JPH0699675A - 熱転写色素供与材料 - Google Patents

熱転写色素供与材料

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JPH0699675A
JPH0699675A JP4272552A JP27255292A JPH0699675A JP H0699675 A JPH0699675 A JP H0699675A JP 4272552 A JP4272552 A JP 4272552A JP 27255292 A JP27255292 A JP 27255292A JP H0699675 A JPH0699675 A JP H0699675A
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JP
Japan
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dye
layer
thermal transfer
image
donor
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Application number
JP4272552A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kubodera
征一 久保寺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い転写濃度と、保存中の記録画像のにじみ
のない熱転写記録が得られ、転写中の融着がなく、リボ
ンの保存中の色素の裏うつりがない熱転写色素供与材料
を提供する。 【構成】 熱移行性色素を受容する色素受容層を支持体
上に設けた熱転写受像材料と組み合わされた、支持体上
に熱移行性の色素を含有する色素供与層を設けた熱転写
色素供与材料であり、該色素がジエンを有する場合、受
容層にジエノフィル化合物を含有し、あるいは該色素が
ジエノフィルを有する場合、受容層にジエン化合物を含
有しており、且つ前記色素供与層がマット剤を含有する
ことを特徴とする熱転写色素供与材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像情報に対応した加熱
により熱転写画像記録を行なうために用いる熱転写色素
供与材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラービデオカメラで電子的に形
成された画像からプリントを得るための熱転写システム
が開発されてきた。このようなプリントを得る一方法に
よれば、電子画像を先ずカラーフィルターで色分解す
る。次に色分解された各画像を電気信号に交換する。引
続きこれらの信号を操作してイエロー、マゼンタ及びシ
アンの電気信号を発生させる。次にこれらの信号を熱プ
リンタに伝達する。プリントを得るには、イエロー、マ
ゼンタ又はシアンの色素供与材料を色素受像材料に面と
面を合わせて配置する。続いてこの両者をサーマルヘッ
ドとプラテンローラとの間に挿入する。ライン型の熱ヘ
ッドを用いて、色素供与材料の裏面から加熱する。熱ヘ
ッドは多数の加熱要素を有し、イエロー、マゼンタ及び
シアンの信号に応答して逐次加熱される。引続きこの過
程を他の二色で繰り返すのである。このようにしてスク
リーン上に視えた元の画像に対応するカラーハードコピ
ーが得られる。
【0003】前述の電気信号を用いて熱的にプリントを
得る別法は、熱ヘッドの代わりにレーザを用いる方法で
ある。このシステムでは、色素供与材料は、レーザ光線
を強く吸収する材料を含有する。色素供与材料にレーザ
光線を照射すると、この吸収性材料が光エネルギーを熱
エネルギーに変換してすぐに近くの色素にその熱を伝達
し、色素を受像材料に転写するための熱移行温度まで加
熱する。この吸収性材料は色素の下部に層をなして存在
し及び/又は色素と混合される。レーザビームは、元の
画像の形状及び色を表わす電気信号で変調され、元の対
象の色を再構成するため色素供与材料上に存在する必要
ある域の色素のみが加熱されて熱移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記熱移行転写方式で
使用する色素は、熱ヘッドの負担を小さくするため、ま
た記録速度を上げるため、できるだけ熱移行しやすい色
素が望ましいが、熱移行しやすい色素は、長期の保存中
あるいは高温、高湿の環境下において、受像層中で移動
して画像の鮮鋭度が低下したり、接触物に移行し汚染し
たりして、転写後の記録の保存安定性に問題があり、こ
れらを満足させる方法が待望されていた。
【0005】これら問題を解決するために熱反応による
受像層中での色素の保存安定化を目的とした出願がなさ
れてきているが、その中では特開昭60−260060
号、同60−260381号および同60−26039
1号が優れている。しかしながらこれらにしても色素の
受像層中の保存安定性が充分ではない、転写濃度が出に
くい、色素供与層中での保存安定性が充分ではない、受
像層の白地が経時により酸化着色しやすい、素材安定性
上の問題がある等の欠陥を有していた。
【0006】上記の欠陥は支持体上に熱移行性の色素を
含有する色素供与層を設けた熱転写色素供与材料であっ
て、支持体上に前記色素供与層から加熱により移行して
くる色素を受容するための色素受容層を設けた熱転写受
像材料と組み合せて画像情報に対応した加熱により画像
記録を得るために用いる熱転写色素供与材料であって、
色素供与層中にジエンを有する色素を含有し、受容層中
にジエノフィル化合物を含有する組み合せか、あるいは
色素供与層中にジエノフィルを有する色素を含有し、受
容層中にジエン化合物を含有する組み合せで画像記録を
得るための熱転写色素供与材料を用いることにより解決
できることを見出した。この内容は特願平4−1847
68号に詳述されている。しかし、前記のジエンを有す
る色素あるいはジエノフィルを有する色素を含有する色
素供与層は加熱による熱転写画像記録時に前記の受容層
と接着し、色素供与層がはがれて受像材料に付着する、
いわゆる熱融着という問題を引き起しやすい。また通
常、色素供与材料はリボン状に加工され、ボビンに巻か
れて供給され、記録装置にセットされて使用される。ボ
ビンに巻かれて保存された場合、色素供与材料の色素供
与層と支持体の反対側が接し、ブロッキングを引き起し
たり、色素供与層から色素が支持体の反対側に移行した
りする問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のいろいろな欠陥や
問題は本発明の支持体上に色素供与層から加熱により移
行してくる色素を受容するための色素受容層を設けた熱
転写受像材料と組み合わされた、支持体上に熱移行性の
色素を含有する色素供与層を設けた熱転写色素供与材料
であり、色素供与層中にジエンを有する色素を含有し、
受容層中にジエノフィル化合物を含有する組み合せか、
あるいは色素供与層中にジエノフィルを有する色素を含
有し、受容層中にジエン化合物を含有する組み合せであ
り、且つ前記色素供与層中にマット剤を含有することを
特徴とする熱転写色素供与材料によって解決できること
を見出した。
【0008】以下に色素供与材料及び受像材料について
説明する。熱転写色素供与材料の支持体としては従来公
知のものがいずれも使用できる。例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシ
ン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、弗素ポリ
マー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリプ
ロピレン、ポリスルフォン、セロファン等が挙げられ
る。熱転写色素供与材料の支持体の厚みは、一般に2〜
30μmである。必要に応じて下塗り層を付与してもよ
い。
【0009】熱移行性色素を用いた熱転写色素供与材料
は、基本的には、支持体上に熱によって可動性になる色
素とバインダーを含有する色素供与層を有するものであ
る。この熱転写色素供与材料は、熱によって可動性にな
る色素とバインダー樹脂とを適当な溶剤中に溶解または
分散させて塗工液を調製し、これを従来公知の熱転写色
素供与材料用の支持体の一方の面に、例えば約0.2〜
5μm、好ましくは0.4〜2μmの乾燥膜厚になる塗
布量で塗布乾燥して色素供与層を形成することによって
得られる。色素供与層は一層で形成されてもよいが、多
数回繰り返し使用する方法に用いる場合等のために、2
層以上の構成で形成してもよい。この場合、各層中の色
素含有量、色素/バインダー比はそれぞれ異なっていて
もよい。色素塗布量は0.03〜1g/m2 、好ましく
は0.1〜0.6g/m2 である。
【0010】本発明において用いられるジエンを有する
色素は、一般式(I)で表わされる。一般式(I) A−〔(B)n1−(X)n2n3 ここでAは色素本体部を表わし、Bは非金属原子又は原
子団からなる連結基を表わし、XはCR1 (R2 )=C
3 −CR4 =CR5 (R6 )で示されるジエン基を表
す。R1 〜R6 は水素原子又は非金属原子団を表わす。
1 とR5 および/又はR3 とR4 および/又はR1
2 および/又はR5 とR6 および/又はR1 とR3
よび又はR4 とR5 は一緒になって炭素環又はヘテロ環
を形成してもよい。上記ジエン基は、R1 〜R6 のいず
れかを介してAもしくはBと結合してよいし、又はR1
〜R6 のいずれかに代って直接ジエン骨格と結合しても
よい。n1は0、1又は2を表わし、n2は1又は2を
表わし、n3は1又は2を表わす。n3が2の場合、2
つの〔(B)n1−(X)n2〕が色素本体部Aに結合して
いることを表す。その結合位置は、色素本体部Aの結合
しうる位置であればいずれでもよい。この場合、2つの
ジエン基Xは同一であっても異なっていてもよく、それ
ぞれの連結基Bも同一であっても異なっていてもよく、
又連結基なし(n1=0)であってもよい。
【0011】一般式(I)におけるBで表される連結基
の具体例としては、2価のアミノ基、エーテル結合、チ
オエーテル結合、アルキレン基{好ましくは−(C
2 n4−、−〔CH(R31)〕n5−又は−〔CR
32(R33)〕n6−の単独又は複数を組み合わせたものを
表す。ここでR31〜R33は炭素数1〜3のアルキル基を
表し、n4〜n6は1〜6の整数を表す。特に好ましい
ものはメチレン基、エチレン基、プロピレン基であ
る。}、ビニレン結合、イミノ結合、スルホニル基、カ
ルボニル基、アリーレン基(好ましくはフェニレン
基)、二価のヘテロ環基などを示し、これらのうちの複
数を組み合わせた基でもよく、これらは更に置換基を有
していてもよい。一般式(I)におけるXで表されるジ
エン基の具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0012】
【化1】
【0013】上記具体例において、自由結合手は、連結
基Bあるいは色素本体部Aと結合する位置を表す。以下
に本発明に用いられる一般式(I)で表される色素の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】一般式(I)で表される色素は、例えば、
特願平4−184768号に記載の方法を用いて合成す
ることができる。本発明において用いられるジエノフィ
ルを有する色素は一般式(II)で表わされる。一般式
(II) A−〔(B)n1−(Y)n2n3 ここでA、B、n1、n2及びn3は前記一般式(I)
のものと同意である。YはCR7 (R8 )=CR9 (R
10)又はCR11≡CR12で示されるジエノフィル基を表
す。R7 〜R12は水素原子又は非金属原子団を表わす。
7 とR9 および/又はR7 とR8 および/又はR9
10および/又はR8 とR10及び/又はR11とR12は一
緒になって炭素環又はヘテロ環を形成してもよい。上記
ジエノフィル基は、R7 〜R12のいずれかを介してAも
しくはBと結合してもよいし、又はR7 〜R12のいずれ
かに代って直接ジエノフィル骨格と結合してもよい。n
3が2の場合、2つの〔(B)n1−(Y)n2〕が色素本
体部Aに結合していることを表す。その結合位置は、色
素本体部Aの結合しうる位置であればいずれでもよい。
この場合、2つのジエノフィル基Yは同一であっても異
なっていてもよく、それぞれの連結基Bも同一であって
も異なっていてもよく、又連結基なし(n1=0)であ
ってもよい。一般式(II)におけるBの具体例として
は、上記一般式(I)のところで記載のものが挙げられ
る。以下に、一般式(II)におけるYで表されるジエノ
フィル基の具体例を示す。
【0021】
【化8】
【0022】上記具体例において、自由結合手は連結基
Bあるいは色素本体部Aと結合する位置を表す。次に、
本発明に用いられる一般式(II)で表される色素の具体
例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】
【化11】
【0026】
【化12】
【0027】
【化13】
【0028】一般式(II)で表される色素は、例えば、
特願平4−184768号に記載の方法を用いて合成す
ることができる。上記一般式(I)、(II)の色素に
は、特願平1−271078号記載の退色防止基を導入
すると、光堅牢性が向上するので好ましい。
【0029】又、上記の色素と共に用いるバインダー樹
脂としては、このような目的に従来公知であるバインダ
ー樹脂のいずれも使用することができ、通常耐熱性が高
く、しかも加熱された場合に色素の移行を妨げないもの
が選択される。例えば、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂(例えばポリメチルメタクリレート、ポ
リアクリルアミド、ポリスチレン−2−アクリロニトリ
ル)、ポリビニルピロリドンを始めとするビニル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体)、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレ
ン、ポリフェニレンオキサイド、セルロース系樹脂(例
えばメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、セルロースアセテート水素フタレー
ト、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネ
ート、セルロースアセテートブチレート、セルロースト
リアセテート)、ポリビニルアルコール系樹脂(例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラールなどの部
分ケン化ポリビニルアルコール)、石油系樹脂、ロジン
誘導体、クマロン−インデン樹脂、テルペン系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン)などが用いられる。このようなバインダー樹脂
は、例えば色素100重量部当たり約20〜600重量
部の割合で使用するのが好ましい。本発明において、上
記の色素およびバインダー樹脂を溶解または分散するた
めのインキ溶剤としては、従来公知のインキ溶剤が自由
に使用できる。
【0030】本発明において用いられるマット剤として
は種々のものがあり、無機の材料でも有機の材料でもよ
い。また熱による変形の少ないものが望ましい。無機の
マット剤の例としては、酸化物(例えば、二酸化珪素、
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミ
ニウム等)、アルカリ土類金属塩(例えば、硫酸塩や炭
酸塩であって、具体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸マグネシウム等)やガラス等である。また、有
機のマット剤としては熱による軟化が60℃以下で起こ
らないものが望ましい。そのような例としては、セルロ
ースエステル(例えば、セルロースアセテートプロピオ
ネート等)、セルロースエーテル(例えば、エチルセル
ロース等)、合成樹脂等である。合成樹脂の例として
は、例えばアルキルメタクリレート、アルコキシアルキ
ルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、スチレンなどの単独もし
くは組合せ、又はこれらとアクリル酸、メタクリル酸、
α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル−ア
クリレートまたは−メタクリレート、スルホンアルキル
−アクリレートまたは−メタクリレート、スチレンスル
ホン酸等の組合せを単量体成分とするポリマーを用いる
ことができる。なかでもポリメチルメタクリレートが好
ましい。またポリエチレン等のビニル系合成樹脂、テフ
ロン等のフッ素系合成樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、AS樹脂なども用いることができ
る。
【0031】マット剤の使用量は色素供与層のバインダ
ー樹脂量の0.5〜10vol%、好ましくは1〜5v
ol%添加される。マット剤の粒子形状および粒子径に
は特別な限定はないが、通常0.1〜10μm、特に1
〜5μmの平均粒子径を持つ粒子が好ましい。また、無
機の材料、有機の材料を各々単独に用いてもよいし、併
用してもよい。また、これらのマット剤は必要により、
受像材料に用いることもできる。また、サーマルヘッド
が色素供与材料に粘着するのを防止するためにスリッピ
ング層を設けてもよい。このスリッピング層はポリマー
バインダーを含有したあるいは含有しない潤滑物質、例
えば界面活性剤、固体あるいは液体潤滑剤またはこれら
の混合物から構成される。色素供与材料には背面より印
字するときにサーマルヘッドの熱によるスティッキング
を防止し、滑りをよくする意味で、支持体の色素供与層
を設けない側にスティキング防止処理を施すのがよい。
【0032】例えば、ポリビニルブチラール樹脂とイ
ソシアネートとの反応生成物、リン酸エステルのアル
カリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、および充填剤
を主体とする耐熱スリップ層を設けるのがよい。ポリビ
ニルブチラール樹脂としては分子量が6万〜20万程度
で、ガラス転移点が80〜110℃であるもの、またイ
ソシアネートとの反応サイトが多い観点からビニルブチ
ラール部分の重量%が15〜40%のものがよい。リン
酸エステルのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩
としては東邦化学製のガファックRD720などが用い
られ、ポリビニルブチラール樹脂に対して1〜50重量
%、好ましくは10〜40重量%程度用いるとよい。耐
熱スリップ層は下層に耐熱性を伴うことが望ましく、加
熱により硬化しうる合成樹脂とその硬化剤の組合せ、例
えばポリビニルブチラールと多価イソシアネート、アク
リルポリオールと多価イソシアネート、酢酸セルロース
とチタンキレート剤、もしくはポリエステルと有機チタ
ン化合物などの組合せを塗布により設けるとよい。
【0033】色素供与材料には色素の支持体方向への拡
散を防止するための親水性バリヤー層を設けることもあ
る。親水性の色素バリヤー層は、意図する目的に有用な
親水性物質を含んでいる。一般に優れた結果がゼラチ
ン、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(イソプロピルアク
リルアミド)、メタクリル酸ブチルグラフトゼラチン、
メタクリル酸エチルグラフトゼラチン、モノ酢酸セルロ
ース、メチルセルロース、ポリ(ビニルアルコール)、
ポリ(エチレンイミン)、ポリ(アクリル酸)、ポリ
(ビニルアルコール)とポリ(酢酸ビニル)との混合
物、ポリ(ビニルアルコール)とポリ(アクリル酸)と
の混合物またはモノ酢酸セルロースとポリ(アクリル
酸)との混合物を用いることによって得られる。特に好
ましいものは、ポリ(アクリル酸)、モノ酢酸セルロー
スまたはポリ(ビニルアルコール)である。
【0034】色素供与材料に下塗り層を設けてもよい。
本発明では所望の作用をすればどのような下塗り層でも
よいが、好ましい具体例としては、(アクリロニトリル
/塩化ビニリデン/アクリル酸)共重合体、(アクリル
酸ブチル/メタクリル酸−2−アミノエチル/メタクリ
ル酸−2−ヒドロキシエチル)共重合体、線状/飽和ポ
リエステルまたは塩素化高密度ポリ(エチレン−トリク
ロロエチレン)樹脂が挙げられる。下塗り層の塗布量に
は特別な制限はないが、通常0.1〜2.0g/m2
量で用いられる。色素供与層は、印字したとき所望の色
相を転写できるように色素を選択し、必要に応じて、色
相の異なる2層以上の色素供与層を一つの熱転写色素供
与材料に並べて形成されていてもよい。例えば、分色信
号に応じて各色の印字を繰り返してカラー写真のような
画像を形成するときには、印字したときの色相がシア
ン、マゼンタ、イエローの各色であることが望ましく、
このような色相を与える色素を含有する3つの色素供与
層を並べる。あるいは、シアン、マゼンタ、イエローに
加えて更にブラックの色相を与える色素を含有する色素
供与層を追加してもよい。なお、これら色素供与層の形
成の際にいずれかの色素供与層の形成と同時に位置検出
用のマークを設けると、色素供与層形成とは別のインキ
や印刷工程を要しないので好ましい。
【0035】本発明において、熱転写受像材料に用いる
支持体は転写温度に耐えることができ、平滑性、白色
度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、転写後のへこみなど
の点で要求を満足できるものならばどのようなものでも
使用できる。例えば、合成紙(ポリオレフィン系、ポリ
スチレン系などの合成紙)、上質紙、アート紙、コート
紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂また
はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合
成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィ
ンコート紙(特にポリエチレンで両側を被覆した紙)な
どの紙支持体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリスチレンメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の各種のプラスチックフィルム
またはシートとこのプラスチックに白色反射性を与える
処理をしたフィルムまたはシート、また上記の任意の組
合せによる積層体も使用できる。
【0036】熱転写受像材料には色素受容層が設けられ
る。この受容層は、印字の際に熱転写色素供与材料から
移行してくる熱移行性色素を受け入れ、熱移行性色素が
染着する働きを有している熱移行性色素を受容しうる物
質を単独で、またはその他のバインダー物質とともに含
んでいる厚み0.5〜50μm程度の被膜であることが
好ましい。熱移行性色素を受容しうる物質の代表例であ
るポリマーとしては次のような樹脂が挙げられる。
【0037】(イ)エステル結合を有するもの テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸などのジカルボ
ン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸
基、カルボキシル基などが置換していてもよい)と、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノール
Aなどの縮合により得られるポリエステル樹脂:ポリメ
チルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ
メチルアクリレート、ポリブチルアクリレートなどのポ
リアクリル酸エステル樹脂またはポリメタクリル酸エス
テル樹脂:ポリカーボネート樹脂:ポリ酢酸ビニル樹
脂:スチレンアクリレート樹脂:ビニルトルエンアクリ
レート樹脂など。具体的には特開昭59−101395
号、同63−7971号、同63−7972号、同63
−7973号、同60−294862号に記載のものを
挙げることができる。また、市販品としては東洋紡製の
バイロン290、バイロン200、バイロン280、バ
イロン300、バイロン103、バイロンGK−14
0、バイロンGK−130、花王製のATR−200
9、ATR−2010などが使用できる。
【0038】(ロ)ウレタン結合を有するもの ポリウレタン樹脂など。 (ハ)アミド結合を有するもの ポリアミド樹脂など。 (ニ)尿素結合を有するもの 尿素樹脂など。 (ホ)スルホン結合を有するもの ポリスルホン樹脂など。 (ヘ)その他極性の高い結合を有するもの ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂な
ど。 上記のような合成樹脂に加えて、これらの混合物あるい
は共重合体なども使用できる。
【0039】熱転写受像材料中、特に受容層中には、熱
移行性色素を受容しうる物質として、または色素の拡散
助剤として高沸点有機溶剤または熱溶剤を含有させるこ
とができる。高沸点有機溶剤および熱溶剤の具体例とし
ては特開昭62−174754号、同62−24525
3号、同61−209444号、同61−200538
号、同62−8145号、同62−9348号、同62
−30247号、同62−136646号に記載の化合
物を挙げることができる。
【0040】本発明の受容層に用いられるジエノフィル
化合物は一般式(III)又は(IV)で表わされる。一般式
(III) CR13(R14)=CR15(R16) ここでR13〜R16は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但し、R13〜R16のすべてが水素原子であることは
ない。R13とR15および/又はR13とR14および/又は
15とR16および/又はR14とR15は一緒になって炭素
環又はヘテロ環を形成してもよい。一般式(IV) CR17≡CR18 ここでR17、R18は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但し、R17、R18が両方とも水素原子であることは
ない。R17とR18は一緒になって炭素環又はヘテロ環を
形成してもよい。本発明の受容層に用いられるジエン化
合物は一般式(V)で表わされる。一般式(V) CR19(R20)=CR21−CR22=CR23(R24) ここでR19〜R24は水素原子又は非金属原子団を表わ
す。但しR19〜R24のすべてが水素原子であることはな
い。R19とR23および/又はR21とR22および/又はR
19とR20および/又はR23とR24および/又はR20とR
24は一緒になって炭素環又はヘテロ環を形成してもよ
い。以下に本発明に用いられる一般式(III)で表わされ
るジエノフィル化合物の具体例を示す。
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】以下に本発明に用いられる一般式(IV)で
表わされるジエノフィル化合物の具体例を示す。
【0046】
【化18】
【0047】以下に本発明に用いられる一般式(V)で
表わされるジエン化合物の具体例を示す。
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】
【化21】
【0051】上記受像層中に含有されるジエノフィル化
合物またはジエン化合物の含有量は、好ましくは0.1
g/m2 〜10g/m2 、より好ましくは0.5g/m
2 〜5g/m2 である。本発明において、熱転写受像材
料の受容層は、熱移行性色素を受容しうる物質を水溶性
バインダーに分散して担持する構成としてもよい。この
場合に用いられる水溶性バインダーとしては公知の種々
の水溶性ポリマーを使用しうるが、硬膜剤により架橋反
応しうる基を有する水溶性のポリマーが好ましく、中で
もゼラチン類が特に好ましい。受容層は2層以上の層で
構成してもよい。その場合、支持体に近い方の層にはガ
ラス転位点の低い合成樹脂を用いたり、高沸点有機溶剤
や熱溶剤を用いて色素に対する染着性を高めた構成に
し、最外層にはガラス転位点のより高い合成樹脂を用い
たり、高沸点有機溶剤や熱溶剤の使用量を必要最小限に
するかもしくは使用しないで表面のベタツキ、他の物質
との接着、転写後の他物質への再転写、熱転写色素供与
材料とのブロッキング等の故障を防止する構成にするこ
とが望ましい。受容層の厚さは全体で0.5〜50μ
m、特に3〜30μmの範囲が好ましい。2層構成の場
合最外層は0.1〜2μm、特に0.2〜1μmの範囲
にするのが好ましい。
【0052】本発明において、熱転写受像材料は、支持
体と受容層の間に中間層を有してもよい。中間層は構成
する材質により、クッション層、多孔層、色素の拡散防
止層のいずれか又はこれらの2つ以上の機能を備えた層
であり、場合によっては接着剤の役目も兼ねている。色
素の拡散防止層は、特に熱移行性色素が支持体に拡散す
るのを防止する役目を果たすものである。この拡散防止
層を構成するバインダーとしては、水溶性でも有機溶剤
可溶性でもよいが、水溶性のバインダーが好ましく、そ
の例としては前述の受像層のバインダーとして挙げた水
溶性バインダー、特にゼラチンが好ましい。多孔層は、
熱転写時に印加した熱が受像層から支持体へ拡散するの
を防止し、印加された熱を有効に利用する役目を果たす
層である。
【0053】本発明において、熱転写受像材料を構成す
る受容層、クッション層、多孔層、拡散防止層、接着層
などには、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸
カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸ア
ルミニウム、合成ゼオライト、酸化亜鉛、リトポン、酸
化チタン、アルミナなどの微粉末を含有させてもよい。
【0054】熱転写受像材料には蛍光増白剤を用いても
よい。その例としては、K.Veenkatarama
n編「The Chemistry of Synth
etic Dyes」第V巻,第8章、特開昭61−1
43752号などに記載されている化合物を挙げること
ができる。より具体的には、スチルベン系化合物、クマ
リン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリ
ル系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化
合物、カルボスチリル系化合物、2, 5−ジベンゾオキ
サゾールチオフェン系化合物などが挙げられる。蛍光増
白剤は退色防止剤と組み合わせて用いることができる。
【0055】本発明において、熱転写色素供与材料と熱
転写受像材料との離型性を向上させるために、色素供与
材料及び/又は受像材料を構成する層中、特に好ましく
は両方の材料が接触する面に当たる最外層に離型剤を含
有させるのが好ましい。離型剤としては、ポリエチレン
ワックス、アミドワックス、シリコン系樹脂の微粉末、
フッ素系樹脂の微粉末等の固形あるいはワックス状物
質:弗素系、リン酸エステル系等の界面活性剤:パラフ
ィン系、シリコーン系、弗素系のオイル類等、従来公知
の離型剤がいずれも使用できるが、特にシリコーンオイ
ルが好ましい。
【0056】シリコーンオイルとしては、無変性のもの
以外にカルボキシ変性、アミノ変性、エポキシ変性、ポ
リエーテル変性、アルキル変性等の変性シリコーンオイ
ルを単独あるいは2種以上併用して用いることができ
る。その例としては、信越シリコーン(株)発行の「変
性シリコーンオイル」技術資料の6〜18B頁に記載の
各種変性シリコーンオイルを挙げることができる。有機
溶剤系のバインダー中に用いる場合は、このバインダー
の架橋剤と反応しうる基(例えばイソシアネートと反応
しうる基)を有するアミノ変性シリコーンオイルが、ま
た水溶性バインダー中に乳化分散して用いる場合は、カ
ルボキシ変性シリコーンオイル(例えば信越シリコーン
(株)製:商品名X−22−3710)あるいはエポキ
シ変性シリコーンオイル(例えば信越シリコーン(株)
製:商品名KF−100T)が有効である。
【0057】本発明に用いる熱転写色素供与材料および
熱転写受像材料を構成する層は硬膜剤によって硬化され
ていてもよい。有機溶剤系のポリマーを硬化する場合に
は、特開昭61−199997号、同58−21539
8号等に記載されている硬膜剤が使用できる。ポリエス
テル樹脂に対しては特にイソシアネート系の硬膜剤の使
用が好ましい。水溶性ポリマーの硬化には、米国特許第
4,678,739号第41欄、特開昭59−1166
55号、同62−245261号、同61−18942
号等に記載の硬膜剤が使用に適している。より具体的に
は、アルデヒド系硬膜剤(ホルムアルデヒド等)、アジ
リジン系硬膜剤、エポキシ系硬膜剤、ビニルスルホン系
硬膜剤(N,N′−エチレン−ビス(ビニルスルホニル
アセタミド)エタン等)、N−メチロール系硬膜剤(ジ
メチロール尿素等)、あるいは高分子硬膜剤(特開昭6
2−234157号などに記載の化合物)が挙げられ
る。
【0058】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料には
退色防止剤を用いてもよい。退色防止剤としては、例え
ば酸化防止剤、紫外線吸収剤、あるいはある種の金属錯
体がある。酸化防止剤としては、例えばクロマン系化合
物、クマラン系化合物、フェノール系化合物(例えばヒ
ンダ−ドフェノール類)、ハイドロキノン誘導体、ヒン
ダ−ドアミン誘導体、スピロインダン系化合物がある。
また、特開昭61−159644号記載の化合物も有効
である。
【0059】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系化合物(米国特許第3,533,794号など)、
4−チアゾリドン系化合物(米国特許3,352,68
1号など)、ベンゾフェノン系化合物(特開昭56−2
784号など) 、その他の特開昭54−48535号、
同62−136641号、同61−88256号等に記
載の化合物がある。また、特開昭62−260152号
記載の紫外線吸収性ポリマーも有効である。金属錯体と
しては、米国特許第4,241,155号、同第4,2
45,018号第3〜36欄、同第4,254,195
号第3〜8欄、特開昭62−174741号、同61−
88256号(27)〜(29)頁、特開平1−755
68号、特開昭63−199248号等に記載されてい
る化合物がある。
【0060】有用な退色防止剤の例は特開昭62−21
5272号(125)〜(137)頁に記載されてい
る。受像材料に転写された色素の退色を防止するための
退色防止剤は予め受像材料に含有させておいてもよい
し、色素供与材料から転写させるなどの方法で外部から
受像材料に供給するようにしてもよい。上記の酸化防止
剤、紫外線吸収剤、金属錯体はこれら同士を組み合わせ
て使用してもよい。
【0061】熱転写色素供与材料や熱転写受像材料の構
成層には塗布助剤、剥離性改良、スベリ性改良、帯電防
止、現像促進等の目的で種々の界面活性剤を使用するこ
とができる。非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を用いる
ことができる。これらの具体例は特開昭62−1734
63号、同62−183457号等に記載されている。
【0062】また、熱移行性色素を受容しうる物質、ジ
エノフィル化合物、ジエン化合物、離型剤、退色防止
剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、その他の疎水性化合物
を水溶性バインダー中に分散する際には、分散助剤とし
て界面活性剤を用いるのが好ましい。この目的のために
は、上記の界面活性剤の他に、特開昭59−15763
6号の37〜38頁に記載の界面活性剤が特に好ましく
用いられる。本発明においては、色素供与材料を受像材
料と重ね合わせ、いずれかの面から、好ましくは熱転写
色素供与材料の裏面から、例えばサーマルヘッド等の加
熱手段により画像情報に応じた熱エネルギーを与えるこ
とにより、色素供与層の色素を熱転写受像材料に加熱エ
ネルギーの大小に応じて転写することができ、優れた鮮
明性、解像性の階調のあるカラー画像を得ることができ
る。また褪色防止剤も同様にして転写できる。加熱手段
はサーマルヘッドに限らず、レーザ光(例えば半導体レ
ーザ)、赤外線フラッシュ、熱ペンなどの公知のものが
使用できる。レーザを用いるシステムでは、熱転写色素
供与材料は、レーザ光を強く吸収する材料を含有するこ
とが好ましい。熱転写色素供与材料にレーザ光を照射す
ると、この吸収性材料が光エネルギーを熱エネルギーに
変換し、すぐ近くの色素にその熱を伝達し、色素は熱転
写受像材料に転写される温度(熱移行温度)まで加熱さ
れる。この吸収性材料は色素の下部に層を成して存在
し、及び/又は色素と混合される。レーザビームは元の
画像の形状及び色を表す電気信号で変調され、元の対象
の色を再構成するため熱転写色素供与材料上に存在する
必要ある領域の色素のみが加熱されて熱移行する。
【0063】本発明において、熱転写色素供与材料は熱
転写受像材料と組合せることにより、熱印字方式の各種
プリンターを用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気
記録方式、光磁気記録方式、光記録方式等による画像の
プリント作成、テレビジョン、CRT画面からのプリン
ト作成等に利用できる。熱転写記録方法の詳細について
は、特開昭60−34895号の記載を参照できる。本
発明の好ましい実施態様では、熱転写色素供与材料はポ
リエチレンテレフタレート支持体上にシアン色素、マゼ
ンタ色素およびイエロー色素を逐次繰返し領域で塗布し
たものからなり、前記熱転写工程を各色素毎に逐次実施
して三色の転写画像を形成する。勿論、この熱転写工程
を単色で実施した際には、モノクロームの転写画像が得
られる。熱転写色素供与材料から熱転写受像材料に色素
を熱転写するのに、アルゴンやクリプトンのようなイオ
ンガスレーザ、銅、金およびカドミウムのような金属蒸
気レーザ、ルビーやYAGのような固体レーザ、又は7
50〜870nmの赤外域が放出するガリウム−ヒ素の
ような半導体レーザ等の数種のレーザが使用できる。し
かしながら実際的には、小型、低コスト、安定性、信頼
性、耐久性及び変調の容易さの点で半導体レーザーが有
利である。
【0064】
【実施例】以下に本発明の詳細な実施例を示す。ただし
本発明の熱転写色素供与材料は以下に示す実施例に限ら
れるものではない。 実施例1 (熱転写色素供与材料の作製)片面に耐熱滑性層を設
けた厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
を支持体とし、この支持体の耐熱滑性層を設けた側と反
対の側に下記組成の色素供与層塗布用組成物を、グラ
ビアコーティングにより乾燥後の厚みが0.8μmにな
るように塗布して、熱転写色素供与材料を得た。
【0065】(色素供与層塗布用組成物) 前記色素I−1 10 g ポリビニルブチラール (デンカブチラール5000A,電気化学製) 10 g シリコーンオイル(KF96,信越化学製) 0.2g ポリイソシアネート (タケネートD110N,武田薬品製) 0.5g マット剤(エポスターMS,日本触媒化学製) 0.4g メチルエチルケトン 150 ml トルエン 50 ml
【0066】(熱転写受像材料の作成)支持体として
厚み150μmの積層型合成紙を用い、表面に下記組成
の受容層用塗料組成物をワイヤーバーコーティングに
より乾燥時の厚さが8μmとなるように塗布して熱転写
受像材料を形成した。乾燥はドライヤーで仮乾燥後、
温度50℃のオーブン中で15時間行った。
【0067】(受容層用塗料組成物) ポリエステル樹脂(バイロンー200 東洋紡製) 22 g ポリイソシアネート(KP−90 大日本インキ化学製) 4 g アミノ変性シリコーンオイル(KF−857 信越シリ コーン製) 0.3g 化合物 III−1 4 g メチルエチルケトン 85 cc トルエン 85 cc
【0068】実施例2 実施例1の熱転写色素供与材料の色素I−1、マット
剤を下記のものに代えて、実施例1と同様にして、熱転
写色素供与材料〜を作製した。 熱転写色素供与材料 色素 マット剤 I−4 ルブロンL−2 (テフロン樹脂 ダイキン工業製) I−21 フロービーズCL1080 (ポリエチレン樹脂 住友精化製) II −1 コロイダルシリカ II −18 エポスターS (アルキッド樹脂 日本触媒化学工業製) 熱転写受像材料の化合物 III−1を下記のものに代え
て実施例1と同様にして、熱転写受像材料〜を作製
した。
【0069】実施例3 実施例1の熱転写色素供与材料のバインダー樹脂を下
記のものに代えて実施例1と同様にして熱転写色素供与
材料〜を作製した。 (熱転写受像材料の作成)厚み150μmの紙の両面
に、それぞれ25μmの厚みにポリエチレンをラミネー
トしたレジンコート紙を用意し、下記組成の受容層用塗
料組成物をワイヤーバーコーティングで乾燥厚み10
μmになるように塗布し、乾燥して熱転写受像材料を
作製した。
【0070】受容層用塗料組成物 ポリエステル樹脂(バイロン280 東洋紡製) 25 g シリコーンオイル(SH−3771 東レダウコーニング製) 0.3g ポリイソシアネート(KP−90 大日本インキ化学製) 4 g 化合物 III−10 5 g メチルエチルケトン 100 cc トルエン 100 cc 実施例4 (熱転写受像材料の作製)下記(A)の組成のゼラチ
ン水溶液中に(B)の組成の色素受容性ポリマーの有機
溶剤溶液をホモジナイザーで乳化分散し、色素受容性物
質のゼラチン分散液を調製した。
【0071】 (A)ゼラチン水溶液 ゼラチン 2.3g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(5%水溶液) 20 cc 水 80 cc (B)色素受容性ポリマー溶液 ポリエステル樹脂(バイロン300 東洋紡製) 7.0g カルボキシ変性シリコーンオイル(X−22−3710 信越シリコーン製) 0.4g 化合物V−1 2 g メチルエチルケトン 20 cc トルエン 10 cc トリフェニルフォスフェート 1.5g
【0072】このようにして調製した分散物に、下記フ
ッ素系界面活性剤(a) C3 7 SO2 N(C3 7 )CH2 COOK の0.5gを水/メタノール(1:1)の混合溶媒10
ccに溶解した溶液を添加し、受容層用塗料組成物とし
た。この塗料組成物を実施例3のレジンコート紙上にワ
イヤーバーコーティング法によりウェット膜厚75μm
となるように塗布し、乾燥して、熱転写受像材料を作
製した。 比較例1 熱転写色素供与材料,,よりマット剤を除いて比
較用色素供与材料(a),(b),(c)を作製した。
また熱転写色素供与材料,の色素を下記の色素Aに
代えて比較用色素供与材料(d),(e)を作製した。
【0073】
【化22】
【0074】上記のようにして得られた熱転写色素供与
材料と熱転写受像材料とを色素供与層と受像層が接する
ようにして重ね合わせ、熱転写色素供与材料の支持体側
からサーマルヘッドを使用し、サーマルヘッドの出力
0.25W/ドット、パルス巾0.15〜15mse
c、ドット密度6ドット/mmの条件で熱印加をおこな
い、熱転写受像材料の受像層に色素を像様に染着させ
た。このとき得られた記録済の熱転写受像材料の、濃度
が飽和している部分(Dmax)を反射濃度測定機、
(X Rite・ステータスAフィルター、X−Rit
e,Inc.製)を用いて色像の反射濃度を測定した。
また得られた画像を80℃オーブン中に1週間保存し、
保存後の像のにじみを目視で判定した。判定基準は、像
が保存前とほとんど変化しないものを○,少しにじむも
のを△,非常ににじんでぼけるものを×とした。また転
写中の色素供与層の受像材料への融着の程度を、受像材
料に付着した色素供与層の面積の大きさにより、ほとん
ど付着のないものを○,少し付着しているものを△,付
着のひどいものを×とした。また、リボン状に加工し、
ボビンに巻き取った色素供与材料を60℃のオーブン中
に1週間保存し、保存後に、色素供与層の反対側へ付着
した色素の程度を、同様に、○,△,×で表わした。そ
の結果を下記表−1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】表−1に示されるように、本発明の熱転写
色素供与材料を用いた場合、保存中の記録画像のにじ
み、転写中の熱融着、更にリボン保存中の色素の裏うつ
りがほとんどなく、且つ高い転写濃度の記録画像が得ら
れた。しかしながら、比較例の熱転写色素供与材料の場
合、画像濃度は良好なものの、保存中の画像のにじみあ
るいは転写中の熱融着及びリボン保存中の色素の裏うつ
りが現れた。
【0077】
【発明の効果】本発明に従い、ジエンを有する色素を含
有する供与材料とジエノフィル化合物を含有する受像材
料、又はジエノフィルを有する色素を含有する供与材料
とジエン化合物を含有する受像材料の組み合わせを用い
て熱転写記録を行なう場合、該色素供与層にマット剤を
含有させることによって、高濃度で、保存中に画像のに
じみのない記録を得ることができ、さらに転写中に融着
せず、インクリボンの保存中に色素の裏移りしない熱転
写供与材料を得ることができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に色素供与層から加熱により移
    行してくる色素を受容するための色素受容層を設けた熱
    転写受像材料と組み合わされた、支持体上に熱移行性の
    色素を含有する色素供与層を設けた熱転写色素供与材料
    であり、色素供与層中にジエンを有する色素を含有し、
    受容層中にジエノフィル化合物を含有する組み合せか、
    あるいは色素供与層中にジエノフィルを有する色素を含
    有し、受容層中にジエン化合物を含有する組み合せであ
    り、且つ前記色素供与層中にマット剤を含有することを
    特徴とする熱転写色素供与材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0655345A1 (en) * 1993-11-22 1995-05-31 Fuji Photo Film Co., Ltd. Dye fixing method
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