JPH07120594B2 - 磁気ヘッド用巻線機 - Google Patents

磁気ヘッド用巻線機

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JPH07120594B2
JPH07120594B2 JP63272117A JP27211788A JPH07120594B2 JP H07120594 B2 JPH07120594 B2 JP H07120594B2 JP 63272117 A JP63272117 A JP 63272117A JP 27211788 A JP27211788 A JP 27211788A JP H07120594 B2 JPH07120594 B2 JP H07120594B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、例えばビデオテープレコーダ(VTR)の磁
気ヘッドに用いる磁気コアの微小な巻線孔に巻線を自動
的に施すための巻線機に関する。
[従来の技術] 第17図はVTR用の磁気ヘッド1の一例を示すもので、一
対のハーフコア2a,2bを接合した磁気コア2が台板3の
頂部に固定され、ハーフコア2a,2bの間に形成された巻
線孔4にはワイヤ5が巻き付けられている。この磁気コ
ア2においては巻線孔4がギャップ6の近くになるよう
にかつその大きさを小さくするように設定しており、こ
れにより磁気特性を向上させるようにしている。その結
果、巻線孔4が磁気ヘッド1の側面の巻掛部7より上側
に位置することになり、巻線が第18図に示すように外側
に向かうに従い下降するように傾斜している。
上記のような磁気ヘッド1は、情報記録の高密度化に伴
いますます小型化されており、近年では、0.35×0.3mm
□の巻線孔4に、0.01mmφの巻線をおよそ5〜10回程度
施すことが要求される。このような作業は非常に緻密な
作業であり、従来な人手によって行なわれていたが、熟
練を要する作業であり、能率も悪いので最近その機械化
が図られ、種々の装置が提案されている。
特開昭61−259515号公報に記載されたものはその一例で
あり、これは、コアを所定位置で保持する回動可能なコ
ア保持手段と、コアの巻線孔にワイヤに挿通するワイヤ
挿通手段と、このワイヤをチャックして巻線孔から引き
出す引き出し手段と、引き出したワイヤをコアの外側に
巻き付ける巻き付け手段とを備えた構成となっている。
上記巻き付け手段は、コア保持手段を中心に旋回可能な
旋回アームに開閉爪を有する旋回チャックが該旋回アー
ムに沿って摺動自在に設置されているもので、巻線孔か
ら引き出されたワイヤの一端を上記旋回チャックにより
保持しつつ旋回アームを旋回させ、コアに巻線を施すよ
うに構成されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上述したように、第17図及び第18図に示すタ
イプの磁気ヘッド1では、磁気コア2へのワイヤ5の巻
き付けが両側に行くに従って下降するように傾斜してお
り、これによって磁気特性を向上させるようにしてる。
このような巻き付けを、上述したワイヤ5を把持した旋
回チャックを回転させる方法で行うには、その回転位置
に応じて旋回チャックまたは磁気コアの位置を上下させ
ることが必要となり、機構的にも非常に複雑になる。
また、押し込みや引き出しなどでワイヤ5が緩められて
いるときに、ワイヤ5が上方に跳ね上がってループを形
成することがあり、このような状態でワイヤ5を巻線孔
4に押し込むかあるいは巻き付けを行うと、磁気コア2
の突出部に係合してしまうことがある。得に、磁気コア
2の一方のハーフコア2aから他方のハーフコア2bに移行
する際にその渡り線が巻線孔4の中央を通ってしまう
と、その後の巻線工程に支障を来すことになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、磁気コアへ
のワイヤの巻き付けが巻線孔から磁気コアの両側に向か
うにつれて下降するように傾斜された巻き付け構造を有
する磁気コアのワイヤ巻き付けに対応できると同時に、
一方のハーフコアから他方のハーフコアに巻き付け工程
が移行する際に、ワイヤの渡り線が巻線孔の中央部を通
過しないように巻き付けることができる磁気ヘッド用巻
線機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記のような課題を解決するために、この発明は、一対
のハーフコアを接合してなり、これらハーフコア間に形
成された巻線孔を介して各ハーフコアにワイヤが巻き付
けられる磁気コアを直立させた状態で水平面内で回動自
在に保持する保持台と、磁気コアの両側にそれぞれ設け
られてワイヤの先端を磁気コアの巻線孔に押し込む押込
装置と、上記保持台に対して押込装置の反対側に設置さ
れたワイヤ引出装置を備え、ワイヤを巻線孔に挿通させ
て張力をかけて把持しつつ磁気コアを回転させてワイヤ
を巻き付けるようにした磁気ヘッド用巻線機であって、
上記保持台の周囲に、磁気コアの一方側および他方側に
おいて磁気コアの巻線孔の高さ位置に対して上下に移動
自在に設けられた腕部を有し、巻線孔を介して行うハー
フコアに対するワイヤの巻き付け工程において巻線孔か
ら引き出されたワイヤを前記腕部により巻線孔の引出位
置よりも下方側に押さえてワイヤの巻き付け状態を水平
に対して傾斜状態とする第1のワイヤ押さえ装置が設け
るとともに、上記保持台の周囲に、磁気コアの近傍にお
いて巻線孔の高さ位置に対して上下に移動自在に設けら
れた腕部を有し、一方のハーフコアに対するワイヤの巻
き付け工程から他方のハーフコアに対するワイヤの巻き
付け工程に移る際に、一方のハーフコアの外側縁部と巻
線孔を介してループ状に出されたワイヤの渡り線を巻線
孔の下部側に押さえる第2のワイヤ押さえ装置を設けた
ものである。
[作用] 上記の構成の巻線機においては、磁気コアの巻線孔から
引き出したワイヤを一定の張力をかけた状態で保持する
と、適当な位置において第1のワイヤ押さえ装置により
ワイヤを上から押さえても、巻線孔とワイヤの接触位置
がずれることがない。このようにワイヤを傾斜させた状
態で磁気コアを回転させると、ワイヤは磁気コアの外側
へ傾斜するように巻き付けられる。また、一方のハーフ
コアから他方のハーフコアへ移行する場合に、第2のワ
イヤ押さえ装置によりワイヤを上方または下方へ押さえ
て押し込みまたは引き出すことにより、渡り線の位置が
規制される。
[実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
第1図は、この発明の磁気ヘッド用巻線機の構成(右側
半分のみ)を示すもので、左右に広がる基台8の中央部
に磁気コアを保持する保持台10、その上方から後方にか
けてワイヤ案内装置20、保持台10の左右両側にワイヤ5
を巻線孔6に押し込む押込装置50、その両側に巻線孔6
を挿通したワイヤ5を把持し引き出す引出装置80が順次
配列されている。
第2図は保持台10を示すもので、昇降自在かつ水平面内
で回動自在なテーブル11上に台板3を直立させて保持す
る固定部12が設けられており、さらに台板3を固定する
クランプ13と、台板3に当接してがたをなくすための押
し付け装置15が設けられている。なお、14は、巻線中の
ワイヤの緩みを防止するために、コアの側面を押さえる
ワイヤクランプであり、金属製の針金の先端に柔軟性を
有する例えばシリコンゴムなどから成るワイヤ押さえ部
材14aが取り付けられて構成され、図示しない駆動機構
により開閉されるようになっている。
第3図はワイヤ案内装置20を示している。このワイヤ案
内装置20は、巻線機の中央後方に立設された支持板21に
対してスライド機構22を介して昇降自在に取り付けられ
た第1取付板23と、この第1取付板23にスライド機構24
を介して前後進退自在に取り付けられた第2取付板25
と、この第2取付板25の前端に垂下して取り付けられた
ガイドダイス保持部材26とを備えて構成されている。こ
のガイドダイス保持部材26は、第2取付板25の先端の軸
受に垂直にかつ水平面内回動自在に支持された筒状部27
とその下端の保持部28とからなり、保持部28にはガイド
ダイス29がその位置を上記筒状部27の回転中心に対して
偏心させて取り付けられている。上記筒状部27にはタイ
ミングプーリ30が取り付けられ、このタイミングプーリ
30は第2取付板25の後端側に設けられた位置切換用シリ
ンダ31により回転されるギア32とタイミングベルト33を
介して連絡され、この位置切換用シリンダ31の作動によ
り筒状部27を反転させて上記ガイドダイス29の位置を磁
気コア4に対して左右対象位置に切り換えるようにして
いる。なお、上記の上下方向及び前後方向のスライド機
構22,24は、それぞれスライド板34,35と、駆動用シリン
ダ36,37と位置決めストッパ(図示略)から構成されて
いる。また、第2取付板25の先端のL字金具40にはダイ
ス開閉用シリンダ41が設置され、このシリンダ41の作動
端は筒状部27を挿通して上記ガイドダイス29の開閉機構
(図示略)に連結されており、このダイス開閉用シリン
ダ41の作動によりガイドダイス29を開閉するようにして
いる。ガイドダイス29は磁気コア4の直前に置かれてワ
イヤ5を巻線孔6に導くもので、超硬素材からなる一対
の平板29aが上記保持部28に上端でピン接続されて開閉
自在になっており、閉止時にはテーパ孔42と細孔43とか
らなるガイド孔44(第12図参照)が形成されるようにな
っている。
上記基台8には、スライド機構45を介して左右移動自在
に支持されたベースプレート46が設置され、基台8の端
部に設置された駆動モータ47及び減速機48を備えた駆動
機構49により左右に移動されるようになっている。そし
て、このベースプレート46上に、押込装置50及び引出装
置80が設けられている。
押込装置50は、第4図ないし第7図に示すように、ベー
スプレート46上に設置された第1基板52と、第1基板52
上に設置されたシリンダ53により昇降される第2基板54
と、この第2基板54の前端の軸受55により水平面内回動
自在に支持された支持筒56と、この支持筒56の下端に取
り付けられた押込部57とを備えて構成され、第2基板54
の上面には上記支持筒56の外周に固定したタイミングプ
ーリ58とタイミングベルト59を介して接続されたステッ
ピングモータ60が設置されている。上記押込部57は、上
記支持筒56の下端に取り付けられた枠体61にハンドガイ
ド62及びハンドクランプ63が設けられているもので、そ
れぞれ一対の刃状体64,65が基部66,69に上端で枢着され
て開閉自在になっている。ハンドガイド62の基部66には
ガイド孔67が形成され、これを枠体61に設置したガイド
バー68に挿通させて摺動自在に取り付けられている。一
方、ハンドクランプ63の基部69は枠体61に固定されてお
り、ハンドクランプ63との間には互いを離間する方向に
付勢するバネ70が取り付けられている。ハンドガイド62
はワイヤ7をガイドするためのもので、その刃状体64
は、第8図に示すように、平面視においては一方が凹部
71、他方が凸部72を有しており、これらが互いに嵌合す
る形状となっている。またその横断面においては、その
厚さ中央にV字溝73が形成され、このV字溝73は凹部71
と凸部72が噛み合った状態でその中央にワイヤ5を挿通
する程度の穴が形成される寸法に設定されている。ハン
ドクランプ63はワイヤ5を挾持するものであり、両刃状
体65が噛み合った状態でワイヤ5を一定の力で把持する
ようになっている。従って、両者が離間した状態で刃状
体64,65の間にワイヤを挟み、駆動モータ47を作動して
押込装置50を保持台10側に進めると、ハンドガイド62が
ワイヤ案内装置20に設けたストッパ(図示略)により移
動を規制され、以後はハンドクランプ63のみが前進して
ワイヤ5がハンドガイドのV字溝73より押し出されるよ
うになっている。第2基板54の先端に固定したL字金具
74にはハンドガイド62及びハンドクランプ63を開閉せし
めるハンド開閉用シリンダ75が設けられている。
上記引出装置80は、ベースプレート46上に保持台10の左
右に延びて敷設されたガイドレール81上を移動自在に設
置された引出装置基板82上に設置されており、ベースプ
レート46にはジグシリンダ80aが設けられて引出装置基
板82を保持台10に向けて押し出すようになっている。引
出装置80は吸引装置83とテションハンド84とから構成さ
れ、吸引装置83は図示しないガイド機構を介して引出装
置基板82に対して左右移動自在に設置された箱状の吸引
部本体85と、この吸引部本体85から保持台10側に延びて
設けられた吸引ノズル86とからなり、吸引部本体85の端
部には、引出装置基板82の端部に設置したノズル用シリ
ンダ87のロッド端部が接続されて吸引部本体85を左右に
移動するようにしている。吸引ノズル86は図示しない吸
気ポンプに連通されており、また、吸引ノズル86の基端
には吸引部本体85側に向かうほど広がるようにテーパ88
が形成されている。引出装置基板82上の吸引ノズル86の
両側には、一対のアーム89がその基端においてピン90に
より水平面内で回動自在に取り付けられており、その先
端は吸引ノズル86の先端に臨む位置で互いに突き合わせ
られて上記テンションハンド84を構成している。そし
て、アーム89の間には両者を突き合わせる方向に付勢す
るばね部材89aが設けられ、各アーム89の吸引ノズル86
に向かう面には、吸引ノズル86の上記テーパ88と平行に
斜面91が形成されており、ノズル用シリンダ87の作動に
より吸引ノズル86が前進するとテーパ88と斜面91とが係
合し、上記ばね部材の付勢に抗してアーム89が広げられ
るようになっている。上記吸引ノズル86は、第9図に示
すように、細径のパイプ92の先端よりやや内側を上下か
ら板状の治具で押圧し、開口側を偏平なラッパ部93にす
るとともに押圧部の断面を横に広がるスリット94に形成
したものである。このスリット94とV字溝73及び巻線孔
4との位置関係は、第10図に示すように、スリット94が
高さ方向において巻線孔4の目標位置に来るとともに、
ハンドガイド62が左右から同時に近付き、V字溝73の斜
面でガイドしつつワイヤ5を左右方向において目標位置
に運ぶようになっている。
なお、第11図に示すように、保持台10の近傍には2つの
ワイヤ押さえ装置100,110が設置されている。第1のワ
イヤ押さえ装置100は、水平な駆動軸101とその両側の腕
部102とからなるコ字状のワイヤ押さえアーム103が、腕
部102を保持台10の両側に対称に位置させて設けられて
いる。そして、駆動軸101を回動させる駆動装置(図示
略)と腕部102の下降位置を決めるためのストッパ(図
示略)が付設されており、後述するように、ワイヤ5を
巻き付けるときに腕部102を下降させてワイヤ5を押さ
え、磁気コア2にワイヤ5を水平に対して傾斜させた状
態で巻き付けるようにしている。
また、第2のワイヤ押さえ装置110は、保持台10の一方
の側に、上記第1のワイヤ押さえ装置100より近い位置
に設置され、図示するように駆動軸111とその端部の腕
部112とから構成され、駆動装置及びストッパ(図示
略)を備えている。この第2のワイヤ押さえ装置110
は、後述するように、巻き付け作業が一方のハーフコア
2aから他方のハーフコア2bに移る際に、両ハーフコア2
a,2bの巻線を連絡する渡り線5a(第18図参照)が巻線孔
4の中に位置するとそれ以降の巻線作業の障害となるの
で、渡り線5aを巻線孔4の下端部に位置させるためのも
のである。
さらに、この巻線機には、上述した装置の他、ワイヤ供
給装置、ワイヤを適当な長さで切断する装置、巻線が済
んだ磁気コアを新規の磁気コアと交換する装置及びその
他の付属的装置が設けられている。
以下、上記のように構成された巻線機により巻線を施す
工程を第12図ないし第14図を参照して説明する。
説明を簡略化するために、ワイヤ5の供給及び巻き始め
の過程については省略し、ワイヤ5が一方のハーフコア
2aに巻線孔4の上方から巻き始められ、数回巻き付けら
れた状態から説明する。
巻き付けられたワイヤ5は磁気コア2の側面においてワ
イヤクランプ14により押さえられており、ワイヤ5が緩
んでも巻き付け部が緩むことはないようになっている。
そして、ワイヤ5の先端を押込装置50が把持した状態に
おいて、案内装置20においてはガイドダイス29を台板3
と押込装置50との間の上方に待機させている。押込装置
50が後退した後、案内装置20の昇降用駆動シリンダ36が
作動してガイドダイス保持部材26が下降し、所定位置に
おいて停止する(第12図(イ)参照)。押込装置50にお
いては、ハンドガイド62を保持台10側に向けてハンドク
ランプ63がその後方に所定間隔離れた状態でワイヤ5を
把持して待機しており、その状態で駆動モータ47が作動
して押込部57が保持台10に向けて前進する(同図(ロ)
参照)。さらに押込部57が前進すると、ハンドガイド62
がワイヤ案内装置20に設けられたストッパにより移動を
規制され、ハンドクランプ63のみが前進してワイヤ5を
ハンドガイド62のV字溝73を通して押し出す。これによ
り、ワイヤ先端がガイドダイス29のテーパ孔42から細孔
43に導かれ、ガイド孔44を挿通して磁気コア2の巻線孔
4より他方側に突出する。
磁気コア2の他方側では、引出装置80が所定の状態にお
いて待機している。すなわち、駆動モータ47(ジグシリ
ンダ80a)の作動により引出装置基板82が前進させら
れ、さらにノズル用シリンダ87により吸引部本体85が前
進させられ、吸引ノズル86のテーパ部88がテンションハ
ンド84のアーム89の斜面91と係合してアーム89が左右に
押し広げられ、吸引ノズル86の先端が磁気コア2に臨ま
せられている(第13図(イ)参照)。そして、押し出さ
れたワイヤ5は吸引ノズル86により吸引されてスリット
部94より内側に引き込まれる(第12図(ロ)(ハ)参
照)。この状態でノズル用シリンダ87が収縮作動してア
ーム89が閉じられ、ワイヤ5が把持される(第12図
(ニ)及び第13図(ロ)参照)。ワイヤ5は吸引ノズル
86により上下方向の位置を一定とした状態で、しかも吸
引されて張力をかけられた状態で左右から均等に閉じる
アーム89により把持されるから、その位置が一定に保た
れる。
その後、ワイヤ案内装置20と押込装置50において、それ
ぞれダイス開閉用シリンダ41とハンド開閉用シリンダ75
を作動してガイドダイス29、ハンドガイド62及びハンド
クランプ63を開き、昇降用シリンダ36,53を作動して上
方に逃がす(第12図(ホ)参照)。
このとき、磁気コア2の側面はワイヤクランプ14に押さ
えられており、保持台10が、ワイヤ5が押さえられてい
る側が遠くなるように約45度傾動され(第13図(ハ)、
第14図(イ)参照)、その状態で引出装置基板82が後退
させられてワイヤ5が巻線孔4より引き出され、ワイヤ
5に一定の張力が付与されて磁気コア2の一面に巻き付
けられる(第13図(ニ)参照)。この工程においては磁
気コア2が傾動しているのでワイヤ5が巻線孔4の角で
鈍角を形成するように曲がり、従って、ワイヤ5が磁気
コア2の巻線孔4の角において滑らかに動き、ワイヤ5
の締め付けが充分になされるとともに、ワイヤ5が巻線
孔4の角で擦れて断線することが防止される。
ワイヤ5が緊張させられた状態でワイヤクランプ14が解
除されるとともに、第1ワイヤ押さえ装置100の駆動軸1
01が回転させられ、腕部102が所定の位置まで下降して
ワイヤ5を第14図(ロ)、第15図に示すように上から押
さえ、そこで保持台10が逆回りにほぼ135度回転させら
れる(第13図(ホ)(ヘ)参照)。これにより、ワイヤ
5が磁気コア2の面において外が低くなるように傾斜し
て巻き付けられる。このとき、ワイヤ5が緊張させられ
た状態で磁気コア2が順次傾動するので、上記と同じよ
うにワイヤ5が充分締め付けられる。磁気コア2が基準
の位置に戻ったときにワイヤ5が1回巻き付けられ、ワ
イヤクランプ14が閉じられて巻き付けられたワイヤ5が
磁気コア2の側部に固定される。
上記のように一回の巻線工程が終わると、次は前回とは
異なる側の押込装置50及び引出装置80により巻線が行わ
れる。すなわち、第12図ないし第14図において左側の引
出装置80が後退した状態において、左の押込装置50の押
込部57が各刃状体64,65を開いた状態で引出装置80側に
近付けられ、下降させられる。刃状体64,65を閉じるこ
とによりワイヤ5をハンドガイド62でガイドしつつハン
ドクランプ63で把持する(第14図(ニ)参照)。次に、
押込装置50のステッピングモータ60が作動して押込部57
が反転させられてハンドガイド62及びワイヤ5先端が保
持台10に向けられる(第14図(ホ)参照)。ここでワイ
ヤ案内装置20の位置切換シリンダ31が作動して保持部28
が反転させられ、ガイドダイス29の位置を左側に移動し
た後下降させられ、磁気コア2の左側に位置させられ
る。駆動モータ47が作動して押込装置50が保持台10に向
けて移動させられる。以下、上述した過程が繰り返され
て次の巻線が施される。
磁気コア2への巻線は、一方のハーフコア2aの巻線孔4
の上端からスタートし、下端に順次移行するが、上記の
ように巻線過程における磁気コア2へ締め付けを充分行
いかつワイヤ5のテンションを適当な値に制御すれば、
ワイヤ5の押し込み位置を変えなくても巻線位置が順次
ずれていき、ワイヤ5が重ならずかつ間に隙間のない状
態で巻線が施される。
電気コア2の一方のハーフコア2aに上から下に向けて所
定の回数の巻線が施された後、他方のハーフコア2bに巻
線が下から上に向けて行われる。このとき、第16図に示
すように、一方から押し込まれたワイヤ5の先端を引出
装置80によって把持した後第2のワイヤ押さえ装置110
が作動し、上方より腕部112が下降して一方のハーフコ
アの外側端部と巻線孔4にかけてループ状に出されてい
るワイヤ5を下に向けて押さえ、その状態で引出装置80
によりワイヤ5を引き出すことによりハーフコア2a,2b
間を移行する渡り線5aを巻線孔4の下端に位置させるよ
うにする。これによって、以降の巻線工程において渡り
線5aが新たに押し込まれるワイヤ5と干渉しないように
なる。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明は、磁気コアの保持台の
周囲に、磁気コアの一方側および他方側において磁気コ
アの巻線孔の高さ位置に対して上下に移動自在に設けら
れた腕部を有し、巻線孔を介して行うハーフコアに対す
るワイヤの巻き付け工程において巻線孔から引き出され
たワイヤを前記腕部により巻線孔の引出位置よりも下方
側に押さえてワイヤの巻き付け状態を水平に対して傾斜
状態とする第1のワイヤ押さえ装置を設けたことによ
り、磁気ヘッドの形状や構造に合わせてワイヤの巻き付
け位置を変えることができる。従って、VTR用磁気ヘッ
ドのように磁気テープ摺接面の曲率が大きいような磁気
コアに対して、巻線孔の位置をテープ摺接面の近傍に設
け、かつ巻線孔の大きさを小さくして磁気特性を向上さ
せようとした場合、巻線を両側に向かうに従い傾斜する
ように施すことができる。また、保持台の周囲に、磁気
コアの近傍において巻線孔の高さ位置に対して上下に移
動自在に設けられた腕部を有し、一方のハーフコアに対
するワイヤの巻き付け工程から他方のハーフコアに対す
るワイヤの巻き付け工程に移る際に、一方のハーフコア
の外側縁部と巻線孔を介してループ状に出されたワイヤ
の渡り線を巻線孔の下部側に押さえる第2のワイヤ押さ
え装置を設けたので、一方のハーフコアから他方のハー
フコアへ巻線を移行する場合に、渡り線を巻線孔の下部
に位置させることができ、渡り線が巻線孔を塞ぐように
位置することを防止することができるなど、優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の平面図、第2図は保持台
の斜視図、第3図は案内装置の斜視図、第4図は押込装
置及び引出装置の斜視図、第5図は押込装置の正面図、
第6図は押込装置の側面図、第7図はハンドクランプの
断面図、第8図はハンドガイドの刃状体を示す斜視図、
第9図は吸引ノズルの先端の斜視図、第10図は吸引ノズ
ルのスリット部とハンドガイドのV字溝及び磁気コアの
巻線孔の位置関係を示す図、第11図はワイヤ押さえ装置
の斜視図、第12図ないし第14図はワイヤの巻き付けを行
う過程を示す略図、第15図及び第16図はワイヤ押さえの
作用を示す斜視図、第17図は磁気ヘッドの斜視図、第18
図は磁気コアの斜視図である。 2……磁気コア、2a……ハーフコア、4……巻線孔、5
……ワイヤ、 10……保持台、50……押込装置、 80……引出装置、 100……第1のワイヤ押さえ装置、 110……第2のワイヤ押さえ装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のハーフコアを接合してなり、これら
    ハーフコア間に形成された巻線孔を介して各ハーフコア
    にワイヤが巻き付けられる磁気コアを直立させた状態で
    水平面内で回動自在に保持する保持台と、磁気コアの両
    側にそれぞれ設けられてワイヤの先端を磁気コアの巻線
    孔に押し込む押込装置と、上記保持台に対して押込装置
    の反対側に設置されたワイヤ引出装置を備え、ワイヤを
    巻線孔に挿通させて張力をかけて把持しつつ磁気コアを
    回転させてワイヤを巻き付けるようにした磁気ヘッド用
    巻線機であって、 上記保持台の周囲には、磁気コアの一方側および他方側
    において磁気コアの巻線孔の高さ位置に対して上下に移
    動自在に設けられた腕部を有し、巻線孔を介して行うハ
    ーフコアに対するワイヤの巻き付け工程において巻線孔
    から引き出されたワイヤを前記腕部により巻線孔の引出
    位置よりも下方側に押さえてワイヤの巻き付け状態を水
    平に対して傾斜状態とする第1のワイヤ押さえ装置が設
    けられるとともに、 上記保持台の周囲には、磁気コアの近傍において巻線孔
    の高さ位置に対して上下に移動自在に設けられた腕部を
    有し、一方のハーフコアに対するワイヤの巻き付け工程
    から他方のハーフコアに対するワイヤの巻き付け工程に
    移る際に、一方のハーフコアの外側縁部と巻線孔を介し
    てループ状に出されたワイヤの渡り線を巻線孔の下部側
    に押さえる第2のワイヤ押さえ装置が設けられたことを
    特徴とする磁気ヘッド用巻線機。
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