JPH07122115A - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JPH07122115A
JPH07122115A JP5266060A JP26606093A JPH07122115A JP H07122115 A JPH07122115 A JP H07122115A JP 5266060 A JP5266060 A JP 5266060A JP 26606093 A JP26606093 A JP 26606093A JP H07122115 A JPH07122115 A JP H07122115A
Authority
JP
Japan
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weight
epoxy resin
parts
fbt
epoxy
Prior art date
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Pending
Application number
JP5266060A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tajima
哲夫 田嶋
Ryoichi Sudo
亮一 須藤
Kozo Watanabe
孝三 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5266060A priority Critical patent/JPH07122115A/ja
Publication of JPH07122115A publication Critical patent/JPH07122115A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
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  • Organic Insulating Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】絶縁耐圧寿命に優れた高信頼性FBT、特に特
定の耐熱性エポキシ樹脂組成物を用いて絶縁処理したF
BTを提供すること。 【構成】エピクロルヒドリン・ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂と次の一般式 で示される多価フェノール型エポキシ樹脂とのエポキシ
樹脂混合物と、臭素化エポキシ化合物からなるエポキシ
樹脂に、充填剤として三酸化アンチモン粉末、水和アル
ミナ粉末およびシリカ粉末を特定割合で配合し、さらに
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ無水フ
タル酸との混合物からなる硬化剤と硬化促進剤を加えて
エポキシ樹脂組成物を得、これを用いてFBTを絶縁処
理することにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性の優れた注型用
エポキシ樹脂組成物を用いて絶縁処理したFBTに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にテレビ受像機やディスプレイに用
いられるFBTは、図1に示すように、プラスチック製
ボビン1に分割巻きした1次コイル2、プラスチック製
ボビン3に積層巻きした2次コイル4、1個以上の高圧
ダイオード5、高圧抵抗からなるフォーカスブロック6
(但し、高圧コンデンサーを含む場合もある)などを注
型樹脂組成物7で絶縁処理してケース8内に収納した構
造からなる。
【0003】上記のように、FBTは熱膨張係数の異な
る構成部品からなるため、その注型樹脂硬化物はヒート
サイクルに対し、クラックおよび剥離を生じないことが
重要であり、かつ電気特性、耐熱性、難燃性および耐湿
性等の諸特性が必要であり、一方、絶縁の点から、液状
物である注型樹脂組成物はコイル間へ充分含浸する必要
がある。
【0004】したがって、上記諸特性のバランスのとれ
たエポキシ樹脂組成物が、一般に、FBT用注型樹脂組
成物として使用されている。
【0005】近年、高電圧部品であるFBTは、小型
化、高性能化が進み、そのために使用時における温度上
昇が約10℃程度高くなるので、絶縁耐圧寿命の観点か
ら、これに用いるエポキシ樹脂硬化物の耐熱性を従来品
よりも10℃以上向上させることが必要となり、かつ耐
ヒートサイクル性にも優れることが必須条件となった。
【0006】一方、エポキシ樹脂を用いたFBTの製造
法に関して、従来から、性能向上が次々と行なわれてき
たが、特定粒径水和アルミナ配合エポキシ樹脂組成物で
絶縁処理することによりコイル間への樹脂含浸性を向上
したFBTの製造方法(特開昭61−260613号公
報)、安定化赤リン難燃剤配合エポキシ樹脂組成物で絶
縁処理することにより電気特性を改良したFBTの製造
法(特開平1−150309号公報)などに見られるよ
うに、多くは初期の性能向上しかはかられていなかっ
た。
【0007】特に、エポキシ樹脂組成物の改良によるF
BTの絶縁耐圧寿命向上に関するものは、現在も報告さ
れていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記必須条件を満たす
FBTを製造するために、硬化前の液状物であるエポキ
シ樹脂組成物がコイル間へ充分含浸するとともに、エポ
キシ樹脂硬化物のガラス転移温度(Tg)は120℃以
上必要であり、得られたFBTの使用温度を現行(95
℃〜100℃)よりも10℃高くした時、FBTは絶縁
耐圧寿命が現行FBTと同程度以上まで長く、110℃
/2時間と−50℃/2時間のヒートサイクルを50サ
イクル以上行なっても、コイルの絶縁に用いたエポキシ
樹脂硬化物にクラックの発生がなく、かつ部品との剥離
が起こらず、FBTとしての性能を充分に満足すること
が課題であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、特定のエポキ
シ樹脂組成物を用いてFBTを絶縁処理することによっ
て、上記課題を満たすFBTが得られ、本発明に到達し
た。
【0010】すなわち、本発明は、一般式(化3)
【0011】
【化3】
【0012】で示されるエピクロルヒドリン・ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂20〜95重量%と一般式(化
4)
【0013】
【化4】
【0014】で示される多価フェノール型エポキシ樹脂
5〜80重量%とのエポキシ樹脂混合物65〜82重量
部と、臭素化フェニルモノグリシジルエーテルと臭素化
クレジルモノグリシジルエーテルとの混合物18〜35
重量部との合計100重量部(エポキシ化合物)に対
し、三酸化アンチモン粉末5〜30重量部、水和アルミ
ナ粉末40〜100重量部、シリカ粉末30〜100重
量部と、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒド
ロ無水フタル酸との混合物(脂環式酸無水物硬化剤)と
硬化促進剤とからなるエポキシ樹脂組成物を用いて絶縁
処理することを特徴とするFBTおよびその製造方法に
関する(但し、上記式中n1=0〜2、エポキシ当量=
185〜195、n2=0〜2、有機基R1、R2、R3
4=Cm2m+1、m=0〜10)。
【0015】一般式(化5)
【0016】
【化5】
【0017】で示される多価フェノール型エポキシ樹脂
は、樹脂硬化物の耐熱性を向上させる成分であり、これ
を配合したエポキシ樹脂組成物を用いて絶縁処理するこ
とにより、高性能なFBTを製造できる(但し、上記式
中、n2=0〜2、有機基R1、R2、R3、R4=Cm
2m+1、m=0〜10)。
【0018】特に、樹脂硬化物の耐熱性を向上させるた
めに、上記のエポキシ樹脂混合物には、上記の多価フェ
ノール型エポキシ樹脂5重量%以上含有する必要があ
り、また、樹脂硬化物の耐ヒートサイクル性を充分満足
させるために、上記の多価フェノール型エポキシ樹脂含
有量を80重量%以下にする必要がある。
【0019】すなわち、上記エポキシ樹脂混合物中に上
記の多価フェノール型エポキシ樹脂が5〜80重量%含
有する時に、一層樹脂硬化物の耐熱性を向上し、耐ヒー
トサイクル性を充分満足でき、FBTの性能が一層良く
なる。本発明に用いる上記エポキシ樹脂混合物の配合量
は65〜82重量部が良く、65重量部より少ないと樹
脂硬化物の耐ヒートサイクル性が低下し、82重量部より
多いと樹脂組成物の粘度が高くなりコイル含浸性が低下
し電気特性が不十分となり、FBTの性能を満足しな
い。
【0020】上記臭素化フェニルモノグリシジルエーテ
ルと臭素化クレジルモノグリシジルエーテルとの混合物
の配合量は18〜35重量部が良く、18重量部より少
ないと樹脂組成物の粘度が高くなりコイル含浸性が低下
し、電気特性が不十分となるだけでなく、樹脂硬化物の
難燃性が不十分で、35重量部より多いと樹脂硬化物の
耐ヒートサイクル性が低下し、FBTの性能を満足しな
い。
【0021】上記三酸化アンチモン粉末の配合量は、上
記エポキシ化合物の合計100重量部に対し、5〜30
重量部が良く、5重量部より少ないと樹脂硬化物の難燃
性が不十分で、30重量部より多いと樹脂組成物の粘度
が高くなりコイル含浸性が低下し、電気特性が不十分と
なり、FBTの性能を満足しない。
【0022】上記水和アルミナ粉末の配合量は、上記エ
ポキシ化合物の合計100重量部に対し、40〜100
重量部が良く、40重量部より少ないと樹脂硬化物の難
燃性が不十分で、100重量部より多いと樹脂組成物の
粘度が高くなりコイル含浸性が低下し、電気特性が不十
分となり、FBTの性能を満足しない。
【0023】上記シリカ粉末の配合量は、上記エポキシ
化合物の合計100重量部に対し、30〜100重量部
が良く、30重量部より少ないと樹脂組成物の硬化時に
おける熱伝導性が低下し樹脂硬化物の耐ヒートサイクル
性が不十分となり、100重量部より多いと、樹脂組成
物の粘度が高くなりコイル含浸性が低下し、電気特性が
不十分となり、FBTの性能を満足しない。
【0024】上記メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘ
キサヒドロ無水フタル酸との混合物(脂環式酸無水物硬
化剤)は、樹脂組成物を化学反応させて樹脂硬化物に変
えFBTの性能を発揮させるために必須の成分であり、
また、硬化促進剤は、上記化学反応を促進するために必
要な成分である。
【0025】特に、上記ヘキサヒドロ無水フタル酸は耐
熱性樹脂硬化物を与える成分であるが、常温で固体であ
るために、作業性の点から、耐熱性を低下させない液状
のメチルヘキサヒドロ無水フタル酸と混合した液状化成
分が特に良い。
【0026】上記エポキシ樹脂組成物において、上記酸
無水物硬化剤(メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキ
サヒドロ無水フタル酸との混合物)の配合量は特に限定
するものではないが、樹脂組成物の硬化性を一層向上す
るには、上記エポキシ化合物1エポキシ当量あたり酸無
水物0.7当量以上の割合が特に良く、また、樹脂硬化
物の耐湿性を一層向上するには、上記エポキシ化合物1
エポキシ当量あたり酸無水物1.2当量以下の割合が特
に良い。
【0027】すなわち、上記エポキシ樹脂組成物におい
て、上記酸無水物硬化剤の配合量は特に限定するもので
はないが、上記エポキシ化合物1エポキシ当量あたり酸
無水物0.7〜1.2当量の割合の時に、一層電気特性
が向上し、FBTの性能が一層良くなる。
【0028】特に、上記の混合酸無水物硬化剤におい
て、その組成は特に限定するものではないが、樹脂硬化
物の耐熱性を一層向上するには、上記の混合酸無水物硬
化剤(メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ
無水フタル酸)において、ヘキサヒドロ無水フタル酸の
含有量が10重量%以上の割合が特に良く、また樹脂組
成物の粘度を低くしコイル含浸性を一層良くするにはヘ
キサヒドロ無水フタル酸含有量が50重量%以下の割合
が特に良い。
【0029】すなわち、上記混合酸無水物硬化剤におい
てその組成は特に限定するものではないが、メチルヘキ
サヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ無水フタル酸との
混合物中におけるヘキサヒドロ無水フタル酸の含有量が
10〜50重量%の割合の時に、一層耐熱性と電気特性
が向上し、FBTの性能が一層良くなる。
【0030】上記硬化促進剤は特に限定するものではな
いが、特に、樹脂組成物の可使時間が長く、硬化反応が
速く、樹脂硬化物の耐熱性を一層向上するには、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール系
化合物が有効である。
【0031】上記硬化促進剤の配合量は特に限定するも
のではないが、特に、硬化反応の促進とFBTの一層の
性能向上のためには、上記エポキシ化合物の合計100
重量部に対し、上記イミダゾール系硬化促進剤の配合量
は0.1重量部以上が良く、また10重量部より多くて
も効果は変わらない。
【0032】すなわち、上記エポキシ化合物の合計10
0重量部に対し、上記イミダゾール系硬化促進剤を0.
1〜10重量部配合する時に、樹脂組成物の可使時間が
長く、硬化反応が速く、樹脂硬化物の耐熱性を一層向上
でき、FBTの性能が一層向上する。
【0033】上記シランカップリング剤は樹脂組成物に
配合しなくても良いが、特に、エポキシ樹脂、無機充填
剤(水和アルミナ、三酸化アンチモン、シリカなど)お
よびFBT構成部品(ボビン、コイル、ダイオードな
ど)との接着を一層促進させるためには、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシ基を有す
るシランカップリング剤を配合することにより有効であ
る。
【0034】接着促進効果をあげるためには、上記シラ
ンカップリング剤の配合量は、上記エポキシ化合物の合
計100重量部に対し、0.1重量部以上が良く、また
10重量部より多くても効果は変わらない。
【0035】すなわち、上記エポキシ化合物の合計10
0重量部に対し、上記シランカップリング剤0.1〜1
0重量部配合する時に、エポキシ樹脂、無機充填剤およ
びFBT構成部品との接着を一層促進し、FBTの性能
が一層向上する。
【0036】
【作用】本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、耐熱性樹
脂硬化物を与える特定の多価フェノール型エポキシ樹脂
と特定の脂環式酸無水物硬化剤(メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸とヘキサヒドロ無水フタル酸との混合物)を
配合した組成物である。
【0037】上記注型用エポキシ樹脂組成物を用いてF
BTを絶縁処理することにより、樹脂硬化物のガラス転
移温度(Tg)が120℃以上であり、得られたFBT
の使用温度を現行(95℃〜100℃)よりも10℃高
くした時、FBTは絶縁耐圧寿命が現行FBTと同程度
以上まで長く、他の特性(耐ヒートサイクル性、含浸性
等の諸特性)も充分満足し、高性能である。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】実施例および比較例においては、上記の式
(化1および化2)で示されるエポキシ樹脂組成物の2
成分をそれぞれ略称で示した。
【0040】略称の意味は次のとおりである。
【0041】イ.一般式(化6)
【0042】
【化6】
【0043】で示されるエピクロルヒドリン・ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂として、次の化合物を用いた。
【0044】略称EPX(エポキシ当量190) ロ.一般式(化7)
【0045】
【化7】
【0046】で示される多価フェノール型エポキシ樹脂
として、次の2種類の化合物を用いた。
【0047】略称MPDGE(化8、エポキシ当量14
1)
【0048】
【化8】
【0049】略称PDGE(化9、エポキシ当量11
9)
【0050】
【化9】
【0051】その他、次の成分も略称で示した。
【0052】ハ.臭素化フェニルモノグリシジルエーテ
ルと臭素化クレジルモノグリシジルエーテルとの混合物
として、ジブロモフェニルモノグリシジルエーテルとジ
ブロモクレジルモノグリシジルエーテルとの混合物を主
成分としたマナック社製市販品のEB−200Bを用い
た。
【0053】略称EB−200B(臭素含有量51%、
エポキシ当量326) ニ.メチルヘキサヒドロ無水フタル酸:略称Me−HH
PA ホ.ヘキサヒドロ無水フタル酸:略称HHPA ヘ.メチルテトラヒドロ無水フタル酸:略称Me−TH
PA ト.硬化促進剤の1−シアノエチル−2−エチル−4−
メチルイミダゾール:略称2E4MZ−CN(四国化成
工業社製市販品) チ.シランカップリング剤のγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン:略称KBM403(信越化学工業
社製市販品) また、用いた無機充填剤の平均粒子径は次のとおりであ
る。
【0054】三酸化アンチモン粉末:0.5μm 水和アルミナ粉末 :8μm シリカ粉末 :13.4μm FBTは、液状のエポキシ樹脂組成物を1.3〜2.6
kPaで真空注入後に、100℃/3時間+135℃/
3時間の硬化条件にて硬化させ、絶縁処理品として製造
した。
【0055】エポキシ樹脂硬化物および樹脂硬化により
絶縁処理したFBTの特性評価を次のように行なった。
【0056】(1)樹脂硬化物のガラス転移温度Tg
(℃)は示差走査熱量計(DSC)によって測定した。
【0057】120℃以上のTgを有する樹脂硬化物は
良好であり、120℃未満のTgを有するものは不良で
ある。
【0058】(2)FBTの耐ヒートサイクル性は、絶
縁処理後の初期動作特性が良好なFBTについて110
℃/2時間と−50℃/2時間のヒートサイクルを60
サイクル行なった後、FBTの動作特性を検討し、実用
性の合否を判定する。
【0059】(3)FBTの含浸性は、絶縁処理後のF
BTを切断、研磨し、顕微鏡観察(約80倍)で内部の
ボイドの有無を確認した。ボイド無しを良好、ボイド有
りを不良とした。
【0060】(4)樹脂硬化物の難燃性はUL規格に準
じ、大きさが127mm×12.7mm×1.6mmの試験片
を用いて、評価した。
【0061】絶縁処理したFBTの難燃性は、電気用品
取締法に準じ評価した。
【0062】樹脂硬化物の難燃性がUL94V−0に相
当、かつFBTの難燃性が電気用品取締法合格相当の時
に「○」、それ以外の時には「×」とした。
【0063】(5)樹脂硬化物の耐湿性は、その試験片
を60℃、95%RHの雰囲気に1000時間放置し、
JIS K6911に準じて25℃、10kHzで比誘
電率、誘電正接および吸水率を求めた。
【0064】比誘電率が4.5以下、誘電正接が2.5
%以下、かつ、吸水率が1%以下の時に、樹脂硬化物の
耐湿性が良好で「○」、それ以外の時には不良で「×」
とした。
【0065】(6)樹脂硬化物の接着性は、ボビン、ケ
ース材の一つであるポリブチレンテレフタレート(PB
T)を選び、大きさ12mm×12mm×3mmの板(PBT
板)を接着面積1cm2のアルミニウム棒同志の間にはさ
み、アルミニウム棒とPBT板との間の接着層約50μ
mに液状のエポキシ樹脂組成物を付着、上記条件で加熱
硬化して接着試料とし、25℃でアルミニウム棒同志の
引張り試験により求めた。
【0066】引張り試験後に破断面を観察し、いずれの
試料も樹脂硬化物とPBT板との間が剥離することを確
かめた。
【0067】(7)ツイスト線の耐電圧保持率は、耐熱
ウレタン樹脂被覆銅線(線径φ0.45mm、皮膜厚15
μm)のツイストペアを、エポキシ樹脂組成物中に埋込
み、上記条件で硬化(電圧印加部分のみを空気中に開
放)した試料を作製し、150℃/30dayの期間放置
し、初期耐電圧の保持率として求めた。
【0068】さらに、後述するが、1.5kVACで絶
縁破壊する温度と時間との関係を求める時にも、上記の
ように作製したツイストペア試料を用いた。
【0069】表1〜表6に実施例、表7〜表10に比較
例をそれぞれ示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
【表4】
【0074】
【表5】
【0075】
【表6】
【0076】
【表7】
【0077】
【表8】
【0078】
【表9】
【0079】
【表10】
【0080】実施例の樹脂組成No.のものについて組成
の特徴を以下に示す。
【0081】1.実施例組成No.1〜No.3はエポキシ
化合物EPXとMPDGEの混合割合を変えたもの。
【0082】2.実施例組成No.4〜No.6はエポキシ
化合物EPXとPDGEの混合割合を変えたもの。
【0083】3.実施例組成No.7〜No.12はエポキ
シ化合物中におけるEB−200Bの配合割合を変えた
もの。
【0084】4.実施例組成No.13〜No.16は三種
の充填剤の配合割合を変えたもの(最小量と最大量)。
【0085】5.実施例組成No.17〜No.20はエポ
キシ化合物と酸無水物硬化剤の配合割合(当量比)を変え
たもの。
【0086】.実施例組成No.21〜No.24は酸無水
物硬化剤中のHHPAの配合割合を変えたもの。
【0087】7.実施例組成No.25〜No.28は促進
剤2E4MZ−CNの配合割合を変えたもの。
【0088】8.実施例組成No.29〜No.32はシラ
ンカップリング剤KBM403の配合割合を変えたも
の。
【0089】次に、比較例の樹脂組成No.のものについ
て組成の特徴を以下に示す。
【0090】9.比較例組成No.1およびNo.2はエポ
キシ化合物EPXとMPDGEの混合割合が本発明範囲
からはずれるもの。
【0091】10.比較例組成No.3およびNo.4はエ
ポキシ化合物EPXとPDGEの混合割合が本発明範囲
からはずれるもの。
【0092】11.比較例組成No.5〜No.8はエポキ
シ化合物中におけるEP−200Bの配合割合が本発明
範囲からはずれるもの。
【0093】12.比較例組成No.9〜No.16は三種
の充填剤のいずれかの配合割合が本発明範囲からはずれ
るもの。
【0094】13.比較例組成No.17およびNo.18
は、硬化剤として、本発明の混合酸無水物硬化剤の一方
のみを配合したもの。
【0095】14.比較例組成No.19〜No.21は、
エポキシ化合物がMPDGEおよびPDGEを含まず、
さらに、酸無水物硬化剤がMe−THPAであり、本発
明とは異なる組成で、KBM403と2E4MZ−CN
の配合割合も変えたもの。
【0096】以上の樹脂組成の特徴(1〜14)に着目
して、表1〜表6の実施例の樹脂組成と特性および表7
〜表10の比較例の樹脂組成と特性を比較すると、明ら
かに、実施例樹脂組成No.1〜No.32のものは、
FBT用注型樹脂組成物に必要な特性をいずれも満たし
ており、一方、比較例樹脂組成No.1〜No.21の
ものは、FBT用注型樹脂組成物に必要な特性をバラン
ス良く満たすことが出来ないことがわかる。
【0097】次いで、上記エポキシ樹脂組成物につい
て、エポキシ樹脂埋込みツイストペア(耐熱ウレタン樹
脂被覆銅線)を作り、温度を変えて1.5kVACで絶
縁破壊する時間(耐圧寿命)を求めた。
【0098】耐圧寿命の最も低い実施例組成No.7お
よび耐圧寿命の最も高い比較例組成No.1(Tgと耐
電圧保持率以外の上記特性が実施例組成物と同等以上)
を用いたエポキシ樹脂埋込みツイストペアの耐圧寿命を
一例として図2に示す。
【0099】FBTの現行最高温度100℃の時の寿命
時間は、比較例組成No.1の直線との交点であり、そ
の寿命時間を示す時の実施例組成No.7の寿命温度
は、前記交点を通る温度軸に平行な直線と実施例組成N
o.7の直線との交点から温度軸に垂線を引いて求め
る。
【0100】図2から、本発明の樹脂組成物を用いたツ
イストペアの耐圧寿命温度は現行最高温度100℃より
も10℃以上向上することが明らかである。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の耐熱性エポキシ樹脂組成物で絶縁処理してFBT
を製造することにより、得られたFBTは耐電圧特性、
誘電特性などの動作特性および難燃性等に優れるのみな
らず、FBTの使用温度を現行より10℃以上向上で
き、絶縁耐圧寿命を改善できるので、FBTの信頼性が
向上する。
【0102】したがって、本発明によるFBTは一層高
性能化が進み、テレビ受像機やディスプレイの高性能、
多機能化に対応可能であり、工業的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるFBTの概略断面図である。
【図2】本発明にかかるエポキシ樹脂埋込みツイストペ
アの耐圧寿命を示す図である。
【符号の説明】
1…1次ボビン、 2…1次コイル、 3…2次ボビン、 4…2次コイル、 5…高圧ダイオード、 6…フォーカスブロック(高圧抵抗を含む)、 7…注型樹脂組成物、 8…ケース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/09 NKZ 5/15 NLA C08L 63/00 NJW H01F 38/42 (72)発明者 渡辺 孝三 岩手県水沢市真城字北野1番地株式会社日 立水沢エレクトロニクス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(化1) 【化1】 で示されるエピクロルヒドリン・ビスフェノールA型エ
    ポキシ樹脂20〜95重量%と一般式(化2) 【化2】 で示される多価フェノール型エポキシ樹脂5〜80重量
    %とのエポキシ樹脂混合物65〜82重量部と、臭素化
    フェニルモノグリシジルエーテルと臭素化クレジルモノ
    グリシジルエーテルとの混合物18〜35重量部との合
    計100重量部(エポキシ化合物)に対し、三酸化アン
    チモン粉末5〜30重量部、水和アルミナ粉末40〜1
    00重量部、シリカ粉末30〜100重量部と、メチル
    ヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ無水フタル酸
    との混合物(脂環式酸無水物硬化剤)と硬化促進剤とか
    らなるエポキシ樹脂組成物を用いて絶縁処理することを
    特徴とするフライバックトランス(FBT)(但し、上
    記式中n1=0〜2、エポキシ当量=185〜195、
    2=0〜2、有機基R1、R2、R3、R4=Cm2m +1
    m=0〜10)。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記エポキシ化合物1
    エポキシ当量に対し、0.7〜1.2酸無水物当量の上
    記酸無水物硬化剤量を配合したエポキシ樹脂組成物を用
    いて絶縁処理することを特徴とするFBT。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記の混合酸無水物硬
    化剤(メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ
    無水フタル酸との混合物)において、ヘキサヒドロ無水
    フタル酸含有量が10〜50重量%であるエポキシ樹脂
    組成物を用いて絶縁処理することを特徴とするFBT。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記硬化促進剤が、2
    −エチル−4−メチルイミダゾール、1−シアノエチル
    −2−エチル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾー
    ル系化合物であり、上記エポキシ化合物の合計100重
    量部に対し、0.1〜10重量部配合したエポキシ樹脂
    組成物を用いて絶縁処理することを特徴とするFBT。
  5. 【請求項5】γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
    ラン等のエポキシ基を有するシランカップリング剤を、
    上記エポキシ化合物の合計100重量部に対し、0.1
    〜10重量部配合したエポキシ樹脂組成物を用いて絶縁
    処理することを特徴とするFBT。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005112896A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Nippon Kayaku Co Ltd 液状エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物及びその硬化物
WO2018181384A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日立化成株式会社 エポキシ樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、及び電子部品装置
CN110746741A (zh) * 2019-09-30 2020-02-04 北京石墨烯技术研究院有限公司 树脂复合材料及其制备方法、用途

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