JPH07118077B2 - 磁気記録媒体の下塗用塗料 - Google Patents

磁気記録媒体の下塗用塗料

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JPH07118077B2
JPH07118077B2 JP61254019A JP25401986A JPH07118077B2 JP H07118077 B2 JPH07118077 B2 JP H07118077B2 JP 61254019 A JP61254019 A JP 61254019A JP 25401986 A JP25401986 A JP 25401986A JP H07118077 B2 JPH07118077 B2 JP H07118077B2
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carbon black
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polyester resin
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芳雄 榎
哲朗 坂手
修 野田
彦文 大井戸
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープやフロッピーディスクなどの基材と
磁性層の間に設けられる中間層形成のための下塗用塗料
に関するものである。
従来の技術 磁気記録媒体はポリエステルフィルムなどの基材上に磁
性塗料を塗布して作られる。この場合摩擦帯電を防止す
るためにカーボンブラックなどを添加し、磁性塗膜に導
電性を付与する必要があった。またビデオテープの終端
検出やフロッピーディスクのインデックスホール検出な
どのために光透過率が或限度以下であることが規定され
ており、このためにもカーボンブラックを磁性塗膜中に
添加する必要があった。
下塗層は磁性層と基材との接着強度を高める目的で付加
されるが、下塗層に導電性と遮光性を付与するためにカ
ーボンブラックを添加する試みは既に行なわれている
(例えば、特開昭50−104003号など)。この様な場合、
バインダーとしてはメチルエチルケトンやトルエンなど
の有機溶剤に可溶な系が用いられて来た。またカーボン
ブラックを含まない下塗用塗料としては、水溶性高分子
の水分散系が用いられた例もある(例えば特開昭54−65
04号など)。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成によるカーボンブラック含有下塗
用塗料は、未硬化時における耐溶剤性が十分でないとい
う問題があった。
また水溶性高分子、特にスルホン酸金属塩置換基が比較
的多い水溶性ポリエステル樹脂の水系溶液または水系分
散液は耐溶剤性は良くともカーボンブラックの分散が難
しいという問題があった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、特に磁性
塗膜厚の小さい高密度記録媒体に適した導電性,遮光
性,表面平滑性,接着性などがすぐれた下塗用塗料を提
供するものであり、またインライン塗工などの高い生産
性を可能にするものである。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために、本発明は、ジカルボン
酸成分の5〜20モル%が置換基としてスルホン酸アルカ
リ金属塩基を有するエステル形成性ジカルボン酸である
ポリエステル樹脂を、シクロヘキサノン,ジオキサンお
よびプロピレングリコールモノメチルエーテルよりなる
混合溶剤に溶解して得た溶液中に、カーボンブラックを
分散した下塗用塗料に関するものである。
作 用 上記構成とすることにより、導電性,遮光性,表面平滑
性,接着性などに優れた下塗用塗料が提供できることに
なる。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。
本発明においてはバインダーとしてスルホン酸金属塩置
換基を或程度以上含有する水溶性ポリエステル樹脂を用
い、さらに好ましくは特定の有機溶剤の混合物に上記ポ
リエステル樹脂を溶解した溶液中にカーボンブラックを
分散する。
すなわち、水溶性ポリエステル樹脂としては熱水に溶解
またはコロイド粒子となる性質をもつものを用いる。構
造的には、カルボン酸成分として芳香族および脂肪族ジ
カルボン酸ならびに前記カルボン酸総量の5〜20モル%
に相当するスルホン酸金属塩含有エステル形成モノマー
およびグリコール成分としてエチレングリコール単独、
またはネオペンチルグリコールとの併用系を主体とする
基本構成要素を有する飽和線状ポリエステルが適当であ
る。
本発明において、水溶性ポリエステル樹脂を用いる第1
の理由は乾燥のみでメチルエチルケトン,メチルイソブ
チルケトン,トルエンなどの汎用溶剤に対してすぐれた
耐溶剤性をもつ塗膜を得やすいからである。ポリエステ
ル樹脂は通常テレフタル酸,イソフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸,こはく酸,アジピン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸とエチレングリコール,ネオペンチルグリコー
ルなどのグリコールを基本構成要素とするが、ジカルボ
ン酸の一部をスルホナトリウムテレフタル酸,スルホナ
トリウムイソフタル酸などのエステル形成性スルホン酸
アルカリ金属塩化合物に置換することにより、ポリエス
テル樹脂に水溶性または水分散性と耐溶剤性を付与する
ことができる。この場合、置換量がカルボン酸総量の5
モル%以下では、水溶性と耐溶剤性が不十分であるし、
また置換量が20モル%以上では乾燥後の塗膜の耐湿性が
不十分になるため適当でない。
本発明において、上記ポリエステル樹脂を溶解するのに
水を用いず、有機溶剤を用いるのはカーボンブラックの
分散性が格段に優れているからである。また有機溶剤と
しては、シクロヘキサノンとジオキサン,プロピレング
リコールモノメチルエーテル(以下PGMEと略記する)と
の混合系を推奨するのは、スルホン酸金属塩置換基を上
記の範囲で含有する水溶性ポリエステル樹脂はメチルエ
チルケトン,メチルイソブチルケトン,トルエンなどの
汎用溶剤は溶解しないこと、シクロヘキサノンやジオキ
サンの単独系または混合系には溶解するが、カーボンブ
ラックを分散して得た塗料は粘着性が高く、塗料の過
性や塗工性が十分でないこと、またPGMEを単独系で用い
ても上記のポリエステル樹脂は溶解しないが、シクロヘ
キサノンおよびジオキサンとの混合系を使用することに
より、上記の塗料の粘度は低下し、過性や塗工性が著
しく向上することによる。なお、シクロヘキサノンとジ
オキサンを併用するのは、沸点のちがいが著しい両者を
併用することによって塗料の乾燥性を最適にするためで
ある。したがってシクロヘキサノンとジオキサンの混合
比率は任意で良いが、PGMEは上記の効果の点および樹脂
溶解性の点から2%(重量%以下同じ)以上25%以下と
することが望ましい。
本発明において使用するカーボンブラックはその種類は
特に限定されるものではないが、配合量としては、前記
ポリエステル樹脂100部(重量部、以下同じ)に対し、
5〜80部の範囲とするのが良い。それは摩擦帯電が起ら
ないように、塗膜の電気抵抗を109Ω/□以下とするこ
と、および磁気ディスクの光透過率がJISC・6290に規定
されるように両面2%以下を達成することを目指すもの
である。このために下塗層の光透過率は片面15%以下で
あることが必要である。この場合カーボンブラック配合
率が5部以下であると、上記の電気抵抗ならびに光透過
率の目標を達成することができず、また、80部以上であ
ると上記の目標は達成できたとしても、カーボン分散状
態,塗料粘度,塗膜平滑性,接着性などに問題を生ずる
ことになるので不適当である。
本発明において用いるカーボンブラックとしては、上記
のように特に限定されるものではないが導電性を付与し
やすいものが好ましい。例を上げるとケッチェンEC(日
本イーシー社),BP2000,Vulcan×C72(キャボット社)C
onductex 975,Conductex SC(コロンビヤンカーボン
社)などが比較的少量の配合でもってすぐれた導電性が
得られる。
以下、具体的な実施例について説明する。
〔実施例1〕 イソフタル酸0.5モル,テレフタル酸0.4モル,スルホナ
トリウムイソフタル酸0.1モル,エチレングリコール1.6
モル,ネオペンチルグリコール0.4モルを酢酸亜鉛を触
媒とし、約200℃でエステル化反応させ、さらに三酸化
アンチモンを触媒とし1mmHg以下で約250℃に加熱して重
縮合反応を行ない、溶融粘度9200ポイズ(高化式フロー
テスター,190℃)、流動開始温度130℃のポリエステル
樹脂を製造した。
この樹脂の粒状粗砕物100部当りシクロヘキサノン286
部,ジオキサン286部,PGME78部を加えて加温かくはんし
て溶液としたのち、高導電性のカーボンブラックとして
BP2000を24部加え、ボールミルにより160時間分散し、
塗料化した。この塗料の粘度は68CP,塗料過速度(東
洋紙No.28,3Kg/cm2加圧下)13g/cm2・minと良好であ
った。またこの塗料をポリエステルフィルム上に約0.5
μmの厚さに塗布したが、塗工性は良好であった。この
塗膜は光沢度98(日本電色工業VG1D型45゜−45゜)光透
過率8.6%(波長940nm),表面電気抵抗1.5×105Ω/□
であった。またテープ剥離法によるベースフィルとの密
着性は良好でこの下塗層の上に磁性塗膜を形成した後の
密着性ならびに磁性塗膜の表面状態も良好であり、下塗
層の耐溶剤性も十分であった。
〔実施例2〜6〕 実施例1において溶剤としてのシクロヘキサノン,ジオ
キサン,PGMEの比率およびカーボンブラックの種類をか
えて試作した塗料および塗膜の状態を調べた。
第1表に結果を示すように、PGME2〜25%の範囲で粘
度,過速度,塗工性,光沢度,表面電気抵抗が良好な
結果が得られた。
〔比較例1〜3〕 実施例1において、PGMEを加えなかった場合、および25
%以上加えた場合の結果を第1表にあわせて記載した
が、前者の場合は塗料が粘着性を示し過速度が遅くな
り塗工時にスジが発生しやすくなることがわかった。ま
た後者の場合には、樹脂の溶解性が低下するため塗料の
過性,塗工性,光沢度に悪影響が出ることがわかっ
た。
〔実施例7〕 実施例1において、ジカルボン酸総量を一定とし、スル
ホナトリウムイソフタル酸の配合比率を種々変化させた
場合の下塗層の耐溶剤性および耐湿性を調べた。耐溶剤
性はメチルエチルケトンを含ませたガーゼを100gの圧力
で塗膜に押しつけ10cm/秒の速度で往復させ、塗膜の溶
解や剥離の状態で判定した。上記ガーゼ走行回数4回以
下で溶解,剥離などの変化が起ったものを×印,5〜9回
で変化が起ったもの△印,10回以上耐えたもの○印とし
て第2表に示した。また耐湿性は塗膜を60℃90%RHの雰
囲気に24時間放置した後の表面状態を観察し、変化の認
められないもの○印,表面光沢度の減少が認められるも
の△印,接着性の減少が認められたものを×印として第
2表に示した。第2表により、耐溶剤性と耐湿性の点か
らスルホナトリウムイソフタル酸成分が5〜20モル%の
範囲が好ましいことがわかる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、カーボンブラックの分散
性がすぐれるため、塗膜の表面平滑性がよく、また耐溶
剤性,耐湿性,接着性,遮光性がすぐれ、しかも摩擦帯
電の起らない下塗用塗料を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井戸 彦文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−171207(JP,A) 特開 昭58−124651(JP,A) 特開 昭54−85016(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジカルボン酸成分の5〜20モル%が置換基
    としてスルホン酸アルカリ金属塩基を有するエステル形
    成性ジカルボン酸であるポリエステル樹脂を、シクロヘ
    キサノンとジオキサンの混合物75〜98%、およびプロピ
    レングリコールモノメチルエーテル2〜25%よりなる3
    元系溶剤に溶解した溶液中に、カーボンブラックを分散
    してなることを特徴とする磁気記録媒体の下塗用塗料。
JP61254019A 1986-10-24 1986-10-24 磁気記録媒体の下塗用塗料 Expired - Lifetime JPH07118077B2 (ja)

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