JPH07112585A - 熱転写色素供与材料 - Google Patents

熱転写色素供与材料

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JPH07112585A
JPH07112585A JP5261237A JP26123793A JPH07112585A JP H07112585 A JPH07112585 A JP H07112585A JP 5261237 A JP5261237 A JP 5261237A JP 26123793 A JP26123793 A JP 26123793A JP H07112585 A JPH07112585 A JP H07112585A
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JP
Japan
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dye
thermal transfer
transfer
layer
image
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JP5261237A
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English (en)
Inventor
Hideo Usui
英夫 臼井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速転写が可能な高い濃度で均一な転写性を有
する熱転写色素供与材料を提供する。 【構成】支持体の一方の面に色素供与層を有する熱転写
色素供与材料において、色素供与層に分子量70,00
0以上のセルロース誘導体及びポリフッ素化アルキル
(メタ)アクリレート化合物又は平均粒径0.5〜10
μの微粒子を含有することを特徴とする熱転写色素供与
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写記録用の熱転写色
素供与材料に関するものであり、特に熱転写時における
転写性に優れ、短時間での転写を可能とし、転写時の転
写画像の異常や、転写の異常が少ない熱転写色素供与材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業の急速な発展に伴い、種
々の情報処理システムが開発され、またそれぞれの情報
処理システムに適した記録方法および装置も開発採用さ
れている。このような記録方法の一つとして熱転写記録
方法は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音がな
く、操作性、保守性にも優れており、カラー化も容易で
あり、最近広く使用されている。この熱転写記録方法に
は大きく分けて熱溶融型と熱移行型の2種類がある。後
者の方法は支持体上にバインダーと熱移行性色素を含有
する色素供与層を有する熱転写色素供与材料を熱転写受
像材料と重ね合わせて、色素供与材料の支持体側から熱
印加し、熱印加したパターン状に熱移行性色素を記録媒
体(熱転写受像材料)に転写させて転写像を得る方法で
ある。なお、ここで熱移行性の色素とは、昇華または媒
体中での拡散により熱転写色素供与材料から熱転写受像
材料へ転写しうる色素をいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし熱移行型の熱転
写記録方法に用いられる熱転写色素供与材料は、従来よ
り益々、高速短時間での熱転写が求められるようになっ
た。これは転写画像をより高密度に転写し画質を高める
ために1画素を小さくし、より多くの点を形成すること
で高画質の画像を形成するようになってきたため、及び
画像のデータ処理能力が高まり、高速での転写が可能と
なってきたためである。しかし、従来の熱転写色素供与
材料では転写に要する熱の絶対量が必要なため、サーマ
ルヘッドからの加熱を増しても充分な濃度の転写画像が
得られないという問題があった。またサーマルヘッドに
高い電圧をかけて熱量を得るという方法もあるが、これ
はサーマルヘッドの耐久性を損なうとともに、転写時に
色素供与材料と受像材料が熱損傷を受け、スティッキン
グをおこしたり、融着という問題が生じた。これらの問
題を解決する方法として、熱転写色素供与材料のバイン
ダーポリマーとして種々のものが従来より検討されてき
た。特に優れたものとしてセルロース系のバインダーが
知られている。セルロースの酢酸エステル誘導体、酢酸
と酪酸の混合エステル誘導体が広く知られている。また
エーテル誘導体として、セルロースのエチルエステル、
メチルエステル等が知られている。しかし、これらの誘
導体は高い転写性をもっているが、現在必要とされる高
速転写に必要な高い転写性を得るためには不充分な点が
あった。特に高い転写性を得るためには熱転写色素と混
合する量を非常に少なくする必要があり、このため熱転
写色素供与材料を製造するための耐熱ベースへの塗布性
が悪くなり、均一な塗布面を得ることが困難であった。
また熱転写時の熱融着も悪く、良い転写画像が得られな
かった。また転写時に受像シートの表面とインクシート
の表面でスベリが生じ転写画像に色ズレが発生する問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、支持体
の一方の面に色素供与層を有する熱転写色素供与材料に
おいて、色素供与層に分子量70,000以上のセルロ
ース誘導体及びポリフッ素化アルキル(メタ)アクリレ
ート化合物又は平均粒径0.5〜10μmの微粒子を含
有することを特徴とする熱転写色素供与材料、により達
成された。
【0005】本発明の平均分子量70,000以上、溶
液粘度80cs以上のセルロース誘導体について説明す
る。セルロース誘導体としては、酢酸セルロース、酢
酸、酪酸セルロース等のセルロースエステル類又はエチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、プロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロ
ースエーテル類で、特にエチルセルロースが好ましい。
又、分子量はゲル濾過式クロマトグラフィー(GPC)
で測定し、分子量の比較用とし、ポリスチレンの標準試
料を分子量換算の基準として用いて算出する。溶液粘度
はセルロース誘導体を5重量%濃度にエチルアルコール
及びトルエンの1:1(重量比)溶液に溶解、25℃で
B型粘度計を用い測定する。本発明に用いるセルロース
誘導体は平均分子量70,000以上、50万以下、好
ましくは20万以下粘度約80cs以上に相当し、優れた
性能を与える。商品としては信越化学(株)より市販さ
れているエチルセルロースN−100G等がある。
【0006】本発明に用いるセルロース誘導体は色素1
00重量部当り30〜200重量部の割合で使用するの
が好ましく、特に50〜100重量部が好ましい。本発
明において色素及びバインダー樹脂を溶解又は分散する
ための溶剤としては、従来公知のインキ溶剤、例えばア
セトン、メチルエチルセトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素溶剤、エタノール、プロパノール
等のアルコール系溶剤などが使用できる。本発明のセル
ロース誘導体とポリイソシアネート化合物の好ましい組
み合わせは下記の様なものがあげられる。すなわち、エ
チルセルロースとトリメチロールプロパンとトルイジン
イソシアネートの反応物、エチルセルロースとトリメチ
ロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートの反
応物、エチルセルロースとトリメチロールプロパンとイ
ソホロンジイソシアネートの反応物、エチルセルロース
とイソシアヌレート結合トリレンジイソシアネート、エ
チルセルロースとイソシアヌレート結合ヘキサメチレン
ジイソシアネート、プロピルセルロースとトリメチロー
ルプロパンとトルイジンイソシアネートの反応物、プロ
ピルセルロースとトリメチロールプロパンとヘキサメチ
レンジイソシアネート反応物、プロピルセルロースとイ
ソシアヌレート結合トリレンジイソシアネート、ヒドロ
キシエチルセルロースとトリメチロールプロパンとトル
イジンイソシアネートの反応物、ヒドロキシエチルセル
ロースとイソシアヌレート結合ヘキサメチレンジイソシ
アネート、酢酸セルロースとトリメチロールプロパンと
ヘキサメチレンジイソシアネートの反応物、酢酸セルロ
ースとイソシアヌレート結合ヘキサメチレンジイソシア
ネート、酢酸酪酸セルロースとトリメチロールプロパン
とイソホロンジイソシアネートの反応物、酢酸酪酸セル
ロースとイソシアヌレート結合トリレンジイソシアネー
ト、等の組み合わせが好ましい。
【0007】本発明のポリイソシアネート化合物は、分
子内に2以上のイソシアネート基を含有する化合物で、
好ましくはトリイソシアネートである。トリイソシアネ
ートの例としては、トリメチロールプロパンと、トリレ
ンジイソシアネートの反応物、トリメチロールプロパン
とヘキサメチレンジイソシアネートの反応物、トリメチ
ロールプロパンとイソホロンジイソシアネートの反応
物、イソシアヌレート結合トリレンジイソシアネート、
イソシアヌレート結合ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ビューレット結合ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、等である。市販品としては武田製品製タケネートD
−110N、日本ポリウレタン製ポリイソシアネート、
コロネートL、コロネートHL、KP−90等がある。
【0008】本発明のポリフッ素化アルキル(メタ)ア
クリレート化合物について説明する。ポリフッ素化アル
キル(メタ)アクリレートは、ポリフッ素化アルキルア
クリレート又はポリフッ素化アルキルメタアクリレート
を意味し、フッ素化アルキルアクリレート、フッ素化ア
ルキルメタクリレートのホモポリマーあるいはアルキル
鎖長の異なるものの共重合体アクリレートとメタクリレ
ートの共重合体であっても良い。また他のアクリレー
ト、メタアクリレートとフッ素化アルキルアクリレート
又はフッ素化アルキルメタクリレートとの共重合体であ
っても良い。本発明のポリフッ素化アルキル(メタ)ア
クリレート化合物は比較的低分子量のオリゴマータイプ
の重合体で(メタ)アクリレートユニットとして100
ユニット以下であることが好ましく、さらに好ましくは
50ユニット以下である。市販品として、入手が可能
で、旭ガラス製アサヒガードあるいはNOKクリューバ
ー(株)製ノックスガードの名称で市販されている。
【0009】次に、本発明に用いる、平均粒子径0.5
μ〜10μmの微粒子について説明する。本発明に用い
る微粒子は通常マット剤と呼ばれるもので材質は二酸化
ケイ素、ポリオレフィン、ポリメタクリレート、ベンゾ
グアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹脂ビーズ、
AS樹脂ビーズなどがあり、本発明で特に効果の優れて
いるのはベンゾグアナミン樹脂ビーズである。市販品と
しては日本触媒化学製、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、
エポスターS、エポスターM、エポスターMS、エポス
ターL等がある。好ましい平均粒子径は0.5〜10μ
特に好ましくは1〜5μの、マット剤である。マット剤
の好ましい添加量は0.01g/m2〜0.3g/m2で特
に好ましくは0.05〜0.15g/m2である。
【0010】熱転写色素供与材料の支持体としては従来
公知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、グラ
シン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、弗素ポ
リマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプ
ロピレン、ポリスルフォン、セロファン等が挙げられ
る。熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜
30μmである。特に5〜6μのポリエチレンテレフタ
レートが優れている。必要に応じて下塗り層を付与して
もよい。
【0011】熱移行性色素を用いた熱転写色素供与材料
は、基本的には、支持体上に熱によって可動性になる色
素とバインダーを含有する色素供与層を有するものであ
る。この熱転写色素供与材料は、従来公知の熱によって
昇華するか可動性になる色素とバインダー樹脂とを適当
な溶剤中に溶解または分散させて塗工液を調製し、これ
を従来公知の熱転写色素供与材料用の支持体の一方の面
に、例えば約0.2〜5μm、好ましくは0.4〜2μ
mの乾燥膜厚になる塗布量で塗布乾燥して色素供与層を
形成することによって得られる。色素供与層は一層で形
成されてもよいが、多数回繰り返し使用する方法に用い
る場合等のために、2層以上の構成で形成してもよい。
この場合、各層中の色素含有量、色素/バインダー比は
それぞれ異なっていてもよい。
【0012】このような色素供与層の形状に有用である
色素としては、従来熱転写色素供与材料に使用されてい
る色素はいずれも使用できるが、本発明で特に好ましい
ものは、約200〜600程度の小さい分子量を有する
ものであり、転写温度、色相、耐光性、インキおよびバ
インダー樹脂中での溶解性、分散性などを考慮して選択
される。具体的には、例えば分散染料、塩基性染料、油
溶性染料などが挙げられるが、とりわけ、スミカロンイ
エローE4GL、ダイアニクスイエローH2G−FS、
ミケトンポリエルテルイエロー3GSL、カヤセットイ
エロー937、スミカロンレッドEFBL、ダイアニク
スレッドACE、ミケトンポリエルテルレッドFB、カ
ヤセットレッド126、ミケトンファストブリリアント
ブルーB、カヤセットブルー136などが好適に用いら
れる。また下記の一般式(Y)で表されるイエロー色素
を用いることが好ましい。
【0013】
【化1】
【0014】(式中、D1 は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、アリール基、アルコキシカルボニル基、シ
アノ基又はカルバモイル基を表わし、D2 は水素原子、
アルキル基又はアリール基を表わし、D3 はアリール基
またはヘテリル基を表わし、D4 、D5 は水素原子又は
アルキル基を表わす。上記の基はさらに置換されてもよ
い。)具体的な化合物例を以下に示す。
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】
【化7】
【0021】
【化8】
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】マゼンタ色素としては次の一般式(M)の
色素が好ましい。
【0027】
【化13】
【0028】(式中、D6 、D10は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリー
ルオキシ基、シアノ基、アシルアミノ基、スルホニルア
ミノ基、ウレイド基、アルコキシカルボニルアミノ基、
アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アシル基またはアミノ基を表わし、D11、D12は水
素原子、アルキル基またはアリール基を表わす。D11
12は互いに結合して環を形成してもよく、またD8
11又は/およびD9 とD12が結合して環を形成しても
よい。X、Y及びZは =C(D13)− 又は窒素原子
を表わす(D13は水素原子、アルキル基、アリール基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基を表わ
す)。またXとYが =C(D13)− の時またはYと
Zが =C(D13)− の時、2つのD13は互いに結合
して飽和ないし不飽和炭素環を形成してもよい。上記の
基はさらに置換されてもよい。)具体的な化合物例を以
下に示す。
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】またシアン色素としては次の一般式(C)
の色素が好ましい。
【0040】
【化24】
【0041】(式中、D14〜D21はD6 〜D10と同意で
あり、D22、D23はD11、D12と同意である。)具体的
な化合物例を以下に示す。
【0042】
【化25】
【0043】
【化26】
【0044】
【化27】
【0045】
【化28】
【0046】
【化29】
【0047】
【化30】
【0048】
【化31】
【0049】
【化32】
【0050】
【化33】
【0051】上記一般式(Y)、(M)、(C)の化合
物について、特願平1−271078号記載の退色防止
基を導入すると、光堅牢性が向上するので好ましい。
【0052】色素供与層は、印字したとき所望の色相を
転写できるように色素を選択し、必要に応じて、色相の
異なる2層以上の色素供与層を一つの熱転写色素供与材
料に並べて形成されていてもよい。例えば、分色信号に
応じて各色の印字を繰り返してカラー写真のような画像
を形成するときには、印字したときの色相がシアン、マ
ゼンタ、イエローの各色であることが望ましく、このよ
うな色相を与える色素を含有する3つの色素供与層を並
べる。あるいは、シアン、マゼンタ、イエローに加えて
更にブラックの色相を与える色素を含有する色素供与層
を追加してもよい。なお、これら色素供与層の形成の際
にいずれかの色素供与層の形成と同時に位置検出用のマ
ークを設けると、色素供与層形成とは別のインキや印刷
工程を要しないので好ましい。
【0053】本発明において、熱転写受像材料に用いる
支持体は転写温度に耐えることができ、平滑性、白色
度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、転写後のへこみなど
の点で要求を満足できるものならばどのようなものでも
使用できる。例えば、合成紙(ポリオレフィン系、ポリ
スチレン系などの合成紙)、上質紙、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂また
はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合
成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィ
ンコート紙(特にポリエチレンで両側を被覆した紙)な
どの紙支持体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレンメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の各種のプラスチックフィルム
またはシートとこのプラスチックに白色反射性を与える
処理をしたフィルムまたはシート、また上記の任意の組
合せによる積層体も使用できる。
【0054】熱転写受像材料には受像層が設けられる。
この受像層は、印字の際に熱転写色素供与材料から移行
してくる熱移行性色素を受け入れ、熱移行性色素が染着
する働きを有している熱移行性色素を受容しうる物質を
単独で、またはその他のバインダー物質とともに含んで
いる厚み0.5〜50μm程度の被膜であることが好ま
しい。熱移行性色素を受容しうる物質の代表例であるポ
リマーとしては次のような樹脂が挙げられる。
【0055】(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸
基、カルボキシル基などが置換していてもよい)と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノール
Aなどの縮合により得られるポリエステル樹脂:ポリメ
チルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ
メチルアクリレート、ポリブチルアクリレートなどのポ
リアクリル酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エス
テル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ポリ酢酸ビニル樹
脂:スチレンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリ
レート樹脂など。具体的には特開昭59−101395
号、同63−7971号、同63−7972号、同63
−7973号、同60−294862号に記載のものを
挙げることができる。また、市販品としては東洋紡製の
バイロン290、バイロン200、バイロン280、バ
イロン300、バイロン103、バイロンGK−14
0、バイロンGK−130、花王製のATR−200
9、ATR−2010などが使用できる。
【0056】(ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもる 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。
【0057】熱転写受像材料中、特に受像層中には、熱
移行性色素を受容しうる物質として、または色素の拡散
助剤として高沸点有機溶剤または熱溶剤を含有させるこ
とができる。高沸点有機溶剤および熱溶剤の具体例とし
ては特開昭62−174754号、同62−24525
3号、同61−209444号、同61−200538
号、同62−8145号、同62−9348号、同62
−30247号、同62−136646号に記載の化合
物を挙げることができる。
【0058】本発明において、熱転写受像材料の受像層
は、熱移行性色素を受容しうる物質を水溶性バインダー
に分散して担時する構成としてもよい。この場合に用い
られる水溶性バインダーとしては公知の種々の水溶性ポ
リマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反応しうる基
を有する水溶性のポリマーが好ましく、中でもゼラチン
類が特に好ましい。受像層は2層以上の層で構成しても
よい。その場合、支持体に近い方の層にはガラス転位点
の低い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤や熱溶剤を
用いて色素に対する染着性を高めた構成にし、最外層に
はガラス転位点のより高い合成樹脂を用いたり、高沸点
有機溶剤や熱溶剤の使用量を必要最小限にするかもしく
は使用しないで表面のベタツキ、他の物質との接着、転
写後の他物質への再転写、熱転写色素供与材料とのブロ
ッキング等の故障を防止する構成にすることが望まし
い。受像層の厚さは全体で0.5〜50μm、特に3〜
30μmの範囲が好ましい。2層構成の場合最外層は
0.1〜2μm、特に0.2〜1μmの範囲にするのが
好ましい。
【0059】本発明において、熱転写受像材料は、支持
体と受像層の間に中間層を有してもよい。中間層は構成
する材質により、クッション層、多孔層、色素の拡散防
止層のいずれか又はこれらの2つ以上の機能を備えた層
であり、場合によっては接着剤の役目も兼ねている。色
素の拡散防止層は、特に熱移行性色素が支持体に拡散す
るのを防止する役目を果たすものである。この拡散防止
層を構成するバインダーとしては、水溶性でも有機溶剤
可溶性でもよいが、水溶性のバインダーが好ましく、そ
の例としては前述の受容層のバインダーとして挙げた水
溶性バインダー、特にゼラチンが好ましい。多孔層は、
熱転写時に印加した熱が受像層から支持体へ拡散するの
を防止し、印加された熱を有効に利用する役目を果たす
層である。
【0060】本発明において、熱転写受像材料を構成す
る受像層、クッション層、多孔層、拡散防止層、接着層
などには、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸ア
ルミニウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン、酸
化チタン、アルミナなどの微粉末を含有させてもよい。
【0061】熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いても
よい。その例としては、K.Veen-kataraman 編「The C
hemistry of Synthetic Dyes 」第V巻,第8章、特開
昭61−143752号などに記載されている化合物を
挙げることができる。より具体的には、スチルベン系化
合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾ
オキサゾリル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラ
ゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物、2,5−ジ
ベンゾオキサゾールチオフェン系化合物などが挙げられ
る。蛍光増白剤は退色防止剤と組み合わせて用いること
ができる。
【0062】本発明に用いる熱転写受像材料を構成する
層は硬膜剤によって硬化されていてもよい。有機溶剤系
のポリマーを硬化する場合には、特開昭61−1999
97号、同58−215398号等に記載されている硬
膜剤が使用できる。ポリエステル樹脂に対しては特にイ
ソシアネート系の硬膜剤の使用が好ましい。水溶性ポリ
マーの硬化には、米国特許第4,678,739号第4
1欄、特開昭59−116655号、同62−2452
61号、同61−18942号等に記載の硬膜剤が使用
に適している。より具体的には、アルデヒド系硬膜剤
(ホルムアルデヒド等)、アジリジン系硬膜剤、エポキ
シ系硬膜剤、ビニルスルホン系硬膜剤(N,N′−エチ
レン−ビス(ビニルスルホニルアセタミド)エタン
等)、N−メチロール系硬膜剤(ジメチロール尿素
等)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭62−23415
7号などに記載の化合物)が挙げられる。
【0063】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
退色防止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例え
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯
体がある。酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合
物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒ
ンダードフェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒン
ダードアミン誘導体、スピロインダン系化合物がある。
また、特開昭61−159644号記載の化合物も有効
である。
【0064】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系化合物(米国特許第3,533,794号など)、
4−チアゾリドン系化合物(米国特許3,352,68
1号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2
784号など)、その他の特開昭54−48535号、
同62−136641号、同61−88256号等に記
載の化合物がある。また、特開昭62−260152号
記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体と
しては、米国特許第4,241,155号、同第4,2
45,018号第3〜36欄、同第4,254,195
号第3〜8欄、特開昭62−174741号、同61−
88256号(27)〜(29)頁、特開平1−755
68号、特開昭63−199248号等に記載されてい
る化合物がある。
【0065】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。受像材料に転写された色素の退色を防止するための
退色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよい
し、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から
受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせ
て使用してもよい。
【0066】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料に
は、熱転写時の融着を防止するために離型剤を用いるこ
とができる。離型剤としては、無変性又はアミノ変性、
エポキシ変性、ヒドロキシ変性、カルボキシ変性、エー
テル変性等の変性シリコーン樹脂又はシリコーンオイ
ル、フッ素を含有した界面活性剤等のフッ素化合物、ワ
ックス類等がある。
【0067】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を用いる
ことができる。これらの具体例は特開昭62−1734
63号、同62−183457号等に記載されている。
【0068】また、熱移行性色素を受容しうる物質、離
型剤、退色防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、その他
の疎水性化合物を水溶性バインダー中に分散する際に
は、分散助剤として界面活性剤を用いるのが好ましい。
この目的のためには、上記の界面活性剤の他に、特開昭
59−157636号の37〜38頁に記載の界面活性
剤が特に好ましく用いられる。
【0069】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
マット剤を用いることができる。マット剤としては二酸
化ケイ素、ポリオレフィンまたはポリメタクリレートな
どの特開昭61−88256号(29)頁記載の化合物
の他に、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、ポリカーボネー
ト樹脂ビーズ、AS樹脂ビーズなどの特開昭63−27
4944号、同63−274952号記載の化合物があ
る。
【0070】熱転写色素供与材料及び熱転写受像材料に
は転写時の熱による融着を防止するために離型剤を使用
することができる。離型剤として無変性又は各種の官能
基を導入した変性のシリコーン樹脂、シリコーンオイ
ル、フッ素化合物、各種ワックス類等が使用できる。特
に無変性のジメチルシロキサンの重合体、アミノ変性シ
リコーン、エポキシ変性シリコーン、エーテル変性シリ
コーン、カルボキシ変性シリコーン、ヒドロキシ変性シ
リコーン等が優れている。
【0071】前述のように、本発明の色素供与材料は、
転写画像の形成に使用される。このようなプロセスは、
レーザを用いて前述のように色素供与材料を画像に従っ
て加熱し、色素画像を受像材料に転写して転写画像を形
成することからなる。
【0072】本発明の色素供与材料は、シート形態又は
連続のロール若しくはリボンとして使用される。連続の
ロール若しくはリボンを使用する場合には、唯一種の色
素を有するか、或いは熱移行性のシアン及び/又はマゼ
ンタ及び/又はイエロー及び/又はブラックその他の色
素のような相異する色素の域を別々に有する。即ち、一
色、二色、三色、又は四色の材料が(あるいは更に多色
の材料も)、本発明の範囲内に含まれる。
【0073】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
の効果を更に詳細に説明する。しかし、本発明はこれら
に限定されない。以下において、特に規定のないかぎ
り、「部」は「重量部」を示す。
【0074】実施例1 片面に熱硬化アクリル樹脂及びシリコンオイルからなる
耐熱層を設けた厚さ5μのポリエステルフィルムを支持
体とし、この支持体の耐熱層を設けた側と反対側の面に
下記組成の色素供与層形成用インクを、黒色マーキング
層、イエロー色素供与層、マゼンタ色素供与層、シアン
色素供与層の順に、グラビア印刷により塗布乾燥し、色
素供与インクシートを作成した。これを試料101とし
た。
【0075】 黒色マーキング層用インク XEL検知マーク墨(諸星インキ(株)製) 100g EXEL硬化剤(D)(諸星インキ(株)製) 4g メチルエチルケトン 40g トルエン 40g 乾燥塗布量 1.2g/m2
【0076】 イエロー色素供与層用インク 色素Y−1 3.2部 色素Y−2 0.8部 エチルセルロース (N−100G 積水化学製) 2部 ポリイソシアネート(タケネートD110N、 武田薬品製) 0.1部 シリコーンオイルKF96(信越シリコーン製) 0.2部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部 乾燥塗布量 1.2g/m2
【0077】 マゼンタ色素供与層用インク 色素M−2 2部 色素M−1 1部 エチルセルロース (N−100G 積水化学製) 1.5部 ポリイソシアネート(タケネートD110N、 武田薬品製) 0.1部 シリコーンオイルKF96(信越シリコーン製) 0.2部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部 乾燥塗布量 1.2g/m2
【0078】 シアン色素供与層用インク 色素C−5 2部 色素C−2 1部 エチルセルロース (N−100G 積水化学製) 1.5部 ポリイソシアネート(タケネートD110N、 武田薬品製) 0.1部 シリコーンオイルKF96(信越シリコーン製) 0.2部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 50部 乾燥塗布量 1.2g/m2
【0079】(熱転写受像材料の作成)支持体として厚
さ175μmの上質紙の片面に酸化チタンと群青を練り
込んだ低密度ポリエチレンを厚さ33μmにラミネート
し、それとは反対側の面に高密度ポリエチレンを厚さ3
2μmにラミネートしたポリエチレンコート紙を用い
た。この低密度ポリエチレンラミネート側に親水性バイ
ンダー層用組成物(1)をゼラチンが1g/m2となるよ
うに塗布した。
【0080】 親水性バインダー層用組成物(1) ゼラチン 60g 水 3000g 界面活性剤(下記化学式34で表される化合物) 2.3g 増粘剤(ポリスチレンスルホン酸カリウム塩) 1.4g
【0081】
【化34】
【0082】さらにこの親水性バインダー層の上に下記
組成の受像層用塗料組成物(2)をギーサー塗布によっ
てポリエステル量が10g/m2となるように塗布して、
熱転写受像材料を作成した。乾燥はドラフト内で自然乾
燥後、100℃のオーブン中で30分間行なった。
【0083】 受像層用塗料組成物(2) ポリエステル樹脂(1)* 20g ポリイソシアネート(KP−90、大日本インキ製) 3g アミノ変性シリコーンオイル(KF−857、 信越シリコーン製) 0.5g メチルエチルケトン 100cc トルエン 100cc
【0084】上記ポリエステル樹脂(1)* の組成(モ
ル%)を下記表Aに示す。
【0085】
【表1】
【0086】試料101においてイエロー色素供与層イ
ンク、マゼンタ色素供与層インク、シアン色素供与層イ
ンクのバインダー及びイソシアネートを下表に示すよう
に変えた試料102〜108を作成した。
【0087】
【表2】
【0088】(転写濃度の測定)1mm当り12ドットの
サーマルヘッドに1画素当り13m秒の加熱を与え、
Y、M、Cの順に熱転写を行なった。転写後の黒色画像
を反射濃度測定用 XriteでY、M、Cの3色の濃度を測
定しした。
【0089】画像の色ズレテスト ビデオプリンターVP9000(富士写真フイルム製)
に、パターンジェネレーターを用いてグレーの均一な画
像で転写濃度が約0.50となるよう信号を入れ、連続
転写で5枚転写し、画像に生じる色ズレを測定した。色
ズレのないもの○、色ズレが端にわずかに生じるもの
△、色ズレがあるもの×と判定した。また転写画像の均
一性を目視で判定し、均一なもの○、ザラツキの認めら
れるもの△、白ヌケがあり粗面状のもの×と判定した。
結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】表3の結果より明らかなように、本発明の
高分子量のエチルセルロース及びポリフッ素化アルキル
(メタ)アクリレート化合物を用いることにより、グラ
ビア印刷適性に優れ、高速転写で高い濃度が得られ、か
つ転写の色ズレや面状に異常のない優れた熱転写色素供
与材料が得られることがわかる。
【0092】試料101においてイエロー色素供与層イ
ンク、マゼンタ色素供与層インク、シアン色素供与層イ
ンクにマット剤を表4に示すように添加した試料102
〜109を作成した。
【0093】
【表4】
【0094】画像の色ズレテスト ビデオプリンターVP9000(富士写真フイルム製)
に、パターンジェネレーターを用いてグレーの均一な画
像で転写濃度が約0.50となるよう信号を入れ、連続
転写で5枚転写し、画像に生じる色ズレを測定した。色
ズレのないもの○、色ズレが端にわずかに生じるもの
△、色ズレがあるもの×と判定した。また転写画像の均
一性を目視で判定し、均一なもの○、ザラツキの認めら
れるもの△、白ヌケがあり粗面状のもの×と判定した。
結果を表5に示す。
【0095】
【表5】
【0096】表5の結果より明らかなように、本発明の
高分子量のエチルセルロース及び平均粒径0.5〜10
μの微粒子を用いることにより、高速転写で高い濃度が
得られ、かつ転写時の色ズレのない優れた熱転写色素供
与材料が得られることがわかる。微粒子を使用しないと
低濃度の転写で色ズレが発生し、正常な画像が得られな
かった。またサイズの大きな粒子では、転写面状が荒
れ、転写ズレも改良できなかった。
【0097】
【発明の効果】本発明のセルロース誘導体とポリフッ化
アルキルメタクリレート又は平均粒子径0.5μ〜10
μの微粒子を使用することにより、高速転写で高い濃度
が得られるとともに転写時の画像の色ズレのない転写画
像が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に色素供与層を有する
    熱転写色素供与材料において、色素供与層に平均分子量
    70,000以上のセルロース誘導体、及びポリフッ素
    化アルキル(メタ)アクリレート又は平均粒径0.5〜
    10μの微粒子化合物を含有することを特徴とする熱転
    写色素供与材料。
JP5261237A 1993-10-19 1993-10-19 熱転写色素供与材料 Pending JPH07112585A (ja)

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