa2O5のスパッタリ
ングに要する時間は約5分程度で済む。一方、第2の高
屈折率膜全体をTiO2で構成した場合(SiO2−TiO2系の構
成となり、第4図に示す前述の参考例と同一となる)に
は、前述の如くTiO2のスパッタリングレートが低い為、
本実施例と同一の製造条件により形成しても、第2の高
屈折率膜TiO2のスパッタリングに要する時間は約27分と
なる。
このように、本実施例によれば、スパッタリングレート
の高いTa2O5から成る第1の膜状体14aを厚目にすると共
にスパッタリングレートの低いTiO2から成る第2の膜状
体14bを薄目にして第2の高屈折率膜を構成しているの
で、それぞれの膜12、13、14a、14b、15を流れ作業で形
成することができるインライン型スパッタリング装置で
この5層反射防止膜を製造する場合、これら5つの膜全
体の形成スピードを、第4図に示すSiO2−TiO2系の4層
反射防止膜の4つの膜12、13、14、15の全体の形成スピ
ードに比べて、ほぼ5倍以上にすることができる。
の高いTa2O5から成る第1の膜状体14aを厚目にすると共
にスパッタリングレートの低いTiO2から成る第2の膜状
体14bを薄目にして第2の高屈折率膜を構成しているの
で、それぞれの膜12、13、14a、14b、15を流れ作業で形
成することができるインライン型スパッタリング装置で
この5層反射防止膜を製造する場合、これら5つの膜全
体の形成スピードを、第4図に示すSiO2−TiO2系の4層
反射防止膜の4つの膜12、13、14、15の全体の形成スピ
ードに比べて、ほぼ5倍以上にすることができる。
第2図は、上述した本実施例のSiO2−TiO2−Ta2O5系の
5層反射防止膜の分光反射率特性を示したものである。
同図より明らかなように、本実施例における5層反射防
止膜は斜線領域で示されるMIL規格を十分満たしてお
り、また可視光のほぼ全波長領域に渡り優れた特性を有
している。
5層反射防止膜の分光反射率特性を示したものである。
同図より明らかなように、本実施例における5層反射防
止膜は斜線領域で示されるMIL規格を十分満たしてお
り、また可視光のほぼ全波長領域に渡り優れた特性を有
している。
なお、上記実施例において、MIL規格を満たす分光反射
率特性を得るのに、TiO2から成る第1の高屈折率膜12が
75±10Å、SiO2から成る第1の低屈折率膜13が395±20
Å、Ta2O5から成る第2の高屈折率膜の第1の膜状体14a
が1015±10Å、TiO2から成る第2の高屈折率膜の第2の
膜状体14bが180±10Å、更にSiO2から成る第2の低屈折
率膜15が960±20Åの範囲となるように各膜厚を拡げる
ことができるが、本発明が上記範囲に必ずしも限定され
るものではないことは云う迄もない。
率特性を得るのに、TiO2から成る第1の高屈折率膜12が
75±10Å、SiO2から成る第1の低屈折率膜13が395±20
Å、Ta2O5から成る第2の高屈折率膜の第1の膜状体14a
が1015±10Å、TiO2から成る第2の高屈折率膜の第2の
膜状体14bが180±10Å、更にSiO2から成る第2の低屈折
率膜15が960±20Åの範囲となるように各膜厚を拡げる
ことができるが、本発明が上記範囲に必ずしも限定され
るものではないことは云う迄もない。
また、Ta2O5から成る第2の高屈折率膜の第1の膜状体1
4aとTiO2から成る第2の高屈折率膜の第2の膜状体14b
とを上下逆にしてもほぼ同様の効果を得ることができた
か、上述の実施例の場合のように、TiO2から成るより高
屈折率の第2の膜状体14bが第2の低屈折率膜15側であ
る方がより優れた分光反射率特性となることが判明し
た。
4aとTiO2から成る第2の高屈折率膜の第2の膜状体14b
とを上下逆にしてもほぼ同様の効果を得ることができた
か、上述の実施例の場合のように、TiO2から成るより高
屈折率の第2の膜状体14bが第2の低屈折率膜15側であ
る方がより優れた分光反射率特性となることが判明し
た。
また膜12、13の組と、膜14a、14b、15の組とを上下逆に
してもほぼ同様の効果を得ることができたが、上述の実
施例の場合のように、膜12、13の組がガラス基板11側で
ある方がより優れた分光反射率特性となることが判明し
た。
してもほぼ同様の効果を得ることができたが、上述の実
施例の場合のように、膜12、13の組がガラス基板11側で
ある方がより優れた分光反射率特性となることが判明し
た。
更にまた、第1の高屈折率膜12としてTiO2を用いたが、
屈折率が2.2〜2.5の他の透明材料、あるいはTa2O5、ZrO
2、In2O3(酸化インジウム;n=2.00)、SnO2(酸化ス
ズ;n=2.00)、Pr6O11、Sb2O3(酸化アンチモン;n=1.9
5)、Nd2O3(酸化ネオジム;n=1.90)等の単体またはこ
れらの混合物で屈折率が好ましくは1.9〜2.2の範囲の透
明材料を用いることができる。またその膜厚は選択され
る材料により適宜設定することができる。
屈折率が2.2〜2.5の他の透明材料、あるいはTa2O5、ZrO
2、In2O3(酸化インジウム;n=2.00)、SnO2(酸化ス
ズ;n=2.00)、Pr6O11、Sb2O3(酸化アンチモン;n=1.9
5)、Nd2O3(酸化ネオジム;n=1.90)等の単体またはこ
れらの混合物で屈折率が好ましくは1.9〜2.2の範囲の透
明材料を用いることができる。またその膜厚は選択され
る材料により適宜設定することができる。
また、第2の高屈折率膜の第1の膜状体14aとしては、
上記Ta2O5の他、ZrO2、In2O3、SnO2、Pr6O11、Sb2O3、N
d2O3等の単体またはこれらの混合物でその屈折率が好ま
しくは1.9〜2.2の範囲にあり且つ第2の高屈折率膜の第
2の膜状体14bよりもスパッタリングレートの高い透明
材料を用いることができる。更に、第2の高屈折率膜の
第2の膜状体14bとしては、上記TiO2の他、その屈折率
が好ましくは2.2〜2.5の他の透明材料を用いることがで
きる。この場合、第1及び第2の膜状体14a、14bの何れ
の膜厚も、上記第1の高屈折率膜12の場合と同様に、選
択される材料により適宜設定することができる。
上記Ta2O5の他、ZrO2、In2O3、SnO2、Pr6O11、Sb2O3、N
d2O3等の単体またはこれらの混合物でその屈折率が好ま
しくは1.9〜2.2の範囲にあり且つ第2の高屈折率膜の第
2の膜状体14bよりもスパッタリングレートの高い透明
材料を用いることができる。更に、第2の高屈折率膜の
第2の膜状体14bとしては、上記TiO2の他、その屈折率
が好ましくは2.2〜2.5の他の透明材料を用いることがで
きる。この場合、第1及び第2の膜状体14a、14bの何れ
の膜厚も、上記第1の高屈折率膜12の場合と同様に、選
択される材料により適宜設定することができる。
また更に、第1の低屈折率膜13としては、上記SiO2の
他、Al2O3(酸化アルミニウム;n=1.64)の単体、また
はこれらの混合物、若しくはこれらの一方又は両方を主
成分とする透明材料でその屈折率が好ましくは1.44〜1.
65の範囲のものを用いることができる。また第2の低屈
折率膜15としては、SiO2の単体の他、SiO2とAl2O3との
混合物、あるいはSiO2を主成分とする透明材料でその屈
折率が好ましくは1.44〜1.50の範囲のものを適宜選択し
て用いることができる。
他、Al2O3(酸化アルミニウム;n=1.64)の単体、また
はこれらの混合物、若しくはこれらの一方又は両方を主
成分とする透明材料でその屈折率が好ましくは1.44〜1.
65の範囲のものを用いることができる。また第2の低屈
折率膜15としては、SiO2の単体の他、SiO2とAl2O3との
混合物、あるいはSiO2を主成分とする透明材料でその屈
折率が好ましくは1.44〜1.50の範囲のものを適宜選択し
て用いることができる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、分光反
射率特性に優れた大面積の多層反射防止膜を、高スルー
プット及び高均一性、更に低コストで以って提供でき、
従って極めて実用的である。
射率特性に優れた大面積の多層反射防止膜を、高スルー
プット及び高均一性、更に低コストで以って提供でき、
従って極めて実用的である。
第1図は本発明の一実施例における多層反射防止膜を示
す一部分の断面図、第2図は第1図に示す多層反射防止
膜の分光反射率特性図、第3図は従来例の多層反射防止
膜を示す一部分の断面図、第4図は本発明の参考例にお
ける多層反射防止膜を示す一部分の断面図、第5図は第
3図に示す従来例及び第4図に示す参考例の分光反射率
特性図、また第6図は本発明の別の参考例におけるSiO2
−Ta2O5系の多層反射防止膜の分光反射率特性図であ
る。 なお図面に用いた符号において、 11……ガラス基板(透明基板) 12……第1の高屈折率膜 13……第1の低屈折率膜 14a……第1の膜状体 14b……第2の膜状体 15……第2の低屈折率膜 である。
す一部分の断面図、第2図は第1図に示す多層反射防止
膜の分光反射率特性図、第3図は従来例の多層反射防止
膜を示す一部分の断面図、第4図は本発明の参考例にお
ける多層反射防止膜を示す一部分の断面図、第5図は第
3図に示す従来例及び第4図に示す参考例の分光反射率
特性図、また第6図は本発明の別の参考例におけるSiO2
−Ta2O5系の多層反射防止膜の分光反射率特性図であ
る。 なお図面に用いた符号において、 11……ガラス基板(透明基板) 12……第1の高屈折率膜 13……第1の低屈折率膜 14a……第1の膜状体 14b……第2の膜状体 15……第2の低屈折率膜 である。
Claims (7)
- 【請求項1】透明基板の表面での光の反射を減少させる
ためにこの透明基板上に形成される反射防止膜であっ
て、 第1の高屈折率膜、第1の低屈折率膜、第2の高屈折率
膜及び第2の低屈折率膜から多層に構成され、これらの
膜が透明基板上にこの透明基板から遠ざかる方向に向っ
て上記記載の順序で順次積層された多層反射防止膜にお
いて、 上記第1及び第2の高屈折率膜のうちの少くとも一方
が、反応性スパッタリングを用いて形成された高屈折率
の第1の膜状体と、この第1の膜状体よりも更に屈折率
の高い第2の膜状体とを積層することにより構成され、 上記第1の膜状体の屈折率が1.9〜2.2であり、 上記第2の膜状体の屈折率が2.2〜2.5であり、 上記第1の低屈折率膜の屈折率が1.44〜1.65であり、 上記第2の低屈折率膜の屈折率が1.44〜1.50である多層
反射防止膜。 - 【請求項2】上記第2の高屈折率膜のみが上記第1の膜
状体及び第2の膜状体を積層することにより構成されて
いる特許請求の範囲第1項記載の多層反射防止膜。 - 【請求項3】上記第1の高屈折率膜の屈折率が1.9〜2.2
である特許請求の範囲第2項記載の多層反射防止膜。 - 【請求項4】上記第1の高屈折率膜の屈折率が2.2〜2.5
である特許請求の範囲第2項記載の多層反射防止膜。 - 【請求項5】上記第1の膜状体として、Ta2O5、ZrO2、I
n2O3、SnO2、Pr6O11、Sb2O3、Nd2O3の単体のいずれか、
またはこれらの混合物を用いると共に、 上記第2の膜状体として、TiO2を用いることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の多層反射防止膜。 - 【請求項6】上記第1の低屈折率膜として、SiO2、Al2O
3の単体のいずれか、またはこれらの混合物、若しくは
これらの一方または両方を主成分とする物質を用いるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の多層反射防
止膜。 - 【請求項7】上記第2の低屈折率膜として、SiO2、また
はSiO2とAl2O3との混合物、若しくはSiO2を主成分とす
る物質を用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の多層反射防止膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61278179A JPH07111482B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 多層反射防止膜 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61278179A JPH07111482B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 多層反射防止膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63131101A JPS63131101A (ja) | 1988-06-03 |
| JPH07111482B2 true JPH07111482B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=17593687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61278179A Expired - Lifetime JPH07111482B2 (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 多層反射防止膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07111482B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2566634B2 (ja) * | 1988-10-04 | 1996-12-25 | キヤノン株式会社 | 多層反射防止膜 |
| JPH02113201A (ja) * | 1988-10-24 | 1990-04-25 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光学多層膜を被覆した物品 |
| DE4024308C2 (de) * | 1989-07-31 | 1993-12-02 | Central Glass Co Ltd | Wärmeisolierglas mit dielektrischem Vielschichtenüberzug |
| FR2672884B1 (fr) * | 1991-02-20 | 1993-09-10 | Saint Gobain Vitrage Int | Couche protectrice sur un substrat conducteur. |
| JPH05188202A (ja) * | 1992-01-10 | 1993-07-30 | Canon Inc | 多層光学薄膜 |
| US5579162A (en) | 1994-10-31 | 1996-11-26 | Viratec Thin Films, Inc. | Antireflection coating for a temperature sensitive substrate |
| FR2793889B1 (fr) * | 1999-05-20 | 2002-06-28 | Saint Gobain Vitrage | Substrat transparent a revetement anti-reflets |
| JP4701528B2 (ja) * | 2001-04-17 | 2011-06-15 | ソニー株式会社 | 反射防止フィルム |
| EP1720340A1 (en) * | 2004-10-28 | 2006-11-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Camera module |
| FR2941780B1 (fr) * | 2009-01-30 | 2011-04-01 | Commissariat Energie Atomique | Procede de mesure et procede de visualisation d'une surface d'onde par spectrophotometrie. |
| KR102000856B1 (ko) | 2015-02-27 | 2019-07-16 | 제이엑스금속주식회사 | 산화물 소결체, 산화물 스퍼터링 타깃 및 산화물 박막 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ZA842139B (en) * | 1983-03-25 | 1984-10-31 | Flachglas Ag | Process for coating a transparent substrate |
-
1986
- 1986-11-21 JP JP61278179A patent/JPH07111482B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63131101A (ja) | 1988-06-03 |
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